空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~
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「2017 春史大賞映画祭」公正に与えられた14のトロフィー
「2017 春史大賞映画祭」を主催した韓国映画監督協会が、映画「新感染 ファイナルエクスプレス」「哭声」「トンネル」「秘密はない」「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」など、さまざまな作品で頭角を現した映画関係者たちに14のトロフィーを均等に与えた。これは、審査委員会を活性化し、外部委員と共に客観的かつ公正な審査を経て信頼できる結果を出したと言える。今年の春史大賞映画祭は24日午後、ソウル三成洞(サムスンドン) のCOEX AUDITORIUMで行われた。春史ナ・ウンギュ監督が作った韓国映画の伝統を基に、韓国映画の地位を高めている監督らが公正かつ厳正な審査を経て、監督賞、脚本賞、技術賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人男優賞、新人女優賞、新人監督賞など14部門の本賞と特別賞を授賞した。4月30日、選定委員会が候補作品を選んで発表し、今月10日から授賞式前日の23日まで最終審査を行った。何よりも信頼を与えた部分は、映画評論家の候補選定委員会(キム・ジョンウォン、キム・ヒョンソク、ヤン・ギョンミ、チョ・へジョン、ナム・ドンチョル)を構成したことだ。彼らが受賞作の候補を選び、決まった作品は現役監督だけで構成された「春史映画賞」審査員会で最終的に決定する方法で行われ、どんな映画祭よりも可視化の確保に万全を期した。この日、主演男優賞と主演女優賞はそれぞれ「トンネル」のハ・ジョンウ、「秘密はない」のソン・イェジンが獲得。ハ・ジョンウは「『トンネル』が公開されてから、かなり時間が経っているが、記憶してくださって感謝するとともに、良いキャラを作ってくれたキム・ソンフン監督と俳優、スタッフとこの喜びを分かち合いたいと思います」と感想を伝えた。続けてソン・イェジンは「この先、演技のない人生は想像できません。演技ができるようサポートしてくださった関係者の皆様、映画をご覧になった観客の皆様に感謝します。良い演技をたくさんお見せしていきたいです」と覚悟を語った。【「2017春史映画賞」受賞者リスト】◆最優秀監督賞=ナ・ホンジン監督(「哭声」)◆主演男優賞=ハ・ジョンウ(「トンネル」)◆主演女優賞=ソン・イェジン(「秘密はない」)◆助演男優賞=パク・ジョンミン(「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」)◆助演女優賞=ユ・イニョン(「女教師」)◆人気俳優賞=キム・イングォン◆特別人気賞=キム・スルギ、チェ・ウシク◆新人男優主演賞=ク・ギョファン(「私たちの孫ベスト(Great Patrioteers)」)◆新人女優主演賞=イ・サンヒ(「恋愛話」)◆新人監督賞=キム・ジンファン監督(「羊飼いたち」)◆脚本賞=イ・ギョンミ監督(「秘密はない」)◆技術賞=クァク・テヨン(「新感染 ファイナルエクスプレス」)◆観客が選んだ最高人気映画賞=「新感染 ファイナルエクスプレス」◆功労賞=キム・スヨン監督
カン・ハヌル&パク・ジョンミン主演映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」未公開スチールカットを公開“ギャップのある魅力”
映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」の俳優カン・ハヌルとパク・ジョンミンの熱演の裏に隠されたギャップのある魅力が公開された。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」側は6日、5種類の未公開スチールカットを公開した。今年の詩人ユン・ドンジュの誕生100周年と逝去72年記特別上映会開催のニュースと共に電撃公開した。今回公開されたスチールカットは、胸が詰まるような映画とは違った現場の風景で視線を引いた。温かくて和気藹々とした撮影会場の雰囲気が、そっくりそのまま盛り込まれていた。ドンジュ役のカン・ハヌルの茶目っ気いっぱいの姿と、モンギュ役を務めたパク・ジョンミンの熱い情熱を垣間見ることができた。そして俳優たちと気兼ねなく交わるイ・ジュンイク監督の姿もまた捉えられた。カン・ハヌルは今回の特別上映会開催の便りに、「『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』を通じて寒い心を少なくとも温かくすることができる良い機会になったら嬉しい」という願いを伝えた。パク・ジョンミンは、「今後も引き続きユン・ドンジュ先生の文学とソン・モンギュ先生の人生、お二人が生きたその時代の痛みを時折開けてみて、十分に感じることができる映画になったらうれしい」 と話した。「星になった詩人ユン・ドンジュ 誕生100周年 逝去72周年記念『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』特別上映会」は、15日から19日までの5日間、MEGABOX COEX、セントラル、新村(シンチョン)、盆唐(ブンダン)、河南(ハナム) スターフィールド店にて開催される。闇の時代の中で最もきらびやかに光った青春、ユン・ドンジュと彼の友人ソン・モンギュの人生を通じて観客にもう一度熱い感動の余韻をプレゼントする見通しだ。
パク・ジョンミン&キム・テリ「第37回青龍映画賞」で男女新人賞を受賞!
俳優パク・ジョンミンと女優キム・テリが男女新人賞を受賞した。25日午後7時55分から、ソウル慶煕(キョンヒ) 大学平和の殿堂で行われた第37回青龍映画賞で、2人はそれぞれ新人男優賞と新人女優賞を授賞した。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」で受賞したパク・ジョンミンは「70年前、国の主権を取り戻すために、影で血を流しながら戦ってくださった多くの方々がいらっしゃいます。この映画を通じて得た一番大きなものは、今この瞬間、70年後ここで生きていく方々のためにどのような思いを、どのような選択をしなければならないかが分かりました。今、韓国はとても慌ただしい雰囲気ですが、韓国の国民として、俳優としてソン・モンギュ先生に恥ずかしくないよう生きて、演じていきます」と印象深い感想を述べた。パク・チャヌク監督のお祝いを受けてステージに立った「お嬢さん」のキム・テリは「スクヒとお嬢さんがそうだったように、私も一歩一歩成長していく姿を見せたいです。このように賞をいただけて感謝していますし、今年の冬はとても寒くなると思いますが、皆温かい冬をお過ごしください」と話した。
第37回青龍映画賞の候補作を発表…「哭声」&「新感染 ファイナルエクスプレス」が接戦に
第37回青龍映画賞が候補作を発表した。主催側は7日、今年の青龍映画作の候補作にノミネートされたラインナップを公開した。発表によると、今年1年間観客と評論家から好評を受けた21本の韓国映画が最終的な候補作に名を連ね、激しい競争が予想される。25日、ソウル慶煕(キョンヒ) 大学平和の殿堂で開催される第37回青龍映画賞では、18部門で授賞が行われる。今月3日に発表された候補作は、チョンジョンウォン人気スター賞とチョンジョンウォン短編映画賞、韓国映画最多観客賞を除く15部門で、2015年10月9日から2016年10月9日まで公開された韓国映画を対象に、映画業界各分野の専門家によるアンケート調査とインターネット投票の結果をまとめて、2016年韓国映画を輝かせた作品や情熱的な映画人を厳選した。今年の映画賞では映画「哭声」が最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、新人女優賞など11部門にノミネートされ、その後を追って観客1000万人を動員した映画「新感染 ファイナルエクスプレス」が9つの部門(10個の候補) 、「お嬢さん」が8部門、「密偵」が7部門にノミネートされ、激しい競争を予告している。また、「トンネル」と「インサイダーズ/内部者たち」が6部門に、「プリースト 悪魔を葬る者」と「阿修羅」が5部門にノミネートされた。また、「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」が4部門に、「グッバイシングル」「ラスト・プリンセス」が2部門にノミネートされた。その他にも「華麗なるリベンジ」「網」「グローリーデイ」「帰郷」「私一人で休暇」「消された女」 「スチールフラワー」「私たち」「バッカス・レディ」「最悪の一日」がそれぞれ1つの部門にノミネートされた。今年は最優秀作品賞に「哭声」「インサイダーズ/内部者たち」「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」「密偵」「新感染 ファイナルエクスプレス」「お嬢さん」など6つの作品が候補となり、注目を浴びている。韓国の映画関係者と映画ファンに一番信頼される映画賞として定着した「青龍映画賞」は、授賞式が終わった後、審査委員の審査結果を公開し、毎年公正かつ信頼される韓国最高の映画賞になるための努力を惜しまないでいる。第37回青龍映画賞は、韓国映画を愛する観客と良い映画を作った各分野最高の映画関係者が集まり、韓国映画の1年を祝って励ます韓国映画フェスティバルの夜になり、授賞式はSBSを通じて午後8時45分から生中継される。本授賞式に先立ち、第37回青龍映画賞の候補作を無料で鑑賞できる「候補作上映祭」が11月9日から11月18日までCGV汝矣島(ヨイド) 店で開催される。
「韓国映画評論家協会賞」受賞者と作品を発表…男優賞イ・ビョンホン&女優賞ソン・イェジン
韓国映画評論家協会(会長:チョン・ジェヒョン) の映画評論家協会賞の受賞者が決まった。キム・ソンギュン、オム・ジウォンの司会で行われる授賞式では、キム・ジウン監督の「密偵」が作品賞のほかに音楽賞の2部門で受賞を果たし、「荊棘の秘密」は監督賞と女優賞の2部門で受賞した。競合が激しかった男優賞はウ・ミンホ監督の「インサイダーズ/内部者たち」で熱演したイ・ビョンホンが受賞に輝き、女優賞は「荊棘の秘密」「ラスト・プリンセス」の2本で活躍したソン・イェジンが「荊棘の秘密」で受賞に輝いた。「スチールフラワー」で懇親の演技を披露したチョン・ハダムが新人女優賞を受賞し、残念ながら今年は新人男優賞の受賞者はいなかった。今年の話題作だった「新感染 ファイナルエクスプレス」は技術賞を、「お嬢さん」は撮影賞を受賞した。イム・グォンテク監督は韓国映画に貢献した業績を認められ、功労映画人賞を受賞し、国際批評家連盟韓国本部賞は、シンプルなモノクロの映像美が際立つ「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」のイ・ジュンイク監督が獲得した。4つの企業、劇場と協議して決定する独立映画支援賞は、自主制作映画の上映館が不足し、公開(または複数公開) が難しくなっていく状況で、格別な支援、発掘の意味を持つ賞で、CJ(ムービーコラージュ)、白頭大幹(アートハウスモモ)、アットナイン(Artナイン)、インディースペースなど、計4つの企業と劇場が特別賞に参加する。今回は「蜘蛛の地」を演出したキム・ドンリョン&パク・ギョンテ監督が受賞に輝いた。韓国映画評論家協会は、全体会議で開催された21日の本審審査会議で受賞者、受賞作を選定し、今年で第36回を迎える授賞式をキム・ソンギュンとオム・ジウォンの共同司会で11月8日午後6時30分ソウルプレスセンターで開催する。部門別授賞者(作)リスト◆最優秀作品賞:「密偵」◆監督賞: 「荊棘の秘密」◆功労映画人賞:イム・グォンテク◆脚本賞:「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」◆男優賞:イ・ビョンホン(「インサイダーズ/内部者たち」)◆女優賞:ソン・イェジン(「荊棘の秘密」)◆新人女優賞:チョン・ハダム(「スチールフラワー」)◆新人男優賞:なし◆新人監督賞:ユン・ガウン(「私たち」)◆撮影賞:チョン・ジョンフン(「お嬢さん」)◆技術賞:クァク・テヨン(特殊扮装、「新感染 ファイナルエクスプレス」)◆音楽賞:mog(「密偵」)◆国際批評家連盟韓国本部賞:イ・ジュンイク監督(「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」)◆新人評論賞:未定◆独立映画支援賞:キム・ドンリョン&パク・ギョンテ監督◆映画評論家10選:韓国映画評論家協会(映画評論家評)選定10大映画(順不同)「荊棘の秘密」「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」「哭声」「お嬢さん」「新感染 ファイナルエクスプレス」「インサイダーズ/内部者たち」「密偵」「トンネル」「私たち」「阿修羅」
カン・ハヌル&パク・ジョンミン主演映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」アメリカでの公開が確定
映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」(監督:イ・ジュンイク) が4月1日、アメリカ公開を確定した。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」はイ・ジュンイク監督の深みのある演出と俳優カン・ハヌル、パク・ジョミンの好演が合わさり、幅広い観客の口コミを引き出し、観客動員数110万人を突破した。このような観客の熱い関心と支持は海外にも続き、「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」を自国の字幕で見たいという上映問い合わせが殺到した。今回のアメリカ公開は、このような観客のリクエストに答えるため、米LAを皮切りに、シカゴ、ワシントンDC、アトランタ、ダラスなど、アメリカ5大都市での公開を確定した。アメリカ配給を推進した配給会社MEGABOX PLUS Mのイ・ジョンセ部長は、「『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』は、韓国で初めて詩人ユン・ドンジュの人生を描き、大きな成果を成し遂げた」とし、「『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』こそ、韓国だけでなく、世界の観客に時代を超えて深い感動を与えられると信じて、アメリカ配給を推進することになった」と明かした。
「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」イ・ジュンイク監督“ユ・アインが欲しがった役柄、カン・ハヌルに決めた理由は…”
故ユン・ドンジュ詩人がスクリーンに蘇った。スクリーンで、いや映像で生きて動くユン・ドンジュの姿を見ることは今回が初めてだ。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」はモノクロ写真の中の姿だけ記憶されてきたユン・ドンジュを映像として蘇らせた、最初の試みだった。この初の試みに挑戦したのは「王の男」「王の運命-歴史を変えた八日間-」などの映画でメガホンをとったイ・ジュンイク監督だった。巨匠と呼ばれるほど韓国映画界では著名な監督だが、彼にも初の試みは容易ではなかったはずだ。しかも、全国民が愛する詩人ユン・ドンジュを蘇らせるというだけに、イ・ジュンイク監督にとって「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」の制作はそれほど容易ではなかったはずだ。決して簡単な作業ではなかったため、イ・ジュンイク監督は映画に、そして詩人ユン・ドンジュに最大限の礼儀を尽くして作業を始めた。礼儀を尽くしてこそ「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」をきちんと作ることができると思ったためだ。巨匠が考えた最初の礼儀はモノクロだった。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は完璧なモノクロ映画だ。ユン・ドンジュも初めてで、モノクロ映画を作るのも初めてだったが、イ・ジュンイク監督はモノクロであってこそ「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」が可能になると思ったという。モノクロ特有の飾らない素朴さがユン・ドンジュという人物をきちんと表現する方法だと思ったためだ。その次は、低予算だった。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は他の商業映画に比べ、はるかに少ない予算で撮影された映画だ。商業映画の華やかさは「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」には似合わないと判断したのだ。「一言で、変な映画を作ってしまえば監督人生が厳しくなる作品でした。ハハ。全国民が知っている、好きな詩人ですから。それで、モノクロと低予算という装置を使いました。詩人ユン・ドンジュを丁寧にお迎えする方法は、モノクロと低予算だと思いました。モノクロが持っている飾らない素朴さがあると思います。商業的な過大包装や大胆な試みのようなものを入れてしまえば非難される可能性があります。できるだけ謙虚に作ろうと思いました」キャスティングもイ・ジュンイク監督がユン・ドンジュに表す礼儀でもあった。実は「王の運命-歴史を変えた八日間-」で息を合わせた俳優ユ・アインがドンジュ役をとても欲しがっていたという。しかし、イ・ジュンイク監督の選択はカン・ハヌルだった。「誰が演じたユン・ドンジュ」よりも、「ユン・ドンジュを演じた誰か」になってほしいと思ったのだ。もちろんその後、カン・ハヌルの人気が高まって当惑したが。「カン・ハヌルは二十歳のときに『平壌城 Battlefield Heroes』で映画デビューしましたが、あのときも演技が上手だったんです。今は顔がセクシーになりました。洗練された雰囲気もあるし。そして何だか詩人たちが持っている美意識があるようです。とても似合っています。カン・ハヌルよりも似合う俳優がいるかと思うほどでした。実はユ・アインが欲しがっていましたが、ユン・ドンジュは有名でない俳優に演じて欲しかったんです。『ユ・アインが演じたユン・ドンジュ』よりは、『ユン・ドンジュを演じた誰か』になって欲しかったです。カン・ハヌルをキャスティングしたとき、彼はそれほど有名ではなかったです。ハハ」このように巨匠が礼儀を尽くして作った映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」には、この時代を生きる若者への慰めのメッセージがいっぱい盛り込まれている。それもそのはず、ユン・ドンジュこそ暗黒時期だった日本統治時代を代表する若者であるからだ。イ・ジュンイク監督はこの映画を通じて今の若者が結果よりは過程の重要性を分かってほしいと伝えた。これは映画の中でユン・ドンジュとともに登場するソン・モンギュという人物に如実に現れる。独立運動に一生を捧げたが、今は記憶にないソン・モンギュ。たった一冊の詩集も出せず、激しい反省をしてきたが、今私たちが愛する詩人ユン・ドンジュ。若者たちにイ・ジュンイク監督は彼なりの慰めと応援のメッセージを伝えている。「若い人々に先輩の立場から、過程の大切さを教えなければならないと言ってあげたいです。ここ50年間、行き過ぎた成長主義を経験したため、成長万能主義の弊害をよく知っています。成長よりは成熟が必要な時代で過程が重視される時代、それが良いのではないかと思います」
カン・ハヌル、自分自身を愛する俳優「演技が下手だった過去…すごく恥ずかしくなります」
ハヌル(韓国語で空を意味する)、その名前は本当に彼に似合う名前だ。空に似ている俳優、カン・ハヌルの物語だ。彼を美談天使に仲間入りさせたMBC「黄金漁場-ラジオスター」。カン・ハヌルをインタビューした後、ファンになった。カン・ハヌルに初めて出会ったのは2年前だ。彼が人々に知られ始めた時だ。常に微笑みを浮かべている顔とは違い、演技に対するはっきりとした主観と真面目に人生に向き合う姿が素晴らしかった。そして2年後、ドラマ「ミセン-未生-」、映画「二十歳」、tvN「花より青春」に出演し、この俳優には大きな変化があった。2年前のインタビューで「人は変わるが、変質しないだけだ」と言っていたカン・ハヌルは人気という甘さを味わったことで変わったが、変質しなかった。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」と「好きになって」に出演した彼は幸い、今でも星に歌う気持ちで演技という一つの井戸を掘り続けているようだった。一途な人だ。―映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」に出会う前からユン・ドンジュ詩人のファンだと聞きました。ユン・ドンジュ詩人を全身で演じた以上、カン・ハヌルさんにとってユン・ドンジュ詩人は以前とは違うと思います。演じる前と演じた後、感情の変化はありましたか。カン・ハヌル:ユン・ドンジュ詩人を人間らしく感じることができました。多くの方々がユン・ドンジュ詩人の詩は知っているけど、人生についてはあまり知りません。僕もそうでした。ユン・ドンジュ詩人について漠然と描いていた僕だけの枠がありました。とても巨大で、宇宙のようで、奥深いイメージでいっぱいでした。そんな中で映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」でユン・ドンジュ詩人の役を演じることになりましたが、台本を読みながら驚きました。ユン・ドンジュ詩人は虚構の人物ではありません。過去の時代に生きていた若い男性で劣等感もあったと思うし、嫉妬もし、誰かを愛したこともあると思います。でも、そのようなことを全て無視して、自身だけの偏見でその方を判断していたと台本を読みながら気づきました。深く反省しました。―ユン・ドンジュ詩人はあなたにとって具体的にどんなイメージでしたか?カン・ハヌル:白い雲のような、手に届かない方でした。ペンだけを持つと簡単に詩を書ける方だと漠然と想像していたようです。これまでユン・ドンジュ詩人を人間として見ず、時代のアイコンとして見ていました。だから「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」の台本が好きでした。ユン・ドンジュ詩人を一人の人間として知ることができました。―人々もカン・ハヌルさんをそのように見ているかもしれません。自分だけの枠であなたのことを判断するでしょう。それぞれのカン・ハヌルとして。カン・ハヌル:あそこまでは考えたことがありません。あ(しばらく考えて) 話を聞いてみたらそうですね。でも、チャン・ベクギとは確実に違うとよく言われました。「ミセン-未生-」を通じて僕のことを知った方々は僕のことをキツい性格だと思っていたそうです。なので、ファンから「一緒に写真を撮りたいと言えなかった」と言われました。不思議でした。僕はそんな人ではないのに。気難しい人ではないのに(笑) でも、僕が演じたキャラクターとして僕を見てくれたことには個人的に感謝しています。それは俳優である僕にとっては褒め言葉でもあるので。―「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」で詩を書く詩人を、「好きになって」では音楽を作る男を演じました。現実でも演技という芸術に携わっています。少し大げさな質問なのかもしれませんが、カン・ハヌルさんにとって芸術とはどんな意味を持っていますか?カン・ハヌル:ええと、僕がやっている演技を芸術と定義するには曖昧な部分があります。でも、個人的に考えている芸術観はあります。芸術というものは観客がいなければなりません。だから、僕なりに考えたのは良い方であれ、悪い方であれ、見る人々の心を動かすこと、または相手を進化させたり、変化させることです。そのような目的を持ってやることを芸術だと思っています。また、僕が考えている芸術観です。―はっきりしていますね。カン・ハヌル:はい。でも、「芸術家の人生は何か?」について考えると演技が難しい理由は答えがない行為だからだと思います。答えがないものだが、答えのように演じて観客に答えのように思わせることが難しいです。だから、時々嫌になる時もあります。本当に難しいです。それは恐らく書くこと、美術、音楽も同じだと思います。そのような点で絶えず自我省察し、反省するのが芸術家の人生だと思います。―それぞれの時代ごとに芸術家への視線が変わっています。タイムマシーンに乗るとしたら、国内外を問わずどの時代の芸術家になりたいですか?カン・ハヌル:すぐに思い浮かぶのはルネサンス時代です。僕はその時代が好きです。何と言えばいいんだろう。その時代に行くと、芸術をすると言って自分勝手に生きていそうです。遊び人として放浪しながら。ハハハ。ルネサンス時代じゃなかったら、春秋戦国時代に戻るととても激しく芸術活動ができそうです。面白そうです。―詩人が出演する映画で一番有名な作品は、恐らくレオナルド・ディカプリオがランボー役を演じた「太陽と月に背いて」(1995) ではないかと思います。カン・ハヌル:そうですね。「太陽と月に背いて」でなければ「いまを生きる」(1989) くらいですね。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」を撮影しながら参考にできる映画があまりなかったです。―そのような理由で、これからは「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」が詩人が登場する映画として参考作品になるかもしれませんね。カン・ハヌル:(照れて手を振りながら) いやいや。でも本当にそうなったら嬉しいですね。ハハハハ。―普段から詩を書いていると聞きました。カン・ハヌル:もともとは日記を書いていましたが、毎日は書けなかったんです。面倒くさいし(笑) もっと容易に日課を整理する方法はないかと悩んだところ、見つけた方法が無造作に書くことでした。恥ずかしくて詩とはいえません。本当に何でもないです。たとえばこういう文章です。「朝はコーヒー、昼はスパゲッティ、夜はキムチ鍋、今は寝ること」こういうものです。詩ではなく無造作な文章です。この方がもっと書きやすくて僕の性格に合っていました。そんな中で突然インスピレーションが湧いたら、それなりに素晴らしい詩になります。その程度です。―何かを書く時はノートに書きますか?それともパソコンに残しますか?カン・ハヌル:ノートに書きます。パソコンの電源をつけてセッティングする方がもっと面倒くさいです。僕はノートに書くのがもっと楽です。―ノートに書くのが好きで、詩が好きなカン・ハヌルさんにとって映画「好きになって」が描いているSNSでの人間関係はどうですか?SNSに掲載する自分の姿は、実は自分の姿の中で一番良い姿を選んだものです。カン・ハヌル:質問がいつの間にか「好きになって」に変わりましたね(笑) 僕は今SNSをやっていません。アプリを消してもう一年になります。SNSを上手く利用すると素晴らしい機能だと思います。人は誰でも愛されることを願っている寂しい存在なので、自分たちの綺麗な姿を掲載することに反感はありません。でも、僕は上手く利用できない人でした。ある日、起きたら習慣のようにFacebookに写真を掲載していました。その瞬間、考えました。「僕、今何を見ようとしたんだろう」目的のないFacebookをやっていたのです。友達の日課が知りたくて見たらいいのですが、何の目的もなしにただ習慣的に何かを掲載している自分を知り、アプリを消しました。―アプリを消してから生活が自由になりましたか?カン・ハヌル:一週目は「もう一度始めようかな?」という思いが大きかったです。でも、時間が経つごとに徐々に楽になりました。InstagramやFacebookで知らない人の空間に一度ずつ入っていたことを止めたら、携帯を見る時間も減り、今はとても楽です。―「SNSは人生の浪費」と言ったサッカー監督ファーガソンの言葉が俳優たちには少し刺激になったと思います(笑)カン・ハヌル:誰が言った言葉なのか知らないけど、SNSに夢中だった時にこんな言葉を聞きました。「SNSは世界の人々と疎通するために作られたが、隣人との疎通を妨げる」という言葉です。その言葉を聞いて反省したことを覚えています。―昨年、映画「二十歳」でもたくさん愛されました。二十歳のユン・ドンジュ詩人は詩を書いただろうし、「ミセン-未生-」のチャン・ベクギは図書館に閉じこもって勉強ばかりしていただろうと思います。カン・ハヌルの二十歳はどうでしたか?カン・ハヌル:一つの記憶しかないです。当時、僕は「春のめざめ」(英題:「SPRING Spring Awakening」) というミュージカルに出演しました。それは6ヶ月間の公演で、練習期間が3ヶ月でした。また、オーディションが4次まであったのですべての期間を合わせると1年近い時間をそのミュージカルに注ぎ込んだわけです。それで、二十歳の時の記憶はその公演のことしかないです。(チョ)ジョンソク兄さんなど、一緒に公演した兄さんたちと広場(クァンジャン) 市場に行ってお酒を飲んだり、公演したり、ミスを犯したら笑ったり、楽屋とメイク室を行き来した記憶がすべてです。―映画「ピョンヤン(平壌) 城」も二十歳の時に撮った作品じゃないですか?カン・ハヌル:それはたぶん「春のめざめ」が終わってすぐの頃だと思います。イ・ジュンイク監督に出会った僕の初映画です。―初めての映画現場はどうでしたか?カン・ハヌル:イ・ジュンイク監督に今でも感謝していることが、僕の初の映画現場をとても美しく飾ってくれました。ある日、撮影が終わって一緒にお酒を飲んでいたら、監督が突然僕と(イ)グァンス兄さんに友達になろうと言ってきたんです。「監督、僕たちなんかがどうやって監督と友達になれるんですか」と言ったら、「どうして?外国人の場合、おじいさんと子供が友達になれるのに、僕たちはなぜダメなの?」と言われたんです。そのご縁で「ピョンヤン城」が終わってからも監督の事務室に遊びに行ったり、お酒も一緒に飲んだりしました。とても良かったです。―演劇「ハロルド&モード」では80回目の誕生日を迎えるおばあさん(モード) に恋に落ちる17歳の少年(ハロルド) を演じましたが。カン・ハヌル:ははは。そうなんです。年齢を越える愛を演じました。―「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」ではユン・ドンジュ詩人の詩が適材適所にナレーションで登場します。個人的には「簡単に書かれた詩」が一番良かったです。その詩を読むカン・ハヌルさんの声のトーンが他の詩と違う気がしました。カン・ハヌル:はい。トーンが少し違います。その詩を気に入っている人が意外に多いです。―「簡単に書かれた詩」の場合、植民地時代に苦悩にとらわれた詩人の心が盛り込まれた詩で、「人生は辛いというのに/詩がこんなに簡単に書かれるということは/恥ずかしいことだ」という部分があります。少し違う意味で、俳優カン・ハヌルにとって恥ずかしいことは何ですか?カン・ハヌル:ユン・ドンジュ詩人が表現しようとした恥ずかしさはとても大きなものだったと思います。その大きさに比べれば僕の場合はまったく大きくないですが、僕は演技がとても下手だった過去を考えるとすごく恥ずかしくなります。「あの時、どうしてあんなに下手だったんだろう」「再びあの時に戻れたら少し違う感じで演じられるはずなのに」とたまに考えます。演技が下手だとものすごく怒られた気がします。それで、たくさん泣きました。「すみません!もう少し練習してきます」と言って外に出て一人で泣いたりしました(笑)―「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」はユン・ドンジュ詩人のソウルメイトだったソン・モンギュ(パク・ジョンミン) の映画でもあります。実際にソン・モンギュのような親友はいますか?カン・ハヌル:はい。大学時代に仲良くなった5人がいます。僕の人生において最後の親友だと思っている仲間です。毎週日曜に集まって演技の勉強会を行ってきました。大学1年生の時に始めて今もやっています。そのうち1人は演技を辞めて、僕たちの応援を受けながら違う仕事を準備しています。もう一人は映画の演出を準備しています。残りの3人は演技をやっていますが、そのうち一人が今回「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」に出演しています。ムン・イクファン牧師を演じたチェ・ジョンホンという俳優で、僕にとっては本当に大切な親友です。僕が彼を推薦したと言う人もいますが、僕なんかが推薦してもキャスティングされません(笑) 撮影現場で彼に会った時、とても変な感じがしました。彼は初めてだからか緊張して手が震えていました(笑) 好きな親友と同じ撮影現場にいるということがとても幸せでした。―後日、演出を準備している親友の作品に全員が一緒に出演したら意味深いと思います。カン・ハヌル:夢です。彼の演出デビュー作に僕たちが一緒に参加しようとよく話しています。―ユン・ドンジュ詩人がソン・モンギュに感じる感情の中には劣等感と嫉妬もあります。しかし、劣等感と嫉妬は必ず悪い感情ではないと思います。俳優にとっては特にそうだと思いますが。カン・ハヌル:その通りです。世の中には演技が上手い人が本当に多いです。最近、最も強く感じた劣等感の対象は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のエドワード・ノートンです! 正直に言うと、悪口を言いながらその映画を見ました。「どうやったらあんな演技ができるんだろう」と思って狂いそうになりました。彼を乗り越えることはできない気がして不安を感じました。でも、心を引き締めました。―2年前に会った時、「変わる。変質されないだけだ」と話したことを覚えていますか? その言葉が非常に強く印象に残っています。ここ2年間、多くの人から愛される俳優になりました。でもその間、カン・ハヌルさんは変わったが、変質されてはないんですか?カン・ハヌル:そうだと信じています。そうであってほしいです。いつも初心を守ろうとしています。人はどうせ変わります。また、変わらなければなりません。変わらない方がおかしいと思います。ただ、変質してはいけないと思います。特に、演技というのは僕が自分を客観的に見れるものではないんです。そのため、周りに正確に話してくれる人が必要だと思います。また、僕自身は彼らの話に順応すべきだと思います。―実際、変質されていることをその張本人がちゃんと感じることは難しいです。カン・ハヌル:その通りです。自分は知ることができません。自分が変質されることを感じる人は成功した人だと思います。―今回のインタビューはユン・ドンジュ詩人の詩の話で終わらせたいと思います。どの詩に最も魅力を感じますか?カン・ハヌル:本来は「序詩」が一番好きでした。有名な詩は有名なだけの理由があるじゃないですか。でも、「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」を撮ってからは「自画像」に心を奪われました。―詩に登場するある男を映画はソン・モンギュに比喩しましたが。カン・ハヌル:そうなんです。僕はその解釈がとても気に入りました。「男をソン・モンギュに比喩するなんて、わあ~」と感心しました。でも、僕はある男はユン・ドンジュ詩人自身を意味すると信じています。そんな意味で、ユン・ドンジュ先生は自分をすごく愛した人だと思います。自分を愛していなければ、自分自身をそんなに批判することはできないからです。自分を振り返ることができないんです。自分を本当に愛するからこそ、憎むこともできると思います。―そんな意味で、カン・ハヌルさんは自分を愛する俳優だと思います。カン・ハヌル:(笑) はい。そう考えてみると、僕は僕自身を愛していると思います。
パク・ジョンミン、絶え間ない自己検収の時間「『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』が演技人生のターニングポイントになって欲しい」
俳優パク・ジョンミンがもう一つの代表作を誕生させた。詩人ユン・ドンジュ(尹東柱) と彼の人生において欠かせない独立運動家ソン・モンギュ(宋夢奎) のストーリーを描いた映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」でパク・ジョンミンはソン・モンギュ役を演じ、芯の強い独立運動家を見事に表現した。ソン・モンギュはよく知られていない人物だが、彼の人生を見てみると、そして映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」を見てみると、ソン・モンギュがパク・ジョンミンで、パク・ジョンミンがソン・モンギュであると勘違いしてしまう。「出演オファーを受けたとき、『どうして僕に?』と思ったんですね。監督が僕のどんな姿を見たんだろうとも思いました。大きな役をオファーしてくださることに対する疑問もありました。初めて監督と打ち合わせをしたとき、ソン・モンギュに似ているイメージを与えたくて丸いメガネをかけました。テストを受ける気持ちで監督と会ったんですが、監督から初めて言われた言葉が『似ているね』でした」以後、ソン・モンギュに成りきったパク・ジョンミンの生活が始まった。ソン・モンギュが住んでいた場所、墓も訪ねた。そしてパク・ジョンミンは自身の行動を後悔した。ユン・ドンジュの墓場の近くにあるソン・モンギュの墓場は胸が痛むほどみずぼらしかった。マスコミ試写会後、パク・ジョンミンが流した涙もこのためだった。劇中の演技は完璧だったが、パク・ジョンミンは涙をこぼした。「本当に申し訳なくて泣いてしまいました。迷惑をかけないために頑張って演じようとしましたが、所々見当たるミスがその方(ソン・モンギュ) に迷惑をかけてしまうかもと思いました。その方の人生は100%分からないですが、僕がもっとうまく演じていたらよかったなと思いました。申し訳なかったです。お墓に立ったときの感情に似ていると思います。うまく演じたくてわざとお墓を訪ねた僕自身が恥ずかしかったです。それで、申し訳ないと、迷惑をかけないように最善を尽くすと、何も助けてくれなくてもいいとお伝えしました」そのため、パク・ジョンミンはより熾烈に「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」の撮影に臨んだ。ソン・モンギュをもっと完璧に表現するため、彼に迷惑をかけないためだった。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」という作品に臨むのは楽しかったが、その分、重さも背負わなければならなかった。パク・ジョンミンの言葉を引用すると、絶え間ない自己検収の時間だった。「振り返ってみたら、楽しいことばかりじゃなかったです。プレッシャーのため、本当に大変でした。スタッフたちが同じ気持ちで撮影し、監督も愉快な方ですが、僕が演じた役、映画へのプレッシャーのため、自分自身とずっと喧嘩していたときがありました。でも、忘れられない思い出であり、作品です。大きな意味がある作品の一つです」こんな意志を端的に見られるのが、劇中の彼の姿だ。パク・ジョンミンは「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」のために体重を減らした。1ヶ月で約12キロを減らして撮影に臨んだ彼だが、収監中に面会に来た父と会うシーンを撮影するために、3日前から水も一切飲まなかった。じっとしていても息苦しい状況で感情演技を披露した。「撮影が終わって3日間はボーッとしていました。今回の作品はいつもよりひどかったです。この感情は『Bleak Night(原題:番人)』のときに感じましたが、今回はもっと強く感じました。これまで多くの方々が僕を『Bleak Night』でしか評価してくれず、『僕は成長できないんだな』と思っていました。なので、『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~』という映画が僕の演技人生においてターニングポイントになってほしいと思います。だからといってこれが重要なわけではありませんけどね」
シン・ユンジュ、カン・ハヌル&イ・ジュンイク監督らと映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」の観客数60万人突破を祝う
映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」が60万人の観客動員数を記録した。女優のシン・ユンジュは29日、自身のInstagram(写真共有SNS)に「うわぁ~ドンジュ60万パーティー」という文章と共に写真1枚を掲載した。写真の中には映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」60万人動員を記念したケーキとそれを祝う俳優たち、イ・ジュンイク監督の姿が盛り込まれている。イ・ジュンイク監督とパク・ジョンミンは写真がぶれるほど拍手をして楽しんでおり、カン・ハヌルは魅力のポイントである大きな口を開けて喜びを隠せない様子だ。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は2月17日に公開され、28日に60万人の観客を動員した。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は名前も、言語も、夢も許されなかった1945年、一生の友であり、ライバルだった詩人ユン・ドンジュ(尹東柱) と独立運動家ソン・モンギュ(宋夢奎) の輝く青春を描いた映画だ。
カン・ハヌル&パク・ジョンミン主演「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」本編からカットされたシーンを公開
カン・ハヌルとパク・ジョンミンが主演を務める映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」(イ・ジュンイク監督)が、公開を記念して本編でやむを得ず削除された映像を公開し、注目を浴びている。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は、名前も、言葉も、夢も許されることのなかった1945年、一生の友達でありライバルだった詩人ユン・ドンジュ(尹東柱)と独立運動家ソン・モンギュ(宋夢奎)の輝きを放った青春を描いた作品だ。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」側は21日、胸の痛い真実を分かってもらわなければならない、と言うイ・ジュンイク監督の意見を受け、本編の削除映像を公開した。今回公開された映像には、ドンジュとモンギュ、そして彼らと文芸誌を作り友情を築いている友だちのチョジュンが住んでいる下宿に、日本の警察が押しかけてきた痕跡であふれるシーンを見せている。「2日に1回は刑事たちが来て全部あさっていたよ。お前たち一体何をしているんだ?」と心配するチョジュンにモンギュは「部屋の片付けしようと思ってさ」と冗談を言いながら何ともないふりをするが、顔は心配に満ちている。部屋の片付けの途中、ドンジュは急いで壁の隙間から自分の詩が書かれた原稿を探し、モンギュは「さっさと書き写しておけ」と、そしてチョジュンに隠す場所を考えて欲しい、と話す。今回公開された映像には、ハングルでは詩を書くことが出来なかった植民地時代の暗い現実や、日本警察の徹底した監視で深い挫折を味わいながらも、信念を貫き通していたドンジュとモンギュの様子が、胸を痛ませる。「一生を共にした古い友、ユン・ドンジュとソン・モンギュ。2人がどうやって時代を乗り越え、あの詩がどうこの地に残ったか、その過程を丁寧に映画に盛り込みたかった」と、詩よりも眩しかった2人の青春の姿を、心を込めて描いたイ・ジンイク監督の言葉のように、映画を観たあとも忘れられない強い余韻を残すはずだ。「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は現在、韓国の映画館で上映されている。
映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」カン・ハヌル、頭を丸めるシーンに“悩む理由はなかった”
俳優カン・ハヌルの剃髪シーンが公開された。名前も、言葉も、夢も許されることのなかった1945年、一生の友達でありライバルだった詩人ユン・ドンジュ(尹東柱)と独立運動家ソン・モンギュ(宋夢奎)の輝きを放った青春を描く映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」(監督:イ・ジュンイク、制作:ルスイソニドス、配給:MEGABOX(株)PLUS M)。今回公開されたのは、日本統治時代、教練授業を拒否するドンジュに日本軍が日本の精神を教えると言って授業を受けていた彼を引っ張り出し、生徒たちの前で強制的に剃髪させるシーンだ。カン・ハヌルは日本軍によって剃髪される状況でも何もできなかった残酷な感情を悲痛な表情で表現した。短くなった髪に慣れず悲しんでいるような涙ぐんだ表情で静かに頭を撫でる彼の姿が寂しさを加える。カン・ハヌルは「ユン・ドンジュ先生役を演じる上で、ただ頭を丸めるために悩む理由はまったくなかった。剃髪に対する負担はなかった」と伝え、デビュー後初めて剃髪した感想を伝えた。特に彼は剃髪を止めるスタッフを説得しながら撮影を行い、現場の人々を感動させたという。さらに、該当シーンは実際にカン・ハヌルの頭を丸めるシーンだったため、撮影前に現場のスタッフ2人がリハーサルに参加してカン・ハヌルと共に剃髪を敢行するなど「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」のすべてのスタッフがひとつになって撮影に臨んだという。映画「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」は韓国で17日に公開される予定だ。