【REPORT】チョン・イル&松永大司監督、韓国でドラマ「犯罪者」記者会見を開催“危機をチャンスに変えて挑むことが突破口に”
(C) PROTX上映前の韓国プレミア記者会見に現れたのは、謎の男・滝川を演じたチョン・イルと松永大司監督。
まず、ドラマ「犯罪者」で初めて日本のドラマに挑戦したチョン・イルは、出演のきっかけを聞かれると「3年前、『高速道路家族』という作品をご覧になった松永監督から『いつか一緒にお仕事しましょう』とお話をいただきました。それから今回の滝川という役のオファーをくださって、すぐに快諾しました」と振り返る。さらに原作を3回も読み直したといい、「善い人なのか悪い人なのか、好奇心をそそられる役」と滝川の魅力をアピールした。
(C) PROTX会場に集まったメディアからは、2ヶ月半にわたって日本に滞在して撮影に臨んだチョン・イルに「難しかったこと」についての質問も。松永監督は、チョン・イルが現場でさまざまなアイデアをプレゼンしてくれたと話し、チョン・イルは「言語や文化といったところで難しいところもありましたが、原作で日本人だった滝川という役を監督が韓国人に変えてくださった。韓国的な要素を加えたら、ひと味違うキャラクターが生まれるのではないかと考えました」と思い返す。実際に兵役に行った時の靴などもアイデアとして挙げたと話した。
後半では「シーズン2や劇場版の構想は?」という質問が投げかけられ、松永監督は「原作は3部作なので続編ということは考えられますが、続くかどうかは結果次第ではないかと思います」とした上で、配信作品が多く出ているいま「観る環境が劇場から家になったということはとても大きい。これは失ったというものでもないと思っていて、ひとつの可能性が増えたと思うようにしています」と初めて配信作品に挑戦したことで新たな未来を感じた様子を見せた。
(C) PROTXそして第6話&第7話のプレミア上映会イベントに登壇した二人。観客席から大きな拍手が湧き上がり、作品を鑑賞したばかりで興奮冷めやらない場内へと笑顔を向けた。まず投げかけられたのは“犯罪者”というタイトルデザインについて。「タイトルの文字が少しずれて重なるのは、目に見えているものよりも、実はその事件や罪の後ろにもっと色々なものがあるのではないか? ということで、大きさも変えました」とタイトルひとつとってもこだわりが詰め込まれていると語る。続けて文字がずれて見える独特なデザインに、松永監督は「タイトル最初に出てくる3本の線は、2024年、2025年、2026年を表しています。それぞれの年に点が増えることで、物語のどこに位置しているのかが示しているんです」と明かす。
チョン・イルは、デビュー以来初めて本格的な悪役に挑んだといい、「通り魔事件から始まりますが、その背景について自分なりの答えを見出しました。その答えをどう受け取ったかは視聴者の皆さんにお任せしたいです」と重厚な物語への解釈を語った。
(C) PROTXその後も、緊張感あふれる通り魔事件のシーンを定点カメラで捉えた理由に松永監督が「目撃したような印象を与える」ためだったと独自の演出法を述べたり、太田愛氏による原作を映像化していく過程で、原作発行時にはここまで普及していなかったスマートフォンの存在など、現代に物語を移行するにあたって苦悩した部分が語られたほか、チョン・イルが「刺激的でスピーディーな作品ができたのでは、ということを現場で実感しながら、観客の一人としても監督の演出力に本当に驚きました」と率直に作品に興奮した様子を見せる場面も。
今年でデビュー20周年を迎えたチョン・イルは「役者人生のなかで自分のイメージができてしまい、少し破りたいと考えたところがあります。挑戦することを恐れずに、今回はこのチャンスを逃したら後悔するだろうと思って出演することを選びました」とオファーを受けた際の心境を吐露した。一方で松永監督も、チョン・イルに対して「もっと引き出しを持っているのでは?」と思ったといい、「振り幅やポテンシャルがあると思ったのがオファーした一つの理由」だと話した。
最後には会場に対し、チョン・イルは「韓国の市場は非常に難しい局面にありますが、危機をチャンスに変えて挑むことがひとつの突破口になると思っています。なので今日このような場に立てて本当に嬉しいです」、そして松永監督が「韓国映画から影響を受けていて、韓国の皆さんの視点は非常に楽しみでもあり怖くもあります。これから海外でもどんどん作品を撮りたいと思っているので、まずは(この作品を)韓国の皆さんに見てもらいたいです」と改めて感謝とメッセージを贈り、温かな空気の中イベントは幕を閉じた。
■配信情報
Prime Originalドラマ「犯罪者」
Prime Videoにて世界独占配信中
キャスト:高橋一生・斎藤工・水上恒司・ユースケ・サンタマリア・MEGUMI・青木崇高・チョン・イル・井上瑞稀(KEY TO LIT)/内野聖陽
原作:太田愛「犯罪者」(角川文庫/KADOKAWA)
監督:松永大司
脚本:櫻井武晴
音楽:川井憲次
制作:PROTX
製作著作:PROTX
(C)PROTX
<ストーリー>
あと10日……10日生き延びれば助かる。白昼の駅前広場で起きた通り魔事件の被害者・繁藤修司は、搬送先の病院に現れた見ず知らずの男から戦慄の宣告を受ける。フルフェイスのヘルメットを被った犯人は4人を刺殺し、修司と格闘した末に逃走、屋上で薬物中毒死を遂げたはずだった。この事件を追う刑事・相馬亮介(高橋一生)は、警察を頑なに拒む修司の背後に、拭いきれない違和感を抱き始める。ほどなくして、修司の目前に音もなく迫る黒い影。間一髪で彼を救った相馬は、元テレビマン・鑓水七雄(斎藤工)を頼り、見えない敵へと挑む。犯人死亡後もなぜ、修司は執拗に命を狙われるのか。そして一体何者なのか。通り魔という仮面の裏側で、蠢き出した巨大な陰謀。気がつけば3人は、この社会の深淵に口を開けた、決して触れてはならない暗部へと足を踏み入れていた……。
■関連サイト
「犯罪者」作品詳細ページ
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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