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  • 韓国出身のアーティストMoment Joon&イ・ラン、12月15日にオンライントークイベントを開催

    韓国出身のアーティストMoment Joon&イ・ラン、12月15日にオンライントークイベントを開催

    銀座蔦屋書店にて、初の著書「日本移民日記」を刊行した韓国出身の 移民者ラッパー Moment Joonと、新作エッセイ「話し足りなかった日」を刊行した韓国・ソウル生まれのシンガー・ソングライター、イ・ランによる、初の対談がオンラインで開催される。韓国出身、大阪在住の「移民」ラッパーとして、ヒップホップのみならず、近年は文筆にまで活動の幅を広げるMoment Joon。待望にして初の著作となる新刊「日本移民日記」では、日本で生きる10年の経験をもとに、「自分であることを誇る」ための思索や心情を、葛藤を交えながら率直に書き記した。イ・ランは、日本と韓国を行き来しながら、音楽、小説、コミック、映像など多分野で話題作を発表しつづけるアーティスト。今年10月には、アーティストの労働とお金、フェミニズム、友との別れ、コロナ禍の挑戦など、日々の出来事と心の動きを丁寧に書きつづった著書「話し足りなかった日」を発売。二人の著書の刊行を記念し、大阪とソウルをつないだオンライントークイベントを開催する。「日本移民日記」と「話し足りなかった日」は、書かれている内容や、活動している分野は違っていても、真摯で率直な言葉でつづられており、どこか似通っている。それは鋭い思索と観察眼で切り取られ、浮かび上がってくるものが、畢竟、私たちが生きている時代そのものであるからかもしれない。今回のオンライントークイベントでは、例えば「歌詞(韓国語/日本語)」「労働/創作」「国籍」「フェミニズム」など、それぞれの著作に出てくるキーワードを起点に、二人が対話する。そこで見えてくる日本の光景からは、これから私たちがどんな社会を築き、どのように共生していくかを考えるヒントが生まれるかもしれない。時代を映す冴えた表現をつくりつづけるアーティスト二人による初の対談をどうぞお楽しみに。■イベント情報Moment Joon(ラッパー)×イ・ラン(シンガー・ソングライター) オンライントーク開催日時:2021年12月15日(水)20:00開始(21:30終了予定)開催形式:ZOOMでのオンライントークイベント※本イベントにご予約された方へ、視聴用のURLをお送りします。イベント特集ページ:https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/23475-1253361118.html【参加条件】チケットをwebにて購入(4種類のうちいずれか)1.「日本移民日記」込みイベント参加チケット 3,500円(税、送料込)2.「話し足りなかった日」込みイベント参加チケット 3,500円(税、送料込)3.「日本移民日記」+「話し足りなかった日」込みイベント参加チケット 5,450円(税、送料込)4.イベント参加チケット単体 1,500円(税込)※書籍は事前のご配送となります。12月上旬より順次発送いたします。申込受付期間:2021年11月24日(水)10:30~12月15日(水)12:00※書籍付きイベント参加券のお申込みは、12月11日(土)23:55までとなります。お申込みページ:https://store.tsite.jp/ginza/event/art/23450-1101511117.html主催:銀座 蔦屋書店

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  • イ・ラン、3rdアルバム「オオカミが現れた」オリジナル・パッケージの日本盤CDが11月15日に発売決定!

    イ・ラン、3rdアルバム「オオカミが現れた」オリジナル・パッケージの日本盤CDが11月15日に発売決定!

    この夏の配信開始以来、大きな話題を呼んでいるイ・ランの3rdアルバム「オオカミが現れた」オリジナル・パッケージの日本盤CDがついにリリースされる。SNSなどでも今回のアルバム収録曲の歌詞内容を知りたいという声が多数寄せられ、ハングルでの原詞と日本語歌詞対訳を掲載したフィジカル・パッケージを待ちわびていた人も多いようだ。今回、日本盤CDリリースに合わせてジャケット・デザインも一新、布張りハードカバーの韓国盤CDともまた異なる日本独自のスペシャル・パッケージとなっている。紙幣混沙紙(しへいこんしょうし)という本物の紙幣を細断してすき混んだ特殊な紙を使ったふたつ折り(4パネル)のオリジナル紙ジャケット仕様で、見開きに40ページのブックレットを貼付。折にふれて、お金のこと、ひいては私たちを取り巻く資本主義社会で生きることの困難についてコメントしてきた彼女の姿勢を重ねたデザインになった。ブックレットにはハングルの原歌詞、ソウルの雨乃日珈琲店の清水博之氏による日本語対訳、さらにイ・ランが大きな信頼を寄せる映画監督、作家の中村佑子氏(著作に「マザリング 現代の母なる場所」など)によるライナーノーツが掲載される。■リリース情報3rdアルバム「オオカミが現れた」オリジナル・パッケージの日本盤2021年11月15日(月)発売価格:3,000円+税試聴リンク:https://soundcloud.com/sweet-dreams-press/qeu7heetaqie<トラックリスト>1. オオカミが現れた2. 対話3. よく聞いていますよ4. 患難の世代5. パンを食べた6. 意識的に眠らないと7. 何気ない道8. パクカン・アルム9. ある名前を持った人の一日を想像してみる10. 患難の世代(Choir Ver.)レーベル:スウィート・ドリームス・プレスデザイン:廣川靖アートワーク(版画):廣川毅ライナーノーツ:中村佑子歌詞対訳:清水博之(雨乃日珈琲店)仕様:CD(オリジナル紙ジャケット(ダブル)+40pブックレット)マスタリング:大城真

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  • イ・ラン、3rdアルバム「オオカミが現れた」8月23日よりデジタル販売がスタート

    イ・ラン、3rdアルバム「オオカミが現れた」8月23日よりデジタル販売がスタート

    イ・ランが、近年のライブでもおなじみの「オオカミが現れた」や「よく聞いていますよ」「患難の世代」といった人気曲を散りばめ、多彩な演奏陣に囲まれながら、イ・デボンと共同でプロデュースした3rdアルバムがついに完成した。イ・ランは、昨年にデジタルシングルとしてリリースした「患難の世代」、そして今年、JET SETからリリースした7インチ・シングルに収録された「ある名前を持った人の一日を想像してみる」など、アルバムから先行カットした曲がどちらも好評を博している。そんな彼女の待望の3rdアルバムがデジタル販売される。2012年の1stアルバム「ヨンヨンスン」は、周囲の親密な世界を題材に、2016年の2ndアルバム「神様ごっこ」では自身が遭遇した理解し難い死と生をとりあげ、さらに広くなった世界観を表現したイ・ラン。本作「オオカミが現れた」では、楽曲中にさまざまな語り部が登場する。ストーリーテラーとしての手腕にあらためて注目してほしい。演奏陣には前作から引き続き、イ・ヘジ(チェロほか)やユ・ヘミ、キム・ヨンフンらが参加。さらにベーシストのイ・デボンとの共同プロデュースで、アカペラの曲やアンビエント調のトラックを散りばめ、大きく幅を広げた音楽性も楽しむことができる。近年は文筆家としても多方面で活躍しているイ・ランだが、これまでにエッセイ集「悲しくてかっこいい人」(リトルモア)、コミック「私が30代になった」(タバブックス)、短編小説集「アヒル命名会議」(河出書房新社)と3冊の単行本を日本でも出版。さらに「あまり役に立たないチング」晶文社、「イ・ランの生命を担保にする(反)社会実験」(サイゾー)と、今年からスタートした2つの連載コラムも大きな話題を呼んでいる。3rdアルバム「オオカミが現れた」は今後フィジカルリリースも予定されており、ジャケットのアートワークを一新して、一部曲順も変更したスペシャル仕様になるとのことなので、こちらも期待してほしい。■リリース情報3rdアルバム「オオカミが現れた」2021年8月23日よりデジタル販売、サブスクリプション配信がスタート。試聴リンク:https://soundcloud.com/sweet-dreams-press/qeu7heetaqie<価格>アルバム:1,500円1曲:150円カタログ番号:SDDA-051収録曲数:10曲配信プラットフォーム/サービス:Apple Music、Spotify、iTunes、Amazon Music、Bandcamp、Minna Kikeru、レコチョク、OTOTOY、YouTubeほか

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  • イ・ラン、デジタルシングル「患難の世代」を20日にリリース…同じ曲でも異なる2つのバージョン(動画あり)

    イ・ラン、デジタルシングル「患難の世代」を20日にリリース…同じ曲でも異なる2つのバージョン(動画あり)

    新型コロナウイルスの感染拡大にともない、3月に予定していた来日公演が中止となってしまった韓国のマルチアーティスト、イ・ランのニューシングル「患難の世代」が、6月20日にリリースされることが決定した。「患難の世代」は、もともとはホライズン山下宅配便の黒岡まさひろと仲原達彦が毎回ゲストを招き、観客の前で新曲を制作して発表するという内容で都内で開催していたイベント「新曲の部屋」を、イ・ランとパク・ダハムが受け継いで開催したソウル版「新曲の部屋」の最終回で作られた曲だった。2020年に入り、新型コロナウイルスのため、イ・ランが暮らす韓国も、そして日本も、日常の多くが変化し、様々な時間が止まってしまった。その中でも、時計の針を少しでも進めるため、そしてニューアルバム「患難の世代」の制作を続けるため、まずはアルバムのタイトルトラックを2バージョン先行リリースする。韓国のカルチュラル・フェミニスト団体「Unninetwork」の一員として性の多様性とフェミニズムを支援する合唱団、オンニ・クワイア(Unnie Choir)の生命力あふれた歌声をバックに、イ・ランのバック・バンドのメンバーとしておなじみのイ・ヘジ(チェロ)、キム・ヨンフン(ドラムス)、そして現在兵役に服しているイ・ジョンウに代わる新ベーシスト、メ・ジウク、さらには兵役の休暇を使ってイ・ジョンウが弾くエレクトリック・ギターを加えた「The Generation of Tribulation(feat. Unnie Choir)」のパワフルなアンサンブル。そして、ニューアルバムにも参加予定の東京のマルチミュージシャン、角銅真実がプロデュースとアレンジを手がけた「The Generation of Tribulation(Manami Kakudo Version)」は一転、トイポップにも通じるカラフルでインティメイトな音色がシリアスなイ・ランの世界とは対照的に背景を横切り、いくつものシーンを縫って、この2人でしか作り上げられなかっただろう夢のような陰影と聴後感をリスナーに投げかける。同じ1つの曲だが、多方向からイ・ランの問いかけに光を投げかける充実した2バージョンを、ぜひ2020年の今聴いてほしい。どちらからも、窓の内側と外側をつなぐ秘密の抜け穴を見つけられるはずだ。■リリース情報デジタルシングル「患難の世代」2020年6月20日(土)リリース収録曲Track1:患難の世代|The Generation of Tribulation(feat. Unnie Choir)Track2:患難の世代|The Generation of Tribulation(Manami Kakudo Version)

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  • 歌手イ・ラン、西日本ツアーが開催決定!2月6日神戸よりスタート

    歌手イ・ラン、西日本ツアーが開催決定!2月6日神戸よりスタート

    イ・ランの西日本ツアーが決定した。今回は神戸を振り出しに四国~中国と計5公演、小中規模の身近なステージをお楽しみいただける貴重な機会となる。うた、言葉、身振り手振り、表情、姿勢、映像、イラストレーション、シンガーとして、作家として、さまざまな方法で結び目をつくる韓国ソウルのマルチ・アーティスト、イ・ランの西日本ツアーが決定した。今回はじめましての町もいろいろ、イ・ヘジのチェロをまじえ、その魅力が結晶化するステージをお見逃しなく。■公演情報「イ・ラン、西へ行く~Lang Lee West Japan Tour 2020~」<場所・日時>○2月6日(木)神戸 北野クラブソラ(兵庫県神戸市中央区北野町1-5-4)開場 7:00pm/開演 8:00pm料金:3,500円(予約)/4,000円(当日)※ドリンク代別主催・制作:カウアンドマウス協力:北野クラブソラ予約:カウアンドマウス(cowandmouse489@gmail.com|080-3136-2673)○2月8日(土)愛媛・今治 眞鍋造機株式会社本社ビル1階(愛媛県今治市高部甲633-3)開場 6:30pm/開演 7:30pm料金:3,500円(予約)/4,000円(当日)※ドリンク代別主催・制作:今治ホホホ座予約:今治ホホホ座 (i.hohoho.za@gmail.com|090-8479-0140)現代地方譚7○2月9日(日)高知・須崎 鳴無神社(高知県須崎市浦ノ内鳴無)開場 12:30pm/開演 1:30pm共演:BIALYSTOCKS料金:2,500円(前売)/3,000円(当日)主催・制作:すさき芸術のまちづくり実行委員会チケット:TIGET(https://tiget.net/events/77455)、すさきまちかどギャラリー(須崎市)、チェルベロコーヒー(高知市)○2月11日(火・祝)広島 LIFEMARKET HARBOR CLUB(広島県広島市南区出島1-32-59)開場 6:00pm/開演 7:00pm料金:3,500円(前売)/4,000円(当日)*ドリンク代別主催・制作:カウアンドマウス協力:アスメモ予約:カウアンドマウス(cowandmouse489@gmail.com|080-3136-2673)○2月12日(水)岡山 蔭凉寺(岡山県岡山市北区中央町10-28)開場 7:00pm/開演 8:00pm料金:3,500円(前売)/4,000円(当日)主催・制作:カウアンドマウス予約:カウアンドマウス(cowandmouse489@gmail.com|080-3136-2673)企画・総合問い合わせ:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)招聘協力:Ourworks 合同会社■関連サイトツアー概要ページ:http://www.sweetdreamspress.com/2020/01/lang-lee-west-japan-tour-2020.html

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  • イ・ラン「見せてと言われて、すべてを見せるつもりはない」

    イ・ラン「見せてと言われて、すべてを見せるつもりはない」

    イ・ランは理解できない曲を歌う。しかし、それを責めたり変えようとはしない。ただ、冗談でも言おうとしながら歌を歌い出す。きれいな修飾語など付けず、言い放つその優しい言葉を人々が誤解せず聞くことができるなら、たとえ見た目が冗談であろうが本音であろうが、別に関係ないと思う。イ・ランの初フルアルバム「ヨンヨンスン」はそういう疑問を直観的に掘り下げている。本名もイ・ランで、電源コードを抜いたら電源が切れてしまう2006年に買ったMacBookの内蔵マイクを使い、一人で音楽を録音した。そして、事務所側がマスタリングだけ行い、このアルバムが生まれた。イ・ランはこのアルバムで隠された意味を把握させたりもう一度考えさせたりしない。頭の中に浮かぶことをすべてそのまま外に出した後、気に入らない言葉を自分で選んで消す過程を通じて歌詞を書くという彼女ならではの作業方法は、イ・ランの音楽が彼女独特の雰囲気を持つ理由を確実に見せてくれる。アルバム発売後、公演を行い始めてから友だちのへミとドラマーのインチョルが合流し、3人組のバンドになったイ・ランに会った。イ・ランはよく冗談を言った。そして、その中には緩いけれど鮮やかな本音が隠されていた。―イ・ランが描いた「イ・ラン歴史漫画」を見たら、「ヨンヨンスン」を持っている自分の後ろに星をたくさん描いてあったが。イ・ラン:実際は別に感動はなかった。ヘミ:私は私のアルバムではないので別に。イ・ラン:ヘミもインチョルもアルバム作業の後から合流したので、アルバムには参加しなかった。ジャケットを作る時は話し合ったけど。2人はただ私のアルバムが無事に(笑) リリースされるように、私のそばで手伝ってくれた。―人生で初のフルアルバムなのに、なぜそんなに平然としていたのか。イ・ラン:事務所と会議してからアルバムが出るまで、およそ1年8ヶ月かかった。私的にはアルバムに入る予定の音楽をすべて事務所に渡したので、1ヶ月後にはアルバムが完成すると思った。でも、他にもしなければならないことがたくさんあった。社長はとても几帳面に仕事をこなす方で、イ・ランというミュージシャンをちゃんと見せたいと思っていたようだ。面白いミュージシャンではなく、妖精でもないような。結果的に満足している。でも、私が音楽を手放した後からも準備が長くなったので、途中からはアルバムに対する愛着がなくなってしまった。「別に出ても出なくてもいいや」というような感じだった(笑) 「アイドルの曲をカバーしてみたい」―事務所が作ってくれたイメージとイ・ランの実際のイメージは、ぴったり合っていると思うのか。イ・ラン:ぴったり合っていると思う。そして、何より重要なのは、もし私が一人でアルバムを作ったら、弘大(ホンデ)のフリーマーケットのようなところで、何枚か売って終わったと思う(笑) ―アルバムを出した後にメンバーたちを集めたことが独特だが。イ・ラン:次第に公演を行うことになって、一人で公演をやるのが面白くなかった。ステージのすべての空間に対して一人で責任を取らなければならないから、それが負担になった。でも、誰か一人だけでも私のそばにいてくれると、私はまったく緊張しないタイプだ。そして、今、私たちは3人だから、より緊張しなくなった。最初、ヘミに話をしたら、とても喜んで「わ!いいよ!面白そうじゃん!」と言ってくれて、一緒にやることが決まった。ヘミはとても練習熱心で、一人で聞いて思ったことをいつも練習してくる。以前、一人でレコーディングをした時は、コーラスも一人で歌いながらやったけど、今は3人で一緒に公演をしていて、隣で色んなサウンドを具現化してくれるので、とても満足している。―インチョルは他のバンドの活動をやっている途中で、合流の提案を受けたと聞いたが。インチョル:そうだ。初めてセッションしに行った時はかなり心配だった。イ・ランの音楽が非常に異質であるため難しく感じられた。僕なりにたくさん聞いてコピーや構想もしてみたが、どんなふうに演奏すればいいか、その感覚がまったくつかめなかった。ドラムを最初から最後まで同じように叩いたら面白くないので少しずつ変えなければならないが、最初はどこから手をつければいいかピンと来なかった。ドラマーの立場としてはほぼ新しいものを演奏する状態だった。今はドラマーとしての僕の領域を徐々に広めていく過程だと思っている。―一緒に公演を準備しながらお互いに音楽的に影響を受けたり、与えたりもしているのか。イ・ラン:3人で一緒に曲を作ったことはないので、音楽においてはまだ直接的に影響を受けたり与えたりはしていないと思う。―曲の制作作業を一緒にしていないため、心配になる部分はないのか。インチョル:日本での公演に一緒に行って、アルバムが出るまで準備をする中で、イ・ランというバンドならではの色を少しず持つようになった。そして、それはメンバーそれぞれが違うことをやっている部分から成り立つという点が面白い。ヘミはヘミなりに家具を作る仕事をしていて、イ・ランはイ・ランなりに絵を描いたり、曲を書いたり、映画を作っている。私の場合は違うバンドの活動もやっている。このようなことすべてがバンドとしてイ・ランならではのカラーを作り上げているのだと思う。ヘミ:私が思うには、これからもこのようにやっていくと思う。イ・ランの音楽は誰のものでもなく、イ・ラン自身のものだから。曲の作業に私とインチョルが加わったら違う音楽ができるかもしれないけど、私たちはそれを望んではいない。今のままがいいと思う。公演を間近に控えて「こんなふうにやってみたらどう?」と意見を出したりするけど、イ・ランの音楽の骨格には触れたりしない。私たちが加わることで音楽を満たせる感じを与える程度が一番いいと思う。―イ・ランがアイドルの曲をカバーしてみたいという話をしたが。ヘミ:。インチョル:アイドル?イ・ラン:ハハハ。メンバーたちが同意しないんだったら、私もやるつもりはない。家で一人でやればいいから(笑) 2NE1の曲とかはコード表を探して一人でも楽しく歌っている(笑) 新曲の「I LOVE YOU」が好きだけど、コードがとても難しかった。「理解できないものを歌にする」―イ・ランにとって音楽のスタートはどこから始まったのか。イ・ラン:2006年にギターを初めて握った。ギターのコードを覚えていないまま、手の形だけ一つずつ習った。2つの手の形を知るようになって、その2つを繋げて出る音を使って色んなものを弾いてみた。少しずつ知っていく楽しさを原動力にして学び続けることができたと思う。だから、今は基本コードをすべて知っている。A、B、C、D、E、F、Gまで。でも、その次からが難しいと思い始めた。手を横方向に動かさなければならない(笑) その時からはあまり詳しく知りたくなくなった。ヘミ:衝撃的な発言だ。これをヘッドラインに使ってください(笑) 「イ・ラン、A、B、C、D、E、F、Gコード以外は気にしていない」イ・ラン:難しいもん(笑) 手をネックのボディ側に移して掴むことを私の頭は望んでいないと思う。やってみようと思ってコード表を見たり周りの人に教えてもらったりしたけど、あまり手が動かない。多分、横たわって曲を作る時、ギターを弾くにはネックのヘッド側を掴んだ方が弾きやすいからだと思う。難しいことはあまりしない。―いつかネックのボディ側の音を出したいと思う時が来ると思う。イ・ラン:あ、もちろんそう思う時もある。でも、そうなってもやっている途中で、結局諦めてしまう。一度、やってみようと運指を探したことがあるけど、ボディ側に入ったらよく分からなくなって諦めた(笑) インチョル:でも、Fコードのようなコードを掴む時はちゃんとしたい。難しいのは分かるけど、音がちゃんと出ていないので。―アルバムの話をしよう。デモ版ではあるが計画通り外部の音が一緒に録音されていた。イ・ラン:普段、私は雑音が混ざった状態の音に慣れている。そのため、曲を作る時もその方が気楽に感じる。映画音楽の作業をする時も静かな状態とか台詞がきれいに聞こえる状態でやったら、本当に狂ってしまいそうになる。それで、わざと雑音を入れる。きれいに同時録音をしたものの上に、アフターレコーディングをして雑音を入れる。デモ曲もわざと窓を開けて作業したこともあり、通り過ぎる車の音のようなものが入るようにした。これは、聞く時も同じ。きれいな曲を聞いたら拒否感を感じる。―「ピイピイ」に入れたイルカの鳴き声も印象的だった。曲自体を一つのイメージとして見て、音を再現するのか。イ・ラン:「ピイピイ」はイルカの虐殺に関する映画を見て作った曲。イルカがかわいそうだと思って曲を作りながら映画に出るイルカの鳴き声を入れた。他の曲の場合は、ただ聞こえる音を入れている。ギターやボーカルをレコーディングしたら、その時また、他の音が聞こえてくるので、それを再現しようとしながら入れるのだ。「おかしなこと」に出る「パンパバン バババン」のような音も、ただ私に聞こえる音だったので入れた。―イ・ランの音楽が好きな人々は、語っているように書いた歌詞にとても共感している。イ・ラン:曲を書いた時は人々と共感することを考えていなかった。でも、アルバムをリリースするようになってからは、人々に本当にこの曲を聞いてほしかった。私は日記を文章で書く時もあるし、パソコンに書き込む時もあるし、歌で歌う時もある。そんな中、歌で歌う時に出たものがこの曲たちである。「君のリズム」の場合も、何時間もギターを弾きながらただぶつぶつと言葉を吐き出した。その後、これはあまり好きじゃないとか、これは気に入らない、と思いながら選んでいくうちに歌詞がまとまった。―結局、「ヨンヨンスン」はどんなことが話したかったのか。イ・ラン:世の中のことで、理解できない部分がある。私はその理解できないことを歌、映画、絵、文章で表現している。「ヨンヨンスン」も同じだ。―理解できないことを変えたいと思ったりもするのか。イ・ラン:それは違う。ただ私のような人が聞いたら好きなんじゃないかなと思った。私は、人間は変わらないと思うタイプである。その代わりにその変わらないことを少しひねって、「これ、笑えるよね」と言っているだけである。例えば、映画にしたら、その映画を気に入る人が100人しかいないとしても、その100人が一緒に楽しむことができたら、それでいいと思うことであり、音楽も同じである。「こんなふうに考えている人々が一緒に共感できたらいいな、反応してくれたらいいな」と思った。「君のリズム」はある友だちのために作った曲だ。年を重ねるにつれ、その友達がだんだん変わり遠ざかっていくような感じがして、悲しくなった。こういう気持ちなら他の人々と共感することができると思った。「これからも音楽を続けるかどうかは分からない」―「ヨンヨンスン」のジャケットにもミニアルバムのジャケットにも鴨が登場するが。イ・ラン:そう。ハハ。繋げることが非常に好き。だから、このアルバムにあるものが、その映画にもあったりする。本当にずいぶん前から鴨が好きだった。でも、なぜ好きになったのかよく分からない。ただ、いつからか好きになっていた。私が続けて何かを繋げているということを象徴的に見せてくれるシンボルなのかもしれない。幼い時に自分で撮った映像から、いつか私が最後に撮影する映画が完成し、そのすべての過程の中に、私が向かっている方向が見えたらいいなと思う。何かが好きで、続けてその方向へ向かっているということを。―鴨のアイテムを買い集めているのか。イ・ラン:ただ描いている。私は浪費をあまりしない。好きなものがあったら、自分で作るタイプ。曲を作ったり、歌詞を書いたり、絵を描いたりする。鴨が好きなら、鴨を描けばいいと思う(笑) ミニアルバムのジャケットにある鴨の本は、鴨が好きな私のために知り合いがプレゼントしてくれたもの。幼い頃、H.O.T.が好きだったけど、彼らの家まで追っかけたりはしなかった。代わりに、家でただH.O.T.のチャン・ウヒョクに出会い、彼と付き合うようになるまでのストーリーをひたすら想像した(笑) ノートに書いたりもしたし。BIGBANGのSOLも好きだ。それで、SOLと電話するシチュエーションを一人で演じたりする。「あら、SOL!うん、うん。今日、飲みに行こうか?」みたいな(笑) ―「ヨンヨンスン」を聞いていたら、「ヨンヨンスン」以後のイ・ランが知りたくなる。イ・ラン:実は、これからのことは自分でもよく分からない。以前、音楽をたくさん作っておくことができたのは、余った時間が多かったためである。一人で寂しかったり悲しかったりする時、もしくはやることがないのに時間だけたくさん余っている時に音楽を作った。でも、今はそういう時間があまりない。私は映画監督になりたいし、シナリオも書きたい。今も悲しかったり寂しかったりなかなか眠れない時は、歌を歌うけれど、そういう時間が以前ほど多くはない。以前は毎晩のように歌を歌い、曲を作ったので、1ヶ月ほどの期間で曲をたくさん作り出すことができた。でも、これからのことは本当によく分からない。―インタビューしたり、ショーケースを準備しているように、イ・ランを世の中に知らせていると思う。イ・ラン:もし上手くいくとしても、興奮してそのまま走り続けることはたぶんないと思う。「見せて、見せて!」と言われたからといって、「分かりました!全部お見せします!」とは言わないと思う。日本公演に行った時の気持ちくらい準備してやれたら、ちょうどいいかなと思う。その時、私は本当に幸せだった。指折り数えて待ったことが幸せだった。―これまでイ・ランは神から独立的な存在だった。でも、これからはその中に何かを挿入することも可能だと思う。イ・ラン:もし、そうなるとしたら、私はやめると思う。昔、やっていた通りに、一人で作業して友達に聞かせたり、見せたりする形に戻ると思う。私はよく諦めるし、よく逃げる。だから、少し辛いと思ったら、自分がいた場所に戻って一人で自分の曲を聞きながら癒された方がいいと思う。「SUPER STAR K」で挑戦者たちがステージに上がる時、緊張感をなくすため「私はできる!」と叫ぶ姿をよく見かける。もちろん、それと似ているような気持ちが私たちにもある。それで、「うまくやろう」と思ってからステージに立ったりするけれど、もしそれがその挑戦者たちのように心から引き出せない覚悟だったら、それは自分の仕事ではないと思う。だからしない方がいいと思う。

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