「イカゲーム3」ファン・ドンヒョク監督“重荷を下ろしたような気分…6年間一緒に歩んだイ・ジョンジェに感謝”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=Netflix
ファン・ドンヒョク:プレッシャーが大きかったです。全てが終わったので、重荷を下ろしたような感じがして心が軽くなりました。感謝の気持ちと、寂しさや残念な気持ちもあります。
――シーズン3について視聴者の反応が分かれていますが、これについてはどのようにお考えですか?
ファン・ドンヒョク:実は体調が良くなかったんです。海外プロモショーンのスケジュールがとてもタイトだったので、1ヶ月間なかなか眠れませんでした。時差が変わり続けたことで体調を崩してしまい、病院に通って治療を受けていたので、反応はあまり見ませんでした。自分で一つひとつ検索することはできず、周りから聞いた程度ですが、気に入ってくださった方も、不満を表す方もいらっしゃると理解しています。シーズン1の時は、期待されていなかったじゃないですか。ところが、シーズン2と3は、シーズン1の人気のため期待が高まりました。視聴者の立場からすると、望んでいることが人によって少しずつ違うような気がします。もっと面白いゲームが登場することを願う方もいらっしゃいますし、キャラクターを応援する反応もありました。衝撃と期待で満たされたという方も、裏切られたと思った方もいらっしゃるようでした。
――「イカゲーム」シリーズの最後は、ハッピーエンドとは言えない形で終わりますね。
ファン・ドンヒョク:最初はハッピーエンドを考えていました。ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)が生き残って、アメリカにいる娘に会いに行くラストを考えていました。しかし、執筆を始めてから考えが変わりました。この作品を通じて伝えたいことについて考えました。生きづらい世の中になってきていますし、経済的な危機や不平等も深刻化していると思います。自国第一主義の傾向も強くなっている中、気候による災害が起きていてもそれを止められないのを見ながら、未来に何を託すだろうかということについて話したいと思いました。その結果、赤ちゃんを登場させるべきだと思いましたし、その子のためにギフンが自分を犠牲にすることが、僕が伝えたいことになりました。
――シーズン1から3まで、イ・ジョンジェさんと6年を共に過ごした感想も気になります。
ファン・ドンヒョク:ソン・ギフンは「イカゲーム」とは切っても切れない象徴的な人物です。シーズン1の時は馬鹿みたいで情けなかったのですが、自分の中にある良心を見つけ、最後はゲームの意味を悟って変わった姿を見せます。それを(イ・ジョンジェが)本当に情熱的に表現してくれました。シーズン2、3を1年間撮りましたが、その間ずっとダイエットをしていました。蒸し野菜ばかり食べているようでした。シーズン1の時は一緒にお酒を飲んだり、ご飯を食べたりしていましたが、シーズン2、3の時はダイエットのため一緒にご飯も食べられませんでした。ご飯も一人で車の中で別に食べていて、だんだん孤立していく感じがして、後半に行けば行くほど痩せて憔悴しきるほどでした。役作りのため極端なダイエットをあれほどまで長く続ける姿を見て、尊敬しました。献身的に臨んでくれて、本当にありがたかったです。僕にとっては一生忘れられない、ありがたい存在です。
――それでもギフンに対してもどかしいという反応もありますが、ソン・ギフンをもっとヒーローのように描いたらどうだったと思いますか?
ファン・ドンヒョク:この作品自体が、ヒーローに関する話ではありませんでした。フロントマン(イ・ビョンホン)も「英雄ごっこは面白かったか」とあざ笑うじゃないですか。(ソン・ギフンを見ていると)もどかしいのですが、そもそも特別な能力を持った人物ではありません。子供を助けようとしたことが、彼にできる最高の英雄のような行動だったのではないかと思います。世の中を変えることは、一人二人の指導者にできることではありません。多数の平凡な人々が変わっていかなければならないのです。ソン・ギフンはそのような努力と行動を象徴する人物でした。
――シーズン1がヒットした後、シーズン2、3に豪華キャストが多数出演しましたが、キャスト自体がネタバレだという反応もありました。
ファン・ドンヒョク:人物について書き、それに一番合った演技ができる俳優は誰だろうかと考えました。長く生き残る俳優が、有名な俳優ということではありません。カン・ハヌルさんがイム・シワンさんより先に死にますが、知名度が低いわけではありません。そのキャラクターに最もよく合う俳優を考えました。「いつ死ぬか」より、「どのように死ぬか」が重要だと思いました。俳優たちの地名度や人気によって決めたわけではありません。
――巫女はどのような存在として描きたいと思いましたか?
ファン・ドンヒョク:シーズン1のハン・ミニョ(キム・ジュリョン)のように、変わり者として描きいと思いました。巫女はどこでも中心になり得ると思います。政界や大統領室でもそうじゃないですか。それほど韓国社会を象徴する存在だと思いました。シャーマニズムに関する話を切り出したいと思いましたし、不吉な予兆や未来を知らせる“妙な面白さ”を与えたいと思い、誕生させたキャラクターです。
――フロントマンは何を象徴しているのでしょうか?
ファン・ドンヒョク:フロントマンは警察でした。誰よりも正義感が強い警察でしたが、妻の病院費のため賄賂をもらうことになり、人間性を捨てたまま、闇の世界に入ってしまった人物です。自分自身を恥ずかしい存在だと思ったはずで、シーズン1からギフンの行動を見ながら、ある種の劣等感を抱いたと思います。ギフンをなんとか堕落させたい、ひざまずかせたいと思っている人物です。そのため、なんとしてでもゲーム場に連れてきて、自分のようにナイフを与えたのです。一方では、ギフンがテストに勝ってほしいという気持ちもあったのではないでしょうか。結局、ギフンが子供を守る決定をした時は、尊敬しただろうと思います。ゲーム場を爆発させた選択そのものが、ギフンが勝ったことを、敗北を認める決定だと考えました。
――6年間「イカゲーム」シリーズを撮影する中で、一番記憶に残っている瞬間はいつですか?
ファン・ドンヒョク:ギフンが落ちる日の撮影が一番記憶に残っています。僕が見てきた全てのギフンの表情の中で、一番忘れられない顔でした。撮影も大変でしたが、俳優も1年以上役作りをして、ソン・ギフンの最後の姿を最善を尽くして描き出しました。その時、「ああ、もう本当に終わりなんだな、結末を迎えたんだな」と思いました。終わってから(シーズン2以降)初めて一緒に夕食を食べながらお酒を飲みました。
――ケイト・ブランシェットさんのサプライズ出演は、アメリカ版の予告を意味しているのでしょうか?
ファン・ドンヒョク:そうではありません。最初はソン・ギフンが生きてアメリカに行った時、また別のゲームを見るラストシーンを考えました。しかし、ソン・ギフンの死で終わることになりました。韓国でのゲームは終わりましたが、全てが簡単には終わらないということを象徴するために作ったシーンです。続けて何かをするために、アメリカ版を制作するために作ったわけではありません。
――12月にロサンゼルスでアメリカ版「イカゲーム」がクランクインするという報道もありましたね。
ファン・ドンヒョク:根拠のないデマです。記事はたくさん見ましたが、僕も公式に聞いたことはありません。12月に撮影に入って、僕が監督をしてケイト・ブランシェットさんが出演するという内容には、全て根拠がありません。ただ僕は(リメイク版を準備していると報じられた)デヴィッド・フィンチャー監督が好きです。作ったら面白いだろうと思いますが、本当にオファーが入ってきたら真剣に考えてみるつもりです。
――フロントマンのスピンオフの可能性はどれくらいありますか?
ファン・ドンヒョク:すでに僕が「イカゲーム」で言いたかったことは全部伝えましたので、その後に続くことには意味がありません。ただ、別のトーンの作品はやってみたいです。よく見ると、パク船長(オ・ダルス)の自宅に“めんこ男”(コン・ユ)の写真があります。インホ(イ・ビョンホン)と撮った写真もあります。この写真がいつ、どのように撮られたのか、どんな関係なのか描いてみても面白いだろうと思います。具体的な計画があるわけではなく、ただファンのために負担なく、面白い話をしてみたいという漠然とした考えを持っています。
――「イカゲーム」は“韓国で一番成功したK-コンテンツ”とも呼ばれていますが、それについてどのように感じていますか?
ファン・ドンヒョク:本当にたくさんのことを経験しました。批判された時は挫折しましたし、褒められた時は嬉しかったです。エミー賞で思いもしなかった賞もいただき、そうするうちにプレッシャーに苦しめられました。この作品のメッセージについて悩みながら、自分自身についてもたくさん考えるようになりました。作品の栄光より、自分についてたくさん考えました。この作品を通じて思い上がった時もありましたし、謙遜した時もありました。ありがたい作品です。
――撮影する中で一番予想できなかった瞬間はいつでしたか?
ファン・ドンヒョク:シーズン1が公開された時、韓国では評価が良くなかったんです。「あれ……ここまで?」と思いました。しかし、海外で好反応があって、点数がぐんぐん上がっていきました。アメリカから連絡が来るようになってから、韓国でも反応が変わり始めました。そうするうちに突然世界1位になり、“シンドローム”とまで言われました。その1週間はジェットコースターのように慌ただしく過ごしました。あまりにもドラマチックに変わっていったので、本当にこれが現実なのか、自分の頬をつねってみたこともあります。
――BIGBANG出身のT.O.Pさんも一緒にプロモーションをしましたが、いかがでしたか?
ファン・ドンヒョク:スンヒョンさん(T.O.P)もすごく久しぶりの活動で緊張していました。とにかく海外では(T.O.Pが演じた)サノスに対する反応が熱いので、そこから勇気をもらって無事に終えたと思います。僕にはいつも感謝していると言ってくれます。僕が負担に感じるほど感謝を表現します(笑)。スンヒョンさんを助けるためにキャスティングしたわけではありません。この前も申し上げましたが、あれほど休んだらもう大丈夫じゃないかと思っていたら、こうなったのです。僕が表現したいと思った部分をよく表現してくれて最後まで行きましたので、僕にそこまで感謝すべきことではないと思います。皆がスンヒョンさんを許して受け入れたわけではないと思いますが、機会を得ただけに、良い姿を見せて、その気持ちがきちんと伝わればと思います。
――海外からラブコールが殺到していますが、次回作の計画はありますか?
ファン・ドンヒョク:作品のオファーがたくさんありました。ですが、ものすごく疲れています。体重が59kgまで落ちました。50kg台にはなりたくなかったのですが、衝撃を受けました。シーズン1の時、歯が6本抜けましたが、今はさらに2本抜けました。疲れると必ず歯茎に問題が出てきます。もともとあった歯はいくつかしか残っていません(笑)。体調の回復を優先すべきだと思いますし、ひとまず休みながら正常なリズムを取り戻さなければなりません。リフレッシュが必要だと思います。

Netflix「イカゲーム」がシーズン3を最後に幕を閉じた。評価が分かれる中でも、再び全世界で話題を呼んでおり、K-コンテンツとして存在感を見せた。全てのブームの始まりには、ファン・ドンヒョク監督がいた。彼はシーズン1の公開後、世界中のファンの期待が高まる中、プレッシャーに耐えながら6年間の長い道のりを歩き抜いた。壮大なストーリーを完成させた彼が、現在の心境を聞かせてくれた。
――「イカゲーム」シリーズが全て公開されましたが、今のお気持ちはいかがですか?ファン・ドンヒョク:プレッシャーが大きかったです。全てが終わったので、重荷を下ろしたような感じがして心が軽くなりました。感謝の気持ちと、寂しさや残念な気持ちもあります。
――シーズン3について視聴者の反応が分かれていますが、これについてはどのようにお考えですか?
ファン・ドンヒョク:実は体調が良くなかったんです。海外プロモショーンのスケジュールがとてもタイトだったので、1ヶ月間なかなか眠れませんでした。時差が変わり続けたことで体調を崩してしまい、病院に通って治療を受けていたので、反応はあまり見ませんでした。自分で一つひとつ検索することはできず、周りから聞いた程度ですが、気に入ってくださった方も、不満を表す方もいらっしゃると理解しています。シーズン1の時は、期待されていなかったじゃないですか。ところが、シーズン2と3は、シーズン1の人気のため期待が高まりました。視聴者の立場からすると、望んでいることが人によって少しずつ違うような気がします。もっと面白いゲームが登場することを願う方もいらっしゃいますし、キャラクターを応援する反応もありました。衝撃と期待で満たされたという方も、裏切られたと思った方もいらっしゃるようでした。
――「イカゲーム」シリーズの最後は、ハッピーエンドとは言えない形で終わりますね。
ファン・ドンヒョク:最初はハッピーエンドを考えていました。ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)が生き残って、アメリカにいる娘に会いに行くラストを考えていました。しかし、執筆を始めてから考えが変わりました。この作品を通じて伝えたいことについて考えました。生きづらい世の中になってきていますし、経済的な危機や不平等も深刻化していると思います。自国第一主義の傾向も強くなっている中、気候による災害が起きていてもそれを止められないのを見ながら、未来に何を託すだろうかということについて話したいと思いました。その結果、赤ちゃんを登場させるべきだと思いましたし、その子のためにギフンが自分を犠牲にすることが、僕が伝えたいことになりました。
――シーズン1から3まで、イ・ジョンジェさんと6年を共に過ごした感想も気になります。
ファン・ドンヒョク:ソン・ギフンは「イカゲーム」とは切っても切れない象徴的な人物です。シーズン1の時は馬鹿みたいで情けなかったのですが、自分の中にある良心を見つけ、最後はゲームの意味を悟って変わった姿を見せます。それを(イ・ジョンジェが)本当に情熱的に表現してくれました。シーズン2、3を1年間撮りましたが、その間ずっとダイエットをしていました。蒸し野菜ばかり食べているようでした。シーズン1の時は一緒にお酒を飲んだり、ご飯を食べたりしていましたが、シーズン2、3の時はダイエットのため一緒にご飯も食べられませんでした。ご飯も一人で車の中で別に食べていて、だんだん孤立していく感じがして、後半に行けば行くほど痩せて憔悴しきるほどでした。役作りのため極端なダイエットをあれほどまで長く続ける姿を見て、尊敬しました。献身的に臨んでくれて、本当にありがたかったです。僕にとっては一生忘れられない、ありがたい存在です。

ファン・ドンヒョク:この作品自体が、ヒーローに関する話ではありませんでした。フロントマン(イ・ビョンホン)も「英雄ごっこは面白かったか」とあざ笑うじゃないですか。(ソン・ギフンを見ていると)もどかしいのですが、そもそも特別な能力を持った人物ではありません。子供を助けようとしたことが、彼にできる最高の英雄のような行動だったのではないかと思います。世の中を変えることは、一人二人の指導者にできることではありません。多数の平凡な人々が変わっていかなければならないのです。ソン・ギフンはそのような努力と行動を象徴する人物でした。
――シーズン1がヒットした後、シーズン2、3に豪華キャストが多数出演しましたが、キャスト自体がネタバレだという反応もありました。
ファン・ドンヒョク:人物について書き、それに一番合った演技ができる俳優は誰だろうかと考えました。長く生き残る俳優が、有名な俳優ということではありません。カン・ハヌルさんがイム・シワンさんより先に死にますが、知名度が低いわけではありません。そのキャラクターに最もよく合う俳優を考えました。「いつ死ぬか」より、「どのように死ぬか」が重要だと思いました。俳優たちの地名度や人気によって決めたわけではありません。
――巫女はどのような存在として描きたいと思いましたか?
ファン・ドンヒョク:シーズン1のハン・ミニョ(キム・ジュリョン)のように、変わり者として描きいと思いました。巫女はどこでも中心になり得ると思います。政界や大統領室でもそうじゃないですか。それほど韓国社会を象徴する存在だと思いました。シャーマニズムに関する話を切り出したいと思いましたし、不吉な予兆や未来を知らせる“妙な面白さ”を与えたいと思い、誕生させたキャラクターです。
――フロントマンは何を象徴しているのでしょうか?
ファン・ドンヒョク:フロントマンは警察でした。誰よりも正義感が強い警察でしたが、妻の病院費のため賄賂をもらうことになり、人間性を捨てたまま、闇の世界に入ってしまった人物です。自分自身を恥ずかしい存在だと思ったはずで、シーズン1からギフンの行動を見ながら、ある種の劣等感を抱いたと思います。ギフンをなんとか堕落させたい、ひざまずかせたいと思っている人物です。そのため、なんとしてでもゲーム場に連れてきて、自分のようにナイフを与えたのです。一方では、ギフンがテストに勝ってほしいという気持ちもあったのではないでしょうか。結局、ギフンが子供を守る決定をした時は、尊敬しただろうと思います。ゲーム場を爆発させた選択そのものが、ギフンが勝ったことを、敗北を認める決定だと考えました。

ファン・ドンヒョク:ギフンが落ちる日の撮影が一番記憶に残っています。僕が見てきた全てのギフンの表情の中で、一番忘れられない顔でした。撮影も大変でしたが、俳優も1年以上役作りをして、ソン・ギフンの最後の姿を最善を尽くして描き出しました。その時、「ああ、もう本当に終わりなんだな、結末を迎えたんだな」と思いました。終わってから(シーズン2以降)初めて一緒に夕食を食べながらお酒を飲みました。
――ケイト・ブランシェットさんのサプライズ出演は、アメリカ版の予告を意味しているのでしょうか?
ファン・ドンヒョク:そうではありません。最初はソン・ギフンが生きてアメリカに行った時、また別のゲームを見るラストシーンを考えました。しかし、ソン・ギフンの死で終わることになりました。韓国でのゲームは終わりましたが、全てが簡単には終わらないということを象徴するために作ったシーンです。続けて何かをするために、アメリカ版を制作するために作ったわけではありません。
――12月にロサンゼルスでアメリカ版「イカゲーム」がクランクインするという報道もありましたね。
ファン・ドンヒョク:根拠のないデマです。記事はたくさん見ましたが、僕も公式に聞いたことはありません。12月に撮影に入って、僕が監督をしてケイト・ブランシェットさんが出演するという内容には、全て根拠がありません。ただ僕は(リメイク版を準備していると報じられた)デヴィッド・フィンチャー監督が好きです。作ったら面白いだろうと思いますが、本当にオファーが入ってきたら真剣に考えてみるつもりです。
――フロントマンのスピンオフの可能性はどれくらいありますか?
ファン・ドンヒョク:すでに僕が「イカゲーム」で言いたかったことは全部伝えましたので、その後に続くことには意味がありません。ただ、別のトーンの作品はやってみたいです。よく見ると、パク船長(オ・ダルス)の自宅に“めんこ男”(コン・ユ)の写真があります。インホ(イ・ビョンホン)と撮った写真もあります。この写真がいつ、どのように撮られたのか、どんな関係なのか描いてみても面白いだろうと思います。具体的な計画があるわけではなく、ただファンのために負担なく、面白い話をしてみたいという漠然とした考えを持っています。

ファン・ドンヒョク:本当にたくさんのことを経験しました。批判された時は挫折しましたし、褒められた時は嬉しかったです。エミー賞で思いもしなかった賞もいただき、そうするうちにプレッシャーに苦しめられました。この作品のメッセージについて悩みながら、自分自身についてもたくさん考えるようになりました。作品の栄光より、自分についてたくさん考えました。この作品を通じて思い上がった時もありましたし、謙遜した時もありました。ありがたい作品です。
――撮影する中で一番予想できなかった瞬間はいつでしたか?
ファン・ドンヒョク:シーズン1が公開された時、韓国では評価が良くなかったんです。「あれ……ここまで?」と思いました。しかし、海外で好反応があって、点数がぐんぐん上がっていきました。アメリカから連絡が来るようになってから、韓国でも反応が変わり始めました。そうするうちに突然世界1位になり、“シンドローム”とまで言われました。その1週間はジェットコースターのように慌ただしく過ごしました。あまりにもドラマチックに変わっていったので、本当にこれが現実なのか、自分の頬をつねってみたこともあります。
――BIGBANG出身のT.O.Pさんも一緒にプロモーションをしましたが、いかがでしたか?
ファン・ドンヒョク:スンヒョンさん(T.O.P)もすごく久しぶりの活動で緊張していました。とにかく海外では(T.O.Pが演じた)サノスに対する反応が熱いので、そこから勇気をもらって無事に終えたと思います。僕にはいつも感謝していると言ってくれます。僕が負担に感じるほど感謝を表現します(笑)。スンヒョンさんを助けるためにキャスティングしたわけではありません。この前も申し上げましたが、あれほど休んだらもう大丈夫じゃないかと思っていたら、こうなったのです。僕が表現したいと思った部分をよく表現してくれて最後まで行きましたので、僕にそこまで感謝すべきことではないと思います。皆がスンヒョンさんを許して受け入れたわけではないと思いますが、機会を得ただけに、良い姿を見せて、その気持ちがきちんと伝わればと思います。
――海外からラブコールが殺到していますが、次回作の計画はありますか?
ファン・ドンヒョク:作品のオファーがたくさんありました。ですが、ものすごく疲れています。体重が59kgまで落ちました。50kg台にはなりたくなかったのですが、衝撃を受けました。シーズン1の時、歯が6本抜けましたが、今はさらに2本抜けました。疲れると必ず歯茎に問題が出てきます。もともとあった歯はいくつかしか残っていません(笑)。体調の回復を優先すべきだと思いますし、ひとまず休みながら正常なリズムを取り戻さなければなりません。リフレッシュが必要だと思います。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ヨンド
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