世界の終わり
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「応答せよ」「神のクイズ」…今ケーブルTVドラマが熱い!ドラマファンは地上波からケーブルTVへ!最高密度のサスペンスがついに上陸
「応答せよ」「ロマンスが必要」今、ケーブルTVドラマが熱い!これまで韓国ドラマといえばMBC、SBS、KBSといった地上波ドラマがメジャーとされていたが、昨今、tvN、OCN、2011年に開局されたJTBC、チャンネルAなどのケーブルテレビ局が続々と誕生したことにより、地上波にはない大胆な発想の秀作ドラマが数多く作られている。また、地上波で活躍してきた実力派俳優から若手俳優、K-POPアーティストまでが続々とケーブルドラマへ参加し、今や地上波ドラマの視聴率をおびやかす人気ドラマも生み出されている。ケーブルドラマの火付け役と言われている「応答せよ」シリーズは、徹底的に計算された面白い脚本が受け、視聴率1%でヒットと言われる中、「応答せよ1994」では自らが叩きだしたケーブル・総合編成チャンネルドラマの歴代最高視聴率(※1) をさらに塗り替えるほど大ヒットし、流行語を生みだすほどの大ヒットを記録した。また、2010年にシーズン1が放送され、続編制作の署名運動が起こり、現在tvNでシーズン4が放送中の「神のクイズ」シリーズを始め、アメリカドラマファンも太鼓判を押したOCNドラマ「10TEN」シリーズ、きわどい大人のラブコメディが話題となったtvNドラマ「ロマンスが必要」シリーズなど、人気ドラマがシリーズ化されるのもケーブルドラマの特徴のひとつである。(※1「応答せよ1994」平均視聴率11.9%/瞬間最高視聴率14.3% 視聴率調査会社ニールセン・コリア調べ)ドラマのジャンルも多様化しており、愛憎ドラマの決定版として日本でも爆発的人気となったtvNドラマ「福寿草」、JTBCで放送された、朝鮮王朝史上最も激しい動乱の時代を生きたインス大妃の生涯を描いた本格的歴史ドラマ「インス大妃」、タイムスリップファンタジーを描いたtvNドラマ「ナイン」。そして、スター演出家アン・パンソクと2013年最もブレイクした脚本家のひとりである「君の声が聞こえる」のパク・ヘリョンが参加した本格的な医療サスペンスJTBCドラマ「世界の終わり」など、男女問わず様々な年代が楽しめる作品が多く誕生している。最高密度のサスペンス「世界の終わり」がいよいよ日本上陸!中でも「世界の終わり」は、韓国のポータルサイト(daum) で視聴満足度アベレージ9.4点を記録。10点満点の評価もするネチズムが続出し、圧倒的な評価を獲得したドラマ。ウイルスに侵されていく世界、グイグイと迫り来るその緊張感ある世界に見始めたら止まらないという視聴者が続出した。操業中に沈没した遠洋漁業船から唯一生還した乗組員。その彼に接触した人物は次々と謎のウィルス感染によって亡くなっていく、致死率100%のウイルス。その感染源であるギヨンは逃亡し、ウイルスの感染を抑えるべく、ギヨンを追い始める。主演は、「根の深い木」そして、ユチョン主演のドラマ「Three days」で圧倒的な存在感を示した、実力派俳優ユン・ジェムン。共演に同じく「根の深い木」に出演したチャン・ギョンア、「Three days」でユン・ジェムンと再度共演を果たしたチャン・ヒョンソン、「白い巨塔」「密会」のキム・チャンワンなど、豪華キャストが呼吸を合わせた。さらに、演出はユ・アイン、キム・ヒエ主演で話題となった「密会」のアン・パンソク、脚本家は2013年最も輝いた脚本家のひとりに選出された「君の声が聞こえる」のパク・ヘリョン。今、韓国ドラマ界をリードする最高のスタッフ&キャストが呼吸を合わせ、毎回予測不能なウィルスサスペンスを誕生させた。これぞ韓国ドラマの新境地とも言える、最高密度のサスペンス「世界の終わり」がいよいよ日本に上陸する。ここ数年、韓国のケーブルテレビドラマが日本で放送またはDVD化される機会も多くなってきた。地上波ドラマでは見ることのできない、新しい韓国ドラマをぜひ注目して欲しい。 「世界の終わり」<シンプルBOX 5,000円シリーズ>●発売日:6月4日(火) ※6月3日(月) レンタルリリース●価格:5000円+税●発売元・販売元:エスピーオー(C)JTBC co.,Ltd all rights reserved「世界の終わり」公式サイト:http://cinemart.co.jp/sekai-owari/
【コラム】上半期ドラマ決算「ナイン」「私の10年の秘密」「世界の終わり」 ― キム・ソニョン
「信じたいファンタジーは信じればいい」tvN「ナイン~9回の時間旅行~」(以下「ナイン」)のこの台詞はドラマに対する一種の定義に近い。ドラマとは興味深い想像力や安定した構成力で視聴者を説得するファンタジーだ。しかし残念なことに、ドロドロ劇が溢れる現状の中で、それは希少なものになりつつある。今年上半期の最大の特徴としてリメイクブームが挙げられるということが、陳腐な想像力や構成力という現在のドラマの決定的な問題点を再確認させてくれる。1999年の革新的だった時代劇「ホジュン 宮廷医官への道」が旧態依然な毎日ドラマ「ホジュン~伝説の心医~」として戻ってきたのが端的な症候といえる。このような中で上半期のベスト作品として選んだ3つの作品はストーリーや物語の楽しさ、現実に対する省察まで含まれている点で久しぶりに喜んで信じたいファンタジーを見せてくれる。tvN「ナイン」「ナイン」こそ私たちが待ち望んでいたファンタジーだった。この作品はある日突如として登場した問題作ではなく、ケーブルドラマという媒体とソン・ジェジョンという才気あふれる脚本家が地道に積み上げてきたジャンル的能力が最大値に発現された必然の結果物に近い。家族ドラマや恋愛ドラマ、ミステリー等、様々なジャンルを試みてきたMBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「思いっきりハイキック!」から始まったソン・ジェジョン脚本家のジャンルの実験がtvNという適切な場に出会い「ナイン」を作り上げた。実際にこの作品のタイムスリップはあらゆるジャンルを探索する旅に近い。謎のお香を焚くと20年前に戻るというファンタジー的な設定から始まったドラマは、主人公パク・ソヌ(イ・ジヌク)が過去に戻るたびに家族ドラマや切ない恋愛物語、推理ドラマ、アクションサスペンス、復讐劇等、様々なジャンルへの変身を繰り返した。このようなジャンルの実験を一つに結ぶタイムスリップの形式が、人間の有限な運命に立ち向かう意志というテーマと密接につながっている点においても優れている。9つのお香と30分という時間、20年前の過去という時間旅行の制限条件は、この作品に決定的なサスペンスを与えると同時に、決まった将来を最善を尽くして変えようとする人間の奮闘をさらに激しいものにする。将来を変化させようとする瞬間瞬間の選択がモラル的な質問を伴う点も印象的だ。時間の移動による連続した波及効果を経験し、欲望と正義の間に挟まれたパク・ソヌの葛藤は、互いにつながっている存在としての人間に対する省察を提供する。要するに「ナイン」は韓国のジャンルドラマが見せられる最大限の楽しさと意味を同時に達成している。SBS「私の10年の秘密」「私の10年の秘密」は韓国のドラマでもっとも陳腐なジャンルである家族ドラマの慣習に挑戦する秀作だ。このジャンルの悪名高いクリシェ(決まり手)をタイトルとして使用したことからもそのような意図が表されている。韓国の家族ドラマがドロドロ劇の温床になった根本的な背景である通貨危機の時代から物語が始まる理由も同じ意図からだ。1997年、お金のせいで困窮に陥り、両親を失った男女主人公のストーリーから始まる前半は、経済的な理由によって家族が解体される通貨危機の兆候を見せる。さらにストーリーが興味深くなるのはその後だ。時間的な背景は急に10年後に飛び、主人公チョン・イヒョン(ソン・ユリ)はこれまでの記憶をすべて失う。「私の10年の秘密」はそれから家族ドラマのもう一つのクリシェである記憶喪失を利用し、このジャンルの陳腐さを皮肉る。チョン・イヒョンの前に徐々に表れる巨大財閥イェガグループ一家の貪欲さや醜い様子はドロドロ劇によく登場する設定だが、記憶を辿っていく推理がその慣習についてもう一度考えさせる効果を発揮するのだ。それと同時にイェガグループの地獄の反対側で回復するのは夫のホン・ギョンドゥ(ユ・ジュンサン)と娘ヘドゥム(カル・ソウォン)の上に、父親チェ・グク(キム・ガプス)の愛、ホン・ギョンドゥの隣人たちが見せる共同体の情のような解体以前の家族的な価値だ。最終的に「私の10年の秘密」は陳腐な家族ドラマの慣習を覆し、通貨危機以降、お金に対する露骨な欲望の虜になった韓国社会が失ってきた価値を振り返らせる。JTBC「世界の終わり」「世界の終わり」は人類の歴史において空前絶後の伝染性や致死率の高い致命的なウイルスを題材にしたパニックドラマだ。しかし、この作品はパニックの光景を見せることにはあまり関心がない。その代わりその災難をさらに拡張させる韓国社会の官僚システムの不条理をゾッとするほどリアルに表現する。例えば、疾病管理本部の諮問役が疫学調査チーム長を任命し出身校を重視する姿や、ワクチンの開発をめぐってノーベル医学賞を心配するシーン等、韓国社会特有の見慣れた旧態や弊害を暴露する細かい描写は現在ほとんどのドラマに欠如しているリアリティの力をよく見せてくれる。国民の安全より不安による騒ぎの統制や権力の維持のほうに関心がある政治家たちの姿も韓国の現実を如実に表している。要するに「世界の終わり」はパニックドラマの形式をし社会告発ドラマに近い。偶然にもこの作品を本当のパニックドラマにした要因もドラマの外部からの圧力であった。総合編成チャンネルと社会批判という似合いそうにない組み合わせの結果が、低い視聴率による早期終了という災難につながったのだ。当初予定されていた20話の半分に近い8話が省略され、週2回の放送から週1回編成に変更された。「世界の終わり」の悲劇的な終末は韓国のドラマ市場の現実を見せる憂鬱な事例だ。視聴率至上主義に支配された地上波は新しいストーリーや形式の作品より安全なストーリーを好み、総合編成チャンネルはこれをより圧縮的に実践する。信じたいファンタジーの発見はますます困難になっている。文:コラムニスト キム・ソニョン「NAVERコラム - キム・ソニョン編 -」では、今話題の人物にクローズアップし、コラムニストのキム・ソニョン氏が執筆。韓国で注目が集まっている人物や出来事についてお届けします。
【ドラマレビュー】「ザ・ウイルス」「世界の終わり」“ウイルス”感染に取り組む2本のドラマの姿勢
OCN「ザ・ウイルス」とJTBC「世界の終わり」同じ題材、違う雰囲気似たり寄ったりな新種ウイルスによる無差別被害を取り上げた2本のドラマが登場した。OCN「ザ・ウイルス」と、JTBC「世界の終わり」である。韓国で1日に放送がスタートした「ザ・ウイルス」は、「神のクイズ」「ヴァンパイア検事」「特殊事件専門担当班TEN」などに続くOCNのオリジナルシリーズである。16日にスタートを切った「世界の終わり」は、ペ・ヨンイク作家の「伝染病」という作品を「妻の資格」のアン・パンソク監督がドラマ化したものだ。感染症をばらまく人間宿主を取り上げた両作品1900年代にニューヨークでコックとして働いていたメアリー・マローン、本人は健康だったが、彼女によって多くの人が腸チフスにかかった。彼女は結局捕まり、世間から隔てられ一生を終えた。ここから、健康な保菌者で、歩きまわると感染症をばらまくことになる人を腸チフスのメアリーと言うようになった。あいにく、「ザ・ウイルス」と「世界の終わり」は共に腸チフスのメアリーの出現による急激なウイルス性感染症の広まりでドラマのスタートを告げる。それだけでなく、目を始めとする全身から血を流したり、血を吐いたり、結局は壊死に至る程の凄まじい姿で急死する症状も似ている。これに対応し、特殊感染病危機対策班、または疾病管理本部が事件の主体として登場し、主人公らしき人物の周りがウイルスに感染、エピソードが発生し感情にハマらせるところまで似ている。つまり、両ドラマともに既に私達が新型肺炎や新型インフルエンザを通じて経験しているウイルス性疾病による恐怖を、主な題材として借用しているのだ。そして、そのような災いのようなウイルスの襲撃は、まるでハリウッド映画によく登場するエイリアンの襲撃や、天災地変の襲撃と大きく違わない。「世界の終わり」は、ユン・ギュジン教授(チャン・ヒョンソン)を介して、「腸チフスのメアリーは、他人を殺す保菌者であるにもかかわらず、人々から追われ、隔離されることから、むしろ自分が被害者だと認識している」と説明する。しかし、2本のドラマの腸チフスのメアリーたちは、犯罪者も同然の姿で描かれている。また、腸チフスのメアリーに対する無知による被害者と、彼らを発見し追跡する過程にドラマ序盤の多くの部分を割り当てている。既に広く知られている通り、ウイルスの大半は人間の手が届かない密林などで寄生しながら生きてきた病原体だ。そのようなウイルスが、人間が無差別に自然を開発し、蝕んで行くにつれ、人間を宿主として使うようになったのだ。このようなウイルスの主体的な立場とは関係なく、現代社会におけるウイルスの存在は、映画でのゾンビにも似ている。生を強奪されるこの物体の登場は、互いに組織的に関連しているにもかかわらず、その中で最小単位に分割された個人や社会への被害を、まるで感染症のようにまるごと甘んじて耐えるしかない、現代社会の人間を象徴しているためだ。ジョゼ・ サラマーゴの「白の闇」は、いきなりある都市を襲ったウイルスにより、崩れ落ちる人間群像の姿を黙示録的に描いた作品だ。しかし、まだ両ドラマで現代版の黙示録は見えず、それよりはハリウッドのパニック映画の匂いの方が強く感じられる。感情的な「ザ・ウイルス」 vs 探索的な「世界の終わり」イ・ミョンヒョン(オム・ギジュン)とカン・ジュホン(ユン・ジェムン)は、「ザ・ウイルス」と「世界の終わり」でそれぞれ特殊感染病危機対策班と疾病管理本部の責任者として登場する。イ・ミョンヒョンは数年前、愛する娘を感染で失っている。今度は妻まで謎のウイルス感染で死んでいく状況により、イ・ミョンヒョンはより感情的にウイルス性疾病に反応する。彼の切ない気持ちはそのまま画面に映り、宿主のキム・インチョル(24/7 ヒョヌ)を追う、息の詰まる追撃戦で「ザ・ウイルス」のリズムを牽引している。反面、ホームズというアダ名通り、冷静に事件を分析することで有名なカン・ジュホンは、やはりウイルス性疾病によるトラウマを抱えている。しかし、逃げるウイルス保菌者を殺せず、他の人に感染してしまった苦い思い出を抱える彼は、より落ち着き、分析的に対象にアプローチしようとする。これにより、「世界の終わり」のカラーは、ウイルスによる災難があちこちから発生しているにもかかわらず、探索的と言える。「ザ・ウイルス」は、ウイルス対人間という構図以外にも、人間対人間の構図を加えている。ウイルス疾病の危険性を知らせようとするイ・ミョンヒョンのチームと、社会的な物議を醸すことになろうかと恐れもみ消そうとする官僚たちの対立により、ウイルス保菌者の逮捕はことあることに失敗する。まだ明らかになってはいないが、保菌者キム・インチョルが病院から生体実験された結果ウイルス保菌者になったように、このドラマは結局、意図的にウイルスを生産した誰かと、それを明かし解決しようとする誰かの構図で展開する可能性が高い。極めて感受性豊かなイ・ミョンヒョンのリズムと、それにより展開される都心での追撃戦は、見どころを提供する。しかし、これが果たしてウイルス性疾患を取り扱うドラマに共感させる適切な方式かは、再考の余地があると思われる。また、作為的に見える官僚との対立などの設定、ぎこちない登場人物の演技などが陰謀論の方へ進みつつある「ザ・ウイルス」の足かせとなっているのも、無視できない一面でもある。反面「世界の終わり」では、政府はむしろ迅速にウイルスの拡散に対応している方だ。これまでの展開からすれば、ウイルス対人間の構図で展開される可能性の方が高く見える。「世界の終わり」は、「根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-」で恐るべき演技力を認められたユン・ジェムンが、落ち着いていながらも鋭いチーム長として登場し、ドラマの雰囲気を牽引しており、「妻の資格」を通じて信じて使える俳優になったチャン・ヒョンソン、まもなく登場するキム・チャンワンまで、登場人物の重々しい存在感だけでも圧倒的だ。そして、その隙間を埋めている助演たちの演技も、ただものではない。暗すぎるようでもあるが、劇の全般的な雰囲気を率いるドラマのカラーは、黙示録のようにウイルスに染まる都市を象徴しているようで、垢抜けた雰囲気まで出している。これまで中長年階層の口に合うドラマだけを作ってきたJTBCの、一歩前進した成果である。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント
「ザ・ウイルス」韓国版パニックドラマは成功するのか
「ザ・ウイルス」興味深いが限界も題材尽きた地上波に輸血できるかOCN「ザ・ウイルス」が、韓国パニックドラマの流行を牽引するのか、期待を集めている。ロマンス、ラブコメディ、大型スパイものまで全て大ヒットを飛ばすことができず横ばい状態に陥っている地上波にも影響を及ぼすことができるのか、関心が高まっている。これまで「神のクイズ」「ヴァンパイア検事」などアメリカドラマ型の捜査物を多数制作し注目されたものの、地上波までジャンルを拡散させることはできなかったケーブルドラマが、今回は感染症というカードを出したのだ。感染症は「コンテイジョン」などのハリウッド映画はもちろん、アメリカやイギリスなどで数回制作された人気の題材だ。感染症が拡散する緊迫感と、それを止めようとする人たちの死闘は魅力的なポイントとなる。1日に韓国でスタートし、現在第2回まで放送された「ザ・ウイルス」は、ソウルを中心に犠牲者が増えていくウイルスを取り上げており、すでにお馴染みの鳥インフルエンザに致死率100%の変種ウイルスを加え、視線を引いている。ストーリー展開は非常に早い。16話分のストーリーを10話に縮約しているだけに、無駄な詳細がなく、犠牲者が増え続け緊迫感が高まっている。ただ、第一歩であるだけに惜しい点もあった。特殊感染病危機対策班の班長を演じるオム・ギジュンは、これまでの感染症が題材であったドラマや映画でのキャラクターとほとんど変わらない。これまではまだ、冷徹で仕事しか知らない、家族史に傷を抱える断片的な人物として描写されている。演出が途切れがちで自然に繋がらないのも目につく。しかし、これまで海外映画やドラマだけで接してきた題材を、ソウルを背景として見られるだけでも、この作品は十分興味深い。もし上手くペースを維持できるのならば、題材が二番煎じされている韓国ドラマの突破口となることもできそうだ。ここに、作品がもう一つ追加される。JTBCも感染症を取り上げたドラマを制作したのだ。「限りない愛」の後番組として編成された「世界の終わり」だ。ペ・ヨンイク脚本家の長編小説「伝染病」を原作にした「世界の終わり」は、原因不明の病気が無差別的に拡大しながら発生する人間の苦悩と葛藤を取り上げた作品だ。ユン・ジェムンが、疾病管理本部疫学調査課の課長役を演じる。
JTBC「世界の終わり」制作発表会が突然中止に…なぜ?
JTBC新週末企画ドラマ「世界の終わり」の制作発表会が突然中止になった。当初「世界の終わり」(脚本:パク・ヘリョン、演出:アン・パンソク)の制作発表会は7日午後に予定されていたが、同日午前、突然中止が発表されたのだ。ドラマ関係者はこの日、OSENとの電話取材で「制作発表会で初めて『世界の終わり』第1話ノーカット版90分を公開する予定だったが、6日の編集過程で映像に問題が生じた。完璧な映像を見せるため、中止することにした」と説明した。ドラマの制作発表会でノーカット版を公開するのは異例のことで、「世界の終わり」が野心的に公開する予定だったが、やむを得ない映像の問題が発生し、中止することになった。この関係者は「制作発表会のスケジュールを早いうちに決め直して公開し、JTBCの公式サイトでもノーカット版を公開する予定だ」と伝えた。ペ・ヨンイク作家の長編小説「伝染病」を原作とする「世界の終わり」は、原因不明の病気が無差別的に広がる中の人間の苦悩と葛藤を描いた作品だ。疾病管理本部の疫学調査課長役を演じるカン・ジュホンの緻密かつ繊細な逆追跡の過程とともに、人間本来の欲望と喜怒哀楽を描く。「限りない愛」の後番組で16日から韓国で放送が開始される。