【REPORT】SHINee ミンホ、日本初ソロコンサートで新たな魅力をアピール!「皆さんはいつも僕の希望」

本公演は2024年11月30日と12月1日に韓国・ソウルで行われたミンホにとって初のソロコンサートの日本公演で、全5都市を回るアジアツアーの3ヶ所目。これまで何度か日本でソロイベントは行ってきたものの“ソロコンサート”は初だけに、その瞬間を目にするために集まったシャヲル(SHINeeのファン)たちにミンホは渾身のステージを届けた。
開演予定時刻を過ぎ、会場が暗転すると、ステージからアリーナ席中央に向かって伸びる花道のサイドから天井に向かって光が差し、次いで、ステージ背面を覆う巨大LEDビジョンがミンホのメンバーカラーでもあるブルーに染まる。ステージからは力強いバンドサウンドが奏でられ、その音に乗せてシャヲルたちがパールアクアグリーンのペンライトを振る。

1曲目は「Would You Mind」。叙情的なサウンドと重厚感のあるリズムに合わせて踊るミンホの抑揚ある動きが、ブラックのタイトなレザーパンツに、シースルー素材のトップスを身にまとっていることでより際立つ。時に苦しそうな表情を浮かべながら、忘れられない相手への愛を歌う姿は、ステージ全面が水の中のようなブルーになっていることもあり、まるで涙の海の中でもがいているようにも見えた。

その流れから、ラインストーンをあしらった煌びやかなジャケットを羽織ると、ビジョンの映像もポップなイラストを映し出し、「FIREWORKS(Feat.ソヒ of RIIZE)」へ突入。ミンホが繰り出すパワフルなラップに、シャヲルたちもノリノリで体を揺らす。ソヒの爽やかな歌声がポイントとなるパートでは笑顔でリズムに乗り、よく見ると顔から首筋にかけて止めどなく汗が流れている。花火の演出も加わり、会場の熱はもう一段階上昇。バンドサウンドによって力強さを増した「Round Kick」まで畳みかけて、シャヲルからの大歓声の中で前半ブロックを締めくくった。

温かな雰囲気の中、ミンホはアジアツアー3ヶ所目でありつつ、いまだに緊張が解けないことや、日本公演のみの特別な場面が「ちょっとだけ」あることなどを話す。また、ここまでの5曲はすべて昨年11月に発売された1stフルアルバム「CALL BACK」の楽曲で固められていたが、その中でも1曲目の「Would You Mind」が一番好きであることも告白する。その話から、ミンホ自身には明るく元気でパワフルなイメージが強いが、楽曲はどちらかと言うと繊細で感性的なものが多く、その両面を表現できるのが彼の大きな魅力だと改めて納得。その後も、SHINeeでは味わえない、ソロコンサートならではのステージが繰り広げられる。

「Something About U」のパフォーマンス・ビデオを挟み、衣装をデニムパンツに、白シャツの上に赤のジャケットを重ねたポップなスタイルに変更すると、1stフルアルバムのタイトル曲「CALL BACK」を披露。軽快なリズムのギターリフに合わせて軽やかに踊りながら、好きな人に対してのストレートな想いを軽快に歌う。衣装も相まってスクールミュージカルを見ているような気分に。客席にマイクを向けると、シャヲルも「Na,na-na-na」と声を合わせ、楽しい空気が会場を一つにする。

「Prove It」ではステージを歩きながらシャヲルに笑顔で手を振り、話しかけるように歌う。軽やかなメロディに反して、歌詞では切ない心情を訴える「I'm Home」では、時折、目を閉じながら歌の世界の中に浸っているような場面も。身体の動きは少なくても、その表情や歌声からその歌が表現したいことがしっかりと伝わってきた。

ステージ中央のLEDがせりあがり、その上に座って歌う彼の背景には水の中のような映像が広がり、まさに“Waterfall”な世界を作り出す。中盤からその場に横たわったミンホは、背景と同化して水の中に浮かんでいるように見えてくる。それと同時に、歌い方もどんどん熱を帯びていき、狂おしいほどに相手を想う気持ちが否応なく胸に迫った。

生バンドの演奏だからこそ叶うライブならではの演出に驚いたのもつかの間、ダンサーを引き連れて花道に歩み出た彼は上着を脱ぎ捨てて、彫刻のように鍛え抜かれた肉体を露わにする。その美を見せつけるダンスを花道の先端、観客に一番近い場所でパフォーマンスし、最後、メインステージに駆け込むと、花火が上がって姿を消すというエンディング。最後の最後までドキドキが止まらないステージとなった。

そして、最後の曲「Choice」までを歌い終えると、彼は「皆さんはいつも僕の希望です!」と感謝の言葉を送り、深々と頭を下げてステージをあとにした。ミンホというアーティストはもちろんだが、一人の人としての部分も感じられるような、全身全力のミンホが詰まったライブだった。途中のMCでも“初”というフレーズに自ら感動し、喜びをかみしめる場面があったが、“初”にとどまらず、ここから2回、3回と重ねていくであろうこれからの彼のコンサートも期待が高まる。



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- Kstyle編集部
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