Kstyle
Kstyle 13th

BTSのSUGA「ミン・ユンギ治療センター」を設立へ…ASD患者の治療のため約5億円を寄付

Newsen
写真=Newsen DB
BTS(防弾少年団)のSUGAが50億ウォン(約5億円)を寄付した。

セブランス病院とSUGAが、自閉スペクトラム症(ASD)患者の治療と社会的自立を支援するために、専門治療センターを設立する。

セブランス病院は23日、チェジュン館1階で、自閉スペクトラム症を患う小児青少年患者のための「ミン・ユンギ治療センター」着工式を開いた。ここでは言語、心理、行動治療など、小児青少年の精神的な健康を支援し、臨床と研究を連携した様々なプログラムを運営する予定だ。

SUGAはこれまでも分かち合いの活動と共に精神的な健康、心理・行動問題、特に青少年のうつ病に持続的な関心を持ってきたという。

昨年11月、彼は小児精神科分野の権威者であるセブランス病院・小児精神科のチョン・グナ教授と交流する機会を設けた。その後、数回のコミュニケーションを重ねたSUGAは、自閉スペクトラム症患者には生涯周期に合う治療が必要だが、従来の短期的な治療では達成するのが難しいという点を知った。また、自閉スペクトラム症にポジティブな変化を与えるためには、10年以上、中長期的に治療をサポートできる特化治療センターの設立が必要だという点に共感し、セブランス病院に50億ウォンの寄付を行った。セブランス子供病院はもちろん、延世(ヨンセ)医療院も合わせてアーティストが伝達した寄付金としては、歴代最高額だ。

その後、チョン・グナ教授とSUGAは、昨年末から今年の初めまで、専門治療センター設立と自閉症スペクトラム症患者のための、音楽を活用した社会性訓練について議論した。これをベースに、従来の社会性訓練プログラムに音楽的コンテンツを組み合わせた社会性集団プログラムとなる「MIND」プログラムの開発に至った。

MINDプログラムとは「音楽を通じた相互作用と感覚的経験(Music)を高め、社会的関係の形成とコミュニケーションをとるチャンス(Interaction)に接し、共同体を通じて自然と関係を結ぶ過程(Network)を学び、個人の多様性を尊重し、一緒に暮らす社会(Diversity)を学ぶ」という意味が込められた略語だ。同プラグラムに参加する子供たちは楽器を演奏し、歌を歌い、音楽に合わせて文章を書いて、音楽と文章を通じて感情と考えを表現する。

写真=セブランス病院
SUGAは今年3月から6月まで、週末を活用して実際に自閉症スペクトラム症の子供たちに会い、プログラム開発に参加した。ギターなどの楽器を自ら演奏して子供たちがリズムとハーモニーを合わせ、音楽を通じてコミュニケーションをとり、感情表現を拡張できるように誘導。さらには、子供たちが楽器を自ら演奏できるように教えたりもした。

プログラムが進行するにつれ、子供たちの感情と言語表現は確然と増え、他の子供たちと協力したり、待つ過程で社会性も訓練された。言語治療だけを受けていたときは、積極的な反応を見せなかったオくん(10歳)とイくん(12歳)は自ら楽器を選び、拍子に合わせて演奏する才能を見せた。

合奏する過程で多彩な感情表現も現れた。サックスを吹くキムくん(18歳)は、言語と感情表現がほとんどなかったが、他の子供たちと協力する過程で生まれる感情を表情で表し、医師の関心と褒め言葉に反応を見せた。

同プログラムを通じて、言語の能力が制限される自閉症スペクトラム症の子供たちにも、社会的関係を築くのに役立つ効果が確認された。

今後、ミン・ユンギ治療センターではMINDプログラムを高度化、自立型音楽プロジェクトのモデルを構築する予定だ。プログラムの持続的な運営のために、各治療分野の専門家育成過程も体系化し、プログラムの持続性と専門性を強化していく。

今年9月、ミン・ユンギ治療センターの工事が終了する見通しで、その後、正規プログラムセッションが拡大・新設される。自閉症スペクトラム症患者並びに発達障害者を対象に、音楽を活用した社会性訓練から様々な治療セッションまで運営する。従来進行してきたABA(応用行動分析)、言語治療も拡大して運営。また、MINDプログラムの効果を客観的に証明するために臨床研究と学術論文発表、プログラムマニュアルの発刊も推進される。

チョン・グナ教授は「財政的後援を超え、この数ヶ月間、SUGAさんが見せてくれた真正性のある才能寄付(技術や技能を無償で提供すること)とボランティア活動に心から感謝する。いつも真剣で知性的な態度で一途に見せてくれた彼の誠実な姿に深い感銘を受けた」とし、「自閉症スペクトラム症を持つ子供たちが、音楽という媒体を通じて独立的な存在、そして健康的な社会人に成長することと、これを通じて自閉症スペクトラム症患者に対する偏見を解消し、障害の認識を改善することがミン・ユンギ治療センターとMINDプログラムの最終的な目標だ」と述べた。

SUGAは「この7ヶ月間、チョン・グナ教授と一緒に行ったプログラムの準備とボランティア活動を通じて、音楽が心を表現し、世の中とコミュニケーションをとる大切な通路になることを深く感じた」とし、「自閉スペクトラム症を持つ子供たちの治療過程に参加できたこと自体に大きな感謝と幸せを感じており、より多くの子供たちが社会の一員として一緒に暮らしていけるように、持続的に力を添えたい」と伝えた。

・BTSのSUGA、本日(6/21)召集解除…ファンに心境告白・騒動を改めて謝罪「2年間自分自身について考えた」

・BTS全員がJ-HOPEソロコンサートを応援!SUGAも約10ヶ月ぶりに公の場に姿を現す
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ミンジ

topics

ranking