愛していると言ってくれ
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「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン、自身の過去と向き合う【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョン・ウソンが自身の過去と向き合った。韓国で1月9日に公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第14話では、チャ・ジヌ(チョン・ウソン)が過去の記憶を新たに整理する姿が描かれた。同日、チャ・ジヌとチョン・モウン(シン・ヒョンビン)は不安な気持ちを隠し、前と同じ日々に戻った。そんな中、チョン・モウンはチャ・ジヌの作業室で色あせた写真を見つけた。彼と共に保育園のドアの前で発見されたという写真には、床に座って赤ん坊を抱いている女性の姿が写っていた。母親と思われるその写真を持ってあらゆるところに行っていたと言った彼は「ここにいる僕をとても遠くから探していました」と少し笑って見せた。チョン・モウンは何も言わず、ただ彼を慰めてあげた。個展の最終日、チャ・ジヌの絵を見ながら涙を流した老年の女性をずっと気にしていたチョン・モウン。彼女の連絡先を受け取ったチョン・モウンは、図録をプレゼントするため彼女に電話をかけた。しかし、約束の日に現れたのは本人ではなく、夫のコン・マンホ(イ・スンチョル)だった。突然チャ・ジヌがどんな人なのか聞いた彼は「僕の妻が一つだけ忘れられない名前があります。それがチャ・ジヌです。この画家と同じ名前なので聞いてみました」と関心を見せた理由を説明した。その夜、チャ・ジヌに会いに行ったチョン・モウンは、再び彼がソン・ソギョン(キム・ジヒョン)と一緒にいる姿を見つけた。結局、彼らの前に出ることができず、背を向けたチョン・モウン。しかし、2人の会話は意外なものだった。同日、ソン・ソギョンはクォン・ドフン(パク・ギドク)から美大火災事件の時、チャ・ジヌが炎の中で自身を探すため最後まで残っていた事実を聞いていた。「私を探していたことをよく知っていたけれど、火の中に私だけを残して行った後ろ姿を思い出してあなたが憎くて嫌だった」と言ったソン・ソギョンは「もしかしたらその時、私はあなたと別れる言い訳を探していたのかもしれない。実は私が逃げたかったの」と長い間隠してきた本音を打ち明けた。これでチャ・ジヌは彼が知らない間、一人で耐えなければならなかったすべての瞬間から逃げたかったその時代のソン・ソギョンの気持ちをついに理解するようになった。このような事情を知らないチョン・モウンは、2人が何度も会うことが我慢できなかった。悩んだ末にソン・ソギョンと会った彼女は、不快感を表した。これに対し、ソン・ソギョンは「ジヌは、作家として自分の世界を見せ始めました。その世界を私ほどよく理解できるキュレーターはおそらくいないでしょう。不愉快な気持ちを知らないわけではないけれど、私は今ジヌにとって最も重要なことをしていると思います。そのことに誰よりも自信があります」と考えを曲げなかった。ただ嫉妬するだけの自分よりもチャ・ジヌについてもっと知っているし、もっと必要な人に見えるソン・ソギョンはチョン・モウンを混乱させた。しかし、彼女を見るソン・ソギョンの心も重いのは同じだった。すでに雨の日に訪れたチャ・ジヌの作業室で、チョン・モウンが自身の「最後の愛」であることを願うという彼の揺るぎない感情を確認したためだ。複雑な感情を吹き飛ばすため、チョン・モウンは一人で旅に行くことにした。ところが、出発直前、コン・マンホから電話がかかってきた。この前もらったプレゼントのため、妻がチョン・モウンに会いたがっているということだった。彼の頼みで訪れたのは病院だった。コン・マンホは妻が認知症で入院していると話し、やむを得ない事情で養子縁組機関に送られた妻の最初の子供についても淡々と説明した。彼の妻は再会したチョン・モウンを覚えていなかった。しかし「チャ・ジヌという名前、覚えてますか?」というチョン・モウンの質問には反応が違った。「夫がサンウよりはジヌの方がいいと言ったので。うちの夫の名前はチャ・サンジン、私の名前はコ・ウヒ。一文字ずつ取って」と話す彼女は、温かい昔の思い出を振り返るように笑顔を見せていた。コ・ウヒ(チャ・ミギョン)がチャ・ジヌの母親だろうというチョン・モウンの予感は的中した。コ・ウヒが書いてくれた「我が家の住所」に、チャ・ジヌが持っていた写真の中の家がそのまま残っていたのだ。チョン・モウンはそのまま家の写真をチャ・ジヌに送った。ついにあれほど知りたかった過去と向き合ったチャ・ジヌにどのような変化が訪れるか、これからが注目されている。
「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン&シン・ヒョンビンの関係にすれ違いが発生【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョン・ウソンとシン・ヒョンビンの関係にズレが生じ始めた。8日に韓国で公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第13話では、コミュニケーションにズレを感じるチャ・ジヌ(チョン・ウソン)とチョン・モウン(シン・ヒョンビン)の姿が描かれた。この日の放送では、美大火災事件の全容が明らかになった。その日、チャ・ジヌと一緒に夜間作業をしていたソン・ソギョン(キム・ジヒョン)は、少しの間実習室を出た。その間に彼女はビルの中で自分を絶えず恐怖に陥れた笛の音を再び聞いた。しかし、音だけだった前とは違い、犯人がソン・ソギョンの前に現れたのだった。そしてストーカーとソン・ソギョンは激闘を繰り広げた。緊迫した状況だったが、彼女の悲鳴がチャ・ジヌには聞こえることはなかった。抵抗の末に気を失ったソン・ソギョン。問題はその後だった。可燃性の美術材料とストーカーが捨てたタバコの火が合わさり、一瞬にして大火事になったのだ。遅ればせながら匂いで火事に気づいたチャ・ジヌは、燃え盛る炎の中でもソン・ソギョンを探そうとした。しかし、すぐ後ろで彼の名前を呼んで絶叫するソン・ソギョンの声だけは最後まで聞こえず、それをきっかけに2人を離れることになったのだった。その日の事件はソン・ソギョンにとって忘れられない悪夢だった。しかし、結局彼女はチャ・ジヌへの想いを完全に消すことはできなかった。そんな中、「火が出て、煙が充満している中で、見も聞こえもしない子がその状況で何をどうすれば良いというんだ」というホン・ギヒョン(ホ・ジュンソク)の言葉は、その時にチャ・ジヌが受けたであろう苦しみを改めて思い起こした。チャ・ジヌの家に向かったソン・ソギョンは、「平気な顔をして、友達として、良いパートナーとして、あなたのそばにいたかったのに」と言った後、「私がこんなことを言ったらあなたはまた冷たい態度をとると思うけれど、まだあなたをすごく恋しがっているみたい。私、罰を受けてるみたい」と切ない気持ちを告白した。しかし、チャ・ジヌの答えを聞くことはできなかった。ソン・ソギョンを見送った後、チャ・ジヌは遅れてチョン・モウンからのメッセージと不在着信を発見した。彼は朝までチョン・モウンから連絡がなく、複雑な気持ちでホン・ギヒョンのもとを訪れた。彼からチョン・モウンが、チャ・ジヌとソン・ソギョンの過去の関係のせいで悩んでいたことを聞いたチャ・ジヌ。そんな彼にホン・ギヒョンは「君のことについて話してあげな」とアドバイスをした。しかし、それは簡単ではなかった。やっと会えたチョン・モウンは、すでに深く傷ついていたためだった。チョン・モウンは涙をこらえながら、ソン・ソギョンがチャ・ジヌの家に入るのを見たと言った。チャ・ジヌはいつにも増して焦りながら、「ゆっくり話しましょう」と言ったが、チョン・モウンは後で話そうと言って背を向けた。会話を続けようとするチャ・ジヌの努力に、結局チョン・モウンは翌日再び彼のもとを訪れた。チョン・モウンは「夜中に訪ねてくるほど重要な話が、2人の間にまだ残っているんですか?」と尋ねた。これに対してチャ・ジヌは「あなたに会えて、今僕はとても幸せです。僕の体にはあの時の傷跡がまだ残っていますが、それだけです。僕の過去の傷のせいであなたを苦しめることは、今後絶対にありません。本当にごめんなさい」と心からの謝罪を伝えた。一方、チョン・モウンはドラマのクランクインをした。彼女を応援するために撮影現場まで来たユン・ジョハン(イ・ジェギュン)を見て、チョン・モウンは徐々に緊張がほぐれた。しかし、それはふと別の不安につながった。ユン・ジョハンと一緒に大声で笑ったり、騒いだり、いたずらしたりするすべての瞬間に安らぎを感じていたチョン・モウン。そんな中、チャ・ジヌと一緒に特別だと感じていた瞬間を、自分が不便に感じるのが怖いと涙を流すチョン・モウンの姿は、関係の亀裂を暗示した。チョン・モウンは目を合わせて、お互いに完全に集中しなければならないチャ・ジヌとの会話が大好きだった。手話が分からない時も、なぜか全てがわかるような気がしたという彼女は、今、「なぜ会話するのがますます難しくなっているんだろう」と自問自答し始めた。チョン・モウンとの関係を手放したくないチャ・ジヌと、すでに疲れ始めているチョン・モウン、果たして2人はこのコミュニケーションの差を乗り越えることができるだろうか。
「愛していると言ってくれ」シン・ヒョンビン、不安が現実に【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。シン・ヒョンビンの不安が現実になった。1月2日に韓国で公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第12話では、チャ・ジヌ(チョン・ウソン)の秘密と過去を知るチョン・モウン(シン・ヒョンビン)の姿が描かれた。この日、チャ・ジヌとチョン・モウンは、展示会に訪れたホン・ギヒョン(ホ・ジュンソク)夫婦と一緒に飲み会をした。チョン・モウンはしばらくホン・ギヒョンと2人きりで会話をしながら、チャ・ジヌの火傷の痕について話を聞くことになった。まだチャ・ジヌをよく知らないということは、チョン・モウンを落ち込ませた。それに気づいたチャ・ジヌは、何か言いたいことはないかと尋ねたが、チョン・モウンは、後で話すと言って笑顔で彼を見送った。その時、チョン・モウンが感じた感情は「閉塞感」だった。自分だけが聞いたソン・ソギョン(キム・ジヒョン)とクォン・ドフン(パク・ギドク)の喧嘩について、どこからどう話せばいいかわからなかったのだ。思いがけず聞いてしまった秘密、そして自分は聞くことができるという孤独感に陥った彼女は、結局1人でホン・ギヒョンのもとを訪れた。ソン・ソギョンについて尋ねる彼女に、ホン・ギヒョンはありのままのことを話した。かつての美大での火災事故の直後、チャ・ジヌにひどいことを言って、フランスに行ってしまったというソン・ソギョン。それでもホン・ギヒョンは「心配しないでください。再び揺らぐような心であれば、(あなたとの関係を)絶対に始めていないはずです」とし、彼女を安心させた。紛らわしい心を慰めてくれたのはユン・ジョハン(イ・ジェギュン)だった。彼女が悩んでいることを知ったユン・ジョハンは、気分転換をさせるためにチョン・モウンを連れて実家に向かった。両親と挨拶した後、2人は倉庫にあった古い箱を開けることになった。その中には、なんとチョン・モウンの父、そして生母の姿が写った写真が1枚入っていた。実はチョン・モウンはすでにナ・エスク(キム・ミギョン)が自分の生母ではないことを知っていた。一時はナ・エスクが自分を愛しているフリをしているのではないかと思ったというチョン・モウン。しかし、ナ・エスクはいつも彼女を実の娘だと思っていたため、今まで彼女にそのことを隠していた。この秘密ではない秘密を振り返った彼女は、ふと「ちょっと忘れていた。愛しているからこそ言えない秘密もあるということを」とチャ・ジヌの気持ちに気づく。一方、チャ・ジヌに対するソン・ソギョンの後悔は、ますます大きくなっていく。展示会の最終日、1人でホン・ギヒョンの店を訪れ、お酒を飲んでいた彼女は「あの時、私の話を聞いて傷ついたジヌの表情がずっと思い浮かんで、本当に苦しかったの」とつぶやいた。これにホン・ギヒョンは腹を立てた。彼は、美大の火災事故当時を思い出し「火事が起きて、煙が立ち込めて、見えないし、聞こえない子が、その状況で何をどうすればよかったと言うんだ」とし、「眠れない子がやっと眠りについたら、助けてほしいと叫ぶあなたの声で目が覚めたと。人生で一度も聞いたことのないあなたの声のせいで」と声を荒らげた。ホン・ギヒョンの店から出て、寂しく雨の中を歩いていたソン・ソギョン。彼女が向かったのはチャ・ジヌの家だった。同じ頃、チョン・モウンもチャ・ジヌの家を訪ねた。ドアの前に立っているソン・ソギョンを見たチョン・モウンは思わず背を向けた。再び振り返った時、ソン・ソギョンはもう彼の家の中だった。押し殺していた不安が現実となったチョン・モウンの姿は今後の展開へ好奇心を刺激した。
「愛していると言ってくれ」シン・ヒョンビン、衝撃の事実を目の当たりにする【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョン・ウソンをめぐる関係が複雑になった。1月1日に韓国で公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第11話では、チャ・ジヌ(チョン・ウソン)の個展の準備と共に気持ちが混乱するチョン・モウン(シン・ヒョンビン)の姿が描かれた。チャ・ジヌはソン・ソギョン(キム・ジヒョン)の謝罪に動揺しなかった。彼は「別れた後の時間に耐えるのは、それぞれの役目だ。そして君の言う通りだ。あの時の僕はもういないから。もし心に重荷があるなら捨てていい。大丈夫だ」と言い、そのまま背を向けた。しかし、このような淡々とした態度は長続きしなかった。ディノの壁画を誰かが通報し、器物損壊の疑いで警察署に行くことになったチャ・ジヌ。通訳のため同行したソン・ソギョンは取り調べを終えて出てくる途中、チャ・ジヌがディノであることを知っていたと打ち明けた。それと共に彼女は「私たちが別れた後の7年には、何も残っていなかった」と語った。 これに対し、チャ・ジヌは「僕から何度も過去の記憶を取り出そうとしないでくれ。誰のせいでも構わない。もう思い出したくない」と我慢してきた感情を爆発させた。誰より彼のことをよく知っていて、一番深く傷つけられて離れていった人への恨みだった。ソン・ソギョンから背を向けるとチョン・モウンが立っており、チャ・ジヌはやっと怒りをおさえ、彼女と一緒に席を立った。何があったのか聞くチョン・モウンにチャ・ジヌはディノとしての活動を告白した。また、彼は済州島(チェジュド)でチョン・モウンが壁画に残しておいたメモまで取り出し「大切に持っていました。今もたまに広げて見ています。これを読むと、なぜか絵を描き続けてもいいと言ってくれるような気がして」と言った。最初からお互いを慰めあっていたという事実を知ったチョン・モウンは明るく笑った。愛情は深まっていたが、チャ・ジヌとソン・ソギョンの関係は引き続きチョン・モウンを不愉快にさせた。センターの中にはすでに2人が過去に、付き合っていたという噂が広がっていた。ついに開催された個展の当日もチャ・ジヌのそばにいる人は通訳のソン・ソギョンだった。 短い休憩時間が過ぎ、チャ・ジヌと一緒にセンターの片隅で休憩を取っていたチョン・モウンは、思いがけずソン・ソギョンとクォン・ドフン(パク・ギドク)の口論を聞くことになった。誰かに聞かれるのではないかとこっそり話すソン・ソギョンとは異なり、怒った声で「僕みたいなやつは人を気にしたりしない。ソン・ソギョンにストーカー行為をして、美大に火までつけたやつだから」と言い放った。クォン・ドフンは続けて「君がこうする本当の理由は何だ? チャ・ジヌをスター作家にしてやり直したいと思っているのか? 君はまだチャ・ジヌのことが忘れられないのか」と責め、ソン・ソギョンは何も答えられなかった。望まない真実を目の当たりにしたチョン・モウンと、このことについて知らないチャ・ジヌの対比は、今後の展開への関心を高めた。一方、この日、お互いに異なる感情で向き合ったチョン・モウンとユン・ジョハン(イ・ジェギュン)の姿も目を引いた。役を準備するためユン・ジョハンの家を訪れたチョン・モウンは、オ・ジユ(パク・ジンジュ)とチョン・モダム(シン・ジェフィ)が付き合うことになったという話を彼に伝えた。彼は驚き「モダムは大変だっただろうな。好きな気持ちが気づかれてしまうのではないかと、どんなにハラハラしただろう。あなたは知らない。あなたは誰にも気づかれないように片思いをしたことがないじゃないか」と言った。ユン・ジョハンの目に溢れる切ない感情が目を引いた。
「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン、シン・ヒョンビンに空白期間について明かす【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョン・ウソンとシン・ヒョンビンの関係が揺れ動かされた。26日に韓国で公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第10話では、チャ・ジヌ(チョン・ウソン)、チョン・モウン(シン・ヒョンビン)、ソン・ソギョン(キム・ジヒョン)の関係の変化が描かれた。新たな局面を迎え、第10話の視聴率は、自己最高記録である全国2.1%、首都圏2.4%を記録した(ニールセン・コリア、有料世帯基準)。チャ・ジヌは、娘の問題で急いで行かなければならなかったホン・ギヒョン(ホ・ジュンソク)を、1人で行かせることができなかった。チョン・モウンに了承を得た彼は、すぐに友人の家に向かった。子供の頃からいつも一緒にいてくれて、偏見に立ち向かってくれた親友ホン・ギヒョン。しかし、今のチャ・ジヌが彼にやってあげられることは、「僕が必要になったら、いつでも言って」という言葉と慰めのハグだけだった。無力な気持ちになった帰り道、彼を待っていたチョン・モウンが言った「私を守る必要はないんです。私はただあなたを愛してそばにいるのだから」という言葉は、特別なものになった。いつも自分の味方になってくれるチョン・モウンのために、何かしてあげたいと思ったチャ・ジヌは、悩んだ末に、ソン・ソギョンが提案した個展のオファーを受け入れた。より多くの人に作品を見てほしいと、チャ・ジヌの個展を楽しみにしていたチョン・モウンのために下した決断だった。その後、自宅を訪れたチョン・モウンに、彼は素敵な夕食でもてなし、個展を開くことになったことを伝えた。さらに「あなたのおかげで勇気が出ました。ありがとう」と付け加えた彼の言葉は、チョン・モウンを幸せにした。作品リストを整理するチャ・ジヌのそばで一緒に作品を見ていたチョン・モウンは、2013年以前に描かれた絵がないことにふと気づく。それに対して、チャ・ジヌは、昔、山の中で一人で暮らしていた7年間のことを語った。「捨てられたコンテナに住みながら絵だけを描いていました。ある日、大雨が降ってコンテナまで水に浸ってしまいました」と絵が無くなった経緯を明かした。そして彼は、「本当にすべてを失ったと思ったら、心が楽になりました。自分が描いた絵も自分のものではなかったのだと。世の中で永遠に持つことができるものは、何もないということが慰めになったんです。何かをどんどん奪われているようで、長い間、本当に辛くて悲しかったんです」と付け加えた。静かな会話の中でチャ・ジヌの積年の痛みを知ることになったチョン・モウンは、彼をただ抱きしめた。一方、ソン・ソギョンはチャ・ジヌの個展の準備に全力を尽くし始めた。その時、招かれざる客が登場した。ソン・ソギョンとチャ・ジヌの大学時代の同級生で、アートセンターのもう一人の画伯クォン・ドフン(パク・ギドク)だった。ソン・ソギョンの前で、他のスタッフがいるにもかかわらず、チャ・ジヌの初恋の話を持ち出したクォン・ドフンは、彼が7年間彷徨ったことまでベラベラと話した。ソン・ソギョンはそれを無視しようとしたが、チャ・ジヌの作品リストに2013年以前の作品がないとことに気付き、混乱した。説明のつかない空白期間が、もしかしたら自分のせいではないかと気になったのだ。その夜、ソン・ソギョンはアートセンターの展示室を見学していたチャ・ジヌと偶然会った。しばらく躊躇していた彼女は、「今更だと思うけど、それでも一度は伝えたかった。あんな形で離れてしまって、1人にして本当に悪かったと。もしかしたら今はこの世にいないかもしれない、あの頃のあなたに」と丁寧に謝った。それを見るチャ・ジヌの複雑そうな眼差しは、2人の関係の変化を示唆した。この日、ユン・ジョハン(イ・ジェギュン)は有名ドラマ監督から音楽監督としてオファーを受けた。最初は断ろうとしたが、チョン・モウンが出演する作品だと知り、すぐに考えを変えた。そして打ち合わせの現場にサプライズ登場して、チョン・モウンを驚かせた。久しぶりにリラックスした雰囲気の中で一緒にお酒を飲み、チョン・モウンは、チャ・ジヌとソン・ソギョンに対する悩みを彼に打ち明けた。何となく自分とチョン・モウンの関係に似ている2人の話に、ユン・ジョハンは「過ぎ去った時間は何の力もない」と自嘲のような慰めを与えた。果たして、彼の片思いはどのように進むのか、心境の変化に注目が集まった。
「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン&シン・ヒョンビン、厳しい現実の中…お互いの心を再確認【ネタバレあり】
チョン・ウソンとシン・ヒョンビンの前に、現実の影が迫った。19日に後悔されたGinie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第8話では、深まる感情の中で試験に直面するチャ・ジヌ(チョン・ウソン)、チョン・モウン(シン・ヒョンビン)の姿が描かれた。この日ディノとして活動するチャ・ジヌの秘密作業に言及した元恋人ソン・ソギョン(キム・ジヒョン)は「作品を通じてたくさんの人々と息を合わせてコミュニケーションが取れるように、私が助けてあげる」と提案した。続けて「あなたのためだけではない。素晴らしい作家を目の前で逃すわけにはいかないでしょう」とし、韓国に帰ってきて自身が初めて企画する展示会がチャ・ジヌの個展にしたいことを伝えた。返事を先伸ばしてソン・ソギョンを見送った後、彼は複雑な気分にとらわれた。しかし、チョン・モウンへの心は揺れなかった。彼女と共に過ごす瞬間の中でこそ、笑うことができたのだった。そんな中、同級生から暴行されている学生を目撃した2人。被害学生は喧嘩を止めに来たチャ・ジヌに敵対心を見せ、チョン・モウンに傷まで負わせた。実はチャ・ジヌと既に数回出会ったことがある学生は、彼が友人たちからいじめをうけている自分を知らんぷりしていると思っていた。チャ・ジヌに聴覚障害があると知らなかったために起きた誤解だった。これについて仕方がないと言ったチャ・ジヌに、チョン・モウンは「みんな耳が聞こえると思って起きる誤解でしょう。あなたのせいじゃない」と残念な気持ちを表した。しかしすでに長い間人々の誤解の中で過ごしてきたチャ・ジヌ。彼は誤解されたままにしておくのが楽だと、あきらめたような答えをするばかりだった。このようなチャ・ジヌにも、大丈夫ではない瞬間が訪れた。偶然オ・ジユ(パク・ジンジュ)、チョン・モダム(シン・ジェフィ)との飲み会をすることになったチャ・ジヌとチョン・モウン。チョン・モダムは姉の恋人だと紹介されたチャ・ジヌが聴覚障がい者であることを知ると、気まずさを隠せなかった。数日後、突然ソウルに来たチョン・モウンの両親にまで会うことになってしまった。両親もチャ・ジヌを見て、当惑する姿を隠せなかった。対話をするどころか、やっと名前だけ紹介したまま一人で家に帰ってきたチャ・ジヌ。夜遅くまで寝つくことができなかった中、チョン・モウンがやってきた。「明日まで待てなくて。とても会いたくて」とぎこちなく笑ってみせた彼女は、すぐに後ろを向いた。チャ・ジヌは彼女を迎え入れることにした。チョン・モウンの眼差しには、申し訳なさがそのまま込められていた。どのような単語や文章よりも鮮明に伝わってくる彼女の真心に、チャ・ジヌはキスをして答えた。自分たちを取り巻く現実の中で、改めてお互いの心を確かめた彼らの姿は、視聴者まで切なくさせた。チャ・ジヌとチョン・モウンに近づく現実の視線は、冷たいものではなく心配と憂慮だった。一方、チョン・モウンがすでにチャ・ジヌとソン・ソギョンの過去の関係性まで知った状況だが、やっと繋がった2人の心がずっと続いていくのか、今後の展開に注目が集まる。Genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」は毎週月火曜日、午後9時に公開されている。
「愛していると言ってくれ」シン・ヒョンビン&チョン・ウソン、ドキドキの展開【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョン・ウソンとシン・ヒョンビンが交際を始めた。韓国で12月18日に公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第7話ではチャ・ジヌ(チョン・ウソン)とチョン・モウン(シン・ヒョンビン)の関係が変化し、胸をときめかせた。チャ・ジヌに自身の気持ちを告白したチョン・モウンは「もしかしたら気づいていないんじゃないかと思って。いや、気づいているのに知らないふりをしているんじゃないかと思って、教えてあげたかったんです。私が(あなたを)大好きだって。あなたは少し鈍感な人だから」と付け加え、また一歩近づいた。これまでチョン・モウンと距離を置こうとしていたが、それと同時に一歩近づきたいと思っていたチャ・ジヌ。しかし、チョン・モウンの真心はこのような悩みと言い訳、迷いを一気に吹き飛ばした。チャ・ジヌはついに「僕がその気持ちを受け入れていいのか、よく分かりません。いつも申し訳ないし、感謝しています。それでもよければ、これからは素敵なことを一緒にしようと言いたいです。モウンさんが好きなことを一緒にしましょう」と言った。過去の言葉をそのまま切り取ったチャ・ジヌの言葉にチョン・モウンは明るく笑った。そしてお互いの気持ちを確認した二人はキスし、新たな関係が始まった。恋人になった二人は家という空間、退勤後の時間を共有し、愛情を深めた。何よりチャ・ジヌは、今まで隠れていた自分を探してくれたチョン・モウンに感謝した。彼は誰よりも自分たちを応援してくれたホン・ギヒョン(ホ・ジュンソク)に、この気持ちを伝え、幸せそうな笑顔を見せた。これに対し、ホン・ギヒョンはしばらく悩んだ後、ソン・ソギョン(キム・ジヒョン)が自分のところに来たことを打ち明けた。彼が何気なく話していたため、チャ・ジヌは笑い飛ばした。その頃、ソン・ソギョンは塀に絵を描く謎の画家ディノに注目していた。そんな中、彼女はアートセンターの近くにもディノが残した作品があることを知った。館内の警察署まで訪れ、作家の跡を追っていた彼女は、警察からチャ・ジヌが酔客とのトラブルがあり付近で目撃されたという事実を聞き、チャ・ジヌが探していたディノであることに気づいた。その後、彼女はチャ・ジヌのところを訪れ、「私が、もう本当に大丈夫だと言ったら、信じてくれる? そうしてこそ、私が準備した言葉を言えると思う」とし、チャ・ジヌと再び絡みあうことになった彼女がどのような話をするのか、関心を集めた。一方、この日ユン・ジョハン(イ・ジェギュン)はチョン・モウンがチャ・ジヌと付き合っているという事実を知った。その瞬間、落ち込んだ彼を見てチョン・モウンは「寂しい。あなたは喜んでくれると思ったのに」と残念な気持ちを表した。長年の友人の間に起きた変化、それと共に始まったユン・ジョハンの感情の変化がこれからの展開への期待を高めた。
「愛していると言ってくれ」シン・ヒョンビン&チョン・ウソン、転機を迎える【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。シン・ヒョンビンが、チョン・ウソンに気持ちを告白した。韓国で12日に公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第6話では、告白と共にターニングポイントを迎えたチャ・ジヌ(チョン・ウソン)とチョン・モウン(シン・ヒョンビン)の姿が描かれた。この日、チャ・ジヌとソン・ソギョン(キム・ジヒョン)の過去の縁が明らかになった。大学に入学したチャ・ジヌは、学校から講義を代筆してくれる学生を紹介された。それがソン・ソギョンだった。父親がろう者であるため、幼い頃から手話ができた彼女は「私があなたの声になってあげるね」と近づいてきて、過度な配慮ではなく、親しみのある態度でチャ・ジヌに接した。一緒に過ごしていくうちに2人は、友達以上の関係に変わっていったが、今では目を合わせることさえもぎこちなくなってしまった。チョン・モウンが、2人の間に流れる微妙な空気を感じ取れるほどだった。一方、チョン・モウンは一人で誕生日を迎えることになった。寂しい気持ちを押し殺していた彼女は、ユン・ジョハン(イ・ジェギュン)から具合が悪いという連絡を受ける。心配になって向かったユン・ジョハンの家には、オ・ジユ(パク・ジンジュ)や、弟のチョン・モダム(シン・ジェフィ)などが集まり、サプライズ誕生日パーティーを用意していた。楽しくパーティーを終えて家に戻ってきたチョン・モウンは、ふとチャ・ジヌのことを思い出す。仕事の締め切りで忙しいことを知りながらも、チャ・ジヌの家を訪ねたチョン・モウンは、偶然会った彼と散歩をすることになったが、今日が自分の誕生日だという言葉は中々言えなかった。かわりに彼女は「お誕生日おめでとうって、手話でどう言うんですか」と遠慮がちに聞き、密かに祝福されたことを微笑んだ。チャ・ジヌとチョン・モウンの感情は互いに大きくなっていった。チャ・ジヌはお互いの気持ちが軽いものではないと気づいていたが、なかなか一歩踏み出せなかった。それに気づいたホン・ギヒョン(ホ・ジュンソク)は、チャ・ジヌに、もう幸せになってほしいと背中を押したが、チャ・ジヌは彼ら夫婦の話をしながら、「ソヒさんに対する気持ちが、僕をさらに逃げたい気持ちにさせる。誰かが自分のために何を我慢してどう努力するか、よく分かるから。『愛している』という言葉も、何かしてあげられる人が言える言葉だ。僕は申し訳なくてそんなこと言えない」と淡々と答えた。これに対してホン・ギヒョンは「よく考えてみろ。本当にしてあげられることがないのか、それともしないのか」と残念そうに話した。数日後になってチャ・ジヌは、チョン・モウンの誕生日を知った。先日、チョン・モウンが海の話をしたことを覚えていた彼は、チョン・モウンのもとを訪ね、一緒に行こうと提案した。すぐに真夜中に海辺に向かったチャ・ジヌとチョン・モウン。2人は済州島(チェジュド)の時のように、横に並んで座った。チャ・ジヌは「僕がいつも少し遅いんです」と言いながら、遅めの誕生日祝いをした。そんなチャ・ジヌをじっと見つめていたチョン・モウンは、「好きです」と恥ずかしそうに告白した。彼女の指先から広がる大きな心にチャ・ジヌはかすかに笑みを浮かべた。2人の関係の新しいページを予感させる姿は、ドキドキする雰囲気を醸し出した。一方、アートセンターの新しい館長に就任したソン・ソギョンも目を引いた。彼女は未だに元恋人のチャ・ジヌに未練を抱いていた。そんな中、終始落ち着いていた普段の姿とは違い、口笛の音に何らかのトラウマを持っている彼女の様子は意外なものだった。それはチャ・ジヌとの過去の中でソン・ソギョンを執拗に追いかけていた正体不明の笛の音に由来するものだった。果たしてチャ・ジヌが知らなかった過去の秘密とは何か、転換期を迎えるチャ・ジヌとチョン・モウンの関係において、ソン・ソギョンがどのように絡むのか注目が集まる。
「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン&シン・ヒョンビン、思いもよらぬ人物と鉢合わせ【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョン・ウソン&シン・ヒョンビンの関係に変化が生じた。韓国で12月11日に放送されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第5話では、チャ・ジヌ(チョン・ウソン)とチョン・モウン(シン・ヒョンビン)が距離を縮めていく中、新しい変化を迎える姿が描かれた。この日、チョン・モウンは演劇舞台を無事に終えた。自分のすべての言葉を逃さないように一生懸命に聞いてくれるチャ・ジヌの存在は、それ自体が応援であり慰めだった。公演が終わった後、チャ・ジヌと会った彼女は「あなたは私の声ではなく、私の心を聞いてくれているような気がします。だから私はあなたといると心地よく感じます。あなたは私にとって心地よい人です」と率直な気持ちを明かした。しかしチャ・ジヌの気持ちは少し違った。舞台に上がったチョン・モウンを見ながら、久しぶりに「聞きたい」という感情を持ったのだ。聞こえないことが当たり前なチャ・ジヌと、声に出して話すことが当たり前なチョン・モウンは、こうしてそれぞれの方法でお互いの世界に近づいていった。チョン・モウンが女優という夢のために、CAを辞めたことを知った家族たちは、チョン・モウンを責めるばかりだった。傷ついたチョン・モウンを慰めたのは、今回もチャ・ジヌだった。彼は演劇の台本に詰まっているチョン・モウンの努力まで認めてくれた。ささやかながらも楽しい時間を過ごし、一緒に家に帰る途中、2人はちょうどチャ・ジヌの家に遊びに来たホン・ギヒョン(ホ・ジュンソク)、ウン・ソヒ(チョン・セビョル)夫婦に出くわした。一緒に食事をしようというホン・ギヒョンの積極的な誘いで、仕方なくチャ・ジヌの家に向かったチョン・モウン。耳が不自由なチャ・ジヌとウン・ソヒ、健常者のチョン・モウンとホン・ギヒョン。手話と口語が混在する彼らの食事の場は、楽しくて和やかだった。些細な日常を共有する時間の中で、チャ・ジヌとチョン・モウンは一段と親密な関係になった。そのような中、予想外の人物が現れた。アートセンターに新しい館長が着任したのだ。パートナー会社に顧客情報を流したという噂やお金と男にまつわるスキャンダルまで、多くの噂がある彼女は、チャ・ジヌの元恋人のソン・ソギョン(キム・ジヒョン)だった。並んで立っているチャ・ジヌとチョン・モウンの前で、「元気だった? 久しぶりだね」と慣れた口調で声をかけたソン・ソギョン。一瞬にして複雑な気持ちになったチャ・ジヌの姿と、それを発見したチョン・モウンのコントラストは、彼らの奇妙な三角関係への好奇心を刺激した。チョン・モウンがチャ・ジヌの腕に残った火傷の痕を発見し、ベールに包まれた「美大火事事件」にも関心が向けられた。チャ・ジヌにとって未だに悪夢として繰り返されるだけでなく、姿を消さなければならなかったきっかけとなった事件の真実は果たして何なのか、まだ明らかになっていない彼の過去に注目が集まる。
「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン、舞台上のシン・ヒョンビンを手話で応援【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「愛していると言ってくれ」でチョン・ウソンとシン・ヒョンビンが、お互いを変化させ始めた。5日に公開されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第4話では、お互いのコミュニケーションのために努力するチャ・ジヌ(チョン・ウソン)とチョン・モウン(シン・ヒョンビン)の姿が描かれた。この日、チャ・ジヌがこれまで連絡が途絶えていた理由が明らかになった。彼の知り合いの保育園の少女ユナ(キム・ソホン)が亡くなったからだった。ユナの最後を見送り、子供が果たせなかった登校の夢を壁画に変えてからソウルに戻ってきたチャ・ジヌ。忙しい毎日の中で携帯電話の電源が切れていたため、チョン・モウンのメールを遅れて確認した彼は、すぐにチョン・モウンの家に向かい、ちょうどその時に疲れ切った彼女と出くわした。チャ・ジヌは、大変な時に一緒にいてあげるという約束を守れなかったことを謝った。しかし、押し殺していた本音を彼に打ち明けたチョン・モウンは、むしろ「楽になりました」と感謝した。チョン・モウンはオ・ジユ(パク・ジンジュ)の提案で、アートセンターの案内のアルバイトを始めた。チャ・ジヌと遭遇した彼女は、昨夜のことで余計に恥ずかしくなった。しかし、チャ・ジヌは「今度はもっと大声で泣いてもいいですよ。僕は大きな音にストレスがないから」とし、チョン・モウンを笑わせた。続く言葉は意外なものだった。チャ・ジヌが「実は、ほとんど聞こえなかったんです。少しでももっと聞こうと努力はしたけれど、暗くて言葉が速くて、唇の形が読めなかったんです」と明かすと、チョン・モウンは「ありがとう。私の話を聞こうと努力してくれて」と心からの感謝を伝えた。その言葉はチャ・ジヌの心を大きく揺さぶった。人々、そして世の中とコミュニケーションできるようにする、ほぼ唯一の媒体である携帯電話の電池が切れると、体の電源まで切れたような気分になるチャ・ジヌ。そんな彼に、携帯電話なしで話すのがいいと言い、「時々忘れるんです。あなたが聞こえないことを」と言うチョン・モウンの存在は、ますます特別なものになった。彼はまた、相手のための「思いやり」という名のもとで、「今まで何のために心の線を引いて、誰と距離を置こうとしたんだろう」と自問する。それは、彼自身が長年築いてきた心の壁が崩れ始めた瞬間だった。そんな中、ドキドキするハプニングまで起こった。雨の日、チャ・ジヌの傘を一緒に差して家に帰ることになった2人。雨が降りしきる中、チョン・モウンが突然、「今は雨のせいで告白できないわね。あなたは傘をさしていて、答えられないから」と手話で伝えた。彼女の突拍子もない直球に、チャ・ジヌは一瞬戸惑いを隠せなかった。実はチョン・モウンが言いたかったのは「告白」ではなく「会話」だった。まだ手話が未熟なチョン・モウンが、単語を間違えていたのだ。チョン・モウンは、その夜になって初めて自分が「告白」をしたことに気づいた。翌日、彼女はチャ・ジヌに会い、間違いを覚えていないふりをしたが、からかいたくなったチャ・ジヌは簡単には譲らなかった。むしろチャ・ジヌは平然と彼女の告白を思い起こさせ、以前とは違う笑顔でその場を去った。一方、チョン・モウンは活動していた劇団で思わぬチャンスをつかむことになる。リハーサル中に起きた事故で当日の公演に空席ができ、代役として出演することになったのだ。ときめきと共に自分への疑念が入り混じったまま舞台に立ったチョン・モウン。最初の一言も出せず緊張に圧倒されていた瞬間、客席にいるチャ・ジヌを発見する。皆がチョン・モウンのセリフを待っている劇場の真ん中で、チャ・ジヌは「うまくやると信じています」と手話でエールを送った。静寂の中、音もなく飛んできたチャ・ジヌの心は、チョン・モウンにそのまま伝わった。世の中に2人しかいないような2人のアイコンタクトは、心拍数を高め、次の物語を期待させた。genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」は、毎週月曜日と火曜日の夜9時、genie TV、genie TVモバイル、ENAで公開される。
SEVENTEEN スングァンから10CMまで、ドラマ「愛していると言ってくれ」OSTの豪華ラインナップを公開
俳優チョン・ウソン、シン・ヒョンビン主演のドラマ「愛していると言ってくれ」OST(挿入歌)の豪華ラインナップが公開された。制作会社Stone Musicエンターテインメント、genie Musicは6日、genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」のOSTラインナップを追加で公開した。これによると、韓国を代表するシンガーソングライターで音源強者の10CM、確かな歌唱力でK-POPファンを魅了してきたSEVENTEENのスングァンをはじめ、キム・ギョンヒ、KIMMUSEUM、Nerd Connectionのソ・ヨンジュ、Dvwnなど、OST強者として浮上したミュージシャンが総出動する。さらに、今回のOSTには、ドラマ「その年、私たちは」「ミスター・サンシャイン」「トッケビ」など様々な名作で活躍したナム・ヘスン音楽監督がプロデュースに参加し、ウェルメイドOSTの誕生を予告する。先立って発売された同作のOSTであるSeoriの「Sound of your heart」、Mingginyuの「Just because it's yours」は、温かい慰めのメッセージで好評を得た。没入感の高いサウンドと繊細な感性で視聴者に大きな感動を与えただけに、今回もどのような音楽が公開されるか注目が集まる。同作は、手で話す画家のチャ・ジヌ(チョン・ウソン)と心で聞く女優チョン・モウン(シン・ヒョンビン)の音なき愛を描いたクラシック恋愛ドラマで、日本のTBSで1995年に放送された同名のドラマを原作とする。言語に代わって眼差しで、表情で告白して愛を育んでいく男女のストーリーが、視聴者たちに温かいときめきを届ける。「その年、私たちは」のキム・ユンジン監督と「雲が描いた月明かり」の脚本家キム・ミンジョンがタッグを組んだ。genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」は韓国で毎週月・火曜日の夜9時にgenie TV、genie TVモバイル、ENAで放送されている。
「愛していると言ってくれ」イ・ジェギュン、初登場から強烈なインパクト【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。俳優のイ・ジェギュンが、印象的な初登場で強烈なインパクトを与えた。韓国で28日に放送されたgenie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」第2話で、チョン・モウン(シン・ヒョンビン)の親友で、作曲家兼プロデューサーのユン・ジョハン(イ・ジェギュン)が登場した。ユン・ジョハンは曲を作り始めると、外に出ることなく仕事に没頭するタイプ。10年来の友人チョン・モウンが作業室で見つけた彼は、食べず洗わずのみすぼらしい格好で深い印象を与えた。何より、別れの悲しみを切ないメロディーに変える姿は、音楽そのものである人生ということを代弁した。また、居候するために弁舌を振るうチョン・モダム(シン・ジェフィ)にすぐに説得され、心弱い一面の意外性のある魅力もアピール。音楽の前では限りなく自分を追い詰めながらも、親しい相手の前ではもろくなるというギャップが、ユン・ジョハンという人物の好奇心を刺激した。genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」は韓国で毎週月・火曜日の夜9時にgenie TV、genie TVモバイル、ENAで放送されている。