私の恋愛のすべて
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「チャン・オクチョン」キム・テヒから「サメ」ソン・イェジンまで…消えたトップスター効果
もはやドラマにおいて、トップスター効果は通用しないようだ。いわゆるトップスターと呼ばれる女優たちの出演作が、立て続けに苦杯を舐めているからだ。韓国で先月放送を終了したSBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」に出演したイ・ミンジョンをはじめ、現在放送中であるSBS月火ドラマ「チャン・オクチョン」に出演しているキム・テヒ、KBS 2TV月火ドラマ「サメ ~愛の黙示録~」に出演しているソン・イェジンまでみんな苦戦している。これらの作品は、スター女優たちの新作ということで大きな関心を集めた。しかし、実際にドラマが始まってみるとその結果は散々なものだった。ドラマの序盤から、「チャン・オクチョン」は競争作に押されて3位と苦戦し、「サメ ~愛の黙示録~」が放送を開始してから2位に上昇したものの、第20話は視聴率10.0%(ニールセン・コリア全国基準、以下同一)を記録するなど視聴率は10%前半を下回っている。「サメ ~愛の黙示録~」は、久々にテレビドラマに復帰したソン・イェジンと軍除隊後のキム・ナムギルの復帰作ということで話題を呼んだが、第6話の放送では視聴率8.5%を記録し、同時間帯3位と苦戦している。最近放送を終了した「私の恋愛のすべて」は、さらに苦戦を強いられた。このドラマはイ・ミンジョン、シン・ハギュンというトップスターが出演したにも関わらず、平均視聴率が4~5%を記録し、4.0%という視聴率で終了した。その一方で、トップスターが出演しなくても善戦しているドラマがある。SBS水木ドラマ「君の声が聞こえる」だ。「君の声が聞こえる」は、第1話の放送以来、自己最高視聴率を毎回更新、第4話の放送では16.1%を記録し、水木ドラマ1位の座に輝いた。「君の声が聞こえる」は、女優イ・ボヨン、イ・ジョンソク、ユン・サンヒョンが主演として出演するドラマだ。3人はそれぞれに代表作を持っている俳優だが、ミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)の主演として検証されてきたわけではなかった。さらに、SBSのドラマ関係者によると、「君の声が聞こえる」は元々他の作品が不発になった代わりに編成された作品だった。そのため俳優のキャスティングや制作日程も急遽決められ、SBS側もこれほどまでのブームを巻き起こすとは予想だにしなかった。しかし、「君の声が聞こえる」には新鮮な素材と優れた脚本、繊細な演出があった。夏に相応しいゾッとするようなスリラーやロマンス、他人の心の声が聞こえるという少年のファンタジーなど、様々な素材、入念なシナリオ、演出で、説得力を持って描かれる登場人物たちが視聴者の心を掴んだのだ。ここに、俳優イ・ジョンソク、ユン・サンヒョン、イ・ボヨン、イ・ダヒなど若手俳優とキム・ヘスク、チョン・ウンイン、ユン・ジュサンなど中堅俳優の熱演が相乗効果を発揮し、ドラマに力を加えた。このような「君の声が聞こえる」のヒットは、もはやドラマがスターマーケティングによって行われるものではなくなったということを示唆した。今後、視聴者をテレビの前に釘付けにするのは、スターのキャスティングではなく、ドラマそのものということだ。
【上半期SBSドラマ決算】「野王」「その冬、風が吹く」がなかったら?
SBSは2013年上半期、多数の作品を放送したが、その結果は苦々しい。全般的に力を発揮することができず、成績不振のまま終わってしまった。それだけでなく、期待される一方で問題も生じた。議論も多く、問題も多かった上半期のSBSドラマを振り返ってみた。月火ドラマ「野王」だけ笑えたSBS月火ドラマの視聴率は「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン、パク・シヌ)が最も優秀だった。8.0%(ニールセン・コリア、全国基準)で始まり、25.8%で有終の美を飾った。これは6.7%で放送終了した「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)の後番組であったにもかかわらず、善戦したといえよう。「ドラマの帝王」は「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」以来4年ぶりにドラマに復帰したキム・ミョンミン効果を狙ったが、視聴率は放送の間1桁に留まった。特に「野王」はスエの悪辣な演技とクォン・サンウの一人二役なども毎回話題を集めた。しかし、ドラマが展開するにつれ、現実を無理やり捻じ曲げるような設定が視聴者からの叱責を受けた。いい加減な展開と深みのない人物描写の中でチュ・ダヘはスエの熱演がもったいない、魅力のない悪女キャラクターになってしまった。「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル)はキム・テヒをキャスティングし話題を集めたが、それだけだった。「野王」の後に続くことができなかった。演技力から小物まで様々な議論を巻き起こし、絶え間なく俎上に載せた。しかし、「チャン・オクチョン」は残り僅かとなった中、底力を発揮している様子だ。視聴率が2桁を維持し、月火ドラマ2位に安着したためだ。最後まで笑えるのかが気になる。水木ドラマ「その冬、風が吹く」で面子を保った「大風水」(脚本:パク・サンヒ、ナム・ソンニョン、演出:イ・ヨンソク、ナム・ゴン)はチソン、チ・ジニ、キム・ソヨン、イ・ユンジなど豪華キャスティングとは異なり、低い視聴率が続き、2月6日に放送が終了した。「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」を継ぐ傑作時代劇として期待を集めたが、挫折を味わうことになった。また、放送中には出演料の未払い問題で撮影が中断されたりもした。SBS水木ドラマの花は「その冬、風が吹く」(脚本:ノ・ヒギョン、演出:キム・ギュテ)だった。チョ・インソン、ソン・ヘギョの熱演とキム・ギュテプロデューサーのスタイリッシュな映像、そしてノ・ヒギョン脚本家の美しい台詞が合わさり、たくさんの人に愛された。しかし、第1話以外は視聴率1位をキープした「その冬、風が吹く」も、放送初日に2話連続放送という攻撃的な手法をとり、議論を呼んだ。政治ロマンスという変わった題材で満を持して登場した「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)はシン・ハギュンとイ・ミンジョンの熱演、しっかりとした展開などで好評を得たが、寂しい退場となった。放送途中は、打ち切りの噂まで出回った。1桁の視聴率から抜け出せずに、結局4.0%で放送終了し、最も注目されなかった作品になってしまった。新しくスタートした「君の声が聞こえる」(脚本:パク・ヘリョン、演出:チョ・スウォン)が水木ドラマを復活させることができるかに注目が集まる。週末ドラマ&毎日ドラマライバル会社に押され、屈辱「清潭洞(チョンダムドン)アリス」(脚本:キム・ジウン、キム・ジニ、演出:チョ・スウォン、シン・スンウ)に続き、「お金の化身」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)もMBC週末ドラマ「百年の遺産」と激戦を繰り広げたが、結局、負けてしまった。その余波は現在放送中の「私の10年の秘密」(脚本:キム・ギュワン、演出:キム・ジョンヒョク、チュ・ドンミン)にも影響を及ぼしている。ユ・ジュンサン、ソン・ユリ、カル・ソウォンなどの熱演に、興味深い展開が繰り広げられているにもかかわらず、視聴率は2桁になることさえも難しそうだ。毎日ドラマ(月~金曜に放送されるドラマ)「家族の誕生」(脚本:キム・スンオク、演出:コ・フンシク、オ・チュンファン)もMBC「オ・ジャリョンが行く」が20%近く視聴率を出しているとき、1桁台に留まっていた。しかし、現在放送中の「おバカちゃん注意報」(脚本:チョン・ジウ、演出:シン・ユンソプ)もMBC「オーロラ姫」に負けている状況だが、その差は大きくない。そのため、「おバカちゃん注意報」が視聴率に貢献するのではないか、期待を集めている。一方、SBSは下半期に多数の大作を編成している。ソ・ジソブ、コン・ヒョジン主演の「主君の太陽」(脚本:ホン・ジョンウン、ホン・ミラン、演出:チン・ヒョク)とドラマ「追跡者」チームの後続作「黄金の帝国」(脚本:パク・ギョンス、演出:チョ・ナムグク)などだ。SBSドラマが上半期の視聴率低迷から抜け出し、下半期に笑うことができるか、注目が集まる。
Vol.2 ― 放送終了「私の恋愛のすべて」視聴率とドラマの評価は違った
※この記事にはドラマ「私の恋愛のすべて」の結末に関する内容が含まれています。!SBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)が29日に韓国で放送された第16話を最後に放送終了となった。一時停止の別れをしてから2年後、再会したキム・スヨン(シン・ハギュン)とノ・ミニョン(イ・ミンジョン)は結婚をすることでハッピーエンドを迎えた。「私の恋愛のすべて」には多くの人物が登場し、ドラマを引っ張ってきた。何よりも俳優シン・ハギュン、イ・ミンジョンの活躍は欠かせない。最初は違和感があり、似合わないような感じもした。だが、それはただの勘違いだった。二人は愛らしいカップル演技を完璧に演じきり、ドラマの集中度を高めることに一役買った。ラブコメキングシン・ハギュン、その名声に相応しい魅力的な演技シン・ハギュン演じるキム・スヨンは、元判事のエリートで初選の国会議員だ。頻繁に毒舌を吐き、冷笑的だが、野党議員のノ・ミニョンと出会い、恋に落ちる人物だ。序盤にはあらゆることでノ・ミニョンと対立し、表情や行動などを通じてうっすら悪い男のオーラも放っていた。しかし、そのような行動も長くはなかった。キム・スヨンはある瞬間、ノ・ミニョンに特別な感情を感じ、混乱した。しかし、本人の感情には忠実だった。結局受け止めてくれないノ・ミニョンに配慮し、説得して彼女の閉ざされていた心を開くことに成功した。その後、ノ・ミニョンと愛らしいロマンスを展開し、視聴者を和ませた。別れを迎えた時の悲しみは眼差しで表現し、お茶の間を泣かせた。何よりもシン・ハギュンの魅力は「私の恋愛のすべて」を通じてラブコメのキングとしてピークに達した。話が進むにつれ、魅力的な笑顔と眼差しでイ・ミンジョンはもちろん視聴者の心まで掴んだ。更にお茶目な姿から真剣な表情まで、両極端の感情演技を完璧に演じきった。シン・ハギュンのおかげでキム・スヨンはますます魅力的なキャラクターに生まれ変わったとも言える。ラブコメ女王イ・ミンジョン、多彩な内面の演技イ・ミンジョンが演じたノ・ミニョンは、キム・スヨンと恋に落ちた野党議員だ。決断力のある言葉と行動で常に事件や事故を巻き起こす。しかし、ユニークでありながらも明るく前向きな姿勢で周りの人々を自分の味方にする無限の魅力を持つ人物だ。言葉通り愛らしいキャラクターだ。ノ・ミニョンはキム・スヨンを意識するようになってから慎重に行動をとるようになった。それは恋に落ちた普通の女性と変わりのない姿だった。キム・スヨンに心を開いてからはますます積極的なロマンスを甘く展開した。また、国民のことを心より心配する理想的な国会議員の一面も披露し、その魅力を倍増させた。実際、ノ・ミニョンはユニークなラブコメのヒロインと国民のことを心より愛する国会議員など対照的な姿を演じる必要のある難しいキャラクターだった。しかし、イ・ミンジョンはノ・ミニョンに出会い、より一層輝いた。輝く美貌で躊躇のない毒舌を上手く披露したり、カメラを意識することなく涙を流すなど、幅広い演技を披露した。イ・ミンジョンの成熟した演技に、視聴者からも絶賛の声とエールが送られた。シン・ハギュンとイ・ミンジョンは放送中、視聴者を幸せにしたとしても過言ではない。視聴率は低かったが、二人が存在したゆえにドラマの評価は視聴率とは違った。各種ドラマ掲示板では二人の熱演とロマンスを絶賛し、熱い関心を寄せた。他にも俳優パク・ヒスン、ハン・チェア、コン・ヒョンジン、キム・ジョンナン、チャン・グァン、チン・テヒョンなどの好演も「私の恋愛のすべて」を輝かせた。「私の恋愛のすべて」の後番組として俳優イ・ジョンソク、イ・ボヨン、ユン・サンヒョン主演の「君の声が聞こえる」が韓国で放送される。
Vol.1 ― 放送終了「私の恋愛のすべて」繰り返して見たい春のドラマ
※この記事にはドラマ「私の恋愛のすべて」の結末に関する内容が含まれています。低視聴率。それにもかかわらず、ラブコメディは強かった。一桁の視聴率に苦戦を強いられたが、繰り返して見たい春のドラマの誕生は視聴者を和ませるには十分だった。韓国で4月にスタートしたSBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)が29日に最終回を迎えた。政治的理念の限界で、壁にぶつかったキム・スヨン(シン・ハギュン)とノ・ミニョン(イ・ミンジョン)は、別れとも言えない別れを繰り返したが、最終的に壁を崩して、実を結んだ。一桁の視聴率、それでも輝いたもの韓国で4月4日に放送が始まった「私の恋愛のすべて」は、視聴率調査会社ニールセン・コリアの調査によると全国基準7.4%の視聴率でスタートした。これは前作の「その冬、風が吹く」の視聴率とは大きく差のある数値だった。「私の恋愛のすべて」はその後、視聴率が4%台まで落ちる屈辱を味わった。その後「私の恋愛のすべて」は4%前後の視聴率にとどまった。視聴率が大幅に上昇することも、下落することもなかった。同ドラマの熱血ファンである固定視聴者のおかげである。「私の恋愛のすべて」は低い視聴率を残したが、ネット上の反響だけは熱く、マニア層から支持された。特に「私の恋愛のすべて」にしか描けない政治とロマンスの新鮮な組み合わせは、視聴者の好評を得た要因の一つだった。また最後までどろどろとしたストーリーがなく、良いドラマの仲間入りを果たした。視聴率は低かったが、それでもストーリーをどろどろしたものに変えようとする試みはなかった。これは視聴率がドラマの展開に大きな影響を与えた他のドラマとは対照的な選択であり、注目を浴びた。最後まで生き残ったリアルなキャラクターたち最後まで全員生き残った。視聴率は低くも、展開をどろどろ系に変えなかったのはもちろん、優しいキャラクターたちも最後まで共にできた。悪女になりかねなかったアン・ヒソン(ハン・チェア)も、最後まで所信を忘れないユニークな魅力の女性として生きた。あしながおじさんソン・ジュナ(パク・ヒスン)も同じだった。特にアン・ヒソンはドラマの中盤、キム・スヨンとノ・ミニョンの熱愛に気付き、嫉妬心を燃やしたが、結局は二人の恋を認め、潔く引き下がった。最後までクールだったアン・ヒソンの姿が、さらに大きな共感を呼んだ。またムン・ボンシク(コン・ヒョンジン)とコ・ドンスク(キム・ジョンナン)のロマンスも甘さを倍増させた。「あなたはまだ熟していないの」と冷たく断るコ・ドンスクに続けて求愛するムン・ボンシクの成長日記が笑いを誘った。このカップルのラブコメディも視聴者の反響を得た。キム・スヨンの上級補佐官メン・ジュホ(チャン・グァン)の父親のような包容力も、秘書官キム・サンス(チン・テヒョン)の休むことのない口も「私の恋愛のすべて」であったゆえにそのままドラマに溶け込み、調和を成した。シン・ハギュン&イ・ミンジョン、このカップルにまた会えるのだろうかここまで相性がいいとは思わなかった。シン・ハギュンとイ・ミンジョンという独特な調和が、「私の恋愛のすべて」のラブストーリーをリードし、視聴者に甘い春を届けた。「私の恋愛のすべて」が放送されている間、二人は視聴者にとってただキム・スヨンであり、ノ・ミニョンであった。ノ・ミニョンの言葉一つ一つにときめき、うっとりした表情を見せるキム・スヨンと、近づけない鉄壁女そのものであったが、キム・スヨンの言葉に甘く溶けてしまったノ・ミニョンも視聴者の心に長く残ると思われる。二人の豊かな内面の演技やロマンスの演技が視聴者の心を溶かし、放送中視聴者を終始「私の恋愛のすべて」の虜にした。このため、視聴者の間では「このカップルにまた会うことができるのだろうか」と残念がる声が出ている。ラブコメキングに生まれ変わったシン・ハギュンと新世代のラブコメクィーンイ・ミンジョンが次回も作品で再会することを期待したい。「私の恋愛のすべて」の後番組としては新水木ドラマ「君の声が聞こえる」が放送される。俳優イ・ジョンソク、イ・ボヨン、ユン・サンヒョンの好演と独特なストーリーで視聴者を楽しませると予想されている。
“水木ドラマ”視聴率もシンドロームも逃した…反撃はいつ?
韓国の水木ドラマが視聴率とシンドロームの両方の面で、道に迷っている様子だ。水木ドラマは1位が視聴率10%をやっと超えるくらいで、現在視聴者たちの関心の対象ではない。だからといってブームを巻き起こした俳優もいない。30日、視聴率調査会社ニールセン・コリアの集計によると、29日午後に韓国で放送された「男が愛する時」は全国基準10.6%の視聴率を記録した。これは前回の放送(11.2%)より0.6%下がった数値だが、依然として1位をキープしている。同時間帯に放送されたKBS 2TV「天命」は9.8%、SBS「私の恋愛のすべて」は4.0%の全国視聴率を記録した。月火ドラマ1位のMBC「九家の書」は28日の放送で18.2%を記録し、最近放送終了したKBS 2TV「オフィスの女王」はミス・キム(キム・ヘス)という、伝説となるキャラクターを生み出し、視聴率より人気を実感できるシンドロームを巻き起こしたことと比べると、水木ドラマの雰囲気は一言でいって低迷している。「男が愛する時」はこのような状況の中でかろうじて2桁の視聴率を記録し、面子を維持している。しかしそれも10~11%台に留まっている程度で、残りあと3話となった「男が愛する時」の最後の踏ん張りが必要な時点だ。放送関係者たちはテレビ以外の窓口から観覧する形態が、現在調査される視聴率に大きな影響を与えると主張する。一理ある意見だが、月火ドラマと比べても遥かに成績が低迷しており、「見るものがない」という反応に対する言い訳にはならなさそうだ。しかし、反撃のチャンスはある。6月に新ドラマがスタートする。「私の恋愛のすべて」が放送終了すれば、SBSでは「君の声が聞こえる」がスタートし、MBCでは「男が愛する時」の後番組として日本の作品をリメイクした独特なドラマ「女王の教室」が放送スタートする。
「私の恋愛のすべて」視聴率不振から抜け出せずに放送終了
SBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」が、水木ドラマの視聴率最下位を記録し、最終回を迎えた。視聴率調査会社ニールセン・コリアによると、韓国で29日に放送された「私の恋愛のすべて」は視聴率4.0%(以下、全国基準)を記録した。これは23日の4.8%より0.8%下落した数値である。「私の恋愛のすべて」は、放送前からシン・ハギュンとイ・ミンジョンの共演で話題を呼び、国会議員の物語を描くという点でも関心を集めた。しかし、水木ドラマの視聴率最下位から抜け出すことができないまま、静かに放送を終了した。同時間帯のMBC「男が愛する時」は同日10.6%を記録し、先週の11.2%より0.6%下落したものの同時間帯の視聴率1位を守り抜いた。KBS 2TV「天命」は、9.8%を記録して0.8%上昇した。
「私の恋愛のすべて」イ・ミンジョン、シン・ハギュンのために議員を辞職“仕事も恋も一時停止”
イ・ミンジョンがシン・ハギュンとの関係を一時停止し、二人の恋も試練を迎えた。23日に韓国で放送されたSBS「私の恋愛のすべて」では、ノ・ミニョン(イ・ミンジョン)がキム・スヨン(シン・ハギュン)のために議員を辞職し、恋愛も休止する犠牲を払った。色々な話をしながら脅してくるコ・デヨン代表(チョン・ホジン)に、ノ・ミニョンは自身にこのような圧力を加える理由を聞いた。するとコ・デヨン代表は「キム・スヨン議員を育ててみようと思っている。彼は私の息子だ」とキム・スヨンが自身の隠し子であることを明かした。続いて彼は「スヨンは私と一緒に自爆すると私を脅しているのだが、これが正しいと思うのか。スヨンはノ代表のために自分を犠牲にすると言っているが、ノ代表はどう思う?」と言い、ノ・ミニョンに衝撃を与えた。悩んだノ・ミニョンは、結局キム・スヨンのために議員を辞職することにした。その後、キム・スヨンに会って議員を辞職するという決意を伝えながら「キム・スヨンさんと私の関係も一時停止しようと思うの。一時停止」と言った。二人は恋愛に終止符を打たず、一時停止という言葉で別れを告げた。試練を迎えたノ・ミニョンとキム・スヨンの恋が、最終回では幸せな結末を迎えることができるのかに注目が集まっている。
「私の恋愛のすべて」シン・ハギュン&イ・ミンジョンの甘いキスを姪が目撃!
シン・ハギュンとイ・ミンジョンがキスをしていたところ、劇中のイ・ミンジョンの姪にバレてしまうシーンが公開され、視聴者に爆笑を届けた。韓国で22日に放送されたSBS「私の恋愛のすべて」では、キム・スヨン(シン・ハギュン)とノ・ミニョン(イ・ミンジョン)の甘いラブストーリーが描かれ、注目を浴びた。ミニョンは別れるという宣言を撤回し、スヨンへの深い愛情を表した。二人は姪のボリ(チョン・ミンソ)が修練会に行き、家を留守にしている間、甘いスキンシップを続けた。ミニョンの膝を枕にし、横になって甘い時間を過ごしていたスヨンは「何回やっても害にならないし、いいものがある」と話し、ミニョンに甘いキスをした。二人がキスを交わし、愛を満喫しているところ、ミニョンの姪であるボリが二人のキスを目撃する場面が描かれた。修練会がキャンセルとなり、家に帰ってきたのだ。ボリは「まぁ、気にしないで続けてくださいね」とクールな反応を見せ、スヨンを困惑させた。するとミニョンは「おばさんとおじさんが付き合ってるの、知ってた?」と聞き、ボリは何事もなかったように「うん」と答えた。二人の秘密の恋愛に、幼いボリも気付いていたのだ。続いて突然家に帰ってきたミニョンのおばさん(キム・ヘオク)とソン・ジュナ(パク・ヒスン)の登場に、スヨンは急いでトイレに身を隠した。その後、家を脱出するために冷や汗を流す場面が描かれ、視聴者に笑いを届けた。この日の放送ではスヨンとミニョンの秘密の恋愛が結局世間にバレてしまうシーンが公開され、二人が今後どのような決断を下すのかに関心が集まった。
「私の恋愛のすべて」イ・ミンジョン、天使のようなウェディングドレス姿を披露
女優イ・ミンジョンがウェディングドレス姿を披露した。15日に放送されたSBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)では、キム・スヨン(シン・ハギュン)がノ・ミニョン(イ・ミンジョン)のウェディングドレス姿を想像するシーンが描かれた。この日スヨンは国会でウェディンググラビアを撮影する花嫁を見てミニョンのウェディングドレス姿を想像した。想像をしながら明るく微笑むスヨンを見たキム・サンス(チン・テヒョン)は、「まさかあの花嫁がノ・ミニョン議員に見えたんじゃないですか」とからかった。これとともに実際にイ・ミンジョンがウェディングドレスを着て明るく微笑むシーンが流された。イ・ミンジョンは肩を露出した純白のウェディングドレスを着て美しい花嫁の姿を見せた。
「私の恋愛のすべて」ハン・チェア“恋敵”イ・ミンジョンに「シン・ハギュンが好き」
ハン・チェアが恋敵イ・ミンジョンに、パク・ヒスンではなくシン・ハギュンが好きだと告白した。9日に韓国で放送されたSBS「私の恋愛のすべて」では、ミニョン(イ・ミンジョン)にキム・スヨン(シン・ハギュン)が好きだと打ち明けるヒソン(ハン・チェア)の姿が描かれた。ヒソンはジュナ(パク・フィスン)が好きだと誤解していたミニョンは、ヒソンにジュナとうまくやってみなさいという風に話した。しかしヒソンは「私が好きなのはジュナ先輩ではなく、スヨン先輩だ」と言った。「ジュナ兄さんの家に出入りしていたのではないか」と聞くミニョンに、ヒソンは「スヨン先輩の家にも出入りした」と言い、スヨンと秘密の恋愛を始めたミニョンを驚かせた。続いてヒソンは「ジュナ兄さんは昔長い間好きだったし、しばらく付き合った。でも今好きな人はスヨン先輩だ」と言いながらスヨンに恋心を抱いていることを隠せなかった。そしてミニョンに、自身とスヨンがうまく行くよう協力してほしいと伝えた。ミニョンが否定的な答えを返すと、ヒソンは「手伝ってくれなくてもうまく行っている。邪魔さえしなければ、私とスヨン先輩はとてもうまく行く」とし、ミニョンをさらに刺激した。この日の放送では、それぞれジュナとヒソンにヤキモチを焼いているものの、相手にクールじゃないと思われることを心配して問い詰めないスヨンとミニョンの姿が描かれ、視聴者の視線を引きつけた。
「私の恋愛のすべて」甘いけれどさっぱりしない、イ・ミンジョン&シン・ハギュンの秘密の恋愛
SBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」第10話 夜10時放送ストーリーぎくしゃくした秘密の恋愛が始まった。ノ・ミニョン(イ・ミンジョン)とキム・スヨン(シン・ハギュン)は、合意のもとで国会で秘密の恋愛を始め、周囲にバレないようにスパイのミッションを彷彿とさせるデートを始める。しかし、ノ・ミニョンは叔母とポリ、そしてソン・ジュナ(パク・フィスン)に対して、家族のような感情を抱いて混乱に陥り、ついにキム・スヨンと大喧嘩になってしまう。一方、コ・デヨン代表(チョン・ホジン)とキム・スヨン議員の怪しい関係が明らかになり、ドラマは大きな転換を迎えることになるがレビューテレビドラマのパターンが対照的に定型化されている。ケーブル放送や総合編成チャンネルのドラマの題材が一歩遅れて限界を突破し、斬新な刺激を与えている反面、むしろ地上波ドラマは従来のお決まりのパターンやフォーマットを維持し、安全なルートを巡航中だ。「私の恋愛のすべて」が中盤に突入し、ようやく序盤のぎくしゃくした男女主人公二人が互いの感情を認識したことで新たに注目を浴びているが、やはりこれまでのラブコメディの枠の中で安全な道を歩んでおり、ドラマの舞台が国会ということを除いては、斬新な展開はない。一味違う緊張感と緻密なリアリティが欠けたまま、ひたすら状況劇の連続的なエピソードを羅列し、一貫して展開しているドラマは、キャラクターと登場人物の関係に対して新たな視角とメッセージ性が薄く、退屈に思えてくる。なんだかんだと言い争いをする男女主人公がお互いの理念を理解し、愛し合う過程は、ゴキブリの誕生と同様に歴史が長い。しかし、成功した作品の場合、最終回まで視聴者をテレビに釘付けにしたのは、男女主人公の緊張感を納得できるようなストーリーで描いたからだが、「私の恋愛のすべてのこと」はすべての背景と登場人物を退屈に描写しているという印象を拭うことができない。ノ・ミニョンとキム・スヨンの恋愛は、それ自体が時には甘く、可愛く見える。しかし、状況と人物を支えているストーリーの構造の単純さは、フィッティングルームに閉じ込められた状況でさえ、お決まりの既視感を提供し、すっきりしない展開となった。ドラマの後半がどう展開されるか見守る必要はあるが、まるで公共のサービスのように現れるソン・ジュナと血縁関係のコ・デリョン代表の登場は、斬新と言うよりお決まりのパターンであり、むしろ大きな危険が内在している。仲間たちとおしゃべりするポイント-<夫婦喧嘩の後、仲直りする時使ってみましょう>僕は家内には勝てないよ。僕は主導権なんかにまったく関心がないんだ。いくら君が愚痴っても、僕のクレジットカードを勝手に使っても、僕の実家や君の実家をおいて力比べはしたくないよ! とにかく僕が悪かった。
水木ドラマ、底まで転落?3局ともに視聴率10%未満
強-中-弱ではなく、弱-弱-弱体制となっている。地上波3局のドラマ視聴率が、底をついた。1位が10%にも満たない衝撃的な姿となった。9日、視聴率調査機関ニールセン・コリアによると、8日の放送で視聴率1位となったのはKBS 2TV「天命:朝鮮版逃亡者物語」だった。この日放送された第5話は、第4話(9.9%)より0.3%落ちた9.6%となったが、これが同時間帯の他のドラマを抜いたトップの記録だった。10%台前半の視聴率を保っていた「男が愛する時」の第11話は、第10話(10.8%)に比べ1.8%下がった8.9%を記録して2位になり、SBS「私の恋愛のすべて」は視聴率がまたも低下し、この日放送された第10話は4.9%を記録、同時間帯の最下位となった。これは第9話(5.7%)よりも0.8%低下した数字だ。ドラマの下方平準化という話が出るほど、最近地上波のミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)は力を発揮できていない状況だ。それでも月火ドラマは15%くらいは出しているが、水木ドラマは10%も超えられず、驚きを超えて疑問まで抱かせている。コンテンツの問題が一役買っているのは明らかだ。視視聴率の成績表が証明するように、ネットユーザーたちの反応も冷たい。水木ドラマ関連の記事へのコメントやSNSには「水木ドラマ、本当に見たいものがない」「リアルタイムで見たいドラマがないですね。水曜と木曜の夜は退屈です」「これといったドラマがない。あれもこれも」などの意見がほとんどとなっている。しかし、また一方では「テレビだけ集計する数値は、これ以上正確な視聴率とは言えない」と視聴率調査をテレビにだけ限らず、スマートメディア視聴の拡大により、他の媒体から見る放送も集計すべきだという意見も高まっている。