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グランド・マスター

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  • ベルリン映画祭の開幕作「グランド・マスター」上映後に喝采を浴びる

    ベルリン映画祭の開幕作「グランド・マスター」上映後に喝采を浴びる

    女優チャン・ツィイーがベルリンでベルリン国際映画祭ディレクターのディーター・コスリックに出会った。7日(現地時間)、ドイツのベルリンで第63回ベルリン国際映画祭が開幕した。同映画祭の幕を開いたのは、アクションスターブルース・リーの師匠、イップ・マンの一代記を描いた作品である中国の「グランド・マスター」(監督:ウォン・カーウァイ)だ。香港のトップスター、トニー・レオンと中国のトップ女優チャン・ツィイー、そして韓流スターソン・ヘギョの出会いで制作の序盤から話題となっていた「グランド・マスター」は、1月6日に中国で公開され、大ヒットした。ウォン・カーウァイ監督の映画の中では商業的に最も大きな成果を得て、第63回ベルリン国際映画祭の開幕作にも選定され、世界の人々の注目を浴びた。ベルリン国際映画祭で上映された「グランド・マスター」は、ランニングタイムが中国版より15分ほど短くなっているが、中国版にはない新しいシーンも入っている。中国のメディア「SINA」は8日、「『グランド・マスター』への観客の反響は熱かった。上映が終わると、喝采が続いた」と報じた。現場には主演俳優のトニー・レオンとチャン・ツィイー、ウォン・カーウァイ監督も参加した。観客に深い印象を与えたのは、ウォン・カーウァイ監督特有のスタイリッシュな映像が加わったカンフーのアクションシーンだった。「見たことのない類の作品だ。本当に特別だった」「ウォン・カーウァイ監督の前作『花様年華』が大好きだけど、『グランド・マスター』も歴史に残るほどの偉大な作品だ」「アクションシーンがとてもよかった。見たことのないスタイルだ」「ウォン・カーウァイ監督の作品の中で一番とは言えないけれど、良い映画だ。映像が美しい」などの好評が続いた。実質的な成果もあった。アメリカの有名制作会社ウェインスタインカンパニーが「グランド・マスター」の配給を決めたのだ。7日、ウェインスタインカンパニー側は「アンナプルナピクチャーズからアメリカの版権を購入し、アメリカを含むいくつかの国で配給する」と伝えた。7日に開幕した第63回ベルリン国際映画祭では、70ヶ国404本の映画が上映され、韓国のホン・サンス監督の新作「ヘウォンの恋愛日記」を含む19本の映画が金熊賞をめぐって競争を繰り広げる。

    TVレポート
  • 第63回ベルリン映画祭、ソン・ヘギョ出演映画「グランド・マスター」で開幕

    第63回ベルリン映画祭、ソン・ヘギョ出演映画「グランド・マスター」で開幕

    7日(現地時刻)、第63回ベルリン国際映画祭が幕を開く。フェスティバルの始まりを知らせる開幕作は、女優ソン・ヘギョが出演したウォン・カーウァイ監督作品「グランド・マスター」だ。ソン・ヘギョは、ドラマ「その冬、風が吹く」の多忙なスケジュールのため、映画祭のレッドカーペットを歩くことはできない。しかし、今年のベルリンには計10本の韓国映画が招待されている状況だ。最も視線を集めるのは、コンペティション部門に進出したホン・サンス監督の作品「ヘウォンの恋愛日記」だ。ホン・サンス監督と主演を務めるイ・ソンギュン、チョン・ウンチェは、12日にベルリンへ向かう飛行機に乗る。ホン・サンス監督は、2008年の「夜と昼」以来5年ぶりにベルリン国際映画祭コンペティション部門に招待された。韓国映画としては、2011年の「愛してる、愛していない」(監督:イ・ユンギ)以来2年ぶりのことだ。また、チョン・ユミ監督の「恋愛ごっこ」は短編部門に、イソン・ヒイル監督の「白夜」、キム・ドンホ監督の「Jury」、イ・ドング監督の「刺花」、イ・ジェヨン監督の「裏話:監督はクレイジー」などがパノラマ部門に進出した。特に、イ・ジェヨン監督は、「スキャンダル」(2004年)、「多細胞少女」(2007年)、「女優たち」(2010年)に続き、韓国の監督としては最多の、4度目のベルリン国際映画祭に招待される快挙を成し遂げ、さらに意味深い。ベルリン国際映画祭のパノラマ部門は、芸術的なスタイルの新しさと商業的可能性を兼備する映画を主に紹介する部門で、全世界から18作品を厳選して招待、上映する。そのほか、ジェネレーション部門にシン・スウォン監督の「冥王星」とキム・ジョンイン監督の「ジョンイ」が進出した。ジェネレーション部門は、10代の若者たちをテーマにした映画のうち、作品性と興行性はもちろん、青少年を対象に社会的な問題を描いている映画を紹介する部門。これまでに「天下壮士マドンナ」「ワンドゥギ」などが、この部門に招待されたことがある。また、韓国最古の無声映画である「青春の十字路」は、フォーラム部門で特別形式で上映される。韓中合作映画「歓呼不可」も、ベルリンで上映される予定だ。

    マイデイリー
  • 「グランド・マスター」ソン・ヘギョ、ベルリン国際映画祭に招待される

    「グランド・マスター」ソン・ヘギョ、ベルリン国際映画祭に招待される

    女優ソン・ヘギョが2月に開幕される第63回ベルリン国際映画祭に招待された。ソン・ヘギョは映画「グランド・マスター」(監督:ウォン・カーウァイ)がベルリン国際映画祭の開幕作に選定され、同映画祭に招待される栄光を手にした。ソン・ヘギョがベルリン国際映画祭に出席すると、韓国の俳優としては初めて開幕作の俳優としてレッドカーペットを歩くことになる。「グランド・マスター」は、ブルース・リーの師匠、イップ・マン(トニー・レオン)の一代記を描いた作品だ。ソン・ヘギョはイップ・マンの人生に大きな影響を与えた婦人役を務めた。劇中でソン・ヘギョの出演シーンは多くないが、さらに成長した演技力を披露した。ソン・ヘギョは現在SBSドラマ「その冬、風が吹く」の撮影でハードなスケジュールをこなしている。ソン・ヘギョはできるだけ今回のベルリン国際映画祭に出席するためにスケジュールの調整に悩んでいるという。ソン・ヘギョをはじめ、チョ・インソン、キム・ボム、Apink チョン・ウンジらが出演する「その冬、風が吹く」は韓国で2月13日から放送される。

    TVレポート
  • 「グランド・マスター」ソン・ヘギョの出演分量が話題に“セリフは一言?”

    「グランド・マスター」ソン・ヘギョの出演分量が話題に“セリフは一言?”

    1月8日に中国で封切りした映画「グランド・マスター」が、文芸映画は興行しないという慣例を破り、封切り初日から3000万元(約4億円)を稼いで善戦したが、女優ソン・ヘギョの出演分量はあまり長くないことが伝えられた。映画「グランド・マスター」は、ブルース・リーの師匠である葉門(イップ・マン)の一生を描いた作品で、トニー・レオンが葉門役を演じ、ソン・ヘギョは彼の妻役を引き受けた。重要な役どころだということが韓国には伝わっていたが、蓋を開けてみると「グランド・マスター」のソン・ヘギョの出演分量は6分だと中華圏のマスコミが先を争って報道した。劇中ソン・ヘギョのセリフも、たったの一言だったと報道された。ソン・ヘギョの所属事務所の関係者はこれを受けて、「最初から出演分量は考えずに始めた作品」と言いながら「ウォン・カーウァイ監督の方から先に出演を提案をして来たし、彼との作業そのものだけでも意味深いので出ることにした」と伝えた。実際中国の評論家も「ソン・ヘギョの出演分量は少ないが演技力に優れ、ウォン・カーウァイ監督の映画を全て見たファンの立場で見た私としては、今回出演した俳優の中でソン・ヘギョに対する印象が一番深く残っている」と評価した。映画を見た中国の観客もまたソン・ヘギョに対して「葉門の妻という実在の人物を演じなければならないために感じるプレッシャーは全く見られず、彼女が登場する度に見せてくれる力が強かった」という反応を見せている。ソン・ヘギョは先立って、2011年の釜山(プサン)国際映画祭の記者会見で「ウォン・カーウァイ監督から忍耐を学んだ」と言いながら「ウォン・カーウァイ監督の作品を通じて、じっと座って話し合う演技をしながら体で表現する方法をたくさん学んだ。小さな対話の中でも体で表現する方法をたくさん教えてくださった」と言ったことがある。実際にソン・ヘギョは、1年という時間をこの映画のために割いた。ウォン・カーウァイ監督は、撮影方法が独特なことで有名だが、全ての映画を長い時間をかけて撮影し、シナリオが特にないということがその特徴だ。そして毎回その日に撮影する分量を書いた1枚の脚本と、ウォン・カーウァイ監督が直接話すその日の計画に頼って撮る方式だという。俳優にとっては多少大変な方法だと言える。一方、中華圏現地での映画に対する評価は、両極端だという。興行面では成功したが、評論家たちは「ウォン・カーウァイ映画の中で一番よくない」と評価したという。ある評論家はこの映画に対して、「セリフは美しいが、話はめちゃくちゃだ。ウォン・カーウァイ映画の美学が消えた」と酷評した。「グランド・マスター」は、2月7日から開幕されるベルリン国際映画祭の開幕作に選定されて公開される。

    マイデイリー
  • 「グランド・マスター」ソン・ヘギョ、チャイナドレス着用で“スタイル管理に気を使わなくては…”

    「グランド・マスター」ソン・ヘギョ、チャイナドレス着用で“スタイル管理に気を使わなくては…”

    女優ソン・ヘギョが、中国の伝統衣装であるチャイナドレスを着た感想を話した。ソン・ヘギョは、トニー・レオンと共に主演を務める映画「グランド・マスター」のスチールカット公開に関連し、現地メディアのインタビューを受けた。ソン・ヘギョはこのインタビューで、「チャイナドレスを初めて着た時は違和感があったが、着ているうちに体のラインが出る衣装だとわかり、スタイル管理に気を使った。チャイナドレスのおかげで、さらに綺麗になった」と満足感を表した。ソン・ヘギョはさらに、相手役として登場するトニー・レオンについて「(トニー・レオンの)瞳に特別な魅力がある」とし、「彼と共演するシーンを撮るたびに、彼の瞳に吸い込まれた」と絶賛した。「グランド・マスター」はウォン・カーウァイ監督の新作で、ブルース・リーの師匠である葉門(イップ・マン)の人生を描いており、ソン・ヘギョをはじめ、トニー・レオン、チャン・ツィイーなどが出演する。同映画は来年1月に中国全域で公開される予定だ。

    マイデイリー
  • 「グランド・マスター」ソン・へギョ、スチールカット第2弾公開…神秘的な魅力で中国の観客を虜に

    「グランド・マスター」ソン・へギョ、スチールカット第2弾公開…神秘的な魅力で中国の観客を虜に

    女優ソン・へギョが美しい東洋の魅力で中国の観客を虜にした。23日(韓国時刻)、大作映画「グランド・マスター」(監督:ウォン・カーウァイ)のスチールカット第2弾が公開された。公開された写真の中には、薄いベージュのチャイナ服を着たソン・へギョの写真も含まれていた。ソン・へギョはきれいに結ったヘアスタイルと完璧な横顔が際立つ美貌で、韓国の美しさを誇った。写真でどこかを見つめているソン・へギョは、「グランド・マスター」でイップ・マン(トニー・レオン)の婦人役を務め、繊細な演技を披露した。「グランド・マスター」は、ブルース・リーの師匠、イップ・マン(葉問)の一代記を描いた作品。世界的な巨匠ウォン・カーウェイ監督がメガホンを取り、2009年のクランクイン後、約3年間撮影を行った。2月にドイツのベルリンで初めて公開され、2013年には全世界で公開される。韓国では12月18日に公開予定だ。

    TVレポート
  • ソン・ヘギョ主演「グランド・マスター」2013年ベルリン映画祭の開幕作品に選定

    ソン・ヘギョ主演「グランド・マスター」2013年ベルリン映画祭の開幕作品に選定

    女優ソン・ヘギョと中国の俳優トニー・レオン、チャン・ツィイー主演の映画「グランド・マスター」(監督:ウォン・カーウァイ)が、2013年ベルリン国際映画祭の開幕作品に選定された。19日(現地時間)ベルリン国際映画祭事務局は「グランド・マスター」が第63回ベルリン国際映画祭の開幕作として上映される予定だと明かした。「グランド・マスター」は開幕作品として上映されるが、非競争部門だ。「グランド・マスター」はブルース・リーの師匠として知られた葉門(イップ・マン)の人生を描いた映画だ。トニー・レオン、チャン・チェン、チャン・ツィイーをはじめ、韓国ではソン・ヘギョが出演し、更に話題となった作品だ。これに先立ち公開された「グランド・マスター」の予告映像で、トニー・レオンとチャン・ツィイーの派手なアクションだけでなく、ソン・ヘギョの清純なチャイナドレス姿が話題となったことがある。

    OSEN
  • 「グランド・マスター」予告映像を公開“ソン・ヘギョ vs チャン・ツィイーの美貌対決にも注目”

    「グランド・マスター」予告映像を公開“ソン・ヘギョ vs チャン・ツィイーの美貌対決にも注目”

    女優ソン・ヘギョがウォン・カーウァイ監督の映画「グランド・マスター」でチャン・ツィイーと美貌対決を繰り広げた。ウォン・カーウァイ監督が演出した大作映画「グランド・マスター」の制作会社は最近、トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、ソン・ヘギョなどの姿が楽しめる長さ3分の予告映像を公開した。主演俳優らの華やかなアクションシーンが含まれた予告映像には、4大拳派のマスターたちの風貌が映っている。またウォン・カーウァイ監督ならではの映像美が人々の視線を一気にとらえ、期待を高めた。特に予告映像の後半に登場するソン・ヘギョの姿が圧巻だ。可憐な魅力の彼女は、強くて猛烈なカンフーを通し、水のように柔軟で女性らしい魅力をアピールした。ソン・ヘギョは女性の魅力溢れるチャイナドレス姿で登場し、彼女が演じるキャラクターに対する好奇心を刺激した。ソン・ヘギョの中国エージェンシーであるATNマネジメントの関係者は6日、TVレポートとの電話取材で「ソン・ヘギョは映画の中で唯一の『休止符』の役割をする」とし「ウォン・カーウァイ監督の作品なので比重は構わないことにした。最終的にどのような感じで表現されるのか我々も気になる」と言った。「グランド・マスター」は、ブルース・リーの師匠、イップ・マン(葉問)の一代記を描いた作品。2009年のクランクイン後、約3年間の撮影作業を終えて12月18日に韓国で公開される。

    TVレポート
  • ソン・ヘギョ出演「グランド・マスター」中国で12月18日に公開

    ソン・ヘギョ出演「グランド・マスター」中国で12月18日に公開

    女優ソン・ヘギョが出演したウォン・カーウァイ監督の映画「グランド・マスター」が、中国での公開日確定を報告した。17日に中国のシナドッドコムなどの外信は「『グランド・マスター」の公開日が今年の12月18日に確定された」と伝えた。「グランド・マスター」は、ブルース・リーの師匠、イップ・マン(葉問)の半生を描いた作品で、トニー・レオン、チャン・ツィイーを始め、韓流スター、ソン・ヘギョが出演するなど、豪華キャストで話題となった作品である。クランクインは2009年であったが、上映は3年が経過した2012年12月に確定された。ソン・ヘギョは昨年釜山(プサン)国際映画祭で開かれた映画「今日」の記者会見において、「撮影はほとんど終わっている。来年にはお見せできると思う。ウォン・カーウァイ監督が早く撮影を終わらせるスタイルではないから」とし、「ウォン・カーウァイ監督から忍耐を学んだ」と付け加えた。

    マイデイリー
  • ソン・ヘギョ「今からが面白くなるのだと思います」

    ソン・ヘギョ「今からが面白くなるのだと思います」

    ソン・ヘギョ、彼女の顔を見ても、目に入ってこない。もちろん彼女はとても美人である。なぜなのかは分からないが、明らかに彼女の顔は時間をかけてじっくりと見なければならないと思った。インタビューの間、穴が開くほど見つめた顔が、最後の挨拶の時、全く違った雰囲気に見えたのである。もし10月27日に公開されたイ・ジョンヒャン監督の「今日」で、彼女の顔が新鮮に見えたとしたら、それはあなたが彼女の顔をあまりよく観察したことがないからかもしれない。そんな彼女に、新作について、そして出演作品についてインタビューした。―「今日」のダヘは、1年前に婚約者を亡くすという悲惨な経験とは関係なく、元々感情を大きく表に出さない人という印象でした。あまり話もせず、何でも我慢しようとし、そして婚約者を殺した少年を許そうとする人物ですよね。このようなキャラクター を演技することは、もどかしさを感じませんでしたか。ソンヘギョ:劇中で、「子供の時、とても両親がよく喧嘩をし、自分まで大声をあげるとすべてが壊れてしまう気がしたため、自分はいつも黙っていた」という台詞が出てきますが、たぶんダヘのこのような性格は、子供の時から形成されてきたのでしょうね。だから結局、そのような許しも可能だっただろうし。でも私はこの女性を一度ももどかしく感じたことはありませんでした。実際、私と似たような部分が多い人だったのです。「『今日』のダヘと私は、とても似ています」― ドラマ「順風産婦人科」から「フルハウス」、そして様々な広告など、大人気の彼女の明るいイメージを考えた時、少し意外に感じました。ソン・ヘギョ:今まで出演したすべての作品で、私の性格は少しずつではありますが見せていたようです。でも一番よく似ているのが「今日」のダヘです。もちろん親しい人たちといる時は、明るく良くしゃべりますが、実際の私はそうでもないんです。好き、嫌いも、昔は全く表現できなかったし、今もよくできません。私がとある言葉を言い、相手が気を悪くしたと思った瞬間、その後会話ができなくなるほどなんです。この話をするんじゃなかった、気分を悪くさせちゃったのかな、これをフォローするため、また違ったことを言わなければならないのかな、このようにとても気を使うし、辛いから、話したいことがあってもいっそのこと何も話さないでおこう、と思ってしまいます。でも、結局ストレスは同じぐらいですし、それがどんどん積み重なっていくんです。家で一人で色々考え、そして解消するのです。―幼いころから大人びているとよく言われたのではないでしょうか。ソン・ヘギョ:はい、そうですね。子供のときは、誰かに会ってもあまり話すことができませんでした。たぶん、話したくても方法が分からなかったようなんです。恥ずかしがりで。私がこの言葉を話した時、相手が見せる反応が、自分が思っていたものではなかった時に感じる怖さから、言葉を発するのができなくなっていたようなんです。今は年を重ね、社会に出て、ある程度の会話は自由にできるようになりました。最近は、それが面白いと感じることもありますし。―「今日」のメイキング映像を見ると、イ・ジョンヒョン監督がソン・ヘギョさんの手をしっかりと握りしめていましたね。インタビューでは、自分の子供のようだと監督はおっしゃっていました。監督と一緒にお仕事をされていかがでしたか。ソン・ヘギョ:その時、とても寒い日だったのですが、手がかじかんだため、監督が握ってくださったと思います。昔、映画「おばあちゃんの家」のメイキング映像で監督がユ・スンホさんをしかる場面があったのですが、その時のイメージがとても強くて本当に怖い人なんだなぁと思っていました。もちろんそのため、私の内からの演技をよく引き出してくださると期待もしていましたが、温かい現場は諦めなければならないと思っていました(笑)でも実際、覚悟をして現場に入ったからか分かりませんが、正反対だったんです。監督にこのような話をしてみたら、「もう9年前のことですよ」と冗談っぽくおっしゃったんです。でも作品においては、何か小さなことでも問題が起こると、撮影を中断してしまうほど丁寧に進められました。―俳優は、すべてのことを監督にゆだねなければならないと思いますか。それとも現場では積極的に参加しなければならないと思いますか。ソン・ヘギョ:私の場合は、両者どちらともです。まず、動きが大きい部分は監督を信頼します。もちろん私もシナリオを見て分析し、準備しますが、監督はこの映画に対しては私よりもずっと長く考えられた方ですから。代わりに、部分部分の理解ができなかったり、意見があれば、尋ねて話をします。前にもお話ししましたが、私が作品に対する責任感、演技に対する欲を持つようになったのは、そんなに前のことではないのです(笑)その前まで、相手の俳優がとても素晴らしい方々だったため、その方たちが主に監督とコミュニケーションを図っていました。私がここで意見を言っても、何も変わらないのではないのかとも思いましたし、一方で私が自分なりに考えて言ってもそれはどういうことなの?といった反応が返ってくるのではないのかと思い、怖くて言えなかったこともあります。しかしリュ・スンボムさんとドラマ「サンシャイン・オブ・ラブ」を撮影し、演技についての面白さを知ったんです。その後、「フルハウス」で監督に提案した意見が反映され、それを見てさらに演技への欲も出ました。―イ・ジョンヒョン監督とは、シナリオもまだ何も無い時に一緒に仕事すると決めたと聞きましたが。ソン・ヘギョ:映画「ファン・ジニ」を制作したシネ2000のイチュニョン代表を始めとした周りの人から、イ・ジョンヒャン監督の話をよく聞きました。才能のある監督ですが、とても長く監督業を休まれていてとても残念だと。私はどんどん監督に興味を持ちました。監督が次の作品の作業に入ったという話を聞き、お会いしたいと思いました。監督も始めは一般的な見方で「今日」とソン・ヘギョは合わないと考えられたそうです。だからただ軽い気持ちでお会いしようとおっしゃいました。そうして何回かお会いし、お話をするうちに、一緒に仕事をしようとおっしゃったのです。―そのエピソードを聞くと、関心のある作品やアーティストにとても積極的になさるようですが。ソン・ヘギョ:欲が無いと言ったら嘘ですが、私は自分が持っていないものに対して欲しがる、そういった人ではありません。代わりに、縁があって自分に近づいてきたら、頑張って良い作品を作っていこうと努力します。まだ私には来てもいないものを、私はこれをやる、これが欲しいといった風にはしません。私のものだとしたら、いつでも自然に自分に近づいてくるものでしょうし、私のものでないとしたら、自分から離れていくと思うんです。それが作品であっても他のものでも、同じだと思います。―仕事も人もですか。ソン・ヘギョ:はい。そうだと思います。本当に自分に合った人だとしたら、どのようなことが起こってもどう頑張っても自分の側にいるでしょうし、でなかったら小さなことでも大きな傷になってしまうのだと思っています。「新しい役にたくさん挑戦できる、そのような環境が多く作られればと思います」―周りの人、スタッフもそうですが、一度縁があった人とは長くその関係を維持しようとされますね。ソン・ヘギョ:お互い傷つけあったり、誰かがとんでもないことをしない限りはそうですね(笑)私から離れていった場合はないようです。いつも誰かがさらに良いものを求めるため離れていきます。もちろん本当に親しかった人が離れていく時は、その瞬間はとても寂しく傷つき、空しい気分にはなりますが、でもこの人との縁はそこまでだったんだと思うんです。とても力の必要なことですが、本人の人生のため自ら決定したことなのだから、私がどうすることもできませんよね。でも、見送った後、ずっと心に残る人と、そうでない人がいるんです。そのような人には、私からまず先に連絡します。でない人は、離れていったらそれまでだと思っています。―やはり芸能界に入り俳優として生活すると、人間関係はよく変化するのでしょうか。ソン・ヘギョ:人との出会いや別れについては仕事をし、自然にそうなるようです。もちろん人間だから、誰もが失敗することもありますよね。私もそうですし。でもある程度、自分の中で線を引き、その線を越えた瞬間、自然に整理ができるようです。―今まで、許したことを後悔したことはありますか。ソン・ヘギョ:許すという単語を使うほど、私の人生の中で大きなことは起きたことはありません(笑)ただ、お互いを理解できるのか、出来ないのかという程度です。私が許したために、何か大きく変わったことも無かったと思います。―今のソン・ヘギョさんには、許すという単語の意味が大きいようですが(笑)ソン・ヘギョ:この映画を撮る以前よりは、確実に許すという言葉が大きな意味を持っていたようですがまた怖くもあるようです。昔はそれが良い言葉とは思っていたのですが、今日を撮影した後、どのような関係においてもその言葉をそのように簡単に使えなくなりました。―年をとるほど、俳優としての引き出しを増やしていっているようですが、実際韓国の市場では、女優としての選択の幅は狭いと感じたことはありませんか。ソン・ヘギョ:そうだと思います。なぜ中国の作品に出たがるのかとよく聞かれますが、選択できる作品があまりないからなんです。すべての俳優は、今まで演じたことのない役をしたいと思っていますし、新しいジャンルを経験したいと思うものなんです。でも、反対に作る側はどのようなキャラクターでも、どのようなジャンルでも、既に存在するイメージのみ安全に活用したいと思う部分があります。俳優の他の面を見て、何かの作品を作ってみようと思う方はあまりいらっしゃいません。男性の俳優は選択の幅が広い方なのですが、女優はそうでもなくてシナリオの選択の幅も狭いですし、良いキャラクター が出ても競争率が高いですしね(笑)周りに残念に見える女優はとても沢山います。彼女になぜそのような仕事をしないのか、変身をしないのかとおっしゃいますが、それ以前に多くの仕事をできる、また新しい役に挑戦できる良い環境が作られなければならないと思います。―「ファン・ジニ」「カメリア」「彼らが生きる世界」そして「今日」まで、出演作だけを見ても本当に彼女は勇敢な俳優に見えます。安全な役を選択するということが難しかったのでしょうか。「Fetish」もオカルトに近シナリオですが、見方によっては冒険とも言えると思います。ソン・ヘギョ:私は小心者ですが、無鉄砲な部分も持ち合わせています(笑)「Fetish」はまず、素材も新しくキャラクターも新鮮で、必ず演じてみたかったのです。さらには撮影期間が一ヶ月ほどの独立映画だから、あまり負担でもないですし、ニューヨークでの撮影だと聞いたので、どのような環境なのかとても気になりましたし。冒険でもありましたね(笑)面白いようだから決めたのですが、やはり思ったようにとても楽しく撮影できました。「海外での活動で、自分の中にある田舎臭さに気づきました」―ニューヨークを始めとし、映画「グランド・マスター」の中国でのロケも、新しい環境、さらには異国での撮影でしたが、慣れるまで大変ではありませんでしたか。ソン・ヘギョ:ニューヨークは面白いものがたくさんある都市で、観光も楽にできますし、さらには独立映画なので全く難しい点はありませんでした。でも「グランド・マスター」の場合は、ウォン・カーウァイ監督の作品はテンポが遅くて、そして監督は完璧主義者なんですよ。明日の撮影の準備をして寝ようとすると、明日の撮影はキャンセルになったと夜電話が来たり。さらにはロケ地まで車で3時間ほどの場所で、いつ撮影が始まるか分からないからそこにずっといなければならないなど大変でした。撮影がない日は、中国語の勉強や運動以外には、やることはありませんでした。そのため、だんだんと気力もなくなり、私はここで何をしているのだろう、とも思えてきました。ただ通訳さんがいつも一緒にいてくださったので、助かりました。―ウォン・カーウァイ監督の「グランド・マスター」は、短い予告編を除き、全く一般に公開されていない映画ですよね。ソン・ヘギョさんはこのような役を演じられたのでしょうか。ソン・ヘギョ:実際、私もよく分からないのです(笑)まず、シナリオやキャラクター を見て出演を決めた映画ではないのです。本当に、この映画こそが冒険と言えると思います。撮影する時も同じ状況に置かれ、待ち続ける女性と考えて演技をしなさいと言われ撮影し、そして次はとても強い女性と思い演技しなさいと注文されて撮り。また、ある日は「セクシーな女性を演じてください」と言われたり。このように毎回変えて撮影しました。だからこの女性がどのようなキャラクターなのか、私も分からないんですよ(笑)―俳優として、そのような環境からのストレスは感じませんか。ソン・ヘギョ:それが一体何なの!と思ったのは、1、2回どころじゃありませんでした(笑)でもある程度正確なキャラクターを描き、演技をしてきたのですが、監督はその演技をするとまた違った話をし、そしてその演技をしようとすると、また違った話をするため、だんだんとイラついてくる時もありました。だから、監督に反抗もしました。でも反抗しても何も変わらないですよね。ただはいと言ってその場をやり過ごすだけなのです。心の中では腹を立ててました。それを、監督は見抜いていたようなのです。とある時、監督は通訳さんに「パスポートは誰が持っているの」と聞き、通訳さんが「ヘギョさんが持っています」と答えたら、「早く取り上げて」と言っていました。本当に逃げて行くように見えたんでしょうね(笑)―一緒に演技をした俳優トニー レオンさんとはどのような方ですか。ソン・ヘギョ:私がどのような状況になっても、演技を何回も繰り返すことになっても、あの方はそれに影響されることはありませんでした。撮影が何回も繰り返されると、相手俳優は自分のペースが崩され最初とはちょっと違った演技になる場合が多いですよね。でもトニーレオンさんは私が何回も同じ演技を繰り返しても、いつもまじめに自分の演技をする、素晴らしい俳優ですよね。―中国での人気を反映するかのように、ソン・ヘギョさんの一挙手一投足に対する中国のマスコミの関心はすさまじいですよね。また韓国の同世代の俳優の中でも一番海外での活動に力を入れているようですが、このような大きな市場での活動は、あなたにどのような変化を与えたのでしょうか。ソン・ヘギョ:実際、歌手のようにステージに立つ人ではないので、体で感じる演技は上手くできないのです。あ、前チベットの近くに撮影に行ったとき、田舎のおばあちゃんが私をご存知で、少し驚きました(笑)まず、人気や演技を超え、人間として変わって行ったように思えるのです。普通の人も、海外旅行に行くと、刺激を得て大きく成長したりもしますよね。私もやはり、海外の活動を通じて自分の中の田舎くささを発見し、新しい人々との間で成長したのだと思います。―どのような点が、ソン・ヘギョさんのいう田舎臭さでしょうか。ソン・ヘギョ:何かふさがっているような感じでしょうか。さらに広い世界で演技をし、そこから刺激を得たように、そこにあったものがどんどんあふれ出たようなのです。人々に接するときも、漠然と自分だけが良ければいい、といったのではなく、お互い一緒に良い結果になればと思いますし、世界に対するマインド自体が広がったようですし。―勝負欲があるほうでしょうか。ソン・ヘギョ:何かを始めるとき、勝負欲はあるほうです。それは単純に、競争相手に向かっての勝負欲というよりも、前作よりもさらに良い結果を出そうといった欲なのです。映画の興行においては、演技を終えた後、俳優が責任を持てる部分ではないから、その点において競争をすると思ったことはありません。その代わりに、映画の中では、以前の自分とは競争する気持ちで演じます。私こそが、上手くできる、そのような考えが一番大きいですし、少なくとも下手になったと言われたらいけませんからね(笑)―最後にインタビューをした時に撮影していたドラマ「彼らが生きる世界」から、すでに3年の月日が経っているのですね。今振り返るとどのように感じますか。ソン・ヘギョ:あのように沢山の台詞を覚えたのは、あの時が初めてでした(笑)あの時、あの時間を通じて色々なことを学びました。「サンシャイン・オブ・ラブ」を終え、感じた面白さとは違った、演技に対する新たな面白さや欲も持つようになりました。ほとんどのシーンで演技を終えた後にやりがいを感じた作品でもあります。そしてあの時のあの瞬間を過ごしたため、「今日」という映画を選ぶことができたと思うのです。今からが、以前よりも面白くなるのではないでしょうか。もちろんしてみなければ分かりませんが、20代とは少し違った面白さが待っていると信じています。

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