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チェ・ジホ

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  • Vol.1 ― 「結界の男」チェ・ジホ、スクリーンでの再発見

    Vol.1 ― 「結界の男」チェ・ジホ、スクリーンでの再発見

    チェ・ジホ演技力の高い先輩の間できちんと学んだ映画「結界の男」は、意外な人物が自身の役割を立派に果たしたゲリラのような作品だと言える。もちろん、主演俳優がその役割を果たせなかったという意味ではない。自他共に演技力が高いと評価される俳優、パク・シニャンをはじめ、キム・ジョンテやキム・ソンギュンなどの個性派俳優、オム・ジウォンという立派な女優もいた。だが振り返ってみると、重要な脇役の活躍が映画をより面白くしたことは事実だ。デビューして20年ぶりに映画に出演した俳優のチョン・へヨンが自身の役割を立派に果たし、子役俳優のユン・ソンイが大活躍した。俳優のチェ・ジホもその中の一人だった。劇中で組織のボスを支えるごろつきに扮したが、彼は自身の長所を十分に生かし、スクリーンでも自身の役割を立派に果たした。先輩俳優の中でも全く気後れした気配を見せなかった。俳優と映画の話同い年のキム・ソンギュンが力になったヤクザのボス(チェ・イルファ)の両側にチェ・ジホとキム・ソンギュンがいた。チェ・ジホは「本当に適材適所で活躍した」という表現を使った。そう言われると、体型もイメージも正反対の彼らが妙に合っていた気がした。「興味深いのは、チュンボン役を演じたキム・ソンギュンとは身長差も大きかったし、イメージがかなり違いました。実際に映画を見ても違うところが見えますね。チュンボンは荒いイメージで、僕が演じたデシクは思慮深い感じにしました。僕は慶尚道(キョンサンド)出身ではないのでなまりを使うことに苦労しましたが、ソンギュンさんとは友人だったので、色々とアドバイスしてもらいました」これまで映画に出演した経験は、2008年「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」と2010年「あなたの初恋探します」しかなかったチェ・ジホだった。しかも「あなたの初恋探します」では少しばかり登場しただけだった。「そうだとして、萎縮する必要はなかった」とチェ・ジホは演技への意気込みを語った。モデル出身の俳優と呼ばれていた彼は、本当の俳優と認められることを希望していた。これまでミュージカルや演劇に出演し、それなりに経験と悩みを持ってきたのだ。俳優としてデビューしてから初めて挑戦するコミカルな演技により、彼はもう一つ新たな演技の局面を切り開いたと自身の考えを明かした。「(演技について)たくさん悩み、彷徨いました。1年近く演技を休んでいましたが、その時『結界の男』からオファーが入って台本読み合わせ現場に行きました。現場は重い感じではなく、自由な雰囲気だったので最初は『僕の役割をきちんと果たせるのか』と多く心配しました。それなのに現場では皆、演技においてはベテランで逆に気楽でした。経験したことのない衝撃でした」俳優としての真の姿年をとった僕の姿が気になる2003年にモデルとしてデビューしてから、色々と彷徨った時期もあった。たくさん旅行に行ったり、芸能人として活動しながらイタリアンレストランをオープンするなど事業もした。衝動的なことだったと表現したが、世界への好奇心と将来への悩みから始まったことだった。「事業への欲がありました。もちろんうまくいかなかったし、俳優生活についてもかなり悩みました。モデルの仕事をしてから軍隊で俳優への夢を抱いてから自分でも焦っていたと思います。でも、一つのことに集中しなければならないでしょう?最近でも色々と考えています。今年で34歳。30代半ばでしょう。人生で重要な時期でもあるし、今間違ったら後日苦労すると思います。そして、年をとった僕の姿を想像したり、期待したりします。もちろん、素敵に年を重ねなければならないですね。シワさえ素敵に見せなければならないし(笑) どんな人生を生きていくのかによって顔も変わってくるので、良い気持ちで、良い考えを持って生きていこうと思います」複雑な気持ちになったり、落ち着かない時にチェ・ジホは釣りに行く。そのうち人が恋しくなれば、友達に連絡して一緒に海で過ごす。それが彼にとって最高のリフレッシュになる。出会いと別れの間で、適切にバランスを調整するのだ。俳優は自身と他人の間でバランスを取る存在ではなかったのだろうか。「『結界の男』に出演しながらたくさん学びました。現場での瞬発力と率先力を見せる先輩を目の当たりにして良いエネルギーをもらいました。パク・シニャン先輩はステージで挨拶をする時、静かに僕の背中を軽く叩きました。苦労した、よくやったとの意味でした。また、キム・ソンギュンさんは僕と同い年ですが、僕よりキャリアも積んでいるし、成熟していました。映画と演劇の、演技の相違点について話しながら共鳴しました」チェ・ジホは、3月に日本で公開されるミュージカル「スリル・ミー」のステージに上がる。2010年にも経験したが、今回は日本だ。彼は「映画のメリットを演劇に生かしたい」と意気込んだ。「地道に休まず、計算せず演技してみよう」彼の底力が発揮される時が来た。

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