映画「言えない秘密」EXO ディオ“役のためにピアノを買って防音ブースも準備した”

映画「言えない秘密」は、時間に関する秘密が隠されたキャンパスの練習室で、ユジュン(EXO ディオ)とジョンア(ウォン・ジナ)が偶然鉢合わせることで始まる、奇跡のような魔法の瞬間を盛り込んだ作品で、同名の台湾映画をリメイクした。
ディオは、天才ピアニストとして海外で名声を博したが、手首の怪我のため半年間韓国に交換留学生として来ることになったユジュン役を演じた。彼は秘密を持つジョンアを見て混乱しながらも、生まれて初めて強い感情を抱く。
愛する人に真っ直ぐにアプローチするディオの演技には、初恋の不器用で初々しい感性が込められた。きらきら輝く大きな瞳は、ロマンスでさらに輝きを放った。

ディオ:映画が好きな多くの方々に、映画館に足を運んでほしいと思います。僕たちの映画であればなおさらですが、そうでなくても映画館に来て、多くの韓国映画を観てほしいという思いが強いです。
―― 同時期に公開される映画も多いですが、「言えない秘密」ならではの強みはありますか?
ディオ:刺激的ではないマイルドさと言うべきでしょうか(笑)。恋愛映画なので、温かさを感じたい方にぴったりだと思います。また、原作がとても有名なので、すでに内容を知っている方は「韓国版はどのようにリメイクされたんだろう」と考えながら来ていただけたら嬉しいです。
―― ディオさんも撮影前に原作を観たのでしょうか?
ディオ:原作を初めて観たのは学生時代でした。すごく面白かったのですが、昔のことなので、今回撮影を控えてもう一度観ました。やはりもう一度観ても面白かったです。その間、僕も多くの作品を撮影して、様々な経験をしたじゃないですか。改めて観た時は、このシーンをどのように撮影したのだろうかと考えたり、技術的なことが気になり始めました。役者たちの感情の変化も細かく見えたように思います。

ディオ:この作品は「THE MOON」が終わって1ヶ月も経たずしてクランクインしました。演奏を準備できた時間は3週間しかなかったんです。作品を準備しながらピアノを買い、家に防音ブースを設置するほどでしたが、それでも時間が足りなかったのは事実です。映画を撮影しながら練習を並行しましたが、短期間で世界的なピアニストを演じるのには無理がありました。ピアノの腕を完璧に磨くことはできなかったのですが、動きだけでも表現しようと努力しました。ピアニストの先生から体の動きを習い、鍵盤を叩きながら音楽を表現する姿も身につけました。短いパートは手で感覚を覚えて撮影することもありました。
―― ジョンアに対するユジュンの熱い思いが込もった眼差しが印象的でした。
ディオ:台本通りにやろうと思いました。台本を見ると、ジョンアに対する感情が細かく表現されていました。そのような部分に集中していたら、自然にそのような感情を表現できました。
―― 男性の立場から、ユジュンの恋をどのように思いましたか?
ディオ:すべてを捨てて、愛する女性を選びますよね。今まで積み上げてきたキャリアも考えずに真っ直ぐ進むというのは、本当にすごいと思いました。「どうしたらそんなことができるんだろう」と思いながらも、撮影がとても楽しかったです。
―― もしユジュンのような状況にある友人からアドバイスを求められたらどうしますか?
ディオ:「現実的に考えてみて」と言って、ある程度は止めたいです。ハハ。もちろん、その友人の気持ちが一番大事だと思いますが、それでも説得してみると思います。

ディオ:ずっとやってみたかったので、撮影中はとにかく楽しかったです。これまで演技を続けながら感情表現を積み上げ、表現できる範囲も広くなってきたので、ワクワクする気持ちが強かったです。
―― ドラマを引っ張っていかなければならないというプレッシャーはなかったのでしょうか?
ディオ:共演俳優たちにたくさん支えてもらいました。自分の役割はしっかりやったつもりですが、ウォン・ジナさんとシン・イェウンさんについては、2人とも静かな方だと思っていたけれど、実際はエネルギーに満ち溢れる方でした。ハハ。2人のエネルギーのおかげで、現場の雰囲気が和気あいあいとしたものになりました。
―― 父親役として登場するペ・ソンウさんとの共演も見逃せませんね。
ディオ:とても楽しかったです。ものすごくベテランの先輩ですよね。今作の前からお付き合いがあって、ぜひ一度共演したいとずっと思っていたのですが、「言えない秘密」で共演できてとても楽しかったです。「一体どうしたらこんな表現ができるんだろう、このように感情をコントロールできるんだろう」と毎回驚かされました。現場ではいつも、軽すぎず真面目すぎず、友達のように接する父親役についてたくさん悩まれていました。改めて、なぜ多くの人々から愛されている俳優なのか分かりました。
―― NGも多かったのではないでしょうか?
ディオ:撮影しながら笑える場面がたくさんありました。ユジュンの父親なのに、台詞のトーンや話し方がとても面白かったんです。今までなかった台詞で演技をする時は、笑いを我慢できずにNGを出すこともありました。ジョンアとユジュンが一緒に登場するシーンで、ユジュンが父親の台詞を真似して、ユーモラスに演技をしたらどうだっただろうかと思い、その点は残念に思いました。

ディオ:与えられたことを最大限、一生懸命に頑張りたいです。プレッシャーがあっても自分にはどうしようもない部分だと思うので、与えられたことの中で最高のものをお見せしたいです。舞台挨拶やプロモーションも頑張るので、多くの方に知ってほしいです。
―― イ・グァンスさん、キム・ウビンさんなど親しい俳優たちも応援をたくさんしてくれましたか?
ディオ:演技に関するアドバイスはしませんが、怪我はしないで撮影するようにと必ず連絡してくれます。そしていつも現場にケータリングカーを送って応援してくれます。
―― 誰が一番たくさん送ってくれましたか?
ディオ:(キム)ウビン兄さんが一番たくさん送ってくれました(笑)。

ディオ:悪役であるだけに、「ディオにこんな姿があったんだ」と感じていただけるのではないでしょうか。僕自身も初めてやる演技なので、今まで見たことのない演技が見られるのではないかと期待しています。
―― EXOのメンバーたちもみんな忙しく活動していますが、完全体での活動を期待しているファンが多いと思います。
ディオ:完全体での活動を準備する予定なので、心配しなくても大丈夫だと思います。今年はメンバーたちの個人的なスケジュールが予定されているので難しいと思いますが、今年から準備して、できるだけ早くお見せできるようにしたいと思っています。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- パク・スンヒョン
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