「ジョンニョン:スター誕生」ムン・ソリ“女優が中心になるドラマに会えて嬉しかった”

彼女は最近、ソウル江南(カンナム)区にあるC-JeS Studio社屋でNewsenのインタビューに応じ、tvN土日ドラマ「ジョンニョン:スター誕生」のエピソードを語った。
ムン・ソリは華やかな過去を忘れ、ジョンニョン(キム・テリ)の母親として生きる、消えた天才ソリクン(歌い手)ソ・ヨンレ役を演じた。人生の重みが感じられる佇まいと方言で、人物の感情を完璧に表現し、視聴者から反響を呼んだ。

「ジョンニョン:スター誕生」への出演を決めた過程には、初めてパンソリ(韓国の民族芸能:歌い手と太鼓の伴奏者の2人だけで演じる、身振りを伴った1種の語り物)を習った先生との縁も少なからず影響を及ぼしたという。彼女は「幼い頃、私に1年半以上パンソリを教えてくれた先生がいらっしゃいました。『水宮歌』を半分以上教えてくださいました。その先生は、もう亡くなっていますが、先生のことを思うと、この作品を断ることができませんでした。あなたにあれだけ教えたのに、やらないわけにはいかないでしょうと天から叱られそうでした」と伝えた。
そして「その先生はお金も受け取らず、私をどうしてあんなに可愛がってくださったのかは分かりません。私が一生パンソリをやる人間ではないことも分かっていたのに、ただ好きなことだけでもとても嬉しいと教えてくださいました。先生に恩返ししたいと思いました。久しぶりにパンソリを聞き、学ぶ過程がとても楽しかったです」とつけ加えた。

彼女たちは自身のソリ(声)と感情から足りない部分を探すために努力したという。ムン・ソリは「テリはソリもチャン(歌)もダンスも、もっとやらなければならなかった、足りないところが見えたと言っていました。テリが3年間(パンソリを)やったそうですが、3年であれほどになるのは本当に難しいと思います。やればやるほど、自分には何が足りないか見る目や、聞く耳ができてくるので、より分かるようになるのだと思います。数ヶ月やった人たちは、数ヶ月のわりには上手だと思うのかもしれません。そのようにして残念がっていました」とし「私もむしろ足りないところについてたくさん話しました。皆で一緒に生み出した結果ですが、多くの方に気に入って頂いて感謝しています」と伝えた。
さらに、「(オ・)ギョンファには今回初めて会いました。木浦(モクポ)の方言の語学研修に3泊4日で行った時に会いました。テリとギョンファと方言の先生が先に行っていて、私が翌日合流しました。ドアを開けて入ったら、ある女優がパジャマ姿で『お姉さん、こんにちは』と挨拶してきました。本当に純粋で、素晴らしい魂を持った女優です」と評価した。
練習に練習を重ねただけに、声が出なくなることはなかったのだろうか。ムン・ソリは「長所なのか短所なのか分かりませんが、私は疲れると声がよく枯れます。浮き沈みが激しいのが短所なのですが、この作品に出演してむしろよかったと思いました。逆にテリが苦労しました。彼女はかすれません。(あるシーンで)声を枯らさなければならないため、練習室を借りて6時間歌っても声が変わりませんでした」とし「私がこれを撮る時、『おつかれさま』で年老いた役をやっていたのでよかったと思います」と語った。

「ジョンニョン:スター誕生」は、女優たちが中心になったドラマという点で、より意味のある作品だった。これについての質問に彼女は、「その中で演技しなければならなかったリュ・スンスさんとキム・テフンさんに……」と語尾を濁し、笑いを誘った。
彼女は「現場で萎縮してしまった可能性もありますが」とし、「特にスタッフも女性の方々が多かったんです。監督も女性ですし、演出の方々も女性の方が多かったです。そのためリュ・スンスさんやキム・テフンさんは寂しかったんじゃないかと思います。とにかく長く仕事をしていると、このように女優たちがたくさん出てくる作品もあるんだなと思って嬉しかったです」とつけ加えた。
実際、ジョンニョンのような娘がいたらどうかという質問に彼女は、「大豆を植えたところには大豆が、小豆を植えたところには小豆が生えるじゃないですか。みんな母に似ると思います。私の娘も言うことを聞かなかったら私のせいだと思っています」と答えた。
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- 記者 :
- ファン・ヘジン
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