「ボニー&クライド」ZE:A ヒョンシク、舞台の上では“アイドル”でも“赤ちゃん兵士”でもなかった

「ボニー&クライド」は1930年代に実在した男女2人組の強盗、ボニーとクライドの物語をもとにしたミュージカル。世界恐慌という時期にアメリカの若者たちから共感を得た世紀のカップルを題材にしたストーリーだ。彼らのラブストーリーと犯罪は1967年に映画化され、韓国では「俺たちに明日はない」というタイトルで紹介され、愛された。
波乱万丈な人生の中で自由を求めたクライド役のヒョンシクは、14日に最後の公演を終えた。9月に初演の舞台に上がった彼は、今回の公演でさらに深まった演技力を誇示し、観客から愛された。

しかしアイドルというレッテルやMBC「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」(以下「本物の男」)での彼の姿は、ミュージカル俳優として歓迎できない偏見を持たれたことも事実。アイドルがミュージカルのステージに立つことに偏見を持つ一部の観客や、実際のイメージとステージの上でのイメージのギャップを受け入れる準備ができていない観客がいるため、ヒョンシクもこのような偏見には耐えなければならなかった。
特にヒョンシクに常につきまとうのは「本物の男」の“赤ちゃん兵士”というイメージだ。彼はまだ入隊前であるため軍隊に慣れておらず、やや頼りない姿を見せて“赤ちゃん兵士”と呼ばれるようになった。このような純粋な姿はヒョンシクの存在感をさらに高め、爆発的な人気を得た。

ヒョンシクの演じるクライドが荒々しく自由を求める役であるだけに、ステージの上でヒョンシクはこれまでとは違う姿を見せてくれる。人々が暮らしづらい国で犯罪を犯す彼の姿は予想できない。乱暴で目立つが、その中にカリスマ性も持っている。
しかし愛する女性ボニーの前ではロマンティックだ。リードしようと存分に自分の気持ちを表現する。愛する人の前では間抜けな一面も見せ、命をかけて守る。男らしい姿とロマンティックな姿、両方を持っているため、ミュージカル俳優ヒョンシクの魅力に夢中にならざるを得ない。

「ボニー&クライド」の最後の公演を終えたヒョンシクの姿は、ZE:Aの「息(Breathe)」の活動を並行しているため、しばらくの間、音楽番組で見ることができる。アイドルとバラエティスターを越えてミュージカル俳優としての地位も確立しているヒョンシクの今後の活動に関心を集まっている。
ミュージカル「ボニー&クライド」はヒョンシクの他にもオム・ギジュン、エノック、BEAST チャン・ヒョンスン、SHINee キー、オ・ソヨン、カヒなどが出演している。29日までソウル江南(カンナム)区にあるBBCアートセンターのBBCホールで公演される。

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- 記者 :
- ホ・ソルヒ
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