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「警官の血」クォン・ユル“役作りのために体重を12kg増やした…優しい役より悪役が面白い”

OSEN
写真=Acemaker Movie Works
ウィットに富んだトークで有名なイケメン俳優クォン・ユルが、今回は邪悪な顔で戻ってきた。「警官の血」は、韓国最大の麻薬犯を捕まえるため自身だけの信念を貫く警察官の話を描く作品だ。

信念が異なる広域捜査隊の2人の刑事、パク・ガンユン(チョ・ジヌン)とチェ・ミンジェ(チェ・ウシク)が捕まえたい犯人は、ナ・ヨンビン(クォン・ユル)だ。

ナ・ヨンビン役を演じたクォン・ユルは、強烈な眼差しを生かしながらも体重を増やし、悪い男の雰囲気を演出した。徐々に出演シーンを増やし、演技の幅を広げていく俳優に成長したクォン・ユル。彼と共に「警官の血」を準備した過程を振り返ってみた。

クォン・ユルは、最近行われたオンラインインタビューで「新型コロナウイルスの感染拡大で大変な時期、観客にお目にかかることができ、俳優として感謝しています」と語った。

「警官の血」(監督:イ・ギュマン)は、違法捜査も厭わない広域捜査隊のガンユンと、彼を監視することになった新米警察官ミンジェの危険な追跡を描く犯罪捜査劇だ。

犯罪者ナ・ヨンビンを演じたクォン・ユルは「台本がとても面白かったんです。この映画は絶対にやらなきゃと思いました」とし「二つの異なる信念に関する話を表現したいと思いました。ヨンビンはガンユンとミンジェの間で衝突を呼び起こすキャラクターで、重要でした。僕は断る理由がなくて、うまく演じたいと思いました」と出演を決めた理由を伝えた。

「出番が少なくて残念ではなかったか」という質問に彼は「映画は撮影したものが、編集の段階で完全に収められないことが事実です。助演だけでなく、主演も編集されることがあります。個人的には僕が撮ったシーンがすべて入っていてほしいと思いましたが、映画全体を見た時、ナ・ヨンビンの出番が多くなるよりは、作品が意図した方向に進んだ方が良いと同意しました」と答えた。そして「この映画が観客に愛されれば、後でDVDやディレクターズカットで編集された部分が公開されればと思います」とつけ加えた。

「警官の血」は、捜査のためならいかなる手段を使ってもよいというガンユンと、大義のために原則を守らなければならないというミンジェの信念がぶつかる。これに対しクォン・ユルは「僕は個人的にパク・ガンユンの意見に同意します。犯罪の追跡においていかなる方法も違法にはなり得ないと思います」とし「もちろん、過程も重要です。誰かの人権や意見が黙殺されることほど絶望的なことはありません。僕もこのように悩むくらい、信念の衝突があります」とし、観客に質問したいと話した。

ナ・ヨンビンは、そのような2人の刑事が意気投合して検挙したいと思っている犯罪者。上位1%の人物らしく、ブランド品の衣装や小物を身につけている。

「ヨンビンのスーツはオーダーメイドです。その衣装室がすごく有名なところで、僕が個人的にスーツを作りたい時もなかなか行けないところですが、そこでナ・ヨンビンの衣装を全部作ったので驚きました(笑)。生地から仮縫いまで、他の作品で着る服より4~5倍も手間がかかりました。照明によるきらめきまで考慮して衣装を用意しました」と伝えた。

キャラクターに合わせて台詞のトーンを変えたという彼は「台詞を口で吐くと考えず、心で吐くという気持ちで臨みました。台本を見る前、スケッチブックに(ナ・ヨンビンの立場と状況を)描きながらシミュレーションしてみました。僕がナ・ヨンビンという人になって想像し、没頭しました。その後、台本の中のセリフを読みながら練習しました」と彼だけのコツを伝えた。

「ナ・ヨンビンは誰にも引け目を感じたりしない人物です。どんな状況でも揺らいだりしないので、法律の上にいるような人ではないかと思いました。(警察の前でも)慌てたり点でキャラクターに惹かれました」

クォン・ユルはナ・ヨンビン役に邪悪なカリスマ性を与えるため、体重を12kgも増やした。普段から小食で、食事の量を増やすのが容易でない彼だったが、近づけない雰囲気を演出したかったという。

写真=「警官の血」スチールカット
「1日に6、7回も食事をしました。まず運動して基礎代謝を上げた後、アラームをセットして毎日同じ量の食事をしました。イ・ギュマン監督が「太りすぎたり(筋肉が)割れた体は似合わないと思う」と言いました。角ばらずに頑丈な体を作ってほしいと言いました (笑)。それは容易ではなかったのですが、それでそのような体を作るため運動を怠ることはできませんでした。脂っこいものを食べていたら、もっと簡単に太ることができたのですが、運動と食べ物で体重を増やしました」と語った。

映画を終えた後、普段の体重である70~71kgに戻ったという彼は「撮影当時、僕の体が重くて大きくなったので、演技も床につくような感じがしました」と伝えた。

優しい役よりも悪役に惹かれるという彼は「もちろん両方とも大変ですが、演技していると、悪役の方が面白いです。日常では経験できないほど感情の差が大きいので、演技しながら解消されることがあります」と話した。また「フィルモグラフィーにキャラクターが1つずつ増えていく中で、僕の感情と情緒に悪い影響を与える時もあります。キャラクターの香りが残っていて、ある瞬間、体と心が敏感になったりして大変でした。だから作品が終われば、すぐに換気して残った香りをなくす必要があります。悪役は面白いですが、新しいキャラクターを演じる作業と同じく、分離する作業にも力を入れなければなりません」と打ち明けた。

クォン・ユルはこの日「僕たちが一生懸命に撮影した映画で観客に会うことができて感謝しております。この気持ちがうまく伝わってほしいです。韓国の映画に関心を持っていただき、ありがとうございます」と語った。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ボラ

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