誘拐の日
記事一覧
ユン・ゲサン「誘拐の日」でイメージチェンジに成功“親の気持ちが感じられた”
ファンがつけてくれたあだ名である千の顔ユン・ゲサンは、godである時も、俳優である時も有効だ。彼自身はまだ天の顔なのか千の顔なのか紛らわしいというが、50歳を前にした今も、彼は千の顔でファンと視聴者を魅了している。グループgodとしてデビューし、来年でデビュー25周年を迎えるユン・ゲサン。俳優としても長く活動してきた彼は「誘拐の日」を通じて、もう一度羽を広げた。これまでの強烈でカリスマ性あふれる雰囲気とは違って、どこか不器用で心の弱い誘拐犯として、演技力を証明した。「誘拐の日」は、抜け目の多い誘拐犯キム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)と11歳の天才少女チェ・ロヒ(ユナ)の特別な共助を描いた感性バディスリラーだ。初放送が1%台の視聴率だったユン・ゲサンの天気は、曇り空そのものだった。彼は「がっかりしました」と当時の心境を語った。視聴率を気にしたくなくても、ついチェックしてしまうという彼は、アジア大会の影響で放送休止になった時、胸を撫でおろしたという。ユン・ゲサンの曇り空は長くは続かなかった。視聴率が2倍近く上昇し、晴れに変わったのだ。彼は「本当に感謝しています。観てくださる方々がいて、ありがたいことです。とても幸せです」と今の心境を語った。ユン・ゲサンは劇中、不器用で心の弱い誘拐犯キム・ミョンジュン役を務めて、イメージチェンジに成功した。「犯罪都市」のチャン・チェンなど、強烈な役柄を通じて新鮮な衝撃と大きなインパクトを与えてきた彼は、愉快な人物への変身を選択し、卓越したキャラクターの表現で、千の顔ユン・ゲサンを再び証明した。彼は「僕はそれなりに一生懸命に準備して作品に臨む人の1人ですが、キム・ミョンジュンは外見的に純朴じゃなければならないと思いました。鏡を見ながら『今、ミョンジュンっぽいな』という印象を受けました。4kgほどしか増量はしませんでした。休むタイミングには好きなだけ食べて、撮影に入ってから減量するのですが、少し太っている状態で入ったので、食べたらすぐに体重が増えました」と話し、「本当に楽に演技をしました。台本を初めて読んだ時は、キム・ミョンジュン役について悩みが多かったんです。2%足りない部分をどのように表現すればいいか悩んだけれど、知識が浅い人ではなく、少し純朴で純粋な設定にしようと思いました。自分にもそのような面があると思っていたので、それを最大限に際立たせました。今は年を取って、少し真面目になりましたが、年齢を重ねても本質は変わりません。それをより自然に見せました。大人だけど、大人っぽくない姿を見せようと考えました」と語った。また「軽くてコミカルな役は、俳優に対する完璧な信頼がない限り、ずれていて浮いているように見えると思います。それに揺れることなくまっすぐ進めば通じると思います。疑いながらも俳優生活をかなり続けているので、どっしりと突き進む方です。青春のある一面は、少しは真面目ではなく揺れることから始まり、ぼんやりしていますが、それをずっと続けていって成長していく姿を見せれば、見る人も認めてくれます」と語った。「犯罪都市」のチャン・チェンがこれまで彼を代表するキャラクターの1つだったため、「誘拐の日」のキム・ミョンジュン役は、完璧なイメージチェンジだった。彼は「反応を見たら、僕の名前はなさそうでした。ご覧になる方々が笑えるチャン・チェンとおっしゃっています。チャン・チェンか、godのユン・ゲサンと呼ばれているけれど、キム・ミョンジュンと呼ばれたらまた新しいと思います」と語った。彼は「面白そうだと思いました。キム・ミョンジュンのような役はあまりオファーされないキャラクターなので、どんな感じだろうかと想像してみました。面白そうな作品だったので出演することに決めました」とし「始まりは犯罪です。悪いことから始まったけれど、主人公には好感を持っていただかないといけないと思いました。本性はそうでないという事実を際立たせるため、純粋なところをたくさん見せました。皆さんが温かい目で見てくださったのでよかったと思います」と語った。特に中途半端なキム・ミョンジュンについて「アクションは元々台本に少しかっこよく描かれていました。でも、キム・ミョンジュンと合わないと思ってかなり修正したんです。自由に、完璧ではない姿を見せようと思いました。そうしてこそキム・ミョンジュンらしくなるだろうと思ったんです。かっこいいアクションは主人公がかっこよくてこそ成立すると思います。キム・ミョンジュンはそれよりも『どうやって勝ったんだ?』というふうに見せたいと思いました。そう見せるため多くの方が苦労してくださいました」と説明した。「誘拐の日」でチャン・チェンと正反対な姿を見せたユン・ゲサンは、父性愛に溢れる人物を演じ、もう一度新しい経験をした。彼は「年を取ると親の気持ちも感じられますし、子供がいると思って想像すると、若い頃よりはもっとリアルに感じられました」と話した。父性愛の完成は、女優ユナとの共演だった。劇中チェ・ロヒ役を演じたユナとの共演についてユン・ゲサンは「子役の場合、両親の夢を代わりに叶えてあげるケースが多いけれど、ユナさんは両親がさせたんじゃなくて、自分で考えたと言っていました。だからアプローチの仕方が少し違ったと思います。すぐに知りたいと思うし、うまくやりたいと思っていました。呑み込みがすごく早いんです。マネージャーに言ったけれど、これまで会ってきた相手俳優の中で一番純粋で僕の話をよく聞いてくれて、とても面白かったです。好きになるしかありませんでした」と語った。続けて「まごの手で殴るシーンもアドリブでしたし、誘拐犯だと知って逃げて捕まえるのもアドリブでした。動きが多いところはほとんどアドリブでした。この作品を通じて明るさを伝えたいと思ったけれど、方法はケミストリー(相手との相性)にあると思いました。そのようなやり方でよくなったと思います」と伝えた。40代半ばで、もうすぐ50歳になるというユン・ゲサン。国民のアイドルであり、俳優としての道を歩んでいる彼は「問題を起こさず、きちんと生きていかなければならないと思います」とし「年を取れば取るほど素敵な人にならなければならないと思います。以前のように多くのことは考えていないと思います。結婚もしているし、僕はトラブルを起こすタイプでもないので、僕が好きなことをしながら生きていきたいと思います」と語った。結婚という人生の大きなイベントも彼をさらに新しくした。彼は「妻がいるから妻の人生も気遣うようになります。もっと慎重になりました。心強いパートナーができて力が出ます。芸能人で公人なので、被害を受けるのではないかと考えるのだと思います。妻が事業もしているので、お互いに心配していると思います」と話した。子供ができたら芸能人にさせるかという質問には「悩んでみなければならないと思うけれど、才能があれば反対はしないと思います」と説明した。最後に彼は「放送をご覧になってほしいです」とし「ものすごい内容があります。後半でキム・シンロクさんとユナさんのポテンシャルが爆発します。その部分に集中してほしいです。俳優たちの演技が本当にリアルです」と伝えた。
「誘拐の日」パク・ソンフン“作品がここまで愛されるとは予想できなかった”
俳優パク・ソンフンがENA水木ドラマ「誘拐の日」(脚本:キム・ジェヨン、演出:パク・ユヨン)に出演した感想を明かした。同作は、抜け目の多い誘拐犯キム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)と11歳の天才少女チェ・ロヒ(ユナ)の特別な共助を描いた感性バディスリラーだ。パク・ソンフンは劇中、キム・ミョンジュンを追う刑事パク・サンユンを演じた。優れた判断力と分析力を兼ね備えたパク・サンユンになりきり、劇に緊張感を吹き込んだ。彼のドラマ出演は韓国で8月に放送終了になったGinie TV月火ドラマ 「ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~」以来約1ヶ月ぶりだった。彼は最近Netflixオリジナルドラマ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」に続き、「ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~」「誘拐の日」などに出演。そして今後公開されるNetflixオリジナルドラマ「イカゲーム」シーズン2にもキャスティングされ、忙しい日々を過ごしている。―― 「誘拐の日」の原作はチョン・へヨン作家の同名の小説ですが、原作は読みましたか?他の視線で脚色されたドラマでパク・サンユンを演じるためにどのような努力をしたのか教えてください。パク・ソンフン:今まで原作がある様々な作品に参加してきました。脚色された台本でキャラクターを新しく創造すると考えるため、普段原作は参照しないタイプです。今回も「誘拐の日」の原作は読みませんでした。―― 1.8%(視聴率調査会社ニールセン・コリアの有料世帯基準)でスタートしたドラマの視聴率が10月12日に放送された第9話では4.2%まで上がりました。少しずつ上昇する視聴率を見てどんな気持ちでしたか。パク・ソンフン:文章自体がよかったですし、俳優たちのケミストリー(相手との相性)もよかったので、視聴者の評価が悪くないだろうとは予想していました。ですが、ここまで愛されるとは思いませんでした。今まで僕が参加した作品が予想できないほどたくさん愛されたので、俳優として感謝するばかりです。これからも良い作品でご挨拶します。―― 制作発表会で、キム・シンロクさんに従って目標視聴率を7%に設定しましたが、最終回までに目標としている視聴率が気になります。パク・ソンフン:正確な数値を予測するのは本当に難しいことです。作品に出演する度に毎回思うのですが、視聴率というのはとても予測し難いものだと思います。視聴率が高くなるということはその分視聴者の方々に愛されているという意味でもあるので、天に任せます。―― 「誘拐の日」が口コミやネット上で話題になっています。視聴率の上昇にも良い影響を及ぼしているようですが、印象的な視聴者の反応はありましたか?パク・ソンフン:「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」に出演してからは劇中のチョン・ジェジュンとして見知ってくれる方が多いのですが、サンユン役を見てあの人が本当にチョン・ジェジュンなのかという反応が面白かったですし、記憶に残っています。(周りからは)ユン・ゲサンさんの演技による変身が素晴らしい、ユナさんの演技力が優れている、ドラマの展開が興味深いなどの反応がありました。―― 「ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~」に出演した時に比べて10kg減量した状態で「誘拐の日」に出演したと聞きました。ユン・ゲサンさんも「パク・ソンフンさんを見て羨ましかった。本当にかっこいい」と話していました。ユン・ゲサンさんのルックスに対する褒め言葉に同意するのか、それから「誘拐の日」をモニタリングしながら「ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~」に比べてルックスに対してどのように考えたのか教えてください。パク・ソンフン:撮影終了後、アフレコの際にゲサン兄さんに会いましたが、体重を減量した兄さんを見て感嘆した記憶があります。本当にプロフェッショナルな俳優だなと思いました。自分自身を振り返った時、 「ラブ・パッセンジャー ~私たちの恋愛事情~」の時に比べて確かにシャープになった顔を見ながら、今までの努力の成果があったんだなと胸がいっぱいになったことがあります。―― ユン・ゲサンさん、キム・シンロクさん、ユナさんとの共演はいかがでしたか?パク・ソンフン:ユン・ゲサンさんは僕とMBTI(性格診断テスト)や性格など、似ているところが多くて、すぐに親しくなりました。撮影が終わった後も時々会ったりしていました。ユナさん、キム・シンロクさんも演技力や人格が素晴らしい俳優なので、何も言わなくても息がぴったりだったと思います。いつも愉快で楽しかった現場です。特にユン・ゲサンさんが現場の雰囲気を穏やかにリードしてくれたので感謝しています。―― 最後に「誘拐の日」の視聴者たちに一言お願いします。パク・ソンフン:今まで楽しく試聴してくれている方々に心から感謝を伝えたいと思います。視聴者の方々がいてくれたおかげで、「誘拐の日」に翼がついたと思います。ロヒとミョンジュン、ヘウン(キム・シンロク)、そしてサンユンまで、みんなどのような結末を迎えることになるのか、最後まで関心をお願いします。
「誘拐の日」キム・シンロク“キャラクターの気持ちは理解できたが同意はできなかった”
女優キム・シンロクが、ENA水木ドラマ「誘拐の日」(脚本:キム・ジェヨン、演出:パク・ユヨン)に出演した感想を明かした。「誘拐の日」は、抜け目の多い誘拐犯キム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)と11歳の天才少女チェ・ロヒ(ユナ)の特別な共助を描いた感性バディスリラーだ。最近、ソウル鍾路(チョンノ)区のあるカフェでNewsenに会ったキム・シンロクは「台本を読みながら面白い、うまくいきそうだと思いました。一部の視聴率はあまり出なかったけれど、視聴率が上がってよかったです」とし「視聴率を細かくチェックするタイプです。放送翌日の朝9時から検索します」と話を始めた。キム・シンロクが演じたソ・ヘウンはキム・ミョンジュンの元妻で、キム・ミョンジュンにチェ・ロヒの誘拐をそそのかす人物だ。ストーリー展開のキーを握っているミステリアスなキャラクターであるだけに、視聴者の間で関心を集めた。彼女は「真実と嘘が混同する演技をしなければならないと思いました。この女性はたくさんの秘密を持っていて、後半に進めば進むほど秘密が一つずつ明かされます。明確に表れない部分もあるようです。それがこの作品のテーマとキャラクター、トーンに合うと感じました。目でする話と、口でする話が異なるといいなと考えました」と話した。また「ヘウンの秘密が少しずつ分かり始め、第10話、11話、12話にいくとそれが吹き荒れるような感じになります。どのように見ていただけるでしょうか。私は今から緊張しています。視聴者の方々が推理しながら持っていた好奇心が第10~12話に溢れ出てくるでしょう」と明かした。続いて「ヘウンを演じることは面白かったです。嘘を言っていることをバレてはいけないけれど、視聴者には嘘であることが少しだけバレてほしいという。本当のようで本当じゃない君、みたいな感じで」とし「視聴者に理解されるより、好奇心を刺激するのが大事だと思いました」とつけ加えた。「誘拐の日」を演出したパク・ユヨン監督とは「模範家族」で一度一緒に仕事をしたことがある。パク監督は「誘拐の日」の制作発表会で「キム・シンロクさんからソ・ヘウンに対する質問を受けて、私も一生懸命に返した記憶がある。ヘウンじゃなければ分析できない、あまりにもヘウンらしい分析をしてくれて、その時悩んでいた部分がだいぶ解決した。これはシンロクさんだけが表現できるキャラクターだと思い、すぐにキャスティングした」と話した。これに関連してキム・シンロクは「原作は特に刑事の視点で書かれていました。ドラマとして作られる過程でミョンジュン、ロヒの視点に移ったのです。刑事から見ると、ソ・ヘウンは理解できない人です。私は1人称で演技をしなければならないので、この人の欲望や理由に対して監督とたくさん話し合いました」と明かした。視聴者の推理力については「(ソ・ヘウンに)ストックホルム症候群ではないかと書いた記事を読んだけれど、そうかもしれないと思い、面白いと思いました。この人はこの人が殺し、理由はこうだと推理している意見を見たけれど、頭が本当にいいと思いました。みんな昔、ロヒだったのではないでしょうか」と話した。キム・シンロクは後半の鑑賞ポイントについて「突然事件が爆発的に拡張されながらも、同時に解決します。多分忙しく追ってもらうことになると思います。ヘウンという人物は、事件の中心でどのようなことが起きたのかを視聴者の方々に見せることになります」と説明した。ソ・ヘウンというキャラクターはキム・シンロクにとっても簡単ではないチャレンジだった。彼女は「ヘウンという人物は私は理解できるけれど、同意できない人物を演技する経験になりました。それが私にとってはすごく難しかったです。人として深く共感し、みんなが共感しなくても、その人に同意してくれれば演技しやすいんです。ある人の感情や態度を俳優として理解はするものの、同意できない人物を演技する初めての経験でした。それが難しかったですし、私にとっては挑戦でした」と打ち明けた。彼女は「どんな人物を演技してみたいのかと質問されると、自分が同意できる人物を演技すると話してきました。劇の構造の中で同意できない人物を演じる時、視聴者にこの人物を理解してほしいと訴えなえればならないのかそうではないのか、常に難しかったです」と話した。続いて「例えばこの人物は誘拐をそそのかしますが、それはどんな言い訳を聞いても同意できません。里親に迎えてくれた親に捨てられ、脳の実験をさせられ、波乱万丈です。それがいつもこの人の悪行の言い訳になり、環境のせいで私がこうなったと話すだろうけれど、気持ちは理解できますが同意はできないんです」とつけ加えた。ソ・ヘウンは幼い娘を捨てて家を出た母親だ。キム・シンロクは「娘を愛していたけれど生きるために離れたとか、仕方なくなどの表現は全部窮屈な言い訳だと思いました。ヘウンにそのような言い訳を与えたくありませんでした。娘が小さい時に捨てて、今になって戻ってきました。余地を与えないようにしました。論理的にどうしてそのような決定をしたのか理解はできるものの、心の中で深く共感できない人物です」と説明した。キム・シンロクは「ヘウンがミョンジュンを愛し、娘も愛していたと思うかもしれません。しかし自己愛が深い人物なら、実は愛していなかったのかもしれないと思います。ヘウンに聞けば愛していたと答えるかもしれないけれど、俳優として綿密に見てみると、ヘウンが愛したのは自分自身だけだったと思います。無意識的な面で愛した人は自分自身しかいないと思いながら演じました」と話した。続けて「視聴者の方々は、ミョンジュンとヘウンが本当に愛していたと受け入れるかもしれないと思います。愛って本当に解釈の領域だと思います。私はミョンジュンを本当に愛した人なら、子供の誘拐をさせるわけがないと思いました。ヘウンは愛していたと言うと思うけれど、愛する人に危険を冒させないだろうと思います」とつけ加えた。ユン・ゲサン、キム・サンホは同じくJUSTエンターテインメント所属の俳優だ。キム・シンロクは「親近感がありました。2人とも演技に対する対話をたくさんしてくれます。初めての台本読み合わせが終わった後、食事会でキム・サンホ先輩がキャラクターに対する話をたくさんしてくれました。私が質問すると、ソ・ヘウンは木の後ろにいて腕や髪の毛の一部がチラッと見えるように演技すればいいだろうと話してくれました。すごく参考になりました」と話した。ユン・ゲサンとの共演に対しては「とてもよかったです」と明かした。キム・シンロクは「私にはロールモデルがいません。でもユン・ゲサン先輩を見ると、俳優としてもそうですし、先輩としてもそうですし、とても素晴らしい人だと思います。尊敬の気持ちが大きいです。演技については一緒に真剣な対話をたくさんしました。現場で彼は先輩として、同僚として、足りない部分に集中するより、現場で本人にできることをすごく積極的に繰り広げる俳優です」とつけ加えた。今回の作品に対する夫パク・ギョンチャンの反応はどうだったのだろうか。キム・シンロクは「私たち夫婦は一緒に見るんです。撮影のため一緒に見れない日もあるけれど、私が出演する全ての作品を俳優である夫と一緒にモニタリングします。『ヒヤヒヤするね』と言われました。ソ・ヘウンという人物の最後がどうなればいいか、またそれを視聴者が納得してくれるかヒヤヒヤすると言ってくれました」と明かした。「誘拐の日」の設定のように、もし脳の実験によって特定の機能を向上させることができたら、どんな機能を発展させたいかという質問にキム・シンロクは「私はものすごい方向音痴なんです。方向感覚を改善したいですし、脳の機能を増幅させたいです。外でトイレに行くと、出口を見つけられず便器のあるところに戻ったりします。海外に滞在する時も劇場と宿所ばかり行き来します。路地に入るのが難しいんです。MBTI(性格診断テスト)はPです」と答えた。キム・シンロクは「インターネットでの買い物も始めたばかりです。そのようなことは私にとってストレスになります。言葉の通じない子(コンピューター)とIDやパスワードは全部覚えていません。それを探してほしいと言われたら、探しません。オフラインで買っちゃおうという。あまりにも難しいです。あるサイトはIDやパスワードに特殊文字を混ぜなさいと言うけれど、後でそう言われたのがどこなのか覚えていないんです。早く虹彩でログインする時代になってほしいです」と明かした。
ユナ、500倍のオーディションを勝ち抜き「誘拐の日」に出演“あまりにも嬉しくて涙が出た”
女優ユナが500対1の競争を勝ち抜いて「誘拐の日」に出演した感想を明かした。最近ユナはENA水木ドラマ「誘拐の日」演出:パク・ユヨン、脚本:キム・ジェヨン)に関する書面インタビューを行った。「誘拐の日」は、抜け目の多い誘拐犯キム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)と11歳の天才少女チェ・ロヒ(ユナ)の特別な共助を描いた感性バディスリラーだ。劇中ユナは、記憶を失った天才少女チェ・ロヒ役を務め、安定的な演技で視聴者に強烈な印象を残した。ユナは「こんなに多くの分量を演じたのは初めてで、緊張もしましたし、責任もたくさん感じるようになりました。第1話の放送は本当に震えながら見たけれど、今は私も今後の展開がどうなるのか気になって、楽しく見ています。今も多くの方々に見ていただいていますが、残った回はもっと面白いのでよりたくさんの方に見てもらいたいです」と感想を明かした。ユナは5回にわたるオーディションを通じて500対1の競争を勝ち抜いて選ばれた。彼女は合格した当時を思い浮かべながら「オーディションは期間が本当に長かったです。オーディションを繰り返し受ける度に、ロヒを演じたいという欲がもっと生じて、一方では緊張もしました。5次オーディションが終わり、監督が母と私を6次オーディションに呼びました。作品に対する様々な話を終えた頃に合格だ、一緒にやりましょうと言ってくれました。あまりにも嬉しくて母と『わ!』と言いながら泣きました」と打ち明けた。ユナは台本なしでオーディションを受けてきたと明かした。彼女は「指定の台本をもらったこともあり、現場で台本をもらったこともあり、台本なしでみんなが集まって受けたオーディションもありました。そのため事前に準備した演技はなく、その時に与えられた状況に忠実にやりました。様々なことをたくさん見せることができたオーディションだったと思います」と話した。ロヒ役を演じることにおいて、特別に重点を置いたところは何だろうか。ユナは「ロヒにはいい大人がいなかったんです。なので序盤のロヒは冷たくて礼儀がなくて、社会性が足りない子のように見えて少し変な子です。ところがいい大人ミョンジュンに出会ってからは変わっていきます」と説明した。そして「私は『ロヒは温かい子だけど、成長する環境がそうじゃなかった』とこのキャラクターを理解しました。そのためその部分をうまく表現したいと思いました。冷たくて礼儀がなってないけれど、妙にそうではない子供の純粋で温かい心がちらっと見えるように表現したいと思いました」とつけ加えた。ミョンジュン役を引き受けたユン・ゲサンはインタビューで「私の娘のように感じられる」とユナの演技力に対する賞賛と愛情を惜しまなかった。これに対してユナは「光栄です。すごく嬉しくて幸せです。実際に撮影現場でお父さんのようにたくさん面倒を見てくれました」と嬉しい気持ちを表した。また「ミョンジュンおじさんに早く会いたくて現場に早く行きたくなるほど良い方でした。演技的にも見習うところが多い方です」とし、「演技のアドバイスを本当にたくさんしてくださいました。ミョンジュンおじさんは、意味のない演技をすることはありませんでした。一つひとつたくさん考えて準備されているのが感じられました。そのような姿を隣で見ながらたくさん学びました」と敬意を表した。ユナは共演者を通じて良い影響を受けている。彼女は「『パチンコ』の時はユン・ヨジョン先生を見ながらすごくかっこいいと思いました。今作ではユン・ゲサンさんを見て、そして一緒に話を交わしながら『私もあのように演技が上手で、良い人間になりたい』と考えました」と明かした。さらに「また会ったことはないのですが、IUさんも大好きで、いつか一緒に演技をしたいです」と願いを伝えた。
ユン・ゲサン主演ドラマ「誘拐の日」全49曲を収録したオリジナル・サウンドトラックの日本配信がスタート
Amazon Prime Videoで好評全話配信中の、ユン・ゲサン主演の韓国ドラマ「誘拐の日」の楽曲が収録されたオリジナル・テレビジョン・サウンドトラックが配信された。同作は、中年男のミョンジュンと少女・ロヒの不思議な出会いから始まるバディスリラーだ。気弱な男ミョンジュン(ユン・ゲサン)が、白血病の娘の治療代を工面するために、少女ロヒ(ユナ)を誘拐し身代金を得ようとするが、ひょんなことから2人は行動を共にするようになる。2人の関係性の深まりや、ドラマの回を重ねる毎に明らかになる真実と次々と現れる新たな謎に、本国・韓国のみならず、日本のドラマファンも惹きつけている。本日、日本で音源配信が開始された「誘拐の日 Original Television Soundtrack」には、第1話のエピローグから登場したStella Jang(ステラ・ジャン)が歌う「Present」と、ドラマの様々な場面を彩ったインストゥルメンタル楽曲を48曲も加えた、全49曲が収録されている。ドラマの名場面に思いを馳せながら楽しんで欲しい。■配信情報「誘拐の日 Original Television Soundtrack」2023年11月15日(水)配信スタート配信サイトはこちら<収録楽曲>1.Present / Stella Jang2.Title Of 'The Kidnapping Day'3.The Kidnapping Day4.Dad's Tears5.Final Argument6.Persons Who Are Being Chased7.Sudden Attack8.Thank You And I'm Sorry9.Escape Plan10.Run Away11.Cooperation With Kidnapper12.Negotiations13.Rohee!!!14.Help Me15.Experiment Manual16.I Miss You17.Brave Or Stupid18.Stupid But Good Dad19.Be Responsible, You Kidnapper20.Lovely Day21.Accomplice22.Were You Worried About Me?23.Trail Of Events 24.Detective Chasing The Truth25.Myeong-Jun's Past26.Exploited Children27.A Suspicious Scene28.Second Child29.Generous Warning30.Interrogate 31.Veiled Truth32.Dad33.The Genius Children Project34.The Secret Of The Mansion35.Happy Moments36.Who Am I And Who Are You?37.A Charming Detective38.Wrong Kidnapper39.Creeping Footsteps40.Substitution41.Witness42.Suspicious Feeling43.Security Camera Clues44.Agent45.Witness Interview46.Fake Father and Fake Daughter47.A Crazy Collaboration48.Strange Companion49.Thank You, Mister
放送終了「誘拐の日」ユン・ゲサン&ユナが迎えた結末とは【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。ドラマ「誘拐の日」が温かい笑いと感動で、胸がジーンと熱くなるラストを迎えた。ENA水木ドラマ「誘拐の日」は、韓国で25日に放送された第12話を最後に終了した。最終回の視聴率は、自己最高の全国5.2%、首都圏5.5%(ニールセン・コリア、有料世帯基準)を記録し、総合編成チャンネルとケーブルの全チャンネル1位で有終の美を飾った。視聴者から反響を呼び、1分当たり最高視聴率は7.1%を突破し、20~49歳の視聴率は2.2%で2023年に放送されたENAドラマの世帯平均の最高視聴率を達成した。同日、数々のミステリーを残したチェ・ジンテ(チョン・グァンジン)殺人事件をめぐるすべての真実が明らかになった。ミョンジュン(ユン・ゲサン)が警察に逮捕された後、ロヒ(ユナ)はサンユン(パク・ソンフン)をはじめとする警察の協力により、殺人の有力な容疑者であるヘウン(キム・シンロク)を捕まえるために罠を仕掛けた。ロヒは計画通り、ヘウンが自ら自身を訪ねてくるようにし、ミョンジュンとサンユン、そして警察が見守る中で繰り広げられる2人のきわどい真実ゲームで緊張感を高めた。ロヒはミョンジュンと別れるしかない現実を受け入れ、真っ先に従祖父のチェ・ドンジュン(オ・マンソク)の権力を利用して、サンユンから解放されるようにした。そしてミョンジュンのいない空席を埋めてくれる信頼できる大人のサンユンとテクギュン(ウ・ジヒョン)を呼んだ。「ミョンジュンへの批判的な世論を静めるためもっと大きなイシューが必要だ」とし、殺人事件に対する捜査を再開しようと話した。ロヒの記憶から消えた5月20日は、まさにチェ院長が殺害された日だった。再び戻ってきたあの日の記憶をもとに、ヨンイン警察署の刑事たちは当日、家の前の車のドライブレコーダーを再び確認した。そして家に入った人と出てきた人が違うだけでなく、男から女に性別まで変わったことに気づいた。すべての状況がヘウンが真犯人だと物語ってくれたが、サンユンとロヒは急がずにマスコミを通じて徐々に圧力をかけた。「自身が賢いと信じているから、すべての矢が自身に向かっているということを知ったら、おそらく正面突破しに来るだろう」というロヒの予想は外れなかった。ヘウンは幼い頃の悪夢のような記憶があるチェ・ドンオク(キム・ソンゴン)の邸宅に足を踏み入れた。ついにロヒとヘウンが会い、2人は真実と嘘の間で危険な綱渡りをした。ロヒはヘウンの心理を見抜き、心証による誘導尋問を続けた。ヘウンは不安な気持ちを隠していたが、すぐミョンジュンのものだった苦痛を自身が代わりに受けたため、彼が代価を払わなければならないとし、ミョンジュンを利用した理由を説明した。そして自身が享受すべきすべてのものをロヒとチェ・ジンテが奪い、ミョンジュンとヒエ(チェ・ウヌ)も奪おうとしていると暴走した。結局、ロヒの罠にかかったヘウンはチェ・ジンテを殺した事実を自ら打ち明けた。ロヒはミョンジュンの裁判に出席した。ミョンジュンの減刑のため準備した陳述書を読んでいた彼女は「どうすればあのおじさんを解放できますか?」と聞き、見る人を泣かせた。ミョンジュンは誘拐罪に対する罰を受けなければならないが、ロヒにとって彼は一度も恐ろしい誘拐犯だったことはなかった。「おじさんといた時間は、私にとっては特別な時間」で「おじさんが私を誘拐した時間は、私にとって最も自由な時間だった」というロヒの真心のこもった告白が感動を与えた。ラストにはミョンジュンの娘ヒエと一緒に学校に通うことになったロヒの姿が描かれた。まるで実の姉妹のような2人の姿が微笑ましく、ミョンジュンが望んだ平凡な11歳の子供としての当たり前であるためもっと大切な日々を送るようになったロヒの変化が描かれた。最後ではない始まりで、新たな家族の誕生を知らせたミョンジュンとロヒの将来を予告し、ハッピーエンドを迎えた。「誘拐の日」は、回を重ねるごとに視聴者の関心を高め、今まで見たことのなかったコメディバディスリラーそのものだと好評を得た。原作である同名の小説から拡張したストーリーと新しいキャラクターで差別化を図り、コメディー、ヒューマニティ、ミステリーを絶妙に合わせたウェルメイドドラマだと評価された。特に誘拐犯ミョンジュンと11歳の天才少女ロヒの関係は何よりも特別だった。誘拐犯とターゲット、真実を追跡するパートナー、そしてお互いにとって家族以上の存在になった彼らの関係の変化は視聴者を笑わせ、泣かせた。ここに殺人事件を巡る衝撃的な展開も没入感を与え、視聴者を魅了した。俳優たちの熱演と相乗効果も際立った。ユン・ゲサンのイメージチェンジは今回も成功した。彼は愉快な姿と真剣な姿を行き来する名演技でもう一度自身の真価を発揮した。パク・ソンフンは持ち前の柔らかいカリスマ性を披露し、淡泊で繊細な演技で視聴者に没入感を与えた。500倍の競争率を勝ち抜いて選ばれたユナは、優れた演技力と役作りで期待の新人の登場を知らせた。キム・シンロクは劇の中盤に新たなどんでん返しとミステリーをもたらす役で、代替できない存在感を見せた。この他にもキム・サンホ、ソ・ジェヒ、カン・ヨンソク、キム・ドンウォン、ウ・ジヒョン、チョン・スンウォンなどが完璧な演技を披露した。
「誘拐の日」ユン・ゲサン、少女ユナと涙の別れ【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「誘拐の日」でユン・ゲサンとユナが別れの涙を流した。韓国で19日に放送されたENA水木ドラマ「誘拐の日」第11話では、ついにミョンジュン(ユン・ゲサン)が警察に逮捕され、ロヒ(ユナ)と別れの瞬間を迎えた。全て終わらせてこそやり直せるというミョンジュンを、最後まで涙で捕まえるロヒの告白が視聴者を悲しませた。もう残ったパズルのピースは1つ。殺人事件の有力な真犯人と推定されるヘウン(キム・シンロク)が隠した秘密だった。第11話の視聴率は全国4.3%、首都圏4.5%(ニールセン・コリア、有料世帯基準)でケーブル全チャンネルおよび水木ドラマの中で1位になった。特に首都圏1分当たりの最高視聴率は5.6%まで急騰し、人気の高さを見せつけた。同日、ミョンジュンとヘウンは幼い頃一緒に過ごした保育園の聖堂の礼拝堂で会った。ミョンジュンはヘウンに、チェ・ジンテ(チョン・グァンジン)に会った理由を聞いた。ヘウンは予測したように「もともと私のものだったじゃない」とし、離縁された家と新しく養子縁組したチェ・ジンテに自身のものだった全てを奪われたという理屈を並べた。ロヒの誘拐を準備するために必要な出会いだったとも言った。しかし、ミョンジュンが聞きたいことは別にあった。ヘウンが殺人事件と関係があるかということだった。「違うよな?」と聞くミョンジュンに、ヘウンは鋭い反応を見せた。「何を考えて聞いてるのか」というヘウンに「君が殺人者でないことを願う気持ち」と答えるミョンジュンの震える声からは、彼女への疑いと不信感、一抹の期待と信頼が同時ににじみ出た。ミョンジュンとロヒは、サンユン(パク・ソンフン)の家で再び集まった。サンユンの連絡を受けてやってきたジョンマン(チョン・スンウォン)は、3人一緒にいる姿に呆れたが、助力者として活躍した。サンユンはジョンマンに事件の推定日の前日である「5月20日のチェ院長の自宅の防犯カメラと家の周辺の車のドライブレコーダーの映像を確認してほしい」と言った。そしてジョンマンは新しいニュースを伝えた。ロヒの祖母の弟チェ・ドンジュン(オ・マンソク)がチェ・ジンテのノートパソコンを探しているということだった。これに対し、ロヒは「ジェイデン(カン・ヨンソク)の仕業だろう」とし、「最も危険な人物である彼から捕まえなければならない」と言った。そして事件当日の失われた記憶を思い出すために家に戻ることにした。家の前に着いたミョンジュンはためらった。チェ院長の研究と実験に利用され、幸せな記憶があまりない家で親が謎の死を遂げた状況。ロヒに残酷で恐ろしい痕跡を見せることはできなかった。ミョンジュンは自身が直接その跡を消してあげたいと思い、ロヒのため家の中を片付けた。ミョンジュンと一緒に帰ってきた家は、以前とは違った。「もういい夢を見るよ。君を心から大切に想う人々がそばにいるから」というミョンジュンの温かい慰めが、ロヒの心を温めた。ミョンジュンはサンユンとジョンマンの助けで手術を終えて、回復中の娘ヒエ(チェ・ウヌ)にも会うことができた。ロヒと一緒に病室を訪れたミョンジュンは、もうしばらくヒエのそばを守ることができないという事実に、娘を抱きしめて涙を流した。そして、ミョンジュンはロヒとの別れまで準備していた。病院から帰ってくるやいなや、彼はロヒにヘウンの姿が盛り込まれた防犯カメラの映像を見せた。しかし、なぜかロヒは映像の中にヘウンの後ろ姿が映るやいなや、ノートパソコンの画面を閉じてしまった。これを不思議に思ったミョンジュンは、ロヒがすでにその映像を確認し、消えた記憶も戻ってきていることに気づいた。もちろん、ロヒは記憶が戻らなかったとし、ミョンジュンの言葉を全て否定した。ミョンジュンと別れたくなかったからだ。2人が言い争いをしていたその時、ロヒの家は数台のパトカーに囲まれた。ロヒは荷物を持って抜け出す考えだったが、ミョンジュンは心の準備を終えた状態だった。「終わらせないと。そうしてこそやり直せる」というミョンジュンの落ち着いた声にロヒは泣き出し、彼の裾をつかんだ。「私はおじさんと一緒にいるのが大好きなの。私に何も期待せず、望まない人と私がお腹が空いているのか、眠いのか、退屈なのか、そんな関心をもってくれる人といるのは初めてだった」というロヒの真心のこもった言葉に、ミョンジュンも胸が痛んだ。結局、広域捜査隊の刑事たちが家の中まで押し寄せ、ミョンジュンはロヒの目の前で逮捕された。お互いを呼び合って嗚咽する2人の姿が視聴者を悲しませた。ヘウンの通報でミョンジュンとサンユンが逮捕され、ロヒは1人になり、彼らの真実の追跡も行方が分からなくなった。こうした中、まだUSBメモリを開けられなかったジェイデンは、自身を裏切ったヘウンに復讐の代わりにまた別の提案をした。チェ院長の自宅からノートパソコンを探して持ってくれば、1000万ドルのディールが完成するということだった。同じようだが、違う欲望を抱いているヘウンとジェイデンの2回目の取引が実現するだろうか、これからが注目される。何より、殺人事件の被疑者として逮捕され、収監中のチョルウォン(キム・サンホ)の陳述とロヒの記憶、ドライブレコーダーの記録が一致しない展開になっただけに、新しい容疑者として浮上したヘウンのミステリーが最終回への関心を高めた。ENA水木ドラマ「誘拐の日」の最終回は、韓国で25日(水)午後9時に放送される。
「誘拐の日」殺し屋キム・ドンウォン、冷酷な姿から人間的な一面まで…心境の変化に注目【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「誘拐の日」で冷酷な殺し屋に扮するキム・ドンウォンが結局、ロヒを守った。韓国で18日に放送されたENA水木ドラマ「誘拐の日」第10話で、ホヨン(キム・ドンウォン)は助力者のジェイデン(カン・ヨンソク)によって死を迎えた。ホヨンは意識を失って倒れているロヒ(ユナ)を病院に連れて行った。治療を受けたロヒは、ホヨンが油断した隙を狙って廃棄物回収車両を利用して脱出に成功した。慌てたホヨンは、病院の防犯カメラでロヒの動線を把握し、後を追って廃棄物収集場に行ったが、彼の後を踏んだミョンジュン(ユン・ゲサン)とサンユン(パク・ソンフン)に止められ、ロヒを逃してしまった。現場から逃げてジェイデンに会ったホヨンは、薬を入れたお酒を渡され、昏迷状態になった。それからジェイデンが彼の一方的な行動を口実に報復した。ホヨンに扮したキム・ドンウォンは、最後までドラマの緊張感を高めた。彼は普段は冷酷で無慈悲な殺し屋だが、意識を失って倒れたロヒを病院に連れて行くなど、心境の変化を見せ、次第に子供のロヒに対して人間的な姿を見せた。彼はホヨンの温かい一面を見せ、キム・ドンウォンならではの感性的な殺し屋として視聴者の注目を浴びた。これと関連し、キム・ドンウォンの所属事務所であるLUCKY MONSTERエンターテインメントは「23年間、あらゆる分野で活躍しているキム・ドンウォンに、関心と応援をお願いしたい」とコメントした。特に彼は来年1月に韓国で放送されるKBS 2TV新月火ドラマ「幻影恋歌」で刺客集団のリーダーであるヤン・ジェイ役を演じる予定だ。所属事務所は「キム・ドンウォンのこれからの活動も楽しみにしてほしい」と呼びかけた。ENA水木ドラマ「誘拐の日」は、韓国で毎週水曜日と木曜日の午後9時に放送されている。
「誘拐の日」ユン・ゲサンも犠牲者だったことが明らかに…衝撃の展開【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。 「誘拐の日」で最初の子の秘密が明らかになった。韓国で11日に放送された第8話で、ミョンジュン(ユン・ゲサン)とロヒ(ユナ)は最大の危機を迎えた。サンユン(パク・ソンフン)に誘拐について自首し、全てを元に戻すと言ったミョンジュンの約束は、ジェイデン(カン・ヨンソク)の逆襲いより叶わなかった。結局、ミョンジュンが現れず、挫折していたサンユンは、殺人事件が発生したチェ院長(チョン・グァンジン)の自宅で研究記録を発見した。これを通じて、ミョンジュンとヘウン(キム・シンロク)の運命が変わった過去が明らかになり、注目を集めた。第8話の視聴率は全国4.1%、首都圏4.4%(ニールセン・コリア、有料世帯基準)で再び自己最高記録を塗り替え、ケーブル全チャンネルおよび水木ドラマで1位になった。特に首都圏1分当たりの最高視聴率は5.3%まで上がり、反響を呼んだ。この日、ジェイデンはウンソン(ソ・ジェヒ)がミョンジュンとロヒのスパイ役をしていることを知り、怒った。彼は逃げていたウンソンとテッキュン(ウ・ジヒョン)の車を止めて銃を狙ったが、ちょうどその時別荘から逃げたミョンジュンとロヒが現れ、雰囲気は逆転した。ミョンジュンは一緒に罪を償うために警察署に行こうとジェイデンを縛って車のトランクに乗せて出発した。ウンソンは天才子供プロジェクトが公開されるのが逆にロヒにとって危険かもしれないと思い、ミョンジュンの目を盗んでジェイデンを解放しようとしたのだ。しかし、ミョンジュンとの会話を通じて、自身の虚しい欲望を直視し、ウンソンは一瞬で崩れ落ちた。ミョンジュンの頼みで交渉金を回収するふりをして潜入したサンユンは、ホヨン(キム・ドンウォン)を逮捕した。しかし、ホヨンは取り調べの過程で沈黙を守り、広域捜査隊のチャン刑事(キム・ソヌ)が訪ねてきて、逮捕状が棄却されたので誘拐事件も引き継いでほしいとサンユンを驚かせた。この状況が納得できなかったサンユンはその日、ミョンジュンの娘が手術を控えており、ロヒと病院に来て自首することにしたと報告した。そして誘拐と殺人事件を一度に終結させることができると言い、再びチャンスをつかんだ。ミョンジュンは病院に行く前にロヒとテッキュンとわずかなひとときを過ごした。娘のヒエ(チェ・ウヌ)との出会いを控え、素敵な服も買い、ロヒと最後の食事もした。そしてミョンジュンがヒエにあげるプレゼントを買いに行っている間、駐車場に向かっていたロヒとテッキュンの前にホヨンが現れた。彼はテッキュンをナイフで刺して倒し、ロヒまで気絶させて車に乗せた。2人を待っていたミョンジュンは駐車場に行ってすべての状況を把握した。ジェイデンと激しいもみ合いをしたが、結局、ロヒを守ることはできなかった。ミョンジュンは病気を患いながらもヘウンの家へ向かった。その間、サンユンはヘウンがミョンジュンと電話したという連絡先に電話をかけた。そしてロヒの元家庭教師で弁護士のテッキュンを攻撃した人が、目の前で釈放されたホヨンであるという事実に驚愕した。しかし、このまま終わらせることができなかった彼は、解けない殺人事件の手がかりを探すために最初に戻ってみることにした。チェ院長の自宅を再び見ていたサンユンは、書斎の裏側の怪しい空間を見つけた。そこにはジェイデンが狙っていた研究記録があり、サンユンの心臓の鼓動が速くなった。放送の最後にサンユンは科学捜査チームのイクジュン(コン・サンア)のもとを訪れ、書類を見てほしいと頼んだ。チェ院長の父親から2代にわたって記録された実験の内容は、信じられないほど残酷なものだった。「子供たちの脳に遺伝子操作をしたウイルスで刺激を与えて、脳の記憶装置である海馬の個体数を増やそうとしたもの」というのがイクジュンの説明だった。何よりも過去にヘウンが養子縁組という名目で利用され、それより先にミョンジュンが「最初の子供」として実験対象にされていた事実が明らかになり、関心を高めた。どんでん返しはこれだけではなかった。ミョンジュンがヘウンの家に隠されていたチェ院長の自宅の防犯カメラのハードディスクを発見したのだ。誘拐を計画し、ミョンジュンを加担させたヘウンとチェ院長の殺害を素直に自白したチョルウォン(キム・サンホ)の協力を疑わせる瞬間だった。新しい変数と共にミョンジュンとサンユンがそれぞれ真実を解いていく新しい鍵を握った中、「ロヒはもう平凡な11歳の子供として生きることになるだろう。この誘拐犯のおじさんがしてあげられるのはそれだけだから」という凄絶で純粋な叫びのように、ミョンジュンが再びロヒを救えるのか。今後の展開に注目を集めた。ENA水木ドラマ「誘拐の日」の第9話は、韓国で12日の午後9時に放送される。
「誘拐の日」キム・シンロクの過去が明らかに…ユン・ゲサンら主要キャストの熱演に釘付け【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。ENA水木ドラマ「誘拐の日」が、新たな転機を迎えた。ドラマのフォーカスが、これまで怪しい雰囲気を漂わせていた女性ソ・ヘウン(キム・シンロク)に移っている。韓国で5日に放送された第7話で、ヘウンはパク・サンユン(パク・ソンフン)のもとを訪れた。そして殺害されたチェ・ジンテ(チョン・グァンジン)と殺人犯パク・チョルウォン(キム・サンホ)と絡んだ過去を打ち明けた。彼女はマフラーを外して首の傷を見せながら話し始めた。「この傷ができた日のことから話しましょうか。すごく驚いたけれど、泣くこともできなかったの。泣いている顔が醜いと捨てられそうで、最後まで涙をこらえました。でも、傷が治った後も、病院から退院できなかったんです。ほぼ1年くらい? 後になってから知ったんですけど、チョルウォンおじさんが振るったメスがエイズ患者が使っていたもので、その日以降、私が感染したんです。でも、当時遺伝子治療の最高権威だったお父さんが、自分の能力を総動員して、私を治療してくれました。治療を終えて家に帰った日、初めて見る子が私の部屋にいました。(君は誰? 私? パク・ジン、いやチェ・ジンテだよ)」これを聞いていたサンユンは、「どうして養子縁組と離縁を繰り返すんですか?」と聞いた。ヘウンは自分の頭を人差し指でポンポンと叩きながら、「医学技術で脳機能を増幅させるの」と笑顔を浮かべて答えた。これにサンユンが再び「その実験を、養子縁組した子供たちを対象にしたのですか?」と聞くと、ヘウンは「実験の成果が出なかった子供たちはみんな離縁になったんです。私もそうですし」と答えた。サンユンとのこの会話シーンは、これまであまり目立たなかったヘウンの劇中の存在感が大きくなった。会話を通して明らかになったヘウンの性格は、全く普通ではなかった。ヘウンは、チェ・ドンオク博士に養子縁組された過去があった。養子縁組されていた期間中に、自らサンユンに「恐ろしい」と言った実験を受け続け、ドンオクを狙ったチョルウォンの誤ったメスでエイズになった。そして離縁された。「恐ろしい実験-エイズ感染-離縁」という事実関係だけを見ても、ドンオクは彼女に恨みの対象になってもおかしくない。しかし、ヘウンはそんなドンオクを「お父さん」と呼んだ。また、誇りまで込めて「当時遺伝子治療の最高権威だった」という表現も使った。さらに「自分の能力を総動員して、私を治療してくれた」とも強調した。まるでストックホルム症候群を見せているようだった。ストックホルム症候群は、自分より大きな力を持つ人が自分の命を脅かす状況で、加害者に心理的に共感したり、同情のようなポジティブな感情を抱く現象を指す。犯罪心理学的には人質が人質犯に同化あるいは同調する非合理的な現象を意味する。ヘウンが高校を卒業した後、チョルウォンと再会したのもドンオクの葬儀場だった。この時は、エイズ再発の通知を受けて、精神的に非常に不安定な状態だった。実際に画面の中のヘウンは、夫のキム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)と娘と一緒に撮った家族写真に向かってガラスを投げて割るほどだった。その中でも訃報を伝えるニュースを見て、ドンオクの葬儀場を訪れた。理由は分からないとしながらも、「初めてパパと呼んだ人だ」という自分なりの意味を見出したのだ。その場で再会したジンテ夫妻を見て急いで踵を返し、その場でチョルウォンと再会したというのがヘウンの説明だ。そんなヘウンにサンユンは、ミョンジュンがチェ・ロヒ(ユナ)を殺害して、西海の国境付近で捨てた疑いが持たれていると伝えた。ヘウンは「なんてことが」と驚いた様子で、「ミョンジュンは人を殺すような人じゃない」と否定。サンユンが単刀直入に「キム・ミョンジュンさんのチェ・ロヒ誘拐事件に関わったことはありますか?」と聞くと、「いいえ!」と平気で否定した。ヘウンを面談したサンユンが「キム・ミョンジュンは今、利用されているようです」と断言するシーンや、ジェイデン(カン・ヨンソク)を通じて父親のジンテの殺害犯とヘウンが知り合いであることを知ったロヒが、「分からないなあ」というミョンジュンに向かって「子供の頃から知っていたでしょう? 30年間も!」と声を上げるシーンも意味深だ。ヘウンがロヒ誘拐にミョンジュンを利用したのは間違いなかった。ミョンジュンはヘウンを30年間も知っていたが、実は彼女について何も知らなかった。家を出て3年間の行方まで含めて。また、チョルウォンにはジンテを殺害する動機がない。金品を盗もうとして喧嘩の末に殺害したという供述も信憑性が低い。警察が彼の自宅を捜索した時、まるで人が住んでいない家のように生活反応が最小限だった。家族もなく、自分の生活も縮小志向の人物が金品を欲しがったという主張は虚構に近い。しかし、ヘウンにはジンテを殺害する動機があった。ジンテは幼い頃、彼女の部屋を奪い、彼女の代わりに父親のドンオクの戸籍に入り、ドンオクの葬式でも喪主になって、「君が来るような場所じゃない!」と言わんばかりの目で彼女を追い出した。ヘウンにとってジンテは、生まれて初めて呼んだ「パパ」を奪った敵だった。したがって、ヘウンは間違いなくジンテの死に関係しているように見えた。自分に罪悪感を持つチョルウォンをガスライティング(被害者に些細な嫌がらせを行ったり、わざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法)して殺人を仕向けたか、チョルウォンを利用して自分が直接手を施した可能性があるようだ。見逃せないのは、ヘウンもロヒに先駆けて脳機能増幅実験を受けたということだ。そのため、凡才以上の知能を保有している可能性が高い。もしかしたら、その副作用で異常心理を経験しているのかもしれない。そのため一度見たものは絶対に忘れないというロヒが、その日の記憶を思い出せないことに、ヘウンが関与しているのではないかという疑いもある。別の薬物を投与した張本人である可能性もあるのだ。そんなヘウンのミステリアスな一面を画面に具現化したキム・シンロクの演技は見事だった。脳機能増幅実験の結果値が、ヘウンの場合は演技力上昇につながったようだ。もちろんシニカルな天才性と汚れのない11歳の少女のピュアさを同時に演じたユナ、不器用で優しい誘拐犯キム・ミョンジュン役を見事に演じたユン・ゲサンを含め、全キャストの演技が役柄にぴったりで、ドラマの面白さを倍増させている。とにかくすべての主要キャストがそれぞれ見事な演技を披露しているというのは、「誘拐の日」が持つ最大の強みである。第7話を起点にミステリーの中心に浮上したヘウンが、果たしてどのような秘密を抱えているのか、次回のストーリーに関心が高まる。
ユン・ゲサン主演ドラマ「誘拐の日」ステラ・ジャン歌唱のOST「Present」が本日より日本配信スタート
現在Amazon Prime Videoで配信中、ユン・ゲサン主演の韓国ドラマ「誘拐の日」のスペシャル・オリジナル・サウンドトラック「Present」が本日(10/4)配信スタートした。本作は、気弱な男ミョンジュン(ユン・ゲサン)が、白血病の娘の治療代を工面するために、少女を誘拐し身代金を得ようとすることから始まるストーリーになっている。誘拐を実行するべく車で待機するミョンジュンだったが、突然その前に少女が現れ気を失ってしまう。その少女こそ、誘拐のターゲットとしていたロヒ(ユナ)で、2人は行動を共にするようになる。中年男のミョンジュンと少女・ロヒという2人の不思議な出会いから始まるバディスリラー「誘拐の日」は、2人の関係性の深まりや、ドラマの回を重ねる毎に明らかになる真実と次々と現れる新たな謎に、本国・韓国の視聴率もじわじわと上昇中。日本ドラマファンの注目も集まっている。本日配信開始となった楽曲「Present」は、ドラマの第1話のエピローグから登場した楽曲。ロヒが、少しずつミョンジュンに心を開いていく様子をうたうこの曲は、「愛と、利と」「愛の温度」など、温かい感性で数多くのドラマにOST(挿入歌)で参加した「チョンフムバンド」のチョン・ミンギョンとファン・ミョンフムが作詞・作曲を担当。シンガーソングライターとして活躍するStella Jang(ステラ・ジャン)が歌唱に参加した。■楽曲情報「誘拐の日」スペシャル・オリジナル・サウンドトラック/Stella Jang<収録曲>01. Present02. Present(Inst.)配信サイトはこちら
「誘拐の日」ユン・ゲサン、少女ユナと約束“絶対守ってやる”【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。ユン・ゲサンがユナを守るため、怪物の本能を表した。韓国で21日に放送されたENA水木ドラマ「誘拐の日」第4話で、チェ・ロヒ(ユナ)へのキム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)の心からの約束が感動を与えた。キム・ミョンジュン(ユン・ゲサン)は、チェ・ロヒを拉致した謎の男と激しくもみ合った。「絶対守ってやる」と約束し、最後までチェ・ロヒを守ろうとした彼の奮闘は感動的だった。第4話の視聴率は全国3.6%、首都圏3.4%(ニールセン・コリア、有料世帯基準)で自己最高記録を更新し、水木ドラマ1位をキープ。当日放送された全体ケーブルチャンネル番組の中でも1位を獲得した。特に韓国の1分当たり最高視聴率は4.2%まで上がった。キム・ミョンジュンは手術を控えた娘のヒエ(チェ・ウヌ)を思い、妻のソ・ヘウン(キム・シンロク)を誘拐事件から除外し、1人で責任を負おうとした。しかし、チェ・ロヒはソ・ヘウンがまだ疑わしいとし、キム・ミョンジュンと共に彼女を尾行した。ソ・ヘウンが着いた場所は、大型病院の感染内科の診療室だった。2人が自分の後をつけていることを知った彼女は殺人事件が発生した日、臨床試験のため病院に入院中だったというアリバイを言った。そして、意外な告白が続き、ソ・ヘウンがヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した状態だったということが明らかになった。これが、キム・ミョンジュンと娘のヒエから離れなければならなかった理由だった。彼女はもう1つの衝撃的な真実を明らかにした。チェ・ロヒを誘拐の対象にしたのは、まさにチェ・ジンテ(チョン・グァンジン)院長の「天才子供プロジェクト」の投資金を狙ったもので、彼が娘のロヒを実験の対象に利用したという事実だった。自身も覚えていない過去に向き合うことになったチェ・ロヒはショックを受けた。ソ・ヘウンの言葉を信じないと述べ、大丈夫なフリをしたが、弱り目にたたり目でキム・ミョンジュンの殺人前科まで報道され、彼女を苦しめた。しかし、本当に両親を殺さず、自分のことも殺さないと誓う彼の言葉を信じ、一緒に行動を続けた。刑事パク・サンユン(パク・ソンフン)の真実の追跡も続いた。先に会ったモ・ウンソン(ソ・ジェヒ)と同様に、チェ院長の研究に投資金を入金したパク・ギスン(ミン・ギョンジン)という老人に会った。彼はその研究が世界と未来を変えるという人々の信念に疑問を抱き、ヘグァン病院のユン・ジョンド(パク・ジヌ)の元を再び訪れ、チェ院長の研究について尋ねたが、聞きたい答えを聞くことはできなかった。しかし、セキュリティ会社の職員であるパク・チョルウォン(キム・サンホ)に関する新しい情報を得ることになった。彼がチェ院長の要請で家と病院を管理したわけではなく、2年前に営業チームから設置チームに移る際に直接頼んで入ったという事実が怪しく疑わしかった。誘拐事件が公開捜査に転換され、キム・ミョンジュンとチェ・ロヒは一緒に動くのが容易ではなかった。キム・ミョンジュンはこれ以上逃げることはできないと判断し、チェ・ロヒを説得しようとしたが、かえって2人はこの問題で対立。自分は何も助けることができないというキム・ミョンジュンに「私が望むことを助けるのが私のためだ。自首するならやって。犯人は私1人でも探すから」と言いながら、背を向けたチェ・ロヒ。その姿にキム・ミョンジュンの心も楽ではなかった。結局「私が今、信じる人はおじさんしかいないじゃないか」とし、我慢していた涙を流す彼女の前にひざまずいたキム・ミョンジュンは守ってやると約束した。しかし、危機は終わらなかった。キム・ミョンジュンが一晩泊まる宿舎を探している間、謎の男が1人でいたチェ・ロヒを気絶させて拉致。彼はチェ・ロヒを救うため、追って追われる追撃戦を繰り広げた。これ以上退くところがない対峙状況で、謎の男は「チェ・ロヒちゃんは私たちが連れて行きます」と宣戦布告。キム・ミョンジュンはチェ・ロヒとの約束を思い出し、激しい血闘を繰り広げた。そんな中、キム・ミョンジュンはナイフに刺されたが、男を倒して車の中にいたチェ・ロヒを救出。負傷した状態でチェ・ロヒを背負って漢江(ハンガン)橋を渡っていた彼は、チェ・ロヒを膝に乗せて座った。徐々に意識を失いつつも、キム・ミョンジュンが吐き出した「ごめん」という、チェ・ロヒに届かなかった独り言が視聴者を悲しませた。この日、怪物キム・ミョンジュンと天才少女チェ・ロヒは、より一層深まった絆で関係の変化を描いた。特に、前回のラストシーンで好奇心を刺激したキム・ミョンジュンの殺人の前科は、柔道選手時代の国家代表選抜戦の試合中に起きた突発的な事故だったことも明らかになった。当時、彼は怪物と呼ばれた少年だった。パク・サンユンは彼の明確な目的は分からないが、チェ・ロヒに脅威的な存在になりうると警戒。しかし、長い間眠っていたキム・ミョンジュンの怪物本能を起こしたのは、チェ・ロヒを守るという約束への責任感だった。このように2人の特別な関係が没入感を高め、共感を与えた。何より初登場からミステリアスな存在感を披露した、パク・チョルウォンも注目を浴びた。彼が亡くなったチェ院長に意図的に接近した状況、過去チェ院長の父親が運営していた病院の医療事故で妻と子供を失ったということから、彼への疑いが深まった。ここにキム・ミョンジュンからチェ・ロヒを連れて行こうとした謎の男まで登場してドラマの緊張感を高め、次回への期待を高めた。