伝説の拳
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【CLOSE UP】パク・ドゥシク ― 新人の覇気で作り上げたリアルな魅力
「まだ未熟な新人ですが、俳優という職業は自信を持てば新人でも上手くやっていけると思います」独特な雰囲気を持つ俳優。俳優なら誰でも聞きたくなるようなこの修飾語をデビュー後、たった2つの作品で獲得した俳優がいる。映画「伝説の拳」のシン・ジェソクとSBS「君の声が聞こえる」のチュンギで名前を知らせた新人俳優パク・ドゥシクのことだ。人によっては生意気に見られるかもしれない自信が新人らしい覇気として感じられるのは、彼が見せてくれた演技からリアリティが強く感じられるためだ。彼の演技を見て、映画「ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか」でデビューしたリュ・スンボムが思い浮かんだとしたら、少し大げさであるだろうか。映画に出演したくて演劇映画学科に進学したパク・ドゥシクが、映画「伝説の拳」にキャスティングされたエピソードは一つのドラマのようだった。 「演技の経験は大学時代に創作ミュージカルと演劇の舞台に立ったことしかない状態でした。『伝説の拳』のオーディションを受けて結果的にはキャスティングされましたが、1次から6次までのオーディションが行われる間、毎回落ちたと思いました。それくらい僕は自信だけがあって、実力はなかったんです」「伝説の拳」でユン・ジェムンの演じるシン・ジェソクの青年時代を演じたパク・ドゥシクは、「撮影期間中、毎日が苦難の連続だった」とし、「演劇で学んだ演技は、映画に必要な演技とは違いました。それで監督に毎回怒られましたが、『知らなくても意気込みだけで頑張ろう』と思いながら耐えました」と話した。映画の公開後、演出を担当したカン・ウソク監督が「演技に対し無条件に突っかかる彼を一発殴ってやりたかった」と冗談交じりで話したこともある。しかし、カン・ウソク監督は新人俳優のそんな挑発を憎らしく思わず、撮影現場でパク・ドゥシクに愛情がたっぷりこもったアドバイスを惜しまなかったという。デビュー作で比重のある役を演じた後、パク・ドゥシクは「君の声が聞こえる」でチュンギ役を獲得した。実は、第8話の撮影後に降板する脇役だったが、パク・ドゥシクは初めての撮影からアドリブを披露し、脚本家と監督の心を掴んだ。彼は「第1話の撮影の時、コ・ソンビン(キム・ガウン)とセルフショットを撮るふりをしながら、そっと肩に手を置きました。次の日、脚本家の先生から電話がかかってきて『コ・ソンビンが好きなそぶりを見せないで。後半に重要なシーンもあるから上手く演じてほしい』と言われました。その後、チュンギが登場する最後回だと言われていた第8話が終わったのにチュンギがカーセンターに就職し、僕は心の中で「第14、15話までは登場できるかも」と思いました。それなのに、チュンギとコ・ソンビンが付き合うようになり、最終回まで出演しました」と話した。「どんな役でも演じてみたいです。演技への意欲はたくさんありますが、まずは新人俳優である僕をキャスティングしてくださる方々に認めてもらうことが優先だと思います。僕の演技人生はこれからがスタートなので、長い目で着実に準備していこうと思っています」まだ少ない彼の経歴がみすぼらしく見えない理由は、彼の演技の中に困難な中で掴んだチャンスを大切にする心と新人の覇気が絶妙な調和を成しているためだ。20代の目標がデビューすることだったというパク・ドゥシク。2つの作品で目標を達成した彼は、今どんな絵を描いているだろう。彼が選択する3番目の作品に関心が集まる理由だ。
【映画レビュー】「伝説の拳」カン・ウソク監督流の映画に2%だけ欠けているのは?
無難すぎる映画「伝説の拳」の落とし穴映画「伝説の拳」は、いい娯楽映画だ。ストーリーとプロット(作品の枠組み、構成部分)に比べてランニングタイムがちょっと長い感じはあるが、全体的に映画は良かった。「映画というものは、無条件に楽しめるものでなければならない」というカン・ウソク監督の持論が久しぶりに際立った作品だったとも言える。映画が良かった理由は、何よりもその無難さにある。カン・ウソク監督のこれまでの作品と同じように、「伝説の拳」は、観客を決して不快にさせたりしない。表面上は、とても残酷で居心地の悪そうな異種格闘技をメインテーマにしているが、劇中の異種格闘技は、俳優たちの身を投げる熱演にも関わらず、残酷なものよりも仲睦まじいもののように感じられる。異種格闘技が現実的なものではなく、ファンタジーのように描写されたためだ。異種格闘技が映画のメインテーマであり、主人公たちがこれを通じて再会し、自分たちの過去を振り返ってみるが、カン・ウソク監督は、異種格闘技そのものに対していかなる判断も下さない。ただ、21世紀の人々がボクシングより異種格闘技に熱狂し、異種格闘技を通じてお金が交わされるという事実だけに集中する。カン・ウソク監督にとって2013年の異種格闘技は、1970~80年代のボクシングと同じものだ。それは、個人が上流階級にあがる道、資本の流通手段としてのスポーツというところからだ。このような観点は、最終的に人々の趣向を見抜き、それに合わせて人々が望む映画を作ろうとするカン・ウソク監督の哲学と密接にかかわっている。カン・ウソク監督はこれまで、多くの人々が楽しむことのできる商業映画にこだわってきた。異種格闘技の残酷さが足かせなら、その残酷さを取り除けば良いだけのことだ。問題は、その素材に対するアプローチがあまりに無難だったため、かえって映画の劇的緊張感を妨げてしまっているところにある。この映画では異種格闘技のほか、社会的に問題になっている国家情報院、再開発、学校内のいじめ、スポーツの八百長問題などの素材を味付けのように登場させるが、これらを一つずつ集中的に切り込むのではなく、表皮的に並べるだけで、十分に社会的メッセージを投げかけられる素材であるにも関わらず、適当にちょっと触れてみるだけで終わるのだ。そのため、この映画は長いランニングタイムにも関わらず、観客に大きなインパクトは与えない。全般的に面白くないとは言えないが、だからといって、観客を夢中にさせるものでもなかった。原因は、問題の異なる話が並べられているためだ。メニューがあまりにも多いお弁当屋よりも、一つのメニューだけにこだわった専門店の商売の方が上手くいくはずなのに、「伝説の拳」は、一つの専門料理よりも、メニューの数に執着しているようだ。登場人物の典型性商業映画として「伝説の拳」が持つもう一つの特徴は、登場人物の典型性だ。この映画は最初から最後まで、中年男性向けのものであることを強調している。映画は主人公たちの輝いた過去と惨めな現在を適切に交差させて、ターゲット層の呼応を非情に効果的に呼び起こしている。思い出はいつも美しく、現実はいつも辛いものであり、学生時代に17対1の喧嘩に巻き込まれた経験のある人はほぼ皆無で、また、大人になった今、現実的に食べていくことに何の不自由のない人も多くはないためだ。例えば、サラリーマンの代表例であるユ・ジュンサンが演じるイ・サンフンをみてみよう。学生時代にファイターだった彼は、今はお金持ちの友達の下で雑用をしながら暮らしている。部長という役職を持ってはいるものの、天下りで入社したため、会社の仲間たちとも仲良くできない。彼は、海外に留学している家族にお金を送金しながら一人暮らしをしている家長であり、ひたすらお金を稼ぐために、昼間からマスコミの編集長に会い、あらゆる侮辱にも耐えながら爆弾酒を飲む。現在のサラリーマンの中で、果たしてこのようなイ・サンフンの姿を見て共感をしない人がいるだろうか。我々は結局、お金を稼ぐため、気に食わなくても職場の上司の前では笑顔をみせる。その方法や度合いに差はあるだろうが、本質は変わらない。だから、中年の男性たちはこの映画を見てすごく共感するのだ。ファン・ジョンミンが演じるイム・ドクギュはどうか。私は個人的にイム・ドクギュという人物に共感してしまったが、それは私も彼のように娘も持つ父親であるためだ。思春期の娘とどのように関係を築いていけば良いのか分からなくて困っているイム・ドクギュの姿は、彼だけの問題ではない。まだ、この社会の父親たちは、娘と会話する方法をよく知らない。しかも、その娘が学校でいじめられている。友達にいじめられ、家に戻ってくれば家族に八つ当たりする。全てがパパのせいだと言って娘の前で涙を流すイム・ドクギュに共感できるのは、もはや映画がフィクションに過ぎないことを意味している。そんなことはないようにと願うが、現実では、自分の娘もいじめの対象になる可能性は存在し続ける。果たして私なら、映画のような状況で、加害者の学生たちにどう対処するのか。娘が殴られて戻ってきたら、私は父親としてどんな措置を取ることになるだろうか?ただ、このような登場人物の典型性が強調された結果、映画は躍動性を失った。もちろん、私のような中年男性のサラリーマンならすぐに映画に入り込んでしまうはずだが、そうでない人々にとって、この映画はあまりにもありきたりな優しい物語だ。主人公たちが友達同士の義理のために最後の試合を諦めてしまうなんて、果たして現実世界ではそう簡単に収まるものだろうか。そして、俳優たちあまりにも無難すぎて、かえって面白さを失った映画「伝説の拳」。だが、それにも関わらずこの映画が多くの人々に愛されているのは、映画に登場する俳優たちのおかげだ。ファン・ジョンミンからユ・ジュンサン、ユン・ジェムン、チョン・ウンイン、そして子役タレントまで全員が熱演したおかげで、映画は躍動感を保った。特に、異種格闘技は俳優としてこなすことが難しいシーンが多かったはずだが、俳優たちは見事にその役をこなし、拳の上に、お金を稼ぐために孤軍奮闘する男の悲しみを乗せ、観客の共感を呼び起こした。異種格闘技の残酷さを払拭させたのは、あくまでも彼らの熱演のおかげだ。今もまだ、「伝説の拳」は大々的に上映中だ。「アイアンマン3」に立ち向かう韓国映画としては不足感が否めないが、これまでのカン・ウソク監督の映画にあまり違和感を感じなかった観客になら、是非一度オススメしたい。特に、娘のいる中年男性には必見である。
【CLOSE UP】ジウ ― “忠武路の新星”という言葉ではまだ物足りない彼女
ファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムンなど演技派の先輩俳優たちの間でも、スクリーンの中で自分だけの存在感を放った、実際に会った女優ジウ(16歳)は、まだ幼さが残るものの、同世代の少女たちとは違った決断力があるように見えた。それは、限りなく優しそうだが、同時に鋭さが共存する彼女の目つきのためかもしれない。女優としては、かなり大きな長所を持っていることになる。彼女の目つきは、デビュー作である映画「2階の悪党」から並外れていた。この時からジウに目をつけていたサラムエンターテインメントのイ・ソヨン代表は、映画「雪男」で自分の所属事務所の俳優であるキム・テウの相手役にジウが決定されると、彼女に積極的にラブコールを送った。そして、彼女は今年、カン・ウソク監督と初めて出会った「伝説の拳」で、人々の前に自分の姿を広げて見せた。「2階の悪党」のソンアも、「伝説の拳」のスビンも、難しい思春期の敏感な少女だった。実際の性格は平凡だと言うジウだが、そんなソンアの気持ちもスビンの気持ちも、自分の内面にあるものなので理解することができ、演じるのはあまり難しくなかったという。「実際の私は、学校生活も撮影現場も全てが楽しい平凡な高校生ですが、十分な時間を持ってシナリオを読んだら、ソンアの感情もスビンの感情も理解できました。特に、スビンの場合は非常に悲しいけれど、とても素敵なキャラクターだと思って絶対にやりたい役でした。最終的には、私が演じることができて、とても嬉しいです」演技が何かも分からないまま始めることになった「2階の悪党」とは違い、スターである大先輩のファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムンとの共演に、忠武路(チュンムロ:韓国映画の中心地)でもカリスマを誇るカン・ウソク監督の演出という「伝説の拳」に臨む彼女の心構えは、期待より心配の方が大きかったという。「先輩たちに迷惑をかけたらどうしようかとすごく心配でした。スビンは特に感情シーンが多かったので、もし、スビンをちゃんと演じることができなかったらどうしようかと心配し、緊張したことも事実です。でも、オーディションではあんなにも怖かったカン・ウソク監督が、感情シーンを演じやすいようにと最適な環境を作ってくれました。意外でしたね。大変な感情シーンを撮った後、カン・ウソク監督が私を抱きしめながらよく頑張ったと励ましてくれたことも本当にありがたかったです。もちろん、その後には、『明日はもっとうまくやらなければならないよ』と付け加えられましたけど(笑)」自分をもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれた先輩たちは、いつか越えなければならない壁になると同時に、歓喜の対象にもなった。特に、父親役だったファン・ジョンミンは、いつか必ず共演したいと思ってきた夢のような存在だった。「去年の冬、母親と一緒に映画館に行って『ダンシング・クィーン』を見た時、母親に『ファン・ジョンミンさんと一度でいいから共演してみたい』と言いました。それなのに、もうその夢が叶ったんです。とても光栄で、夢のようでした。ファン・ジョンミンさんは撮影の間、ためになる話をたくさんしてくれました。特に、記憶に残ったアドバイスは、美術館にたくさん行きなさいということです!」ジウは現在、KBS 2TVシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「一抹の純情」で主人公のスンジョンを演じている。毎日、ドラマ撮影が強行軍で行われている上に、映画「伝説の拳」の宣伝も重なって、デビュー以来、最も忙しい日々を送っている。同世代の友人たちのように平凡な学生生活を送れないというのは残念なことだが、それでも与えられた仕事に最善を尽くし、勉強も演技もすべて頑張りたいというジウに、忠武路の注目すべき新星という決まったフレーズでは、何かまだ収まらないような感じがする。インタビューの間、大きな声を出して笑う平凡な少女の姿を見せる一方で、人生の色んな味をしっかりと噛みしめながら着実に成長しようとしている彼女は、自分でも気付かないうちに、大きく成長する女優になりそうだ。
ジウ「My name is...」
My Name isジウ。本名は有名な韓流スターと同じ名前であるチェ・ジウだ。チェ・ジウ先輩があまりにも有名なので、名字を抜いてジウという名前だけで活動することになった。ジウという名前もよくある名前なので変えようかとも思ったが、やはり本来の名前で活動した方が良いと判断した。小学生の時は3年間、韓国伝統音楽を習った。声が他の人より大きかったので、パンソリ(韓国の民族芸能:歌い手と太鼓の伴奏者の二人だけで演じる、身振りを伴った一種の語り物)も習い、そのうち、伽耶琴(カヤグム:韓国伝統の弦楽器、日本の琴のような弦楽器)も習うことになった。今、考えてみると、好きだからやったわけではなく、やらなければならないと思ってやっていた。ただ、楽しくやっていたし、才能も少しあったのか、音楽教室の同い年の中では一番上手かった。子どもの頃から習いたいと思うものは、すべて習うことができる環境で育ったので幸運だったと思う。演技への道に入ったのもその頃だった。演技教室が主催する大会でパンソリを披露して1位を獲得し、無料受講券をもらった。その前から演技教室で一度、写真を撮ってみないかという提案を何度か受けたことがあったが、怖くて行かなかった。だが、偶然、出てみた大会が私の進路を変えるきっかけになった。演技教室は非常に面白かったので、頑張ることができた。デビュー作「2階の悪党」はしっかりとオーディションを受けて獲得したチャンスだった。実は、その前からオーディションをたくさん受けていた。「2階の悪党」の場合、最初、二重まぶただと無条件に選ばれないと言われ諦めていたが、監督(ソン・ジェゴン)に気に入ってもらえたのか、選ばれることができた。外見にコンプレックスがあるソンア役は本当にやりたかった役だったので、キャラクターについて研究して書いたものを監督に見せるなど、本当にたくさん準備をした。デビュー作でキム・ヘス姉さんに初めて会った時、とても緊張した。カリスマ性に溢れる方なので最初は怖いとも思ったが、初めての台本の読み合わせの時から温かくて、よく面倒を見てくれたので惚れてしまった。他人に対して配慮する姿にも感動したし、スマートな方だ。自身のお手本としている人は、キム・ヘス姉さんだと常に言っている。今の所属事務所に出会えたのは映画「雪男」で呼吸を合わせたキム・テフンさんのおかげだ。今、KBS 2TVシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「一抹の純情」でもキム・テフンさんと一緒に演技をしているが、もはや実の父親みたいな感じだ。所属事務所の代表は、「2階の悪党」の時から私の眼差しが気に入って、私を念頭においていてくれたらしい。所属事務所で最も仲が良い先輩はハン・イェリ姉さんだ。姉さんが出演した映画「ハナ~奇跡の46日間~」を4度も見たほど、大好きな女優さんでもある。繊細で心が温かい姉さんは、アドバイスもたくさんしてくれる。ムン・ソリ姉さんもとても素敵な先輩だ。イ・ジェフン兄さんとは、まだあまり親しくはないが、試写会で2回ほどお会いした時、2回とも先に話かけてくれて感動した。似ていると言われる女優はカン・ヘジョン先輩だ。一度もお会いしたことはないが、先輩のファンだ。是非、一度お会いしたい。子どもの頃から似ているとよく言われてきたが、鏡を見るたびに本当に似ているのかと疑問だった。ただ、嬉しい限りだ。最近は、ハリウッド女優のアン・ハサウェイに似ているという話も聞いたことがあるが、こんなことを言っているとみんなからバッシングを受けるかもしれないので慎重に言いたい(笑)カン・ウソク監督との初めての出会いはやはり緊張した。でも、映画「伝説の拳」は必ずやりたい作品だったので、震える気持ちを克服しようと努力した。実は、監督とのミーティングが終わった後、トイレでこっそり泣いたりもしたが、いざ撮影に入ると俳優への思いやりが多い方だった。撮影が終わってからは、よく頑張ったと言って私を抱きしめてくれた。反抗的なイメージがあるという話を聞く。「2階の悪党」のソンアも、「伝説の拳」のスビンもみんなそういう性格のキャラクターだったが、実際の私の性格は無難な方だ。学校生活も中学生の時までは楽しく過ごした。高校生である今は、シットコムの撮影があるので学校にあまり行けなくなって、友だちと仲良くなれる機会がほとんどない。でも、みんな関心を持ってくれているようなのでありがたい。実は、友だちは私よりイ・ウォングン兄さんの方に関心を持っているようだ(笑)これからの目標はスマートな女優になることだ。勉強する時間があまりなくても、撮影現場に本を持って行って読んでいる。仕事の合間にやろうと努力することが、今の自分にできる最善の方法だと思う。女優は、何よりも内面をきれいに育てるべきだと思うし、何事にも振り回されない決断力のある女優になりたい。
「伝説の拳」観客動員数150万人突破…韓国映画の中で1位に!
映画「伝説の拳」(監督:カン・ウソク)が観客動員数150万人を突破し、韓国映画の中で興行成績1位になり、韓国映画のプライドを守った。30日午前、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計によると、「伝説の拳」は29日の1日間で2万6187人の観客を動員し、累積観客動員数156万9253人で興行成績2位となった。「伝説の拳」が150万人の観客動員数を突破したのは28日で、公開から19日が経った時点での記録である。10日の封切後、トム・クルーズ主演の映画「オブリビオン」と1位をめぐって競争した「伝説の拳」は、25日に「アイアンマン3」が公開された後「オブリビオン」を押さえ、2位をキープしている。また、「伝説の拳」は子供の日を前に先週末アニメ「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」にも押される危機に直面したが、2位をキープし韓国映画のプライドを守った。「伝説の拳」は、高校時代の伝説のファイター3人が25年後リアルTVショーで再会し、その当時決着できなかった最後の勝負を繰り広げ、過去と和解し傷を癒しながら現在の人生で勝利したことに気づく過程を描いた作品だ。「アイアンマン3」は同期間28万2298人の観客を動員して、累積観客数290万7608人で1位となり、「オブルリビオン」は1万2886人を動員し、累積観客数142万9286人で3位となった。
「伝説の拳」イ・ジョンヒョク&グウォン、カン・ウソク監督の豪語を信じた理由
こんなに奇特な俳優が他にいるだろうか。俳優イ・ジョンヒョク(27)とグウォン(25)は、人生最高のファイトショー映画「伝説の拳」(監督:カン・ウソク、制作:シネマサービス)でチョン・ウンイン(ソン・ジノ役)、ユ・ジュンサン(イ・サンフン役)の学生時代を演じ、スクリーンを圧倒する演技で観客を感嘆させている。スクリーンデビュー作がカン・ウソク監督の2年ぶりの演出復帰作。さらにチョン・ウンイン、ユ・ジュンサンなど名前だけでもその存在理由を持つ俳優たちの学生時代の役なのだ。よほどの度胸がなくては、プレッシャーで眠れなかっただろう。幸か不幸か2人はプレッシャーを感じる間もなかった。ほとんどの彼らのシーンでカン・ウソク監督は現場で即興で台詞を変え、苦労して練習したアクションも頻繁に変わることが常であった。これほどであるといくら新人でも不満を持ちそうだが、その相手が韓国のヒットメーカーカン・ウソク監督ではないか。文句をつけることなど考えられず「映画で見せてやる!!」という監督の言葉を信じて従ったということだ。プレッシャーの代わりに監督を信頼しワンシーン、ワンシーンにすべてを注ぎ、その結果ファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、チョン・ウンイン、ユン・ジェムンと並んでエンドロールに名前をあげることができた。最近TVレポートとインタビューを行ったイ・ジョンヒョクとグウォンは「伝説の拳」に一緒に出演できたことが今でも胸いっぱいなのか、時々目頭を熱くした。熾烈だったオーディション「抱き合わせ疑惑、気にしない」―皆どのようにキャスティングされたのか?イ・ジョンヒョク:4人ともオーディションを受けた。それぞれ自分が希望するキャラクターを選んで1次オーディションを受け、2次、3次オーディションで4人ずつ一組になった。個人の力量より4人のコンビネーションを見たようだ。グウォン:キャスティングはすべて運だと思う。幸い、僕たち4人の組み合わせが本当によかった。つんとした性格の人が1人もいなく、性格もよく合った。監督がその部分を高く買ってくれたようだ。―抱き合わせのキャスティングじゃないかという疑惑もあった。グウォン:関係ない。先輩たちがいるからこそ、「伝説の拳」があったのだ。正直、カン・ウソク監督が抱き合わせでキャスティングする方ではないじゃないか。事務所(NAMOO ACTORS)も抱き合わせする事務所ではないし。イ・ジョンヒョク:オーディション過程そのものが、抱き合わせができない構造だった。グウォンはイ・サンフン役が一番似合った。―シナリオを初めてもらったとき、どんな感じだったのか?グウォン:やりたいという気持ちが切実で、心臓が震えるほどだった。一方では「期待しないでおこう」とも思った。欲が出る作品だったから、落ちたときの失望を前もって予想したのだ。イ・ジョンヒョク:シナリオをもらう前に原作のウェブ漫画を先に見た。第1話から休まずずっと読んだ。本当に面白かった。原作がとても面白かったし、何よりもカン・ウソク監督だから僕もかなり期待した。―上映時間が153分だ。少し長いという指摘もある。イ・ジョンヒョク:時間的には長いが、体感する上映時間は短いじゃないか。長くても飽きないということだ。シナリオ段階から監督は2時間以上の上映時間を予想していたと聞いた。監督は「僕を信じてついて来い。長くても短くても僕は編集しない」と話していた。結果的に満足している。グウォン:絶対必要な部分が多かったというよりは、編集するシーンがなかったと思えた。―それぞれの配役には満足しているのかイ・ジョンヒョク:パク・ジョンミン、パク・ドゥシク、グウォンは自分がやりたかった配役でオーディションを受け、その役にキャスティングされた。僕は正直、個人オーディションはイ・サンフン役で受けた。監督が「君はソン・ジノだ」と配役を変えたけれど。グウォン:(イ)ジョンヒョク兄さんは、見ているとチョン・ウンイン先輩に本当に似ている。―ユ・ジュンサン、チョン・ウンインからアドバイスをもらったのか?グウォン:ユ・ジュンサン先輩は、イ・サンフンのキャラクターについてアドバイスしてくれたことはない。代わりに俳優として最も大事なのは、演技力ではなく現場での態度だとアドバイスしてくれた。イ・ジョンヒョク:なのに、なぜそうしないんだ(全員爆笑) チョン・ウンイン先輩はほかの俳優が嫉妬するほど僕のことを気にかけてくれた。ほかの俳優たちに「うちのジョンヒョクさ。君たちはあっち行け」と冗談を言うほどだった。最初は分からなかったが、皆が僕のことをうらやましがるから、僕がチョン・ウンイン先輩に愛されていることが分かった。監督の豪語を信じるしかなかった理由―デビュー作からカン・ウソク監督の映画だ。プレッシャーはなかったのか。イ・ジョンヒョク:大きな映画、立派な監督、ただそれだけ考えたらプレッシャーがものすごく大きかったはずだ。もちろん、プレッシャーがまったくなかったわけではないが、監督がリラックスできる環境を作ってくれた。クランクイン前から4人で合宿を始め、十分仲良くなってから撮影に臨むことができた。オーディションの合格を言い渡されたのが4月だったが、そのときから7月まで毎日アクションスクールで生活するようにしていた。家では寝るだけだった。―カン・ウソク監督は実際会ってみるとどんな人だったのか。グウォン:まず、怖い人だ。ありえないぐらいの天才性を持っている方でもある。映画を通して俳優、観客、スタッフなどすべての人にプレゼントをあげる方だ。偶然というには本当に完璧な演出力を持っているし。僕たちのシーンはほとんど現場で監督が台詞を作ってくださった。イ・ジョンヒョク:がんばって台詞を覚えていっても、大体現場で変わったよね。グウォン:初めての映画で、準備された台詞を覚えるだけでもいっぱいいっぱいだったのに、現場でたった30秒だけ与えられ、「そうじゃなくて、こうして」とディレクションされた。体が追いつかないから、やりたいようにできず大変だった。監督は僕が大変そうにしていると「理解できないだろう? 映画で見せてやる」と豪語した。映画を見たら、単なる自信ではなかったと思った。イ・ジョンヒョク:カン・ウソク監督を鬼だと思って、撮影を始めた。本当に怖かった。グウォン:ジョンヒョク兄さんは監督に一度も怒られたことがない。一番怒られたのは(パク)ドゥシクだった。イ・ジョンヒョク:贅沢なこと言っているかもしれないが、監督があまりにも僕を怒らないから、「僕に興味がないのかな、僕ちゃんとやっているのか」と悩んだ。ほかの俳優には打ち明けられない悩みだったから、さらに辛かった。映画を撮影する間、ずっと不安だった。編集されるかもしれないと心配した(笑)―監督のディレクションが理解できないとき、どのようにして克服したのか?イ・ジョンヒョク:頭で理解できなかったこともあるが、良く聞こえないケースも多かった。現場でインカムでディレクションするから。もう一度言ってくださいとは言えず、分かったふりして「はい!分かりました!」と答えて、演技した。グウォン:そんな中、ドゥシクは「もう一度話してください!」と言って、僕たちは一瞬、固まってしまった(笑)―カン・ウソク監督は撮影前にコンテを完璧に構想することで有名な監督じゃないか?イ・ジョンヒョク:今、出ている完成版がシナリオ段階から監督の頭の中にあったと思う。いつも自信に溢れている方だ。監督の前作をほとんど映画館で見た。前の作品だけ見ても、根拠のない自信でないことを知っていたため、さらに信頼できた。グウォン:カン・ウソク監督は完璧に近い天才だ。最終的に、映画で見せてくれる人だ。イ・ジョンヒョク:監督はR-15のときと、R-19のときの観客数と収益の差まですでに頭の中で計算していた。すごいよね。居酒屋での団体アクションシーン、撮影途中失神も―危ないシーンが多かった。怪我も多かったのでは?グウォン:小さな怪我はいつも多かった。ユ・ジュンサン先輩が十字靭帯を切る怪我をして、スタッフも皆緊張していた。イ・ジョンヒョク:ワンシーンを1日をかけて撮影したりした。アクションスクールでアクションを組み合わせていっても、すべて変わった。アクションスクールでは、変わった設定をその場ですぐこなせる能力を育てたのだ。グウォン:居酒屋で団体でヤクザとケンカするシーンがある。その日、撮影できなかったらそのシーンの撮影が不可能な状況だった。チョン・ドゥホンアクション監督ならびに、スタッフの皆さんが神経を尖らせていた。室内の空気も悪くて、狭いし、中に人はびっしり入っていたし。顔を殴られて一瞬、気を失った。イ・ジョンヒョク:グウォンがそのシーンで本当に苦労した。環境がとても悪かったうえに、体力を消耗していたのだ。映画にはあまり出なかったが、僕もカメラの後ろでアクションしていた(笑)―最も愛着のあるシーンはどこか?イ・ジョンヒョク:ドッキュがリングの上で負けたとき、皆で悲しんだ。「伝説の拳」を通して仲良くなったため、それぞれのキャラクターにすでに同化していた。ドッキュが試合に負けて悲しむのを見て、皆本当に悲しんだ。そのシーンを撮影して宿所に帰ったが、普段の雰囲気と違い、少し暗かった。グウォン:本気で応援し、本気で悲しんだ。監督が泣いちゃダメだと止めたけれど、涙が流れた。リングの上で4人でずっと泣いてたよね、たぶん。―イ・サンフンは成人になってまたリングの上で戦うじゃないか。カタルシス(解放感)を感じたのでは?グウォン:ユ・ジュンサン先輩と同じ役を共有したこと自体に喜びを感じた。技術試写会のとき、「伝説の拳」オープニングのときから泣いた。信じられなかった。俳優を夢見ていた僕がファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムン、チョン・ウンイン先輩の隣に座って一緒に映画を見るなんて。外に飛び出したくなるほど心臓がドキドキした。―ロールモデルがいるのか?グウォン:具体的なロールモデルはいない。韓国映画の先輩が、みんな僕のロールモデルだ。イ・ジョンヒョク:レオナルド・ディカプリオ。世間が知っている以上に、俳優として素晴らしい人だ。デビュー初期に比べると今は、本当の俳優として成長した人じゃないか。俳優という肩書きの中で立派な人になりたい。
R19映画「伝説の拳」公開11日で観客動員100万人を突破!
ヒューマンアクション映画「伝説の拳」(監督:カン・ウソク、制作:シネマサービス)が、青少年観覧不可であるにもかかわらず観客動員数100万人を突破し、本格的な大ブレイクのスタートを切った。21日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によると、「伝説の拳」は20日に15万3442人の観客を動員し、興行成績第2位を記録した。韓国で10日に公開された「伝説の拳」の累積観客数は112万9021人と集計された。イ・ジョンギュ漫画家の同名ウェブ漫画を原作にした「伝説の拳」は、学生時代に伝説と呼ばれた3人の男イム・ドクギュ(ファン・ジョンミン)、イ・サンフン(ユ・ジュンサン)、シン・ジェソク(ユン・ジェムン)が2億ウォン(約1765万円)の賞金を巡って争うTVファイトショー「伝説の拳」に参加して繰り広げられるストーリを描いた作品だ。ヒットメーカーとして知られているカン・ウソク監督の19番目の作品である「伝説の拳」は、ファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムンなど、韓国の映画界を代表する俳優たちが出演し、男たちの深い友情と父の愛を描き、観客の好評を受けた。特にR19等級や映画館のオフシーズンなどにもかかわらず、公開11日で112万人の観客を突破する成果を挙げた。カン・ウソク監督が「伝説の拳」で再び大ヒットを記録することができるのか、関心が集まっている。同日の集計で「オブリビオン」(監督:ジョセフ・コシンスキー)は17万3449人(累積108万2862人)で1位、「ランニングマン」(監督:チョ・ドンオ)は6万3732人(累積:123万1072人)で3位となった。
「伝説の拳」本日(20日)観客数100万人突破!…“オフシーズン&R19のハンデに打ち勝った”
カン・ウソク監督が演出し、ファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムンが主演を務めた映画「伝説の拳」が観客数100万人を突破した。配給会社であるCJエンターテインメント側は「『伝説の拳』が公開2週目の週末である本日、20日(土)午前11時、観客数100万人を突破した」と明らかにした。「伝説の拳」は公開された週末、ハリウッドの超大作「オブリビオン」のせいで、しばらく伸び悩んだが、公開2週目に興行ランキング1位を再び奪い、平日にも持続的に観客を動員しトップの座を守った。このような順調ぶりは、春を迎え遠出をする人が多くなるため映画界がシーズンオフとなる4月ということや映画がR19であること、そして2時間33分のランニングタイムという限られた条件の中で成し遂げた結果であり、一層意味深い。映画「伝説の拳」は、学生時代の伝説のファイターたちが、全国的なブームを巻き起こす話題のリアルTVショーを通じて頂点を競うという内容のヒューマンアクション映画だ。
興行成績好調の「伝説の拳」全ての世代を魅了する3つのポイント
好調な興行成績を見せている映画「伝説の拳」は、どのようにして世代を問わず老若男女全ての心を掴んだのだろうか。高校時代に拳一つで周辺を収めていた3人が、25年後にリアルアクションTVショーで再開し、当時、決着をつけることのできなかった最後の勝負を展開しながら、過去と和解して傷を癒し、現在の生活での幸せに気づいていく過程を描いた「伝説の拳」が、観客からの共感を得ることに成功したポイントを公開した。切ない父性愛を描き、韓国のすべての父親から共感を得たのはもちろん、学生時代の男たちの深い友情でノスタルジーを刺激し、カン・ウソク監督お得意の社会批判が見る人々の気持ちを代弁するなど、様々なポイントが公開された。1. 韓国の父親たちの哀歓を描く!2013年の最高にホットなキーワードは、父性愛だ。韓国で娘バカという造語を作り出すほど、父親の娘に向けた愛情はドラマや映画で最高の話題だった。このような流れの中で頂点を極めた作品が「伝説の拳」だ。かつて、1988年ソウルオリンピックのボクシングで金メダルを夢見たが挫折し、大人になってからは素麺店の社長になったイム・ドクギュ(ファン・ジョンミン)は、娘を一人で育てながら暮らしている。ファン・ジョンミンは、娘のためなら何でもできるこの時代の家長であり、父親に完璧に変身した。また、伝説の対戦リングの上で激しいアクションを行う荒々しい姿の一方で、娘の前で限りなく小さくなる姿は、観客に心温かい感動を与えている。イム・ドクギュの幼馴染で伝説の対戦で立ち会うようになったイ・サンフン(ユ・ジュンサン)は、大手企業の部長だが家族と離れて暮らす父親に変身した。イ・サンフンが海外で勉強している子供との切ない電話シーンは、家族への格別な愛情を表してくれる。2. 7080レトロコンセプトでノスタルジーを刺激!友達との友情と思い出の学生時代を垣間見ることのできる「伝説の拳」が、今春の映画界に、またも熱いレトロブームを巻き起こしている。2011年に映画「サニー 永遠の仲間たち」が、7080(1970年代や80年代に若者だった世代)のノスタルジーを刺激して700万人の観客を動員するブームを巻き起こし、昨年3月には「建築学概論」が国民に初恋を思い出させ、映画ファンのレトロな感性を刺激して更なるブームを巻き起こした。そんな中、2013年上半期には過去と現在を行き来しながら3人の友達の友情と癒しという胸の熱くなるようなストーリーを描いた「伝説の拳」が、韓国に新たなレトロブームを追加している。学生時代に一度は経験しそうな武勇伝に関する記憶や男たちの変わらない友情と絆を描いたストーリーで、中高年層にはノスタルジーを、最近の世代には新鮮さを与え、誰もが共感できるレトロ感性で観客にアピールする。3. カン・ウソク監督お得意の社会批判カン・ウソク監督の前作「幸せは成績順じゃないでしょう」「ツー・コップス」「シルミド/SILMIDO」「カン・チョルジュン 公共の敵1-1」などでは、不条理な社会問題を指摘した。やや重く受け止められがちな社会問題をカン・ウソク監督特有のユーモアと面白エピソードなどで愉快に描き、観客たちの支持を受けた。「伝説の拳」でも、今の社会問題が溶けこんでいる。子供の教育のために子供と妻を海外に行かせ、一人で暮らしているイ・サンフンのストーリーから見られる40代の父親の姿やイム・ドクギュの娘スビンが学校でいじめられる校内暴力、社会支配層において権力を乱用するソン・ジンホなどがそれだ。さらに、リアルアクションTVショーの「伝説の拳」を通じて、最近韓国の放送で主流となっているリアリティ番組の暴力性を指摘している。「伝説の拳」は、韓国で10日に公開されて以来、好調な成績を上げている。
「伝説の拳」3日で観客数30万人突破…“本当に19禁?”
映画「伝説の拳」(監督:カン・ウソク)が公開3日で観客数30万人を突破した。13日午前、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計結果によると「伝説の拳」は、12日10万2729人を動員し、累積観客数30万691人で興行ランキング2位を獲得した。これは公開3日目で成し遂げた成績だ。このような成績は青少年観覧不可というハンディキャップと、映画のオフシーズンといわれる4月にもかかわらず得た結果であり、一層意味深い。イ・ジョンギュ漫画家の同名ウェブ漫画を原作にした「伝説の拳」は、学生時代に伝説と呼ばれたイム・ドクギュ(ファン・ジョンミン)、イ・サンフン(ユ・ジュンサン)、シン・ジェソク(ユン・ジェムン)が2億ウォン(約1765万円)の賞金を巡って争うTVファイトショー「伝説の拳」に参加して繰り広げられるストーリを描いたヒューマンアクション映画である。一方「オブリビオン」は同じ期間11万5981人を動員し、累積観客数20万6337人で興行ランキング1位となり、「ランニングマン」が5万4078人を動員し、累積観客数84万1095人で3位となった。
「伝説の拳」R19のハンデを乗り越え、公開初日に興行収入1位に!
カン・ウソク監督の19作目となる映画「伝説の拳」(制作:シネマサービス)が、青少年観覧不可というハンディキャップを乗り越え、公開初日に1位となり、順調なスタートを見せた。11日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計結果によると、「伝説の拳」は10日に8万8042人の観客を動員し、興行収入1位を記録した。「伝説の拳」の累積観客数は、試写会も含めて11万6614人と集計された。イ・ジョンギュ漫画家の同名ウェブ漫画を原作にした「伝説の拳」は、学生時代に伝説と呼ばれたイム・ドクギュ(ファン・ジョンミン)、イ・サンフン(ユ・ジュンサン)、シン・ジェソク(ユン・ジェムン)が2億ウォン(約1765万円)の賞金を巡って争うTVファイトショー「伝説の拳」に参加して繰り広げられるストーリを描いたヒューマンアクション映画である。ヒットメーカーで知られるカン・ウソク監督が、「グローブ(Glove)」以来2年ぶりに発表した新作であるだけに、映画ファンからの関心を一身に集めた。特に、ファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムンなど、韓国映画界を代表する俳優たちが多数出演し、リングの上で繰り広げられる生き生きとしたアクションと感性を刺激する父の愛に好評を受けた。さらに俳優パク・ジョンミン、パク・ドゥシク、ク・ウォン、イ・ジョンヒョクなど、新鮮なイメージの新人をキャスティングし、幅広い年齢層の観客を虜にした。また、青少年観覧不可にもかかわらず、たった1日で観客8万人を動員する底力を見せて、視線を引き付けた。「伝説の拳」は今週末、本日(11日)公開されるハリウッドの超大作映画「オブリビオン」(監督:ジョセフ・コシンスキー)と熾烈な競争を繰り広げると予想されており、その結果に注目が集まっている。また、同日「ランニングマン」(監督:チョ・ドンオ)は4万8710人(累積75万14人)で2位、「G.I.ジョー バック2リベンジ」(監督:ジョン・チュウ)は2万4853人(累積166万5412人)で3位、「恋愛の温度」(監督:ノ・ドク)は1万6178人(累積171万3979人)で4位、「パパロティ」(監督:ユン・ジョンチャン)は1万1602人(累積163万6033人)で5位にランクインされた。
もう4月だというのに…“主演女優賞の候補がいない韓国映画界”
4月にも韓国映画界での女優たちの劣勢は続きそうだ。今年ももう3ヶ月が経った時点、映画界では男優主演賞の候補は溢れているのに、主演女優賞の候補はこれと言った候補を挙げられないほど、女優たちの姿が見当たらない。2013年第1四半期の映画の特徴は「主演男優賞」候補だけが多いということだ。取り分け男性主演の映画が多く、またこれらの映画が成功し、俳優たちはシンドロームの主人公となった。青春スターたちよりは、観客に信頼を与える中年の俳優たちの固技が目立った。第1四半期の話題作の興行成績をランキング順に並べると、約1274万人を動員した「7番房の奇跡」が1位、約716万人を動員した「ベルリン」と約454万人を動員した「新しき世界」がそれぞれ2位と3位を獲得した。そして「結界の男」と昨年12月25日に公開された「ザ・タワー 超高層ビル大火災」が4位と5位となった。130万人を突破した「パパロッティ」と「恋愛の温度」が善戦している。その他にも「サウスバウンド/南へ走れ」「男子取扱説明書」「怒りの倫理学」などがある。シンドロームの主人公は「7番房の奇跡」のリュ・スンリョン、「新しき世界」のファン・ジョンミンで、「ベルリン」のハ・ジョンウは、初のアクション演技に挑戦し好評を受けた。「結界の男」のパク・シニャンはヤクザコメディを復活させ、スクリーンを縦横無尽する熱演を見せており、久しぶりに復帰したハン・ソッキュは「ベルリン」と「パパロッティ」を相次いで披露し、重い存在感をアピールした。その他にも「男子取扱説明書」のオ・ジョンセなどが、新しい演技に挑戦、忠武路(チュンムロ:韓国映画の中心地)の男子俳優たちの底力を見せ付けた。一方、女優たちの活躍は、これに比べると微々たる水準だった。「ベルリン」と「新しき世界」の3男1女の構図で1女を担当したチョン・ジヒョンとソン・ジヒョが観客の脳裏に残った女優たちで、主人公として映画の全面に出た女優は「男子取扱説明書」のイ・シヨン、「恋愛の温度」のキム・ミニぐらいだ。このような状況は4月にも続きそうだ。4月の韓国映画の話題作は「伝説の拳」と「ランニングマン」で、「伝説の拳」はファン・ジョンミン、ユ・ジュンサン、ユン・ジェムンなど、男前な俳優たちの共演が印象的な映画だ。「ランニングマン」もまた、実力派俳優シン・ハギュンが、デビュー以来初めてタフで愉快なアクション演技を披露したことから注目を浴びている。最近観客から大きな人気を博しているマ・ドンソクは、「トガニ 幼き瞳の告発」の芸能界バージョンと呼ばれる「ノリゲ」で初の単独主演を務める。オム・ジョンファ、キム・ヒョジン主演の「終わりと始まり」が公開される予定だが、この映画は2009年に公開されたオムニバス映画「オガムド」の4番目のエピソードを長編にのばした作品であることを勘案すると、今年注目すべき女優の作品とは言い難い。そのような中で、昨年釜山国際映画祭で好評を受けた「公正社会」の主人公チャン・ヨンナムが女優として熱演する予定だ。