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「イカゲーム3」イ・ダウィット“30代で除隊…漠然としていた時期にオファーをもらいありがたかった”

Newsen
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=Netflix
俳優イ・ダウィットが「イカゲーム3」に関するビハインドストーリーを明かした。

イ・ダウィットは最近、ソウル鐘路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)某所でNewsenと会い、Netflix「イカゲーム3」公開記念インタビューを行った。

「イカゲーム3」では、自分だけの目的を持って再び参加したゲームで親友を失ってしまったギフンと、正体を隠してゲームに忍び込んだフロントマン(イ・ビョンホン)、そしてその残忍なゲームの中で生き残った参加者たちの最後の運命が描かれた。劇中イ・ダウィットは、怖がりで小心者のゲーム参加者ミンス役を演じた。

イ・ダウィットは「イカゲーム」の人気を体感するのが難しいとし、「あまりピンと来ていません。映画の公開であれば、舞台挨拶もして反応を身近に感じることができますが、今回は肌で直接感じられるものではありません。唯一体感できる窓口は、DMです。各国から挨拶してくださいます。会うことのない方たちなのに、不思議な気分です」と伝えた。

彼はミンスに似ている部分があるとし、「僕もあまり前に出ないタイプです。慎重で思慮深いと言ってくださる方もいますが、そうかもしれませんし、小心者で怖がりかもしれません」と話した。

ミンスのキャラクター設定については、「最初は簡単な説明だけを聞いて参加しました。細かい設定は撮影しながら知りましたが、ミンスが一番現実的な人物に思えたんです。僕でもあの状況だったら隠れたと思います。お金を稼いで外に出なければならないという目的があるのならば、生き残るしかないと考えたと思います」と説明した。

後半の麻薬服用シーンについても語った。「難しいシーンでした。台本で特定の薬物は明示されておらず、それ自体は重要ではないという前提がありました。関連するドキュメンタリーもたくさん探してみて、色々と考えてみましたが、結局答えが出ませんでした。現場でモニターを頻繁に確認しながら感情を調整していきました」と打ち明けた。

彼はシーズン2でミンスの登場シーンが少なかったことについて、「“このキャラクターの存在理由は何か”というDMをもらったことがありますが、“最後まで行くのが、本当に生き残るということだ”と言いたかったです。シーズン2の公開時、周りからも“面白かった”という言葉はあっても、ミンスのことは誰も言わなかったんです。“見てろよ”と思っていました」とし、「シーズン3の公開後は痛快だったという反応が多かったです」と話した。

ファンの間で提起された“ミンスVIP説”については「なぜそうなったのかは分かりません。本当に親しい人たちには違うと言いました。そう話しても信じてくれませんでした。(IZ*ONE出身の)チョ・ユリにも聞かれて“ごめん、話せなかった”と言ったら、しばらくの間騙されていたようです」と笑った。

イ・ダウィットが演じたミンスは、薬物服用後の幻覚状態やセミ(ウォン・ジアン)に対する罪悪感、ナムギュへの復讐など、感情的な演技が多かった。中でも幻覚を見る中でセミの手を握って落ちるシーンは、ミンスの物語の中で最も印象的なシーンとして挙げられている。

彼は「セミに対する懺悔があればいいなと思いましたが、監督がそのような方向性で撮ると言ってくれました。個人的にはミンスの結末はすごく気に入っています。最後にセミの手を握るシーンは涙が出そうでした」と明かした。

イ・ダウィットは、ミンスにとってセミが特別だった理由について、「ミンスは外の世界でも利用されていたと思います。セミはミンスがゲームに参加する前の人生で初めて手を差し伸べてくれた人だったかもしれません」と語った。

“サノスチーム”として一緒に出演したウォン・ジアン、BIGBANG出身のT.O.P(サノス役)、ノ・ジェウォン(ナムギュ役)との共演にも言及した。彼は「頼るしかない状況でしたが、性格がみんな似ていたと思います。静かに、慎重に近づいていくスタイルでした」と振り返った。

ノ・ジェウォンとの共演については、「お互いに大きなシーンがある時は、あえて話をしませんでした。後になってそのシーンを見てから“良かった”と言葉を交わしました。個人的には痛快というより、“もっとやるべきだったかな”と思うところもあります」とし、「ミンスが怒っても威圧的に感じないので、そうであるならば、ミンスとして怒りがきちんと表現されるべきだと思いました。ですが、ある部分では痛快さが足りなかったかなと思いました」と打ち明けた。

ウォン・ジアンとの演技については「セミとミンスの関係は、何かを積み重ねていくというよりは、セミが投げかける好意にミンスが反応するという感じでした。重要なシーンを控えている時は、あまり話をしなかったと思います」と伝えた。T.O.Pについては「このチームで年上のお兄さんなのに、作品が終わるまでお互いに敬語を使って過ごしました」と明かした。

イ・ダウィットは、除隊を控えていた際に「イカゲーム」シーズン2のキャスティングについて聞いたが、オーディションを受けられず、出演は難しいと考えたという。しかしその後オファーを受け、彼はこれを転換点と考えた。

彼は「30代で除隊して、今後どうしたらいいのか漠然としていた時にオファーをいただき、“それでもここまで頑張って生きてきたんだな”とありがたい気持ちになりました。“スタートがいいな”と思いました」とし、「“これからこうなると思う”と考えたことがないので、先のことは分かりません。5年後も10年後もずっと演技を続けているでしょうから、そう考えると、僕の中間地点になるフィルモグラフィーが『イカゲーム』だなんて、とてもありがたかったです」と感想を伝えた。

また、彼は撮影現場を思い出し、「イ・ジョンジェ先輩、イ・ビョンホン先輩たちと同じ服を着て、誰が誰なのか分からない空間で何ヶ月もいたのが不思議でした」と目を輝かせた。「着替えたら建物の外にも出られず、写真も撮れず、できることは座って話すことだけでした。他の現場であれば感じられなかったであろう“誰もが平等である”ということを感じました」と笑った。

最後にイ・ダウィットは「シーズン2、3に分かれましたが、このような作品を本当にやりたかったので、その渇望が半分ほどは満たされました。時間が経って振り返った時にも、印象に残る作品になるのではないかと期待しています」と話した。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ハ・ジウォン

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