故オ・ヨアンナさん「ユ・クイズ」出演後に集団いじめか…最低賃金以下で労働と報道も
写真=MBC放送キャプチャー
MBCの気象キャスターの故オ・ヨアンナさんが、tvN「ユ・クイズ ON THE BLOCK」に出演した後、MBCの気象キャスターの先輩らによる集団いじめに遭ったと報じられた。29日、KBSニュースによると、オ・ヨアンナさんの携帯電話から遺族が発見した遺書には、故人が自身と対立した先輩らに言及し、悔しさを吐露する内容が含まれていたという。
遺族は、KBSに「再びその当時に戻ってその苦痛を和らげてあげたかった。職場での優越的な地位を利用した暴力や不幸なことが繰り返されないようにしたい」と伝えた。
遺族は加害者の身元が公開されることに慎重な姿勢を見せながらも、きちんとした謝罪と真相究明を要求した。また、遺書などをもとに民事訴訟も提起している。遺族は訴状に、故人が約2年間、公開的な暴言と侮辱を受けて苦しんでいたという内容を記した。韓国の毎日新聞の報道によると、故人の携帯電話から発見された遺書は原稿用紙17枚分に当たるという。
オ・ヨアンナさんは昨年9月に28歳の若さで亡くなった。彼女の訃報は昨年12月に遅れて知られた。
こうした中、MBC第3労組非常対策委員長のカン・ミョンイルは28日、公式SNSを通じて行った生配信で、故人が2022年11月にtvN「ユ・クイズ ON THE BLOCK」にゲスト出演した後、いじめに遭ったと主張した。故人と彼女の同期1人を除いたMBCの気象キャスター4人が参加するカカオトークのグループチャットも開設され、事実上集団で故人をいじめたという主張も付け加えた。
その他にも、カン非常対策委員長は、故人が死亡した後、MBCは会社として訃報に関する1行のコメントも出さなかったと明かした。また、故人は1年間でわずか1,600万ウォン(約171万円)相当の給与を受け取って勤めていたとし、これは最低賃金にも満たない給与だと話した。MBCの気象キャスターたちは皆、正社員ではなく、フリーランスとして同局の天気予報を担当しているという。
MBCは1月28日になってようやく正式に立場を発表。MBCは「明確に確認できる事実は、故人がフリーランスとして仕事をしながら、自身の苦情を担当部署(経営支援局人事チーム人事相談室、監査局クリーンセンター)や一緒に働いた管理責任者らに知らせたことが全くなかったことだ」とし「故人が当時、会社に正式に苦情(職場いじめなど)を通報したり、通報でなくても責任のある管理者らに被害の事実を少しでも知らせていたなら、会社は当然相応の調査をしたはず」とコメントした。
また「MBCは職場いじめに対しては厳しく処理しており、フリーランスはもちろん、出演者から通報があったり、相談の要請が入った場合にも遅滞なく調査に着手することになっている」とし「一部の記事で言及された通り『故人が死亡前にMBCの関係者4人に自身の被害を知らせた』のであれば、その関係者が誰なのかを我々に教えていただきたい」と伝えた。
続けて「MBCは最近確認されたという故人の遺書を現在持っていない。遺族が発見したという遺書をもとに事実関係の確認を要請すれば、MBCは早急に真相の調査に着手する準備ができている」と付け加えた。
このような報道をうけ本日(30日)、オ・ヨアンナさんが出演した「ユ・クイズ ON THE BLOCK」の再放送映像が削除された。
TVINGは同番組の第170話の配信サービスを中断。YouTubeとNaverTVなどのプラットフォームでもオ・ヨアンナさん出演分の映像が削除された。
・“28歳で死去”気象キャスターのオ・ヨアンナさん、職場でのいじめ疑惑めぐり訴訟へ…遺族が提起
・“28歳で死去”気象キャスターのオ・ヨアンナさんに対するいじめ疑惑を受け…MBCがコメント
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ヘジン