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「暴君のシェフ」キム・ヒョンモク、少女時代 ユナの心遣いに感激“秋夕の贈り物も頂いた”

Newsen
写真=HAEWADAL ENTERTAINMENT
俳優キム・ヒョンモクが、tvN土日ドラマ「暴君のシェフ」で共演した少女時代のユナに感謝を伝えた。

韓国で最近放送終了したtvN土日ドラマ「暴君のシェフ」は、人気ウェブ小説「燕山君のシェフとして生き残る」を原作とする。最高の瞬間に過去へタイムスリップしたシェフが、最悪の暴君であり絶対味覚の持ち主である王と出会うことから繰り広げられるサバイバル・ファンタジー・ロマンスだ。キム・ヒョンモクは劇中、水刺間(スラッカン/王の食事を調理するところ)の末っ子ミン・ゲドク役を熱演した。

放送終了前、Newsenと会ったキム・ヒョンモクは「撮影は1、2ヶ月前に終わりました。楽しく撮影できました。時代劇の経験はありましたが、『暴君のシェフ』は時代劇に料理も加わったドラマでした。事前に料理教室で練習をした後、セットで撮影しました。撮影に追われていましたが、いざ放送が始まってからは肯定的な反応が続いたのでありがたかったですし、嬉しかったです。放送が終わると思うと名残惜しいです」と口を開いた。

8月23日、視聴率4.9%(ニールセン・コリア全国基準)でスタートした「暴君のシェフ」は、最高視聴率は17.1%を記録。これは韓国で2025年に放送されたミニシリーズの中で最高視聴率である。

ドラマの人気を実感した瞬間もあったのだろうか。キム・ヒョンモクは「最近の主なスケジュールは、映画『3670』のプロモーションです。第1週から第2週まで一日も休まず続けました。独立長編映画の中でも好評を得ている状況なので、皆『潮が満ちている時にたくさんやらなければ』と熱心に取り組んでいます。GV(トークショーなどのイベント)を1時間ほどやり、終わった後にサイン会をするのですが、映画のキャラクターだけでなく、ドラマのキャラクターもすごく見ていると言ってくださるので実感しています。GVがなかったらオンライン上でしか反応を確認できなかったと思いますが、最近は直接お会いする観客の方々が『暴君のシェフ』を見ていると言ってくださるので少し実感しています」と話した。「暴君のシェフ」の放送開始を起点に、Instagramのフォロワーが2,000人ほど増えたという彼は、「役柄の比重がそれほど大きくないため、映画のおかげで増えたのかなとも思っています」と微笑んだ。

ドラマのヒットに対する家族の反応を尋ねると、キム・ヒョンモクは「両親は、僕が演技をすることをよく思っていないわけではないのですが、そこまで興味がないようです。父が『NAVERの登場人物を見ると、お前が最初の枠にいたけど、あまり出てないじゃないか』と言うと、母が『セリフが多くないだけで、たくさん出ているんだよ』と言いました。最初は何も言われなかったので、見ていないのかと思っていました。僕もあえて見てとは言いませんし。最近、兄の子供に会いに(実家に)行ったところ、突然そう言われたんです」と答えた。

料理に本気な水刺間の仲間たちの成長と胸が熱くなるような友情は、ヨン・ジヨン(少女時代 ユナ)とイ・ホン(イ・チェミン)のロマンスと同様、ドラマの見どころだった。末っ子を演じたキム・ヒョンモクを筆頭に、オム・ボンシク役のキム・グァンギュ、ソ・ギルグム役のユン・ソア、メン・マンス役のホン・ジンギ、シム・マクジン役のチュ・グァンヒョンのケミストリー(相手との相性)も非の打ち所がなかった。

キム・ヒョンモクは「時代劇の特性上、主に地方で撮影を行いました。1~2週間休んだ後、潭陽(タミャン)や聞慶(ムンギョン)に行ってまた1~2週間滞在しながら撮影しました。そうしているうちに俳優同士、プライベートでも確実に親しくなった感じがしました。地域ごとによく行く食堂があって、撮影が終わるとお互い目配せだけで『あそこに行こう』と言っていました。マネージャーの方々まで皆、自然と集まりました。その地域にあるスンデクッパ(豚の腸にもち米や春雨を詰めたものが入ったスープ)、麦飯、サムギョプサルのお店によく行きました。皆疲れていたので演技やあるシーンについてのフィードバックを徹底的にしていたというわけではありませんが、その時間が積み重なったおかげで、時折『明日のあのシーンはこうやってみよう』と話すこともありました」と明かした。

休憩時間や撮影が終わった後に様々な料理を味わう機会はあったかという質問には、「現場で味わう機会は多くはなく、撮影前に料理教室でたくさん食べました。来週の撮影で出てくる料理がブルギニョン(フランスの肉料理)とだったら、その前の週に教室に行って習い、味見するという感じでやりました。レシピをいただいたら、それに従って作りました。もともと家のガスコンロもつけないくらい料理をしなかったのに」と答えた。

また、「食べた料理の中ではブルギニョンが一番美味しかったです。初めて料理を習った時はビビンバでした。ビビンバはグァンギュ先輩の最も好きな食べ物として記憶しています。ビビンバが一番美味しいとおっしゃっていました」と明かした。

キム・ヒョンモクは明の料理人アビス(ムン・スンユ)との“ネギ切り対決”で注目を集めた。彼は「僕の記憶が正しければ、今年1~2月頃に水刺間のメンバーが決まりました。ドラマチームが料理教室に通わせてくれたので、その時から一生懸命練習しました。苦労した点と言えば、今後どんな料理をするのか、確定していなかった状況だったということです。僕が演じたキャラクターは補助する役割なので、技術的な部分が重要になると事前に聞いていましたので、料理そのものよりも包丁さばきや火の加減などに集中しました」と説明した。

また、「撮影中にネギ切り対決のシーンが決まりました。確定する前、個人的にキュウリや果物を買って包丁を使う練習をしていました。ネギと聞いたら、それ以降は他のものは買わず、ネギだけを切っていました。監督が、代役が準備されているとおっしゃいましたが、俳優の立場としても、自分で演じてみたかったんです。正式に包丁の持ち方から習いましたが、やはり違いました。料理教室でも学び、家に帰ってからもYouTubeで動画をスロー再生で何度も見直しました。やっているうちに自分なりの角度や持ち方を身につけました。上手くやらなければならないというプレッシャーもありましたが、撮影を終えた後、グァンギュ先輩が『何だよ、なんでこんなに上手いんだ』と褒めてくれたのを覚えています。思ったより早く終わって内心残念ではありましたが、好きなシーンの一つでした」とビハインドを語った。

ヨン・ジヨン役のユナとの共演は初めてだった。キム・ヒョンモクは「今回、秋夕(チュソク:日本のお盆に当たる韓国の祭日)の贈り物もいただきました。ある日突然、お姉さん(ユナ)から秋夕の贈り物を送りたいとカカオトークでメッセージが届いたんです。僕のことまで気にかけてくださるなんて、感謝の気持ちでいっぱいでした。撮影中に感じた姉さんの人柄を考えると、直接連絡をくださったのも驚くことではありませんでした。僕の映画やドラマ関連の記事も全部チェックしてくださっていたんです。現場でも本当によくしてくださいました」と語った。

さらに、「ユナ姉さんは現場でかなり大変だったはずです。暑い夏に韓服(ハンボク、韓国の伝統衣装)を着て撮影することも、簡単ではなかったでしょう。睡眠も十分取れていない状態なのに、現場で疲れた様子を全く見せなかったんです。僕たちも疲れていても、姉さんの姿が見えたら座って休んでと言いました。皆が心を一つにして姉さんを心配していました。待ち時間にも部屋に入らず、現場にずっと一緒にいてくれました。簡単ではない撮影もありましたが、仲間たちが素晴らしかったので辛くありませんでした。皆で集まって遊び、楽しく休み、また撮影する、そんな現場でした」と振り返った。

最後に彼は「多くの方々が楽しく見ていただき、素敵な言葉も伝えていただき、本当に感謝しています。皆さんの愛のおかげで、撮影は終わったのに、清々しさの一方で、名残惜しい気持ちもあります。『暴君のシェフ』のように素晴らしい作品、愛される作品の俳優として、また視聴者の皆さんに会う機会があれば嬉しいです」と伝えた。

元記事配信日時 : 
記者 : 
ファン・ヘジン

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