放送開始「TRY ～僕たちは奇跡になる～」ユン・ゲサン、母校に帰還する【ネタバレあり】

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
SBS新金土ドラマ「TRY ～僕たちは奇跡になる～」が初回放送から爽快なチームプレーで視聴者の心をつかんだ。2019年12月に放送されたドラマ「ストーブリーグ」のような大ヒットの香りが早くも漂っていると、期待が高まっている。

昨日25日に初回放送された「トライ」（脚本イム・ジナ、演出チャン・ヨンソク）は、不名誉な引退後、潜在的なラグビー界のアイドル株であるチュ・ガラム（ユン・ゲサン）が母校であるハニャン体育高校の万年最下位ラグビー部の新任監督として戻ってきて起こる、奇跡のような物語を描いた。1話は全国視聴率4.1％、首都圏最高4.8％（ニールセン・コリア基準）を記録し、爽やかなスタートを切った。

初回は序盤からドラマ「ストーブリーグ」を思い起こさせる展開で注目を集めた。全国大会優勝の主役から一瞬にして引退選手になったチュ・ガラム。そしてチーム解体の危機に瀕したラグビー部、そこに復帰を歓迎しない選手たちと反対勢力まで、スポーツジャンルでありながらも、人間ドラマと組織の再構築ストーリーを溶け込ませた手法が同ドラマを連想させた。

劇中では病気により試合中に倒れた後、ひっそりとラグビー界を去ったが、3年ぶりに校長チョン・ヒョ（キル・ヘヨン）のラブコールを受けて戻ってきた。しかし赴任と同時にラグビー部解体を推進中の教監ソン・ジョンマン（キム・ミンサン）と正面から対立し、ラグビー部主将のユン・ソンジュン（WEiのキム・ヨハン）とも熾烈な戦いを繰り広げた。チュ・ガラムは「俺ほどラグビーが上手い人はいない」と自信を見せたが、ソンジュンは「裏切り者」と冷たい反応を示した。

元恋人でありハニャン体育高校の保健教師ペ・イジ（イム・セミ）との微妙な関係も、また別のストーリーの軸として作用した。チュ・ガラムは「まだ別れようと言ってないから、現彼氏でも元彼氏でもないじゃないか」という冗談で雰囲気を和らげようとしたが、イジは怒りで反応し、2人の間の感情がまだ進行形であることを暗示した。

放送終盤、チュ・ガラムは「俺がラグビーだ」と言わんばかりにボールを頭上に掲げるパフォーマンスで復帰を告げた。これはまるで「ストーブリーグ」のペク・スンス（ナムグン・ミン）団長がドリームズに入団し新たに出発する場面を思い起こさせ、微妙なカタルシスを生み出した。

ユン・ゲサンは今回の作品で爽快さと真摯さを行き来する明るい目の狂人チュ・ガラムを完璧に消化した。過去を隠したままクールなふりをする姿から、ラグビーへの情熱を注ぎ出す場面、弟子との感情的衝突まで、幅広い演技で没入度を高めた。彼は一気に“チュ・ガラムその人”に変身し、また1つの“人生キャラクター”を予告した。

放送直後、ネットユーザーは「『TRY』、ストーブリーグ高校版の感じがする」「ユン・ゲサン、本格的に登場」「胸が躍り鼻先がツンとした」「ラグビー部7人7色のキャラクターが最高」「ここがスポーツドラマの名店」など熱い反応が続いた。特に関係性とストーリーのバランスをすべて捉えた演出力と演技シナジー（相乗効果）は、今後の展開への期待をさらに高めた。

「ストーブリーグ」は5.5％の視聴率でスタートし、16話終了時に16.1％の最高視聴率を記録してウェルメイドドラマの新たな歴史を刻んだ。新ドラマ「TRY ～僕たちは奇跡になる～」がSBSスポーツドラマの人気系譜を継いでいくか、ファンの期待が集まっている。

新ドラマ「トライ：私たちは奇跡になる」2話は本日（26日）夜9時50分に放送され、グローバル視聴者はNetflixを通じて視聴できる。