春の日は過ぎゆく
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「春の日は過ぎゆく」イ・ヨンエ“ラーメンを食べていきますか?寝ていきますか?”
イ・ヨンエとラーメンはよく似合う。特に春の日にはあるスターを語る時には、小道具の役割も重要です。キム・ナムジュのイヤリング、チョン・ジヒョンのTシャツなどそれなら、食べ物はいかがでしょう。映画やドラマ、時には現実でスターが食べる物を通じて彼らのイメージをもう一度考えてみようと思います。チョ・ウリョン 拝上最近娘の姿がメディアに露出されてからより関心が高まっている女優のイ・ヨンエ。これまでのイ・ヨンエのイメージは、おとなしくて物静かな女性という面に焦点が置かれていた。だが、以前の彼女は、そのような固定したイメージばかりではなかった。化粧品のモデルとしてデビューした当時は、大胆でダイナミックな現代女性の象徴だったので、その後出演したドラマのほとんどは美しい現代女性を象徴する役だった。 時には70年代のおてんばの七姫派(不良女子学生のグループ)に扮し、制服姿の不良女子高生も演じたが、おかしく思われることはなかった。だが、ある瞬間から彼女のイメージはおとなしくて内向的な姿になってきた。純愛を信じる激情のヒロインで、意志を曲げない水刺間(王様の食事を作る所)の女官のように。最もイ・ヨンエらしかったキャラクターウンスそれでも最もイ・ヨンエらしいキャラクターを選ぶなら、映画「春の日は過ぎゆく」のウンスではないだろうか。何か大人しくみえるが、心の中が分かりにくく、自己主張は強いが、それを表に出すことはあまりない。その上、彼女のキャラクターをより強くさせたものもある。それはラーメンだ。この映画の中でラーメンは多様な意味を持っている。日常の細々としたことでありながら、「愛もインスタントになれるのか」という質問、あるいはラーメン一つではおいしいという使命を果たせないため、キムチは必ず付け加えなければならない食べ物ということなど。そのような面を見れば軽く生きるシングルにうってつけのメニューであるラーメンは、一人では何も出来ないこの映画の主人公を代弁する象徴にもなる。ひどく自己中心的なこの映画のヒロイン。彼女はラーメンで男を誘う。また、そのやり方もかなり挑発的だ。「ラーメン、食べていきますか?」そしてその次は、「寝ていきますか?」「春の日は過ぎゆく」あぁラーメンだったのかただ寂しさを忘れるためだったのか、女はさりげなく男に近づき、彼から車の運転を学んで免許を取り、日曜日の午後にはゆったりとソファでリラックスし、足の爪にマニキュアを塗りながら「お腹すいた」と叫びまくる。「ラーメン食べよう。今日はもちラーメン!キムチも入れて」 男は熱心にラーメンを作る。 父が漬けたキムチを添えて膳を調えながら結婚したい気持ちを表わす彼に女ははっきり言う。 「私はキムチ漬けれないよ(私はシングルの方が楽)」すると男は優しい顔で、 「僕が漬けてあげる。そうすればいい(人は一緒に暮らさなきゃいけない)」冬に始まった二人の愛は春と共に絶頂を迎え、見事な桜の花が散る頃には永遠に離れていく。彼と共に食べていた愛のラーメンの味は、昔話になってしまう。千の顔イ・ヨンエとラーメンはよく似合う。特に春の日には実は、ラーメンは一番簡単でいつもある食べ物でありながら、変化に富んだ食べ物でもある。ラーメンにのせるコミョン(料理をより美しく、見栄えを良くするために仕上げの上にのせる飾り物)によって名前が変わったり、調理法によって冷たくも、熱くも食べられる。このようなラーメンの特徴と同じように千の顔を持つ女優イ・ヨンエは色々な顔でファンの心を引き付け、その名前を残してきた。まだ朝夕と寒さが残っているこの春、愛を始めようか、始めまいか迷うシングルには、真夜中に作って食べるラーメンのような映画「春の日は過ぎゆく」、そしてラーメンを通じて思い出したい女優イ・ヨンエが似合う。