日本と同様、春夏秋冬の四季がはっきりしている韓国。季節ごとに移り替わる景色や四季折々のイベントも、観光客を楽しませてくれる要素の1つです。そこで、今回はシーズンごとの韓国の楽しみ方を大紹介! 旬のグルメや月ごとの見どころなど、耳より情報をたっぷりとお届けします。
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春が旬の韓国グルメ
◆チュクミしゃぶしゃぶ
春になると旬を迎えるチュクミ (小さなタコ)を使ったしゃぶしゃぶ。主にイイダコが使用され、チュクミを野菜と豆腐、キノコなどと一緒に煮込み、熱いスープで軽くゆでて食べる料理です。残ったスープにラーメンやカルグクス(韓国風手打ち麺)を入れて食べれば、シメも完璧!
◆山菜ビビンパ
外国人旅行客にも人気の韓国料理。春に旬を迎える山菜(たらの芽、オタカラコウ、なずななど)をゴマ油、タレ、ご飯と混ぜて食べます。山菜の香りとタレの香ばしさ、ピリッとした辛さがクセになる味わいです。
3月の韓国
冬から春への移行期である初春。冬の冷たい空気が残っているので朝晩は肌寒いですが、昼間は気温が徐々に上がり暖かく感じられます。変わりやすい天気に合わせて、薄手の服を重ね着するのが良いでしょう。突然冬なみの気温になることもあるので、防寒対策としてアウターを1つ持っていくのがおすすめです。
◆3月の風物詩!「エバーランドチューリップ祭り」
ソウル近郊のテーマパーク「エバーランド」で開催されるチューリップ祭り。赤や黄色など、色とりどりのチューリップの他、春の花々がエバーランドのあちこちに咲き誇ります。
◆初~中旬がベストシーズン「梅の花鑑賞」
3月の初旬から中旬にかけて開花する梅の花。濃いピンク色の花が咲き、この時期マストのフォトスポットでもあります。ソウルの梅の名所として景福宮(キョンボックン)や昌徳宮(チャンドックン)のような古宮や、南山(ナムサン)などがあります。中でも、昌徳宮の梅の花は特に美しいことで有名です。
◆済州島の青い海に映える「菜の花祭り」
菜の花は韓国で、済州(チェジュ)島の代表的な春の花として知られています。毎年「菜の花祭り」が開催され、あちこちで黄色く染まった菜の花畑を楽しむことができます。済州島の青い海と一緒に写真を撮れば、写真映え間違いなしです!
4月の韓国
4月は韓国も春真っ盛りの時期。旅行やピクニックにぴったりな穏やかな天気で、春風が爽やかに吹き、澄んだ空が広がります。昼間は暖かいですが、朝晩は肌寒く感じることも。ジャケットやカーディガン、薄手のコートを持って行くことをおすすめします。降水量は多くありませんが、花びらを散らすように春の雨が降ることもあります。
◆ソウルの各地で開催!「桜祭り」
春を告げる桜! 全国各地でピンク色の桜が咲き、ソウルでは通常4月の初~中旬にかけて満開を迎えます。ソウルの主要な桜祭りには、蚕室(チャムシル)で開催される石村(ソクチョン)湖桜祭りや、汝矣島(ヨイド)桜祭りがあります。
◆川沿いで食べるラーメンは格別「漢江 ピクニック」
蚕室漢江公園、汝矣島漢江公園、トゥクソム漢江公園などは地元の人も旅行者も多く訪れるスポット。漢江公園近くではピクニック用品をレンタルできるので、定番のチキンやラーメンなどと一緒に漢江を楽しんでみましょう。
◆済州島で楽しめる満開の花畑「Boromwat」
済州島のBoromwat(ボルムワット)では、菜の花、桜、ツツジなどが一斉に開花します。広大な花畑とともに、済州の自然の美しさを一望できる名所です。
5月の韓国
春の終わりから初夏の気候を感じられる時期。昼間の気温は20度以上で、屋外のアクティビティに適しています。しかし、夜は10度まで下がることもあり気温差が著しいので、薄手の羽織りをお忘れなく。
◆歴史あるランタン祭り「ソウル燃灯祝祭」
毎年仏様が生まれた日(陰暦4月8日)に合わせて、ソウルで開催される仏教のお祭り。さまざまな形の提灯が鍾路(チョンノ)区の街並みを飾りまる。道に沿って行われる大規模な提灯行列が祭りのメインイベント。幻想的な光景が広がります。
◆ジャズマニア必見!「ソウル ジャズフェスティバル」
毎年5月中旬から下旬にかけて行われる大規模なジャズ音楽フェスティバル。韓国国内外の有名アーティストが集まり、ジャズをはじめとするさまざまなジャンルの音楽パフォーマンスが行われます。
◆砂の彫刻は圧巻!「海雲台砂祭り」
釜山(プサン)の海雲台(ヘウンデ)で開催される砂祭り。世界各国の砂の彫刻家が参加し、さまざまなテーマの作品を披露します。文化パフォーマンスや砂のそり、砂の彫刻体験プログラムなども同時に行われます。
夏が旬の韓国グルメ
◆冷麺
韓国の夏の代表料理。さっぱりとした味付けともちもちした麺、冷たいスープが暑い日でも食欲をそそります。主に冷たいスープに麺を入れて食べる「水冷麺」と、麺に辛いタレを混ぜて食べる「ビビン冷麺」があります。
◆参鶏湯
韓国の伝統的な滋養料理、参鶏湯(サムゲタン)。夏の時期は、主に夏の暑さを乗り切るために食べられています。鶏の中にもち米、ナツメ、ニンニクなどを詰め、スープと一緒に煮込んで作ります。スープはすっきり澄んだ味わいで、高麗人参やニンニクの香り、ナツメの甘さを楽しめます。
◆ウナギ焼き
夏の人気スタミナ料理。日本でも夏のスタミナ料理として食べられますが、韓国ではウナギ屋さんに行くと焼肉のように網でうなぎを焼き、蒲焼ソースに絡め、ニンニクやショウガなどを添えて食べるのが一般的です。
◆ビンス(韓国かき氷)
夏の韓国を代表するデザート。細かく削ったふわふわの氷の上にフルーツやナッツ、豆などをのせて作ります。伝統的な小豆かき氷から、チョコやマンゴーを使ったさまざまなスタイルのかき氷があります。
6月の韓国
夏の始まりを告げる時期。最高気温は30度程度で、昼間は暑い天気が続きます。6月末からは韓国全土で梅雨のシーズンが始まり、雨が降ると一時的に気温が下がることもあるので注意。
◆ソウルの森で楽しむ「アジサイ鑑賞」
紫陽花は6月から7月初旬にかけて満開を迎え、青や白など色彩豊かな花が咲きます。ソウルの聖水(ソンス)近くにある「ソウルの森」は、紫陽花を楽しめるスポットの1つです。
◆自然に囲まれる音楽イベント「南怡島アコースティック青春フェスティバル」
毎年南怡島(ナミソム)で開催される音楽文化フェス。6月の南怡島は青々とした自然に囲まれ、自然を満喫できます。ソウルから日帰りで行けるので、少し遠出がしたい! という時は、ぜひ南怡島へ。
◆ソウルの中心で盛り上がろう!「ソチョ ミュージック&アートフェスティバル」
ソウルの高速ターミナルで開催される文化芸術フェスティバル。様々なジャンルの音楽パフォーマンスはもちろん、絵画展やストリートパフォーマンスも楽しめます。
7月の韓国
雨と共に暑さが続く時期。梅雨が最高潮を迎え、外で活動するにはじめじめとした不快な天気が続きます。通気性の良い服を着たり、防水機能のあるスニーカーや、濡れてもよいサンダルを履くのがおすすめです。
◆夏の風物詩!「WATERBOMB」
韓国の複数の都市で開催される音楽フェスティバル。人気アーティストやインフルエンサーがパフォーマンスを行い、真夏の暑さを爽快に吹き飛ばす水遊びとパーティーを同時に楽しめます。今年は7月初旬に開催される予定です。
◆サンセットヨガに花火も!「釜山海祭り」
毎年夏に釜山の海水浴場で行われるお祭り。花火ショー、プールパーティー、サンセットヨガなど、夕方に楽しめるテーマでイベントが行われ、ラタンの小物やウッドインテリアがリゾート感を演出します。
◆屋内で夏も快適に!「ロッテワールド」
蚕室に位置するテーマパーク。地下鉄蚕室(チャムシル)駅から直結しており、屋内アトラクションもあるので暑い夏でも快適に遊べます。建物内には屋内アイスリンクも完備されています。
8月の韓国
梅雨が明け、本格的な暑さがやってくる時期。暑い日差しが照りつけ、30度を超える猛暑が続きます。通気性の良い服を着て、汗をかいた場合に備えて服を複数枚用意するのも方法の1つ。また、梅雨が明けても降水量が比較的多い時期でもあります。ソウルは、8月後半になると朝晩は少しずつ涼しくなるので、日本から旅行に来られた方は日本よりも涼しく感じるかもしれません。
◆日本でも毎年話題に!「PSY SUMMER SWAG」
「江南スタイル」で世界的にブレイクした歌手PSY(サイ)が毎年夏に開催するコンサート。ソウルをはじめ、韓国全土で開催されます。巨大な水噴射装置が設置されたステージで、びしょ濡れになりながら暑さを吹き飛ばすことができます。
◆ナイトプールを満喫「漢江 夏フェスティバル」
毎年夏にソウルの漢江公園で開催される、大規模なフェスティバル。プール、ウォータースライダー、カヤックなどのアクティビティが豊富です。漢江プールは夜間も営業しています。
◆ウォーターパーク
暑さを避けて水遊びを楽しめるウォーターパーク。ソウル近郊はもちろん、釜山や済州島にもウォーターパークと温泉を兼ね備えた施設が多数あります。
秋が旬の韓国グルメ
◆カンジャンケジャン
カニを醤油と調味料に漬け込んで作るおかず。秋が旬のワタリガニを使用し、新鮮なカニの旨味と醤油のしょっぱさが絶妙です。甲羅の中の蟹味噌にご飯を混ぜて食べると、さらに深い味わいを楽しめます。
◆大エビのグリル
秋が旬の大エビを焼いて食べる料理。焼くことで弾力のある食感と香ばしい味が際立ちます。パリッと焼き上がった殻ごと味わうのもおすすめです。
9月の韓国
夏から秋へ移り変わる時期。夏の猛暑が和らぎ、朝晩はグンと涼しくなります。夏ほど雨が頻繁に降ることはありませんが、台風が接近したり、一度に大量の雨が降ることも。9月前半、後半でも気候が異なります。薄手の上着を持ち歩くとよいでしょう。
◆歩行者天国の文化芸術フェス!「ソリプルフェスティバル」
ソウル・江南の中心で開催される文化芸術フェスティバル。普段は車で混雑する道路が文化空間に変身します。ストリートやステージでは多彩な公演が繰り広げられ、体験ブースも設置されます。
◆ライトアップされた景福宮にうっとり「古宮夜間開放」
外国人観光客に人気の韓国の古宮は、春と秋に夜間開放されます。日中は見ることのできない、静寂で趣深いライトアップされた姿を楽しみましょう。
◆写真映え間違いなしの名所が続々!「コスモス鑑賞」
9月から咲き始めるコスモス。ピンクのコスモスだけでなく、黄色いコスモスを韓国各地で見ることができます。ソウルではオリンピック公園の「野花マル」、済州島では「神話ワールド」のコスモスが有名です。
10月の韓国
秋が深まり、涼しい天気が続き、韓国旅行に最適な時期。降水量が減り、湿度も比較的低いためアウトドアにぴったりの季節です。朝晩は肌寒く感じることもあるので、ジャケットやトレンチコートを準備すると良いでしょう。10月末になるとさらに肌寒くなります。
◆ソウル 世界花火祭り
毎年100万人以上が訪れる、韓国を代表する花火祭り。汝矣島漢江公園一帯で開催され、花火だけでなくDJパフォーマンスやメディアショーなど、多彩なイベントも同時に行われます。規模が非常に大きく、会場付近のどこからでも観覧が可能です。
◆グランドミントフェスティバル
主に蚕室周辺で開催されるインディ&アコースティック音楽フェスティバルです。複数のステージで同時進行されるため、自分の好きなアーティストを選んで観覧できます。
◆ソウル すすき祭り
弘大(ホンデ)近くの麻浦(マポ)ハヌル公園で開かれる秋のフェスティバル。秋風に揺れるすすきの姿が非常に美しく、すすき関連の体験プログラムやフォトスポット、トレッキングも楽しむことができます。
11月の韓国
気温が急激に下がり、肌寒さを感じる季節です。各地で紅葉が色づき、韓国の秋を存分に楽しめます。気温が氷点下になることはほとんどなく、依然としてアウトドアに適した時期です。ただし、昼夜の気温差が大きいため、厚手のカーディガンやマフラー等の防寒対策が必要です。月末に旅行される方は12月の服装を参考にするのがおすすめです。
◆イチョウ並木も必見!「紅葉狩り」
11月1週目ごろに最も美しく染まるソウルの紅葉。さまざまな木々が織りなす色彩が魅力的です。涼しい気候を楽しみながら、南山、ソウルの森、北漢山(ブッカンサン)など、ソウル各地に広がる紅葉を満喫しましょう。
◆園芸体験プログラムも!「良才フラワーフェスタ」
良才(ヤンジェ)市民の森駅近くのイベントホールで開催される、秋の花祭り。様々な花や植物が展示され、園芸体験プログラムも開かれます。
◆登山初心者にも人気のスポット「済州オルム」
“オルム”とは、済州島特有の小さな山や丘のこと。一般的な山に比べて低く、登りやすいのが特徴です。この季節には、銀色に輝くススキと青い空、済州ならではの風景が調和し、さらに美しさを増します。
冬が旬の韓国グルメ
◆トックッ
韓国のお正月を象徴する料理。新年の始まりを意味し、幸福を願う意味も込められています。薄く切った楕円形のお餅を使ったスープ料理で、牛肉のだしやイワシのだしを使用した濃厚なスープが特徴です。
◆ポッサム
茹でた豚肉をキムチと一緒に楽しむ韓国料理。韓国では冬に1年分のキムチを漬けることが多く、この時期は作りたての新鮮なキムチを味わう絶好のタイミングです。柔らかく茹でた豚肉にフレッシュなキムチとニンニクを添えて食べると、箸が止まりません。
◆プンオパン
韓国のたい焼き。冬の代表的なおやつです。韓国は鯛ではなくフナの形をしたパンの中に甘いあんこが入っており、街角で簡単に見つけることができます。あんこ以外にも、カスタードクリームやチーズ、クリームチーズなど、さまざまな具材を使ったプンオパンがあります。
12月の韓国
本格的な冬に突入し、寒い天気が続きます。12月は気温が低く、外出時には十分な防寒が必要です。セーターなどの暖かい服と厚手のアウターは必須。ハイネックを着たり、ジーンズの下にタイツを履いたりして念入りに防寒対策をしましょう。また、日本と比べ空気が乾燥しています。
◆屋内イベントも盛んに!「クリスマスマーケット」
冬のイルミネーションや大きなクリスマスツリーが設置されたロッテワールドタワーから、暖かい室内で楽しめるザ・現代ソウルのクリスマスマーケットまで、12月のソウルはクリスマスムード満点! 年末にかけて、さまざまなマーケットやイベントが開催されます。
◆韓国の冬を彩る光のフェスティバル「ソウルライト DDP」
DDP(東大門デザインプラザ)で毎年冬に開催される光のフェスティバル。さまざまなメディアアート作品が美しい夜景を演出します。大晦日から元日にかけてのカウントダウンでは、公演や花火も行われます。
◆エレガントに樹木園を楽しむ「済州カメリアヒル」
済州島の冬を代表する椿の花。鑑賞スポットとしてはカメリアヒルが代表的ですが、椿樹木園も人気です。
1月の韓国
1年で最も寒い時期。気温が低く、冷たい風と乾燥した天気が続きます。外出時にはインナーをしっかり着込み、防寒性の高い厚手のコートやダウンコートが必須。雪が降った場合に備えて、防水機能のついた靴があると重宝します。
◆都心で楽しむウィンタースポーツ「ソウル広場スケートリンク」
冬季限定で、ソウル市庁前の広場に設置されるスケートリンク。手頃な価格で、都心で冬の雰囲気を楽しみながらアイススケートができます。観光客が多く訪れる乙支路(ウルチロ)や明洞(ミョンドン)にも近く、アクセス抜群です。
◆ソウルの冬を代表するお祭り「ソウル ランタンフェスティバル」
清渓川(チョンゲチョン)、ソウル広場、光化門(クァンファムン)広場などで、多様な光のオブジェや体験プログラムが行われます。伝統的な韓国のランタンだけでなく、現代的なデザインのライトアートも展示され、幻想的な雰囲気を演出します。
◆壮大なイルミネーション「海雲台 光の祭典」
釜山を代表する冬の祭りの1つ。華やかなイルミネーションが冬の夜を一層美しく彩ります。2000万個以上のLEDライトで飾られた道や、多彩な光のオブジェが街を明るく照らし、写真映えスポットとしても人気です。
2月の韓国
韓国の冬の終わり。依然として寒い天気が続きますが、徐々に気温が上昇し、ここ数年は平均気温が平年より高い傾向にあります。2月は昼夜の温度差が大きく、天気が変わりやすいため、重ね着をして体温を維持しましょう。
◆湖を彩るイルミネーション「石村湖 ルミナリエ」
蚕室に位置する石村湖周辺で毎年冬に開催される光のフェスティバル。石村湖が美しい自然景観と華やかなイルミネーションに包まれ、特別な夜景を楽しむことができます。
◆韓国式サウナを満喫!「チムジルバン体験」
サウナ、温熱室、氷室(オルムバン)、大浴場まで完備した韓国式サウナ。通常24時間営業のため、時間を有効活用したい旅行者にぴったり。韓国人がチムジルバンでよく楽しむメクパン石卵(あつあつの石の上で焼いた卵)や伝統飲料シッケを味わえば、さらに満足度が高まるでしょう。
◆韓国固有の文化に触れる「正月テボルム祭り」
旧暦1月15日に行われる、1年の始まりを祝う韓国の伝統的な名節(季節ごとの伝統行事)。全国各地でさまざまなイベントが開催され、韓国固有の文化を体験することができます。夜に月が昇る頃には、木や藁で作った「月の家」に火をつけて周囲を照らす遊びも繰り広げられます。
(提供=
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