パク・チャヌク監督、米脚本家組合からの除名…控訴しなかった理由を明かす

8月8日(現地時間)、海外メディア「Varaety」の報道によると、米脚本家組合(Writers Guild of America, WGA)は、HBOシリーズ「シンパサイザー(The Sympathizer)」 の総括責任者であるパク・チャヌク監督と、脚本を書いたドン・マッケラーをストライキ規定違反で除名した。このメディアは2023年、米脚本家組合のストライキ期間の間「シンパサイザー」を演出し、執筆したことを理由に除名されたと推測した。
2024年に公開された「シンパサイザー」は、ロバート・ダウニー・Jr.の出演で話題になった作品で、ベトナム戦争末期の1970年代、フランス人を父に、ベトナム人を母に持つ“大尉”はサイゴン陥落と同時に、南ベトナムの仲間たちとアメリカへ脱出。しかし、大尉の正体は北ベトナム陣営のスパイ。周囲の目を欺きながらスパイ活動を続ける彼の苦悩と、難民として渡ったロサンゼルスでの生活を並行して描いた物語だ。パク・チャヌク監督はドン・マッケラーと共に「シンパサイザー」の脚本を書き、全7話のうち、1~3話を演出した。
除名された脚本家は合計7人であることが知られた。彼らのうち一部は控訴したが、パク・チャヌク監督は控訴手続きを踏まなかった。
これについてモホフィルムの関係者は8月12日、「『シンパサイザー』後半作業中、HBO側の要請で設定変更に関するアイデア会議を行ったが、実際、脚本を変更する作業はしなかった。脚本作業をしてはならないという事実を知っていたためだ。しかし、委員会側はパク・チャヌク監督を除名した」とその背景を説明した。また、新作「仕方ない」の残りの作業に集中するために、控訴手続きを踏まないことを決めたと付け加えた。
パク・チャヌク監督は9月、新作「仕方ない」の公開を控えている。「仕方ない」は、“全部叶えた”と感じるほど、人生に満足していた会社員の“マンス”(イ・ビョンホン)が、いきなり解雇された後、妻と二人の子供を守るために、ようやく手に入れた自分の家を守るために、再就職に向かう自分だけの戦争を準備することで繰り広げられる物語を描く。第30回釜山(プサン)国際映画祭の開幕作に選ばれた。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ペ・ヒョジュ
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