【CLOSE UP】パク・ドゥシク ― 新人の覇気で作り上げたリアルな魅力
「まだ未熟な新人ですが、俳優という職業は自信を持てば新人でも上手くやっていけると思います」
独特な雰囲気を持つ俳優。俳優なら誰でも聞きたくなるようなこの修飾語をデビュー後、たった2つの作品で獲得した俳優がいる。映画「伝説の拳」のシン・ジェソクとSBS「君の声が聞こえる」のチュンギで名前を知らせた新人俳優パク・ドゥシクのことだ。人によっては生意気に見られるかもしれない自信が新人らしい覇気として感じられるのは、彼が見せてくれた演技からリアリティが強く感じられるためだ。彼の演技を見て、映画「ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか」でデビューしたリュ・スンボムが思い浮かんだとしたら、少し大げさであるだろうか。
映画に出演したくて演劇映画学科に進学したパク・ドゥシクが、映画「伝説の拳」にキャスティングされたエピソードは一つのドラマのようだった。
「演技の経験は大学時代に創作ミュージカルと演劇の舞台に立ったことしかない状態でした。『伝説の拳』のオーディションを受けて結果的にはキャスティングされましたが、1次から6次までのオーディションが行われる間、毎回落ちたと思いました。それくらい僕は自信だけがあって、実力はなかったんです」
「伝説の拳」でユン・ジェムンの演じるシン・ジェソクの青年時代を演じたパク・ドゥシクは、「撮影期間中、毎日が苦難の連続だった」とし、「演劇で学んだ演技は、映画に必要な演技とは違いました。それで監督に毎回怒られましたが、『知らなくても意気込みだけで頑張ろう』と思いながら耐えました」と話した。映画の公開後、演出を担当したカン・ウソク監督が「演技に対し無条件に突っかかる彼を一発殴ってやりたかった」と冗談交じりで話したこともある。しかし、カン・ウソク監督は新人俳優のそんな挑発を憎らしく思わず、撮影現場でパク・ドゥシクに愛情がたっぷりこもったアドバイスを惜しまなかったという。
デビュー作で比重のある役を演じた後、パク・ドゥシクは「君の声が聞こえる」でチュンギ役を獲得した。実は、第8話の撮影後に降板する脇役だったが、パク・ドゥシクは初めての撮影からアドリブを披露し、脚本家と監督の心を掴んだ。彼は「第1話の撮影の時、コ・ソンビン(キム・ガウン)とセルフショットを撮るふりをしながら、そっと肩に手を置きました。次の日、脚本家の先生から電話がかかってきて『コ・ソンビンが好きなそぶりを見せないで。後半に重要なシーンもあるから上手く演じてほしい』と言われました。その後、チュンギが登場する最後回だと言われていた第8話が終わったのにチュンギがカーセンターに就職し、僕は心の中で「第14、15話までは登場できるかも」と思いました。それなのに、チュンギとコ・ソンビンが付き合うようになり、最終回まで出演しました」と話した。
「どんな役でも演じてみたいです。演技への意欲はたくさんありますが、まずは新人俳優である僕をキャスティングしてくださる方々に認めてもらうことが優先だと思います。僕の演技人生はこれからがスタートなので、長い目で着実に準備していこうと思っています」
まだ少ない彼の経歴がみすぼらしく見えない理由は、彼の演技の中に困難な中で掴んだチャンスを大切にする心と新人の覇気が絶妙な調和を成しているためだ。20代の目標がデビューすることだったというパク・ドゥシク。2つの作品で目標を達成した彼は、今どんな絵を描いているだろう。彼が選択する3番目の作品に関心が集まる理由だ。
独特な雰囲気を持つ俳優。俳優なら誰でも聞きたくなるようなこの修飾語をデビュー後、たった2つの作品で獲得した俳優がいる。映画「伝説の拳」のシン・ジェソクとSBS「君の声が聞こえる」のチュンギで名前を知らせた新人俳優パク・ドゥシクのことだ。人によっては生意気に見られるかもしれない自信が新人らしい覇気として感じられるのは、彼が見せてくれた演技からリアリティが強く感じられるためだ。彼の演技を見て、映画「ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか」でデビューしたリュ・スンボムが思い浮かんだとしたら、少し大げさであるだろうか。
映画に出演したくて演劇映画学科に進学したパク・ドゥシクが、映画「伝説の拳」にキャスティングされたエピソードは一つのドラマのようだった。
「演技の経験は大学時代に創作ミュージカルと演劇の舞台に立ったことしかない状態でした。『伝説の拳』のオーディションを受けて結果的にはキャスティングされましたが、1次から6次までのオーディションが行われる間、毎回落ちたと思いました。それくらい僕は自信だけがあって、実力はなかったんです」
「伝説の拳」でユン・ジェムンの演じるシン・ジェソクの青年時代を演じたパク・ドゥシクは、「撮影期間中、毎日が苦難の連続だった」とし、「演劇で学んだ演技は、映画に必要な演技とは違いました。それで監督に毎回怒られましたが、『知らなくても意気込みだけで頑張ろう』と思いながら耐えました」と話した。映画の公開後、演出を担当したカン・ウソク監督が「演技に対し無条件に突っかかる彼を一発殴ってやりたかった」と冗談交じりで話したこともある。しかし、カン・ウソク監督は新人俳優のそんな挑発を憎らしく思わず、撮影現場でパク・ドゥシクに愛情がたっぷりこもったアドバイスを惜しまなかったという。
デビュー作で比重のある役を演じた後、パク・ドゥシクは「君の声が聞こえる」でチュンギ役を獲得した。実は、第8話の撮影後に降板する脇役だったが、パク・ドゥシクは初めての撮影からアドリブを披露し、脚本家と監督の心を掴んだ。彼は「第1話の撮影の時、コ・ソンビン(キム・ガウン)とセルフショットを撮るふりをしながら、そっと肩に手を置きました。次の日、脚本家の先生から電話がかかってきて『コ・ソンビンが好きなそぶりを見せないで。後半に重要なシーンもあるから上手く演じてほしい』と言われました。その後、チュンギが登場する最後回だと言われていた第8話が終わったのにチュンギがカーセンターに就職し、僕は心の中で「第14、15話までは登場できるかも」と思いました。それなのに、チュンギとコ・ソンビンが付き合うようになり、最終回まで出演しました」と話した。
「どんな役でも演じてみたいです。演技への意欲はたくさんありますが、まずは新人俳優である僕をキャスティングしてくださる方々に認めてもらうことが優先だと思います。僕の演技人生はこれからがスタートなので、長い目で着実に準備していこうと思っています」
まだ少ない彼の経歴がみすぼらしく見えない理由は、彼の演技の中に困難な中で掴んだチャンスを大切にする心と新人の覇気が絶妙な調和を成しているためだ。20代の目標がデビューすることだったというパク・ドゥシク。2つの作品で目標を達成した彼は、今どんな絵を描いているだろう。彼が選択する3番目の作品に関心が集まる理由だ。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・グァングク、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン
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