FIFTY FIFTY、ヒット曲「Cupid」著作権を失う可能性…制作会社が第一審で全面勝訴

最近、ソウル中央地裁民事62部(裁判長:イ・ヒョンソク部長判事)は、ATTRAKTがTHE GIVERSを相手に提起した著作権確認訴訟で「原告の請求は理由がないため全て棄却する」という判決を下した。ATTRAKTは昨年、THE GIVERSが保有している「Cupid」の著作財産権は、自分たちのものだと主張し、譲渡を要求する内容の訴訟を提起した。
「Cupid」は2023年にFIFTY FIFTYがリリースした楽曲で、ビルボードチャートにランクインし、全世界で注目を浴びた。しかし、曲の制作を手掛けたTHE GIVERSと所属事務所ATTRAKTの間で著作財産権を巡る対立が発生し、訴訟につながった。
今回の訴訟の核心は「著作権」の中でも「著作財産権」に関するものだった。著作財産権とは、音楽を商業的に使用したり、人に利用を許可できる権利で、単純に曲を創作した事実とは別に誰に収益化の権限があるのかを判断する基準になる。裁判所はこの著作財産権の帰属を中心に判断を下した。

ATTRAKTはTHE GIVERSと締結した役務契約に著作権譲渡業務が含まれたと主張したが、裁判所は「契約書上、該当内容は明示されておらず、実際にもTHE GIVERSがリスクを冒し、創作者の判断で契約を締結した」と判断した。裁判所はATTRAKTがマスター音源を利用してアルバムを発売したことと、曲の著作財産権を保有することは別の問題だと判断した。
今回の訴訟でATRRAKTは著作権帰属の他にも共同著作者認定など追加の権利を主張したが、裁判所はこれも全て棄却した。契約文書や交渉主体、創作関与度、代金支払いなど全般的な状況を考慮し、THE GIVERSの権利を全面的に認めた判決と解釈される。
THE GIVERSの関係者は「今回の判決は事実と異なる主張が繰り返される状況で、真実を正すためのTHE GIVERSの努力が正当だったことを示した事例だ」とし、「正確な事実に基づいていない一方的な主張で混乱が続く中、裁判所の判断を通じて契約当事者間の権利関係が明確に確認されたことに大きな意味がある」と話した。
続けて「THE GIVERSは最初から事実関係に基づいて対応し、今回の判決が今後、類似案件で客観的な基準になることを願う」と付け加えた。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・チェヨン
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