TVキャラクターアワード
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Vol.4 ― 【TVキャラクターアワード】人気ドラマにはこんなキャラクターが必ずいる!
「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間韓国で放送されたドラマの中から最も印象的だったキャラクター99人を選定しランク付けするイベントで、毎年9月に発表される。芸能専門メディアTVレポートは創立9周年を迎え、この1年間(2012年7月~2013年7月)で放送されたドラマの中から特に印象的だったキャラクターを選定し、1~99位にランク付けした。この1年の間に数多くのドラマが誕生し、お茶の間を沸かせた。ラブストーリー、ホームドラマ、スリラーなどジャンルも豊富で、選ぶ楽しさも提供した。ジャンルが変化したためキャラクターも多様化した。これはドラマへの注目度を高めるだけでなく、視聴者をテレビの前に集めるための大きな原動力として作用した。視聴者を泣かせ、笑わせてくれた作品に登場するキャラクターたちの特徴を探ってみる。◆追いつけるものなら追いついてみて個性的なキャラクター今回はとりわけ個性的なキャラクターが多かった。一人でドラマを引っ張っていたといっても過言ではないほどだった。そこに俳優たちの熱演が加わり、世界で二つとないキャラクターに生まれ変わった。KBS 2TV「オフィスの女王」のミス・キム(キム・ヘス)は最高のキャラクターだった。このほかMBC「ゴールデンタイム」のチェ・イニョク(イ・ソンミン)、SBS「野王」のチュ・ダヘ(スエ)、そしてMBC「女王の教室」のマ・ヨジン(コ・ヒョンジョン)も周りの人物を圧倒するカリスマ性溢れる演技が好評を博した。ドラマのタイトルを聞いただけでこのキャラクターを思い出すほどである。tvN「ナイン~9回の時間旅行~」のパク・ソヌ(イ・ジヌク)も同様だ。悪役の頂点を走り抜けたMBC「オ・ジャリョンが行く」のチン・ヨンソク(チン・テヒョン)と、男女の間を行き来してコミカル演技の真髄を見せたKBS 2TV「ウララ・カップル」のコ・スナム(シン・ヒョンジュン)、非の打ちどころの無い魅力の持ち主であるSBS「その冬、風が吹く」のオ・ス(チョ・インソン)、それにSBS「おバカちゃん注意報」に登場する世界中探してもどこにもいないような優しいコン・ジュンスも欠かせない。◆主人公を羨ましく思えない強烈な存在感いわゆる強烈な存在感をもつキャラクターたちの活躍はいつになく豊富だった。凄まじい存在感のあるキャラクターは、比重は高くないながらもドラマになくてはならない存在だ。主人公たちを圧倒する彼らの登場は、毎回待ち遠しくなるシーンの一つだ。中でもSBS「君の声がきこえる」のミン・ジュングク(チョン・ウンイン)はとりわけ話題に上った。温厚な微笑みを浮かべながらも、主人公を威嚇する恐ろしい人物に変貌し、極端から極端に走った。さらには胸を締め付けるような過去まで判明し、憎めないキャラクターとなった。SBS「その冬、風が吹く」のチョ・ムチョル(キム・テウ)は特別出演でありながら、存在感だけは誰よりも強烈だった。同様にSBS「チャン・オクチョン」のチャン・ヒョン(ソン・ドンイル)も主人公以上に愛された。そしてMBC「九家の書」のク・ウォルリョン(チェ・ジニョク)は、ドラマに再登場するという異色の記録まで残した。また、MBC「オーロラ姫」のトクデは、ペットの犬であるにもかかわらず主人公に負けないほど活躍した。◆これ以上有り触れたキャラクターはいない片思いのキャラクターどの作品にも片思いという設定はほぼ欠かさず登場する。キャラクターの切ない恋が、より一層視聴者の感情に訴えるからだ。片思いの葛藤を描いたり、胸が痛くなるシーンを演出したりする。SBS「君の声が聞こえる」のパク・スハ(イ・ジョンソク)は、初恋のチャン・ヘソン(イ・ボヨン)に対し純粋で切ない気持ちを見せ、女性視聴者の心をわしづかみにした。一人の女性だけを見守る一途な心が視聴者に通じたのだ。最終的には片思いを実らせ、チャン・ヘソンと恋人関係に発展した。そしてtvN「応答せよ1997」のユン・ユンジェ(ソ・イングク)は、ソン・シウォン(Apink チョン・ウンジ)を見守る足長おじさんとなり、彼女の心を得た。SBS「私の10年の秘密」のホン・ギョンドゥ(ユ・ジュンサン)も愉快で真面目なチョン・イヒョン(ソン・ユリ)を描き、思い続けた結果、振り向いてもらうことに成功した。他にも、tvN「となりの美男<イケメン>」のエンリケ・グム(ユン・シユン)と、MBC「会いたい(ポゴシッタ)」のカン・ヒョンジュン(ユ・スンホ)も初恋の代名詞として挙げられる。◆見れば見るほど惹かれる男×男カップル男性同士のカップルは、いつの間にか一つのトレンドとなった。各授賞式で彼らは賞を受賞したりもする。男女の間なら不可能であろう奇妙な関係を形成し、視聴者から応援されている。KBS 2TV「ゆれながら咲く花」コ・ナムスン(イ・ジョンソク)とパク・フンス(キム・ウビン)は、熱い友情を分かち合う姿が視聴者から支持された。過去に辛い出来事があってもお互いを許し合い、和解する男性カップルの姿が描かれ、ここにさらに問題児のオ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)も加わった。SBS「私の恋愛のすべて」のキム・スヨン(シン・ハギュン)とキム・サンス(チン・テヒョン)は、国会議員と補佐官であるが、ゴタゴタしたコミカルなシーンを演出し、大きな笑いを誘った。KBS 2TV「一抹の純情」のチョン・ウソン(キム・テフン)とハ・ジョンウ(イ・フン)は仲のいい先輩・後輩だが、時には恋のライバルと協力者を行き来する奇妙な関係を築いた。KBS 2TV「オフィスの女王」のチャン・ギュジク(オ・ジホ)とム・ジョンハン(イ・ヒジュン)、tvN「青い巨塔」の新兵(イ・ヨンジュ)と上等兵(キム・ホチャン)もそれぞれ男性カップルの姿を描いた。このようにドラマによって異なるが、似たようなタイプのキャラクターが多かった。そして視聴者から愛され記憶に残るキャラクターも多数生まれた。今後もまた、どのようなキャラクターがお茶の間の目と耳を楽しませるか、注目が集まる。
Vol.3 ― 【TVキャラクターアワード】お茶の間を恐怖に陥れた4人の残酷な悪役たち
「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間に韓国で放送されたドラマを通して、最も印象的なキャラクター99名を選定し授賞するイベントで、毎年9月に発表する。最近、ドラマの人気の尺度は悪役にかかっていると言っても過言ではない。見るだけで肝を冷やしたり、同情心と怒りが同時に湧くような存在感のある悪役は、優しい主人公たちに劣らないほどの人気と話題を博し視聴者の視線を集めている。このような注目度からして、悪役がドラマの花と呼ばれても遜色がないと言えるだろう。芸能専門メディアTVレポートは、創立9周年を迎え、ここ1年間(2012年7月~2013年7月)韓国で放送されたドラマの中から最も印象的だったキャラクターを選定し、1~99位にランク付けした。ここ1年間でドラマに登場した悪役のうち、堂々と悪役の中の悪役に選ばれた役はどんなキャラクターなのか。「キャラクターアワード」で選ばれた悪役キャラクターたちの魅力についてまとめた。◆「君の声が聞こえる」ミン・ジュングクパロディーまで登場させた最高に人気の悪役SBS「君の声が聞こえる」でもっとも恩恵を受けた人物は誰かという質問に大多数の人は悪役のミン・ジュングクを演じたチョン・ウンインを挙げるだろう。「殺すぞ」という流行語を生みだし、各種パロディーの主役に浮上したミン・ジュングクは、ドラマで最高の人気キャラクターになった。年上年下カップルの甘い恋愛と法廷スリラー、ファンタジー要素が混ざったこのドラマで、悪人ミン・ジュングクは連続殺人鬼の恐ろしい面を温厚な顔の背後に隠して登場し、物語の緊張感溢れる雰囲気をリードした。血も涙もない殺人鬼として視聴者をぞっとさせたが、最後には殺人鬼の道を選んだことに対し後悔する姿を見せ、ドラマに深い余韻を残す役割をはたした。人間の弱さと残酷さを同時に表現した意味のある悪役としてランク内に選ばれるだけの価値は十分にあった。特に、まるでミン・ジュングクが憑依したかのようなチョン・ウンインの繊細な演技はキャラクターに翼をつけたと評価された。◆「野王」チュ・ダヘお茶の間から非難の声が殺到する酷い悪女ドラマの悪役を語る時に欠かせないのがSBS「野王」の悪女チュ・ダヘ(スエ)だ。悪い面だけが強調され、同情心を感じさせないキャラクターであったため、深い印象を残した。野望に向かって走る悪女の物語は多いが、大統領夫人にまでのし上がるチュ・ダヘは最初からレベルが違った。養父を殺害した罪を隠蔽し、自身のために体まで売りながら献身的にサポートしてくれた夫ハリュ(クォン・サンウ)を裏切った。それだけでは収まらず、養父殺害の濡れ衣を夫に着せた上、彼を殺そうとした。財閥の男性に出会い過去を隠して結婚したが、その夫も死に至らしめる。娘の死を前にしても彼女の母性愛はそれほど感じられなかった。あまりに非人道的なキャラクターに視聴者たちから非難の声が殺到した。この死をもたらす悪女、チュ・ダヘを評価すると、視聴者からの共感をまったく得ることができなかったため、失敗例の悪女キャラクターだと思われる。しかし人間味がなく鬼のように描かれたおかげでチュ・ダヘの名は視聴者の記憶に深く刻まれた。特に悪女チュ・ダヘを熱演したスエの奮闘は一見の価値がある。◆「百年の遺産」パン・ヨンジャ理不尽な姑の最高峰大きな人気を博したMBC「百年の遺産」のパン・ヨンジャ(パク・ウォンスク)は、鬼より怖いと言われるシーワールド(生活全般に口を出す夫の実家)の恐怖を十分なほど披露し、理不尽な姑の最高峰となった。嫁に毒を吐き、嫁入り道具のことで難色を示す姑は、理不尽で嫁が相手にならないほど姑の権力を振りかざし、悪役の中の悪役として選ばれた。彼女は気に入らないという理由で何の問題もない嫁を精神病院に監禁し、暴行を加えるのはもちろん、男性関係が複雑だとこじつけて悪行を繰り返し視聴者の嫌われ者になった。それだけではない。財閥の娘である新しい嫁には色々機嫌を取ろうとしたものの、彼女が婚外子であることが判明すると詐欺師扱いし、手のひらを返したように態度が豹変して俗物な姑の典型を見せてくれた。印象的だったのは、理不尽極まりない悪役であるにもかかわらず、パク・ウォンスクのリアルな演技に引き込まれるような形でドラマの人気をけん引した点だ。◆「九家の書」チョ・グァヌン残忍でぞっとする朝鮮時代の冷血漢MBC「九家の書」のチョ・グァヌン(イ・ソンジェ)もまた視聴者をひやりとさせた代表的な悪役キャラクターだ。チョ・グァヌンはお金と権力のためなら、どんなことでもする極悪人で、数多くの人々を殺めて朝鮮時代の絶対悪として浮上した。チョ・グァヌンの悪行の数々は数えれないほど多い。友人の娘イ・ソファ(イ・ヨニ)を手に入れるため、友人に謀反の濡れ衣を着せて殺害したり、ソファが逃げると彼女の弟を殺害し、遺体をぶら下げるという猟奇的な行動までとった。パク・チョンジョ(イ・ユビ)の父を殺害し、自身の孫くらいの年であるチョンジョを官妓(朝鮮時代の官庁所属の芸者)にし、最終的には純潔を奪うなど、ほしいものを手に入れるためなら殺人も辞さない残忍な姿を見せた。血も涙もない朝鮮時代の最強の冷血漢キャラクターがここに誕生した。俳優イ・ソンジェは卑劣で冷たい表情と不気味な眼差しの悪人チョ・グァヌンを完璧に表現し、貫録ある俳優であることを証明した。これに関しイ・ソンジェはある番組で、チョ・グァヌンを演じている間、ドラマと現実のギャップに精神的ストレスを感じていたと打ち明けた。
Vol.2 ― 【TVキャラクターアワード】プロデューサーと俳優が考える“良いキャラクター”とは?
「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間に韓国で放送されたドラマを通して、最も印象的なキャラクター99名を選定し授賞するイベントで、毎年9月に発表する。芸能専門メディアTVレポートは、創立9周年を迎え、ここ1年間(2012年7月~2013年7月)韓国で放送されたドラマの中から最も印象的だったキャラクターを選定し、1~99位にまとめた。今年はKBS 2TV「オフィスの女王」のミス・キム(キム・ヘス)とMBC「ゴールデンタイム」のチェ・イニョク(イ・ソンミン)がそれぞれ栄光の1位、2位を手にした。続いてSBS「君の声が聞こえる」のミン・ジュングク(チョン・ウンイン)、MBC「百年の遺産」のパン・ヨンジャ(パク・ウォンスク)、SBS「その冬、風が吹く」のチョ・ムチョル(キム・テウ)、tvN「ナイン~9回の時間旅行~」のパク・ソヌ(イ・ジヌク)、KBS 2TV「優しい男」のカン・マル(ソン・ジュンギ)、MBC「九家の書」のチョ・グァヌン(イ・ソンジェ)、SBS「野王」のチュ・ダヘ(スエ)、SBS「君の声が聞こえる」のパク・スハ(イ・ジョンソク)がキャラクターべスト2~10位にランクインした。今回の調査で注目すべき点は、ベスト10以内で悪役(ミン・ジュングク、パン・ヨンジャ、チョ・グァヌン、チュ・ダヘ)が圧倒的な割合を占めたことだ。その他、イケメンキャラクター(カン・マル、パク・スハ)とユニークなキャラクター(ミス・キム、パク・ソヌ、パク・スハ)もたくさんの支持を受けた。だとすると、ドラマの持ち味を生かす良いキャラクターとは、どのようなキャラクターを指し、俳優たちが演技したいと思うキャラクターとは何だろうか。ドラマプロデューサーと俳優、俳優側の関係者を通して良いキャラクターの条件をまとめてみた。ドラマのプロデューサーたちは「共感はできないが典型的ではない立体的なキャラクター」「ストーリーに命を吹き込みながら衝突し合い、それを意欲的に解決していくキャラクター」などを良いキャラクターとしてあげた。この場合も主演と助演に差があるのが特徴だ。助演は主役を引き立てながら存在感を放つキャラクター、主演はドラマの中心となって物語の性質を強く表現するキャラクターが良いキャラクターだとプロデューサーたちは口を揃えた。あるドラマプロデューサーは「良いキャラクターを生み出すためには、まず良いシナリオと、その次に俳優の良い演技が必要だ。演出の役割はそこまでだ。いくら良いキャラクターでも俳優がそれを生かせなければ終わりだ」と俳優の演技とキャラクターとの関連性について説明した。他のドラマプロデューサーも「どの俳優を起用するかによってキャラクターが明らかに異なる。だからどんなに大変でもキャスティングには慎重にならざるを得ない」とキャスティングの重要性を強調した。このプロデューサーは、特に主人公とライバル関係にある悪役が良いドラマの必須条件だとし「主人公のキャラクターがどんなにかっこよくても、対立する悪役の印象が弱いとドラマの内容が豊かになりにくい。悪役が強く絶大で複雑なほどドラマが盛り上がる」と説明した。良いキャラクターを演じる俳優については「頭ではなく、心で演じることのできる感情豊かな役者」「ドラマと役に対する情熱が大きく、頭のてっ辺からつま先、魂まで役になりきる覚悟のある役者」などの意見があがった。また、俳優たちが実際に演技したいと思う役は今まで演じたことのない個性的な役とありふれてはいるが、違う風に解釈する余地のある役に意見が分かれた。前者はクリエイティブな俳優たちの挑戦意欲をかき立て、後者は演技力を確実に披露できるチャンスになるからだ。ある俳優専門マネジメントの関係者は「俳優たちが一番避けようとする役は存在感のない役だ。視聴者に強烈な印象を与えることができれば、登場回数はそれほど重要ではない」とし「悪口を言われても多くの俳優たちが悪役を演じたがる理由もこれと同じだ。悪役はその分存在感があり、自身のすべてを見せることができるので俳優たちが好む」と説明した。これに関してあるドラマプロデューサーは「ソン・ガンホ、チョ・ジョンソクなど、抜群の演技で注目を浴びた俳優たちは、無名時代に注目をあびた名シーンを一つは持っているという共通点がある。多くの俳優が出番の数よりワンシーンでもいいから役者として強くアピールできる役を好むのはそのような理由からだと思う」と話した。その一方で、今回キャラクターアワードのベスト10に名前があがった俳優の所属事務所関係者は「俳優によって違うし、状況によって異なる場合が多いが、うちの俳優はキャラクターよりはシナリオの全体的な完成度を見て判断する方だ。今回の作品はまずシナリオが面白かったし、キャラクターが多少目立っていても作品に上手く溶け込めると判断して出演した」と伝えた。
Vol.1 ― 【TVキャラクターアワード】韓国版「ハケンの品格」キム・ヘスがキャラクターBEST1位を獲得(総合)
「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間に韓国で放送されたドラマを通して、最も印象的なキャラクター99名を選定し授賞するイベントで、毎年9月に発表する。毎年年末に開かれる授賞式をスターの宴と呼ぶ。ドラマあるいは映画の主人公たちの祭りになりかねない。それに授賞式に出席するかどうかや放送局の利害関係などによって受賞者が変わる場合もある。あまりにも多い共同受賞者が出るなど、公正性を失った授賞式に関連した噂がはびこっている。芸能専門メディアTVレポートは、創立9周年を記念しこのような問題点を認識したうえで、有意義な授賞式を準備した。「第1回TVレポートキャラクターアワード99」だ。専門的かつ深みのある放送レビュー記事を初めて披露したTVレポートは、その正統性を活かしてここ1年間KBS、MBC、SBS、ケーブルチャンネル(tvN、OCN、Mnet、tvNなど)、総合編成チャンネル(JTBC、TVCHOSUN、CHANNEL A、MBN)のドラマの中で最も印象的なキャラクターを演じた俳優を選定し、毎年授賞することにした。「第1回TVレポートキャラクターアワード99」には多様かつ専門的な視覚を持つ自社編集局と業界従事者が投票者として参加した。対象となる作品は8月の第2週から9月の第1週までにここ1年間(2012年7月~2013年7月)放送されたドラマで、キャラクター分類、投票作業を経て最も高い点数を記録したキャラクターを1位から99位までまとめた。参考:KBSは合計18編(以下、月火、水木、毎日、週末、シットコムを含めた基準)で約415名(以下、カメオを除いた人員基準)のキャラクターを、MBCは合計15編の作品で約317名のキャラクターを、SBSは合計19編の作品で約387名のキャラクターを、CJと総合編成チャンネルは合計22編の作品で約300名のキャラクターをそれぞれ輩出した。ここ1年間に放送されたドラマは全部で74編、これらが排出したキャラクターは約1419名だという結論を出すことができる。キャラクターBEST10、栄光の1位は全知全能ミス・キム約1419名のキャラクターのうち、1位に選ばれたのはKBS 2TV「オフィスの女王」(脚本:ユン・ナンジュン、演出:チョン・チャングン、ノ・サンフン/16部作/2013.4.1~2013.5.21/最高視聴率14.6%、ニールセン・コリア集計全国基準)のミス・キム(キム・ヘス)だ。「今までこのように頭からつま先まですべてが独特なキャラクターはなかった」というのが回答者たちのミス・キムを選んだ主な理由だ。3ヶ月間勤務する契約社員としてY-Jangグループに採用されたミス・キムは、正社員が恥ずかしくなるほど数多くの資格と優れた業務能力を持つスーパー派遣社員だ。ヘアゴムできれいに結んだヘアスタイル、暗い系統のパンツスーツ姿、黒い書類バックなど、ミス・キムの出勤服は彼女のトレードマークだ。これにキム・ヘスの演技が完璧に調和し、最も印象的なキャラクターを作り出した。わずかな差で2位となったキャラクターはMBC月火ドラマ「ゴールデンタイム」(脚本:チェ・ヒラ、演出:クォン・ソクチャン、イ・ユンジョン/23部作/2012.7.9~2012.9.25/最高視聴率15.5%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチェ・イニョク(イ・ソンミン)だ。チェ・イニョクは重症外傷患者を受け入れて手術する、国内でも数少ない医師だ。権力争いに偏る他の医師と違って、患者の命を最優先に考える、理想的な医師のキャラクターだった。本分を大事にし、根気ある性格が彼の魅力として挙げられた。また、イ・ソンミンの好演のおかげで医療界だけでなく、すべての人が手本にすることができる、正義感溢れる人間的な人物だという評価を受けた。ベストキャラクター3位はSBS水木ドラマ「君の声が聞こえる」(脚本:パク・ヘリョン、演出:チョ・スウォン/18部作/2013.6.5~2013.8.1/最高視聴率24.1%、ニールセン・コリア集計全国基準)の殺人鬼ミン・ジュングク(チョン・ウンイン)が獲得した。「君の声が聞こえる」はファンタジー、ロマンス、コミック、スリラーなどが混ざった複合ジャンルドラマで、緊張感を高める悪役を演じたミン・ジュングクは視聴者の没入度を高めることに一役買った。「殺すぞ」などの強烈なセリフで視線を捉えたのはもちろん、最後まで二重的な態度を見せて緊張感を高めた。また悪行を行うしかなかった事情で訳ありキャラクターに仕上げた。ミン・ジュングクのキャラクターをより立体的なものにしたチョン・ウンインのリアルな表情演技や扮装も注目を浴びた。キャラクターを生かすことにおいて、悪役ほど強い一発はない。ミン・ジュングクの他にも半分に近い悪役がキャラクターベスト10にランクインしたのはこの事実を裏付ける。キャラクターベスト4位はMBC週末ドラマ「百年の遺産」(脚本:ク・ヒョンスク、演出:チュ・ソンウ/50部作/2013.1.5~2013.6.23/最高視聴率30.3%、ニールセン・コリア集計全国基準)のパン・ヨンジャ(パク・ウォンスク)が獲得した。パン・ヨンジャは息子と嫁を離婚させるために嫁を精神病院に入院させ、暴行を加えるなど、最強の怖い姑の姿を見せた。やぶから棒で勝手な悪役だったが、憎めない可愛い面もあり、視聴者に愛された。「百年の遺産」の中の悪役を一人で引き受け、視聴率けん引の一番の貢献者となった。絶対悪女として視聴者に憎まれたSBS月火ドラマ「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン/24部作/2013.1.14~2013.4.2/最高視聴率25.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチュ・ダヘ(スエ)はキャラクターベスト8位となった。チュ・ダヘは身分の上昇のため、愛したハリュ(クォン・サンウ)と娘(パク・ミンハ)を捨てたひどい人物。貧しさから抜け出した後、どん底に落ちないために嘘と裏切りを躊躇なく繰り返した。視聴者はチュ・ダヘの悪行がどこまで続くかを知りたがりながら見守った。現実にはありえそうもないキャラクターであるため共感を得ることはできなかったものの、スエの強烈な演技は視線を捉えた。彼女が笑っていても鳥肌が立つという評価が多かった。MBC月火ドラマ「九家の書」(脚本:カン・ウンギョン、演出:シン・ウチョル、キム・ジョンヒョン/24部作/2013.4.8~2013.6.25/最高視聴率19.5%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチョ・グァヌン(イ・ソンジェ)がキャラクターベスト10位に名を挙げた。チョ・グァヌンは成功や出世のためならなりふり構わないキャラクターだ。他の悪役には一抹の同情心を感じるところが少しでもある一方、チョ・グァヌンは絶対悪の象徴であるためむしろ魅力的だった。舌を巻くほど非人間的だった。良心の呵責はまったくない朝鮮版サイコパスだ。悲劇的なキャラクターも支持を受けた。SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」(脚本:ノ・ヒギョン、演出:キム・ギュテ/16部作/2013.2.13~2013.4.3/最高視聴率15.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチョ・ムチョル(キム・テウ)がキャラクターベスト5位、tvN「ナイン~9回の時間旅行~」(脚本:ソン・ジェジョン、キム・ユンジュ、演出:キム・ビョンス/20部作/2013.03.11~2013.05.14/最高視聴率1.95087%、ニールセン・コリア集計ケーブル加入世帯基準)のパク・ソヌ(イ・ジヌク)が6位となった。チョ・ムチョルは主名公オ・ス(チョ・インソン)を脅かしながら劇の緊張感をピークに引き上げた人物。しかし初恋の女性がオ・スのせいで死ぬところを目撃したという悲しい事情を持つ、訳ありの悪役として視聴者の感性を刺激した。また後半になるにつれてオ・スを殺すかも知れない悪役からオ・スを見守る兄貴に変化し、憎めないキャラクターになった。特にキム・テウのカリスマ性溢れる低い声と強烈な表情演技がチョ・ムチョルというキャラクターをより生かしたという評価を受けている。パク・ソヌは自身と家族、恋人を守らなければならないという義務感で時間旅行を続けた人物だ。不幸を巻き起こしたものの、彼の時間旅行は誰もが共感できる名分から始まった。時間旅行者を演じたイ・ジヌクは深みのある、抑え目の感情演技で視聴者を虜にした。愛と悲しみ、絶望と憤り、苦悩などの様々な感情を眼差しで表現した。骨を惜しまないアクション演技も際立った。イケメンキャラクターは20~30代女性視聴者の絶対的な支持を受ける。7位となったKBS 2TV水木ドラマ「優しい男」(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ジンウォン、イ・ナジョン/20部作/2012.9.12~2012.11.15/最高視聴率18.3%、ニールセン・コリア集計全国基準)のカン・マル(ソン・ジュンギ)と9位を獲得した「九家の書」のク・ウォルリョン(チェ・ジニョク)は女性視聴者をときめかせたイケメンキャラクターだ。カン・マルは「優しい男」で最も変化が多く、悲劇性が強い人物だ。彼は初恋の女性を守るために医師の夢を諦め、殺人者になった。自身を裏切った初恋の女性に復讐をすればするほどむしろ傷つくカン・マルの姿は母性愛を刺激した。映画「私のオオカミ少年」の大ブレイクで株を上げているイケメン俳優ソン・ジュンギは、カン・マルに高いはまり具合を見せドラマの成功をけん引した。ク・ウォルリョンは神獣だが、人間であるユン・ソファ(イ・ヨニ)への純愛でギャップのある魅力をアピールした。千年悪鬼になった後もソファに対する彼の恋心は変わらなかった。特にク・ウォルリョンを演じたチェ・ジニョクのキャスティングは神の一手と呼ばれるほど完璧だった。鋭さと温かさを行き来する彼の演技は全国をウォルリョンアリ(ウォルリョンに夢中)に陥らせた。チェ・ジニョクは「九家の書」を通じてスターに浮上し、来月9日にスタートするキム・ウンスク脚本家のドラマSBS「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」にもキャスティングされた。KBSドラマ3編が最高視聴率1、2、3位にランクイン調査の結果、KBSが26名(月火ドラマ13名、水木ドラマ4名、毎日ドラマ1名、週末ドラマ6名、シットコム2名)でキャラクターベスト99ランキングの中に最も多くキャラクターをランクインさせた。その次にわずかな差でMBCが25名(月火ドラマ6名、水木ドラマ6名、毎日ドラマ5名、週末ドラマ8名)、SBSが23名(月火ドラマ3名、水木ドラマ9名、毎日ドラマ3名、週末ドラマ8名)、ケーブルチャンネルが20名、総合編成チャンネルが5名をランクインさせた。地上波放送局の場合は、連続ドラマより短くても強烈なミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)が良いキャラクターを多く排出し、編成方式が地上波とは違うCJや総合編成チャンネルのドラマはジャンル別にキャラクターにも差を見せた。総合編成チャンネルの場合は、2011年に発足したJTBCドラマのキャラクターだけがキャラクターベスト99ランキングに名を挙げた。今年、地上波とケーブルチャンネル、総合編成チャンネルを合わせて最も高い視聴率はKBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」(脚本:ソ・ヒョンギョン、演出:ユ・ヒョンギ/50部作/2012.9.15~013.3.3/最高視聴率47.6%、ニールセン・コリア集計全国基準)が記録した。続いてKBS 1TV毎日ドラマ「がんばれ、ミスターキム!」(脚本:チョ・ジョンジュ、演出:キム・ジョンヨン/124部作/2012.11.5~2013.4.26/最高視聴率30.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)とKBS 2TV週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」(脚本:チョン・ユギョン、演出:ユン・ソンシク/50部作/2013.3.9~2013.8.25/最高視聴率30.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)が共同2位となった。これでKBSは今年のドラマ最高視聴率ランキングの上位に合計3編を挙げた。最多キャラクター輩出ドラマ「オフィスの女王」今年のキャラクターベスト99ランキングに最も多いキャラクターをランクインさせたドラマはどんな作品なのか。調査の結果、ミス・キムをはじめとする5名のキャラクターを出した「オフィスの女王」が1位となった。ミス・キムのほかに、チャン・ギュジク(オ・ジホ、42位)、コ・ジョンド(キム・ギチョン、62位)、チョン・ジュリ(チョン・ユミ、60位)、ム・ジョンハン(イ・ヒジュン、73位)が良いキャラクターに選ばれた。最多キャラクター輩出ドラマ2位はそれぞれ4名ずつ選ばれた「九家の書」(ク・ウォルリョン9位、チョ・グァヌン10位、チェ・ガンチ(イ・スンギ)31位、タム・ヨウル(miss A スジ)38位)、「いとしのソヨン」(イ・サムジェ(チョン・ホジン)12位、イ・ソヨン(イ・ボヨン)16位、チャ・ジソン(キム・ヘオク)28位、チェ・ホジョン(チェ・ユニョン)52位)、「君の声が聞こえる」(ミン・ジュングク、パク・スハ(イ・ジョンソク)、チャン・ヘソン(イ・ボヨン)16位、オ・チュンシム(キム・ヘスク)25位)などの3作品だ。それぞれ3名ずつランクインさせたドラマは「その冬、風が吹く」(チョ・ムチョル、オ・ヨン(ソン・ヘギョ)17位、オ・ス20位)とSBS「私の恋愛のすべて」(キム・スヨン(シン・ハギュン)24位、ノ・ミニョン(イ・ミンジョン)92位、キム・サンス(チン・テヒョン)89位)、「百年の遺産」(パン・ヨンジャ、キム・チョルギュ(チェ・ウォニョン)23位、ヤン・チュンフイ(チョン・インファ)59位)、MBC毎日ドラマ「オーロラ姫」(ナターシャ(RUN)55位、トクデ(犬)68位、オ・ロラ(チョン・ソミン)76位、tvN水曜ドラマ「青い巨塔」(末年(チェ・ジョンフン)19位、新兵(イ・ヨンジュ)49位、上兵(キム・ホチャン)51位)、KBS 2TV月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(パク・フンス(キム・ウビン)31位、コ・ナムスン(イ・ジョンソク)32位、オ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)46位)など、地上波とケーブルチャンネルで均等に名を挙げた。良いキャラクターとして2つも挙げられた名俳優は?イ・ジョンソク、イ・ボヨン、チン・テヒョン、ソン・ドンイル、イ・ミスクは今年のキャラクターアワード99位の中に自身が演じたキャラクターの名前が2つ挙がった俳優だという共通点を持っている。イ・ジョンソクは「君の声が聞こえる」のパク・スハと「ゆれながら咲く花」のコ・ナムスンを、イ・ボヨンは「いとしのソヨン」のイ・ソヨンと「君の声が聞こえる」のチャン・ヘソンをそれぞれ演じ、今年のキャラクターアワード99位に堂々と名を連ねた。またMBC毎日ドラマ「オ・ジャリョンが行く」(脚本:キム・サギョン、イ・ジェジン)/129部作/2012.11.19~2013.5.17/最高視聴率21.3%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチン・ヨンソク(27位)と「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)/16部作/2013.4.4~2013.5.29/最高視聴率7.4%、ニールセン・コリア集計全国基準)のキム・サンス(89位)を演じたチン・テヒョンは相反するキャラクターを魅力的に表現したという評価を受けた。ソン・ドンイルもSBS月火ドラマ「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル/24部作/2013.4.8~2013.6.25/最高視聴率11.4%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチャンヒョン(33位)とKBS 2TV水木ドラマ「チョンウチ」(脚本:チョ・ミョンジュ、パク・デヨン、演出:カン・イルス、パク・ジンソク)/24部作/2012.11.21~2013.2.7/最高視聴率15.2%、ニールセン・コリア集計全国基準)のポング(71位)を演じながら同じ時代劇であるにもかかわらずまったく違う重みをアピールした。JTBC月火ドラマ「私たち結婚できるかな?」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:キム・ユンチョル/20部作/2012.10.29.~2013.1.1/最高視聴率2.82005%、ニールセン・コリア集計有料放送世帯基準)のトルジャ(44位)と「最高です!スンシンちゃん」のソン・ミリョン(58位)を演じたイ・ミスクはまったく違う雰囲気の母親キャラクターを作り出したという評価を受けた。イ・ミスクのカリスマ性溢れる演技力は、キャラクターをより強烈に印象付けた。今年の放送局別ドラマの成績と今後の見通し昨年水木ドラマと週末ドラマで視聴率1位を記録し、良い評価を受けたKBSドラマは今年「いとしのソヨン」を除けば全般的に暗い時期を過ごさなければならなかった。巨額の制作費を投じた水木ドラマ「チョンウチ」「IRIS 2」「天命」は期待ほどの成績をおさめることができず、週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」は前作「棚ぼたのあなた」「いとしのソヨン」の陰に隠れ、ライバル週末ドラマに脅かされた。毎日ドラマ「がんばれ、ミスターキム!」「天まで届け、この想い」も期待したほどの視聴率を確保できなかった上、視聴者の評価もよくなかった。しかし新人脚本家を発掘するKBSの能力は評価できる。良いキャラクターを輩出したと同時に作品性を認められた「ゆれながら咲く花」と「オフィスの女王」は新人脚本家のミニシリーズデビュー作だ。地上波の中で唯一短幕劇の制作を続けているKBSの努力が新人脚本家を通して人に知られるようになったのだ。現在月火ドラマ視聴率1位をキープしている「グット・ドクター」と23日にスタートする水木ドラマ「秘密」も新人脚本家の作品だ。他にも「未来の選択」「総理と私」「感激時代」、来年1月4日放送予定の時代劇「鄭道傳」など、様々なジャンルのドラマが視聴者との出会いを待っている。今年のMBCドラマは昨年と同じく、主に時代劇だった。しかし人気の差は激しかった。「九家の書」は大きな人気(平均視聴率10%台後半)を博しながら新しいスター(チェ・ジニョク)まで誕生させたが、後番組である「火の女神ジョンイ」は同時間帯の最も低い視聴率で屈辱を味わっている。イ・ビョンフンプロデューサーの「馬医」は酷評を受け、前作の期待を超えることができなかった。「ホジュン~伝説の心医~」は予想外の成功をおさめ、毎日時代劇の可能性を認められた。この勢いを継ぎ、後番組(「帝王の娘 スベクヒャン」)も編成が確定された状態だ。一方、現代劇はあまり人気を博せなかった。正統派ラブストーリー「男が愛する時」からスリリングな追撃ドラマ「TWO WEEKS」まで様々なジャンルが試みられ、ソン・スンホン、コ・ヒョンジョンなどトップスターのラインアップも華やかだったが、成績は低かった。来年も今年と同じくMBCは時代劇「奇皇后」「パチョン王」などが強勢である見通しだ。現代劇はメディカルドラマ「メディカルトップチーム」が10月2日にスタートする予定だ。SBSドラマは今年、時代劇(「大風水」)より現代劇(「その冬、風が吹く」「私の恋愛のすべて」「君の声が聞こえる」)、その中でも恋愛ドラマ(「その冬、風が吹く」「君の声が聞こえる」)が強勢を見せた。特に恋愛ドラマだけでなく、コミック、スリラー、ファンタジーなどが加えられた「君の声が聞こえる」と「主君の太陽」などが爆発的な人気を博した。SBSはこれからより激しいドラマ競争を繰り広げる見通しだ。トップスター(チェ・ジウ、チョン・ジヒョン、イ・ミンホ、キム・スヒョン)、スター脚本家(キム・スヒョン、キム・ウンスク、パク・ジウン)、スタープロデューサー(チョン・ウリョン、キム・ヒョンシク、チャン・テユ)を前面に出したドラマを多数編成したからだ。特異点は時代劇がまったくないということだ。今年SBS時代劇がおさめた低い成績が編成に影響を及ぼしたという。今年、ケーブルチャンネルのドラマは質的量的な向上を成し遂げた。シーズン制ドラマ(「バンパイア検事」シーズン2、「ブッとび!ヨンエさん」シーズン11、「特殊事件専門担当班TEN」シーズン2)は相変わらず愛され、メディカル・子供・ラブコメなど様々なジャンルのドラマが放送された。「応答せよ1997」と「青い巨塔」のように社会的なブームを巻き起こしたドラマも登場した。これから放送されるケーブルドラマもこれに劣らない華やかな編成を誇る。tvNは「応答せよ1997」のシーズン2とも言われる「応答せよ1994」をはじめ、「チュノ~推奴~」クァク・ジョンファンプロデューサーのバスケットボールドラマ「バスケットボール」、人気シットコム「ハイキック」シリーズのキム・ビョンウクプロデューサーの「ジャガイモ星2013QR3」、映画「逮捕王」を手がけたイム・チャンイク監督のOCN「幽霊を見る刑事チョヨン」などが9~10月中の放送を控えている。総合編成チャンネルのドラマは地上波やケーブルより、ターゲットとする視聴者の年齢層が高かった。家族の愛を実感させるホームドラマ(「限りない愛」)と時代劇(「宮中残酷史-花の戦争」)、恋愛ドラマ(「私たち結婚できるのかな?」)などが主に放送された。これからも中高年層の好みに合わせたドラマが着実に披露される予定だ。「6兄妹」の2013年版と呼ばれながら注目を浴びている「長女」と「彼女の神話」の後番組で、刺激的ながらも社会の現実をコミカルに描いた「隣人の妻」が視聴者の評価を待っている。