
(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
「第31回釜山(プサン)国際映画祭」にて、昨年より新設された「コンペティション部⾨」に選出された映画「さとこはいつも」。前⽇⾏われた華やかなレッドカーペットから⼀夜あけ、本作のインターナショナルプレミア上映に、⽯⽥ひかり、姫野花春、筒井⻯平プロデューサーが登壇した。
韓国を含め世界へ向けた初の上映ということで、インターナショナルプレミアとなった今回の上映。まずは、本作の鑑賞を楽しみに待つ観客の前で、3⼈はそれぞれ韓国語での挨拶を交えて、⼀⾔ずつコメントすると会場からは温かい拍⼿があがった。
⽯⽥は、「俳優⼈⽣40年近くになりますが、初めて『釜⼭国際映画祭』に伺いました。皆さんがこうして映画を楽しみに待っていてくださったこと、本当に感謝します」と観客への感謝の想いを語った。姫野は、「約1年前、沖⽥監督やスタッフの皆さん、そして役者の皆さんと⼤切に作ったこの映画を今⽇⾒ていただけるということで、本当に楽しみにしていました。どんな反応が⽣まれるのか、とっても楽しみです」と撮影現場を思い出しながら⼼境を語った。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
また、筒井プロデューサーは「まず最初に沖⽥監督が今⽇この場に来れなくて、ごめんなさい。彼はとってもこの映画祭に来たがっていましたが、新作の映画の撮影中ということでどうしても来れず、この場を彼にも⾒せてあげたかったです。まずは映画を楽しんでいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします」と本映画祭に登壇できなかった沖⽥監督に触れての挨拶。さらに上映直前には、⽯⽥と姫野が声を揃えて「さとこはいつも、ぜひ楽しんでみてください」と韓国語でのメッセージを披露すると、観客からは⼤きな歓声と拍⼿が巻き起こった。
そしていよいよプレミア上映会がスタート。各世代の“さとこ”が織りなす魅⼒的なシーンの数々に会場からは多くの笑いが起こっていた。また、本編が終了し、エンドロールにさしかかると会場からは⼤きな拍⼿が。上映終了後にはさらに割れんばかりの⼤きな拍⼿が会場を包み込んだ。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
盛⼤な拍⼿が送られる中、⽯⽥、姫野、筒井プロデューサーは上映後Q&Aに登壇。まずは、「釜⼭映画祭」に来てから初めて鑑賞した映画が本作だという韓国⼈⼥性から質問がとんだ。本作を⼤絶賛しつつ、どういうアイデアのもとに作品が作られたのかという質問に対して、筒井プロデューサーは、「もともと、3⼈の“さとこ”が最終的に⼩説家講座で会うというプロットを作っていたのですが、⼈は誰かに影響を受けて、その影響が繋がっていって連鎖していくが、その起点はわからない、みたいなことも表現したいという⾵に監督が⾔っていました。私もそれはすごく素敵な構造だと思い、そのプロットをベースに台本を作っていきました。別⼈のようだし、1⼈の⼈間のようにも⾒えるし、少し起点がわからないような形なのでメビウスの輪のように、もし感じていただけたらすごく嬉しいなと思ってシナリオを作ってきました」と明かした。
また、劇中シーンにて笑顔が多いことが印象的だったという観客からは、制作過程や⾃然に出来た要素だったのかという質問が⾶んだ。⽯⽥は「沖⽥監督の現場は本当に和やかで、本当に笑いの絶えないアットホームな現場でした。きっとそのような私たちが⾏った現場の雰囲気が存分にスクリーンに現れていたのだと思います」と回答。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
姫野も「⽯⽥さんがおっしゃっていたように、現場にあった雰囲気みたいなものはすごく映像にもそのまま映っているんじゃないかなと思っていて、台本の時点でとにかく⾯⽩かったので、それに刺激されている姿が映っていて、それが⾒てくださっている⼈にとっても⾯⽩く思えるものなんじゃないかなと思っています」と明かした。
筒井プロデューサーも、キャスト陣の意⾒に賛同を⽰しつつ「俳優さんはもちろんのこと、美術装飾だったりスタッフの雰囲気も⼤事にします。別に固めすぎることなく柔らかく少しぐらい変わってもいいぐらいの形でやるので、現場でのアドリブももちろんあります。ちなみに監督の笑い声でNGが出ちゃう時もありました」と明かし、会場内の笑いを誘った。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
さらに、“さとこ“という名前を選んだ理由、⽇本のカルチャー的な背景があるのか、という海外上映ならではの質問も⾶び出した。筒井プロデューサーは「3世代の“さとこ”が、同⼀⼈物か別々の⼈物かという話があったと思いますが、もし1⼈の⼈物の物語かもしれないと考えた時に、10代の“さとこ”が30代、50代と成⻑していったとすれば、映画における今の時間軸というのは現在なので、逆算すると80年代とか、70年代後半から80年代ということになります。その当時に“⼦”という名前は⾮常に多かったオーソドックスな名前だったと思いますし、⾳の響きの良さなどを含めて、沖⽥監督が最終的に“さとこ”という⾵にしたんです」と明かした。
さらに、“さとこ”という名前の⽅は周りにいるかという質問に、⽯⽥は「今の⾃分より若い⽅で“さとこ”さんは、確かにあんまりお会いしたことがないです。昔お世話になっていた⾃分より年上のヘアメイクさんはさとこさんで、ちなみに私は“さとこ”という役をやるのは2回⽬です。漢字も同じです」と明かした。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
姫野は、「私は今回の作品で⼈⽣で初めてさとこという⼈と出会いました。それくらい周りに少なくて、どんどん最後に“⼦”がつく名前の⼈が遠ざかっていっているなという気がします」と語った。司会者からも「韓国にも時代によってその時々流⾏る名前があります。韓国も同じく漢字を使っている⽂化圏に⼊っているから、このような⾯⽩い質問が出てくるのではないかと思いました」という意⾒があがった。
最後に、姫野は「それぞれ⾒てくださった⽅々の中のそれぞれにある物語にもう⼀度触れていただけたり、何か少しでも思い出すことがあったら嬉しいなと思います。これは監督もおっしゃっていたことですが、鉛筆削りたいなという気持ちになってもらえたら嬉しいなと思います」と語った。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
⽯⽥は「⾃分の物語を⽣きているというメッセージが、私はとても⼼に残っていて、皆さんそれぞれの⼈⽣を、あなただけの⼈⽣を、⾃分だけの⾔葉を持ち、⾃分だけのストーリーを⼤切に⽣きていけたらいいなと思う」と語り、昨⽇レッドカーペットを共にした、同じく主演の有村架純にも触れた。「この場にいられなかった有村架純ちゃんですが、彼⼥は釜⼭に24時間もいられなくて、今朝⾶⾏機に乗って⽇本に帰り、別の稽古場にいるはずです。私たちが拍⼿を皆さんからいただいたように、架純ちゃんにもどうぞ拍⼿を送ってあげてほしいと思います」と話すと、割れんばかりの拍⼿が会場内に響き渡った。

(C)2026「さとこはいつも」製作委員会