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チョン・ソクヒからの手紙

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  • 最初はソン・ミナさんがオ・ジウンさんということに違和感を覚えました ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    最初はソン・ミナさんがオ・ジウンさんということに違和感を覚えました ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    SBS「ドラマの帝王」のオ・ジウンさんへSBS「ドラマの帝王」で、劇中ドラマ「京城(キョンソン)の朝」のヒロインとしてキャスティングするため、アンソニー・キム(キム・ミョンミン)が慌てて探したトップスターソン・ミナ(オ・ジウン)の傲慢で冷ややかな表情には慣れているけれど、いくら頭を絞っても誰なのかまったく気が付きませんでした。皆さんも共感すると思います。知っているようで知らない、思い出せそうで思い出せない、気が狂いそうでした。あまりにももどかしくて、結局ドラマのホームページで調べることにしました。まさか!ソン・ミナ、あの冷ややかで傲慢な彼女がJTBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「清潭洞(チョンダムドン)に住んでいます」のオ・ジウンだったとは分からなかったのです。昨年の夏まで半年以上毎日のように、それこそ喜怒哀楽を共にしてきた間柄なのに、そんなオ・ジウンさんに気づいてなかったとは。それだけではありません。KBS毎日ドラマ(月~金に放送されるドラマ)「笑ってトンヘ」でも半年以上テレビで会えたので、3年間毎日テレビで会っていたのです。シットコムの時は、彼女に馴染んでいたので、親友の娘が突然出世したかのように不思議で感心しました。「あら、オ・ジウンさん、立派になったわね!」遅い時間に電話もかけられず、あんなに大胆な化粧も似合うんだ、あんなにセクシーな衣装も似合うんだねと真夜中しばらくの間、自問自答していました。最初はソン・ミナさんがオ・ジウンさんだということに違和感を覚えていましたそれだけ変身の幅が大きかったのです。実際に「笑ってトンヘ」で、悲しくても寂しくても常にたくましくて純粋なイ・ボンイ役から「清潭洞に住んでいます」で世間知らずのデンジャンニョ(自分の力ではなく、男に頼って生きていこうとする見栄っ張りな女性のこと)オ・ジウンとして変身したときも驚きました。最初は上手くできるかなと心配しました。家族のための献身と犠牲が人生のモットーであるイ・ボンイ役と、清潭洞(チョンダムドン)が象徴している富に対する欲望がいっぱいのオ・ジウンのギャップがあまりにも大きかったからです。イ・ボンイ役の時は、あまりにもトンヘ(チ・チャンウク)が注目を浴びていたので、ヒロインだったにも関わらず、あまり活躍できませんでした。ただひたすら優しいだけの役割がいつも変わりないように、かえって対立構図の悪女役だったユン・セワ(パク・ジョンア)がより話題になっていました。けれど、そんなに優しくてしっかり者だったイ・ボンイ役をオ・ジウンが演じたら、図々しく厚かましい人を見事に演じることができました。正直、ドラマの序盤ではブランド品とお金持ちの男が好きなところが気に入らなくて嫌になっていました。頭も悪いのに、ずる賢い部分まで本当に嫌でした。けれど、時間が経つにつれ、人々はオ・ジウンのことを好きになるしかなかったのです。シットコムの中の人物たちはもちろん、ドラマを見守っている視聴者たちも。そんな破天荒な方が今回は小悪魔的な魅力を発揮し、なんとトップスターになったのです。それだけではなく、企画会社の社長まで好き勝手にする人になっていたので、驚くしかありませんでした。けれど問題は、ソン・ミナがオ・ジウンさんだったことを知ってから、その当日だけはその役に集中することができなかったのです。それは「清潭洞に住んでいます」でオ・ジウンが想像したシーンに思えたからです。シットコムでよくこんなエピソードがありますよね。けれど、副作用というか、そんな症状は一日で消えたので、心配しないでください。ソン・ミナは結構面白い人物でした。もちろん、イ・ゴウン(チョン・リョウォン)脚本家に対して傲慢な態度を取るのは気に入らないけれど、今も自分のことを愛しているのかと問いかけた時、アンソニー・キムが「『京城の朝』のヒロインになってくれたら」と答えたら、その一言に運命のサイコロを投げる勝負根性を見せてくれました。昔の恋人を助けるために大胆に5億ウォン(約3800万円)の大金を投資する勇気、本物のトップスターですね。「京城の朝」よりオ・ジウンさんの成長が気になります毎日、事件や事故に巻き込まれ、厳しい道へ進んでいるドラマ「京城の朝」は、果たして視聴者の前に実体を表わすことができるのか、それはあまり気になりません。物語の展開にあって、アンソニー・キムが様々な迂余曲折を経験したにも関わらず、自分の将来を邪魔する帝国会長(パク・グンヒョン)の群に勝利することは火を見るよりも明らかなことだからです。今、気になっていることは、アンソニー・キムとよりを戻したいと願っている女優ソン・ミナの将来、そして、役者オ・ジウンさんの成長です。ソン・ミナ役でオ・ジウンさんがどれだけ進化するか、見守る楽しみがありそうですね。今までの毎日ドラマとシットコム、そして時代劇を通じてたくさんのベテラン俳優との共演や速度の調節、そして視線の演技をしっかり学べたと思います。今回は、相手役の実力派俳優から一手を習うチャンスを得ることができましたね。ありふれた物語だけれど、初心を忘れず、スポンジのようにたくさんのことを吸収できることを願っていますが、ソン・ミナの傲慢で見栄っ張りなところは絶対に習わないでほしいです。チョン・ソクヒ(コラムニスト)より

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  • ユン・ゲサンさん、料理する姿だけを見ても真心を感じました ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    ユン・ゲサンさん、料理する姿だけを見ても真心を感じました ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    O'liveの「ユン・ゲサンのOne Table」最終回の招待客はgodのメンバーでした。最初から念頭に置いた料理を通じて心を伝えたいという番組のタイトルの趣旨にこれほどぴったり合ったゲストはいないでしょう。ぎこちない雰囲気を変えるためには料理が最高です。ひとまず美味しいものをお口に入れたら、誰もが優しくなりますから。数年の間、おろそかになったメンバーたちを招待したが、緊張した姿がはっきりと見えたユン・ゲサンさん。いちじくの煮物を全部焦がして、秘蔵のタッカンジョン(ピリ辛ソースを絡ませた鶏肉のから揚げ)ソースの作り方を忘れて慌てていて、番組の最中に動揺していました。ユン・ゲサンさんが緊張している間、危機の瞬間をそばで陰ながらサポートをして下さったクォン・ユル(旧名:クォン・セイン)さんのおかげで無事に終えた所を見ましたか。3ヶ月前に番組を始めたときは、料理どころか包丁さえ握れず、大根の皮も剥けなかったユン・ゲサンさんとクォン・ユルさんだったのです。そんな二人が力を合わせて大きなミスなしに定食コースを作ったのです。感慨無量としか言葉がありません。悩んだ末に厳選した料理は、タッカンジョン(フライドチキンを砂糖、しょうゆなどで甘く味付けしたもの)にユッケサラダ、そして白キムチを盛り合わせたヤクパプ(韓国風甘い味の五目ご飯)でした。決して簡単な食膳ではありません。初回からずっと続けて見てきた視聴者ではない場合、どうしてそんな大げさなのかと思うかもしれませんね。歌手のアレックスさん以来、料理が上手な男性芸能人がたくさん現われたから、それも理解できます。実は私も2回目の放送のとき、調理師の資格をめぐって問題になる前までは、ユン・ゲサンという俳優のスター性に頼った料理番組のひとつだと思い、あまり興味がもてなかったのです。美味しい料理の中で行き来する和解、胸がいっぱいになりました私も2回目のクラスで韓国料理の調理士の資格を取ることを諦めました。前代未聞とも言えることではありませんが、珍しい事件だったことは明らかです。MBC「無限に挑戦」や、KBS 2TV「ハッピーサンデー-男子の資格」だったらどうだったのでしょう。ネットユーザーがどんな反応をするのかが目に見えます。芸能人になって10年を越えた芸能人への道、放送業界のノウハウをよく知っているユン・ゲサンさんを嫌う人が増えると思いましたが、私はかえって大胆に諦める決断力、その点を高く評価しました。準備もなく始めたことがミスで、細かく調べずに取り掛かったことが自分の間違いだったと。自分の誤りを認めるところが気に入りました。料理の先生は早く諦めたことに大いに失望した表情をしていたけれど、私は反対に賢い選択だったと思います。その理由は、仕事として料理をしたのではなく、ただ大切な人に美味しい料理を食べさせたいという気持ちで始めた挑戦でしたから。料理をする楽しみはまったくなく、長さと厚さと間隔、そしてセンチメートルに執着していたところ、これではいけないと判断を下したなら、一刻も早く他の道を探すのが正しいと思います。その日、心に決めて料理の先生の前で自分の意志を明かしたユン・ゲサンさんを見て推測してみました。人々に突然godを脱退することを告げた理由を。責任の重い、軽いの差はあるけど、その当時は明らかな確信を持っていたと思います。セインさんの魅力を再発見したことも忘れてはいけませんしかし、放送では遠まわしに表現しただけで、待っていた視聴者たちは、結局今回も脱退の明確な理由を聞くことはできませんでした。だけど、月日が経ったせいか、誤解がほとんど解けたようだったし、メンバーたちがお互い理解できたなら、それで良いと思います。人生ってそういうものなのだと思います。お互いが和解するより不和を促し、火に水ではない油を注ぐ人もたくさんいます。事実をわざと歪ませたり、膨らませたりして伝える人は、さらに多く存在します。もし今のようにメンバー全員が一斉に集まって、トッポッキやチャーハンなど、何かを料理して食べながら話し合っていたなら、そして、お互いの目と目を合わせて素直な気持ちで心を開くことができたなら、また、クォン・ユルさんのように話を聞いてあげて、共感してくれる人がもっといたなら、必要以上の誤解を招くことはなかったと思います。番組の序盤ではいろんな対立もありましたが、今回の挑戦を通じて得たものはとても大きかったと思います。私もそのおかげで、韓牛プルコギサラダをはじめ、いくつかの料理の秘訣を学ぶことができました。それに、毎週ユン・ゲサンさんと一緒に私たちをときめかせてくれたキム・テウの美男バージョンであるクォン・ユルさんを知るようになったことも大きな収穫だったと思います。クォン・セインから改名したクォン・ユルさん。ドラマでも、また違う料理番組でも、また会えることを願っています。チョン・ソクヒ(コラムニスト)より

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  • 真っ直ぐな心を持つ青年チュウォンさん、誤解してごめんなさい ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    真っ直ぐな心を持つ青年チュウォンさん、誤解してごめんなさい ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    KBS「キム・スンウの乗勝長駆」のチュウォンさんへ骨の髄まで真っ直ぐな青年KBS 2TV「キム・スンウの乗勝長駆(スンスンチャング)」(以下「乗勝長駆」)の制作スタッフは、今週のゲストだったチュウォンさんにまるでKBSドキュメンタリー「人間劇場」の出演者に似合いそうな修飾語を付けてくれました。私も激しく共感せざるを得なかったのです。成長過程で道筋をそれたことも勉強のうちだと言って、友達と遊んだことが全てだというのは、信じられません。普段はお皿洗いをはじめ、家事も手伝っているようです。時々おつかいに行って終わるのではなく、旧正月やお盆になったら、兄と一緒にジョン(チヂミ)料理を取り仕切っているというチュウォンさん。新聞紙を敷き、ダンボールでガードした後、大きなフライパンを置いて、塩・コショウで下味をつけるとは驚きです。普通なら、ただフライ返しでひっくり返しただけでも「今回のジョンは全部僕が作ったよ」と見せびらかすだろうに、他の子供たちとはまったく違いますね。「羨ましくなったら負け」という言葉がありますが、今回は本当に羨ましい、羨ましいという言葉が番組を見ている間ずっと頭から離れませんでした。役柄のイメージから、素っ気ない青年だと誤解していました実は、KBS 2TV「乗勝長駆」を観る前までは、ただ明るく育った可愛い末っ子だと思っていました。でも、KBS 2TV「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)に合流していなかったら、可愛いとは思わなかったでしょう。絶大の人気で高視聴率のまま幕を下ろした国民的ドラマ、KBSドラマ「製パン王キム・タック」の出演陣があるバラエティ番組に出演した時、チュウォンさんが隠れた魅力をちらっと見せてくれたことがあります。それでも、私は悪役の人と偶然街で出会ったら、殴ろうとするおばさんのように、ク・マジュンというキャラクターが持つ自己中心的な強いイメージのせいで、漠然と傲慢なところがある若者かもしれないと思っていたようです。その後も引き続き、KBSドラマ「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」や、KBSドラマ「カクシタル」と出演し心の温かい人を演じたけれど、素っ気なく振る舞う人物でしたね。そんな理由から可愛いには程遠い、むしろ話しかけにくい人だと思ってしまいました。だけど「1泊2日」で見せてくれた色んな姿で、いつの間にか国民の弟アイドル役者と呼ばれるようになりました。今でも鮮やかに目に浮かびます。一番年上の兄キム・スンウさんの懐の中ですやすや眠っていたチュウォンさんのあどけない姿を見た瞬間、それこそ癒されました。私のような視聴者がかなり多いと思います。それにチュウォンさんはドラマのキスシーンでも細かいところまで真剣に悩み、心から相手役の方と接していて、演技をする瞬間だけは本当に恋をしていると、今でも10回以上も読んだ「ロミオとジュリエット」のような純粋な愛を夢見ているようです。幼いとき守りたかった崇高な愛が、歳月が経つにつれ変化していき、計算高い人間になった自分が嫌になったと、とうとう泣いてしまいました。既に世俗の汚濁に染まってしまったこのおばさんは、当惑してしまいました。チュウォンのように考えたら、私は何日も座り込んで泣き続けなければならないからです。1987年生まれの彼は1ヶ月半が経ったら27歳になるのですが、未だにどうしてこんなに純粋な心を保てるのでしょうか。あなたは人間味あふれる俳優ですチュウォンさんは大学に入学したばかりの未熟な年齢でミュージカル「Spring Awakening(春の目覚め)」という作品を通じて一躍スターになりましたが、単に運が良くて配役を手に入れたわけではなかったのです。最初は主人公の代役としてキャスティングされたけど、絶えずひたむきに努力を続けた結果、舞台に上がることができたのです。もしかしたら、最後まで一度も舞台に上がることができなかったかもしれません。でも、1寸の誤差もない徹底した準備で、チャンスを掴むことができたのです。ドラマ「製パン王キム・タック」の時も撮影初日から一番に撮影現場に到着して、一日中撮影現場にいながら慣れなかった現場に適応しようと努力し、「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」で配役の比重が少し大きくなってからは、責任感を感じ率先して雰囲気をリードしようと努力したそうです。一生懸命になることが、一番難しいと打ち明けてくれたチュウォンさんの話、胸にジーンときました。人間味あふれる俳優になりたいと言っていましたが、もうすでに人間味あふれる俳優になっていると思います。バラエティ番組を通じて、そして一人の若者を通じて、こんなにたくさん学び、悟るのは難しいでしょう。優しくて真っ直ぐな心を持つ若者チュウォンさんの魅力を見つけ出してくれたKBS 2TV「乗勝長駆」の制作陣に、改めてこの場を借りて感謝の気持ちをお伝えしたいです。チョン・ソクヒ(コラムニスト)より

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  • より成長したソルビさんを見ることができて嬉しかったです ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    より成長したソルビさんを見ることができて嬉しかったです ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    MBC「黄金漁場-ラジオスター」のソルビさんへ「ソルビさんにとって噂とは?」MBC「黄金漁場-ラジオスター」(以下「ラジオスター」)に出演したソルビさんに公式的な質問を投げかけた。そして、一寸の迷いもなくソルビさんが答えました。「私を成長させた単語です」そうなのです。いつの間にかより成長したソルビさんになっていたのです。おそらく、2007年のことだったと思います。デビュー以後、ソルビさんが突出的な言動をし、まるでブレーキが壊れた自動車のように走っていた頃、「心配だ。ブレーキをかける必要がある時点ではないのか」という内容の記事を書いたことがありました。それはおそらく、今より若かった時代のソルビさんをそそのかして、利益を得ようとした数人の大人たちに向けた記事だったのかもしれません。制作陣としては喜んで受け入れるキャラクターであるのは間違いない。それに、所属されている芸能事務所側からは知名度が高くなればなるほど収入も上がるので、誰より喜んでいたはずです。しかし、一度、固まってしまったイメージを変えることは難しいので、顔と名前を知らせるために取る衝撃的な方法は控えた方が良いと思いました。しかし、この間SBS「強心臓」でもそうだったし、今回の「ラジオスター」でもそうでしたが、ソルビさんを見てそんな私の心配がおせっかいだったと思いました。ソルビさんは一人でちゃんとやっていたのです。自分の悔しい気持ちより、他人を配慮する心がとても綺麗です何より自分の過ちでもない事件によってしばらくの間、苦痛の時間を過ごさなければならなかったのですが、その大変な時間を自分一人で乗り越えたという点が、そしてそれを後悔ではなく、前向きに受け入れた彼女の態度に拍手を送りたいです。ソルビの性的動画の波紋だけを見てもそうです。事実ではなかったのですが、だからこそより悔しくて、怒りが込み上がったはずです。ソルビさんの母はどれほど胸を痛めたのか、病気にまでなったそうです。その動画をインターネット上に最初に流した人を見つけ出すことはできないと言われ、さらには人の噂話が好きな人たちが自分の大切な娘に関するデマを絶えず流したことで、胸が詰まるような思いをしたでしょう。しかし、ソルビさんにとって誰よりも心強い支えになってくれるはずの母まで病気になった時、ソルビさんは諦めず、一人で積極的に事件解決に乗り出したことを本当に尊敬します。このような犯罪の場合、真偽を確かめるために被害者が自分の身体の一部を撮影し、それを捜査機関に提供しなければならないことを今回、ソルビさんの話を聞いて初めて知りました。それこそ呆れたことでした。被害者が潔白を証明するためにまた違う被害を受けなければならないのです。一緒に出演したDefconn(デフコン)さんは、タクシーを無賃乗車したという噂だけでも悔しくて手が震えていたのに、ソルビさんの悔しさは一体誰が補償してくれるのでしょうか?胸が苦しくなります。しかし、こういう時に、どんな苦難の時間でも長い目で見れば人生にはムダがないという昔の言葉が間違っていないと思える気がします。動画事件を初めて聞いた時は、自分で直接一つ一つ問題を取り上げながら解明しようとしたけど、そうすることで実際の当事者たちが水面上に浮かぶことが気になって止めたそうです。2年という時間の間、SNSの波及で恐ろしく広がっていたので、結局は法律の力を借りるしかなかったとは言え、憎いと思ってもおかしくない他人を配慮するその気持ち、ソルビさんだけが持つ美徳だと思います。健康な姿で、帰って来てくれて嬉しいです「だるまのように、起きる度に違う人になって起き上がる変身の鬼才」という紹介のコメントも、MCたちのどんなタフな攻撃にも、今は何気なく笑い飛ばせる余裕ができましたね。先週、恋愛がしたいというDefconnさんに向けて「どうしてダイエットをしなければならないのか、女性たちがそのヒゲを気に入っているのか、そのメガネが自分に似合っていると思うのか、一度考えてみて下さい」と話したことや、「女性たちは口数の多い男性をあまり好まない」とアドバイスをしたことが、本当に見事でした。中でも「キム・グクジンさんにもアドバイスをしてください」と頼まれて、「独身に戻りましたか?」と聞き、独り言のように「あ、難しいな」と呟いたことも面白かったです。このように、誰もが簡単に真似できないユニークな存在になり、文句ばかり言う気質はもう無い、こんなに正直になってもいいのかと思えるソルビさん。健康な姿で、帰って来てくれてありがとう。チョン・ソクヒ(コラムニスト)より

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  • 「いとしのソヨン」ソヨンのお父さん、親の気持ちでもう一度だけ我慢してください ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    「いとしのソヨン」ソヨンのお父さん、親の気持ちでもう一度だけ我慢してください ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    KBS「いとしのソヨン」のチョン・ホジンさんへKBS週末ドラマ「いとしのソヨン」。タイトルから分かるように、父親のストーリーがドラマの背景になるこのドラマは、本当に久しぶりです。少し大げさに言うと、MBC「田園日記」やKBS「拝啓、ご両親様」以降、まったく見ることができなかったようなドラマです。医者や裁判官のような専門職が多く登場したり、片方の家庭は富裕層である一方、相手の家庭は屋根部屋に住むような貧しい家庭であるなど、KBS週末ドラマの定石をそのまま受け継いでいる点に関しては不満もありますが、それでもこれほどの関心を見せてくれたことが嬉しく、ありがたいと思っています。いつからか、親は若者にとって、ただの厄介な存在となってしまいました。子どもの結婚に強く反対したり、そうじゃなかったら、望んでもいない結婚をさせようと押し付けたり、それが親の役割である場合が多かったじゃないですか。もちろん、「いとしのソヨン」でもホジョン(チェ・ユニョン)とホジョンの母が(ソン・オクスク)が結婚をめぐってよく言い争っていますが、それでもホジョンはとても可愛いから彼女に好意を持って見守るようになるんです。いい人であるサムジェさんがいきなり悪い父親になってしまいましたねそれから、何よりも私たちが過去に経験しなければならなかったIMF経済危機という戦争と同じような苦痛の時間、そのために辛い涙を流さなければならなかった様々な家庭の話を、もう一度振り返ってみるようにしている点が、意味のあることだと思いました。法律がなくてもまっすぐに生きるだろうと思えるほどいい人であるイ・サムジェ(チョン・ホジン)さんは、IMF経済危機のせいでいきなり悪い父親、悪い夫になってしまいました。何の理由もなく、ただ怖いからと妻にすべての責任を転嫁したまま、逃げ出したとは思っていません。今の私たちにはその行動はどうしても理解できないけれど、崖の端まで追い詰められたことがない限り、その時の心境がどうだったのか、まったく理解することができないと思います。しかし、その無責任な逃避による被害に、家族たちは全身でぶつからなければならなかったんです。お金がなくて苦労を強いられますが、時間が解決してくれたり、努力することで解決できる部分だと思います。月日を経てから、昔話のように笑いながら話すこともできるかもしれないですし。しかし、プライドが傷つくこととは、まったく別の問題だと思います。だから、辛い生活の中でもプライドだけは失わないように生きようと、一生懸命頑張ってきたイ・ソヨン(イ・ボヨン)にとっては、克服することが難しい傷があるのです。実は、頼るあてが全くないにも関わらず、一人で一生懸命頑張った末に裁判官という職業に就き、なかなか難しい社会的な成功を成し遂げ、最高の配偶者を迎えて安定した生活を送るようになったソヨンが、どうして父親の過ちに対して今でも神経質になるのか、最初は理解できませんでした。どうして寛大な姿を見せてくれないのか、どうして過去のことを払い落とすことができないのか、彼女の態度が本当に冷たく、偉い人はやはり威張るんだなと、横目で睨みつけたこともあります。もう物事が分かる年齢なのに、父親を見たくないからといって何の罪もない双子の弟サンウ(パク・ヘジン)ともあえて縁を切る必要があるのかなと思いました。話によると、子どもの頃は父親と気まずい仲ではなかったんでしょう? むしろ、父親の足音を聞いただけでも喜んで、父親の胸に飛び込んだ娘だったと聞きました。しかし、今週の放送をみて、ソヨンは胸が締め付けられるような思いをたくさん経験してきたことを知りました。それも一番多感な思春期に。主人公をいじめる役として必ず登場する悪質な教師、そして、ライバルであるクラスメートのマンガでしか見られないような非常識な行動など、ありきたりな展開ではありますが、それを見ている私はイライラしました。サンウの大学の授業料を支払うために大学を自ら辞めたのかと責め立てる母親に、「父親のせいで辞めたんだから」とソヨンが冷たく答えました。どれほど憎しみを抱えて、そんな風に言ったんでしょう。ソヨンの冷たく凍りついた心もいつかは溶けると思いますそのせいで父親の存在自体を否定するけれど、さらには義母がソヨンのために父親の祭祀まで準備してくれるハプニングが起こったけれど、視聴者の皆さんも分かっているように、ソヨンは悪い人ではありません。きっと今、彼女の心の中も複雑なんでしょう。それでもね、一度嘘をつき始めたら、その嘘はまた違う嘘を生み出すんですよ。その結果、想像もできなかった凄まじい波乱と向き合うようになりましたが、一体これはどうすればいいんでしょう。彼女の義姉であるミギョン(パク・ジョンア)と弟のサンウが恋人になったのです。この間、会いましたよね? サムジェさんが気に入っていたそのお嬢さんが、婿であるカン・ウジェ(イ・サンユン)の妹なんです。義母のチャ女史(キム・ヘオク)がどれほど騒ぎ出すだろうか、この事態をどのように解決すればいいのか、一体、解決はできるんだろうかと、今から胸が苦しくなります。きっと、平凡だった自分の人生に首を突っ込み、また波乱を起こす父親と弟に向けてソヨンが恨みを吐き出すと思います。サムジェさん、しばらくは寂しいと思う気持ちが大きいかもしれませんが、どうか、これまでも我慢してきたんですから、もう一度だけ我慢してください。ソヨンの冷たく凍りついたその心もいつかは必ず溶けるはずですから。私は娘の立場も親の立場にもなってみたことがあるので、よく分かります。子どもを産み、その子が大きくなるまで育ててみて、ようやく親の気持ちが分かるという昔の言葉が間違っていないことは、よくご存知じゃないですか。チョン・ソクヒ(コラムニスト)より

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  • 「栄光のジェイン」ヨングァンさん、寂しい人々の味方になってください ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    「栄光のジェイン」ヨングァンさん、寂しい人々の味方になってください ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    KBS「栄光のジェイン」のヨングァンさんへキム・ヨングァン(チョン・ジョンミョン)選手を初めて見たとき、「この人と仲間になりたい!」とふと思いました。何だか、意志と義理が並はずれて堅そうに見えたからでしょうか。深夜でも早朝でも、SOSを送るだけで、どんなに遠くて険しい道のりでもスーパーマンやロボットテコンV(韓国のレトロアニメのキャラクター)のように駆けつけて、悪者を一発で叩きのめしてくれる人に見えたということです。しかも、一度仲間になったら絶対裏切らない人に見えたんです。案の定、ユン・ジェイン(パク・ミニョン)さんが父親の隠し子だというとんでもない秘密(実は誤解なんですけど)を知った後も、彼は他の家族のように横目でにらんだり敵視したりせず、ジェインさんを家に連れてこようと何度も努力しました。「お前は、僕の妹なんだから。妹の心配は兄さんがすることだろう?」と。知り合いもなく、一人でも平気だと大口を叩いてきたジェインさんでしたが、自分のことを心配してくれる温かい彼の手を拒むことはできなかったのでしょう。周りにかわいそうな人がとても多いですね一人で生きる世の中とは言え、KBS「栄光のジェイン」には寂しい人々がとりわけ多いです。今まで頼れる人がまったくいなかったジェインさんは、元々寂しい人だったとしても、根深い心の病を抱えるソ・イヌ(イ・ジャンウ)さんや、復讐心を抱いて生きてきたソ・インチョル(パク・ソンウン)さんなども、実は寂しい人なのです。特に、ソ・イヌさんはコデ商事のソ・ジェミョン(ソン・チャンミン)会長の一人息子で、苦労知らずのお坊ちゃまに見えますが、実は心を開ける人が誰もいない孤立無援の境遇なのです。ありふれた御曹司のキャラクターが見せるわがままな言動に、今更いらだつことはありませんが、このソ・イヌというキャラクターはまったく基本がなってない人間だということが問題でした。子どもの頃に誘拐されたことがあり、そのトラウマで感情がコントロールできないようですが、やることなすことすべて稚拙すぎて、好感は持てません。さらに、彼の父親は、彼が犯したミスを正すどころか、卑劣なことをするように勧めるような人なのです。本当にかわいそうでしょう。その反面、叔父のソ・ジェミョン会長の下で彼の手足となり、あらゆる屈辱を受けながら復讐する日だけを夢見ているソ・インチョルさんも、やはりかわいそうです。長い間、自分の本心を隠して寂しい日々を過ごしてきたからか、ジェインさんが手を差し伸べたとき、常に冷静だった彼の表情に一瞬小さな動揺が見えました。誰かが何の見返りもなく自らを犠牲にして面倒を見てくれるのは、生まれて初めてのことだったのです。そういえば、ジェインさんも誰かが自分を心配してくれる気持ちをヨングァンさんから初めて感じたと言いました。覚えていますか?拉致されたジェインさんを病院で見つけたときです。それだけではなく、好きだと言ってくれた人もシスター以外ではヨングァンさんが初めてだったそうです。それはたぶん味方ができたという感じだったのでしょう。知足者富を胸に刻んでください幸い、ジェインさんにはいつの間にか味方が一人ずつ増えています。この間、ヨングァンさんと母親パク・グンジャ(チェ・ミョンギル)さんが、新しく考案した海鮮ちゃんぽんを試食しながら励まし合う温かい場面をジェインさんがじっと見つめていましたが、そんな彼女に気づきましたか?「母親ってあんな感じなんだ」と言いながら背を向ける彼女の後ろ姿がとても寂しく見えました。だけど、ジェインさんを敵のように憎んでいたパク・グンジャさんも、自分が危機に直面したとき、全力で助けようとするジェインさんを見て、心を開くようになりました。こうやって見ると、ヨングァンさんとジェインさんは本当に味方が多いですね。いつも陰で献身的に面倒を見てくれる祖母(チョン・ヘソン)もいるし、実力で正々堂々と入社しなさいと励ましてくれる姉(キム・ヨンジュ)もいます。「人生で一番簡単なのは放り出すことだ。そして他の人のせいにすることだ。ダメな人間でお金も持っていないというその事実を認めなければならない。そうして初めて勝てるのだ」という人生の真理を教えてくれた人生の先輩ホ・ヨンド(イ・ムンシク)チーム長も、二人の味方であることは明らかです。また、今はヨングァンさんを軽蔑するチュ・デソン(キム・ソンオ)代理ですが、近いうちに彼もヨングァンさんの味方になると思います。もちろん、あっさりとした性格のチャ・ホンジュ(イ・ジン)代理は言うまでもなく二人の味方です。だから、もう恐れるものは何もないですね。世の中に本当の味方だと言える人が一人もいないソ・ジェミョン会長の何がそんなに怖いんですか?でも、これからどんな事件が起きても、ヨングァンさんとジェインさんはソ・イヌさんとソ・インチョルさんに冷たく背を向けないでほしいです。ソ・イヌさんはもちろん、ヨングァンさんの父親の死に関わっているソ・インチョルさんも、実はジェインさんのようにソ・ジェミョン会長の被害を受けた人物ですから。ソ・ジェミョン会長のせいで素直に成長することができなかった人たちなんです。ホ・ヨンドチーム長が話してくれた知足者富(足るを知る者は富む)は老子の言葉です。自分の心に満足できない人は、いくら詰め込んでもいつも足りないと感じますが、ソ・ジェミョン会長の影で育ったソ・イヌさんとソ・インチョルさんがそんな貴重な真理を知るわけがありません。どうか、海のように広い心で正義の味方のヨングァンさんは、特に意志の弱いソ・イヌさんの味方になってあげてください。考えてみれば、本当にかわいそうな人なんです。チョン・ソクヒ(コラムニスト)より【「栄光のジェイン」DVD情報】・「栄光のジェイン」特集ページ・「栄光のジェイン」DVD公式ホームページ●「栄光のジェイン」DVD-SET1 税込価格¥19,950 2012/10/3発売DVD6枚組/アウターケース付/ピンナップジャケット仕様【特典映像】制作発表会見Part1/ポスター撮影風景★レンタルVol.1~6同時リリース!●「栄光のジェイン」DVD-SET2 税込価格¥19,950 2012/11/2発売DVD6枚組/アウターケース付/ピンナップジャケット仕様【特典映像】制作発表会見Part2/パク・ミニョン インタビュー/イ・ジャンウ インタビュー★レンタルVol.7~12同時リリース!

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  • 「SUPER STAR K4」ユンゴンさんの審査に対する私の点数は… ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    「SUPER STAR K4」ユンゴンさんの審査に対する私の点数は… ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    Mnet「SUPER STAR K4」のユンゴンさんへ先週のMnet「SUPER STAR K4」で、海外での活動が非常に忙しくなったグローバルスターPSY(サイ)さんの空席を埋める特別な審査員が紹介された瞬間、本当にびっくりしてしまいました。前のシーズンや予選でいつも見てきた人物の中の1人だろうと思い、あまり期待していなかったからです。実は、おばあさんに近い年齢になったこのおばさんにとって、「SUPER STAR K4」の放送時間は夢見心地の状態になる頃ですが、ハンサムな容姿のユンゴンさんが登場すると、私も知らないうちに両手を合わせて、まるで少女ファンであるかのように目を輝かせながら見ていたのです。居眠りから完全に目が覚めて、テレビの前に近寄って座りました。だからと言って、私はユンゴンさんの個人的なファンではありません。ただ、いつになるか分からないけど、必ず一度は審査員として出てほしいと思っていたからです。実は、周りの人々にどうして、一体なぜユンゴンさんに出演交渉をしないのかと愚痴をこぼしたこともありました。話を聞いたら、イ・スンチョル(RUI)さんが推薦したそうですね。もし誰かから、「昨冬のMBCスターオーディション『偉大な誕生2』で最も印象的だったワンシーンは?」と聞かれたら、私は躊躇せずユン・サンのメンタースクールの中間評価を選ぶと思います。予選当時は「ユン・サンを笑わせよ」という笑い話が出るほど、ユン・サンさんは恐怖の対象でした。そして、常に無表情を貫いている彼だからか、彼のチームがMT(1泊2日の親睦会)に行くと言っても興味を持つ人はほとんどいなかったのです。でも、みんなが知っているように、ユン・サンのメンタースクールはまさにどんでん返しを見せてくれました。そして、尊重と配慮に満ちたその現場にユンゴンさんがいたんです。私はその日、審査員の正解はユンゴンさんだと思いました。尊重と配慮がこもった審査評価、見させてもらってますいつからか、胸に突き刺さるような辛口の批評を審査の定石と思うようになりましたが、どうしてみんなサイモン・コーウェルの真似をするのか理解できません。なぜかその席に座ったら、みんなが競争するかのように、刺激的な言葉を吐き出し、厳しい目つきで見つめるのです。だけど、ユンゴンさんの場合、言葉遣いや語調だけではなく、目つきと表情からも参加者たちの歌を聞こうという誠意が見えました。彼の審査評価は落ち込ませようとするより自信をつけてあげようとする参加者への配慮が見えたという点がとても良かったです。今でも覚えています。緊張していたメンティーのチョン・ウンジンさんにシャイな微笑みを見せながら、「何よりも、歌を歌う姿が綺麗です」と言ったことを。傷つかないような指摘と褒め言葉の配分が上手くて、信頼できる審査評価でした。これこそが審査の正解ではないでしょうか。さらに、MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」を通じてほぼ毎日のように彼を見ることができましたが、台詞が一言もなかったユンゴンさんがそんなに話し上手な人だったとは、まったく知らなかったです。その時の尊重と配慮、口が達者な面は「SUPER STAR K4」でも依然として続いています。DICKPUNKSには「久々にお金を出して見たいと思った公演でした」という絶賛を、T(ユン・ミレ)さんからそれぞれのカラーを出しきれていなくて残念だったと評価されたHONEY Gには、本来シンガーソングライターの曲をリメイクすることは非常に難しいことだけど、それを自分なりにうまく表現したと褒め、彼らを励ましてくれました。また、ロイ・キム君には人並み以上の容姿のせいで実力が低評価されているという絶賛と、現実的なアドバイスまで加えて力を与えてくれました。また、幼いユ・スンウ君には後になって必ず一緒に曲の作業をしてみたいと、元気の出る提案をしてくれました。たぶん、ロイ・キムやユ・スンウ君、この2人にとってユンゴンの言葉は、これからずっと心の支えになる一言だったと思います。真心のこもったアドバイスは参加者たちの心に一生残ると思います一方、キム・ジョンファンさんにはあまり深く考えない方が良いと話し、チョン・ジュニョンさんには今週までは安定的だが、来週もこれだったら今後厳しくなるとか、ヨン・ギュソンさんには本当に歌が上手い人とカラオケに来た感じだと指摘しました。しかし、重要なのは、聞く人が不快に感じるような指摘ではなかったということです。傷つけず指摘をすることも能力じゃないでしょうか。その中でも、私が最も気に入ったのは、アン・イェスルさんにしたアドバイスでした。彼は「歌には歌う人の性格が染み出ているんですが、アン・イェスルさんは小心な方だと思います。まだ幼い歳にも関わらず、臆病な自身を克服したことには感心しましたが、もう少し自信を持ってほしいです」とアドバイスしました。私がアン・イェスルさんに抱いていた、何となくもどかしかった部分を正確に指摘してくれたのです。そうなんです。自信だったのです。そして、それを克服した彼女のステージは一層輝きました。残念ながら先週、アン・イェスルさんは脱落しましたが、たぶん、ユンゴンさんの真心がこもったアドバイスは彼女の心に一生残ると思います。最後に、私がユンゴンさんに出した評価は、「イケメンシンガーソングライターとか天才ミュージシャンといった少し照れくさい修飾語にも、依然として屈しない意志が気に入りました」です。もちろん、私はその華麗な表現があまり気に入らないのですが、皆さんはどう思いますか?チョン・ソクヒ(コラムニスト)より

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  • ガラリと変わった「GO Show」これからもずっと会えますよね? ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    ガラリと変わった「GO Show」これからもずっと会えますよね? ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    SBS「GO Show」制作陣とコ・ヒョンジョンさんへ一体何の組み合わせなんだろう。SBS「GO Show」を見てしばしば感じた疑問です。一時、流行っていた親しくなりたいのコンセプトなのか、まったく関連性がないゲストたちを並ばせて座らせているから、話が途中で途切れるしかない。考えてみてください。トークショーでもない個人的な集まりでも、初対面の人と話を始めるまで時間が結構かかります。どんなタイプの人なのか、どこまでマナーを守ればいいのか、お互いを探索することも必要で、さらに人見知りが激しい人の場合は、一日か半日では解決できない時もあります。ただお互い自己紹介をしただけで、お互い気楽にバラエティ番組をやれと言われても、そんな簡単にできることではないですから。ぎこちない組み合わせは、ゲストにも番組にも良くありません例えば、何週間前にtvN「応答せよ1997」の話題の主人公であるソ・イングク、Apinkのチョン・ウンジさんが招待されたときを思い出してみてください。同じ歌手の立場であって、それぞれSBS「幽霊」と「紳士の品格」で演技を始めたMBLAQのジオとCNBLUEのイ・ジョンヒョンさんは共通点があって、一緒に色んなトークができるけど、演歌歌手であり大先輩であるソン・テグァンとテ・ジナさんはその場でどんな話でサポートすれば良かったのでしょうか。だからなのか、時々、お二人を画面から見ることができませんでした。放送進行が自然ではなかったことは、以前にもありました。その日は「紳士の品格」で第2の全盛期を迎えた女優キム・ジョンナンさんと俳優チェ・ダニエル、イム・チャンジョンさんが一緒に出演しました。キム・ジョンナンさんは誰でも聞きたがる清淡(チョンダム)魔女の話を、映画「共謀者」の広報に一緒に出演したチェ・ダニエルとイム・チャンジョンさんは当然映画の話を主にしました。その雰囲気がどうだったのか、十分に推測できると思います。もっとも残念に思った放送は、6月に放送された「感受性の帝王」編でした。出演者は俳優キム・ウンスとイ・ジョンヒョクさん、そしてイ・ギョンシルと2AM チョグォンさんでした。名前だけ聞いても唖然とする組み合わせです。それに、この間MBC「黄金漁場-ラジオスター」を通じてタレント性を認められたキム・ウンスさんと当時「紳士の品格」で注目され始めたイ・ジョンヒョクさんが流暢なお喋りでアピールしている間、残った二人の立場はなんとなく変でした。MBC「世界を変えるクイズ~セバキ~」の二番煎じのように見えたりもして、まるで正月や秋夕(チュソク:韓国のお盆にあたる祭日)に突然、子供たちにお小遣いをあげるから、歌ってみてとお願いするような感じでした。何と言っても、最大の被害者はチョグォンさんでした。待望のソロアルバムがリリースされた時点だったので、たくさん準備したと思います。でも、積極的に見せることもできず、注目を集めることもなかったのです。半年が経って照れくささを乗り越えたコ・ヒョンジョンさんの成長に感心していますところが、そのように五里霧中だった「GO Show」が変わったのです。2週間にかけて放送された「本能的に」編の出演者はSBS「ニュー!日曜日は楽しい-キム・ビョンマンのジャングルの法則 in マダガスカル」(以下「ジャングルの法則」)チームと秋夕特集に放送された「ジャングルの法則W」チームでした。ジャングルという同じ経験があって、ゲスト同士が共感できるトークができたのです。また、ノ・ウジンとシン・ボンソンさんはKBS「ギャグコンサート」で一緒に出演した同僚として格別な共感がありました。それだけではありません。RAINBOWのウリさんはMCであるコ・ヒョンジョンさんが主演したSBSドラマ「レディプレジデント~大物」に特別出演をした間柄でした。私は他の話より、コ・ヒョンジョンさんが当時、長い時間トラックの上で苦労をした新人ガールズグループを覚えていてくれたことが印象的でした。そのようにお互いのチームも違って、MCと出演者との立場も違ったけれど、目に見えない赤い糸で繋がれているようで、温かい感じがしました。そこに、今まで見られなかったパク・ジョンチョルさんという新しいキャラクターが登場してとても新鮮でした。「ジャングルの法則」で軟弱なソウルの男という意味のヨンソナムとして、また、ジョンチョル族として活躍している姿も面白かったけど、トークショーでは一歩進んだ面白さがあって、惹きつけられる魅力があったのです。そして、見逃してはいけないもう一つ、コ・ヒョンジョンさんがシン・ボンソンさんの代わりに演じた状況劇がありました。テレビを消してベッドに横になったさりげない表情も、「今日泊まっていって~、ねぇってば」という声がずっと頭から離れず、耳に刻み込まれていました。それに当然、シン・ボンソンさんが積極的に勧めて、一緒に踊ったコ・ヒョンジョンさんの呆れたダンスも思い出しました。いつも「私はこんなことはできない」と言って、踊る人まで止めさせていたコ・ヒョンジョンさんが半年経って、このように照れくささを吹っ切りました。だけど、噂は本当ですか?SBS「ニュー!日曜日は楽しい」のオーディション番組「K-POPスターシーズン2」が始まり、「ジャングルの法則」の放送時間が変更されたため、「GO Show」の立場が不安だという噂が流れています。今になってやっと安定してきたのに、こんな噂が流れるとは。何卒、デマであることを祈る一方、コ・ヒョンジョンさんの人知れない努力と成長に拍手を送ります。コラムニスト チョン・ソクヒより

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  • Jewelryのために努力するキム・イェウォンさんの意志に本当に感心しました ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    Jewelryのために努力するキム・イェウォンさんの意志に本当に感心しました ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    Jewelryのメンバー、キム・イェウォンさんへ先週、SBSトーク番組「GO Show」でRAINBOWのウリさんがこのように話しました。SBS秋夕(チュソク:韓国のお盆にあたる祭日)特集「ジャングルの法則W」の出演オファーを受けたとき、冒険に対する怖さよりRAINBOWを人々に知らせたいという気持ちが先立ったと。実は本当に怖かったけれど、その気持ち一つでコウモリの両翼を素手で握る大胆な姿を見せることができたと話しました。それだけではないんです。MBC「アイドルスター陸上・水泳選手権大会」で水泳部門の優勝を果たしたときは、いい成績を出すために泳いでいる間ずっと息を止めていたようです。そういえば、はっと思いつきました。3ヶ月以上、頑張って練習したRAINBOWのシンクロナイズドスイミングの公演が、非常に短く編集され、ファンから反発の声が上がったこともありましたよね?でも、そのおかげで、ウリさんとジェギョンさんは試合の個人部門でメダルを取ることができたのだと思います。グループの運命を背負って孤軍奮闘するアイドルがたくさんいます自分の夢を叶えるために渾身の力を注いで努力することが当然と思えるかもしれません。しかし、人気が評価の基準になる芸能界というステージに立たされたアイドルたちが、自分の属するグループを知らせたいという気持ちで努力する姿を見ていると、何だか心が痛くなるんです。無名の悲しみは毎日のように感じることだろうし、根性があると言われるためには壊れることを躊躇せず、時には自分が思うことと違っても図々しく笑ったりする姿を見せなければなりません。詳しくは知りませんが、おそらく様々な理由でトイレに隠れて泣いたアイドルもたくさんいると思います。色んな番組に出演しすぎて人々に冗談で物乞いとからかわれたりもしたKARAのスンヨンをはじめ、まるで漫画の主人公ハニのように陸上トラックを死ぬ覚悟で走り、SISTARという名前を世の中に知らせたボラ、先ほど話したRAINBOWのウリなど、グループの運命をそのか弱い両肩に背負い、孤軍奮闘してきたアイドルがたくさんいるんです。その中でひときわ気になるガールズグループのメンバーが一人います。それは、Jewelryのキム・イェウォンさんです。一時期、星のように輝きましたが、今は人々の記憶から薄れてしまったJewelry。グループの中心であったパク・ジョンアとソ・イニョンがソロとして独立した後、グループが解散したと思っている方々がほとんどだと思います。実際に、現在彼女がレギュラーとして出演しているKBS2「青春不敗2」を訪れたゲストたちに聞いてみても、キム・イェウォンさんがどのグループに属しているのか、きちんと知っている人があまりいなかったのです。正直に言うと、私もわずか数日前に知りました。「青春不敗2」はもちろん、MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「スタンバイ」やSBS「スターキング」を通じて顔を覚えたし、最近、tvN「応答せよ1997」でも良い姿を見せてくれたのに、可愛いキム・イェウォンさんとグループJewelryを繋げて考えることができなかったのです。ガタガタと震えていたキム・イェウォンさんの両足が忘れられませんでも、今ははっきりと分かります。知らないわけがありません。キム・イェウォンさんがMBC「どすこい!横綱アイドル」で堂々と優勝を飾った後、その感想でJewelryの新しいアルバムのリリースを知らせたからです。しかし、視聴者や解説を担当したイ・マンギさん、そして同僚たちの中でも、キム・イェウォンさんが優勝すると予測した人はたった一人もいなかったはずです。一回目の試合から決勝に至るまで、体格からも年齢からも簡単に勝てそうな試合は一つもなかったのです。キム・イェウォンさんが自分より首一つほど背が高い長身の年下の後輩たちを、最後の土壇場で倒し優勝することができたのは、決して運だけではなかったと思います。ガタガタと震えていた両足と、試合の間、顔に漂っていた悲壮さが今でも忘れられません。最近の流行語で例えるとしたら、これは人並み優れた意志の結果だと思います。ニューアルバムのリリースを多くの方に知らせるため、歯を食いしばり最後の力まで身体の奥から引き出したキム・イェウォンさん。感心しましたが、一方では心が痛くなります。数日前、「青春不敗2」の撮影現場に行ってきましたが、すでに大人気を博している他のメンバーたちに比べ、相対的に認知度が低いためか、一つのシーンでも、他の出演者の言葉を一言も聞き逃すまいと目を輝かせながら撮影に没頭するキム・イェウォンさんの積極的で真面目な姿勢が印象的でした。その日は新曲のタイトル「LOOK AT ME」が刻まれた帽子をかぶり、間接的なPRにも熱心でした。努力は運に勝てないとよく言われますが、これほど努力をしているのに実を結ぶことができないなんてあってはならないことだと思うんです。今週、待ちに待ったニューアルバムをリリースするそうです。どうか、ニューアルバムが大ヒットして、キム・イェウォンさんのこれまでの努力が実を結んでほしいですね。コラムニスト チョン・ソクヒより

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  • ユン・セアさんに教える「私たち結婚しました」の行動マニュアル ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    ユン・セアさんに教える「私たち結婚しました」の行動マニュアル ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    MBC「私たち結婚しました」のユン・セアさんへ新しいカップルに関する記事が連日溢れていますが、「この番組まだやってるの?」と聞く人がいるほどMBC「私たち結婚しました」は人々の関心から一歩遠ざかりました。出演者の一挙手一投足に注目が集まっていた以前のシーズンを思い出すと、今シーズンは何だが気の毒に思えます。結婚という道徳にとって最も重要な事柄を大胆にもタイトルにしたため、事前に台本があるなどの問題も多かったですが、この番組一つで一躍スターになった芸能人も一人二人ではありません。インタビューをすると今でも「私たち結婚しました」の出演を希望している芸能人がたくさんいました。知名度アップに繋がり、イメージチェンジをする絶好のチャンスということをみんなが知っているからでしょう。通常の番組とは次元が違うトキメキがありますから。どうであれ、幸い今回のシーズン4は、久々に3組の仮想夫婦が注目を集め始めたので、新たな活躍が期待できると思います。ユン・セアさん&ジュリアン・カンさんのカップルは、自然なスキンシップで、ZE:A グァンヒさん&Secret ソナさんカップルは予測不能で赤裸々なとんでもないトーク術で、そして、オ・ヨンソさん&MBLAQ イ・ジュンさんカップルは爽やかでハツラツとした魅力を見せて視聴者に一歩近づきました。しかし、同じ船には乗りましたが、それぞれの船の速度は少しずつ違います。先週の放送を見ると、オ・ヨンソさん&イ・ジュンさんカップルは初めてお互いの存在を確認した日でしたが、グァンヒさん&ソナさんカップルはちょうど新居に入居した日でした。そして、ウギョル村(私たち結婚しました村)に一番最初に引っ越してきたユン・セアさん&ジュリアン・カンさんカップルにとっては初めて一緒に料理をした日でした。1~2週間の差は大きくないような気もしますが、見ているとその差は結構大きいように感じられます。ソナさん、意外な心遣いに驚きました初めて会った時は、誰でも好印象を与えようと努力するでしょう。しかし、外での出会いとは違って、家で、一つの空間で一緒に過ごすというのはまた別の話です。ともに生活をしていると、予想しなかった喧嘩やまったく理解できないことが次から次へと起こるのです。お互いの好みや性格が少し違うだけで、どれだけ人が不快感を覚えるのか、改めて知ることになるでしょう。きっと譲り合って妥協しながらどれだけ調和していくのかが、他人と一緒に暮らす上で円満に生活する鍵となるでしょう。実は、この番組のアイデンティティにおいて、今まで様々な評価がありましたが、ここでの結婚とは、ただ象徴的な意味を持っているだけなのです。両親を含めた親戚関係も、大小様々な出来事も排除されているので、結婚というよりは仮想恋愛、さらに現実的な表現をするならば、仮想同居と言った方がいいと思います。でも、「私たち同居します」とは言えませんから。視聴者の立場で見たとき「私たち結婚しました」の良いところは、他人を大切にし、配慮して、お互いが仲良く過ごせる方法を学んで行くという点、それがまさに大人へと成長していく道だということを学べるという点です。出演者にとっても、この番組を通じて、人気を得ることも、人生の知恵を得ることもできるということは一石二鳥ではないでしょうか。しかし、歴代の出演者の中にはこの一緒に暮らす方法を知らない人がいて批判されたこともありました。事前の協議を経た設定だったかもしれませんが、自分がすべきことを何とかして相手に押し付けたり、人のせいにしたり、いつも迷惑ばかりかけて人々から非難されたのです。そういったことを考えると今回のシーズンで、ソナさんやオ・ヨンソさんが、もしかしたらそのようなミスをするのではないかと、内心心配をしていました。ソナさんは以前から顔見知りだった新郎と遠慮のない仲に見える雰囲気が、そして、オ・ヨンソさんはKBS「棚ぼたのあなた」でのピョンピョン跳ねる元気ハツラツで明るい性格が、そのような不安を抱かせたのかもしれません。ところが、オ・ヨンソさんは初めての日だったこともありまだ状況が把握できておらず、ソナさんの場合は意外な面が目に入って正直少し驚きました。若いけれど、相手を褒めることで励まし、気に入らないことがあっても闇雲に反対するのではなく、一歩引いて妥協案を提示する知恵を見せてくれました。そして、初めての出会いで、ZE:A シワンさんが夫だとだまされたどっきりカメラで、グァンヒさんが気を悪くしたかもしれないと気遣っているように感じられました。感心しました。夫だけではなく、視聴者が不満を感じるかもしれないので心配ですけれど、予想できなかった問題点は別のところにありました。一緒に暮らす方法を知らない新婦は、一番年上のユン・セアさんでした。宮廷トッポギを作る過程で、配慮が不足していたのです。まず、料理をする時、初めて作る料理ならば、レシピを印刷して調理台の横において見ながら作るとより楽に料理ができます。レシピ通りに作れば、失敗を大幅に減らすことができるからです。そして何より重要なことは、夫でも他人でも、そして家でも外でも、相手に何かをやらせることは良いことではありません。もちろん必要に応じて1回か2回お願いするのは良いでしょう。しかし、今回の場合、絶えずジュリアン・カンさんに面倒をかけっぱなしだった点が問題でした。あまりにも余裕がなく、夫の表情が変わることに気づいていなかったようですが、実は見ていて不安を感じました。召使いを意味する「奴」という文字に「心」を合わせると、「怒」になります。誰でも何かを命令されると気を悪くするという意味なのです。近くにいるからといって「あれ持って来て」「拭いて」「どかして」のように何かを命令されることが好きな人はこの世の中にはいません。人柄が良くて、あるいは気弱で指示通りに動くかもしれませんが、結局心の中では不満が積もると思います。夫だけではなく、視聴者も同じく不満が積もるということを忘れないでください。放送を見た後、もちろん変わると思いますが、老婆心ながらに申し上げます。今まで演技を通して努力し積み上げた良いイメージを一度で壊してはいけませんから。コラムニスト チョン・ソクヒより

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  • 「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」のペク・ジヨンさん、深い話ができる秘訣は何ですか? ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」のペク・ジヨンさん、深い話ができる秘訣は何ですか? ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」のペク・ジヨンさんへ良い番組と思う私なりの基準があります。ジャンルを問わず、放送が終わった後、まるで本に線を引くようにノートに記録しておきたい部分があるのなら、私はそれが良い番組だと思います。そのように気に入る番組を見つけ出したら、次の日になると必ず色んな人にその話をします。その番組を見たのかとか、その話本当に胸にジーンときたよね、とか。こういうおせっかいなところだけを見ると、私って間違いなくおばさんですよね。でも、それが大人気のドラマやバラエティ番組だったら、皆喜んで一緒にその話に乗ってくれるけど、テレビをあまり見ていない時間帯の番組だからか、それとも地上波の番組ではないからか、皆のリアクションがもの足りない時もあります。まさにtvN「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」がそういう番組なのです。数日前も、私の目を覚ましてくれたシーンがありました。巨匠リュック・ベッソン監督がゲストとして出演した時のことです。「アイデアがなくなったり、創造力が尽きてしまったりしたことがありますか?」というペク・ジヨンさんの質問に、リュック・ベッソン監督は次のように答えました。「想像力や創造力は体の筋肉と似ていると思います。毎日、1時間ずつでもトレーニングを続けると、その後からそれらを引き出すことは難しくありません。それに慣れていますから。想像力は筋肉のようなものです。毎日、着実に働けば働くほど、より働きやすくなります」。学生時代、絶えず受けた詰め込み教育を言い訳にしてきた自分が恥ずかしいと思う瞬間でした。「一日中、教室の中に閉じ込められ、丸暗記させられたり、書き写すことばかりさせられたのに、想像力が発達するわけがない」と言い訳ばかり言ってきましたから。もちろん、似たような話をある本で読んだことがあります。だけど、活字では感じ取ることができなかった生々しい響きがありました。これがトークショーならではの醍醐味ではないでしょうか。豪華な出演者たちとの微笑ましい会話突然、リュック・ベッソン監督の話から始めましたが、「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」に出演したゲストたちを見ていると、私の目を疑う時がたくさんあります。最近、出演した人だけをあげてみても、ポップスターのジェイソン・ムラーズからフィギュアスケート界のレジェンドであるミシェル・クワン、フース・ヒディンク監督など、その名をすべて並べることさえ難しいほど、数多くのスターたちが出演しました。そして、英語で彼らと直接会話をしながら、彼らの内面の話を引き出すペク・ジヨンさんを見ていると、なぜか私が微笑ましくなります。冷たい感じの外見だけを見ると、なかなか自分の中の深い話をしてくれなさそうなゲストたちが、毎回、どこでも聞いたことのないような話を聞かせてくれるんです。その秘訣は一体何でしょうか?先週はCNBLUEが出演しました。メンバー4人だけが単独で出演したトークショーは今回が初めてだそうですが、だからか、学生時代を真面目に過ごした後、デビューした芸能人としてのささやかなエピソードや、苦楽を共にしながら生じるしかなかった葛藤、そして自分たちはバンドだからメンバー全員が共に入隊することを考えているという話など、彼らの率直な本音を聞くことができました。実を言うと、私は彼らに関して実力よりビジュアルに比重を置いたグループという偏見を持っていたので、番組を見ながらビクっとする部分が非常に多かったのです。もしかしたら、ハンドシンク(楽器の音色を出さずに演奏しているフリだけをすること)をやっているのではないかと疑い、彼らが演奏する姿を細かく観察したこともありました。「あまり努力もせず、SBS『美男ですね』の人気に便乗したデビューではなかったのかと思う人もいました。でも、僕たちはその前から日本でストリートライブをはじめ、ライブ公演を毎日のようにやってきました。それにその時、結構苦労もしました」と語るとき、人々から誤解されて悔しいはずなのに、彼らは淡々とした口調で昔のことを語ってくれました。徹底した準備と努力が秘訣でしょうか数多くの番組に出演してきた彼らであるが、曲を作る作業に関する質問を受けたのは、たぶんこの番組が初めてだと思います。そして、その質問に対してリーダーのジョン・ヨンファは「曲を書いたら、毎日その曲が違うように感じられるんです。例えば、今日書いた曲を次の日に聞くと何だか変に思えて、またそれを修正するんですけど、そういう過程が面白いです」と少し照れた顔で答えました。また、イ・ジョンヒョンは「経験が少ないので、間接的な経験を通じてその感じをうまく生かそうと努力しています」と語りました。イ・ジョンシンは「絶えず努力していつか自分も曲を書いてみたい、4人が作った曲を演奏して歌う本物のミュージシャンになりたい」と話しました。カン・ミンヒョクは「SBS『紳士の品格』の主人公たちのように、30歳になっても40歳になっても変わらない友情を持ち続けたい」と言いました。そして、ペク・ジヨンさんは壮大な抱負を言うその若者たちをまるで母親のように、もしくは姉のように見つめ、首を縦に振りながら彼らの話に耳を傾けていました。ペク・ジヨンさんはジョン・ヨンファとイ・ジョンヒョンがどのドラマでどんな演技を見せているのか知っているのはもちろん、2人が書く曲のカラーがそれぞれ違うということも既に分かっていました。また、些細なことかもしれませんが、ペク・ジヨンと言ったら連想される気品のあるスーツを着る代わりに、カジュアルな衣装を着て気楽な雰囲気を作り出したという点も印象的でした。末っ子ということでスタジオにいる5人が一つになったこの時間が、たぶん、CNBLUEにとっても忘れられない思い出になったと思います。このように、ゲストに合わせたインタビュー、徹底した準備や努力が秘訣なんでしょうね。このように、「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」には韓国内外のスターたちがゲストとして招待されていますが、だからと言って決してスターだけのための番組ではありません。先週、CNBLUEが出演した前日の水曜日には、アン・チョルスの側近として話題になっているクム・テソプ弁護士や保守論客のキム・ジン委員が、また、火曜日にはチョ・ドゥスン事件(8歳女児をレイプした凶悪性犯罪事件)の被害児童の父親と広告戦略家ユ・ジョングンが、月曜日には指揮者のクム・ナンセがゲストでしたから。ゲストがスターであろうが、有名人であろうが、苦難に直面した一般人であろうが関係なく、誰に会っても動揺したり偏見を持ったりせず、客観的に彼らの人生に接するペク・ジヨンさん。そして、番組的には冒険だったかもしれないけれど、よくあるサブ司会者や傍聴席を設置しないことで、視聴者がゲストのストーリーだけに集中できるようにしてくれた制作陣に、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。コラムニスト チョン・ソクヒより

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  • 「1泊2日」キム・スンウ&キム・ナムジュ“おしどり夫婦”が羨ましいです ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    「1泊2日」キム・スンウ&キム・ナムジュ“おしどり夫婦”が羨ましいです ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

    KBS「ハッピーサンデー-1泊2日」のキム・ナムジュさんへKBS「ハッピーサンデー-1泊2日」の江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)第2弾で、最後の10分はどんでん返しそのものでしたね?「会いたい、友よ」というテーマが一瞬で「夫婦はなぜ一緒に暮らすのか」に変わったからです。自給自足キャンプや料理大会まで行って制作陣に晩ご飯を作るなど、前日の苦労に対する恩返しの意味だったのか、この日の朝、「保護者同伴という条件の下に早期帰宅しなさい」という意外な起床ミッションが与えられました。メンバーたちは大喜びでそれぞれ友達や兄弟、同僚、後輩を呼び、一人ずつ帰り始めました。午前中に帰るのは滅多にないことなので、おそらくスタッフたちも喜んだでしょう。朝早くから遠い鉄原まで来てくれた知り合いの皆さんは、ロンドン五輪男子サッカー準決勝の日韓戦が終わる頃に連絡が取れたようです。もし私だったら、誰が文句を言わずに遠くまで来てくれるのか、そして逆に誰かに呼ばれたらためらわずに行くのかを少しの間考えてみました。しかし、どちらも簡単なことではありませんでした。ボサボサの髪にカサカサの顔で、日韓戦で体力を使い果たした状態のはずですから、長距離運転が負担になったと思います。頼む人も頼まれる人も、本当に信頼し合っている仲でなければ不可能なことです。キム・スンウさんの幸せいっぱいの笑顔が忘れられません。しかし、前日のスケジュールがあまりにもハードで、喉まで枯れてしまったキム・スンウさんの保護者だけ、ずいぶん長い間待っても来なかったのです。後片付けまで終えたスタッフたちが、キム・スンウさんをきょとんと見つめていたその視線が気まずかったのか、キム・スンウさんは「期待しても良いですよ。品格のある方が来ますから」と自信を持って言いました。しかし、蒸し暑い夏の日、外で誰かを待つことほどイライラすることはありません。そのため、スタッフたちは品格という単語で予想できる何人かが本当に来るとしても、あまり嬉しくないと思えるほど気に掛けていないように見えました。私も退屈さに耐えられなくなった視聴者の一人でしたので、チャンネルを変えようかと迷っていたその時でした。ついにキム・スンウさんの妻キム・ナムジュさんが登場しました。そして、キム・スンウさんがプレゼントとして用意したスケッチブックを一枚ずつめくるイベントが行われると、いつ退屈だったのかと思うほど感動が波のように押し寄せてきました。キム・スンウさんが今、韓国で一番忙しいだろう自分の妻を呼ぶなんて誰も考えていなかったのです。しかも、まさかキム・ナムジュさんが本当に駆けつけてくれるなんて!新プロデューサーの顔に浮かぶ微笑みをご覧になりましたか?もちろん、誰にとっても一番気楽に助けを求められる人は配偶者です。しかし、皆さんが知っている通り、キム・ナムジュさんは視聴率1位を記録したKBS「棚ぼたのあなた」に出演中です。韓国のドラマ撮影は、1分1秒を争うほど厳しいスケジュールであることは、韓国の国民なら誰もが知っていることです。それに、前日、キム・スンウさんが自給自足キャンプの支援をお願いするために電話をした時、寝ぼけて答えすらまともにできなかったキム・ナムジュさんだったので、彼女の登場は誰も予想できませんでした。スケッチブックに書いてあった文章は極めて平凡だったと思います。美辞麗句でもなく、ロボットの絵が描かれた小学生用のスケッチブックに書かれた文章だったけれど、そこから伝わってくる感情の重さは相当なものでした。「来てくれてありがとう~そして君は僕の棚ぼたの人!!愛してます」という、たった6枚。映画「ラブ・アクチュアリー」以来、色々なところで頻繁に再現されたシーンではありますが、感動だけは映画に負けてませんね?おそらく、真心という必殺技が入っていたからだと思います。妻が誇らしく、ずっと幸せいっぱいに微笑んでいたキム・スンウさんが今も忘れられません。この愛くるしいおしどり夫婦に誰が文句を言えるでしょうか?キム・スンウさんはミッションを受けてからすぐ、悩むこともなく妻を頭に思い浮かべたそうです。一番身近で、どんな頼み事でも聞いてくれる友人として、妻ほど良い人はいないということです。それは、扱いやすい相手というわけではなく、自分のためならためらわずに何でもやってくれるという確実な信頼があったからです。私も同感です。危機に陥った時、誰もが自分から目を逸らしても、最後まで自分を支え、道を開き、整えてくれる人だと信じてやまない存在、それがお互いにとって最良の配偶者だと思います。スピードよりも完走することが重要な人生というマラソン。私たちはその孤独で険しい道を一緒に走ってくれるパートナーを探して、結婚というものをするのです。しかし、スタートの合図が鳴った時の気持ちとは違い、まだあまり走ってもいないのに、お互いに対する信頼を失ったまま不満ばかり言っていますね。二人を見ていたら、冗談とはいえ「結婚20周年を過ぎたら、国が自動的に離婚させるべき」とつまらないことを言ってきた自分自身が恥ずかしくなりました。果たして、私は自分の配偶者と目を合わせ、呼吸を合わせながら、並んで走っているのだろうか?相手が疲れたら喜んで助け、私が疲れ果てた時は気軽に手を差し伸べてくれる関係だろうか?もしかしたら、ただ引っ張られているのではないだろうか?そう自分を顧みるようになりました。何より、一緒に道を走る途中でふと美しいものを見つけた時、立ち止まって一緒に眺めることができたらいいなと思いました。単なるバラエティ番組を見て、「夫婦はなぜ一緒に暮らすのか」ということを考えるようになるなんて、誰が想像したでしょうか。感謝の気持ちでキム・ナムジュさんが頼んだように、KBSドラマ「棚ぼたのあなた」の放送を見ました。でも、キム・スンウさんの鳥肌が立つような最後のコメント「何でそんなに可愛いの?」のせいか、ドラマを見ている間中ずっと羨ましくて腹が立ちました。コラムニスト チョン・ソクヒより

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