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【REPORT】イ・ジェフン&ク・ギョファン、客降りに小芝居も!サービス精神旺盛な2人が日本ファンを虜に

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「止まったら、即死亡!」のキャッチコピーで話題の映画「脱走」が本日(17日)、新宿ピカデリーでジャパンプレミアイベントを開催。主演を務めたイ・ジェフン、ク・ギョファン、そして、イ・ジョンピル監督が緊急来日し、本イベントに駆けつけた。

MCの古家正亨がイベントのスタート知らせると共に入場を促すと、イ・ジョンピル監督が1人で登場。監督はMCからの「お2人見かけませんでしたか?」という問いに「えっと……すみません、わかりません」と戸惑う仕草を見せ、笑いを誘った。古家正亨がさらに2人の所在を確認しようとしたところ「ここだよ」という声が会場に響き、客席中央からイ・ジェフン、ク・ギョファンが登場。観客の歓声を一身に浴びながら登壇した。

イ・ジェフンは「はじめまして、私はイ・ジェフンです。よろしくお願いします」と、ク・ギョファンは「皆さん、こんにちは。ク・ギョファンです」と、いずれも日本語で挨拶をした。

昨年11月にファンミーティングで来日したというイ・ジェフンは、今回のイベントに際して「撮影やファンミーティングで日本を訪れることはありますが、映画の舞台挨拶で日本に来たのは初めてです。この日を指折り数えて待っていたのですが、実際にこうして皆さんと劇場で会えて、本当に嬉しくてワクワクしています。客席をいっぱいにしてくれて、本当に夢のようです」と感慨深い思いを伝えた。

2019年に開催された「大阪アジアン映画祭」以降、約6年ぶりの来日となったク・ギョファンは、「映画を撮っている間は、常に少しでも多くの観客の皆さんにお会いしたいと思っています。こうして日本の観客の皆さんに『脱走』をお届けすることができてとても光栄です。今日が素敵な時間になれば嬉しいです。本当にありがとうございます」と笑顔を見せた。

イ・ジョンピル監督もまた、「とても良い気分です」としみじみコメント。「2ヶ月前に札幌に行ってきまして……その時の寒さを覚えています。北朝鮮には行ったことがないのですが、なんとなく北朝鮮もこのような寒さなのかなと想像しました。今回東京に来てみて、本当に暑くて(気温の)違いを感じました」と感想を伝え、「『脱走』は本当に疾走感のある映画なので、ぜひ楽しんでください」と期待を高めた。

今回のイベントでは、事前にSNSで寄せられた質問に答える場面も。

「撮影で辛かった、思わず脱走したくなったシーンはありますか?」という質問に、イ・ジェフンは「この映画のタイトルの通り、『ここを出なければ』とひたすら走るシーンばかりでした」とコメント。「とにかく走り続けているので今にも息が止まりそうで、まるで自分の限界を試しているような気分でした。(劇中で)捕まることは死を意味するので、生きるために走り続けていたんです。撮影中は車が僕を追いかけながら撮っていたので、全速力で走っていたのですが……車より速く走るのは本当に難しくて、極限に挑戦しているような気持ちでした。その時の感情がしっかりと映画に込められていると思います」と振り返った。

その一方で、ク・ギョファンは「イ・ジェフンさんが自分の限界を突破してひたすら走り続けている時、僕は車の中で楽な体制で撮影に臨んでいました。その瞬間が、とても申し訳なくて辛かったです」と答え、笑いを誘った。

続いて、「この場から脱走したいほど、日本で行ってみたい場所、やってみたいことはありますか?」という質問も。

イ・ジョンピル監督は「日本にはよく行っています。これまで東京や京都、大阪に行ったですが、沖縄に行ったことがなくて……沖縄に行きたいです。それと、私は映画監督なので基本的に人々がどのように暮らしているのかが気になります。ここにいらっしゃる観客の皆さんのおうちに行ってみたいです」と伝え、笑いを誘った。

ク・ギョファンは、「古風なカフェに行って、そのお店の看板メニューを注文して、そこでひたすら時間を潰しながら道行く人を眺めていたいです」と、自身の願望を語った。

イ・ジェフンは、「昨年は撮影で静岡に行ったり、今年は福岡、長崎、奈良にも行きました。振り返ると、撮影や仕事で辛かったり少し息苦しくなった時は、近い国である日本を思い浮かべていた気がします。これからも日本に行きたいと思っていますし、僕にとって日本は“パラダイス”のような場所です」と日本に対する思い入れを語り、「日本はどこに行っても楽しめるようなところだと思います。何故かというと、どこに行ってもコンビニがあるからです」と笑いを誘った。

質問コーナーを終えた後は、ある人物からのサプライズメッセージが到着。会場のスクリーンに竹中直人の姿が映され、会場は一層の盛り上がりを見せた。

「イ・ジョンピル監督、そしてイ・ジェフン、そしてク・ギョファン。アニョハセヨ。ようこそ皆さん、日本へ」とたっぷりの親しみを込めて挨拶した竹中直人は、「『脱走』素晴らしい映画でした。胸が締め付けられるというか、なんとも言えない愛にあふれた映画でもあり、そしてとてつもない疾走感。もう、ジェフンとギョファンのエネルギッシュな芝居に、ずっと私の眼は釘付けでした。最高の映画を本当にありがとうございました。もう一度見たい映画です」と同作への愛を惜しまなかった。

彼はさらに、「監督、今度僕も使ってください。よろしくお願いします。竹中直人でした。失礼します」と伝え、笑顔で手を振った。

このメッセージを見たイ・ジェフンは、「詳細にはお話できないのですが、近いうちに皆さんにご覧いただける“ある作品”で共演させていただきました」と竹中直人に言及。「小さい時に『Shall we ダンス?』という作品で初めて竹中直人さんのことを知って、その後も『のだめカンタービレ』など数多くの映画やドラマを見させていただきました。いつも竹中さんの演技を見ながらお腹を抱えて笑っていましたし、喜怒哀楽を伝えてくださる俳優さんだと、とても印象深く思っていました。そんな竹中さんと共演できるということが不思議でしたし、現場では笑いが途絶えませんでした。ぜひ皆さんにも期待していただければと思います」と、自身のエピソードを打ち明けた。

イ・ジェフンはさらに、「今回こうして『脱走』をご覧いただき、メッセージもいただけたことを本当にありがたく思っています」と感謝を惜しまなかった。

イベントの最後には、観客へのメッセージも。

イ・ジェフンは「皆さんに日本の劇場でお会いできたというこの時間を、僕は一生忘れないと思います」と伝え、「僕はいつも様々な国に旅行をすると、その土地の映画館に足を運びます。東京でもこれまでインディペンデント系のアートシネマやシネコンに行っていましたが、そのたびにいつかこの映画館に自分の作品が上映されたらどんなにいいかと思っていました。まさに今この瞬間、その夢が実現しました。本当にありがとうございます。ぜひ皆さんには『脱走』を楽しんでいただけたら嬉しいです。どうか幸せで。本当にありがとうございます」と改めて感慨深い思いを明らかにした。

ク・ギョファンは、「ある瞬間を映像で記録することは一般的ですが、目で記録している瞬間というものも確かにあると思います。まさにこの瞬間を僕はずっと記録して、思い出として残したいと思います。この瞬間を絶対に忘れません」と強調。最後に「カシャっ!」と言いながら写真を撮るようなポーズを取り、ファンを和ませた。

イ・ジョンピル監督は、「『脱走』を手掛けた意図の1つとしては、北朝鮮の人物が主人公だと思って見始めて、見終わった後は『自分の話みたいだ』と思ってほしいという部分がありました。国籍ですとかイデオロギーを超えて、1人ひとりの暮らし、人生は似ていると感じてほしかったのです。幸せを求めて暮らす人々に関するメッセージを伝えたいと思いました」とコメント。「ここにいらっしゃる皆さんは、映画ファンであり映画オタクだと思います。ですので、皆さんは本当の幸せを求めて脱走をしている“脱走者”だとも思っています。今回こうして足を運んでくださって、ありがとうございました」と感謝を述べた。

最後には、3人が客席を通って退場するという粋な演出も。観客の温かい拍手と声援を浴びながら、会場を後にした。

映画「脱走」は、明日のため脱走を始めた北朝鮮軍兵士のギュナムと、今日を守るため彼を追う保衛部の将校ヒョンサンの命をかけた脱走と追撃を描く。イ・ジェフン、ク・ギョファン、ホン・サビン、ソン・ガンといった、韓国エンタメ界の第一線を走る役者が勢ぞろいした事も話題を呼んだ。

日本では6月20日より、新宿ピカデリーほか全国で上映をスタートする。

【フル動画】イ・ジェフン&ク・ギョファンが緊急来日!“脱走”してまで行きたい日本の場所は?

【PHOTO】イ・ジェフン&ク・ギョファン、日本ファンとの出会いに感激!「本当に夢のようです」

■作品概要
「脱走」
6月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

<出演>
イ・ジェフン「復讐代行人~模範タクシー~」
ク・ギョファン「D.P.-脱走兵追跡官-」
ホン・サビン「このろくでもない世界で」
ソン・ガン「ナビレラ~それでも蝶は舞う~」

監督:イ・ジョンピル「サムジンカンパニー1995」

2024年 / 韓国 / 韓国語 / カラー / 94分 / シネスコ / 5.1ch / 原題:탈주 / 字幕翻訳:朴澤蓉子 / 提供:ツイン、Hulu / 配給:ツイン

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■関連リンク
「脱走」日本公式サイト

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

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