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「イカゲーム2」イム・シワン“作品の大ファン…オタクの気持ちが理解できた”

OSEN
写真=Netflix
イム・シワンが「イカゲーム2」の撮影秘話を伝えた。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)区小格洞(ソギョクドン)のあるカフェで、Netflixオリジナルシリーズ「イカゲーム」に出演したイム・シワンのインタビューが行われた。

約3年ぶりに公開されたシーズン2は、復讐のため再びゲームに参加するギフン(イ・ジョンジェ)と、彼を迎えるフロントマン(イ・ビョンホン)の激しい対決、そして再び始まる本物のゲームを描いた。

この日、イム・シワンは「イカゲーム2」公開の感想について、「現在作品が公開されていますが、僕は大きなスケジュールが全て終わった状態です。そのため本当に久しぶりに、そしてほぼ初めて、空白期をとても楽しんでいます」と笑い、「SNSのフォロワー数が100万人以上増えました。以前は200万人ほどでしたが、今は300万人を超えました。とても不思議な気持ちでした。作品の影響力がすごいなと思いました。(海外の反応を見ると)僕よりは『イカゲーム』のファンで、『イカゲーム』の文化に熱狂していると感じました。その現象を不思議に思いながら見ていました。韓国のコンテンツであるため、誇らしくもなりました」と感想を語った。

出演のきっかけについては、「僕が別のスケジュールをこなしていた時、代表から電話がかかってきました。『オファーが来たけど、どうする?』と言われましたが、話が終わる前に『やる』と言いました。その時はキャラクターの説明もなかったです」とし、「僕はシーズン1の熱血ファンでした。とても面白くて一気に見ました。フロントマンも(イ・)ビョンホン先輩ですので、見てすぐに電話しました。僕は『イカゲーム』のようなジャンルが本当に好きみたいです。シーズン2が制作されるというニュースや噂を聞いて『すごい、早く公開されてほしい』と思っていたところ、オファーが来ましたので、理性的な論理というよりは、ファンとしての気持ちが大きかったと思います」と思い出した。

そのようにしてシーズン2に合流することになった彼は、「出演シーンの分量については残念だとは思いませんでした。本当に作品のファンでしたので、待ちに待ったシーズン2に僕も出演することになったんだと思いながら撮影しました」とし「ジャージを初めて着た時もそうでしたし、ヨンヒに初めて会った時も、アイドルを見るファンの気持ちが理解できました。ヨンヒを見た時、体も、存在感もすごかったので、ステージの上にいるアイドルを見ている感じでした。しかも首も回りました。そういうのを見ていると、すごく不思議な感じがしました。不思議でありがらも、アイドルのカル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧に合わせ、刃物のようにキレのあるダンス)を見ている感じと言いましょうか。宿所のセットで服を着てベッドや布団、靴を見ましたが、オタクがテーマパークに行ったり、ディズニーランドに行ったような感じでした。一回ずつ触ってみたりもして」と振り返り、「イカゲーム」シリーズの大ファンであると明かした。

彼が演じたミョンギは、暗号通貨投資のYouTuberとして活動していたが、投資に失敗し、本人はもちろんチャンネル登録者たちにまで巨額の損害を与えた後、借金取りとチャンネル登録者から逃げる中、ゲームに参加する人物だ。善と悪の中間を描いた彼は、「キャラクターに初めて接した時は、好感が持てませんでした。そのため『好感が持てない人物として表現すればよさそうだ』と考え、悪にフォーカスを合わせてやってみようと思いました」としながらも、「絶対悪には見えないようにしようという意図はありました。(これまで)1次元的に、平面的にこのキャラクターを善と悪に区別して近づいていきましたが、監督の話を聞いてみたら、そうではありませんでした。監督は極めて人間的な姿であってほしいというディレクティングをしてくださいました。人間的な姿であってほしいというニュアンスの話をたくさんしました。ミョンギという人物は優しい人なのか、もともと悪い人なのか、それを曖昧にするのが監督の目的だと考え、それを表現しようと思いました」と明かした。

さらに「(表現するのが)とても難しかったです。監督が、僕にミョンギを任せた理由について話してくれました。イム・シワンならミョンギを優しく見せることができそうだとおっしゃいました。そのようなことをキーポイントとして探し続けました。実はそれを聞いた時は、手がかりが見つけられなかったんです。抽象的な感じでした。『果たして善と悪とは何だろう』というように、哲学的に接近してみました。僕たちが周りを見た時、悪い人と言えば、もともと悪い人もいますが、悪くは見えないけれど、その人の行動がよくないということもあると思います。それなら僕は後者を演じるべきではないかと思いました」と語った。

それと共に、「そのため結論は、ミョンギはもともと悪い人ではないということでした。そのため実行に移すことはできませんでしたが、ジュニに『後で君を探しに行こうとしていた』と言ったのは本気だったと思います。しかし、賢明ではないので、ずっと欲を出して行動し、決断して、それが結局、この人を悪に追い込んだと考えた上で人物を作っていこうと思いました」とキャラクターについて説明した。

演技の難しさについても語った。彼は「ミョンギはかなり大変でした。ファンの気持ちとは別に、演技は演技ですから。これを表現しなければならないけれど、果たしてミョンギはどこまでが真実なのか。どのような気持ちであのような台詞を吐き出したのだろうかというのが、今まで撮ってきた作品に比べて、人物に関する情報が十分ではなくて、想像で埋めなければならない部分がありました。果たして監督が考えているのはどの程度なのだろうか? と悩みながら、撮影の最後まで悩みました。ファンの気持ちとは別に、ミョンギ役は難しかったですし、少なくとも僕ならあのような選択はしないだろうと思うことを選択している人物でしたので、演技しながらより想像力を働かせようと思いました」と打ち明けた。

それと共に、「最後まで確信は持てなかったのですが、それでも逃してはいけないと思いました。最後までキャラクターについて疑って、粘り強く向き合っていました。その部分について僕は少なくとも結果が100点ではなくても悔いはない、やるべきことはやったと思います。僕の考えでは、100点以上になるためには、カメラの前に立つ前に悩みが全て解消されなければならないですし、正解を持って行った時にそのまま表現されるものだと思います。でも、僕はカメラの前でもずっと悩み続けました。監督ともずっと調整しました。だから100点ではないと思います。ですが、ある意味でそのように絶えず悩んでいた瞬間が、結局はミョンギではないだろうかと思ったりもします」と語った。

Netflixの話も欠かさなかった。「撮影する時、守秘義務はどれくらいありましたか」という質問に彼は、「台本は、僕が出演する部分だけもらいました。俳優たちと共有はできませんでした。それぞれ本人が出演する部分だけを持っていましたので、他の人のシーンはお互いに知りませんでした。撮影に入って衣装を着た瞬間、セットから外に出てはいけませんでした。僕が衣装を着ている姿が流出するかもしれませんので」とし、「覚えているのが、(カン・)ハヌルと一緒に撮影したのがとても嬉しかったことです。お互いにキャスティングされたことが公開されていない状況でテスト撮影をする時に会ったんです。『あなた、ここに来たの?』と話し、その時とても嬉しかったです。でも、(実際に)一緒に出るシーンがそれほど多くはなかったんです。ハヌルとはまた別の作品で共演できたら、とても嬉しいと思います」と伝えた。

彼は世界中の視聴者たちと「イカゲーム2」で会うことになった感想について「まず最初に、作品のファンとして満足しています。また、外国の方々に僕の実際の年齢を知らせることができましたので、Kビューティーをさらに誇れるのではないかと思いました。韓国には童顔が多いじゃないですか。それの一助になるのではないかという期待もありますし」と冗談を言った後、「演技においては、僕という俳優もいますよ、ということを外国に知らせる機会になりました。それによって(海外と)コラボする機会ができれば、僕の方は検討する意志がありますので、期待できるのではないかと思います」と伝えた。

海外進出に関する考えについては「英語は演技のための勉強ではなく、人生の目標が旅行ですので、人生を豊かにするために学んでいます。(海外と)コラボするとしても、英語よりは韓国語でできる機会があってほしいです。なぜなら、僕が情緒を十分表現できる言語は韓国語ですので。韓国語でコミュニケーションができる、韓国語でする演技で共感してもらうことを目指しています」と伝えた。

今後の計画についても語った。彼は「前は悪役、あるいは好感が持てない役に出会った時、俳優として喜ばしいことだと思いました。ですが、そのようなキャラクターをいくつもやっているうちに、日常でも時々そのような姿が見えると言われました。そのため今は、悪役や好感が持てない役よりは、善良な役の方がやりたいです」とし「今までとても忙しく過ごしてきたので、今年は僕に使う時間を増やす1年にしたいです。旅行も計画しています。(スペインの)サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に行ってみようかなと思っています」とつけ加えた。

最後に、今年公開を控えた「イカゲーム3」でのミョンギの活躍について、「ジュニとミョンギの関係がまだ残っているじゃないですか。今まではミョンギにとって本人だけの選択が中心だったとすれば、これからはジュニとの関係を考慮した選択がさらに多くなると思います」と予告した。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ユ・スヨン
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