もう一度最初から見たくなる?!中毒性抜群のイ・ドンウクの最新主演作『殺し屋たちの店』の魅力を大解剖
2024年のDisney+(ディズニープラス)オリジナルドラマ1作目として1月に配信がスタートした『殺し屋たちの店』は、全8話と一気見派の方にもおすすめの作品。サスペンスアクションドラマということで衝撃的なシーンも多い本作ですが、イ・ドンウク演じるミステリアスな叔父チョン・ジンマンと、『キングダム』や『コネクト』に出演し俳優として注目度を高めてきたキム・ヘジュンが演じた姪チョン・ジアンとの絆、ジアンを守るために集結したジンマンの仲間たちとのエピソードなど、思わず感情移入して涙を流してしまうシーンも。本記事では、そんな魅力たっぷりの『殺し屋たちの店』を大解剖します。
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各話では複数の過去のシーンが繰り返し出てくるのですが、話数が進むごとに登場人物の心情や状況などの情報がプラスされ、見るたびに「このセリフや行動にはこんな意味があったのか!」と気づかされ、伏線が鮮やかに回収されていくので、見ていて爽快な気持ちにもなります。そんな何度も同じシーンが出てくる過去のパートとは対照的に、現在のパートではジンマンの葬儀が終わり一緒に暮らしていた自宅に戻ったジアンが過ごす1日のみを描いている点も本作の面白さのポイント。たった1日(正確には半日)の中で、ジンマンとの過去を振り返りながら、多くの選択を迫られ強く逞しくなっていくジアンを見守りたくなってしまうのです。
また、あえて最終回に新たな謎や疑問を残し、友人や知人とどう思う? と語りあいたくなってしまう脚本は秀逸。続編を思わず期待してしまいます。
タイトル通り殺し屋が多く登場しますが、好んで使用する武器の種類や戦い方で各人の個性を表現したり、ジンマンが地下で運営していたショッピングモールと名付けられた武器や薬品の巨大倉庫と、ジアンがジンマンと10年間住んでいた自宅が、さまざまな仕掛けが施された要塞のようだったりと、思わず唸ってしまうスパイ映画ファンの方も多いのではないでしょうか。
もちろん『殺し屋たちの店』の店主ジンマンを演じたイ・ドンウクをはじめとした、俳優たちのアクションシーンは大迫力。傭兵時代には計画的で常に冷静、どんなに傷だらけになって血まみれになっても絶対に任務を遂行させるという意思を、傭兵引退後には幼いジアンを守るという意志を、全身で視聴者に訴えかけるイ・ドンウクの強さとカッコよさは異次元レベルです。
また、謎の女性スナイパーのミンへと、ジアンのムエタイの師匠でありジンマンと共に働くパーシンのアクションシーンは、とにかくクールで華麗。中でも、身体能力が高く接近戦も得意なS級キラーのミンへ役を演じたクム・ヘナは、トライアスリートの練習メニューを受けてから撮影に臨んだそうで、惚れ惚れしてしまうほどのアクションシーンで魅せてくれます。
2話から紐解かれていく幼いジアンとジンマンの過去には微笑ましいシーンも多いのですが、7歳で壮絶な出来事を経験したトラウマから心を閉ざした幼いジアンと、そんなジアンにも不器用な接し方しかできないジンマンが、次第に本物の家族のようになっていく姿も丁寧に描かれています。
ジアンのその小さな体では受け止めきれないほどの悲しみを背負わせてしまったことに罪悪感を抱きながらも、ジアンが同級生にいじめられていることを担任教師から聞いた時になぜジンマンは「本人が解決すべき問題だと思います」と言い放ったのか。ジンマンのその真意を、言葉ではなく繊細な表情だけで表現したイ・ドンウクの演技は必見です。
また、成長し高校生になったジアンは、超過保護なジンマンとの暮らしに息が詰まり、1発でも自分を殴れたら1人暮らしを許可するという賭けをジンマンとすることになります。勝つために、パーシンにムエタイを習い始め築かれていくジアンとパーシンの師弟関係や、スナイパーになる以前ラオスで出会ったミンへとジンマンの壮絶な過去から繋がった絆など、血縁関係以外の絆の物語もしっかり描かれています。
一筋縄ではいかない人物ばかり登場するのも本作の特徴。特にジアンを追い詰める殺し屋イ・ソンジョ役を演じたソ・ヒョヌは、天涯孤独で殺し屋を職業と割り切り淡々と殺人をこなしながらも、戦利品に執着したり、傭兵組織の仲間を家族のように思ってるように感じさせたりと、妙な人間臭さを持つどこか憎みきれない敵役ソンジョを好演。
また、ジンマンと敵対する全ての始まりで終わりの最強ヴィラン・ベール役を演じたチョ・ハンソンは、不気味でサイコパスなベールを圧倒的な存在感で演じていて流石の一言。さらに、敵か味方か見分けがつかない、ジアンの同級生役ペ・ジョンミンを演じたパク・チビンの表と裏の顔の演じ分けも見事です。さらに、出演シーンは決して多くはないのですが、ショッピングモールの従業員ブラザーの兄ホンダ役のパク・ジョンウの優しい眼差しを忘れられなくなる方も多いのではないでしょうか。
大迫力かつ華麗なアクション、叔父と姪と仲間たちとの絆、張り巡らされた伏線を鮮やかに回収したかと思いきや、ラストに残る謎。
中毒性抜群な要素だらけの、サスペンスアクション『殺し屋たちの店』はディズニープラスで独占配信中。ぜひ何度も繰り返し見てほしい作品です。
執筆:平松道子(MIDUMU)
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何度も見たくなる!張り巡らされた伏線と見事に回収していく脚本に注目
本作の原作は、2020年に発表された作家カン・ジヨンの小説「殺人者のショッピングモール」。たった一人の肉親だった叔父ジンマンの葬儀を終えたジアンが、荒野に立つ一軒家に帰宅すると突然狙撃され、外壁や壁が破壊されるという極限状態から始まる『殺し屋たちの店』は、実に多くの伏線が張り巡らされており、最終話まで見ても1話から見返したくなってしまう中毒性抜群のドラマなんです。各話では複数の過去のシーンが繰り返し出てくるのですが、話数が進むごとに登場人物の心情や状況などの情報がプラスされ、見るたびに「このセリフや行動にはこんな意味があったのか!」と気づかされ、伏線が鮮やかに回収されていくので、見ていて爽快な気持ちにもなります。そんな何度も同じシーンが出てくる過去のパートとは対照的に、現在のパートではジンマンの葬儀が終わり一緒に暮らしていた自宅に戻ったジアンが過ごす1日のみを描いている点も本作の面白さのポイント。たった1日(正確には半日)の中で、ジンマンとの過去を振り返りながら、多くの選択を迫られ強く逞しくなっていくジアンを見守りたくなってしまうのです。
また、あえて最終回に新たな謎や疑問を残し、友人や知人とどう思う? と語りあいたくなってしまう脚本は秀逸。続編を思わず期待してしまいます。
最新アクションシーンがとにかくすごい!俳優陣の身体能力に脱帽
サスペンスアクションドラマの『殺し屋たちの店』では、これまで多くのドラマや映画で登場してきたガンアクションや、接近先でのナイフなどを用いたアクション、戦場での特殊部隊などによるチームアクションはもちろん、兵器ドローンや四足歩行の兵器ロボットなど、舞台が現代ならではのアイテムが登場するアクションシーンも。タイトル通り殺し屋が多く登場しますが、好んで使用する武器の種類や戦い方で各人の個性を表現したり、ジンマンが地下で運営していたショッピングモールと名付けられた武器や薬品の巨大倉庫と、ジアンがジンマンと10年間住んでいた自宅が、さまざまな仕掛けが施された要塞のようだったりと、思わず唸ってしまうスパイ映画ファンの方も多いのではないでしょうか。
もちろん『殺し屋たちの店』の店主ジンマンを演じたイ・ドンウクをはじめとした、俳優たちのアクションシーンは大迫力。傭兵時代には計画的で常に冷静、どんなに傷だらけになって血まみれになっても絶対に任務を遂行させるという意思を、傭兵引退後には幼いジアンを守るという意志を、全身で視聴者に訴えかけるイ・ドンウクの強さとカッコよさは異次元レベルです。
また、謎の女性スナイパーのミンへと、ジアンのムエタイの師匠でありジンマンと共に働くパーシンのアクションシーンは、とにかくクールで華麗。中でも、身体能力が高く接近戦も得意なS級キラーのミンへ役を演じたクム・ヘナは、トライアスリートの練習メニューを受けてから撮影に臨んだそうで、惚れ惚れしてしまうほどのアクションシーンで魅せてくれます。
叔父と姪の絆、仲間たちの絆に胸が熱くなる
10年間一緒に暮らす中で、自身の死後にジアンが窮地に追い込まれてしまうことを予想していたジンマンは、幼い頃からジアンに度々“生き残るために必要なこと“を説いていきます。2人が最後に交わした言葉や、「どの空間にも必ず死角がある」「弱いヤツほど吠える。強くなって相手に吠えさせろ。怖くても目を開いて真っ直ぐ見ろ」など、言われた当時は理解できなかった言葉たちが、実際に窮地に追い込まれたジアンを助けることになる展開は胸熱。2話から紐解かれていく幼いジアンとジンマンの過去には微笑ましいシーンも多いのですが、7歳で壮絶な出来事を経験したトラウマから心を閉ざした幼いジアンと、そんなジアンにも不器用な接し方しかできないジンマンが、次第に本物の家族のようになっていく姿も丁寧に描かれています。
ジアンのその小さな体では受け止めきれないほどの悲しみを背負わせてしまったことに罪悪感を抱きながらも、ジアンが同級生にいじめられていることを担任教師から聞いた時になぜジンマンは「本人が解決すべき問題だと思います」と言い放ったのか。ジンマンのその真意を、言葉ではなく繊細な表情だけで表現したイ・ドンウクの演技は必見です。
また、成長し高校生になったジアンは、超過保護なジンマンとの暮らしに息が詰まり、1発でも自分を殴れたら1人暮らしを許可するという賭けをジンマンとすることになります。勝つために、パーシンにムエタイを習い始め築かれていくジアンとパーシンの師弟関係や、スナイパーになる以前ラオスで出会ったミンへとジンマンの壮絶な過去から繋がった絆など、血縁関係以外の絆の物語もしっかり描かれています。
出演俳優の代表作になること必至!絶妙なキャスティング
主演のイ・ドンウクはもちろんですが、やはり見逃せないのは、ジアンを演じたキム・へジュンの名演。高校生から大学生という比較的年齢幅がない役柄を演じていますが、ジンマンと一緒に暮らしている時、1人暮らしを願っている時、そして独立し実はジンマンのことを何も知らなかったと気づいた時と、叔父と姪、唯一の肉親という親子とは違う微妙な関係の些細な変化と心の葛藤、そしてジンマンに幼い頃から言われ続けた「強くなれ」を体現していくジアンを繊細に演じています。一筋縄ではいかない人物ばかり登場するのも本作の特徴。特にジアンを追い詰める殺し屋イ・ソンジョ役を演じたソ・ヒョヌは、天涯孤独で殺し屋を職業と割り切り淡々と殺人をこなしながらも、戦利品に執着したり、傭兵組織の仲間を家族のように思ってるように感じさせたりと、妙な人間臭さを持つどこか憎みきれない敵役ソンジョを好演。
また、ジンマンと敵対する全ての始まりで終わりの最強ヴィラン・ベール役を演じたチョ・ハンソンは、不気味でサイコパスなベールを圧倒的な存在感で演じていて流石の一言。さらに、敵か味方か見分けがつかない、ジアンの同級生役ペ・ジョンミンを演じたパク・チビンの表と裏の顔の演じ分けも見事です。さらに、出演シーンは決して多くはないのですが、ショッピングモールの従業員ブラザーの兄ホンダ役のパク・ジョンウの優しい眼差しを忘れられなくなる方も多いのではないでしょうか。
大迫力かつ華麗なアクション、叔父と姪と仲間たちとの絆、張り巡らされた伏線を鮮やかに回収したかと思いきや、ラストに残る謎。
中毒性抜群な要素だらけの、サスペンスアクション『殺し屋たちの店』はディズニープラスで独占配信中。ぜひ何度も繰り返し見てほしい作品です。
執筆:平松道子(MIDUMU)
■配信情報
『殺し屋たちの店』
全8話 Disney+(ディズニープラス) スターで独占配信中!
>>『殺し屋たちの店』視聴はこちら
【キャスト】
イ・ドンウク「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」
キム・ヘジュン「コネクト」「キングダム」
【スタッフ】
監督:イ・クォン「ドアロック」
脚本:チ・ホジン「時間が止まるその時」 / イ・クォン「ドアロック」
【ストーリー】
唯一の保護者だった叔父の突然の死後、ジアンは叔父が残した怪しいショッピングモールの存在を知ることになる。叔父は何者だったのか、そしてこのショッピングモールの正体は何なのか。ジアンが立ち直る間もなく、ショッピングモールの倉庫を狙う謎の人々による襲撃が始まる。たった一人で残されたジアンは、果たして彼らを相手に生き残ることができるのか……?
■関連リンク
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- Kstyle編集部
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