パク・ジョンウ(監督)
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【PHOTO】キム・ナムギル&キム・ミョンミン&ムン・ジョンヒら、映画「パンドラ」マスコミ向け試写会に出席
29日午後、ソウル城東(ソンドン) 区杏堂洞(ヘンダンドン) CGV往十里(ワンシムニ) 店で開かれた映画「パンドラ」のマスコミ向け試写会に、俳優キム・ナムギル、キム・ミョンミン、ムン・ジョンヒ、キム・ジュヒョン、チョン・ジニョン、キム・デミョン、パク・ジョンウ監督が出席した。「パンドラ」は韓国に歴代最大規模の地震と原発事故が起きた中、最悪の状況を防ぐために奮闘する人々の物語を描いた災難大作で、韓国で12月に公開される予定だ。
キム・ナムギル&キム・ミョンミン主演映画「パンドラ」ショーケースを開催…センス溢れるトークを繰り広げる
映画「パンドラ」の主演俳優たちが出席し、観客たちと楽しい時間を過ごした。俳優キム・ナムギル、ムン・ジョンヒ、チョン・ジニョン、キム・デミョン、キム・ジュヒョン、そしてパク・ジョンウ監督は15日午後、ソウルロッテシネマ建大(コンデ) 入口店で開催された映画「パンドラ」のショーケースに出席し、映画に対する話と観客とのQ&Aの時間を設けた。「パンドラ」は震災、そしてそれによる原発事故を取り扱った作品だ。その分、映画の雰囲気は重く、テーマも重いものだった。それにもかかわらず、遅い時間でも「パンドラ」のショーケースを訪れた観客のために俳優たちは笑顔いっぱいの、忘れられない思い出をプレゼントした。この日、最も活躍を見せたのはダークホース、パク・ジョンウ監督だった。パク・ジョンウ監督は俳優たちから「シナリオが本当に面白くて引き受けた」という「パンドラ」への出演の理由を聞いて、「監督に対する信頼についてのコメントをしてくれなくて残念だった」とし、笑いを誘った。また、キム・ナムギルとの最初の出会いについても「シナリオをもらって、原発に対する調査をしてきたようだった。僕より興奮していて、僕が我慢させるぐらいだった」と暴露した。そのような監督に対する俳優たちとの言い合いも、笑いのポイントの1つだった。俳優たちは「災害映画においてはパク・ジョンウ監督が最高か」という質問に対して何も答えず、「監督ご自身で答えてください」とし、笑いを誘った。また、映画の中のジャージファッションについて「衣装チームが準備してくれたものを着てみたけど、僕に合うジャージがないと監督から言われた。だから、僕が持っていたジャージを着た。周りの方々は僕がジャージを着ることについて心配したけれど、ジャージは決して容易なファッションではない」とし、現場を笑いの渦に巻き込んだ。和気あいあいとした現場の雰囲気も続いた。チョン・ジニョンの誕生日を迎え、制作陣と俳優たちが即席で小さな誕生日パーティーを開いたのだ。自身の誕生日パーティーについて何も知らず驚いたチョン・ジニョンは、「家ではケーキカットができなかったけれど、ここで別の家族たちが祝ってくれて、本当にありがたい」と感謝の気持ちを表した。ハイライトは少女ファンからのキム・ナムギルへの質問だった。ある少女ファンはキム・ナムギルに「20歳年下でも大丈夫か」と尋ね、現場を爆笑させた。これを受け、MCのキム・テジンは少女をステージに呼び、キム・ナムギルはバックハグで少女ファンに応え、歓呼を受けた。
映画「パンドラ」は「新感染 ファイナルエクスプレス」「トンネル」に次ぐ人気パニック映画になれるか
「パンドラ」は、最高のパニック映画になれるだろうか。俳優キム・ナムギル、ムン・ジョンヒなど映画「パンドラ」に出演する俳優が9日午前、ソウルCGV狎鴎亭(アックジョン) 店で開かれた「パンドラ」の記者懇談会に出席し、映画について話した。「パンドラ」は地震や原子力発電所など、韓国史上最悪の災害を題材にした映画で、「ヨンガシ」で韓国パニック映画の新しい地平を切り開いたパク・ジョンウ監督がメガホンを取った。今年は「新感染 ファイナルエクスプレス」「トンネル」など、パニック映画が観客から愛されただけに、「パンドラ」もそれほど人気を得ることができるか、マスコミから注目が集まった。パク・ジョンウ監督は、原子力発電所を題材にしたことについて「他の映画よりはるかに多い資料を調査し、草稿が出来上がるまで1年がかかった。あまりにも大きいテーマだったので、準備すべきことが多かった。撮影にも1年半以上かかったし、撮影を始めた頃も予想していたが、この映画は他の映画のようにロケ撮影の協力を受けることのできる映画ではなかったので、巨大な施設を作ったり、CGを利用しなければならず撮影後の作業にものすごく時間がかかった」と説明した。続けて公開の時期が遅れることに対し「外部から圧力があったという話があるが、そういうことは自分で予想していただけで、実際に公開の時期を遅らせたことはない。撮影後の作業にかなり時間がかかった」と釈明した。女優ムン・ジョンヒは「ずっと待ってきたが、今ここでは単純にワクワクしているわけではなく、気が重い」とし「1年以上ずっと撮影したし、長い間準備してきた。原子力発電所という大きくて重いテーマを扱っているが、この前地震が起きてそれが現実的になったので、特別な感じがするだろうと思う」と話した。パク・ジョンウ監督は、最後に「この題材で映画を作ったとき、もしなんら解決策や希望を与える突破口がなかったとすれば、この映画は単に観客を怖がらせるための商業映画にとどまったはずだが、僕は今もその時も、まだ遅くないと思った」とし「原子力発電所は一度事故が起きたらほとんど収拾がつかないので、できるだけ事故が起きることを防ぐのが最善だ」と語った。続けて「今韓国で起きている一連の事件が、僕の映画の妨げになるのではないかと心配した。国民としてもとても絶望しているし、これが国かと悪口が出るほどだが、この前キム・ヨンオク先生がこの状況について絶望的で挫折しているが、厳密に考えれば誤ったことを直してえぐり取る過程、希望の時間だとおっしゃった」とし「僕たちの映画も同じ観点で、観客の方々に今よりもっと原子力発電所の現実について関心を持って参加して頂けるきっかけになれば、今よりもう少し安全な世界になるのではないかと思う」と本音を打ち明けた。
「ヨンガシ」パク・ジョンウ監督“息子まで真冬の噴水に飛び込ませた”
純制作費30億ウォン台に56回撮影の劣悪な環境「皆さん、お詫びします」映画「ヨンガシ 変種増殖」が、スパイダーマンのヒットに待ったをかけ、5日間で観客動員数100万人を突破するなど、破竹の勢いを見せている。「ヨンガシ 変種増殖」は、今年公開された韓国映画の中で、公開第1週目の最高スコアを記録した。怪獣や恐竜、ゴジラのような巨大な化物が現れ暴れる巨大怪獣大型映画でない、普段見くびっていた寄生虫1匹が人の命を奪うという設定がどれほどの波及力を持てるか。韓国映画界の関係者たちは疑問を示し、試写会当日までもその期待値はとても低いものだった。しかし、映画が公開されて以来、この作品の映画的な面白さについてあちこちで驚きの嘆声が上がっている。人々の体内どこかにいるかも知れない寄生虫。実際に存在するヨンガシ 変種増殖という寄生虫の変種が人間の体に入り、人々を死に至らせるという設定は、実際か虚構かが区分できないほど現実的に感じられた。観客の体感温度は高まり、それがそのまま口コミに繋がりヒットに直結した。映画で、普段よく見るミミズの数倍の長さのヨンガシ 変種増殖を見て、ホラーのように毛嫌いする姿を見せた観客も多かった。このヨンガシ 変種増殖は、驚いたことに全てCG処理されたものだ。序盤のガラス瓶の中のヨンガシ 変種増殖だけでなく、人の体から突き出るヨンガシ 変種増殖に至るまで、その生々しく気色悪い動きに皆が仰天した。「ヨンガシ 変種増殖は全てCGCG会社を急かしすぎたようで申し訳ない気がします」パク・ジョンウ監督は、このヨンガシ 変種増殖CGのせいで試写会3日前まで夜も眠らずCGチームを急き立てた。「実は、CGが僕の期待に至らないと思っていました。試写の3日前までCGを補強し続けたくらいです。もうこれ以上時間もないことだし、これが最善だということでCG作業を締めくくりました。試写会の時は、ヨンガシ 変種増殖が出てくるシーンでは心配になってそっぽを向いたりもしました。それが、試写会の時CGについては誰にも何も言われなかったし、反対に良かったと言ってくれた方も多かったです。ほっとしました」パク・ジョンウ監督はヨンガシ 変種増殖の質感と動きが、さらに柔軟で細やかになることを望んだ。数十回モニタリングしてチェックしたヨンガシ 変種増殖なので、その微細な違いまで鋭い目で見つけて修正し続けたという。「500以上のカットがCG処理されました。CG会社を大いにいじめました。冗談交じりに『うちの映画の仕事が終わったら廃業したら?』と言ったことまであります。振り返ってみると申し訳ない気持ちです。CG会社にこれまでのことを謝らなければなりませんね」パク・ジョンウ監督は5、6年前にこのヨンガシ 変種増殖の存在を知り、それ以来映画化する過程で多くの文献を調べた。寄生虫の博士たちが収集した資料を見て、ヨンガシ 変種増殖の動きについて研究を重ねた。学会には実際2mくらいになるヨンガシ 変種増殖が報告されているそうだ。「真冬に入水したエキストラたちと息子に申し訳ない」ヨンガシ 変種増殖のCG処理と共に監督を最も悩ませたのは、十分でない予算だった。純制作費30億ウォン(約2億円)台に、56回の撮影。パク・ジョンウ監督は「本当に狂ったように映画を撮った」と回想した。そして俳優と助演出、スタッフとエキストラたちに申し訳ない気持ちを伝えた。「予算は十分でないのに、撮りたいシーンは多かったんです。そのために、現場で強く駆り立てるしかなかったです。エキストラ、スタントマンが真冬に入水しなければならない状況で、申し訳ないと思いながらも『もう一度、もう一度』を繰り返しました。冬に撮ったので、本当に寒かったはずです。でも僕は知らんぷりをして、『もう一度』を叫びました。このような劣悪な資本では、もう二度とパニック映画を作りたくありません」劇中では、ヨンガシ 変種増殖に感染して脱水症状を感じる人々が、漢江(ハンガン)、湖、自宅のバスタブ、ひいては寿司屋の水族館にまで入るシーンがある。「子供も入らなければならないのに、大人だけだったんです。それで、子供を一人だけ撮ろうとしましたが、やれる子供がいないんです。子供は冬に水に浸かって一歩間違えると心臓麻痺や低体温症が来ますから。親がいくら欲があっても、出演ははばかるんです。当たり前のことですが」それで、小学校2年の息子に「お前がパパの映画のためにちょっと犠牲になりな」と言って連れてきました。そこで思い違えたのが、僕は河川より噴水台の方が寒くないと思いました。でも、かえって水が流れる河川の方が寒くないそうです。当時はそれを知らない状態で息子に噴水台に入るように言いました。息子が噴水台に飛び込んだんですが、僕たちが思っていた方向じゃなかったので、もう一度頼みました。そうすると息子が『ちくしょう』と言いながらぶるぶる震えるんです。本当に申し訳ない気がしました」「クールなふりをして、撮影を駆り立てました」幼い息子を真冬に噴水台に飛び込ませながら映画を撮る監督の心境はどうだっただろう。親だけが測り知れる辛さだったと思う。彼は「それだけでなく、収容所に200人くらい閉じ込めて撮る撮影でも、休む間もなくひどく駆り立てた」とやるせない思いを伝えた。「この映画を撮りながら、『ああ、アイテムは多いのに、どうしてパニック映画なんか選んで人々にこんなことまでやらせてるんだろう』という思いがしました。でも、詫びたり弱まるとさらに辛くなりそうで、クールなふり、冷静なふりをして駆り立てました。ディテールも活かして広く展開もする、色んな面を盛り込みたかったんですが、そこまではできなかったです。狂ったように駆り立てました」実際の撮影現場で映画のようなスピード感を持って駆り立てたから、こんなにもスピード感のある映画がリアルに撮れたのだろうか。「リアルな感じのスピードで駆り立てました。シーンを並べて撮りまくったんです。実際のスピードのように、現場も緊迫感に満ちていました」