劇場初公開作品も!「映画監督チャン・ゴンジェ 時の記憶と物語の狭間で」が3月7日から開催決定

最新作「ケナは韓国が嫌いで」が日本で公開を控えるチャン・ゴンジェ監督。2009年に発表した「十八才」はロッテルダム、香港など12を超える国際映画祭に招待された。これまでにない感覚を持つ新世代の監督の誕生は、韓国のインディペンデント映画界におけるひとつの“事件”となった。




最新作の「ケナは韓国が嫌いで」は2023年の「釜山(プサン)国際映画祭」のオープニングを飾るなど、インディペンデント作家のトップランナーとして、キャリアの可能性を開拓し続けている。今回、その軌跡が日本ではじめて辿られる。
また、本上映のオフィシャルブックであり、より深くチャン・ゴンジェの世界を考察した一冊も同日発売が決定。監督のロングインタビューや、菊地成孔や巨匠イ・チャンドンの「バーニング」を手掛けた脚本家オ・ジョンミが語るチャン・ゴンジェなど、内容も盛りだくさんだ。さらに、月永理絵、夏目深雪、児玉美月、佐藤結らによる全作品レビューも掲載される。
■イベント情報
「映画監督チャン・ゴンジェ 時の記憶と物語の狭間で」
配給:A PEOPLE CINEMA/chocolat studio
3月7日(金)よりユーロスペースほか全国順次公開
【上映作品】
「十八才」
<ストーリー>
高校2年生の冬休みを迎えたテフンとミジョン。付き合って100日目を記念して家族にも黙って海辺の街へ旅行に出かけた2人は楽しい時を過ごすが、帰宅直後、テフンはミジョンの家へと呼び出される……。劇場初公開作品。
監督・脚本:チャン・ゴンジェ
出演:ソ・ジュニョン/イ・ミンジ
2009年/95分
原題:회오리 바람/Eighteen
「眠れぬ夜」
<ストーリー>
結婚から2年が過ぎたものの、いまだに恋人同士のように親密に毎日を過ごしているヒョンスとジュヒ。しかし、日常にひび割れが生まれていく。そんな夜でもふたりは堅く抱き合い、キスを交わしながら眠りにつくのだが……。個人的でミニマルな物語であると同時に、誰でもが“わたしの物語”だと共感できる映画だ。劇場初公開作品。
監督・脚本:チャン・ゴンジェ
出演:キム・スヒョン/キム・ジュリョン
2012年/65分
原題:잠못드는 밤/Sleepless Night
「ひと夏のファンタジア」
<ストーリー>
奈良県・五條市を舞台に展開する、2人の俳優と2つの時間が交差する物語。ドキュメンタリー(ノンフィクション)のような第1部と、恋愛映画(フィクション)のような第2部。同じ俳優、同じ場所でどうすれば違うものを作ることができるのかを追求した韓国インディペンデント映画史に残る一作。
監督・脚本:チャン・ゴンジェ
出演:キム・セビョク/岩瀬亮
2014年/96分
原題:한여름의 판타지아/A Midsummer's Fantasia
「5時から7時までのジュヒ」
<ストーリー>
検査を終えた医師から乳がんの可能性が高いと告げられた大学教授ジュヒ。小さな劇場で行われている芝居の稽古で演出家をするホジンはジュヒの元夫だ。現在のジュヒと演劇を並行して描くことで生まれる“時間”と“物語”。ジュヒの周りに散りばめられた数々の言葉が、彼女という人物を徐々に浮かび上がらせていく。劇場初公開作品。
監督・脚本:チャン・ゴンジェ
出演:キム・ジュリョン/ムン・ホジン
2022年/75分
原題:5시부터 7시까지의 주희/Juhee from 5 to 7
■書籍情報
「映画監督チャン・ゴンジェ 時の記憶と物語の狭間で」
B5判
1,980円(税込)
発売日:3月7日(金)
上映劇場、Amazon、一部書店にて発売
■関連リンク
「映画監督チャン・ゴンジェ 時の記憶と物語の狭間で」公式HP
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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