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「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」のペク・ジヨンさん、深い話ができる秘訣は何ですか? ― コラムニスト チョン・ソクヒからの手紙

10Asia

「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」のペク・ジヨンさんへ

良い番組と思う私なりの基準があります。ジャンルを問わず、放送が終わった後、まるで本に線を引くようにノートに記録しておきたい部分があるのなら、私はそれが良い番組だと思います。そのように気に入る番組を見つけ出したら、次の日になると必ず色んな人にその話をします。その番組を見たのかとか、その話本当に胸にジーンときたよね、とか。こういうおせっかいなところだけを見ると、私って間違いなくおばさんですよね。でも、それが大人気のドラマやバラエティ番組だったら、皆喜んで一緒にその話に乗ってくれるけど、テレビをあまり見ていない時間帯の番組だからか、それとも地上波の番組ではないからか、皆のリアクションがもの足りない時もあります。まさにtvN「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」がそういう番組なのです。

数日前も、私の目を覚ましてくれたシーンがありました。巨匠リュック・ベッソン監督がゲストとして出演した時のことです。「アイデアがなくなったり、創造力が尽きてしまったりしたことがありますか?」というペク・ジヨンさんの質問に、リュック・ベッソン監督は次のように答えました。「想像力や創造力は体の筋肉と似ていると思います。毎日、1時間ずつでもトレーニングを続けると、その後からそれらを引き出すことは難しくありません。それに慣れていますから。想像力は筋肉のようなものです。毎日、着実に働けば働くほど、より働きやすくなります」。学生時代、絶えず受けた詰め込み教育を言い訳にしてきた自分が恥ずかしいと思う瞬間でした。「一日中、教室の中に閉じ込められ、丸暗記させられたり、書き写すことばかりさせられたのに、想像力が発達するわけがない」と言い訳ばかり言ってきましたから。もちろん、似たような話をある本で読んだことがあります。だけど、活字では感じ取ることができなかった生々しい響きがありました。これがトークショーならではの醍醐味ではないでしょうか。

豪華な出演者たちとの微笑ましい会話

突然、リュック・ベッソン監督の話から始めましたが、「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」に出演したゲストたちを見ていると、私の目を疑う時がたくさんあります。最近、出演した人だけをあげてみても、ポップスターのジェイソン・ムラーズからフィギュアスケート界のレジェンドであるミシェル・クワン、フース・ヒディンク監督など、その名をすべて並べることさえ難しいほど、数多くのスターたちが出演しました。そして、英語で彼らと直接会話をしながら、彼らの内面の話を引き出すペク・ジヨンさんを見ていると、なぜか私が微笑ましくなります。冷たい感じの外見だけを見ると、なかなか自分の中の深い話をしてくれなさそうなゲストたちが、毎回、どこでも聞いたことのないような話を聞かせてくれるんです。その秘訣は一体何でしょうか?

先週はCNBLUEが出演しました。メンバー4人だけが単独で出演したトークショーは今回が初めてだそうですが、だからか、学生時代を真面目に過ごした後、デビューした芸能人としてのささやかなエピソードや、苦楽を共にしながら生じるしかなかった葛藤、そして自分たちはバンドだからメンバー全員が共に入隊することを考えているという話など、彼らの率直な本音を聞くことができました。実を言うと、私は彼らに関して実力よりビジュアルに比重を置いたグループという偏見を持っていたので、番組を見ながらビクっとする部分が非常に多かったのです。もしかしたら、ハンドシンク(楽器の音色を出さずに演奏しているフリだけをすること)をやっているのではないかと疑い、彼らが演奏する姿を細かく観察したこともありました。「あまり努力もせず、SBS『美男ですね』の人気に便乗したデビューではなかったのかと思う人もいました。でも、僕たちはその前から日本でストリートライブをはじめ、ライブ公演を毎日のようにやってきました。それにその時、結構苦労もしました」と語るとき、人々から誤解されて悔しいはずなのに、彼らは淡々とした口調で昔のことを語ってくれました。

徹底した準備と努力が秘訣でしょうか

数多くの番組に出演してきた彼らであるが、曲を作る作業に関する質問を受けたのは、たぶんこの番組が初めてだと思います。そして、その質問に対してリーダーのジョン・ヨンファは「曲を書いたら、毎日その曲が違うように感じられるんです。例えば、今日書いた曲を次の日に聞くと何だか変に思えて、またそれを修正するんですけど、そういう過程が面白いです」と少し照れた顔で答えました。また、イ・ジョンヒョンは「経験が少ないので、間接的な経験を通じてその感じをうまく生かそうと努力しています」と語りました。イ・ジョンシンは「絶えず努力していつか自分も曲を書いてみたい、4人が作った曲を演奏して歌う本物のミュージシャンになりたい」と話しました。カン・ミンヒョクは「SBS『紳士の品格』の主人公たちのように、30歳になっても40歳になっても変わらない友情を持ち続けたい」と言いました。そして、ペク・ジヨンさんは壮大な抱負を言うその若者たちをまるで母親のように、もしくは姉のように見つめ、首を縦に振りながら彼らの話に耳を傾けていました。ペク・ジヨンさんはジョン・ヨンファとイ・ジョンヒョンがどのドラマでどんな演技を見せているのか知っているのはもちろん、2人が書く曲のカラーがそれぞれ違うということも既に分かっていました。また、些細なことかもしれませんが、“ペク・ジヨン”と言ったら連想される気品のあるスーツを着る代わりに、カジュアルな衣装を着て気楽な雰囲気を作り出したという点も印象的でした。“末っ子”ということでスタジオにいる5人が一つになったこの時間が、たぶん、CNBLUEにとっても忘れられない思い出になったと思います。このように、ゲストに合わせたインタビュー、徹底した準備や努力が秘訣なんでしょうね。

このように、「ペク・ジヨンのピープルINSIDE」には韓国内外のスターたちがゲストとして招待されていますが、だからと言って決してスターだけのための番組ではありません。先週、CNBLUEが出演した前日の水曜日には、アン・チョルスの側近として話題になっているクム・テソプ弁護士や保守論客のキム・ジン委員が、また、火曜日にはチョ・ドゥスン事件(8歳女児をレイプした凶悪性犯罪事件)の被害児童の父親と広告戦略家ユ・ジョングンが、月曜日には指揮者のクム・ナンセがゲストでしたから。ゲストがスターであろうが、有名人であろうが、苦難に直面した一般人であろうが関係なく、誰に会っても動揺したり偏見を持ったりせず、客観的に彼らの人生に接するペク・ジヨンさん。そして、番組的には冒険だったかもしれないけれど、よくあるサブ司会者や傍聴席を設置しないことで、視聴者がゲストのストーリーだけに集中できるようにしてくれた制作陣に、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。

コラムニスト チョン・ソクヒより
元記事配信日時 : 
記者 : 
チョン・ソクヒ(コラムニスト)、編集 : イ・ジヘ、翻訳 : ナ・ウンジョン
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