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ヨ・ジング「クォン・ボブ」の降板から「あなた、その川を渡らないで」の逆走行まで ― 2014 韓国映画界 Vol.2
ヨ・ジング「クォン・ボブ(拳法)」降板から「あなた、その川を渡らないで」の逆送まで。2014年のスクリーンを熱くした最もホットな俳優を集めてみた。1. ヨ・ジング「クォン・ボブ」を降板キャスティングをめぐる映画制作の裏の世界が赤裸々に明かされた事件だった。「クォン・ボブ(拳法)」はチョ・インソンの除隊後復帰作として注目されたが、制作が無期限に延期され、結局、チョ・インソンのキャスティングが取り消された作品だ。制作中止のニュースが何度も聞こえてきたが、「クォン・ボブ」側は諦めなかった。切歯腐心した結果だろうか。韓中合作で中国が投資するというニュースが伝わり、「クォン・ボブ」は新たな動力を手に入れた。そして、ヨ・ジングがキャスティングされて長い迷いも終わるようだった。だが、ヨ・ジング側が一方的に降板を伝え、「クォン・ボブ」の世界は再び混乱に陥った。制作会社側がヨ・ジングのキャスティングを確定した状況でキム・スヒョンに主人公を提案した事実が明らかになり、議論はさらに大きくなった。ヨ・ジング側から「中国側が現地で認知度のないヨ・ジングの代わりに、ドラマ『星から来たあなた』を通じて韓流スターになったキム・スヒョンを望み、これが降板の理由だ」という主張が提起された。一方、制作会社側はヨ・ジングのスケジュールが問題だったと話した。ヨ・ジング主演の「私の心臓を撃て」は7月に撮影が終わるので、8月に「クォン・ボブ」の撮影に入るのが無理だという理由だ。結果的にチョ・インソンも、ヨ・ジングも、キム・スヒョンも、「クォン・ボブ」から離れた。「クォン・ボブ」の世界で義理について論じれる人は誰もいないだろう。現在、「クォン・ボブ」の主人公は空席で、映画の未来は真っ暗である。2. 19禁映画に出演した男性スターたち禁じられた愛は映画界が好きな題材だ。今年も間違いなく危険な愛が映画界を訪れた。だが、このような映画に今年に特に関心が集まった理由は、ソン・スンホン、チャン・ヒョク、チョン・ウソンなど一時代を風靡したイケメン俳優が誘惑に心が揺れる30~40代の既婚男性を演じたためだ。チャン・ヒョクが「愛の棘」でスタートを切った中、「情愛中毒」のソン・スンホンが部下の妻(イム・ジヨン)に魅了され、「愛のタリオ」のチョン・ウソンは20歳の処女(イ・ソム)に出会って致命的な愛を交わした。痴情激情メロベッドシーンという単語がソン・スンホン、チャン・ヒョク、チョン・ウソンの名前の前に付いて、全国の女心が熱く盛り上がった。だが、映画への関心は映画のヒットにつながらなかった。心臓をときめかせる感情を描くのは簡単ではないということを、脱ぐことが映画の成功につながるのではないことを証明したわけだ。3. 「群盗」vs「バトル・オーシャン/海上決戦」vs「パイレーツ」vs「海にかかる霧」の対決ワールドカップ第4戦ほど面白かった。SHOWBOX、CJ、ロッテNEWが準備した「群盗:民乱の時代」「バトル・オーシャン/海上決戦」「パイレーツ」「海にかかる霧」が1週間おきに順番に封切りした。すべてが億単位が投資された映画たちだった。結果は皆が知っているように「バトル・オーシャン/海上決戦」の圧勝だった。「バトル・オーシャン/海上決戦」の勢いは韓国映画の最高興行記録を保有した「アバター」を破り、全国1千761万人を記録した。このとてつもない数字には圧倒的という言葉しかない。一番期待されなかった映画「パイレーツ」の興行成功も話題となった。笑は韓国映画の大きな力をもう一度証明した。その反面、ハ・ジョンウとカン・ドンウォンのコンビで大きな関心を集めた「群盗」は損益分岐点は越えたが、期待には及ばなかった。サブタイトルは「民乱の時代」だったが、民乱はどこにもなく、そこには庶子(正式な婚姻関係にない両親から生まれた子供のうち、父親に認知された者)の悲しみだけがあったことが敗因となった。ポン・ジュノ監督が初めて制作を担当した映画「海にかかる霧」は、夏のブロックバスター映画としては内容が重いという評価の中で幕を閉じた。だが、「海にかかる霧」でJYJ ユチョンの演技力は忠武路(チュンムロ:韓国の映画業界の代名詞)で認められた。今年、ユチョンはあらゆる授賞式で新人男優賞を総なめにし、忠武路に安着した。4. 「アナと雪の女王」観客動員数1千万人突破「Let It Go」に夢中「アナと雪の女王」の監督がファンに謝罪した。どうして?主題歌「Let It Go」のせいだ。1年間ずっと絶えずに流れる「Let It Go」で、多くの人々の耳を苦しめることに監督は早くから気づいていた。「アナと雪の女王」は全世界で興行記録を塗り替えた。「アナと雪の女王」が高い興行成績を収めたことには韓国も大きく貢献した。子供の観客はもちろん中長年の観客まで魅了し、アニメとして初めて観客動員数1千人を超え、驚きの記録を立てた。10月にウォルト・ディスニーとピクサー・アニメーション・スタジオのCCOジョン・ラセター氏が訪韓し、2015~2016年のラインナップを公開したことはハリウッドがどれだけ韓国市場を重要視しているのかを判断することができるリトマス紙のようなことである。このようにハリウッドの認識を変えた理由の中心には「アナと雪の女王」があった。5. 「アベンジャーズ2」韓国上陸作戦ソウルの街が揺れた。3月から4月まで、ハリウッドの人気スーパーヒーローシリーズ「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(以下「アベンジャーズ2」)がソウルと京畿(キョンギ)周辺で撮影を行い、撮影の間ずっと話題を集めた。道路が統制され、警察が動員され、「撮影現場を撮影して掲載したら、3代が滅びる」という怖い噂もあった中、「アベンジャーズ2」撮影が韓国市場に及ぼす実効性をおいてネットでも熱い舌戦が繰り広げられた。この舌戦は今でも続いている。結果は「アベンジャーズ2」が韓国で公開される来年の4月に出る予定だ。6. 国政監査にまで至った「ダイビング・ベル」論争今年の釜山国際映画祭は「ダイビング・ベル」で始まり、「ダイビング・ベル」で終わったと言っても過言ではない。「ダイビング・ベル」は旅客船セウォル号沈没事故の真実究明のために制作された初めての作品だ。映画は釜山国際映画祭に招待されたことが知らされ、利害団体から上映中止要請を受けた。釜山映画祭組織委員長のソ・ビョンス釜山市長が「ダイビング・ベル」をおいて、政治的中立を理由に、上映反対の意思を表明した。それだけではなく、セウォル号沈没事故の遺族たちも反発した。しかし、釜山映画祭側はどのような理由でも外圧によって上映を取り消した事例がないとして、予定通りに上映した。「ダイビング・ベル」をめぐる議論は、映画祭が終わっても続いた。7日に行われた文化体育観光部を対象にした国政監査でこの映画をおいて、与野党の議員たちが熱い舌戦を繰り広げ、封切りされた後には外圧説が浮き彫りになった。「ダイビング・ベル」側はマルチプレックスシアターから差別を受けていると公正取引委員会に申告したが、上映館側は観客数の不足を理由に彼らの主張を黙殺した。険しい道を歩んできた「ダイビング・ベル」を見守った観客は現在まで計4万6785人にのぼる。7. 「あなた、その川を渡らないで」今年の逆転「インターステラー」の疾走を止めたのはブラッド・ピット主演の「フューリー」でも、クリスチャン・ベールの「エクソダス:神と王」でも、イ・ジョンジェの「ビッグマッチ」でもない、老夫婦の本物の愛の物語だった。1億2000万ウォン(約1300万円)の低予算で作られたドキュメンタリー映画が1800億ウォン(約196億円)台の制作費が投入されたハリウッドのブロックバスター映画を引き下ろすとは誰も予想しなかった。しかし、口コミで広がった「あなた、その川を渡らないで」は、チャートを逆走し、最終的にトップの座を手に入れた。「卵で岩を砕ける」という事実に誰もが驚いた。ある人は異変と言い、ある人は奇跡と言い、ある人はこれがまさに愛の力だと言った。何と思うのかは重要ではない。すべてが合っているから。
「群盗」半坊主のハ・ジョンウ vs お茶目なハ・ジョンウ…ポスターに選ばれなかった理由とは?
映画「群盗:民乱の時代」(監督:ユン・ジョンビン、制作:映画会社月光、以下「郡盗」)がBカット(実際には使われない写真)ポスターを公開した。今回公開されたBカットポスターは、正式ポスターとは違った新しい雰囲気で映画への新鮮な面白みを届けている。 まず、ドチ(ハ・ジョンウ)のキャラクターポスターのための草案は、最下級階層である白丁ドルムチから義賊群盗のエースドチになるまでの変化を彼のヘアスタイルを通じて一目で分かるものになっている。半坊主頭のドルムチは、白丁と群盗のエースの中間過程にあると言えるが、ワンフレームに一緒に撮られてしまったハ・ジョンウのスリッパは仕上げ作業で消せるとしても、より一層視覚的に強烈なスキンヘッドのドチを見せたかったために残念ながら正式ポスターから外された。義賊群盗のエースドチよりは純粋なドルムチに近い表情をしている写真は、多彩な表情を持つハ・ジョンウの魅力が自然に盛り込まれている。同写真はお茶目でユニークな表情が可愛く見えるが、ドルムチのお茶目な一面よりはドチのカリスマ性溢れるところを強調するために外された。チョ・ユン(カン・ドンウォン)のカットの中で最も強烈な視線を披露し、断然目立つポスターは最後まで強力な公式ポスターの候補だったが、年初に群盗の群れの疾走が印象的なドチの出征ポスターと一緒に公開されるものだったので、チョ・ユンのポスターも人物中心のものよりワイドな画面サイズのスケールが目立つカットに決まった。「群盗」のキャラクターポスターは、写真バージョンの他にもアクション活劇の雰囲気を漂わせるドチとチョ・ユンのグラフィックバージョンが同時に公開された。ドチとチョ・ユンバージョンのインパクトには及ばず、他のキャラクターのグラフィックポスターは諦められたが、チョンボのグラフィックバージョンのポスターだけは俳優マ・ドンソクの魅力とともにキャラクターチョンボの迫力も同時に表現されている。討伐のために葬儀屋に偽装したチョンボ(マ・ドンソク)と、映画を見ないと分からない謎の仮面を被った人物が一緒に盛り込まれているこのBカットは、「群盗」が見せてくれた新しい時代劇のビジュアルを届けるには十分であった。 荒い質感が生きている麻布と一般的ではない墨色の染色、怪力を持つチョンボの鍛えられた筋肉を見せる新鮮なデザインまで加わったカットは考証と想像力が出会った「群盗」だけの衣装をうまく披露していたが、キャラクターポスターに使うには両人物に視線が分散する面が強く、外されることになった。他にもチョ・ジヌン、チョン・マンシク、イ・ギョンヨン、ユン・ジへ、キム・ジェヨンのBカットポスターが公開され、観客の視線を独占した。「群盗」は観客動員数400万人を突破し、順調にヒットを続けている。
【映画レビュー】「群盗」もっともらしい“韓国版ウェスタン”…見なければならない理由とは
※この記事には映画のストーリーに関する内容が含まれています。「誰を断罪しているのか」と疑問が残るがキムチウェスタンの可能性を見せる西部劇はほとんどが単純で典型的だった。物語の中に勧善懲悪がはっきり現れ、主人公は普通、妻などの家族が悪党により犠牲になったクールな男性が演じる。背景は砂嵐が画面を黄色く彩る荒野がほとんどで、灼熱の太陽の中、眉間にしわを寄せた美男たちが腰にかけた拳銃を電光石火のスピードで取り出す。ほとんどが復讐劇だが、たまにはあまりにも強い敵を倒すための主人公の成長話も描かれたりする。このようなジャンルの典型性にも関わらず、西部劇は長時間にわたり忠誠度の高いマニア層を構築してきた。思うに、その理由は西部劇がカッコいいからだろう。実際、西部劇ほど娯楽という映画の機能に最適化されたジャンルもない。目を楽しませるアクションと、入り込みやすい単純なストーリーのお陰で、映画に完全に吸い込まれることが西部劇の魅力だ。もちろん、資本家に対する抵抗のメッセージが法律の制約を乗り越えるアクションで痛快に描かれることも、観客をしばらくではあるが自由にする西部劇の要素の一つだ。さらに、複雑に頭を回さなくてもそれこそ心の向くままに行動し、大義のためには自身の命などを重要に思わない純情男に観客は熱狂した。そして、彼らは殴り合いなんかはしない、銃撃戦の達人だ。もっともらしいキムチウェスタンしかし言葉が多すぎる「許されざる者」「悪いやつら」のユン・ジョンビン監督が演出を務め、下半期の期待作の中でも断然期待を集めた「群盗」もまた、西部劇の典型を追う。初のシーンからセルジオ・レオーネの映画に流れていたエンニオ・モリコーネの音楽を連想させる雄大なサウンドトラックが、荒野の上に低く敷かれる。これにウェスタンジャンルのファンたちは戦慄したはずだ。キャラクターに命を吹き込むきめ細かい世界観は、ユン・ジョンビン監督の繊細さを目立たせる。一撃必殺の銃は使わないものの、弓の達人マヒャン(ユン・ジヘ)、布で包んだ鉄の玉を振り回すチョンボ(マ・ドンソク)はもちろん、背よりも長い槍を使うデホ(イ・ソンミン)まで、自身の性情とぴったりの武器を使うキャラクターがくれる楽しさもなかなか大きい。火賊の群れ群盗の精神的な柱であり、彼らの行為に正当性を与える僧侶のテンチュ(イ・ギョンヨン)と策士のテギ(チョ・ジヌン)もまた、視線を引き寄せるキャラクターだ。また、屠殺用のナイフを武器に使う主人公のドチ(ハ・ジョンウ)は、ジャングルナイフを持ち歩きながら敵の首を切る「マシェティ」を連想させる魅力的な人物だ。ドラマが後半に向かう頃、ドチが敵に乱射する機関銃は、「ジャンゴ」が妻の棺の中に入れていたものとも似ていた。このように有名な西部劇の中のカッコいい設定、カッコいいシーンは「群盗」で立派なキムチウェスタンとして生まれ変わった。しかし、映画が進むにつれストーリーの中にどぶんと飛び込んでから揚げられる感じがし始める。必要以上に挿入されたナレーションが、世界観を親切に説明する役割を乗り越え、当該シークエンスをドキュメンタリーにしてしまったためだ。映画の人物の台詞で説明するには分量の問題があったためだろうか。特に、このナレーションの問題は、悪党チョ・ユン(カン・ドンウォン)のキャラクターを説明する過程ではっきりと現れる。チョ・ユンと対決する主人公のドチは、母と妹がチョ・ユンの手下たちに殺害され復讐を誓う。これは典型的であるだけに、理解しやすい方法で描かれたが、それ以上がいらないことも事実だ。一方、チョ・ユンの場合、生まれた時から持っていたトラウマをいちいち紹介しながら、彼が悪党になった理由を観客に納得させようとする。チョ・ユンはただの悪党ではないとのことだ。そして、そのようなチョ・ユンの前史にかなりの分量が割り当てられたにもかかわらず、これをほとんどナレーションで処理する。このナレーションは、チョ・ユンの過去を説明する間、終えるべき時点を何度も逃してしまう。精密に描写した悪党に比べ、おおざっぱにまとめた民衆そのためだろうか。137分との短くない上映時間にも「群盗」の中の活き活きとした助演のキャラクターには、スポットライトを受けられるチャンスが与えられなかった。両班(ヤンバン:朝鮮時代の貴族)と民衆の対決との、いとも巨大な構図を映画の中に持ち込んだが、悪党1人の行為の動機を細密に描写したことに比べ、民衆はおおざっぱにまとめてしまったままだ。エンディングクレジットに「マヒャンの過去の夫」など、丸ごと編集されたような役割が確認されることから、助演たちにもそれなりの事情があったことが分かる。キャラクターたちは非常に強い個性を持っているが、彼らはただ民衆の口を借りた時のみ、発言権限を得られた。しかし、このように多少長いナレーションで薄くなった娯楽的な要素も「群盗」に大勢出演した実力派助演たちのスパイスとなる演技である程度克服される。テンチュは「復讐心は計画を台無しにしかねない」とし、なりふり構わずチョ・ユンに食いかかろうとするドチを阻止する。これは、主人公が抱いていた善の価値を一段と高いところに引き上げようとした措置だったが、結局彼らの戦いで命を失ったのはまた、違う民衆かも知れない人たちだった。チョ・ユンとのラスポスに近づくための犠牲にしては、あまりにも残酷な共食いだ。「群盗」がドチ以下、主なキャラクターたちの単純な復讐劇だったら、むしろこのような後味悪い気持ちはなかったかもしれない。しかし、更に巨大な民衆を映画の中に持ち込むのであれば、民衆の境界もまた、はっきり引けば良かっただろう。いったい群盗は誰を断罪しているのか。このように数多くの疑問が湧いてくるにも関わらず、この映画「群盗」を見なければならない理由があれば、それはカッコいいからだ。チョン・ドゥホン武術監督ならではの派手なアクションが長いカン・ドンウォンの体にかぶさり、強靭なハ・ジョンウの刀に宿る時は、その瞬間がすべて美しい静物になる。桜の木はないが、桜の花びらが舞い散る中で展開されるドチとチョ・ユンの最後の決闘もまた注目すべきシーンだ。敵を目の当たりにした瞬間、汚れのついていた顔にいきなり目に力が入り、武器を振り回す群盗の姿は、断然火賊界のプロだった。荒野に砂嵐を巻き起こしながら走る群盗の姿もまた、西部劇らしい壮快さを誇る。そこで「群盗」はその格好良さだけでキム・ジウン監督の「グッド・バッド・ウィアード」やチ・ハジン監督の「鉄岩渓谷の決闘」のようなキムチウェスタンとしての可能性を見せている映画だ。そして、もう一つ補足すると、「群盗」のカン・ドンウォンは本当に恐ろしいほど格好良く、ハ・ジョンウは恐ろしく若い。
ハ・ジョンウ&カン・ドンウォン主演「群盗」公開10日で観客動員数400万人を突破
俳優ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン主演のアクション映画「群盗:民乱の時代」(監督:ユン・ジョンビン、制作:映画会社月光、以下「郡盗」)が公開10日で観客動員数400万人を突破した。2日、韓国の映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計によると、「群盗」は1日に14万6673人を動員し、興行成績ランキング3位を記録した。先月23日に公開された「群盗」の累計観客動員数は410万3354人と集計された。公開初日に55万1073人の観客を動員し、順調なスタートを切った「群盗」は3日で観客動員数100万人、4日で200万人を超え、公開5日目には300万人を突破してヒットに火が付いた。新作「バトル・オーシャン/海上決戦」(監督:キム・ハンミン)の公開によりしばらく勢いが落ちたが、公開10日で観客動員数400万人を突破した。「バトル・オーシャン/海上決戦」の勢いが凄まじい中、「群盗」が相乗効果を生むことができるのか関心が集まっている。「群盗」は貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)の財物を盗み、民に分ける義賊団の群盗と、彼らと対立する権力家の対決を描いた作品である。ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、キム・ソンギュン、チュ・ジンモ、イ・ギョンヨン、チョン・マンシク、ユン・ジへらが加わり、「悪いやつら」を演出したユン・ジョンビン監督がメガホンをとった。
ユン・ジョンビン監督「カン・ドンウォンが出演しなかったら『群盗』もなかったはず」
ユン・ジョンビン監督が俳優カン・ドンウォンがいなかったら、映画「群盗:民乱の時代」(以下「群盗」)は誕生しなかったと伝えた。最近行われたSBS「金曜日にはおしゃべりだ」の収録に、韓国映画界のヒットの歴史を描いている映画「群盗」のユン・ジョンビン監督が出演した。初出演ということで緊張していると言うユン・ジョンビン監督は、巧みな話術でおしゃべりに夢中になった。前作「悪いやつら」を通じて韓国スタイルのノワール映画を完成させた彼は今回の作品で、自身はもちろん、観客にもジャンル的な快感を与えたかったと明かした。またユン監督は映画「デュエリスト」のカン・ドンウォンのビジュアルに魅了され、シナリオ作業の当時からチョ・ユン役はカン・ドンウォンだと思っていたと伝えた。チョ・ユン役にカン・ドンウォンがキャスティングされなかったら、どうしたと思うかという質問に、彼は「群盗」は存在しなかったはずだと答えた。映画「群盗」のユン・ジョンビン監督が出演した「金曜日にはおしゃべりだ」は明日(1日)深夜1時5分に韓国で放送される。
「群盗」ユン・ジョンビン監督“カン・ドンウォン、どこから撮っても全部かっこよかった”
映画「群盗:民乱の時代」(以下「群盗」)の厳しい後半作業で結膜炎を患っているというユン・ジョンビン監督は「思い切って面白い映画を作ってみようと決心したようだ」という言葉にサングラスを外し「面白くて愉快に作ろうとした」と答えた。朝鮮後期、貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)が幅を利かせる腐敗した世の中を覆す義賊らのアクション活劇「群盗」。自身の映画の同志である俳優ハ・ジョンウと息を合わせた4番目の作品で、夏の繁忙期に公開される大作だ。関心が集中する中、いわゆる夏の韓国映画4大作の中で一番先にベールを脱いだことにプレッシャーはないのかという質問に帰ってきた答えは「全くない」だった。自身のことを「帰納的に考える人」と紹介したユン監督は「ハ・ジョンウがスキンヘッドになったらかっこいいだろう、そしてそのビジュアルをストーリーで説明できればいいだろうと思ったし、その人に損害を与える人が悪党になった」と映画の始まりを回想した。彼は映画について「ユン・ジョンビンの『群盗』ではなく、ただ『群盗』として観て頂きたい」と言った。「『ジャンゴ 繋がれざる者』『グッド・バッド・ウィアード』?ハハハ」「もともとウエスタンジャンル自体が好きなわけではなかった。群盗を題材に映画を準備したため盗賊の群れが馬に乗るシーンが登場したし、ドルムチ(ハ・ジョンウ)の家も彼が白丁(屠殺を生業とする者)だったため農民と離れて暮らす荒涼として孤立した感じだった。ビジュアル的にウエスタンの感じがあったこうなった以上露骨に見せようと思った。音楽もマカロニ・ウエスタン風が人々に与える興奮のようなものがある。そういうものを最初から騙さず見せようと思った」公開された映画を観てキム・ジウン監督の「グッド・バッド・ウィアード」、クエンティン・タランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」「キル・ビル」を思い出した人が多い。そんな比較についての考えを聞くと「必ず出るだろうと思った。古いジャンルで、そういう要素があるので。ところで、それは別に気にしない。撮影直前に『ジャンゴ 繋がれざる者』が公開されて見たが、善悪構図など似たところがあるだろうと思った。別に気にしない。だからといって僕がやりたいことを除けるのはあり得ない話だろう」と淡々と答えた。「ナレーション、好き嫌いが分かれるだろうと覚悟していた」映画の中で使われたナレーションも話題になっている。ゆっくり映画を説明してくれる聞き慣れた声。好き嫌いが分かれるが、監督のブラックコメディーの要素のようにも感じられる。これについての解明(?)を要求した。最初にナレーションを書こうと思った理由は、台本の草稿を書いてみたら、前半が話の密度や緊張が一番乱れる部分で、ドルムチがドチになり、チョ・ユン(カン・ドンウォン)が悪事を働き、後で二人が再会するまでのシーンは観客が見たがる部分ではない思った。速く展開させるべきだったが、あまりにも話が多かった。どうやって効率よく減らそうかと悩んだ。モンタージュで解決するには膨大だった。ナレーションを使おうと思った時に不慣れな感じがあるだろうともちろん予想した。好き嫌いが分かれるだろうとも思った。それでも大きな脈略の中で全ての人に話を迅速に理解して頂きたいと思った」「カン・ドンウォンにのみ反射板を?そんなはずないでしょう」「もしかして、他の映画で悪役として出たカン・ドンウォンを見て残念に思ったのだろうか。完璧なカン・ドンウォンを実現したと思う」と言った。カン・ドンウォンには特別な照明(?)を使ったのではないかという一部の笑えない疑惑についても話した。「カン・ドンウォンを映画で見て悪役をしてもとても素敵だろうと思った。悪役としてカン・ドンウォンをきちんと作ってあげたいと思った。それでハ・ジョンウのスキンヘッドから映画を構想した時、台本が出る前にカン・ドンウォンに会ったし『こういう映画だけど、悪役をするととてもかっこいいと思う』と言ったら『後で台本を見せてください』と好奇心を見せた。それで後から台本を渡し、出演することになった」映画の中でカン・ドンウォンはそれこそ美しい悪役で、これまでのカン・ドンウォンとはまた違った魅力で見る人の視線を引き付ける。女優に劣らない華やかさもある。これに「一部では違う照明を使ったり、反射板をもっと使ったのではないかという話もある」と言うと、ユン監督は「そんなはずないだろう。絶対に違う」と答えながら笑って見せた。「群盗の方の民は野生的で荒いが、チョ・ユンは両班(ヤンバン:朝鮮時代の貴族)でそう見えたと思う。照明を別のものをつかったり、反射板をもっと使うはずないでしょう。ハハ。もちろん女優に反射板などで気を使うことはあるが、カン・ドンウォンにはそんなことはなかった。テスト撮影する時に感じたが、正直どこから撮っても全部かっこよかった。俳優たちは普通撮る角度によって素敵だったり、そうでなかったりするが、彼は全部かっこよかった。そんなことは避けられないものだ」ハ・ジョンウ、イ・ソンミン、マ・ドンソク、チョ・ジヌンとカン・ドンウォンの対決。「『演技派軍団 VS スター』の感じも率直に言ってある」という言葉に彼は「僕の観点から俳優を見たとき、一度もカン・ドンウォンをスターだと思ったことはない。非常にいい俳優だが、ビジュアルに長所が隠れた感じというか。俳優としてルックスのせいで過小評価される部分があると思った」と自身が思う俳優カン・ドンウォンについて説明した。ユン監督が一番好きなシーンはカン・ドンウォンが髪を下ろして濃い霧の中で対決するシーンだ。「後でカン・ドンウォンにもしかしたらシャンプーのCMが入ってくるかもしれない」という冗談にユン監督は「映画のシーンを使ってください」と冗談を飛ばした。「サイコパスの存在は信じられない」ユン監督は、サイコパスの神話を信じなかった。これは、彼がチョ・ユンという人物をワケありの悪役として描いた理由だ。劇中で両班のチョ・ユンは民を搾取し、群盗と対立する悪役だが、なぜ彼がそんなに悪辣な行動をするしかなかったのかを時間をかけて説明している。観客が彼の悲しい人生を覗きみた時、同情心と切ない気持ちが生じるはずだ。それで運命を変えようと人生をかけてみた人だけが彼に太刀打ちできるというチョ・ユンの名ゼリフには頷ける。なぜこのようなワケありの悪役になったのだろうか。ストーリーをドチ(ハ・ジョンウ)の視線で追っていけば、劇中でチョ・ユンがそれほど立体的な悪役でなかったとしても観客の共感を得るのに無理はなかったはずだ。これについて彼は「ワケありの悪役にしたのは、映画の主題と関係がある。『群盗』いう話は娯楽映画だが、絶対に一人の悪人が処断されて世の中が変わるという話ではない」と自ら自身の映画のテーマを説明した。「個人がいなくなったとしても世の中が変わることはないと思う。世の中を生きていきながら誰かは自身の立場で本人が善で人が悪だと言うだろうし、表面的にはそう見えるかもしれないが、悪も、善も私たちは皆世の中を生きていきながら自分の中の悩みと戦っていると思う。映画にそういう面を活かしたいと思った。そして人によって好みは違うと思うが、僕は一人の人物がサイコパスとして出てくるのが嫌いだ。そんな人間は存在しないと思う。実際に至尊派事件(犯罪組織「至尊派」が約1年間に5人を次々と殺害した事件)の最後の公判まで探してみたが、後で犯人の1人が被害者が逃げられるように助けてあげたこと知ったこともあった。誰でも心の中に人間としての面は残っていると思う。悪党がサイコパスとして登場し、ただ悪党として消費されることが嫌だし、信じたくない。もちろん、善と悪が激突することはあると思う。しかし、その対決の本質が善が悪を完全に処断するとは思わない」「ワールドカップでメダルを取るわけでもないし、ただ『群島』として観て欲しい」仕事の仕方が気になるという言葉にユン監督は「とても早く書いてとてもたくさん直す」と話した。「群盗」について彼は「全部書き上げるのに2ヶ月半しかかからなかった。それから1年間直した」とし「1年間大きく変わったが、草稿の良い部分はたくさん生かそうとした」と話した。一人の息子の父親として彼は「子供が大きくなって、父の映画を見て恥ずかしいと言わないでほしい」と言った。「群盗」の興行成績はどれくらいになると思うかという質問に「本当に分からない。僕は実は『群盗』以前にもそうだったが、観客がどれくらいになるか予想したことがない。『群盗』も同じだが、今夏、僕がまるでW杯にサッカー代表として出場し、メダルを取らなければならないような気がする。職業が変わったようだ。ハハ。一緒に映画を作った人々が満足するほどの観客が入ってほしい」と正直な心境を明かした。映画を終えてカン・ドンウォンと一緒に泣いたという話を聞いたと言ったら「カン・ドンウォンが軍隊に行ってきて剣術の練習を非常に頑張ったし、何か見せたい気持ちがとても切実だったはずだ。頑張りすぎるとある瞬間涙が出る。僕も普通映画を終えたら必ず泣く。ところで、今回は涙をたくさん流すことはなかった。舞台挨拶に回ると泣くかな?」と笑って見せた。今年までは子育てに集中しながら休むことが彼の目標だ。最後に監督が思う「群盗」の観戦ポイントを聞いた。「そのまま『群島』として観て欲しい。『ユン・ジョンビンの群島』ではなくて。僕の前作を考えないで映画『群盗』として面白く観て頂ければと思う。純粋にだ。小学生からおじいさんまで観ながらその場で理解し、楽しめるように作るために努力した」
「群盗」公開5日で観客動員数300万人突破…記録更新はどこまで続くのか
映画「群盗:民乱の時代」(以下「群盗」)が、今年の公開作の中で最短期間の5日間で観客動員数300万人突破に成功し、記録更新を続けている。28日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計結果によると、「群盗」は27日に77万8209人を動員し、累計観客動員数309万8935人で興行成績1位を記録した。これで「群盗」は公開からわずか5日(7月23日公開)で観客動員数300万人突破に成功した。これは、今年公開された映画の中で最短期間であり、公開8日目に300万人突破を記録し、今年の最短記録を持っていた「トランスフォーマー/ロストエイジ」より3日早い記録だ。これに先立ち歴代最多オープニングスコアをはじめ、今年最短期間で観客動員数100万人突破、今年の1日最多スコアなど、連日のように記録を更新しながらブームを巻き起こしている「群盗」は、新たな記録を追加し、これからの成績をさらに期待させた。「群盗」は朝鮮後期、貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)が横行する腐った世の中を痛快に覆す義賊たちのアクション活劇で、カン・ドンウォンをはじめ、マ・ドンソク、イ・ソンミン、イ・ギョンヨン、チョ・ジヌン、ユン・ジヘなどが出演した作品だ。「ヒックとドラゴン2」が27日に30万3912人を動員し、累計観客動員数90万2290人で2位を記録し、「猿の惑星 新世紀(ライジング)」が27日に12万4326人を動員し、累計観客動員数378万1751人で3位にランクインした。
「群盗」26日だけで86万人を動員!今年最多のデイリー観客動員数を記録
映画「群盗:民乱の時代」(監督:ユン・ジョンビン、制作:映画会社月光、以下「郡盗」)が今年最多のデイリー観客動員数を記録した。27日、韓国の映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計によると、「群盗」は26日に86万8542人を動員し、興行成績ランキング1位を手にした。「群盗」の累計観客動員数は231万9835人である。これにより「群盗」は「トランスフォーマー/ロストエイジ」の最多デイリー観客動員数(79万3462人)記録を更新し、今年韓国で公開された映画の中で最も多くの観客を一日で動員したことになる。これは「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」の95万6500人、「シークレット・ミッション」の91万9027人、「アイアンマン3」の89万4377人に続く、歴代4位の記録であり、韓国映画としては歴代2位である。公開初日の23日、55万1073人の観客を動員して歴代韓国映画のオープニングスコア1位を記録した「群盗」は、48時間で観客動員数100万人を突破、公開4日で200万人を突破して勢いに乗っている。「群盗」は貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)の財物を盗み、民に分ける義賊団の群盗と、彼らと対立する権力家の対決を描いた作品である。ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、キム・ソンギュン、チュ・ジンモ、イ・ギョンヨン、チョン・マンシク、ユン・ジへらが加わり、「悪いやつら」を演出したユン・ジョンビン監督がメガホンをとった。
「群盗」公開48時間で観客動員数100万人を突破!今年最短記録
映画「群盗:民乱の時代」(監督:ユン・ジョンビン、以下「郡盗」)が公開48時間で観客動員数100万人を突破した。韓国の映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計によると、「群盗」は公開3日目に104万8174人(25日00時28分基準)を動員し、48時間で100万人を突破した。これは韓国で今年公開された作品の中では最短で100万人を突破した記録だ。今年公開された映画の中で最も早く100万人を突破していた「トランスフォーマー/ロストエイジ」(公開3日目の午後6時に100万人)よりも約1日早く、今年公開された韓国映画の中で最も早く100万人を突破していた「神の一手」(公開4日目の午後2時30分に100万人)よりも2日早いスピードだ。また36時間で観客動員数100万人突破という歴代最短記録を達成した「シークレット・ミッション」に続く記録であり、歴代2位の「スノーピアサー」と同じ早さだ。特に「シークレット・ミッション」が6月5日に公開され、公開2日目が祝日だったことを考えると、「群盗」は平日に公開されたにもかかわらず、圧倒的に早いスピードで動員数を伸ばしている。「群盗」は朝鮮時代後期、貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)がはびこる退廃した世の中を痛快に覆す義賊らのアクション活劇で、ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、ユン・ジヘ、チョン・マンシク、キム・ソンギュン、キム・ジェヨン、イ・ギョンヨンなどが出演した。23日、公開当日、韓国全土で55万1278人の観客動員数を記録し、歴代最高オープニングスコアを達成した。一方、24日のデイリー興行成績ランキング1位は41万8622人の観客を動員した「群盗」で、「ヒックとドラゴン2」が2位(9万597人)、「猿の惑星:新世紀 ライジング」が3位(5万2556人)、「神の一手」が4位(2万5501人)、「呪怨 -終わりの始まり-」が5位(7765人)だった。
「群盗」韓国映画史を塗り替える…歴代最高のオープニングスコアを記録
「群盗:民乱の時代」(以下「郡盗」)が韓国の歴代最高オープニングスコアを記録した。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計結果によると、「群島」は公開初日である23日、韓国全土で55万1290人の観客を動員し、同日のデイリー興行成績ランキング1位を記録した。これは公開初日に54万4995人の観客動員数を記録し、最も高いオープニングスコアを保持していた「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」(2011)を超える記録で、外国映画に奪われたオープニング新記録を取り戻した。また、49万8158人で韓国映画最高のオープニングスコアを保持していた「シークレット・ミッション」の記録も超えた結果だ。「群盗」は朝鮮時代後期、貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)がはびこる退廃した世の中を痛快に覆す義賊らのアクション活劇で、ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、ユン・ジヘ、チョン・マンシク、キム・ソンギュン、キム・ジェヨン、イ・ギョンヨンなどが出演した。一方、同日のデイリー興行成績2位は「ヒックとドラゴン2」(7万1999人)だった。続いて「猿の惑星:新世紀 ライジング」が3位(5万3639人)、「神の一手」が4位(2万3953人)、「呪怨 -終わりの始まり-」が5位(9163人)を記録した。
「群盗」ハ・ジョンウ“坊主頭で太陽エネルギーの原理が分かった”
俳優ハ・ジョンウが今夏の期待作「群盗:民乱の時代」(以下「群盗」)で帰ってきた。朝鮮後期、貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)が横行する腐った世の中を痛快に覆す義賊たちのアクション活劇「群盗」で、ハ・ジョンウはドチ役を演じた。ドチは知能が低く、純粋な白丁(ペクジョン:中国と日本の律令制において、公の職を持たない無位無冠の良民の男子)だったが、意図せず事件に巻き込まれ、唯一の肉親だった母と妹を同時に失い、義賊に生まれ変わる。―先日、マスコミ試写会が行われた。映画を観た感想は?ハ・ジョンウ:「群盗」は徹底した娯楽アクション活劇だ。意図通りに出来上がったと思う。ドラマチックな叙事を期待された方々は、多少ギャップを感じたかもしれない。軽快な音楽と派手なアクションに「群盗」の価値と美徳がある。マスコミ試写会の時に完成版を初めて観た。上映時間が2時間17分もあれば重く感じられてもおかしくないが、思ったよりも映画が短く感じられた。―朝鮮時代の貪官汚吏をやっつける義賊の話なので、多少重く表現するのではないかと思ったが、至るところでユーモアがあふれている。シリアスとユーモアの間のバランスはどうやって調整したのか。ハ・ジョンウ:面白いどんでん返しが欲しかった。今まで「哀しき獣」「ベルリンファイル」「チェイサー」などの重い映画で、それに合うトーンの演技をしてきた。しかし、「群盗」の場合、テーマは重いが、僕が演じたドルムチ(記者注:白丁ドルムチから義賊ドチに生まれ変わる)は軽くコミカルな要素がたくさん溶け込んだ人物だ。このドチを見てさらに面白く思ってもらえるのではないかと思う。アイドルでもそれぞれの担当があるように、僕も群盗の兄さんたちに仕え、自身をできるだけ低くする、爆笑できるコメディを担当した。「首をぴくっと振るドチ、ユン・ジョンビン監督のチック症を取り入れた」―映画の序盤、チョ・ユン(カン・ドンウォン)の手下のヤン執事(チョン・マンシク)が起こした火事によって家を燃やされ、ドルムチは髪が焦げてずっと坊主頭だ。石のように硬い頭と、バカすぎるキャラクター。格好良く見えるわけではないので、コメディを担当したくないと思われたかもしれないが。ハ・ジョンウ:まず作品を信頼していたし、ユン・ジョンビン監督に対する信頼があった。むしろ面白そうだと思った。今までお見せしてきたキャラクターとは相反する部分があり、そのギャップに面白さがあるのではないかと思った。スキンヘッドなので、昼間は太陽エネルギーを直接受けた。髪の毛があるのとないのでは、ものすごく差があることが分かった。頭が熱を保存し、日が暮れると熱を吐き出した。本当に事実だ。太陽エネルギーの原理がその時に分かった。日焼け止めをいくら頭に塗っても、夜になると熱気が残っていた(笑)―ドルムチは18歳で、2年余りの時が経って義賊ドチになる時は20歳。さらにマ・ドンソクが演じるチョンボは22歳だ。観客のこの設定に爆笑していた。ハ・ジョンウ:これは論理的に考えても妥当な台詞だ(笑) 朝鮮時代の平均寿命は35歳。40歳を超えられなかった。まともな食事もできず、ハードな労働を強いられた賤民(朝鮮時代で一番身分の低い人)たちは、老化が早く、早死した。映画でマ・ドンソク兄さんが22歳、カン・ドンウォンが20歳半ばという設定だ。―後にドルムチは家族を失い、復讐を誓いながら義賊に入団してその頭として成長していく。ヒーロー物を見ているような気分だった。ハ・ジョンウ:映画「ハンコック」のウィル・スミスや「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウも意識した。ハンコックのように緩い感じを出そうとした。義賊に入ることになり、イ・ソンミン先輩から顔に血を受ける時も間抜けな感じだ。人より勘が鈍いという設定だった。かつてのお笑い芸人の、殴られた後にしばらくしてから痛みを感じるユンテクさん(のコンセプト)を取り入れたりもした。映画「ジャック」のロビン・ウィリアムズのように、知能は低いが強烈な感じを、ぼんやりした空虚な眼差しは「12モンキーズ」のブラッド・ピットを意識した。自分が演じる役をデザインする時、キャラクターのモデリングをたくさんする。―ドチのキャラクターを設定する時、ユン・ジョンビン監督の癖である、チック症のように首を片方にぴくっと振る動きを取り入れたと聞いた。ハ・ジョンウ:撮影が始まる前にキャラクターについて話をしながら、ユン・ジョンビン監督に「どうする?」と訊かれたが、僕は「明日、見てください」と答えた。そして、ユン・ジョンビン監督が普段、首をチック症のように振ることを初日の撮影で見せた。心で「これ、通じるかな?」と思った。最初の撮影は、チョ・ユンの家から奪った食料を車に乗せて出るシーンだったが、(その設定を)隠したまま、その時初めて公開した。監督もスタッフ全員も驚きながらも面白がったので、続けることになった。歩きはレイ・チャールズやスティーヴィー・ワンダーなど、ヒップホップスタイルの感じを真似た。「アクションシーンのために、刀を持ち歩きながら回す練習をした」―ユン・ジョンビン監督の作品は4度目だ。2005年の映画「許されざる者」、2008年の「ビースティ・ボーイズ」、2011年の「悪いやつら」、2014年の「群盗」まで。ハ・ジョンウ:監督の作品は出れば出るほど信頼感が増すようだ。俳優ハ・ジョンウがこのチームに入るというよりも、ユン監督を手伝って全体を一緒にサポートできることは何だろうか、それをたくさん考えた。「許されざる者」で僕がデビューし、「ビースティ・ボーイズ」「悪いやつら」などを経て、今回「群盗」まで来た。「群盗」はキャラクターも面白く、映画も興味深かったが、自身がこの作品に一助できる部分には何があるかを悩んだ。―4年ぶりにカムバックしたカン・ドンウォンが「群盗」でドチより目立つ面がある。ハ・ジョンウ:ユン・ジョンビン監督の映画はほとんど二番手のキャラクターが目立つ印象だ。「ビースティ・ボーイズ」でも主人公はユン・ゲサンで僕は助演だった。「悪いやつら」もチェ・ミンシク先輩が映画をリードする人物だ。「群盗」はドルムチがリードするが、二番手のチョ・ユンが良く見える。シナリオを読みながら「ああ、カン・ドンウォンが4年ぶりにしっかりカムバックするんだな」と思った。―チョ・ユンの派手な剣のアクションと同じぐらい、ドチの双刀のアクションも見物だ。強さと重量感、荒々しいが嘘のないまっすぐなパワーを込めて双刀を振り回していたが。ハ・ジョンウ:何テイクも撮った。一度だけでもきちんとしてみようと思った。竹林で空に向かって回した時に使ったのは木刀、チョ・ユンとのアクションシーンではゴムの刀、持ち上げる時は鉄の刀だった。刀を回すのがあまりにも難しかったので、車で持ち運びながら回した。これでも上手く回さないとという気持ちだった(笑) 刀のフックに指をかけて回すが、下手すると指が折れるのでちょっと難しかった。「腐敗したキジ、ダニの群れと撮影大騒ぎだった」―映画のオープニングとエンディングの義賊たちが群れを作って馬に乗り、野原を走るシーンが印象的だ。軽快な音楽と共に荒野を疾走する姿が、西部劇を連想させる。このシーンはすべて、キャスト本人が出演して撮影されたものなのか。ハ・ジョンウ:オープニングとエンディングのシークエンスは、群山(グンサン)市セマングム原で撮影した。馬40頭が激しく走るシーンだ。馬は非常に敏感で臆病な動物であるため、制作部も出演者たちも非常に緊張していた。1頭の馬が走り出すと、残りの馬も一緒に走る。そして、言うことも聞かない。ある日、1頭の馬が猛ダッシュして逃げ、翌日見つけたこともある。イ・ギョンヨン先輩とイ・ソンミン、チョ・ジヌン、ユン・ジヘが馬から落ちた。ユン・ジヘが一番酷く落ちた。僕も馬に対するトラウマがあり、心理治療をしてから再び馬に乗れるようになった。―全北(チョンブク)全州(チョンジュ)、慶南(キョンナム)河東(ハドン)、江原(カンウォン)三陟(サムチョク)など、全国を回りながら撮影した。7ヶ月にわたる厳しいスケジュールだったと思うが、どうだったのか。ハ・ジョンウ:チョ・ジヌン兄さんとマ・ドンソク兄さんは普段からよく会う。キム・ジェヨンという俳優もよく会うメンバーだ。しかし、一ヶ所で長く撮影するわけではなく、あちらこちらに移動しながら撮影したので、出演者たちのスケジュールもうまく合わず、一杯したい時もなかなか集まれなかった。そこで、移動しながらお酒を飲んだ。ジヌン兄さんの車で一杯、ドンソク兄さんの車で一杯、缶ビールを手に、同じ方向を見ながら話をした。―7ヶ月の間、苦楽を共にした出演者の間でのエピソードはないか。ハ・ジョンウ:智異(チリ)山チュソルに入る時、船から下りて入るシーンがあったが、ロングショットから始めて、クローズアップしていく。その時、マ・ドンソク兄さんが小道具としてキジ3匹を背負っていた。実際、模型のキジを使っても良いのだが、監督がリアリティを重視したため、小道具チームが本物のキジ3匹を手配してきた。しかし、このキジの死体が、暑かったせいでわずか1日で腐敗した。韓国で殺人ダニ(フタトゲチマダニ、刺されると死に至るダニとして韓国で殺人ダニと呼ばれ話題となった)が流行っている時期だった。このシーンを撮影しながらドンソク兄さんもキジを持ったままずっと演じていたが、時間が経つにつれてどんどん異臭が漂い始めた。「兄さん、キジ何とかしてよ」と冗談を言ったりして、兄さんも消臭スプレーや脱臭剤を使っていたが、数時間が経つと兄さんが体を掻き始めた。そこで、マ・ドンソク兄さんの服を見てみると、なんと、服にダニがものすごくたくさんついていた。チョ・ジヌン兄さんも体を掻いていた。キジのせいだと思い、解剖してみると、中にはウジや様々な虫がいた。みんなとても驚いた。チュソルに入るその義賊チームは、保健所に行って消毒したり注射を打ったり、大騒ぎしていたことが記憶に残っている。
カン・ドンウォン「撮影が終わって泣いたのは『群盗』が初めて」
俳優カン・ドンウォンがスペインの男になって戻ってきた。スタースタイルマガジン「HIGH CUT」は16日、カン・ドンウォンのスペインでのグラビアを公開し、彼の出演作「群盗:民乱の時代」(以下「群盗」)に関するエピソードを伝えた。「群盗」で悪役チョ・ユンを演じたカン・ドンウォンは、「アクション商業映画では、俳優が上手であれば上手なほど、撮れることが多くなる」とし「アクションチームより上手になることが目標だった」と述べた。カン・ドンウォンは「撮影が終わったからといって涙が出たことは一度もなかったが、『群盗』は初めて」とし「最後の撮影が終わり、打ち上げパーティーの時に監督が映像や写真を上映されたが、涙がたくさん出た」とエピソードを紹介した。「群盗」は韓国で今月23日に公開する。これと共にカン・ドンウォンは、キム・エラン作家の同名ベストセラー小説を映画化した作品「世界で一番いとしい君へ」にソン・ヘギョと一緒に出演した。