ADOR、NewJeansのMV監督らを相手取った損害賠償請求訴訟の最終弁論を進行
写真=Newsen DB昨日(9日)、ソウル中央地裁民事合議62部(部長判事イ・ヒョンソク)で、ADORが外注映像制作会社イルカ誘拐団とシン・ウソク監督を相手に提起した約11億ウォン(約1億1,100万円)規模の損害賠償請求訴訟の最終弁論が行われた。
今回の事件は、イルカ誘拐団のシン・ウソク監督が、NewJeansの「ETA」のミュージックビデオのディレクターズカット版を自身のYouTubeチャンネルに掲載したことから始まった。ADORは「会社の所有物である映像を監督が無断で公開した」として訴訟を起こしたが、シン・ウソク監督はこれに対して「業界では一般的な慣行だった」と反論している。
イルカ誘拐団側は同日、「当事者間で明確に合意が成立していたにもかかわらず、合意が書面で記録されていないという理由で巨額の損害賠償を請求するのは、社会的不信を助長するものである」と主張した。
また「映像掲載は、原告である前代表取締役(ミン・ヒジン)と被告シン・ウソクが合意し、NewJeansの宣伝に最も利益となる方法を探した結果であった。原告側の代表取締役が交代した後、実際と合わない契約条項を挙げて問題を起こしていなかったら、このように拡大しなかった事件だ」と指摘した。
先立って行われた第3回弁論期日では、ミン・ヒジン前ADOR代表が自ら裁判に出席し、シン・ウソク監督が自身のYouTubeチャンネルにミュージックビデオを掲載したのは業界の慣行だと主張し、口頭で合意された部分だと主張した。
しかし、ADORは「イルカ誘拐団は、本件映像を事前に書面の同意なく掲載し、業務委託契約を違反したため、違約金の一部を請求した」とし、「協力会社がアーティストの作品を公開する場合、必ず事前に当該作品を共有し、確認をするよう内部規定で定められている。本件の広告主であるAppleも、ミュージックビデオの中の2秒程度の区間を使用することまで、事前に書面同意を求めた」と前提事項を強調した。続けて、イルカ誘拐団とミン・ヒジン前代表が主張する口頭合意の存在に疑問を呈し、「口頭合意があったなら、ミン・ヒジンが堂々と明かせない理由はないのに、繰り返される確認要請を全て回避した」と指摘した。
また、ADORのイ・ドギョン代表は「8月に合流した後、調べてみるとミン・ヒジン前代表時代の契約書や会社の規定に合致しない業務処理事例が多かった。ミン・ヒジン前代表とシン・ウソク監督(イルカ誘拐団)がクリエイターだから契約を知らないと主張しているが、それが法律と契約を遵守しなくてもよい免罪符にはなりえない」と批判した。
今回の裁判の判決は、2026年1月13日に行われる予定だ。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ミンジ
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