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ペースメーカー

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  • 不滅のキム・ミョンミンにおける演技の巨塔「ペースメーカー」

    不滅のキム・ミョンミンにおける演技の巨塔「ペースメーカー」

    全てのスポーツには全盛期がある。もちろん個人差があるだろうが、自然の摂理上10代後半から20代前中盤までが全盛期で、その後下降することが一般的だ。ところがマラソンは例外だ。42.195kmを休むことなく走るマラソンは、年齢が若いほど有利だと思われるが、本来新記録を出す有名選手は30代初中盤だ。力と持久力、そして経験と精神力が必要なので、中長距離選手として活動して30代になってマラソンに転向するケースが多い。俳優キム・ミョンミンの歩みもマラソンに似ている。1996年にSBSの6期タレントでデビューしたキム・ミョンミンは、20代の間は長い無名の下積み生活を経て、32歳になった2005年に大河ドラマ「不滅の李舜臣」を通じてはじめて表舞台に出ることになった。同作品でその年にKBS演技大賞を受賞した後、俳優として名を馳せはじめたキム・ミョンミンは、2007年に「白い巨塔」、2008年には「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」を通じて演技のプロメソッド演技の第1人者という絶賛を受け、粘り強い人気を得ている。キム・ミョンミンはとりわけ自身を追い詰めて演技に臨む俳優だ。苛酷なほどキャラクターと一体化する彼は、2009年に映画「私の愛、私のそばに」の撮影当時、実際のルー・ゲーリック病の患者のように見せるために4ヶ月で20kgを減量するプロ根性を見せた。病気の進行速度により徐々に痩せなければならないため、撮影の最後には何も口にせずに、健康を害するほどであった。そして最近またその当時のようにがりがりに痩せこけた姿で現れ、世の中を驚かせている。映画「ペースメーカー」で、一線から退いたマラソンランナーのチュ・マノ役でスクリーンに登場したのだ。「ペースメーカー」というのは、優勝が確実な選手のペースを調整する影の選手で、チュ・マノは生まれつきの身体的欠陥のために一線から退いたマラソンランナーで、突出した前歯からどもりがちな発音まで、見かけからしても負け犬であることが分かる。しかし一生他の人のために30キロだけを走ってきたチュ・マノが、生まれて初めて自分のために42.195kmの完走に挑戦する感動的なストーリーだ。演じる人物と徹底的に一体となってリアリティーを追求するキム・ミョンミンは、今回の撮影で一日中走ることにより実際のマラソン選手と似たスリムな体と馬のような筋肉質な太ももを持つようになった。発音、しゃべり方、声まで徹底して計算してチュ・マノに完全に変身し、やぼったい外観とは全く異なる繊細な演技で感動を提供する。マラソンランナーは体ひとつで自身とのすさまじい戦いに勝ち、42.195kmを完走しなければならない孤独な人であるが、その過程は俳優の仕事と似ている。特に先天的に足が不自由なチュ・マノのように、彼も2002年に「スタントマン」という映画の撮影で、負傷した過去がある。自身を完全に明け渡して、演じる人物になりきるキム・ミョンミンは、マラソンランナーのように出演する作品ごとに全力疾走して、最善を越えた最高を作った。作品を選択する時、一番最初に見るのがシナリオの真実性だというキム・ミョンミン。俳優15年目の彼は、毎朝ボールペンを噛みながら台詞の練習をして、新しい作品の撮影に入るたびにストレスで逆流性食道炎に苦しめられるほど、俳優人生に没頭している。精神より体がさらに正直で、世の中を説得するためにはまず自身を説得しなければならないという信念を持った不滅のキム・ミョンミンの演技の巨塔は、日に日に高まっている。

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  • 実の姉弟オム・ジョンファVSテウンのスクリーン対決!初日の結果は?

    実の姉弟オム・ジョンファVSテウンのスクリーン対決!初日の結果は?

    実の姉弟であるオム・ジョンファとオム・テウンの旧正月スクリーン対決に注目が集まる中、初日は姉が一歩リードするという結果になった。また自身の出演作二本が同時に公開されたアン・ソンギは、低予算映画「折れた矢」が公開初日に興行成績3位にランクインし、好調なスタートを切った。19日午前に発表された映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によれば、18日に公開された「ダンシング・クィーン」が4万5,779人を動員して、ボックスオフィスの2位にランクインした。「ダンシング・クィーン」はファン・ジョンミンとオム・ジョンファが主演を務める映画で、往年の新村(シンチョン)のマドンナであり、叶えることができなかった歌手の夢を実現しようとする主婦を熱演したオム・ジョンファの活躍が際立つ作品だ。興味深いのはオム・ジョンファの実弟であるオム・テウンも、同日に公開された映画に出演しているという点だ。しかし、姉が好スタートを切った反面、オム・テウンの「ネバーエンディングストーリー」は1万1080人の動員数を記録し、9位の興行成績となった。姉弟のスクリーン対決の初日は、姉に軍配が上がった。 また、アン・ソンギは、自身の主演作「折れた矢」と、出演作「ペースメーカー」が同時に公開された。裁判所を舞台に多少デリケートな主題を扱った「折れた矢」は、3万204人を動員して興行成績3位でスタートした。3億ウォン(約2042万円)の低予算映画という点と、興行成績5位圏の映画の中で最も少ない245ヶ所でしか上映されていない点から見ても、悪くないスタートだ。 一方358ヶ所で上映されている「ペースメーカー」は、2万2365人を動員して5位にランクインした。アン・ソンギにとって、「折れた矢」さらに特別な作品だろう。「ホワイト・バッジ」のチョン・ジヨン監督と20年ぶりに手を組んだ作品であることに加え、「折れた矢」をアン・ソンギの新しい代表作として記憶されるほどの演技を見せたという評価を受けているためだ。出演する2本の映画で対決を繰り広げているアン・ソンギは、公開初日から嬉しい結果を得ることができた。

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  • あなたはどこ? 映画「ペースメーカー」の世代別共感ポイント

    あなたはどこ? 映画「ペースメーカー」の世代別共感ポイント

    キム・ミョンミン、アン・ソンギ、Araの映画「ペースメーカー」(キム・ダルジュン監督、ドリームキャプチャー制作)が、全国試写会を通して一般の観客に公開され、観客の共感ポイントが13日の午前に公開された。ポータルサイトやSNSで爆発的な反響を見せている「ペースメーカー」は、「正月連休で、最も見たい映画」や「家族と一緒に見たい映画」などのランキングで1位となり、人々の期待が高まっている。また、世代によって反応が異なるという点でも楽しめる作品だ。◆ 10~20世代、Araに感情移入10~20代の共感ポイントはAraのキャラクター、ジウォンだ。ジウォンは実力よりも、その美貌で注目される韓国代表の棒高跳び選手で、自分が好きなことと得意なことは何か、2つのうちどちらを選択すれば幸せになれるか、などという悩みを持っている。これは、この世代の苦悩をそのまま反映しており、共感を引き出しているのだ。◆ 20~30世代、キム・ミョンミンの挑戦に感動20~30代の共感ポイントは主人公、マノ(キム・ミョンミン)の挑戦だ。ずっと他の人のためだけに走ってきた彼は、若くはないにも関わらず、夢を叶えるため、42.195kmを走り切ることを決心する。その姿は人々を清々しい気持ちにさせ、絶妙なトキメキを与える。誰もが年を取りすぎていると思う年齢に再び始めるマノの姿は、胸が熱くなるような感動を与える。◆ 40~50世代、人生を振り返る40~50代の共感ポイントはペースメーカーの役割にある。ペースメーカーは他の選手の試合をサポートする選手で、自分ではなく、人のために風を遮断したり、他の選手の妨害から守る役割をする。40~50代の世代は、マノの人生を見ながら、人生の主人公というより、誰かのペースメーカーに近い自分の人生を振り返るようになる。ずっと人のために30kmだけ走ってきたペースメーカーのチュ・マノ(キム・ミョンミン)が初めて自分だけのために42.195kmの完走に挑戦する姿を描いた映画「ペースメーカー」は韓国で18日に公開される。

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  • 「ペースメーカー」1位だけを記憶する世の中に向けた、痛快なアッパー

    「ペースメーカー」1位だけを記憶する世の中に向けた、痛快なアッパー

    映画を見ながら応援できる対象がいるというのは、いつも楽しくて幸せなことだ。映画「ペースメーカー」(キム・ダルジュン監督、ドリームキャプチャー制作)は、1位だけを記憶する世の中に対する痛烈なアッパーのような、ヒューマニズム感動作だ。優勝候補の記録短縮のために存在する隠れたナンバー2が、心構え次第でどれだけ偉大になれるのか、また、どれだけ世の中を感動させることができるのか、この映画は感情に走ることなく淡々と描いている。時に人をごまかす希望とは違い、倒れることを知らない不屈の意志と勇気がどれだけ美しいかということも、十分確認することができる。「ペースメーカー」は形そのものはスポーツ映画であるが、受身な態度で生きている全ての人に送る応援歌だ。だから、走りに命をかけたキム・ミョンミンの顔が歪めば歪むほど、見る人の感情は激しくなり、心臓が高鳴る。いつのまにか、他人の話ではなくなるからだ。「僕は普通のオートバイよりは速いです」と、鶏のトサカがついたヘルメットをかぶり、チキンを配達するチュ・マノ(キム・ミョンミン)は引退したマラソン選手だ。片方の足が1cm短い致命的なハンディキャップのせいで、選手時代はエースの記録更新のために30kmまで走ったペースメーカー。一緒にマラソンをしていた幼馴染チョンス(チョ・ヒボン)の経営するチキン店の片隅にある部屋で暮らしながら、配達員の仕事をしていた彼は、パク監督(アン・ソンギ)の提案で韓国代表の有望株、ユンギ(チェ・テジュン)にロンドン五輪で金メダルを獲得させるために、再びペースメーカーとして太陵(テルン)選手村に入ることになる。性格の悪い後輩から無視されてもマノが黙々と耐える理由は、唯一の家族である弟のためだ。実際、マノがペースメーカーになったのもたった一人の弟の学費を稼ぐためだった。ロンドン五輪に出場し、30kmを1時間28分で走ることができれば、パク監督から1億ウォン(約665万円)もらえるということになっていた。そうすれば、弟の借金をすべて返済し、兄としての役割を果たせるのだ。紆余曲折の末、ロンドン五輪に出場したマノは計画通り30kmまで走り、試合を放棄するが、そのとき胸に火をつける人物が登場し、一度も走ったことのない残りの12.195kmを走ることになる。この映画の見せ場であるこの区間のマノは、死に物狂いで本能的に走る、病んで老衰した競走馬だ。ゴール地点まで走ったら、足が使いものにならなくなるかもしれないが、彼の両足は止まらない。肺がはじけそうな苦痛を味わい、太ももを針で刺してまで、彼は諦めず執念で走り続ける。この映画が台本以上に良い作品になれたのは、やはりキム・ミョンミンの名演技があったためだ。今やどんな謳い文句よりもキム・ミョンミンという名前自体が、優れた演技力のある俳優を意味する普通名詞であり、固有名詞となった。世界の海上戦争史の一角をなした将帥(不滅の李舜臣)、自分を壊した外科医師(白い巨塔)、コンプレックスを克服した指揮者(ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~)、死を迎えるルー・ゲーリック病患者(私の愛、私のそばに)など、ひときわ極端なキャラクターを演じてきた彼は、今回もチュ・マノという悲運のマラソンランナーを自分のスタイルで完ぺきに演じた。不遇な状況と、頑固な性格を表現するために、入れ歯をすることも自ら提案した。自分のせいでオリンピック出場を諦めざるを得なくなった後輩に対する罪悪感もキム・ミョンミンでなければ、上手く伝わらなかったと思う。比較的のっぺりしがちな人物相関図に、美しすぎる棒高跳びの韓国代表ユ・ジウォンとして出演したAraは、アン・ソンギ、キム・ミョンミンという2人の名役者の前でも見劣りしない演技で、自分の存在感を示した。この映画が投げかけるメッセージ「楽しく生きているか?」というマノの問いかけで、自分の目標に一歩近づくための成長ぶりを見せるキャラクターを上手く生かしている。ジウォンとマノの恋愛模様が展開されるのかとも思ったが、無理な設定をしなかったのは賢明な判断だ。女優が2時間ずっとトレーニング姿なのに、どうして輝くことができるのか不思議に思った。当初の計画だった広州アジア大会の代わりに、ロンドン五輪を舞台にしたことでスケールがさらに大きくなり、異国の風景も映画を豊かにした。ひたすら走るだけだと思われていたマラソンにこれほど多くの科学と緻密な作戦があったという事実も大変興味深かった。ミュージカル「あなたの初恋探します」「ヘドウィグ」「スリル・ミー」を演出したキム・ダルジュン監督の映画デビュー作だ。12歳から観覧可能な「ペースメーカー」は、韓国で19日から公開される。

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  • Vol.2 ― キム・ミョンミン「僕も財閥2世を演じてみたい」

    Vol.2 ― キム・ミョンミン「僕も財閥2世を演じてみたい」

    俳優キム・ミョンミンというと、韓国ではリアルな演技をしっかり見せてくれる俳優の代名詞だ。彼は、19日公開の映画「ペースメーカー」で、もの寂しく貧乏ったらしいチュ・マンホというキャラクターに完璧になりきった。先天性の疾患でマラソンランナーの夢を諦め、影の立役者であるペースメーカーとして生きるチュ・マンホの人生を表現するため、彼はもう一度魂身の力を振り絞った。 キム・ミョンミンは4日午前、ソウル三清洞(サムチョンドン)で行われたインタビューで「チュ・マンホは、神様がくれたプレゼントのようだった。シナリオを読み終わった後、涙がとめどなく流れた。チュ・マンホと僕の共通点も多かった。『これは本当に僕がやらなくちゃだめなんだ』と思った。頭の中でチュ・マンホというキャラクターが走り回っていた。その時は、この作品がどれほど大変か、まったく分かっていなかった。2回読んでみて『本当に大変だな』と気づいた。ため息ばかりついたが、『それでもやらなくちゃ』と思って結局やった」と、この作品を選んだ理由について語った。チュ・マンホとの共通点について彼は、「たった一人で黙々と自分自身との戦いを続けながら完走する姿だ」と話した。俳優としてキャリアを積みながら一人孤独に戦ってきた人生とチュ・マンホの孤独な人生が、彼の頭の中でオーバーラップしたのだ。そんなチュ・マンホを演じるため、キム・ミョンミンは入れ歯まではめた。紳士的なキム・ミョンミンのイメージはまるでなく、汗をだらだらかきながらひたすら走り続けるチュ・マンホは、こうして誕生した。チュ・マンホになりきり過ぎたばっかりに「ビジュアルにもっと気をつければよかった」と冗談をいうキム・ミョンミンだが、そんな彼に「こうなるとキム・ミョンミンの財閥2世キャラも見てみたい」と告げたところ、彼は「僕もやってみたいです」と話した。「僕が持っているものを基盤にできるだけやってみないとだめだと思います。男の魅力は必ずしも顔ではないので、声をもう少し変えて服装や行動、話し方をハイクラスに合わせたらいけるんじゃないかと思います」キム・ミョンミンは、韓国ドラマでは欠かすことのできない財閥2世までも演じる気でいる。期待せずにいられない。財閥2世ではないが、キム・ミョンミンのハイクラスな変身は、近々お目にかかれるだろう。彼は、ヒョンビン、ハ・ジウォン主演の大ヒットドラマ「シークレット・ガーデン」を執筆した脚本家キム・ウンスクの次回作「紳士の品格」の主人公として名前が上っている。キム・ミョンミンの所属事務所関係者は、「現在、撮影中の映画『ハリガネムシ』の撮影が、3月に終わる予定だ。当初、『紳士の品格』の撮影スケジュールと重なって調整は難しいと考えられていたが、ドラマの撮影スケジュールが先延ばしとなり、出演可能な兆しが見えてきた」と前向きな立場を明らかにした。

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  • Vol.1 ― 映画「ペースメーカー」キム・ミョンミン「役作りのための入れ歯に反対も多かった」

    Vol.1 ― 映画「ペースメーカー」キム・ミョンミン「役作りのための入れ歯に反対も多かった」

    本物の演技と称される俳優キム・ミョンミンが、役作りの為に入れ歯をはめたと聞き、「そこまでやらなければならないのか」と、まず思った。彼ならば目立つために容姿を変えたりしなくても十分だろう。なのになぜ入れ歯まではめたりするのだろう、そう考えていた。だが、映画「ペースメーカー」を観た後、その入れ歯がどれほどキャラクターとマッチしているかということに気づいた。出っ歯になった顔は、マラソン選手の記録を縮めるためのペースメーカーである主人公チュ・マンホの、黙々と自分のペースで生きてきたイメージと良く合っていた。入れ歯をはめているせいで濁ってしまった発音も、彼のキャラクターにぴったりだった。4日、ソウル三清洞(サムチョンドン)で会ったキム・ミョンミンは、「入れ歯については、賛否両論があった。発音が一番大きな理由だったんだけど、僕はチュ・マンホという人物にハキハキとした発音は似合わないと思った。もちろん、そこまでしなくてもよかった。でも正解はないものだし、ただ自分の選択だと言うしか」と語った。 賛否両論の中で選択しただけに、彼の責任は大きかった。「こだわったのは僕だからすべての責任は、自分に返ってくると思った。それだけセリフを話すときに気を使わなければならなかった。たどたどしいけど何を言っているのか理解できる発音、それを探したかった。本当に緊張した。演じた後は、真っ先に音響スタッフのところに行って、『発音はどうだった?』と聞いてチェックしていた」彼は、見えないところまでとても細かく気を遣う俳優だ。わざわざ気を遣うというより、完全にその人物になりきって演じるから自然とそうなってしまうようだ。キム・ミョンミン主演の時代劇「不滅の李舜臣(イ・スンシン)」での有名なエピソードの一つに、「イ・スンシンは銃で撃たれた後、打たれたほうの肩を下げて歩いた」というものがある。監督が指導したわけでもなく、彼は座る姿勢にも気を遣っていたという。 これほどまでに役に入り込んでしまうと、役から抜け出すまでに時間がかかるのではないのだろうか。 「そうですね。熱い恋愛をしたのに愛する恋人と別れなくてはならない時のような空しさを感じる。うつ病になるときもあるし、精神的にも本当に辛い。でも、失恋には時間が一番の薬であるように、僕も時が経てば癒される。失恋の痛みを克服する方法が新しい恋人に出会うことであるように、僕もほかのキャラクターに出会うことで解消されるんです。」 恋人という言葉が出たのでお聞きしたい。この作品でキム・ミョンミンとAraの小さな恋もあるが、それについては? 彼は、「恋ってことにしなきゃいけませんか。この作品をきっかけにずっとこんな感じ(若い女優との恋愛)で行こうと思います」と冗談を言った。 本物の演技キム・ミョンミンの名演技を観ることができる映画「ペースメーカー」は、19日から公開。

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  • 「ペースメーカー」キム・ミョンミン、メソッド演技で引っ張る124分

    「ペースメーカー」キム・ミョンミン、メソッド演技で引っ張る124分

    対象と同一化を追求する極寫實主義的演技(役に入り込み、その役と全く同じように身も心も演じること)をすることをメソッド演技と言う。韓国内ではなんといってもキム・ミョンミンが演技の大御所と言われている。「私の愛、私のそばに」で死を宣告された患者を演じ、驚くほどに体重を減らしたキム・ミョンミンは新映画「ペースメーカー」でも大変な思いをした。ランナー、そして他人のペースの調節のために30kmまで走ることができるペースメーカーのジュ・マノとして、初めから終わりまで走り、また走り汗を流さなければならなかった。きついランナーだが、他人のために走らなきゃいけない人生なだけに落ち着き、時には貧乏くさいジュ・マノを演技するために、キム・ミョンミンは口の中に入れ歯までつけた。そこまでしなくてもいいのではないかという考えもあったが、そのおかげでキム・ミョンミンよりはジュ・マノという人物に見えた。映画を撮るたびに大変苦労をしている理由について彼は、「走るシーンがメインで、そのシーンの中でジュ・マノの辛い心情、切なさと真剣さをどう表現するか考え、言葉を発しながら走る姿を思い出した。入れ歯はそこでアイディアを出した。また特別痩せようとは思わなかった。食べものもたくさん食べたが、練習量が多く太らなかった。どっちにしろ最善を尽くしてランナーになろうと思った」と語った。ストーリー全体はスポーツ映画特有の起承転結に加え、ジュ・マノの胸がジーンとするような家族話まで加わり、古臭いという評価をなくすのは難しそうだ。だが、キム・ミョンミンのメソッド演技自体が与えてくれる感動はやはり強く余韻を残す。心温まるスポーツ映画だ。公開は19日、ランニングタイム124分。

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  • 「ペースメーカー」も……ヒット映画のラーメン活用法

    「ペースメーカー」も……ヒット映画のラーメン活用法

    インスタント食品の代名詞であるラーメンなしに韓国映画を語ることができるのだろうか?恋愛映画「春の日は過ぎゆく」でイ・ヨンエがユ・ジテに言った恋の駆け引き発言「ラーメン食べていきます?」を始め、ラーメンは主人公よりも、より重要な役割や任務を果たす。塩分が非常に高い食品という汚名もついたが、主人公の置かれた状況や心理を代弁するシーンでラーメンはいつも輝いていた。貧困や独身、そして面倒くさがりの象徴として。昨年10月に公開され、500万人の観客を動員した映画「ワンドゥギ」でも、ラーメンはただの平凡なインスタント食品であることを否定した。晴天の霹靂のようだったフィリピン人の母の登場にワンドゥギは戸惑うが、「ラーメン食べていきます?」と、初めて母に言葉をかける。母子が初めて顔を合わせて食べる、初めての食事がラーメンだったのだ。キムチもなしにラーメンをすする姿を見て心が痛んだ母は「ラーメンはあんまり食べないでください。身体に良くないです」と敬語で話し、涙をこらえた。数日後、母は惣菜を作ってきて、ワンドゥギの住む屋上にある部屋の前に置いていく。ラーメンがつないだ母子のコミュニケーションが始まった。ワンドゥギの担任教師のドンジュ(キム・ユンソク)も職員室でカップラーメンを食べて昼食を済ませることが多い。夜は生徒からレトルトご飯を奪い、昼はカップラーメンでお腹を満たすのだ。同僚の教師とはあまり交流がなく、出稼ぎ労働者として働くドンジュが世の中と一歩離れて暮らす姿を象徴的に表現したシーンだった。今月3日にベールを脱いだ映画「ペースメーカー」でもラーメンは注目を浴びるアイテムとして登場した。早くして親を亡くした主人公のマノ(キム・ミョンミン)は兄弟の運動会で、母親と一緒にフライドチキンを食べる友達を羨ましそうな目で見ていた弟の腕をつかみ、「兄貴が駆けっこで必ず2位でゴールインして、サムヤンラーメン1箱もらってくる!」と、約束する。弟とのカサ作戦が成功し、マノは1位にもなれたが、作戦通り2位でゴールインしてラーメンをもらう。兄弟はその夜、ラーメンを腹いっぱいになるまで食べた。ちょうどその時、テレビではアジア大会のマラソンで優勝したイム・チュネが出ていた。「ラーメン食べて、走りました。一番食べたかったのは牛乳です」と話し、国民を泣かせたこのラーメン少女は、牛乳のCMモデルに起用された。貧困を象徴するラーメンは懺悔の隠喩としてもよく活用される。自分のために、ナンバー2のペースメーカーになった兄を恨み、自分は兄のお荷物だと弟が後悔の涙を流すのも、ある食堂でラーメンを目の前にしたときだった。子どものころ自分のためにラーメンをもらおうと2位を選んだ兄、自分の学費のために、無視されながらも悲運のマラソン選手にならざるを得なかったマノの真心に痛いほど気づいたのだ。また、映画「パーフェクト・ゲーム」では息子に野球選手として認められないヘテ・タイガースの万年補欠キャッチャーパク・マンス(マ・ドンソク)がマンガ喫茶で、すねた息子をなだめながら「ソン・ドンヨルのサインボール持ってきてあげるよ」と約束し、ラーメンを食べさせる。息子がラーメンを食べる姿に、父は嬉しそうな微笑を浮かべる。さらに、映画「優雅な世界」の名シーンでもラーメンは登場した。ソン・ガンホがリビングで家族が送ってくれたビデオを見ながら、一人ラーメンを食べていたが、いきなり怒りがこみ上げてきてラーメンの入った器を投げ出す。そしてその後始末をするシーンがこの映画で一番寂しいシーンだった。このエンディングシーンでもラーメンは代わりを見つけることができないほど、自分の役割をきちんと果たした。ここまで来たら、演技が下手な俳優たちよりも、ラーメンの方が一枚上手なのではないだろうか。

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  • 【PHOTO】東方神起 ユンホ「クールな仕草」

    【PHOTO】東方神起 ユンホ「クールな仕草」

    3日午後、ソウル紫陽洞(チャヤンドン)のロッテシネマ建国大学前店で開かれた映画「ペースメーカー」(キム・ダルジュン監督)のVIP試写会に出席した東方神起のユンホがポーズをとっている。「ペースメーカー」は、一生を他の選手のペース調節のために走ってきたマラソンランナーが、生涯初めて自分のために42.195kmの夢の完走に挑戦するストーリーを描いたヒューマンドラマだ。19日封切り。

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  • 【PHOTO】東方神起 チャンミン「重い足取り?」

    【PHOTO】東方神起 チャンミン「重い足取り?」

    3日午後、ソウル紫陽洞(チャヤンドン)のロッテシネマ建国大学前店で開かれた映画「ペースメーカー」(キム・ダルジュン監督)のVIP試写会に出席した東方神起が壇に上がっている。 「ペースメーカー」は、一生を他の選手のペース調節のために走ってきたマラソンランナーが生涯初めて自分のために42.195kmの夢の完走に挑戦するストーリーを描いたヒューマンドラマだ。19日封切り。

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  • 映画の中で歴史を描く“チキン屋”―チキン屋がストーリーを盛り上げる!? ―

    映画の中で歴史を描く“チキン屋”―チキン屋がストーリーを盛り上げる!? ―

    映画「パーフェクト・ゲーム」のチキン屋21日に韓国で公開される映画「パーフェクト・ゲーム」(パク・ヒゴン監督)。ヘテタイガーズのパク・マンス(マ・ドンソク)の妻(イ・ソンジン)がやっとの思いで切り盛りしている狭くて古いフライドチキン屋で釜山の社稷(サジク)野球場さながらの感動が生まれる。パク・マンスは20年の経歴を持つヘテの選手だが、試合には一度も出場できなかった万年補欠のキャッチャーだ。のし上がってくる後輩たちに追い越され、いつ戦力外通告されるか分からない、選手というよりは荷物持ちに近い人物だ。しかし、いつか打席に立つその日のため、誰よりも熱心に練習に取り組んでいる。そんな中、よく出来る後輩ソン・ドンヨル(ヤン・ドングン)の球を受け、奇跡を予感する。ロッテジャイアンツのチェ・ドンウォン(チョ・スンウ)とソン・ドンヨルの投手対決3回戦が行われた1986年5月。ヘテのキム・ウンリョン監督は負けが見えてきた試合の後半でパク・マンスを出場させるという驚きの作戦に出た。「記録がまったくない選手」「キム・ウンリョンの痛恨のミスとして記録されるはず」とキャスターや解説者が皮肉を言う中、パク・マンスは打席に入る。ヘテの控えでこの姿を見守っていたソン・ドンヨルや他の選手たちは、試合感覚のないパク・マンスのあわてる姿を見て、唖然とし、頭を落とす。ツーストライクになり、勝利を予感したマウンドのチェ・ドンウォンは会心の笑みをもらし、3球目にストレートを投げるが、その瞬間、誰にも予測できなかった大事件が起きる。「パパじゃなくて、ソン・ドンヨルみたいな野球選手になる」という息子、「働いてくれないと食べていけない!野球をやめて、配達でも手伝って」という妻は9回に登場したマンスの姿を見て、熱い涙を流す。映画「ペースメーカー」のチキン屋来月1月19日に韓国で公開される映画「ペースメーカー」(キム・ダルジュン監督)でもチキン屋で感動が花咲く。選手時代に負ったケガのため、マラソン選手としての夢を諦めたマンホ(キム・ミョンミン)の職業はチキンの配達員。高校時代、一緒にマラソンをやっていた友達(チョ・ヒボン)夫婦が営むチキン屋の狭い部屋で寝泊りする、落ちぶれた生活を送っている。おかしな鶏のトサカのついたヘルメットをかぶったマンホは、ワンドゥクがそうだったように、疲れを知らないスピードと持久力独特のジェスチャーで一生懸命チキンを配達する。そんな中、マラソンの韓国代表監督(アン・ソンギ)がチキン屋を訪れ、マンホは韓国代表に選ばれる。しかし彼に与えられたミッションは完走ではなくペースメーカーだった。性格の悪い韓国代表後輩の記録向上のために、30km地点まで前を走り、向い風を防ぐ役割を提案される。敗北主義を克服し、周りの心配もものともせず、マンホは大胆にもロンドン五輪でのマラソン完走に挑戦する。チキン屋の狭い部屋で見ていた夢は、果たして実現できるのか。ある映画関係者は「映画の中のチキン屋は、庶民の苦しい人生を映し出す、一種のメタフォーのような空間」「みすぼらしいけれど、主人公のドラマチックな変身と成功のストーリーを描くにはこれほど対照的な場所もない」と話した。

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  • “入れ歯”のキム・ミョンミン「ただひたすら走り抜く、病気の馬になりきる為に」

    “入れ歯”のキム・ミョンミン「ただひたすら走り抜く、病気の馬になりきる為に」

    俳優キム・ミョンミンが入れ歯をはめて演技したきっかけについて「ただひたすら走り抜く、病気になった馬の気持ちになりきる為だ」と語った。 20日午前、ソウル市広津区(クァンジン)紫陽洞(ジャヤン)にあるロッテシネマ建大入口店で、映画「ペースメーカー」の制作発表会が行なわれた。劇中、主演のペースメーカーチュ・マノを演じたキム・ミョンミンは入れ歯をつけ、不自然な口元を演出した。これについて、キム・ミョンミンは「初めて台本を読んでチュ・マノという人物について考えた時、病気の馬が休むことなくただひたすら走り続ける姿が頭に浮かんだ。馬が走るシーンにおいて最も強調されるのは、まさに目と口。休まずに走る時に歯茎がむき出しになる口元や激しく呼吸する様子は痛ましい」「実際口の部分を強調してみようと何度か試みたが、ランナーたちはほとんど無表情。激しい表情がひとつも出てこない。私に唯一できたことは、呼吸を表現する口に重点を置く事だったので、そこで入れ歯というアイデアを思いついた」と語った。共演したアン・ソンギは「あそこまで演技する姿を見て正直胸が痛かった。むしろ私が苦労した方がいいんじゃないかとも思ったりした」とそばで見守る側の苦しい心境も語った。ペースメーカーとは、マラソンや水泳などの競技で優勝候補の記録を更新させるために戦略的に投入される選手で、ひたすら他人の栄光のために走らなければならず、決してメダルを首にかけることのない国家代表選手のことを言う。来年1月19日に韓国で公開する。

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