Kstyle
Kstyle 14th

映画「王と生きる男」Wanna One出身パク・ジフン“ユ・ヘジン先輩の言葉を守ろうと演技した”

atstar1
写真=SHOW BOX
パク・ジフンが、映画で新たな顔を見せた。

チャン・ハンジュン監督の新作映画「王と生きる男」は、1457年の朝鮮時代を舞台に、村の復興のために清泠浦(チョンリョンポ)を流刑地とすべく奮闘する村長と、王位を追われ、清泠浦に流刑に処された若き王の物語を描いた作品だ。パク・ジフンは、幼くして王位を奪われ、罪悪感と無力感の中で生きる悲運の王・イ・ホンウィを演じた。

深い悲しみを宿した瞳と、乾ききった表情で、すべてを失った幼い先を表現したパク・ジフン。彼は、か弱く頼りなかった王が、正統性を備えた君主へと変わっていく内面の過程を一つひとつ丁寧に描き出し、深みのある演技を披露した。

――試写会の後、好評が続いていますが、お気持ちはいかがですか?

パク・ジフン:初めての映画なので、なおさら光栄です。最近は映画市場も厳しい中で、大先輩や素晴らしい監督と大切な思い出を作れたことに感謝しています。普段からあまりインターネットで検索はしないのですが、監督がレビューを送ってくださって、それを読んだんです。「良い思い出、美しい作品が一つ生まれたな」と感じました。

――最初からプレッシャーも大きかったのではないでしょうか?

パク・ジフン:王を演じるということ自体、気持ちがとても重く、申し訳なさもありました。自分の感情をスクリーンにきちんと映し出せるのか、自分自身を疑うことも多かったです。プレッシャーに押しつぶされそうになることもありましたが、4回目のミーティングで、監督が「君でなければだめだ」と言ってくださって、その帰り道に「もしかしたらやれるかもしれない」という勇気が湧いてきました。

――4回目の打ち合わせにまで至った最大の悩みは何でしたか?

パク・ジフン:即答はできませんでした。「作品が持つ深い感情を自分が表現できるのか、端宗(タンジョン)の心を演じること自体が申し訳ない気もする」と、正直な気持ちを話しました。でも監督は、作品の話だけでなく、僕という人間を知りたがっていたように思います。「弱いヒーロー」の話から、他愛のない日常の話まで、いろいろとやり取りしました。

――撮影現場には“イ・ホンウィそのもの”として現れたそうですね。役作りはどうされましたか?

パク・ジフン:監督に「やります」とお伝えして、真っ先に取り組んだのが減量でした。疲弊を超えて、「痩せ細った」という印象を与えたかったんです。唇も乾いて見えて、何もしたくなさそうな子どものように。リンゴをひとかけらだけ食べ、撮影中もほとんど水を飲まず、乾いたような雰囲気を保ちました。2ヶ月半でおよそ15kg減量しました。

――弱さと同時に、王としての気概をどのように表現しようと考えましたか?

パク・ジフン:台本を読みながら、チャン・ハンジュン監督が「ただ弱いだけではない端宗」を描こうとしていることがはっきりと伝わってきました。村の人々と関係を築いていく中で、「やはりこの人は王だったのだ」という部分が表れてきます。結末は悲劇ですが、「この若者は決して弱いだけではなかった」というところを見せたくて、正統性を備えた王としての気概を表現したいと思いました。

――だからでしょうか、叱咤したり感情を爆発させる場面がとても強烈でした。無理に強がっているのではなく、本当に強い人に見えました。

パク・ジフン:錦城大君に書簡を送った後、「自分のせいで、これ以上大切な人を失いたくない」という思いを抱えながら横になっている場面があるのですが、その瞬間は本当に耐えがたかったと思います。結局また、自分のせいで愛する人を失っていく現実を目の当たりにした時、子どものように叫ぶのか、それとも王の声で表現するのか、いくつもテイクを重ねました。監督もそうですし、ユ・ヘジン先輩も後者に賛成してくださったので、その方向にエネルギーを集中させました。

――目の演技も本当に素晴らしかったです。

パク・ジフン:目つきそのものを意識するというより、台本を読みながら悲しみの感情を細かく掴もうとしました。「弱いヒーロー 」で表現したのが孤立による虚無感だとしたら、今回は悲しみの中に「何か」がなければならないと思ったんです。家族もなく、流刑の地に向かわなければならない時に感じた断絶と無力感、まるで崖っぷちに一人で立たされているような悲しさを表現しようとしました。

――実際の歴史を見ても、ホンウィはとても幼いですよね。

パク・ジフン:自分より年下の人物を演じること自体、あまり意識しませんでした。ただ、心に残った場面の一つが、劇中でホンウィが小川で水遊びをするシーンです。川辺でオム・フンド(ユ・ヘジン)がその姿を見つめているのですが、17歳といえば友だちと楽しく遊んでいる年頃のはずなのに、人里離れた場所に一人で来ていると思うと、胸が痛くなりました。

――物語が進むにつれて、端宗の眼差しが変わっていく過程がありますが、ご自身でもその変化を感じながら撮影しましたか?

パク・ジフン:毛布をまとい、冠(ガッ)をかぶった僕の顔がクローズアップされた直後に稲妻が走るシーンが印象に残っています。ちょうどその瞬間から、ホンウィの眼差しが変わるんです。ユ・ジテ先輩も「目が変わった」とおっしゃっていて、僕自身もそれ以降は、弱々しいホンウィではなく、力を宿し、変化した姿をポイントにして演じました。

――ユ・ヘジンさんとの共演はいかがでしたか?

パク・ジフン:僕が恐れ多くも先輩を評価することはできませんが(笑)、撮影中はすべての瞬間、先輩のエネルギーに驚かされました。僕もそのエネルギーを受け取って、しっかり返したいと思っていました。先輩が「演技はギブ・アンド・テイクだ」とおっしゃっていたのですが、それを守ろうとしていました。だからこそ振り返ってみると、先輩と僕のエネルギーがぶつかり合う瞬間がうまく作品に溶け込んだのではないかと思えて、ほっとすると同時に、本当に感謝しています。

――試写会でたくさん泣いていましたよね。

パク・ジフン:撮影中も感情的にかなり大変だったのですが、試写会で初めて映画を観たんです。すると、ラストシーンを撮影した時のことが一気に蘇ってきました。「あの者たちに殺されるくらいなら、いっそあなたの手で死にたい」と、自分の最期を悟る瞬間を収めた場面です。その日の現場が、やけに静かだったのを覚えています。先輩もわざと僕の方を見ないようにしていらして、「僕を見ると感情が崩れてしまうんだろうな」と察して、できるだけ離れたところから挨拶をしていました。でも撮影に入って、扉が開いて先輩が入ってこられた瞬間、リハーサルなのに涙が止まらなくなったんです。あれは僕にとって最高の瞬間でした。先輩とこのような感情のやり取りができるという高ぶりも大きくて、胸が痛くなるほど泣いた記憶があるので、試写会でも同じ感情が込み上げてきたのだと思います。

――ユ・ジテさんとの初対面では、圧倒されたそうですね。

パク・ジフン:初日の撮影で、すでにカメラが回っている中、先輩が入ってこられたのですが、目を合わせられなかったんです。うつむいていてもオーラを感じました。監督が「感じたままにやればいい」と言ってくださったので、その圧迫感そのものを演技に生かしました。

――2人がセリフで火花を散らす場面のケミストリー(相手との相性)もすごかったです。

パク・ジフン:ユ・ジテ先輩が放つエネルギーが、怖いくらい強烈でした。「王族を侮辱するのか」と言い放つのですが、内心、本当に恐ろしいんです。その恐怖が残っていながらも、失いたくないものがあるからこそ怒鳴る。その緊張感がシーンを生かしたと思います。

――オム・フンドはイ・ホンウィにとって、どんな存在だったと思いますか?

パク・ジフン:慎重に言うなら、やはり「父のような存在」だったのではないでしょうか。オム・フンドの真心や行動を見ると、ホンウィを息子のように見守っていた気がしますし、ホンウィも父親のように頼っていたと思います。

――イ・ジュニョクさんと雰囲気が似ているという声もありましたが、共演シーンがなかったのが残念でした。

パク・ジフン:僕も本当に残念でした。先輩にお会いしてご挨拶したかったのですが、撮影中にお会いできず、それが心残りだったんです。だから試写会では必ずご挨拶しようと思っています。

――旧正月連休前の公開ということで、プレッシャーもあったようですね。

パク・ジフン:まだ出演作も多くありませんし、これが初めてのスクリーンデビュー作でもあります。韓国映画が厳しい状況だというのも実感しています。ヒットしたらもちろん嬉しいですが、それを左右できる存在だとは思っていなくて……。僕がプレッシャーを感じる立場ではないと思います(笑)。もっと積み重ねてきた先輩方なら感じるものも多いと思いますが、僕はまだその段階ではないですね。

――チャン・ハンジュン監督がSNSのフォロワー数に触れて「写真くらい載せたら?」と言っていたそうですね(笑)。

パク・ジフン:僕、SNSがあまり得意じゃなくて(笑)。難しいですし、1つ投稿するにもすごく慎重になってしまいます。もちろん今回の作品が理由というのもありますが、SNSにのめり込みたくない気持ちもあるんです。周りからは「写真だけでも上げなよ」と言われるんですが、自分らしくない気がして、なんだか恥ずかしいんですよね(笑)。

――Wanna One再集結のニュースもありますが、メンバーの反応はどうでしたか?
パク・ジフン:本当にたくさん応援してくれて、試写会にも来ると言っていました。今でも僕たちを好きでいてくれる方がいるからこそ、「何かやってみよう」という気持ちが強かったんだと思います。兄たちが集まって一緒にやろうと言ってくれた時も、快く受け入れました。特に(オン)ソンウ兄さん、(ファン)ミンヒョン兄さんには感謝を伝えたいです。

――「子役出身としての蓄積がある」という評価もありますが、ご自身ではどう感じていますか?

パク・ジフン:先輩方とご一緒しながら、ふと「長く演技を続けてきてよかったな」と思う瞬間はありました。もちろん、その考えを軸に演技していたわけではありませんが。

――監督からも可愛がられていたようですが、現場で得たものも多かったのでは?
パク・ジフン:リーディングを本当にたくさんしましたし、ディテールを積み重ねる方法を学びました。セリフの語尾に力を入れるやり方や、重みを出す方法など、ディレクションがとても的確で、俳優が理解しやすいように導いてくださったので、僕も集中してついていきました。

――監督が「キャスティングしたら“ワールドスター”になっていた」とおっしゃっていましたが(笑)。

パク・ジフン:その言葉には当然ながら同意しません(笑)。自信が大きくついたとも感じていませんし、まだまだ学ぶべきことが多いと思っています。

――明るい役柄への欲はありませんか?

パク・ジフン:どんな役でも挑戦したいです。「悲しくて孤独なキャラクターが似合う」という反応も見ましたが、そこに留まりたくはありません。これからも、さまざまな顔をお見せしたいです。
元記事配信日時 : 
記者 : 
パク・スンヒョン

topics

ranking

Kstyle 特集・タイアップ一覧