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“春風に誘われて”もう一度見たい映画 BEST15

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Spring Movie BEST15

「春風はためかせ~舞い散る桜の花びらが~」Busker Buskerの「桜エンディング」が1年ぶりに音楽ランキングで1位になった。のろのろと近づいてきている春をもっと早く満喫したい人々の気持ちがあったためではないかと思う。それでは、「@star1(アットスタイル)」と共に春の音楽と映画を楽しみながら春のロマンスを満喫してみよう。目と耳を魅了するロマンチックな作品BEST15。

4月が過ぎて5月になった。だが、今年の映画は春とは少し距離がある。昨年韓国で初恋の淡い思い出を描いた映画「建築学概論」が上半期に高い人気を得たことに比べると、少し冷え込んでいるのが事実だ。映画にはまだ“ダーティー・セクシー”な流行が残っており、春の気配を呼び起こす女優らの不在から分かるように映画界では依然としてロマンチックな作品がほとんど見当たらない。ソウルでキムさんを探すことと同じくらいだ。その理由は、恋愛映画がヒット作になりにくい構造的問題があるためだ。

だが、今や俳優と観客はみんな恋愛映画を望んでいる。その隙間をゾンビを題材にした「ウォーム・ボディズ」と100%リアルを掲げた「恋愛の温度」が攻略している。もしこの作品を見ても、まだ他の春の作品が見たいという気持ちになるなら、今度は以前私たちの心に春風を吹き込んだ作品に目を向けてみるのはどうだろうか。当時は気が向かず見なかった作品や、当時胸をときめかせた作品が今春あなたの春風に一緒に乗る準備をしている。“恋”が全てではないが、恋がしたい季節。冬に凍りついていた身体と心を溶かしてくれる温かい作品を韓国、アジア、ハリウッド映画に分けて選んでみた。

韓国映画

1.「春の日は過ぎゆく」
(2001年公開、監督:ホ・ジノ、出演:イ・ヨンエ、ユ・ジテ、上映時間:106分、R15)


「愛がどうして変わるの?」10年以上広く知られている名台詞を誕生させた映画。「春の映画と言えば何を思い出すか?」と聞いたとき、必ず一番先に出る映画。ユ・ジテ、イ・ヨンエ主演の「春の日は過ぎ行く」は、永遠に続くように見えた愛と別れについて新しく描いた作品である。

ストーリー:サウンド・エンジニアのサンウ(ユ・ジテ)と地方放送局のラジオプロデューサーであるウンス(イ・ヨンエ)が伝える旅のようなラブストーリーは、恋愛の幻想を見せながらも私たちに現実を振り返らせる。ホ・ジノ監督は、この映画で恋愛ドラマの巨匠と呼ばれるようになった。「春の日は過ぎ行く」は、ときめきながらもほろ苦い春と愛の香りを満喫できる映画だ。

2.「春が来れば」
(2004年公開、監督:リュ・ジャンハ、出演:チェ・ミンシク、キム・ホジョン、チャン・シニョン、上映時間:128分、R12)


国民の俳優、チェ・ミンシクが出演し話題になった作品。不安定な未来を抱えるトランペット演奏者ヒョヌ(チェ・ミンシク)が、江原道(カンウォンド)にある中学校の吹奏楽部の臨時教師になり起きる話を描いた「春が来れば」は、題名のように花の咲く春が来るたびに思い浮かぶ映画として挙げられる。

ストーリー:これといったクライマックスはないが、冬から春に季節が変わる時期、新しい始まりと希望を伝えるにはこれ以上の作品はないと思う。郷愁と思い出をもとに涙腺を刺激する感動は「春が来れば」が持つ最も大きな強みである。チャン・シニョンとキム・ガンウの初々しい幼い頃の姿は、時間が流れた今になってこそ楽しめるもう一つの見どころだ。

3.「建築学概論」
(2012年公開、監督:イ・ヨンジュ、出演:オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、miss A スジ、上映時間:118分、R12)


2012年上半期の韓国映画界を動かした作品だ。イ・ヨンジュ監督が10年をかけて作った。「恋愛ドラマはヒットしない」という韓国映画界の固定観念を破り、初恋の淡い思い出とレトロブームを巻き起こした。“ナプトゥク”という稀代の名脇役まで誕生させた「建築学概論」は、何も怖いものなどなかった学生時代の恋と社会にまみれた大人の恋を見せてくれるという点で両方を比較してみるのも面白い。

ストーリー:元気は溢れているが、勇気はなかった二十歳。建築学科のスンミン(イ・ジェフン)は、「建築学概論」の授業で初めて会った音楽科の大学生ソヨン(スジ)に好意を持つ。15年後再会した初恋を建築に喩えたユニークな形式は、恋愛映画の歴史にとって重要な意味のある作品だと評価された。

4.「永遠の片思い」
(2002年公開、監督:イ・ハン、出演:チャ・テヒョン、イ・ウンジュ、ソン・イェジン、上映時間:106分、R12)


清純で可憐な故イ・ウンジュと初恋の象徴だったソン・イェジンの美貌を見るだけでも後悔はしない作品。切ないながらも胸の痛い三人の友情と愛を淡々と描いた「永遠の片思い」は、10年が過ぎた今見ても野暮ったくない印象を与え、より素晴らしい作品だと評価されている。

ストーリー:カフェで働きながらカメラで写真を撮ることが好きなジファン(チャ・テヒョン)と、偶然彼のカメラに撮られたスイン(ソン・イェジン)、そんなスインと一緒に入ってきたギョンヒ(イ・ウンジュ)。この三人が描いていく些細な話は甘くて痛く、さらに悲しい。美しい春、「永遠の片思い」は私たちに時間を振り返ってみる大事な機会を与える。

5.「純情漫画」
(2008年公開、監督:リュ・ジャンハ、出演:ユ・ジテ、イ・ヨニ、チェ・ジョンアン、SUPER JUNIOR カンイン、上映時間:113分、R12)


あまりにも有名な漫画家カン・プルのウェブ漫画を原作にしているため、原作のファンはこの映画をそれほどいいとは評価しない。しかし、映画だけをよく見れば新鮮な映像が目立つ。一回り上のおじさんユ・ジテと高校生イ・ヨニ、年下男性&年上女性カップルである22歳のカンインと29歳のストレートヘアのチェ・ジョンアンは、始まったばかりのカップルたちの心のときめきを見せてくれる。

ストーリー:想像もできない瞬間に始まるのが恋愛だ。新しい季節の始まりである春、しばらく恋愛感情を忘れていた恋人のいない人には恋愛細胞を活性化させ、カップルには恋を始めた時を思い出させる映画だ。なんとなく見ていたら113分後には微妙に変わった自分を見つけることができる。


アジア映画

6.「四月物語」
(1998年公開、監督:岩井俊二、出演:松たか子、田辺誠一、藤井かほり、上映時間:67分、R12)


韓国の春の映画に「春の日は過ぎ行く」があるなら、日本には「四月物語」がある。大学の新入生の初々しい初恋を描いた作品「四月物語」は、舞い散る桜と美しい春の映像に魅了されもう一度見たくなるようにする魔力を持っている。

ストーリー:上映時間が67分と短いため、スマートフォンを利用してもいいだろう。スマートフォンにダウンロードし、バスや地下鉄の中で見ても無理がない。実際に春風と共に楽しめる作品で、「短くて太い水彩画のような映画」「4月のたびに訪れる心のときめき」などの評価は絶対に嘘ではない。

7.「ハチミツとクローバー」
(2007年公開、監督:高田雅博、出演:蒼井優、櫻井翔、上映時間:115分、鑑賞年齢制限なし)


広さ16.5m2の部屋、まったく防音が効かない古いマンションで暮らす貧乏な美大生らがいる。純情で片思いをしている真山巧(加瀬亮)と無垢で臆病な青年竹本祐太(櫻井翔)は、花本教授の姪であり、美術に天才的な才能を持つ花本はぐみ(蒼井優)に出会う。

ストーリー:一目ぼれし、片思いする話。複雑な彼らの関係は、恋だけでなく、人と人の間で起こりうるいくつかの状況を描いた。学生にとって春はわくわくしながらも新学期へのプレッシャーが同時に始まる季節だ。どうすれば若い青春時代を面白く過ごせるのだろうか。些細だが、平凡ではない「ハチミツとクローバー」でその答えを見つけられる。

8.「花とアリス」
(2004年公開、監督:岩井俊二、出演:鈴木杏、蒼井優、上映時間:135分、R12)


三角関係を題材にしたラブストーリー。「花とアリス」は「ハチミツとクローバー」のように新入生、新学期の話を描いた作品だ。しかし、その背景は高校。新学期を迎える二人の女子高生の友情と愛、一人の男性をめぐって親友の花とアリスが表現する嫉妬や重い感情は、逆に幸せな感じを与えるほど美しい。

ストーリー:「花とアリス」も花が満開した春の日を背景にしている。パッと咲いた花と美しい景色を見ていると映像ながらもまるで自分がその空間にいるような錯覚が呼び起こされる。家の中にうずくまっているあなたに飛び出していけと言ってくれる作品だ。暖かい春に何もせず過ごすわけにはいかないと教えてくれる完璧な“春の映画”だ。

9.「あの頃、君を追いかけた」(原題:「那些年,我們一起追的女孩」)
(2012年公開、監督:ギデンズ・コー、出演:クー・チェンドン、ミシェル・チェン、ハオ・シャオウェン、上映時:107分、R15)


台湾版「建築学概論」、この映画もフレッシュな印象を与える。意地悪でいたずら好きで好奇心旺盛な少年と、成熟した大人しい少女がいた。二人が作り出す愛と思い出は、映画を見る人に「なんで私にはああいう思い出がないんだ」「私の思い出はどうだったかな?」という考えを自然に呼び起こさせる。

ストーリー:リアルで感動的だ。監督の実際の話としても有名なこの作品は、台湾映画のレベルをより一層引き上げたとまで評価され、マニアから高い人気を得た。「あの頃、君を追いかけた」を見れば台湾のドラマもこれから人気を得ると予想される。巧妙に洗練された感じはなぜこの映画を今見つけたのかと思えるほどだ。

10.「いま、会いにゆきます」
(2005年公開、監督:土井裕泰、出演:竹内結子、中村獅童、上映時間:118分、R12)

最初からやり直すため「いま、会いに行きます」。1年後の雨の季節に帰って来るという約束を残して先にこの世を去った妻には、小学校1年生の息子とその息子の面倒を見なければならない不器用な父がいる。そして雨の降るある日、いつも遊びに行く森で散歩をしていた父子の前に嘘のように妻が再び現れた。だが、彼女は生前の記憶を全て失った状態だった。

ストーリー:二人は自然にもう一度恋に落ち、息子ももう一度ママに会えた事実に大きな喜びを感じる。しかし、その女性は自身が記憶していない約束を残した。雨の季節が終わる6週間後に去っていくということだ。“しかし”が与えるどんでん返しが「いま、会いに行きます」の醍醐味だ。宝くじに当選する確率より低いかもしれない“愛の奇跡”を語る作品だ。


ハリウッド映画

11.「ノッティングヒルの恋人」
(1999年公開、監督:ロジャー・ミッシェル、出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、上映時間:123分、R12)


女優と一般人のラブストーリー。誰もが一度は夢見たはずの状況が、まるで明日にでも自分に起こるかのように描いた映画だ。しかし、映画はそれ以上の価値を伝える。すべての逆境を乗り越え、愛を勝ち取るアナ(ジュリア・ロバーツ)とウィリアム(ヒュー・グラント)。この過程で、アナが発した「私はただ一人の男性の前で愛してくださいと言う女であるだけ」という一言はこれまでに感動的な名台詞として挙げられている。

ストーリー:イギリスのノッティングヒルでウィリアムが経営する書店に訪れた世界的な女優アナは、ノッティングヒルで運命的な出会いをする。お互いへの好感は好意に変わり、ついに恋に落ちるが、女優との恋愛は誤解を生む。

12.「フリップド」
(2010年公開、監督:ロブ・ライナー、出演:マデリン・キャロル、レベッカ・デ・モーネイ、上映時間93分、R12)


ポスターからも分かるように少年と少女の愛の物語を描いた映画で、成長物語でもある。映画を見た観客は「見ながらずっと母のような温かい笑みが消えなかった」と話す。なんだか幼稚だが、かわいくて微笑ましい感情がよいという評価だ。もっとも目立つ部分は少年ではなく、少女の方が一目ぼれするという設定だ。

ストーリー:男性主人公と女性主人公の視点を同時に見られる。そのためなのだろうか、とても愛らしく魅力的だ。二人の少年、少女のビジュアルも映画から目を離せなくする一因になっている。見たほうがいい映画ではなく、“見せてあげたい”映画だ。よい推薦は称賛を呼ぶ。

13.「ラブソングができるまで」
(2007年公開、監督:マーク・ローレンス、出演:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、上映時間:103分、R12)


定義できない愛とは、“まさにこれだ”ということを見せてくれる作品だ。典型的なラブコメディでOST(劇中歌)まで話題になった。女性と男性が出会い、作詞と作曲をする話だ。これがごく平凡だと思われるなら、周りを見てほしい。これほど愛せる人が何人いるだろうか。

ストーリー:こんな愛ができれば、男女主人公のように幸せになれるなら、一生愛だけしても後悔はしないと思う。彼らの作詞、作曲の前には“誰かのために”という語句がつく。一緒の時間そのものが特別だという言葉ほどロマンチックな表現があるだろうか。誰かにとって特別な存在になること。映画はこれを誇張せず説明しており、より美しい。

14.「50回目のファースト・キス」
(2004年公開、監督:ピーター・シーガル、出演:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、上映時間:99分、R15)


男性主人公のヘンリーは普段から愛は人生の邪魔だと思う平凡な獣医だ。そんな彼が偶然ルーシーに出会い、一目惚れする。ヘンリーは彼女とデートの約束をすることに成功するが、初日のデートで彼女は彼を覚えていない。

ここでは交通事故の後遺症と短期記憶喪失という主な題材が登場する。

ストーリー:「これってなんだ。とんでもない題材だな」と思っても、恋できる時間が一日しか残っていないという設定が逆に集中度を高める。ヘンリーは自分のことを記憶すらできないルーシーとの愛を守るため、毎日新しいデートを考える。真の愛とは何かということに気づかせてくれる美しい作品だ。「恋したい」という言葉が出るしかない作品。

15.「ホープ・スプリングス(原題)」
(2012年公開、監督:デヴィッド・フランケル、出演:メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ、上映時間:104分、R19)


「ホープ・スプリングス」は、セックスレスの夫婦が行く一週間のヒーリング旅行をテーマにした映画だ。アメリカでは、昨年8月に公開され、韓国では4月4日に公開された。夫婦のセックス問題を赤裸々に描いた映画といってもよい。刺激的な題材であるだけに自然と目がいく。夫婦に必要なヒーリングポイントをすべて含んでいる。

ストーリー:恋の賞味期限は3年といわれる。結婚してから30年となるセックスレス夫婦のケイ(メリル・ストリープ)とアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)は、この3年を30年後まで持続させる方法について悩む。50~60代の夫婦の現実を描いているが、30~40代の夫婦も共感できる。「ホープ・スプリングス」はこの春、いつの間にか恋が退屈になった夫婦、またはカップルにとって一筋の光になる準備ができているという自信を持っている。
元記事配信日時 : 
記者 : 
チョ・ヨンギョン
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