人気番組「シックスセンス」PDにセクハラ疑惑…スタッフが被害訴えるも双方の主張が対立
写真=tvN「シックスセンス」ポスター最近、「シックスセンス」のプロデューサーA氏からわいせつ行為を受けたと主張するスタッフB氏の法定代理人であるイ・ウンヒ弁護士は「被害者が加害者からわいせつ行為を受けた直後、突然番組から降板させられた。その他にも様々な二次被害を受けた」と明らかにした。
続けて「強制わいせつは今年8月、社屋近くで開かれた懇親会の二次会の直後、場所移動や帰宅などの過程で発生した。8月14日にtvN全体の懇親会があり、その二次会が上岩洞(サンアムドン)にある居酒屋へと続き、深夜0時30分から40分頃に終了した。40分頃、二次会に参加していた人員のほとんどが三次会へ移動するため路上に立っていたところ、加害者が被害者に近づき突然、被害者の腕と首を触った」と主張した。
また「被害者は加害者と全く個人的に親密な関係ではなく、当時そのような身体接触をする特別な事情もなかったため、被害者は大きく動揺せざるを得なかった。被害者はまずこの接触から離れるために、逆に加害者と肩を組むようにして、自身の首などを触っていた加害者の手を振りほどいて場所を移動し、携帯電話でタクシーを呼ぼうとした。ところが、加害者が再び近づいてきて、自分の額を被害者の額に当てた。これに対し、被害者はタクシーが到着したと言って慌ててその場を離れ、加害者は一時追いかけてきたが立ち止まり、その後、懇親会の三次会に移動した」と当時の状況を説明。
さらに、B氏は強制わいせつ被害から数日後の8月20日、番組からの降板を通知されたと主張した。イ・ウンヒ弁護士は「それまで被害者と加害者の間には特別な葛藤はなく、被害者は加害者から業務などに関する指摘や警告、改善について話を聞いたことは全くなかった。この件はわいせつ行為が発生した時点から数日後だったが、光復節(8月15日)と週末を挟んでいたため、営業日基準で3日後に起きた」と明らかにした。
また「被害者は強制わいせつ被害について、8月26日に警察に陳情書を表題とする文書を提出し、その後、被害者調査にも応じた。8月15日以降に被害者に起きた一連の事案は、単なる強制わいせつの被害だけではなかったため、被害者はこれを会社に伝え、措置を要求した。被害者は降板させられた直後、会社の幹部らに番組降板に対する不当性を訴え助けを求めたが、この時点ではわいせつ行為について特に言及できなかった。これにはわいせつ行為の被害者が抱える衝撃と動揺、性的侮辱感や不安も作用したが、誰が見ても不当な降板に対する措置を求めながらセクハラ行為を前面に出したかのような誤解を受けたくないという気持ちが大きかったためだ」と主張。
続けて「残念ながら適切な措置が取られず、被害者がやむを得ず一連の出来事を整理して会社に正式に問題提起した。現在、会社側は個別に取得した一部防犯カメラを根拠に『職場内セクハラ』を認めている。加害者は会社側が確保した本件強制わいせつ行為の一部について認めていると認識している」と付け加えた。
一方、プロデューサーA氏の法定代理人を担当する法務法人チョンチュルは最近、「一方的に被害を主張している者(以下、陳情人)は8月20日、後輩や同僚、先輩はもちろん社外の協力者まで、陳情人に対する苦しみを訴えている状況などのため、既存のチームからの異動が決定されていた者だ」と公式コメントを発表し、B氏の主張に真っ向から反論した。
A氏の弁護人は「番組は、多数の人が1つのチームとして力を合わせて作っていくものであり、特に1つのエピソードを一緒に構成する脚本家とプロデューサーはなおさらである。しかし、番組制作の過程における陳情人の言動は、陳情人と番組チームの構成員の間の持続的かつ反復的な対立につながり、ついには作業に不可欠な核心人材が陳情人と目すら合わせないほど相互のコミュニケーションが断絶する事態に至った」と説明。続けて「A氏はこうした状況を収拾し、プロジェクトを正常に推進しようと必死に努力したが、その一環で行った対話さえ陳情人との争いに帰結した。結局A氏は長く悩んだ上で、番組の円滑な制作のためにはチーム構成の変更は不可避だと判断し、これまで自身で解決しようとしていた陳情人とチームメンバー間の対立を上層部に報告した」と述べた。
また「これらを全て確認した上層部の意思決定に基づき、A氏は番組の責任者として上記異動の旨を陳情人に通知した。これを受け入れるかのように見えた陳情人はその後、A氏の上司らに激しい反対意思を示し、こうした主張が受け入れられなかった後は、虚偽の事実で満ちた陳情でA氏を攻撃している」と主張。
プロデューサーA氏は、強制わいせつ容疑は事実ではないと繰り返し強調している。彼の弁護士は「A氏が陳情人に性的羞恥心を引き起こす身体接触を行い、またこれを拒否する陳情人に人格を貶める発言をしたというのは、全くの虚偽である」と述べた。そして「A氏と陳情人は8月14日、160名余りが参加した懇親会が終わりかけた頃、多数の通行人や多くの同僚が一緒にいた路上で、互いに肩を叩き合ったり肩を組む程度の接触があったに過ぎず、陳情人も普段から日常的にそうしていたようにA氏の肩に触れるなどの接触を行った。現在、当法律事務所は、陳情人がじっと座っているA氏の肩に触れたり、先に歩いているA氏に後ろから近づいてきた陳情人がA氏の肩に腕を回そうとする様子が撮影された映像を確保し、これを捜査機関に提出した。特に後者については、懇親会があった日から数日が経過した8月18日に撮影されたものである」と明らかにした。
弁護士は「陳情人は8月26日に陳情書を捜査機関に提出したが、具体的にどのような接触が望ましくない接触であったのかも特定できず、『現在、正式な告訴の可否を決定しておらず、処罰不願の意思でもない』という曖昧な言葉を残した。A氏と当法律事務所は捜査機関の調査に誠実に対応し、具体的な事実関係から明らかになる無実を証明するつもりだ。A氏の潔白をよく知っている職場の同僚たちも、男性・女性を問わず、A氏の無実を明らかにするため力を合わせている」と伝えた。
続いて「A氏はセクハラ容疑をすべて強く否定しており、会社は本件に関する追加調査を進めており、捜査機関はまだA氏に対する最初の調査すら開始していない。このような状況で、メディアを利用して無実のA氏の名誉を毀損し、人格を抹殺する行為は決して容認されることも、許されることもない。捜査機関の判断が出る前に、無実のA氏に対する虚偽の疑惑をメディアに流布する陳情人と代理人の行為に対し、深刻な遺憾の意を表明するとともに、A氏は一度も先制的なメディア報道を考えたことはないと申し添える。A氏は陳情人の代理人がメディアを通じて攻撃したため、自身の名誉と人格、家庭を守るためにやむを得ず立場を表明することになった」と付け加えた。
「シックスセンス:シティツアー2」は10月30日午後9時20分に韓国で放送がスタートした。11月6日に第2話の放送を控えている中、今後明らかになる真偽に注目が集まっている。tvNは現時点で特別な公式コメントを発表していない。
・人気バラエティ番組を演出…韓国の某プロデューサー、スタッフへの強制わいせつ容疑で告訴
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- ファン・ヘジン
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