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「アイドゥ・アイドゥ」「ビック」中絶から非正規雇用まで…現実を反映したラブコメの嬉しい変化

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「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」「ビッグ~愛は奇跡~」から読み取れる“ラブコメルール”の変化

現実を反映したドラマは多い。最近放送中のSBS月火ドラマ「追跡者 THE CHASER」は、現実よりもリアルだという理由で高く評価されており、SBS水木ドラマ「ファントム」は、芸能人の自殺とネット上の悪質なコメント、サイバーテロなど、現実的な題材で視聴者の共感を得ている。MBCの週末ドラマ「Dr.JIN」も舞台は朝鮮時代後期だが、その中で展開されるストーリーを見ると、現実と無縁ではないことが感じられる。

最近新しくスタートしたドラマを綿密に見てみると、“現実の反映”という流れにラブコメディジャンルまで加わる雰囲気だ。これまでラブコメディは、甘いロマンスとファンタジーのストーリーがほとんどだった。財閥の御曹司と厳しい環境でも強く生きていくヒロインは必ず登場するし、片思いから始め、それを隠したり、傷付いたりする過程を経てからやっとお互いの気持ちに気付く構図も一つのルールなようなものだった。華やかで感動的なイベントも欠かせない。

だが、最近のMBCの水木ドラマ「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」とKBS 2TVの月火ドラマ「ビッグ~愛は奇跡~」を見ると、こうしたラブコメディのルールが少しずつ変わりつつあることが実感できる。

写真=SBS

「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」どうしようもない“中絶”を語る

“ラブコメの女王”キム・ソナ主演の「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」は、閉経する恐れがあると診断されたヒロインが一晩の過ちで衝撃的に妊娠し、中絶に悩むストーリーになっている。一夜だけの関係と結婚前の妊娠のような若者の性文化を題材にしながらも、中絶という社会問題まで取り上げている。だが、その雰囲気は固くない。むしろ“ラブコメ”の愉快な雰囲気に現実が適当に溶け込み、より共感できる内容となっている。

特に、ジアン(キム・ソナ)に妊娠した事実を聞いた婚約者で産婦人科の医師ウンソン(パク・コニョン)は、中絶法廃止に関する討論会に参加し「赤ちゃんを下ろせとも、産めとも言えない。私たちには、選択する資格がない。お腹の赤ちゃんも同じだ。生きたくても生きたいと言えないのだ。あなたたちの無責任な過ちで死ななければならない赤ちゃんはどうだろうか」とその席を立つ姿からは、中絶に対してどうしようもない韓国社会を見ているようだった。

写真=SBS
20~30代の未婚女性の性と愛をテーマにしたという点で、若い女性から良い評価を受けている「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」をよく見ると、ドラマがただ中絶の当事者である女性だけの話を描いてはいないという事実を知ることができる。“両手があってこそ音が出る”という言葉通り、未婚女性の性と愛の問題は、まさに相手男性の問題でもあるためだ。

おそらくこのドラマは、今後ジアンの妊娠を知ることになったテガン(イ・ジャンウ)とウンソンの立場の変化や態度を通じて、現実の男たちの話を描く方向に展開されると思われる。そして、その中には明らかに無責任なことをしてから知らんぷりをする現実世界の男たちの“稚拙さ”とともに、対策なしに行動するという“無責任さ”がリアルながらも重くなく描かれるだろう。

「ビッグ~愛は奇跡~」非正規教員は、再契約が難しい?

イ・ミンジョンとコン・ユ主演の「ビッグ~愛は奇跡~」は、ドラマの中でのイ・ミンジョンの職業を通じてまた別の現実を描き出している。いつクビになるか分からない不安定な非正規教員の雇用不安に関する話だ。ドラマの流れとはさほど関係がないが、第3話で教頭は、学校の会議中に非正規教員のキル・ダラン(イ・ミンジョン)を訪ねてきたソ・ユンジェ(コン・ユ)とチャン・マリ(miss A スジ)のせいで予期せぬ事件が発生したとき、すぐに再契約問題を持ち出した。

写真=KBS
「キル・ダラン先生、再契約は厳しそうだから教師試験に必ず合格しなきゃ……これで教頭にクビにされたらどうする?」などのセリフは“ラブコメ”特有の恋愛話とはかけ離れた、あまりにもリアルな会話だ。

非正規教員のキル・ダランが、学校で他の先生に迷惑をかけないためにいつも気を遣い、「すみません」という言葉をしょっちゅう使っているのも、ドラマでのイ・ミンジョンの性格がそうだからだと断定することはできない。比較的臆病になりがちで、周りの顔色をうかがうしかない非正規教員という具体的な設定があってこそ、“キル・ダラン”というキャラクターの特徴がより説得力を持つことになる。

恋愛とファンタジーを越えた“ラブコメ”の変化が嬉しい

ジャンル的な特徴を考えると、ラブコメディは何より“ファンタジー”を重要な要素とする。「シークレット・ガーデン」や、最近放送中のSBS週末ドラマ「紳士の品格」のようなキム・ウンスクのドラマが面白い理由はこれだ。現実では起きそうにない話、想像の世界でだけ可能だったイメージがテレビの画面に映った瞬間、視聴者はそこから満足やカタルシス(解放感)を感じる。

だが、ファンタジーだけを綴られた話は「世の中は美しいだけではない」という事実に気付いた大人たちの共感を得るには限界がある。恋愛と結婚に対する現実的な悩みを描くと言ったが、実は毎日良いものばかり食べに行き、良いところだけ見物しに行く「私たち結婚しました」が良い例だ。

「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」と「ビッグ~愛は奇跡~」のストーリーが、これからどういうふうに展開されるか分からないが、従来のラブコメディの魅力を生かしながらも、これまでの“ラブコメ”とは違うルールを示していることは、確かに嬉しいことだ。その理由ある変身に拍手を送る。
元記事配信日時 : 
記者 : 
パク・チャンウ

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