チョン・ビョンギル
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カンヌ国際映画祭、上映スケジュール発表…19日「オクジャ」から24日「名もなき野良犬の輪舞」まで
今年のカンヌ映画祭の韓国映画上映スケジュールは「オクジャ」から始まり「名もなき野良犬の輪舞」で幕を閉じる。カンヌ映画祭組織委員会は11日(現地時間)、公式ホームページで今年のカンヌ映画祭にノミネートされた作品の上映スケジュールを公開。カンヌ最高の話題作として注目されているポン・ジュノ監督の「オクジャ」は19日、プレス試写会で上映された後、レッドカーペットと公式上映などの公式日程を通して世界中に初公開される。6月28日からNetflixより全世界に公開される「オクジャ」は、カンヌ映画祭でベールを脱ぐ。映画祭前日である15日には、韓国の取材陣との記者懇談会で話題作「オクジャ」について話す時間を設ける。この日の記者懇談会にはポン・ジュノ監督とNetflix、そして韓国の配給会社であるNEWが出席する予定だ。21日にはホン・サンス監督の「クレアのカメラ」とチョン・ビョンギル監督の「悪女」が上映される。「クレアのカメラ」はスペシャルスクリーニング部門に、「悪女」はミッドナイトスクリーニング部門にそれぞれノミネートされた。「クレアのカメラ」の公式日程では、主役を演じたイザベル・ユペールとホン・サンス監督、キム・ミニ、チョン・ジニョンなどが出席する予定。「悪女」の公式日程にはチョン・ビョンギル監督とキム・オクビン、ソンジュン、キム・ソヒョンが出席する。ホン・サンス監督とキム・ミニは21日に続き、22日にも公の場に登場。コンペティション部門にノミネートされた「その後」が22日に上映されることになったためだ。2人は21日に続き、22日にもカンヌのレッドカーペットに登場予定で注目を集めている。特にキム・ミニは2月に行われた第67回ベルリン映画祭で主演女優賞を受賞しただけに、彼女への関心は高いと見られる。ピョン・ソンヒョン監督の新作「名もなき野良犬の輪舞」は、24日に上映される。ミッドナイト・スクリーニング部門にノミネートされ、24日から25日になる夜11時に上映されることになった。この日はピョン・ソンヒョン監督とソル・ギョング、キム・ヒウォン、チョン・へジンが出席。現在ドラマ「王は愛する」を撮影しているシワンは映画祭に出席するため、日程を調整しているという。第70回カンヌ国際映画祭は、17日より開幕する。
「第50回大鐘賞映画祭」昨年のような事件はなかった…“均等な受賞”(総合)
第2の「王になった男」事件は無かった。1日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)KBSホールで「第50回大鐘賞映画祭」の授賞式が開かれ、映画「観相師」(監督:ハン・ジェリム)が最優秀作品賞を受賞した。今年、11部門でノミネートされた「観相師」は、最優秀作品賞以外にも監督賞、主演男優賞(ソン・ガンホ)、人気賞(イ・ジョンジェ)、助演男優賞(チョ・ジョンソク)、衣装賞など、主要部門でトロフィーを獲得し、6冠に輝いた。今年12の部門にノミネートされ、最多ノミネート作になった「7番房の奇跡」は、主演男優賞(リュ・スンリョン)、シナリオ賞、企画賞、審査員特別賞(カル・ソウォン)など計4つのトロフィーを獲得し、9部門にノミネートされた「スノーピアサー」は編集賞、美術賞を、7部門にノミネートされた「新しき世界」は音楽賞を獲得した。比較的に均等な受賞と言える。それぞれの映画が獲得したトロフィーの数に、差は大きくなく、単純に作品性や興行性の一極に偏った結果でもない。昨年、大鐘賞映画祭は「王になった男」が15冠に輝き、議論になった。「王になった男」は当時、最優秀作品賞をはじめ監督賞、主演賞、人気賞、助演賞などを総なめにした。特に、昨年はキム・ギドク監督の「ピエタ」、チェ・ドンフン監督の「10人の泥棒たち」など話題作が多かったため、さらに反応が大きかった。最終的に、審査員の資質まで議論の的になり、公信力に欠けているとう不名誉を被った。そのため、今年の大鐘賞映画祭はいつにも増して重要だった。今回の授賞式は異論も見られず、公平性も疑われにくいと見られる。そんな中、いつにも増して競争の激しかった主演男優賞部門ではリュ・スンリョン(「7番房の奇跡」)、とソン・ガンホ(「観相師」)が共同受賞し、視線を引いた。主演女優賞は「悪魔は誰だ」のオム・ジョンファが獲得した。男女助演賞はそれぞれ「観相師」のチョ・ジョンソク、「私のオオカミ少年」のチャン・ヨンナムが受賞し、映画への貢献度が認められた。キム・スヒョンは「シークレット・ミッション」で初めて映画で新人男優賞を獲得した。新人女優賞は「悪戯」で大胆な演技を披露したソ・ウナが受賞した。「殺人の告白」のチョン・ビョンギル監督は新人監督賞を受賞し、これからの活躍を期待させた。「観相師」のイ・ジョンジェは人気賞を獲得した。一方、今年は予選で選ばれた51本の作品のうち、21本の作品は16部門に分けられ、採点が行われた。5点から10点まで審査員の点数をあわせて平均を出した。オフラインとオンラインの審査員が別々に選ばれ、作品を審査した。*トロフィーの数の統計:「観相師」6、「7番房の奇跡」4、「スノーピアサー」2、「ベルリンファイル」2、「シークレット・ミッション」1、「悪戯」1、「殺人の告白」1、「新しき世界」1、「ザ・タワー 超高層ビル大火災」1、「私のオオカミ少年」1、「悪魔は誰だ」1受賞者(作)一覧◆最優秀作品賞:「観相師」◆監督賞:ハン・ジェリム(「観相師」)◆シナリオ賞:イ・ファンギョン(「7番房の奇跡」)◆主演男優賞:リュ・スンリョン(「7番房の奇跡」)、ソン・ガンホ(「観相師」)◆主演女優賞:オム・ジョンファ(「悪魔は誰だ」)◆助演男優賞:チョ・ジョンソク(「観相師」)◆助演女優賞:チャン・ヨンナム(「私のオオカミ少年」)◆新人男優賞:キム・スヒョン(「シークレット・ミッション」)◆新人女優賞:ソ・ウナ(「悪戯」)◆新人監督賞:チョン・ビョンギル(「殺人の告白」)◆審査員特別賞:カル・ソウォン(「7番房の奇跡」)◆撮影賞:チェ・ヨンハン(「ベルリンファイル」)◆編集賞:チェ・ミニョン、キム・チャンジュ(「スノーピアサー」)◆照明賞:キム・ソングァン(「ベルリンファイル」)◆企画賞:「7番房の奇跡」◆音楽賞:チョ・ヨンウク(「新しき世界」)◆衣装賞:シン・ヒョンソプ(「観相師」)◆美術賞:アンドレ・ナックバシル(「スノーピアサー」)◆技術賞:ソン・スンヒョンコンピューターグラフィックアイデア(「ザ・タワー 超高層ビル大火災」)◆ハナ金融グループ人気賞:イ・ジョンジェ(「観相師」)◆映画発展功労者:ファン・ジョンスン、チョン・イルソン撮影監督
「殺人の告白」大鐘賞映画祭で新人監督賞を受賞
映画「殺人の告白」のチョン・ビョンギル監督が新人監督賞を受賞した。1日午後、ソウル汝矣島(ヨウィド)KBSホールで開かれた第50回大鐘賞映画祭で「殺人の告白」のチョン・ビョンギル監督が新人監督賞を受賞した。チョン・ビョンギル監督は「ありがとうございます。映画を撮りたいと思ってきた私に、映画を撮る機会をくださったようです」としながら「『殺人の告白』の撮影は本当に大変でした。一緒に頑張ってくれた方々に本当に感謝しています。また、観客の皆さんもありがとうございます」と感想を明かした。続いて「最後に、この映画を楽しく見てくださった方々に感謝申し上げます。皆様のお陰で映画を撮れるようになりました」と感想を述べた。新人監督賞の候補には「殺人の告白」のチョン・ビョンギル監督、「私のオオカミ少年」のチョ・ソンヒ監督、「悪魔は誰だ」のチョン・グンソプ監督、「かくれんぼ」のホ・ジョン監督、そして「Cheer Up Mr. Lee」のイ・ビョンホン監督がノミネートされていた。
「殺人の告白」チョン・ビョンギル監督、原題は“悪魔の涙”?これは知っていてほしい!
チョン・ビョンギル監督、初の商業映画デビュー「娯楽スリラーという考えで作った」男の荒さと緊張感溢れる韓国型のスリラー映画が登場した。映画「殺人の告白」の特徴についてチョン・ビョンギル監督が説明した。チョン・ビョンギル監督は29日、ソウル東大門(トンデムン)MEGABOXで開催されたマスコミ試写会の場で「観客が面白く見られる娯楽スリラーを、という思いがあった」と話し、「連続殺人という刺激的な題材ではあるが、映画が終わるころには、観客の胸に残る何かを伝えたかった。そこで、滑稽な笑いを入れたり、アクションにおいても新たな試みをした」と答えた。チョン・ビョンギル監督は独立映画(配給会社を通さず、制作者が直接映画館に売り込む映画)「俺たちはアクション俳優だ」でデビューし、「青年暴徒猛進歌」など、独立映画界から期待が寄せられている映画人だ。「殺人の告白」はチョン・ビョンギル監督の初の商業映画であり、大衆とはアクションスリラーを通じて疎通することになった。続けて「『俺たちはアクション俳優だ』が終わった後、準備していた映画が途中でうやむやになっていた。面白いストーリーを書いてみようと思って、済州島(チェジュド)に行って『殺人の告白』を書いた」とし、「初日に全体の3分の1を書いて、早くソウルに戻れそうだと思ったが、それ以上うまく進まなかった部分が映画のどんでん返しであった」と話した。チョン・ビョンギル監督は「(どんでん返しに対する)悩みで、2ヶ月半もそこに泊まっていた。ほとんど書き終えたが、残りの数枚が書けなかった」とし、「どんでん返しがあると映画的な面白さがあり、時効に対する設定を探る過程が面白いだろうと思った」と付け加えた。そして「シナリオを書くとき寂しかった。お酒、ノートパソコン、タバコだけの暮らしだったが、ソウルに戻るときにタバコをやめた」とし、「本来、『殺人の告白』は劇中の本のタイトルだった。うちの作家がタイトルをそれにしたいと話した。最初は『悪魔の涙』、『悪魔の告白』などだった。あいにくデビュー作品と同じようなタイトルだが、次の作品も似たようなタイトルだ」と驚きの発表をした。また、「華城(ファソン)連続殺人事件をテーマにした『殺人の追憶』を早朝に見たが、当時、映画館で変なおじさんが映画を一緒に見ていた。そのおじさんが殺人犯ではないかと、映画が終わるまでそう想像した」と話し、「真犯人が時効の後に世の中に現れたらどうか、本を出版したらどうかと思った」と述べた。続いて、チョン・ビョンギル監督は「そうしているうちに、日本では殺人の真犯人が本を出版したことが実際にあると聞いた。その殺人犯は醜い容貌だったが、もし殺人犯がハンサムな人なら、どんな反響があるのか。また、許しを求めたら、我々の社会はどう受け入れるのか考えてみた」と話し、映画を構想したきっかけも明かした。「殺人の告白」は、ある地域で発生した連続殺人事件を題材にし、時効が満了した殺人犯が、事件を担当した刑事と全国民の前で自身がその事件の殺人犯であることを明かすという設定のアクション映画だ。チョン・ジェヨン、パク・シフが出演する。11月8日に韓国で公開される予定だ。