“28歳で死去”故オ・ヨアンナさんの実母、韓国MBC前でハンストを決行…涙でいじめ被害への謝罪を要求

本日(8日)午前11時、ソウル麻浦(マポ)区上岩洞(サンアムドン)MBC新社屋前ではオ・ヨアンナさんの遺族と放送およびマスコミ労組など合計44の団体が「追悼週間闘争宣言記者会見」を開いた。
この日、メディア非正規職労働人権団体「エンディングクレジット」のチン・ジェヨン執行委員長は「7月30日、遺族がMBCのアン・ヨンジュン社長に会い、8月22日、遺族と職場ハラスメント119(社団法人)、エンディングクレジットがMBC側に会った。そこで公開謝罪、再発防止対策、気象キャスターの正社員化、MBC内のフリーランスの実態調査などを要求した。しかし、MBCはこれまでちゃんとした問題解決の意思を見せずにいる」と説明した。
さらに、「MBCがロビーに献花台を設置した。しかし、遺族にも私たちにも全く知らせなかった。本日、この記者会見を皮切りに、オ・ヨアンナ気象キャスターの1周忌追悼週間闘争を宣言する。そして、オ・ヨアンナさんのお母さんが断食を始める。オ・ヨアンナさんを覚えている方々、放送現場の非正規職、フリーランサー問題を解決しようと声を上げている多くの方々が連帯と参加を呼びかけている。MBCでは二度とこのようなことが起きないよう、非正規職を量産し、差別するシステムを改善する戦いに参加してくれることをお願いする」と明かした。
以後、これら団体は「MBCは再発防止対策を用意せよ」「故オ・ヨアンナさん問題解決の意志のないMBCを糾弾する」等のスローガンを叫んだ。特に、最後にマイクを持った故オヨアンナさんの母親チャン・ヨンミ氏は涙ながらに「ヨアンナが去ってから1年が経とうとしている。日々の血のにじむ時間の中でやっと生き抜いている。ヨアンナが残した思いがあるから、また会った時に恥ずかしい母親にならないように、大変だが耐えている」と話し始めた。
彼女は「ヨアンナはいつも一人でちゃんとしている子だった。MBCを志願したことも知らなかったが、合格通知を受け、とても嬉しかったし、2人で抱き合ってたくさん泣いた。入社後、数ヶ月が経たないうちに先輩のせいで大変だと言った時も我慢するように言い聞かせ、様々な方法を使ってみたが良くならなかったので、私が直接訪ねてお願いしたかった。『私が一人で育てたため、子供は大変なことが多かった。よろしくお願いします』と言いたかった。しかし、我慢した。ヨアンナが自分でやると言うから娘を信じてみることにしたが、このような凄惨な結果になるとは夢にも思わなかった」として嗚咽した。
オ・ヨアンナさんの母親は「ヨアンナを死なせた先輩とMBCの行動を考えると、とてもぞっとした。図々しい姿に絶望した。若い女性の血を抜いて、骨を削って番組を作るということを知った。ヨアンナはとても生きたいと思っていた。生きたいし、働きたくてもがいて、どれだけ生きようと努力したか分からない。私がやめろと言ったのに、夢があるから最後までやると言った。そんな子が自ら命を絶った。しかし、責任を負う人は一人もいない。MBCは、ヨアンナが死んだ後、訃報さえ出さずに知らないふりをし、自主的に実施した真相調査結果も公開しなかった」と怒った。

そして、「MBCを許せない。一つの生命は宇宙。だが、MBCは数年働いてもフリーランスや非正規職だと、虫けらのように扱われる。戦いながら分かった。私はヨアンナだけが大変だと思っていたが、放送メディア産業の数多くの青年たちがヨアンナのように苦しんでいた。一日一日がとても苦しくて、娘に会いたい。どう生きるべきかとても途方に暮れてもどかしい。どうか助けてほしい。1周忌前に問題が解決され、MBCでこれ以上このような悲劇が発生しないように共にしてほしい。私はヨアンナの悔しさを晴らし、胸を張れる母親になろうとしている」と付け加えた。
記者会見が終わった後、現場にはオ・ヨアンナさんの献花台が設置され、母親たちは涙で弔問客を迎えた。
オ・ヨアンナさんは2021年からMBC気象キャスターとして活動したが、2023年9月15日に亡くなった事実が判明。遺族側によると、オ・ヨアンナさんは、職場内いじめを訴え、原稿用紙17枚分の遺書を残していた。以後、加害者と推定される人物の実名が拡散され、波紋を呼んだ。
雇用労働部はMBCに対する特別勤労監督を実施し、オ・ヨアンナさんが勤労基準法上、勤労者には該当しないが「いじめとみなす行為があった」と結論を下した。 MBCは「関連者に対する措置とともに組織文化全般を改善していく『共生協力担当官』を新設し、フリーランス間、非正規職間で発生した問題も当事者および第3者が直ちに申告し、正すことができるようにする。一部フリーランスの勤労者性判断に対しては法的検討を経て早期に適当な措置を施行する」と明らかにし、加害者として言及された気象キャスターA氏と契約を解除した。しかし、A氏を除いた3人に対しては再契約を進め、もう一度反発が起きた。
以後、オ・ヨアンナさんの遺族側は、A氏に対する5億1000万ウォン(約5000万円)の損害賠償請求訴訟を提起し、現在裁判が進行中だ。
・故オ・ヨアンナさんの遺族、いじめ疑惑巡りMBC前でハンスト予告「問題解決のための闘争」
・故オ・ヨアンナさんの職場いじめ疑惑による損害賠償訴訟が開廷も…双方の意見対立
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ナヨン
topics