シティーハンター
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イ・ミンホ、ドラマの中のスタイルをチェック!“人並みならぬファッションセンス”
SBS月火ドラマ「シンイ-信義-」(脚本:ソン・ジナ、演出:キム・ジョンハク)が韓国で10月30日に幕を閉じた。同ドラマの主演として活躍したイ・ミンホは、初めて時代劇に挑戦し、新しい魅力で女心を揺さぶった。出演作ごとに話題を集めたイ・ミンホの、スタイルの変化をチェックしてみよう。高麗時代から現代まで特別な男イ・ミンホは「シンイ-信義-」を通じて時代劇スタイルを披露した。ワイルドな武士やシンプルで堂々とした護衛武士を演じ、女心を揺さぶった。自然なゆるいウェーブヘアで哀愁の漂う姿をアピールしたりもした。イ・ミンホはSBSドラマ「シティーハンターin Seoul」でもスタイルで話題となった。イ・ミンホは国家地図通信網チーム職員イ・ユンソン役を務め、スマートなイメージにぴったりなスーツファッションを披露した。洗練されたスーツ姿で渋い雰囲気を演出し、トレンチコートなどで男性の魅力を披露するなど、人並みならぬファッションセンスを誇った。イ・ミンホはドラマはもちろん、グラビアでも人並みならぬファッションセンスを披露している。彼は本格的な冬シーズンに先立ち、ヘリンボーン素材のアウターと厚みのあるニットカーディガンを活用したファッションを提案した。イ・ミンホのようにファッショナブルな魅力を披露したいなら、グレー、カーキ、ブラウン系のアウターに、デニムやカラフルなパンツを合わせてみよう。ヘリンボーン素材は保温性はもちろんスタイルアップ効果もある、実用性を兼ね備えたアイテムだ。高身長の男性にはシングルコートやニットカーディガン類のアウターをお勧めする。平均より背の低い男性には、腰までくる長さのレトロジャケットとベストを合わせ、足が長く見えるスタイルを提案したい。男性カジュアルブランド「S+by Trugen」のPR担当者は「秋と冬シーズンには男性がアウターやニットに多くの関心を見せる。最近はファッションや美容に関心の高い人々が増え、限定されていたアウターのカラーがマスタード、ワイン色など多彩なカラーの製品も人気を博している」と伝えた。
パク・ミニョン「何かをした時、一番幸せになれそうな道を選ぶ」
「本当に頑張らなくてはいけない時期なんです」SBS「シティーハンターin Seoul」で自分の感情に素直なキム・ナナを演じたパク・ミニョンは、自分の考えを臆せず語った。MBC「思いっきりハイキック!」のカン・ユミ、KBS「トキメキ☆成均館スキャンダル」のキム・ユニ、「シティーハンターin Seoul」のキム・ナナまで、志を持って行動する女性を演じたパク・ミニョンの姿は、彼女たちと重なって見える。「思いっきりハイキック!」で華麗にデビューし、続いてKBS「アイ・アム・セム~I am Sam~」でヒロインを務めた彼女は、「誰かが私を雲の上まで運んでくれたようだった」と淡々と当時を回想する。しかし、演技に対して以前より渇望することとなった、SBS「幻の王女 チャミョンゴ」の後は、新しい作品にめぐり合う事が出来ずにスランプに陥る。「スランプを経験してからは何事にも動じなくなったんです」と語るパク・ミニョンは、機会が与えられたことに感謝し、役を愛しながら演技しようとする。「1年3ヶ月の間、連休は3日しかなかったんです」と言いながらも、「シティーハンターin Seoul」に続き、KBS「栄光のジェイン」を選択して嬉々とした表情で演技について語る女優のパク・ミニョン。そんな彼女にインタビューした。―「シティーハンターin Seoul」の最後にユンソン(イ・ミンホ)とナナが再び出会うが、お互い見つめ合うだけのシーンがある。その結末について心残りはなかったのだろうか。パク・ミニョン:語るべきことが多すぎたんです。感傷的な恋愛以外にも結論を出すべき話が多かったから、あれは最善の選択だったと思います。とにかく最後は再会してるでしょ?(笑)―ナナはユンソンに「私の感情は私のもの」と話している。他のヒロインとは違い、主体性のある人物像である。「トキメキ☆成均館スキャンダル」の頃から主体的で意思の強いヒロインを演じているが自分自身との相性は?パク・ミニョン:私の性格とは結構違う人物なので楽とは言えません。自分から先に告白するなんてパク・ミニョンの考えでは理解出来ないけど、キム・ナナだから出来たと思います。私がナナの心や考えで話していると、それはナナが話していることになるので。なのでそのようにするだけです。―「シティーハンターin Seoul」のナナに点をつけるとしたら何点だろう。パク・ミニョン:満足出来ていないから50点か40点。心残りな部分が多いです。ユンソンとのロマンスも、過程をもっと細かく描いていればよかったのにと思いますし。感情的な部分の説明がベースに敷かれていない状態で急いで進められた部分がありました。後半でユンソンとナナの気持ちが行ったり来たりしたために、演技が難しかったです。ユンソンとナナがお互いにケンカしながらも「ああ、恋なんだな」って感じた時に障害を与え、二人の関係が離れることの出来ない関係になって「(危険にさらすことを避けるために)この人を離してあげないと」って思う瞬間や、「やはり離したくない」って感じる過程、そうした感情をもう少し上手く抜き差ししてつなげていけば良かったのではないかと思います。それでも努力はしたから50点。―イ・ミンホはパク・ミニョンと言う女優に対し、「僕がどう表現しようと上手く合わせてくれる女優さんなので演技がしやすかった」と語っているがイ・ミンホとの演技の呼吸はどうであったのか。パク・ミニョン:彼とは演技のスタイルが似ています。相手の話を聞かないとリアクションがとれないし、真面目な時はとても真面目だけど、ふざける時はふざけたり。イ・ミンホさんは演技する相手をとても配慮してくれます。だから本人が演技する時よりリアクションをとるシーンでさらにいい演技をしますし、私もお互いにやり取りするシーンの演技の方が上手く撮れました。演技のスタイルが似ているから呼吸が合ってお互いに勉強になりましたね。「演技をすればするほど探究心が涌いてくる」―「栄光のジェイン」では元気で堂々とした准看護婦のジェイン役を演じているが、どんな工夫をしたのか。パク・ミニョン:自分なりにジェインのキャラを作り上げている最中です。ジェインは准看護師の資格試験を受けるために、ご飯を食べる時間さえ惜しんでファーストフードで済ませ、言葉も早口になっていきます。患者さんの面倒も見なくてはならないので動きもてきぱきとしてますし、声のトーンも自然と高く大きくなる設定です。最初はすごく明るいけど、出生の秘密が明かされていくにつれ感情が大きく揺れ動きそうです。―ジェインとキム・ナナは明るく堂々としたヒロインだという点でどこか似ているのだが。パク・ミニョン:似たようなキャラクターを違うように見せるのは私のやり方次第だと思います。1・2話までは「パク・ミニョンがあんな役も演じるの?」と思われるかも知れませんが、だんだんと役にはまっていく3・4話あたりからはただのジェインとして見てくれるのではないでしょうか。ですからそういった点では、負担として捉えないようにしています。それにいい脚本家さんとめぐり逢えましたから大丈夫です。―作品を選択して演技するとき、脚本家の力を信じる方だと話しているが、撮影の間そうした信頼を続けるには、初めから信頼の置ける制作チームと出会うのを重視しそうなものだが。パク・ミニョン:「栄光のジェイン」を選択した決定的な理由ですね。「シティーハンターin Seoul」を終えてから間を置かずにこの作品へ無理して参加しようと思った理由は、確信があったからです。まず脚本家のカン・ウンジョンさんが頼もしいです。初めてお会いしてすごく嬉しかったのが、私の演技スタイルを把握してらして、ジェインを演じる上でどのスタイルが合うか、助言をくださったことです。頭の中にジェインという人物の絵をとても鮮明に思い描いている方です。脚本家さんの頭の中にあるジェインについて行くだけで自然とジェインになりそうだなって思いました。―脚本家カン・ウンギョンはどんなジェインを望んでいるのか?パク・ミニョン:私の声は女性としては少し低めなんですけど、地声のトーンに変化を与えた方がジェインのイメージと合いそうだとおっしゃいました。声をワントーンくらい上げた方がよさそうだ、と。話す時もラップをするように早口にしてヨングァン(チョン・ジョンミョン)との呼吸をそのくらいに維持して欲しいともおっしゃいました。それを実際に行うのは私の課題になりますが、正確な方向を示してくれるとそこに私のやり方で肉付けが出来るので、演技がし易くていいですね。―ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」、映画「猫」、ドラマ「シティーハンターin Seoul」「栄光のジェイン」まで、立て続けに作品に出演している。演技は感情の労働だと思うのだが、こうして続けて出演すると自分を消耗するのではないだろうか?パク・ミニョン:幸いにもジャンルがすべて違いますから。だから選んでいる面もあります。それに、映画の「猫」を撮影するまでモーターでも取り付けたように演技が面白く感じて、もっとやりたいと思いました。すぐ探究心が湧くし、演技に対する疑問が次々に湧くから続けたんです。「シティーハンターin Seoul」や「栄光のジェイン」の間には時間を置きたかったけど、与えられていた時間が少なかったから。やるかやるまいか分かれ道に立ちましたが、作品に対する意欲があったので、やはりやった方がいいと結論を出しました。だって、これは逃してしまうと出来なくなるから。―短い時間の中で役に入り込む必要があるが、休みもなく仕事をしながらどうやって役に入り込むのか。パク・ミニョン:まずドラマが終わると、私の演じた人物に「お幸せに~、さよなら~」とするのが第一の過程です。そして同時に新しい役を入れるんです。それを別々にすると時間も長くかかるし、思いを引きずります。だから性急にならない範囲で役を出して入れる感じです。あまり器用な性格ではないので新しい役がまだ吸収しきれていないと素直に言います。「栄光のジェイン」の初めての台本合わせでも、たぶんまだ完全にはジェインになりきれていなかったと思います。ジェインの真似をしていただけかも知れませんね。だから脚本家の方にはあらかじめお話ししました。「私はゆっくりな性格ですので」って。そしたら、「撮影の前までは完成させてね」って(笑) 正直に言うと私は、技術的に演技の上手いタイプではありません。発音が不明瞭な時もありますし、早く話そうとすると気ばかり急いで言葉が上手く出ませんし。自分の持っているものが多いとは言えないんです。だけど自分の持つ物に比べると役に対する愛情は大きいから。ですから自分の役を本当に好きになり、理解しようと努力しながら演技します。「一度スランプに落ちてからは何事にも動じなくなりました」―通常はどういったシナリオに惹かれるのか。パク・ミニョン:ある人物の感情を追いかけることが出来ればいい台本で、誰にも感情移入が出来なければよくないと考えています。「シティーハンターin Seoul」の場合、ユンソンの感情に最後まで合わせられたし、面白かったんです。「トキメキ☆成均館スキャンダル」の場合は登場人物は多くても最初から最後までユニの感情を追いかけるしかない作品だったのでやりたいと思いました。自分の役でも他人の役でも感情を追うことが出来ると自分が感情移入しやすいし、相手にとって私の役はどんな意味があるのか考えると近づきやすいんです。―「思いっきりハイキック!」の時からして成長が早かったと思うのだが。パク・ミニョン:本当に運がよかったんです。大学に入学したことから、事務所に入ったこと、「思いっきりハイキック!」にキャスティングされたこと、それにそのコメディドラマがヒットしたことまで、運がよかったんです。それから「アイ・アム・セム~I am Sam~」ですぐ主演になったんですから最高ですよね。誰かが私を雲の上まで運んでくれたようでした。でも運はそこまでだったんです。演技に対して真剣に臨まないで雲に乗って飛んでましたから壁に突き当たってしまった感じですね。演技がすごくしたかったのに、作品に本当に参加したかったのに、ツキに見放されて一時期休んでました。多分そうした時間がなく、演技に対する切実さが生まれなかったら「あの頃は楽しくやってたよね」と思いながら他の仕事に就いてしまったかもしれません。紆余曲折を経て「トキメキ☆成均館スキャンダル」と出会い、自分の中に貯めていた物をすべてぶつけながら猛烈にやって来ました。演技をしながら、知りたいことも多くなり、それをひとつずつ解決しながら楽しくやりました。今は運が向いていると思います。自分の持っているものに比べ大きな役についてますし、成果も大きく上げてますから。―自分に対して厳しいようで、満足する基準も高いように見えるのだが。パク・ミニョン:「持っているものより大きな役を与えられた、どうしよう」なんて悩んでいるうちに時間は流れてしまいます。だから自分で出来ることを探します。与えられたものに感謝して、頑張ろうとだけ思うんです。できなければまたスランプに落ちるかも知れませんから。一度スランプを経験すると、どんな事にも動じないようになります。今はいい評価を受けていても、努力しないとその評価は変わってしまうと言う事が分かっているから、舞い上がらないで平常心でいようと努力しています。もう頑張るだけではだめなんです。だから自分を鞭打とうと思います。本当に頑張らないといけない時だから。―自分の歩もうとする道が確かなように見える。これからどう言った道に進むか計画はあるのだろうか。パク・ミニョン:与えられた役を上手く演じてその人物として見られたいと思っていますが、確固とした計画を立てて動くのではなく与えられた状況で頑張ろうと思います。私は考えが単純な方ですから。いろいろと考えの多い時期もありましたが、それを捨ててみると演技をする時も早く役になりきる事が出来ました。これからどうなるか分かりませんが、その時に考えて面白そうな、何かをした時に一番幸せになりそうな道を選択しています。「栄光のジェイン」をやるかやらないか考え、やる方がいいと思ったらやるんです。その次がどうなるかなんて誰も知らないんですから。―韓国では女優に多くのものが要求される。ファッショニスタでありながら演技も上手くないといけないし、行動の制約も多い。女優で生きるのはどう言う意味があるのだろうか。パク・ミニョン:女優は我慢しなくてはならないことが多くて、初めは「そんなことまで?」と思って大変でした。でも今は演技のみに力を注いでますから、そうした考えはなくなりましたね。むしろ休んでいる時にそうした事を感じる方です。「こんなに忙しい女優業をいつまで続けられるのだろうか」と考えることもあるかもしれませんが、今は立て続けに作品に出会えて、応援してくれる人がいるという事実が嬉しくてありがたいです。そうでない方も多いし、私だってその中の一人だったのですから。【「栄光のジェイン」DVD情報】・「栄光のジェイン」特集ページ・「栄光のジェイン」DVD公式ホームページ●「栄光のジェイン」DVD-SET1 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シティーハンター、5月29日から日本のBSフジで放送開始
SBS「シティーハンター」が5月29日より、日本のフジテレビの衛星チャンネル、BSフジで放送される。今年の2月から「シティーハンターin Seoul」というタイトルで「シティーハンター」を放送してきたフジテレビは、5月29日から毎週の火曜日の夜7時に、系列社であるBSフジを通じて衛星でドラマを放送することに決めた。フジテレビはこの放送に当たり、先月の28日から5月14日まで新宿、渋谷などの東京都内を回るラッピングバスを利用して広告活動をした。イ・ミンホは8月にから始まるSBS「シンイ-信義-」の撮影に備え、台本の読み込みや乗馬、武術などの練習に集中している。
イ・ミンホ「作品を通して自分の姿を取り戻したい」
「シティーハンター」(SBS)のイ・ユンソンは風変わりなヒーローだった。思いがけず、復讐のためだけに育てられたが、殺人でなくちゃんとした復讐の仕方を追及し続ける。そして、孤独に自分の運命を担っていくより、弱いけど平凡な人々の暮らしの中に深く入ることを選んだイ・ユンソンは、ドラマチックに爆発することはなかったが、パワフルなヒーローの姿を見せてくれた。華やかで力強いヒーローとはぜんぜん違うシティーハンターのように、ロマンティックなイメージが固まったイ・ミンホが、イ・ユンソンを演じるとは想像できなかったに違いない。しかし、イ・ミンホは「寂しさをベースに」してキャラクターの本心を掴み、「感情を20話まで持ち続けられるように配分しながら」彼ならではのシティーハンターを完成したという。長い無名の時間を過ごして、絶大な人気を得た後、自分ならではの色を探していこうとするイ・ミンホに会った。―「シティーハンター」の撮影では、飛んできた破片でケガをするなどかなり苦労したと聞きました。ケガは治りましたか?イ・ミンホ:爆薬を2回設置したが、爆薬の量が多かったためガラスの破片が飛んできて足をケガした。その傷はほとんど治ったけど、実は今も身体じゅうがアザだらけで満身創痍の状態。それくらい大変だった(笑) ―「シティーハンター」のエンディングでは、義理の父親であるイ・ジンピョ(キム・サンジュン)が死んで、イ・ユンソンは生き残ってドラマが終わりました。このエンディングについてどう思いますか?イ・ミンホ:イ・ユンソンという人物が持つ雰囲気にふさわしいエンディングだったと思う。もし、イ・ジンピョが死んでイ・ユンソンの人生が明るくなるというエンディングだったら、それはイ・ユンソンらしくない感じがしたはず。イ・ユンソンは決して自分だけ幸せになるような一人よがりにはなれないキャラクターだから。寂しげに車で道路を走る最後のシーンは、イ・ユンソンらしいエンディングだったと思う。走って去った後のイ・ユンソンは、おそらく幸せになったんじゃないかな(笑) 原作のように隠れて暮らすのもありだと思うし。―最終回でイ・ユンソンはこれまで自分を復讐の道具として育ててきたイ・ジンピョと仲直りをしたとも言えます。イ・ジンピョとの絡みは20話の間ずっと感情投入しなくてならないシーンがほとんどでしたが、そういう演技をするのはどうでしたか?イ・ミンホ:イ・ジンピョに対する感情がいきなりトーンダウンしたら、視聴者がドラマに没頭できなくなるから、20話の間、彼に対する感情を持ち続けられるようにその瞬間瞬間を分ける作業が僕の中で必要だった。イ・ジンピョは最初から最後まで強く押すばかりの人物だから、そんなイ・ジンピョと対立するためには、強さではなく、違う感じが必要だと思った。それで、イ・ジンピョに出会った時、目に力を入れる代わりに、彼を見て生じる悲しみや怒りをなるべく抑えながら演じようとした。そうやって持ち続けてきたイ・ユンソンの感情は、イ・ジンピョが自分を拉致して育てたという事実を知った後、自害するシーンで爆発する。その後は、イ・ジンピョを理解する姿を表現したかった。―早くから作品の出演が決まっていましたが、撮影に入る前に考えたイ・ユンソンと今のイ・ユンソンに違いはありますか?イ・ミンホ:最初は今より憂鬱な姿で始めようと思った。全く笑わない暗い人間がキム・ナナ(パク・ミニョン)に出会い、靑瓦臺(チョンワデ)で働き始めながら明るく変わる姿を見せるんだろうと思った。しかし、その逆だった(笑) 監督と調整していく中で、ドラマはアクションだけだと失敗しやすいから、序盤にラブラインを強調するためにキム・ナナと言い争うシーンを多めに入れた。―キム・ナナとの関係では、意地悪しながらも、不器用に嫉妬をしたり真面目になったり冷たい姿まで見せるなど、様々な感情を見せてくれました。まるで、これまで重ねてきた出演作からの経験をすべてこの役に注いでいるように見えますが。イ・ミンホ:キム・ナナと言い争うシーンはどのドラマにもよくある男女の姿だから、自然に演じることができる。恥ずかしくなるシーンの場合は(笑)、チン・ヒョク監督を信じて演じた。きれいで美しい映像を作ってくださる方だから。それに、パク・ミニョンさんは僕がどのように表現してもうまく受け取ってくれる女優だから、気楽に演じることができて、良いシーンになった思う。個人的には、エンディングではイ・ユンソンにより大人っぽく男らしい姿でキム・ナナと向き合って欲しかった。でも、イ・ユンソンがシティーハンターであることをキム・ナナが知ってからは、2人の関係の中で見せられることがあまり多くなかった。イ・ユンソンがキム・ナナにできることは、事が片付くまで待ってくれと言うことしかなかったから。2人のやりとりをもう少し長く伸ばしたら、その前までの緊張感を持ち続けることができたんじゃないかなと、少し惜しい気持ちもある。「怒りのシーンも落ち着いて表現することができると思う」―「シティーハンター」はたくさんの人から愛された「花より男子」(KBS)や「個人の趣向」(MBC)と全く違うジャンルですね。アクションシーンも多くて主人公のキャラクターもこれまでとは違いますが、「シティーハンター」で最もフォーカスを置いた点はどこですか?イ・ミンホ:登場人物たちとの関係でたまっていく感情を適切に配分することを気にかけながら演じた。例えば、ストーリーが進むにつれて、イ・ユンソンとキム・ヨンジュ(イ・ジュニョク)との関係も変わり、彼らの間の感情がたまっていく。キム・ヨンジュの父親であるキム・ジョンシク(チェ・イルファ)がイ・ユンソンのせいで交通事故に遭い、その後キム・ヨンジュに会った時、台本では、冷たくすぐに背を向ける設定になっていた。でも、キム・ヨンジュとの関係を振り返ってみたら、悪いと思う気持ちも生まれるだろうと思った。自分のせいで誰かがケガをしたのだし、まずは申し訳ない感情が先だろうと思って台本を修正した。ドラマの登場人物たちとのぶつかり合いで生じる感情を逃さず表現したかった。―そのように、台本のキャラクター設定がミンホさんの解釈と違う場合どんな風に解決しますか?イ・ミンホ:まずは、自分でじっくり悩む。その後、僕なりの結論を出して後から相談する。今回も一人でたくさん悩んでから監督さんに相談して、僕の考えと何が違うかをよく見た。実際、そうすることが僕の性格にも合っていると思う。普段も悩みができると、一人でたくさん考えた後に周りの人に話すほうだ。―他のヒーロー物のアクションと違って、イ・ユンソンのアクションは主人公であるにも関わらずアクションが華やかに目立つことがなかったんですが。イ・ミンホ:それが僕のキャラでもある。何かを見せる時、その感じをあえて強要するより意外性を通して見せるのが好き。たとえば、悲しいシーンだといって感情を無理やり絞り出す必要はないし、怒りのシーンでも落ち着いて表現することができると思う。普段からカッコよさだけが強調される映画やドラマは好きじゃない。だから、激しいアクションシーンと言っても最大限すっきりと、余計なものを入れていない姿を見せたかった。僕が好きなアクションシーンは、スプーンを使ったアクションと、階段でやったアクションのシーン。特に階段でのシーンは、暗く狭い空間で照明一つだけを使って、シリアスで緊張感あふれる感じを表現できた。派手な場面も静かに表現するのが好きだ。―あまり代役を使っていなかったと聞きました。危険なシーンが多かったはずですが。イ・ミンホ:80~90%は自分でやった。とても高い所から飛び降りたり、塀を越える部分は代役の方がやったけど、それ以外は僕から進んで演じた。スタッフは僕がやらなくてもいいと言ったが、僕自身が強いてやった。―イ・ユンソンは復讐のために生きながらも、家族の愛を恋しく思い、社会問題にも関心が高いです。そんな複雑な内面を持つ人物で、外では様々な問題にぶつかりますが。イ・ミンホ:イ・ユンソンはかなり大きい寂しさを抱えた人物だと思った。復讐という運命に縛られている自分のせいで、他の人が怪我を負わなくてならない現実をとても悲しんで苦しがったりもする。俳優イ・ミンホが、一人でいる時に感じる寂しさを思い出してイ・ユンソンを演じ、ドラマの撮影の間はその寂しさ"という感情を忘れないようにした。基本的に寂しさという感情を心の中にベースとして置いておいて、キム・ナナ、キム・ヨンジュ、イ・ジンピョに向き合う時、人と状況によってイ・ユンソンが自然に変わっていく姿を表現しようとした。―イ・ユンソンの復讐の仕方は、復讐を止めて皆が幸せになることです。このような物語の方向性についてはどう思いますか?イ・ミンホ:イ・ユンソンは、敵を殺す代わりに社会の審判を受けるようにするなど、世論を利用してその人が絶対許されないようにする社会的な破滅を復讐の仕方として選ぶ。これはイ・ユンソンがよく言った「血が血を呼ぶ復讐」という言葉とも通じていて、そのセリフも彼の行動も正しいと思う。そうじゃないと、終わりがないから。ただ、そういう復讐の仕方はいろいろ頭を使わなくてならないから、イ・ユンソン自身が非常に疲れる方法だ。実際、演技をする時はかなり疲れていて、敵5人を一気に始末したくなったりもした(笑)―復讐の仕方も自分自身が疲れるようなもので、かなりアクションも必要とするキャラクターなのに、そこまで意欲を出せた理由はありますか?イ・ミンホ:僕一人が主人公である作品は初めてだったので、責任感が大きかった。それで、アクションはもちろん、小物一つ一つにもすべて気をつかって関わるようになった。台本を分析する時も「この部分ではこういう感情だから、こんな風に表現した方がいいんじゃないでしょうか」と徹底的に突っ込んだ。作品の一から十まですべてのことに気をつかった。―イ・ユンソンを演じながら色んなことを考えたり悩んだりしたようですね。しかし、考えが多くなるとかえって演技が不自然になってしまう場合もあるんですが、演技をする時、これだけはこだわってやるというものがありましたか?イ・ミンホ:キャラクターの中心をとることが非常に重要だった。イ・ユンソンがどんなことを考え、どんな価値観を持った人物なのか、どのくらいまで感情を表現すればいいのかなどを明確にしておくと、台本が少し遅れたりおかしい方向に流れても影響されず演じることができる。寂しさをベースに抱えながら、怒りを表現してもおかしくないよう、かなり気をつかったと思う。「俳優としての生活を続ける限り、寂しさの解消は難しいと思う」―ドラマの中でイ・ユンソンは平凡に暮らしたがります。「花より男子」でスターダムにのし上がり、たくさんのファンから愛されている立場から、このキャラクターに共感する点はありますか?イ・ミンホ:第3者の立場から見てもイ・ユンソンは非常にかわいそうな人間だ。生まれてから望んでもいない人生を送り、親から愛されたこともない。そんなイ・ユンソンが平凡に生きたがるのは当然なことだと思う。―イ・ユンソンの寂しさを演じる時、俳優イ・ミンホの寂しさを思い浮かべたと話しましたが、一番寂しいのはどんな時ですか?イ・ミンホ:以前の僕は新しい人に出会うことが好きな性格だった。明るく社交的で人との付き合いも幅広い方だったけど、たくさん愛されてからはそんな性格がかなり変わった。少しでも心地悪い人に会うと避けたり、一年ぶりに会った人にどんな話からすればいいのか分からなくなった自分に気づいて、悲しくなった。時々こうやって暮らすのは正しい生き方ではないのかと考えたりもした。こういった寂しさがどこから来るのかは分からないが、個人的に努力するとしても俳優生活を続ける限り、寂しさの解消は難しいと思う。―「花より男子」で多くの人に愛されてから、「シティーハンター」で新しい姿を披露して、俳優としての第ニ幕が開けたかのように見えます。「シティーハンター」はミンホさんのキャリアにおいてどんな意味を持ちますか?イ・ミンホ:今まで僕の名前につけられる修飾語は主に「花より男子」で、一過性のスターというイメージが強かったが、「シティーハンター」で俳優としての可能性を覗かせることができたと思う俳優という肩書きにもう一歩近づけたというか。「シティーハンター」の後、愉快なストーリーだけでなく真面目で孤独な雰囲気の作品も出演依頼が来るようになった。それくらい、演技での幅が少し広くなった感じがする。―ミンホさんが思う俳優としての可能性はどんなものですか?イ・ミンホ:感情を自由自在に分けることができるのが本物の俳優だと思う。2~3時間の映画でも、全20話くらいの長い期間続くドラマでも、自分に与えられた時間の中でキャラクターの感情をうまく配分し、感動を与えるのが俳優ではないだろうか。しかし、それは非常に難しい(笑) でも、キャラクターを表現しようとする真実性だけを持っていれば、見ている方も分かってくれると思うし、どんな状況であっても終わりを告げることができる。強くも弱くもなく、その真ん中を表現し、本心を盛り込んだ演技をする俳優になりたい。―今後はどんな作品に出演したいですか?イ・ミンホ:少しゆるいキャラクターを演じたい。たとえば、漫画喫茶を行き来する無職の人とか(笑) もしくは、映画「トワイライト~初恋~」のように、想像の世界だけど共感できる役を演じてみたい。―そんな役を演じてみたくなった特別な理由はありますか?イ・ミンホ:中学校や高校の頃の僕に近いから。僕はそんな風に過ごしていた。ゆるいキャラでいつもスリッパを履いていたりして(笑) 大人になってそういう部分はなくなったけど、作品を通して昔の自分の姿を取り戻したい。ファンの人たちも僕の本当の姿を見たいと思うだろうし。ゆるい役に扮したら、実体験を生かしてもっとうまく演じる自信もある。―20代半ばですが、早く歳を取りたいですか?イ・ミンホ:男優の中には早く30代になりたいと言う方もいるけど、僕は少年と大人の間にいる今の僕がいい。色んな言葉や姿で僕を表現することができるから。30代過ぎてから本当の魅力が出てくるのかもしれないが、僕は自分の中から少年の姿が消えたら何だか寂しくなると思う。実は今も時間が流れないでいてほしい(笑)
【終了しました】第四弾!Twitterをフォロー&RTで「イ・ミンホ」関連グッズがあたる!
※このキャンペーンは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。※「Kstyle」をいつもご覧いただきありがとうございます。読者のみなさまへの感謝の気持ちを込めて、「Kstyle」プレゼントキャンペーンを実施中です。第四弾のプレゼントは、俳優の「イ・ミンホ」スペシャル!日本でも「シティーハンターin Seoul」「個人の趣向」と主演ドラマの放送が続き、今一番話題の韓国俳優イ・ミンホの出演作品など関連グッズをプレゼントいたします。応募方法は簡単!「Kstyle公式 Twitterアカウント」をフォローして@Kstyle_newsのキャンペーンツイートをRT(リツイート)するだけ。奮ってご応募ください!◆Minoz Japan 2nd Event DVD 2名様イ・ミンホの日本で2度目となる8月25日渋谷C.C.レモンホールにて開催されたファンクラブイベント「Minoz Japan 2nd Event」を記録した豪華DVD。イベントでは、甘い歌声を披露するほか、メッセージブックを読み上げるなどサプライズ企画が盛りだくさんでした。今後もますます俳優として、活躍が期待されるイ・ミンホのメモリアルDVD、ファンにはたまらない一枚です。Minoz Japan 2nd Event DVD 購入はこちら◆「シティーハンター in Seoul DVD-BOX1」 1名様日本のみでなく、フィリピン、フランス、タイと放送が続き、世界各国から熱い関心を寄せられているイ・ミンホ主演のドラマ「シティーハンターin Seoul」DVD-BOX1を1名様にプレゼントいたします。「シティーハンター in Seoul」 DVD-BOX1発売元:エスピーオー(c)SBS Original Manga「CITY HUNTER」(c)1985 by Tsukasa Hojo/North Stars Pictures Inc. All Rights Reserved.◆個人の趣向翻訳本 2名様2月22日(水)よりTBS韓流セレクトで放送が決定しているドラマ「個人の趣向」の原作翻訳本を2名様にプレゼントいたします。韓国トップ俳優に成長したイ・ミンホと映画やドラマで活躍する人気女優ソン・イェジンが共演を果たした話題のドラマです。ドラマではイ・ミンホがゲイに勘違いされるというユニークな役どころが話題を呼びましたが、原作は現代の韓国女性の貞操観念、韓国男性の口説き方、男女の恋の駆け引き、ベッドシーンなどなど、純粋な恋愛小説としての読みどころが満載です。・個人の趣向翻訳本 購入はこちら・「個人の趣向」MBCオンデマンドにて好評配信中!【関連記事】・イ・ミンホ 関連記事・シティーハンター 関連記事【応募方法】Step1: Kstyle公式Twitterアカウント「@Kstyle_news」をフォローしてください。Step2: @Kstyle_newsのキャンペーンツイートをRT(リツイート)してください。【応募期間】2012年2月13日(月) 14:00 ~ 2月16日(木) 12:00まで【参加条件】・TwitterでKstyle公式Twitterアカウント(@Kstyle_news)をフォローしていること。・日本に居住されている方(賞品配送先が日本国内の方)・応募に関する注意事項に同意いただける方【当選発表について】プレゼントについては、厳正なる抽選の上、決定させていただきます。賞品はお選びできません。当選者の方にはKstyle(@Kstyle_news)のアカウントよりDM(ダイレクトメッセージ)にて当選のご連絡をさせていただきます。(※1)(※1) DM(ダイレクトメッセージ)は、Kstyle(@Kstyle_news)をフォローいただいておりませんと、お送りすることができませんので、ご注意ください。 【注意事項】※本キャンペーンに関して、弊社が不適切な行為がされていると判断いたしましたアカウントは、キャンペーン対象外とさせていただきます。 ※弊社は、ご応募者のツイート内容については一切の責任を負いません。※当選発表は、当選者様への当選のご連絡をもってかえさせていただきますので、ご了承ください。 ※当選通知後7日間連絡がない場合、当選を無効とさせていただきます。 ※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。 ※当キャンペーンの掲載内容や条件は、予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。※当選の権利の譲渡はできません。 ※キャンペーン参加にあたっては、必ず弊社個人情報保護方針プライバシーポリシー>をお読み下さい。 ※当選時にご連絡いただく住所、氏名、電話番号は、その確認などの関連情報のご案内のみに使用し、キャンペーン終了後は弊社の定める方法に基づき消去いたします。※インターネット通信料・接続料およびツイートに関しての全ての費用はお客様のご負担になります。※次の場合はいずれのご応募も無効となりますのでご注意ください。 ・応募時の内容に記載不備がある場合。 ・お客さまのご住所が不明・又は連絡不能などの場合。
イ・ミンホ主演「シティーハンター」フジテレビで6話延長放送へ
SBSドラマ「シティーハンター」が日本で6話延長し、放送されることになった。フジテレビは公式ホームページの掲示板に、「『シティーハンターin Seoul』が従来の6話延長した、26話で放送する」と明かした。日本ではドラマ放送中にコマーシャルが入るため、ドラマを編集することになる。実際のドラマの放送時間が韓国より短くなるため視聴者のクレームが相次ぎ、延長が決まった。「シティーハンター」は、韓国で昨年5月25日から7月28日まで、全20話で放送された作品であり、日本では6日からフジテレビで放送開始した。フジテレビの場合、53分の放送で約8分のコマーシャルが挿入されるため、実際の放送分量は45分となり、そのぶん編集しなければならなかった。そのため、「シティーハンター」のエンディングシーンを変更し、編集部分を最小限にして放送するといった立場を明かした。「シティーハンター」は9日現在、第4話まで放送された。各ポータルサイトの検索ワードに上がるなど、反応は熱い。また、2010年に放送されたMBC「個人の趣向」が今月22日からTBSで放送されるため、視聴者たちは日本を代表する地上波2局で同時にイ・ミンホのドラマを見ることができる。これについて放送関係者は「現在、イ・ミンホに対する関心が高まっている。彼の作品は『花より男子~Boys Over Flowers』以降の地上波放送であり、道明寺(ク・ジュンピョ)とは全く異なるイ・ミンホの姿に、視聴者たちは一度ハマったら抜け出すことができないだろう。そのため、危険な男と呼ばれている」と伝えた。また、フィリピン、フランス、タイと続いている「シティーハンター」のリレー放送で、イ・ミンホのFacebookは9日、450万人の友人を記録するなど、世界各国から熱い関心が寄せられている。放映は今後、インドネシアなどの地域でも控えている。
SBS「シティーハンター in Seoul」 ― チャンネルはそのままで!
25日から放送されるSBS「シティーハンター in Seoul」の最大のライバルは、MBC「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」でも、KBS「ロマンスタウン」でもなく、「シティーハンター in Seoul」の原作であろう。1985年日本の漫画家北条司が発表した「シティーハンター」は、女好きだが、仕事の処理だけは確実なシティーハンター冴羽獠が、美女たちから依頼を受けて事件を解決するという内容で、韓国と日本はもちろん、アジア全域でかなり人気を集めた作品だ。しかし、ドラマ「シティーハンター in Seoul」に原作の面影はなかなか見あたらない。獠のキャラクターは、かわいくて楽天的だが、ドラマの主人公の設定は心に傷がある青瓦台国家指導通信網チームの要員イ・ユンソン(イ・ミンホ)に代えられ、ストーリーの大筋も、イ・ユンソンが政府によって悔しく死んだ父親の復讐のために事件を処理するというものに完全に変わった。北派工作員助教出身の元・大統領警護官で、実の親に代わってユンソンを育てたイ・ジンピョ(キム・サンジュン)、青瓦台のボディガードキム・ナナ(パク・ミニョン)、青瓦台の近所で動物病院を営むチン・セヒ(ファン・ソ二)、大統領の末娘チェ・ダヘ(ク・ハラ)、ソウル地検特捜部の検事キム・ヨンジュ(イ・ジュ二ョク)など、物語が繰り広げられる場所が、韓国権力の最中心部という設定も新たに追加された部分だ。「アクションだけでなく、ラブストーリーもあり、心の痛みや葛藤がたくさん敷かれている作品」実は、「シティーハンター」のキャスティングや企画に関する議論は2007年から始まっていた。紆余曲折の末、およそ4年ごしにドラマが制作されたが、原作のファンたちがタイトルに「シティーハンター」と掲げただけのドラマになるのではないかと心配そうな視線を送る中で、原作との比較に対するプレッシャーは相変わらずだ。しかし、チン・ヒョク監督は「このドラマは原作漫画のプリクエル(原作の序章にあたる内容)部分を、韓国の状況に合わせて脚色した作品だ。多くの方々が原作とあまりにも違うとおっしゃるが、本当に原作をちゃんと見た方々ならそんなに変わらないと思うはず」と述べた。脚本のファン・ウンギョン氏も「最初は『韓国のどこに銃があって、どこに始末屋がいるのか』と思って、ドラマ化は出来ないと考えていた。そのうち、解決すべき韓国の問題を握っている人たちがいて、彼らには恨みがあって、悪人たちを探し出して、罪を裁いてほしいと思った」と語りながら、韓国流の「シティーハンター」であることを強調した。コミカルさが取り柄だった原作とは違って、ドラマは多少重たいテーマのストーリーを扱う。17日の制作発表会で公開された「シティーハンター in Seoul」のハイライト映像では、1983年のラングーン爆破テロ事件を題材に、その後捨てられた北派工作員たちの復讐の焦点が主に腐った政権に当てられていたことを暗示していた。これは、チン・ヒョク監督が「もどかしい現実に対する痛快なファンタジーを与えたかった」と明かした理由でもある。結局、甘くない素材をどうやって体裁を整えて、興味深いストーリーとして繰り広げていくのかが「シティーハンター in Seoul」の最も重要な課題だ。もちろん、「シティーハンター in Seoul」にも、ユンソンとナナが言い争いながら、愛を育んで行くといったラブコメディの要素は存在する。だが、「一つのジャンルとして定義することは難しい。アクションだけでなく、ラブストーリーもご覧になれるし、心の痛みや葛藤についての伏線がたくさん敷かれている作品」だと話すイ・ミンホの言葉通り、「シティーハンター in Seoul」には今放送されているラブコメディドラマとは差別化する支点がきっと存在する。特に、ドラマの中に登場するアクションシーンは、行方のない男性視聴者たちを引き入れる要素になる可能性もある。既に競争の激しい水木ドラマ市場で、「シティーハンター in Seoul」は新しい強者として浮上できるのだろうか。
イ・ミンホ「シティーハンター in Seoul」は「シティーハンタービギンズ」
23日放送されたSBS「シティーハンター in Seoul」は、原作の漫画とスタート点自体が違う。「シティーハンター」は主人公がどこにも属していない都市のトラブルシューターとして生きるストーリーを扱っているが、ドラマではその以前のストーリーを扱っている。イ・ユンソン(イ・ミンホ)が政府によって殺された父親の敵を討つため、青瓦台国家指導通信網チームの要員として入る過程が出るのもそのゆえんだ。原作とは全然違う内容のせいか、「シティーハンター in Seoul」はキャスティング、キャラクター、ストーリー全てが原作と比べられ、批判されたこともある。それが、31日京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市プリズム工業団地で開かれた「シティーハンター in Seoul」の記者懇談会で、原作との比較に関する質問が特に多かった理由だ。イ・ミンホ、パク・ミニョン、イ・ジュニョク、ク・ハラなど、主演俳優たちがその質問に答えた。 ―初回放送はどう観たか。イ・ミンホ:初回放送はタイで撮ったシーンが多かった。タイで長期滞在しながら苦労して撮影したのに、1話しか出なくて残念だった。初回放送はいつも気をもみながら観るタイプだ。自ら足りない部分がたくさん見えて、心残りだった。でも、みなさんが楽しく観て下さったと思う。―第2話でキム・ナナ(パク・ミニョン)がイ・ユンソンに柔道を教える道場で、一緒に転ぶシーンがあった。パク・ミニョン:画面を観て、二人の息が合っているように見えて安堵した。あのシーンを撮る時は、二人とも疲れていた。柔道シーンを一気に撮ったため、髪が乱れてゴチャゴチャな状態で撮った。それでも飾りのない姿が二人の間に進展を見せてくれた場面ではなかったのかと思う。私も楽しく撮影した。イ・ミンホはどうだった?イ・ミンホ:ひょっとして怪我するのではないか、震えた。―ドラマと原作が結構違うという批判があるが、どう思うか。 イ・ミンホ:KBS「花より男子」の時もそうだったし、ずっと原作がある作品をやってきた。今回は「シティーハンター in Seoul」の原作漫画のエピソードを3~4個ほど見たが、個人的にこの人物と同じく演じることはできないと思った。原作のキャラクターから取ってくるものが多くないと考えたからだ。従来の原作と差別化しようとするよりは、僕が受け入れられるままに演じている。ストーリーでも原作よりドラマ的な部分が強調されなければならないため、さらに脚色されたと思う。ある意味では「シティーハンタービギンズ」と言った方がいいと思う。5人の敵を裁くことまでがドラマ「シティーハンター in Seoul」なら、事件の依頼を受けて本格的にシティーハンターとして活動するのが、漫画の内容であると思うからだ。―二人の男性主人公であるイ・ミンホとイ・ジュニョク、二人の息はどうなのか。イ・ミンホ:僕の場合はちょっと男らしい顔をしていると思う。その反面、イ・ジュニョクはシャープでスマートな姿があるようだ。僕と正反対なイメージを持っているからうらやましい。これからイ・ユンソンとキム・ヨンジュ(イ・ジュニョク)の葛藤が高まるが、そこでも相反する魅力を持ってぶつかりそうだ。イ・ジュニョク:イ・ミンホは僕より年下だが、出番も一番多いし、大変だと思う。でも、いつも明るい姿を見せてくれて、人にもよく気を遣う。いい人だなとすごく思った。特に、男から見てもカッコいいし、アクションも上手い。これからイ・ミンホをたくさん追いかけると思うが、彼と一緒に撮るシーンを楽しみにしている。―パク・ミニョンはどんな思いでキム・ナナを演じるのか。 パク・ミニョン:KBS「トキメキ☆成均館スキャンダル」では楽しむ余裕がなかった。こんなに撮影したら死ぬだろうな、と思うほど撮影しなくてはいけなかったから、次の作品では体力的にちょっとやりやすいといいなと思っていた。「シティーハンター in Seoul」で出番が多いイ・ミンホには悪いが、まだ余裕があって寝ることもできる。だから第1話、第2話の放送をモニタリングできる余裕があって幸せだ。今、キャラクターと徐々に親しくなる過程を通じ、楽しんで撮影している。現場も楽しいし、チームワークもよくて、今回は成否に関係なく楽しく撮影できる作品になりそうだ。―残念なところはないか。キャラクターが典型的だという指摘もあるが。パク・ミニョン:キム・ナナというキャラクターが序盤ではキャンディーの(おてんばな)姿のため、他のドラマのヒロインを踏襲しているように見える。しかし、これからキム・ナナの痛みがあぶり出され、人物間の複雑な関係を解いていきながらナナが成熟していく。ドラマの中盤~後半のキム・ナナは、ドラマの序盤にキム・ナナが見せてくれた典型的名な姿から抜け出すのではないかと思う。―イ・ユンソンのキャラクターは、第1話、第2話の間で余りにも急変したのではないか。イ・ミンホ:第2話では悩みが多かった。第2話は、復讐を決めて韓国に戻って、すぐクラブシーンから始まる、軽い感じだった。実はもうちょっと軽い感じになりそうなシーンだったが、それを軽く表現するには第1話の感情が余りにも残っていた。第1話の気持ちをきちんと整理できずに第2話を撮影した。結果、第2話で面白く表現されなければならないエピソードも上手く生かされなかった。その部分が残念だ。でもこれからはタイでのイ・ユンソンほどの明るさをお見せすることができそうだ。―「シティーハンター in Seoul」は原作がある作品だが、演じる時に原作を生かすノウハウがあるのか。パク・ミニョン:「トキメキ☆成均館スキャンダル」で学んだことがある。原作がある作品に入って、初めてキャスティングの記事が出る時、キャスティングへの悪質なコメントにこだわることはやめようと思った。「シティーハンター in Seoul」のキャスティングの記事が出た時、原作の香に比べて私はアクション演技をするには小柄すぎる、イメージが合わないのではないかという話を聞いた。だが、全ての人々が共感できるようなキャスティングは難しいと思う。残念なところがあるということを分かって始めるので、原作への先入観を破ることも、役者として大きな楽しみを与える作業だと思う。原作があるということに負担を持たないようにしている。「トキメキ☆成均館スキャンダル」の時も、ドラマが始まる前には原作を読まず、ドラマが終わってから読んだ。「トキメキ☆成均館スキャンダル」のユニというキャラクターを演じた後評価されたように、「シティーハンター in Seoul」でも自分なりにキム・ナナのキャラクターを分析し、演じきった後に評価してもらいたい。イ・ミンホ:25歳にすぎない僕が冴羽獠を任されたと言った時、キャラクターが似合わないという話があった。だが、そこはあまり気にしなかった。僕が作品を選択した理由は、原作の暗くて男性的なイメージの作品を年の若い僕が上手くこなした時、もっと新しい人物、新しい魅力で誕生させることができると思ったからだ。イ・ミンホならではの冴羽獠を再誕生させようとしている。
イ・ミンホ主演作「シティーハンター」「個人の趣向」が激突!
俳優イ・ミンホの主演ドラマ2作が、日本で同じ期間に放送される。2日、イ・ミンホの関係者は「イ・ミンホがそれぞれ主演を務めたSBSドラマ『シティーハンター』とMBCドラマ『個人の趣向』がフジテレビとTBSからそれぞれ放送される」と明かした。パク・ミニョンと共演した「シティーハンター」は、「シティーハンターin SEOUL」というタイトルでフジテレビを通じて6日から放送される。また、女優のソン・イェジンと共演した「個人の趣向」は16日からTBSを通じて放送される予定だ。日本の地上波チャンネルで両ドラマの放送期間が重なるということで、イ・ミンホ同士が激突することとなった。これについて日本の関係者は「一人の俳優の作品が日本で同じ期間に放送されるというのは稀なことで、大きい意味がある。イ・ミンホは『シティーハンター』での力強い姿と『個人の趣向』での優しい男性の姿で日本のお茶の間を沸かし、トップスターに浮上するだろう」と期待を示した。所属事務所の関係者は「日本から多くのオファーが来ている。昨年末あたりから各国で『シティーハンター』の放送が始まっている。イ・ミンホへの関心も続いている」と述べた。イ・ミンホは現在アジア・プロモーションを行いながらファンと触れ合う場を設けている。
イ・ミンホ主演「シティーハンターin Seoul」2月6日にフジテレビでON AIR
俳優イ・ミンホ主演のドラマ「シティーハンターin Seoul」が、地上波での放送をスタートする。フジテレビは30日、「シティーハンターin Seoul」が2月6日から29日まで、平日の午後2時から週5日放送されることを、公式サイトを通じて伝えた。イ・ミンホの所属事務所スタウスエンターテインメントによると、日本の関係者は「ドラマが良い作品に仕上がっていると評判で、日本の漫画が原作なので『シティーハンターin Seoul』への期待が高い。地上波で放送が始まればイ・ミンホは日本のお茶の間のスターになるだろう」と述べた。さらに「イ・ミンホは、作品ごとに印象が大きく違うので、『花より男子』でイ・ミンホを知った視聴者は『シティーハンターin Seoul』での新しい姿に驚き、夢中になることだろう」と期待をみせた。所属事務所の関係者は、「日本の地上波放送決定のニュースで、番組出演のオファーが殺到している。そのほかの国からもオファーが続々と入ってきている状況だ。ドラマを愛してくださるファンの方々にご挨拶する機会を設ける予定だ」と明らかにした。そんなイ・ミンホは、昨年のSBS演技大賞で「最優秀演技賞」、「インターネットユーザーの最高人気賞」「10代スター賞」を受賞した。