温かい一言
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「温かい一言」チ・ジニ“人生の前半が過ぎたよう…生きる意味を常に考えている”
「チ・ジニ先輩のように年を重ねていきたいです。俳優の先輩としてだけでなく、人生の先輩としてもそう思います」。SBS「温かい一言」でチ・ジニと共演したパク・ソジュンは、チ・ジニを見習いたい人生のロールモデルとして迷わず選んだ。インタビュー現場に入る記者を慣れた様子で迎えてくれた彼からは、いつもと変わらぬ余裕が感じられた。各質問に対して明確に自分の主観を盛り込んで話をする姿からも、生きる自信を持った人特有の穏やかさが感じられた。最近放送終了したSBS「温かい一言」のユ・ジェハク(チ・ジニ)は、そんな彼の姿がたくさん投影されたキャラクターだった。「もう人生の前半が過ぎたみたいだ」と話す彼に、演技や恋愛観、人生に関する話を聞いた。―「温かい一言」は出演陣とスタッフたちとの呼吸が特別良かったドラマとして好評だった。チ・ジニ:最終回の放送を共演者や監督と一緒に見た。一緒にお酒を飲んだ後、皆でキム・ジスさんの家に行き最終回を見たが、キスシーンがあったので少し恥ずかしかった(笑) 撮影がとても楽しかった作品なので最終回も楽しんで見れた。実は作品によって役者やスタッフ、台本など全てが良いということはあまりないが、不思議にも「温かい一言」は全てがスムーズに進んだ。―最も胸が熱くなったカップルは?チ・ジニ:ジェハクとミギョン(キム・ジス)カップルのエンディングが良かった。ジェハクができる最善の選択だったと思う。ジェハクは以前の結婚生活では仕事と家庭の両方で完璧でなければならなかった人物で、ミギョンは最高のパートナーだった。でも実際はミギョンは心にたくさんの傷を負った女性で、それを克服するために選んだ相手がジェハクだった。だが、隠していたお互いの感情が明らかになり、その結果不倫に繋がった。―不倫というテーマを違う見方で見せたという面で視聴者の共感を得たようだ。チ・ジニ:一般的な不倫のイメージが男女のぐずぐずした関係だとしたら、ジェハクの不倫はそうではなく、お互いに真の愛とは何かを考え、自分自身を振り返るきっかけだった。一言で言うと、「温かい一言」はバレれしまってから始まる不倫の物語だ。―役者の立場から見てどのような点がほかの不倫を扱ったドラマと最も違ったのか?チ・ジニ:ジェハクは自分でも知らなかった自分をウンジン(ハン・ヘジン)と出会ってようやく知った。仕事でも家庭でも完璧だった彼は、突然自分の人生に入り込んできたウンジンによって大きな混乱と心の痛みを感じる。そして、運動しながら自分の心と向き合う時間を持つ。最終的にミギョンもジェハクも事件を通して自分を振り返る時間を持てた。そのような点がほかの不倫ドラマと最も違うところだと思う。―結婚についてもよく省察できた作品だった。チ・ジニ:主人公たちは以前は結婚に対して子供のようだったが、一連の事件を通して最終的に成熟する。だから、結婚前に同棲する必要があると思っている。お互いを知り、成熟することができるからだ。―果たしてジェハクとウンジンは不倫だったのだろうか?チ・ジニ:登場人物たちが成熟していく過程を描くためのきっかけだったのだと思う。―最終的にジェハクとミギョンは再スタートという希望のある結末を選んだが、果たして彼らは幸せになれるのだろうか?チ・ジニ:元々のエンディングは二人が別れることになっていたが、脚本家がどうすれば二人がより良い結論を出せるか深く考え、再び一緒にスタートするという方向にしたようだ。再スタートした二人は以前とは違う。成熟した自分を発見し、心に傷があるからこそ二人とも幸せになれると思う。お互い心の傷に触れないようにするはずだから。相手のことを理解していく激しい過程の中で、強烈な何かを得たはずだ。―ジェハクというキャラクターに実際のチ・ジニ自身の姿もたくさん投影されたようだ。チ・ジニ:撮影に入る前、脚本家と色んな話を交わした。ドラマに出てきたロッククライミングとレゴ遊びは僕の実際の趣味でもある。脚本家とは結婚や女性に関することや、もし僕がジェハクだったらというような話をたくさんした。ジェハクは非常に自分勝手な人物に見えるかもしれないが、僕は自分勝手な性格は素直さが表れたものだと思っている。他人に配慮しなさいとよく言うが、実はそれがどんなものなのか自分でもよく分からないのに他人に配慮しようとする時がある。でも、結局は自分を愛してこそ、他人のことも愛せるのではないだろうか?だから自分を愛することを優先すべきだと思う。人がやっているからと真似をするより、自分がどのような人物なのかを明確に知ることが最も重要だと思う。―ドラマを見たら突然、若い頃のチ・ジニはどんな人物だったのか知りたくなった。チ・ジニ:スタジオのアシスタントとして写真を撮る仕事をしていた20代前半の頃は、本当に一生懸命に生きていた。一ヶ月分の給料は40万ウォン(約3万8000円)で、交通費を節約するために自転車に乗り、一日1万ウォン(約960円)ずつ出る残業手当を貯金していた。彼女を作らないためにわざと髪を伸ばした。この前、その時に知り合った社長にお会いしたが、「私は君がいつも走り回っている姿を見て、いつか成功すると思っていた」とおっしゃってくれて嬉しかった。―そんなに一生懸命生きていたら時々ジェハクのように寂しくなる時もあったのでは?チ・ジニ:ドラマの中で「あなたも寂しかったんだね、私のように」というセリフがあったが、心を打たれた。人は結局、寂しくてお酒を飲んだり、クラブに行ったり、ドラマを見たりする。―俳優チ・ジニとして40代男性の人生はどうなのか?チ・ジニ:僕の若い頃の悩みは人は何故生きるのかだった。今でもそのテーマを胸に抱き、常に考えながら生きている。果たして僕が生きている理由は何だろう?と。それだけ人生に目標を持つことは重要だと思う。常に自分自身に問いながら努力と集中の時間や楽しむ時間を満たしていくことが必要だ。最近、自己管理という言葉をよく耳にするが、共感できるポイントが多い。仕事だけでなく、自分自身を管理する手段や方法は色々あるだろう。 ―今後は海外活動も予定していると聞いた。チ・ジニ:2年前に撮影した映画2本が中国でもうすぐ公開される。恐らく中国を行き来しながら活動することになる思う。最近、世界市場という言葉を切実に実感している。もちろん、韓国でも今年中に1、2作品ぐらいは出演したい。―最近、MBCドラマ「宮廷女官チャングムの誓い2」(以下「チャングムの誓い2」)の制作に関しても話が出ているが。チ・ジニ:実はその噂はMBC「トンイ」の撮影前から聞いていたが、実際に進展したことは全くない(笑) 「宮廷女官チャングムの誓い」は外国で本当に熱い人気を得て、当時は外交の際に「宮廷女官チャングムの誓い」の俳優を連れて行きなさいという話まで出たほどだ。でも当時は韓流ブームの初期段階だったのでその人気を上手く活用できなかったと思う。今後「宮廷女官チャングムの誓い2」が制作されるかどうかは分からないが、アメリカやイギリスのドラマに負けない良質のドラマを作ってほしい。依然として将来のことを考えず、今だけを見て急いでドラマを制作する現実を見て残念に思うことが多々ある。
Vol.2 ― 「温かい一言」パク・ソジュン“演技哲学を作っている過程…欲を出すのは頂点に立った時”
2011年デビューした後、パク・ソジュンは日に日に増して成長した。KBS 2TVドラマ「ドリームハイ2」以来、KBS 2TVシットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)「ファミリー」からMBC「金よ出てこい☆コンコン」まで地道に自分の存在を示して、KBS 2TV「ミュージックバンク」を通じてMCとしての力量を表し、最近放送を終了したSBS月火ドラマ「温かい一言」を通じて演技の実力まで認められた。さらに、最近ケーブルチャンネル tvN新月火ドラマ「魔女の恋愛」の出演を確定し、大先輩オム・ジョンファと共に呼吸を合わせることになった。デビュー3年ぶりに最高の人気を博していると言っても過言ではない。パク・ソジュンは一気にスターになった俳優ではなく地道に自分の存在を示してきた俳優であるため、彼の人気はさらに大衆的で堅固なものだ。しかし、パク・ソジュンは「人気があるのかはよく分からない。個人的に変わった事もないし特別に体感できるものもなくほとんど変わっていない」と明かした。最近、マイデイリーとのインタビューを通じて会ったパク・ソジュンは、以前「ドリームハイ2」終了後会った時とはすっかり感じが変わった。人気者になって変わったという意味ではない。「ドリームハイ2」以後、約2年間地道に演技の実力を培ってきたある若い俳優の成長だった。演技に対する価値観はさらに明確になっており、自身の人生においてもさらに自信を持つようになった姿を見せた。まず、パク・ソジュンは最近の人気に対して「ほとんど家に閉じこもるスタイルなので、実は感じていない」と話しながら笑った。彼は「特別に変わったことはないようだ。実は何がどう変わっているのかよく分からない。以前より選択肢が増えたというのが変わったとしたら変わった事だ。人気のために俳優という職業を選択したわけでもなくただ演技が好きでやっている。瞬間の結果にしがみつくのは良くないと思うので人気は気にしていない。いつも感謝しているのは当然のことだ」と明かした。パク・ソジュンは人気に加わり演技力もさらに成熟になった。常に演技に対する考えをしていたが、最近は余裕ができてその深さはさらに深くなっている。キャラクターを作る時もいくつかの試行錯誤を経て、彼なりの主観ができた。彼は「僕と劇中のキャラクターを区別している。役者のスタイルだと思うが僕は日常生活と区別するほうだ。僕は僕で、とにかく役は役であるためだ。キャラクターを常に演じると日常が崩れることが多いと思う。キャラクターのために努力をして、キャラクターを作る時自身からスタートしようとする時もあるが、普段は同じく行動しようとする」と説明した。「温かい一言」の中のソン・ミンスがうどんを作っているから僕が常にうどんを作らなければならないのではない。そうすると僕自身が崩れる可能性があるかもしれないと思う。僕は常に健康を保つべきだ。精神であろうが体であろうが健康でないと新しい役を演じることはできない。日常生活にまで影響を及ばさないようにしている。もちろんその人物になりきって生活するのも考えてみたが試行錯誤の末、区別するのがさらに良いと思った。最大限区別しようとしている。想像をするだけだ。その役になりきった瞬間、自身が破壊されると思う。その状況に充実しようとしている」演技に対する話が出たとたん確かにパク・ソジュンの目が光った。人気と評価に対しては深く考えようとしなかったが、演技に対してはさらに深く考えようとしている。今は現場の雰囲気も慣れたし、地道に成長している状態なので役者としての自身の価値観が確かでないといけないと思っているパク・ソジュンであった。「演技が辛いと考えてはいけない。演技は感情を消耗するのではなく表現するものだ。消耗すると表現したら次にその演技はなくなるもので、できないものになってしまう。消耗という表現はよく合わないと思う。僕が持っている人物を表現するのだ。現場ではいつも集中しようとしている。感情を生かすために自分に鞭打ちをするのではなく、その状況を常に想像し共感しようとしている。そうすると自然に感情を生かすことができる。特別なテクニックがないといけないというわけではないと思う。理解するのが何より肝心だ」自分だけの確固たる演技の価値観を持っているが彼にも依然として演技は分からないことだらけだ。デビュー4年目、弛まぬ活動でファンから愛されている彼だが演技に対しては「いまだ分からない」と告白した。彼は「大先輩の方々も『いまだ演技が分からない』とおっしゃる。演技に対して理解していくのではなくて常に作品をするたび自身を発見していくため、面白さを感じている。いまだとても難しくて、何か『分かるようになったか』と感じる瞬間さらに難しくなっていく。何かよく分からないし、上手くできる日もあるし上手くできない日もある。調子によって違うと思う。さらに演技に踏み込んで行く気がする」と打ち明けた。「最初は演技に対して何も知らないまま続けようとしたが、最近は考えが多くなっている。それでさらに難しくなっていると思う。しかし演技をするのが楽しくて仕方ない。演技に最初に接した時から他の事は考えていない。これからもこうやってしていくつもりだ。近い未来も知らないため10~20年先に僕が何をしているかは分からない。しかし、今は遠い未来を考える段階ではない。僕だけの長所があるとしたらその時また考えが変わるかもしれない。今は自分に与えられたことに最善を尽くすつもりだ。欲は出したくない。できるだけ最善を尽くす。頂点に立ったらその時に欲を出すと思う。全てが過程だ」さらにパク・ソジュンは、演技以外の活動に対しても話し始めた。現在KBS 2TV「ミュージックバンク」のMCを務めているパク・ソジュンは「非常に難しい。生放送であるためさらに難しいところがある。最大限上手くするため努力している。公式を学ぶため努力するのではなくて自身のスタイルでやっていくため努力している」と述べた。「バラエティ番組も機会があればやりたい。現在僕の関心事と趣向が似ているバラエティ番組なら拒否するつもりはない。しかし、MCをしてみて分かったが、実は思ったより考えが分散してしまう。最初に始めたのが演技で集中しなければならないのが演技だ。本当に強く惹かれるものでないと、熟考する必要がある。とにかく僕は役者だから演技に対して努力しようとしている。まだ演技に対するある哲学が作られている過程だ」話をしていたら彼の確固たる価値観に驚いた。するとパク・ソジュンは「どうやら僕をプロだと考えなければならないという考えで、さらに確固たる価値観を持つようになったようだ。他の人から見て僕は新人だが現場ではプロだと思っている。そう思うともっと自分のものを手に持って演技できる。役が違うだけで、演技はひとつの場面を一緒に生きていくものだから阻むことなくちゃんとした心構えを持つべきだ」と説明した。さらに「可能な限り僕一人でもプロだと思うようにしているため、そんな面ではもっとプライドを持つようにしている。とにかく僕は一つの色で、僕ではないとできないと思う。もちろん人としては変わらないように努力する」と付け加えた。「昨日もチ・ジニ先輩が『浮上するという言葉は芸術的な言葉だ。浮くという言葉はつまり落ちると即死になると言う話た。君もやはり自分でも知らないうちに気持ちが浮く時がくるはずだが、その時こそ自分を抑えなければならない』という話をしてくださった。僕も常に思っていたことだった。そのように先輩から言われると『僕が思っているのが正しかったな』と感じた。僕を守りながらやっていかなければならないと思った。演技的には変化を与えて成長する姿を披露する必要があるが、とにかく自身は変わらないように努力する。体と精神が健康だから良い仕事ができると思うので、身も心も健康にするため努力する」
Vol.1 ― 「温かい一言」パク・ソジュン“やり遂げたことに達成感、僕に対する好き嫌いは気にしない”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「全体的にたくさん学ぶことができた現場だった」SBS「温かい一言」は、二つの夫婦の離婚の危機によって生じた家族の危機を描いて、夫婦とはどんなものであり、幸せな家庭とは何なのかを振り返ってみたドラマだ。劇中でパク・ソジュンはソン・ミンス役を演じ、姉のソン・ミギョン(キム・ジス)が離婚の危機に陥ったため、自身の恋愛にも影響を及ぼし苦しむ姿を演じた。ソン・ミンスは、姉の夫のユ・ジェハク(チ・ジニ)が不倫を犯した相手ナ・ウンジン(ハン・ヘジン)に報復をしたのだ。その後、自分の彼女であるナ・ウニョン(ハン・グル)がナ・ウンジンと姉妹だということを知り、家族のために愛を諦め、苦しむ人物だった。幸いなことに、後にはナ・ウニョンと再会しハッピーエンドを示唆したが、パク・ソジュンはソン・ウンスを演じ、愛を通して幸せな姿を見せると同時に運命の前で苦しむ姿を見せた。パク・ソジュンは最近、マイデイリーとのインタビューで、「一旦たくさん学んだ。たくさん成長したようで、良い方々と一緒に演技することができ本当に意味があった。いつも感じることだが、作品が終わるたびに、いつも嬉しい。結末も最高のエンディングだった」と所感を伝えた。また、彼は「『温かい一言』を通じて、より成熟したと思う。そして僕にどのような面があるのかも分かったし、どんな部分が足りないかも分かるようになった。作品をする度に感じることだが、後になって同じ役を再び演じてと言われてもできない気がする。その時の僕と今の僕は違うと思うからだ。過去の自分を褒めようとする。それは、次へと進むためだ」と告白した。自分に何が足りないかを学んだパク・ソジュンだが、彼は「温かい一言」を通じて、視聴者たちに確かに刻印された。好評も続いた上、パク・ソジュンの人気も上がった。しかし、パク・ソジュンは「作品ごとに最善を尽すので、評価への恐怖感はない。そんなことよりやり遂げたという達成感がある。僕への分かれる意見は気にしない。もちろん、良く見ていただければ僕にとっていいことだ」と話し、控えめな姿を見せた。「ソン・ミンスは、とにかく僕から出発するものであるため、僕と一番似ている点をまず探そうと努力した。その次からは、その人物の状況とか背景について考えて、分析して自分だけの色で表現しようとした。他の人がソン・ミンスを演じたらまた別の人物になったはずだ。しかし、僕が演じたので、僕の考えをできるだけ多く反映し雰囲気を出そうと努力した。台詞の繊細さを追求した」パク・ソジュンが台詞の繊細さを追求した理由は他にもある。台詞が多いことで有名なハ・ミョンヒ脚本家だったので、台詞の一つ一つを疎かにすることができなかったからだ。彼は「台詞が多いのは脚本家のスタイルだ。脚本家のスタイルに合わせながら、その中でどのように表現するかを悩んだ。台詞が多いのはそんなに難しくなかった。相手の台詞を聞くため努力した。やりとりが重要だったためだ」と説明した。続いて、「慎重な面や真剣に考える面はソン・ミンスと似ている。どうしても家庭環境などでは大きな違いがあるが、家族愛があるのは同じだ。実際、ソン・ミンスは自尊感がなく、よく自分のせいにする人物だった。そのような足りない部分を表現しようとした」と話した。パク・ソジュンの話のようにソン・ミンスは、自尊感がない人物だった。家族は姉しかなく、いつも不幸な状況に置かれていた。そのため、ナ・ウニョンと愛を始めるにおいても躊躇した。しかし、ナ・ウニョンと愛を成し遂げたにもかかわらず、再び現実の前で挫折した。ソン・ミンスは結局、ナ・ウニョンに別れを告げた。これと関連し、パク・ソジュンは「ソン・ミンスには仕方ない選択だった。家族をとても愛するソン・ミンスに姉は母親のような存在だ。ソン・ミンスが交通事故を引き起こしたのはもちろん許されないことだが、実際人であれば誰でもひどい考えをすると思う」と話した。「ドラマでもあり、演出された状況から出てきたものだが、考えてみれば当然のことだ。そして犯罪を犯そうと行動していたのでもなく、偶発的という説明も入っている。それが意図したかどうかとは関係なく、そうしてはいけなかったが、一つの装置だったと思う。劇を導いて行くための一つの装置であったと思うので、視聴者の立場から見たとき、とにかく正当性があるのだから、そんなに悪いとは思わなかった。むしろ切なさを感じた」パク・ソジュンは「温かい一言」を通じて確実に成長した。キム・ジス、チ・ジニなどパク・ソジュンにアドバイスをしてくれた先輩たちもたくさんいたし、相手役のハン・グルも良い性格の持ち主で、お互いに最高の呼吸を合わせることができた。パク・ソジュンは、「見てみれば、最近のドラマの雰囲気自体が視聴率によく左右されている。視聴者たちもそれをどんどん重要視するが、『温かい一言』は視聴率にこだわらない雰囲気だった。視聴率がどうであれ、僕たちがしたい話を十分に伝えて行こうという雰囲気だった。現場のスタッフたちもそのようなことに対する強迫観念がなかったので、楽しくしましょうという雰囲気で、現場の雰囲気が悪くなるような状況はなかった」と打ち明けた。「先輩たちからもたくさんのアドバイスを受け、リラックスして演技してと話してくださった。お互いにたくさん話し合い、良い先輩たちに良い影響を受けて、これから僕もこんな先輩になりたいと思った。全体的にたくさん学ぶことができた現場だった。現場は常に良い雰囲気だった。僕はいつも最善を尽くす。一つ一つの状況が僕にはいつも意味があり、一日を生きても意味のある一日を生きたいので、毎瞬間を感じようとする」
「温かい一言」パク・ソジュン“チ・ジニ先輩は人生の先輩としても学ぶべきところが多い”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。ある人と会うだけで気分が良くなる瞬間がある。その人だけが持つ明るくて進取的なエネルギーがそのまま伝わる時は、記者にとってインタビューではなく、憩いの場のように感じる。俳優パク・ソジュンとの出会いがそうだった。夕方薄暗くなった頃、気持ち良い挨拶をしながらスタジオに入ってきた彼からは、朝からのハードなスケジュールに疲れている気配はまったくなかった。「短い会話でも、僕が正直であると感じてほしい」という彼の望み通り、時々眉間にシワを寄せながら話してくれた正直で飾り気のない返答は、今ちょうど吹き始めた春風のように爽快だった。―SBS「温かい一言」でソン・ミンス(パク・ソジュン)とナ・ウニョン(ハン・グル)カップルは静かな余韻を残して有終の美を飾った。パク・ソジュン:個人的にも満足したエンディングだった。2人が結ばれるエンディングも良いけど、そうでなくてもお互い笑ってまた会えるので良かったと思いながら撮影に臨んだ。―ソン・ミンスは、様々な面で礼儀正しい青年を手本にしたキャラクターだった。パク・ソジュン:演技をしながら過去の自分の姿が思い浮かんだ。いつも長男として責任感があったので、色んなことを表現するより大人っぽい姿を見せようとした子供の頃についても思い出したし演じながらしきりに「あ、僕にもこんな姿があった」と思わせられる作品だった。―実際のパク・ソジュンとソン・ミンスには似ている面が多いようだ。パク・ソジュン:そうかもしれない。だけど、どんなキャラクターでも僕は僕の中にある姿から引き出そうとしている。「僕だったらどうしたんだろう?」「僕の中にもあのような性格があるかもしれない」と考えながら演技をすると、率直で飾り気のない演技ができる。―外見から分かるように礼儀正しい青年の姿が俳優パク・ソジュンにも隠されているのか?パク・ソジュン:常に会う方々に良い記憶を残したいと思っている。だから何よりも正直に話そうと努力する方だ。もちろん俳優の仕事をしながら出会う人々の中で再び会うことができる人はそれほど多くないけどこれが正解なのかは分からないが、僕だけの目標である(笑)―嗚咽したり感情をあらわにするシーンが非常に多くあったので、演じることは簡単でなかったと思うが。パク・ソジュン:劇中、姉の姑(パク・ジョンス)に大声で怒鳴るシーンやウニョンと別れて涙を流すシーンなど感情的なシーンが難しかった。でも僕の中に潜在していたエネルギーが爆発するように出た時は演じながらそれなりのカタルシス(解放感)を感じる方だ(笑)―ソン・ミンスは悲しみもあるが、強い決断力やロマンチックさなど、様々な姿を持つキャラクターだった。パク・ソジュン:そのような複合的な感情を表現してみたかったし、挑戦できて良かった。1人の人物が持つ複雑な感情がソン・ミンスというキャラクターに上手く溶け込んでいるようで、個人的に成長できたキャラクターでもあった。―作品のテーマが不倫であり軽くなかった反面、撮影現場は和気藹々とした雰囲気だと聞いた。パク・ソジュン:作品も良かったけど、素晴らしい方々に出会えたことにも感謝している。特に劇中で義理の兄だったチ・ジニ先輩は本当の弟のように大事にしてくださった。役者としての自己管理に関しても学ぶ点が多い先輩だ。演技者だけではなく、人生の先輩としても「歳を取ったら、あのようになりたい」と思えるほど、紳士的で素敵な方だ。―俳優だけではなく、現在KBS 2TV「ミュージックバンク」のMCとしても活躍している。パク・ソジュン:MCを始めて4ヶ月になったが、少しずつ慣れている。もともと声に自信があったわけではなかったので、自分の声を録音してどのトーンが良いのか何度も練習した。演技とMCを並行することは簡単ではなかったけど、MCをする時は他のことは考えずにその時間に集中しようと努力している。歌が上手いわけではないが、いつかOST(劇中歌)にも挑戦してみたい(笑)―次の作品(tvN「魔女の恋愛」)ではオム・ジョンファと年上年下カップルとして共演するが、「温かい一言」とはまったく違う雰囲気であるようだ。パク・ソジュン:感性的で愉快でハツラツとしたキャラクターなので、ソン・ミンスとは違う姿だ。実際2年間休まず仕事をしてきたけど、毎回違う人物を演じることができて運が良かったと思う。―1歩ずつ前進している感じがあるようだ。パク・ソジュン:デビューしてから、全力で走ってきた。チャンスがあればオーディションを受けに行っていたけど、最近は作品を選択できる俳優になれて嬉しい。これからが重要だと思うし、正しい選択もそうでない選択もするだろうが、演技を始めた時のようにワクワクしていた気持ちだけは失いたくない。
チ・ジニ「『温かい一言』は100点満点…視聴率では表現しきれない作品」
マクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)が巻き起こったテレビドラマ界で密かな存在感を示した作品がある。韓国で24日放送終了したSBS月火ドラマ「温かい一言」は、不倫の末に見つけた真の愛への考察で視聴者から支えられた。見る人は全部見たというヒット公式に従うように、「温かい一言」は2014ソチオリンピックにもかかわらず10%台の視聴率を守りぬくのに成功した。チ・ジニはこの作品で、完璧な夫かつ父で息子だったが、不倫により揺れる家長のユ・ジェハク役を熱演した。劇の序盤でのジェハクは、一言で憎たらしいキャラクターだった。自身の不倫を堂々と話し、恥ずかしがらなかった。ましてや、妻のソン・ミギョン(キム・ジス)を刺激し、自身の感情を正当化した。序盤の不愉快だったジェハクの態度は、ミギョンと葛藤しながら少しずつ変わった。これは、20年を一緒に暮らしたが相手の本音が分からなかった夫婦が、本当の人間としてお互いについて分かる絶好の機会となった。「本当に憎たらしいですよね(笑) そのようなユ・ジェハクを憎たらしく見せないのが最初の僕の目標でした。誰かに憎たらしく見られたい人はいないですからね。ジェハクは子供の頃から悪い、間違っていると話してくれる人がいなかったんです。同時に、理性がとても強かった。それで、自分が犯した間違い(不倫)がどれほど大きなものか、認識できなかった可能性もあると思いました。同時に、最悪の選択はしないだろうということも分かりました」チ・ジニは、ジェハクという人物を完成させることができたことについて、パートナーのキム・ジスに花を持たせた。献身的な妻から、夫を憎悪し始め、後には離婚を求めるなど極端な感情の幅を演じなければならなかったキム・ジスのおかげで、ジェハクというキャラクターが生命力を持ったと思っている。「パートナーの運がよかったと思います。ジスが本当にうまくやってくれました。とてもプロらしい姿を見せてくれたんです。彼女だけ見ていても感情が伝わって来て、緊張することができました。ジスと一緒のシーンでは、1回もNGを出していません。それほど、僕が緊張していたということでしょう。撮影でない時は、ジスが感情的に大変な状況なので、笑わせてやろうとしました」チ・ジニはキム・ジスを褒めたのに続き、チェ・ヨンフン監督、ハ・ミョンヒ脚本家はもちろんスタッフまで言及しながら「温かい一言」を自慢した。100点満点に躊躇わず100点を付けた。「温かい一言」についての話になったら、必ずスタッフたちの貢献に触れた。「ドラマが終わって、今回のように爽快ですっきりしたのは初めてです。100の案件があるなら、2~3件は問題があったり、噛み合わなかったりするのですが、今回はその100件が全部満足できたとでもいいましょうか。監督には、起伏なく現場をスムーズにリードするところで感動しました。ハ・ミョンヒ脚本家には、最初台本の心配はしなくてもいいと言われましたが、本当に台本が遅れたことが一度もなかった気がします。おかげで準備できる時間が、相対的に多かったです」「温かい一言」は、MBC月火ドラマ「奇皇后」に押され同時間帯2位で劇を締めくくった。手堅いストーリー展開と俳優たちの好演のおかげでウェルメイド不倫劇と好評を博したことを踏まえれば、惜しい成績表である。そのため、放送界ではくじ運が悪かったという声も出てきた。「僕は、視聴率がすべてとは思いません。『温かい一言』は、視聴率では表現しきれない作品です。多くの方から共感され、見られましたから。最初ドラマ出演を決めた時から、視聴率において大ヒットするとは思いませんでした。ただ、視聴者がドラマを通じて真なるものを得ることができればと思いました。オリンピックもあって放送できなかった週もあったんですが、視聴率は変わりませんでした。それで、『見る人は見ているんだな』と思いました。僕はこの作品が、軽く(チャンネルを)回せるドラマでなかったことが嬉しかったです」「温かい一言」で爽快に2014年を開いたチ・ジニは、今年1年ぎっしり詰まったスケジュールが待っている。韓国を超え、中国と香港で続けて出演作が公開される。今年の年末には、スクリーンでファンたちに会う計画も立てている。「今年は、休む暇がなさそうです。2年前に中国で撮った映画『道の上で』が今年公開するんです。それで、明後日は中国に行きます。また、『温かい一言』の撮影に入る前に、シウォン(SUPER JUNIOR シウォン)と香港映画『赤道』も撮影しました。今年の冬を目処に、今後半作業をしていると聞きました。そして最後に、前向きに映画の打ち合わせを行っています。たくさん期待してください(笑)」
「温かい一言」スペシャル、一風変わった不倫劇の気持ち良いエピローグ
一風変わった不倫劇の心地良いエピローグだった。25日の午後に韓国で放送されたSBS「まだ終われない温かい一言」は、ドラマのダイジェスト映像から名場面、俳優たちのスペシャルコメント、撮影のオフショットなど、ドラマファンのための「温かい一言」その後だった。この日の放送は、キム・ジスのナレーションで進行された。ドラマで終始不倫で苦しむ女性ソン・ミギョンを演じた彼女は、落ち着いた声の女優に戻った。ドラマのあらすじに沿って編集された映像と共に流れるキム・ジスの声は「温かい一言」を綺麗にまとめた。また、この日のスペシャル番組では、今回の不倫劇でもっとも大きな混乱を経験したナ・ウンジン役のハン・ヘジンが登場し、制作スタッフとのインタビューを通じてこのドラマを定義した。ハン・ヘジンは「誰が良くて、誰が悪いかを問うドラマではない」とし「本当に些細な日常の温かい一言がないことにより派生する過程と結果の凄まじさ、恐ろしさを見せてくれたと思う」と語った。加害者と被害者を決めて熾烈に、しかし単純に憤らせるドラマではないというのが彼女の説明だった。俳優たちが選んだ名場面も再び登場した。チ・ジニは、相手役のキム・ジスが物を壊しながら嗚咽するシーンと、キム・ジスが嗚咽しながら感情の爆発を表現するシーンを挙げた。これは劇中、ソン・ミギョンが浮気をしたにもかかわらず、むしろ自身を責める夫のユ・ジェハク(チ・ジニ)に対して鬱憤を晴らすシーンだ。放送当時、キム・ジスの熱演が話題を呼んだ。また、パク・ソジュンはコ・ドゥシムの演技をもっとも記憶に残るシーンに挙げた。彼は劇中でキム・ナラ(コ・ドゥシム)がナ・ウンジン(ハン・ヘジン)とユ・ジェハクが浮気をしていることを知るシーンを語りながら「思わず涙が出た」と告白した。続いて、「(コ・ドゥシムが)青筋を立たせ、顔を赤くしながらそのシーンを演じるのを見た」とし「すごいと思いながら、思わず見入った」と付け加えた。スペシャルと言えば欠かすことのできないオフショットは、この日の見どころだった。一番最後に公開されたこの映像には、ドラマの真面目な雰囲気とは裏腹の茶目っ気たっぷりの俳優たちの撮影のオフショットが盛り込まれた。特に、2人の男性主人公であるイ・サンウとチ・ジニの姿が目を引いた。イ・サンウは頻繁にNGを出した後、「僕が台詞をかんだりして、たくさんNGを出した」とし「僕にとっては面白くない状況だが、ご覧になっている方々にとっては面白いだろう」と打ち明け、周りを爆笑させた。チ・ジニは深刻なシーンを撮影しながらも「なんでこんなに鼻息が荒いの? ティラノサウルスかと思ったよ」と言って、お茶目な姿を見せたりもした。実際、この日の放送が100%満足できるものだったわけではない。ソチ冬季五輪の中継により1話分の放送がずれ、これにより急遽作られた番組という印象も否めなかった。それにもかかわらず、編集や俳優たちのコメント、オフショットまで適切に分配し、それなりの結果を生み出した点は評価したい。「温かい一言」の余韻を抱えたファンにとっては気持ちの良い締めくくりとなった「まだ終われない温かい一言」だった。
Vol.2 ― 放送終了「温かい一言」好演、名セリフ、演出…全20話の人生全集
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。俳優たちの好演、印象的なセリフ、スタイリッシュでセンスのある演出まで夫婦生活ガイド「温かい一言」は終了とともに視聴者の胸に深く残った。昨年12月2日にスタートしたSBS月火ドラマ「温かい一言」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:チェ・ヨンフン)は、24日の放送を最後に終了した。不倫の結末から始まったこのドラマは、登場人物の感情に対する繊細な描写で高く評価された。不倫を知ってしまった男女4人のストーリーと、その不倫によって犠牲にならざるを得なかった男女のストーリーを描いたこのドラマは、印象的なセリフと洗練された演出などで愛された。隙間のない演技力が際立つ繊細なドラマドラマの軸をしっかりと守ったコ・ドゥシム、ユン・ジュサン、パク・ジョンスなどのベテラン俳優にチ・ジニとキム・ジス、ハン・ヘジンとイ・サンウにパク・ソジュンとハン・グルが加わり、毎回演技力に隙間がないドラマとして好評を受けた。実際、キャラクターになりきった俳優たちは現場で、そしてお茶の間で本物を描きながら視聴者を笑い泣きさせた。言うまでもない演技力の持ち主であるコ・ドゥシムとユン・ジュサン、パク・ジョンスはもちろん、キム・ジスの爆発的な演技力とチ・ジニの自然な演技が視線を引きつけた。ハン・ヘジンとイ・サンウの演技変身も視聴者を驚かせた。変身に成功した二人に視聴者の拍手も続いた。 末っ子のパク・ソジュンとハン・グルも好評を受けた。初々しい感情から切ない感情まで表現した二人の新人の可能性を確認することができたとのことだ。他にも「温かい一言」の俳優たちの熱演は、言葉通り隙間のない演技力が際立つドラマに仕上がった。繰り返し聞きたい名セリフ「温かい一言」を育んだ原動力ハ・ミョンヒ脚本家の筆力は「私たち結婚できるかな?」に続いてもう一度証明された。繰り返して聞きたい名セリフは1冊の本を読み終えたような感じで視聴者を泣き笑いさせた。放送3回で語録が誕生した「温かい一言」のセリフは、ハツラツとした弾ける一言から夫婦関係、人間関係において繰り返し考える価値のあるセリフまで、全てのセリフが考えるドラマとして仕上がった。 「温かい一言」の名セリフは、結局人生に対する洞察だった。特に「愛のある奴隷としては生きても、愛のない王妃としては生きられない」というキム・ジスのセリフは、視聴者の心に響いた。ほとんどの人が考える姿とは異なるソン・ミギョンのセリフは愛に対する明快な解答を提示し、すべてのセリフが好評を博した。繰り返し考える、価値のあるセリフはほかにもあった。「私は転んだ。その時、今一緒に歩いているこの男が私の手を握ってくれた。私たちは夫婦だ」というナ・ウンジンの言葉が最後を飾った。スタイリッシュな演出、斬新な不倫ストーリーチェ・ヨンフンプロデューサーのスタイリッシュな演出は、ありふれた不倫ストーリーを「温かい一言」ならではの色で包んだ。最後まで「温かい一言」ならではの色にこだわった後、視聴者を泣かせながら幸せな結末を迎えた。「不倫」という題材が公開されてから視聴者の偏見は始まった。しかし第1話の放送後、それが杞憂であることが分かった。不倫の結末で始まったこのドラマは不倫を美化するのではなく、その不倫が他の人々に大きな傷を与えるということをアピールし、教訓と共感を与えた。名セリフと調和した温かい雰囲気は、視聴者の心に響いた。破局に至っていた男女は、結局温かい一言ですべてのことを整理した。夫婦にとって一番重要なのは大きなイベントでもなく、ただの温かい一言であることを教えてくれたこのドラマは、大きく変わった4人の男女の姿を描きながら視聴者の好評を博した。25日にはスペシャル「言い果てぬ温かい一言」が放送される予定だ。3月3日にはイ・ボヨン、チョ・スンウ、キム・テウなどの実力派俳優が出演する「神様がくれた14日間」が韓国で初放送される。
Vol.1 ― 放送終了「温かい一言」結局私たちは夫婦である
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「私たちは夫婦である」この一言ですべてのことがまとまった。結局全員がそれぞれの愛を見つけ、別れの危機を乗り越えた。昨年12月2日にスタートしたSBS月火ドラマ「温かい一言」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:チェ・ヨンフン)は、24日の放送を最後に終了した。不倫の結末から始まったこのドラマは、登場人物の感情に対する繊細な描写で高く評価された。不倫を知ってしまった男女4人のストーリーと、その不倫によって犠牲にならざるを得なかった男女のストーリーを描いたこのドラマは、印象的なセリフと洗練された演出などで愛された。夫婦という関係に戻る結末には斬新さが多少足りなかったものの、「温かい一言」ならではの雰囲気で仕上げた。ナ・ウンジン(ハン・ヘジン)が最後に言った「転んだ時に起こしてくれる人がいれば幸せだ」というセリフも共感を得た。一瞬のミスでしばらく転んだ4人の男女は、お互いを起こしながら幸せな未来を見つけることができたのだ。「不倫」という題材が公開されてから視聴者の偏見は始まった。しかし第1話の放送後、それが杞憂であることが分かった。不倫の結末で始まったこのドラマは不倫を美化するのではなく、その不倫が他の人々に大きな傷を与えるということをアピールし、教訓と共感を与えた。名セリフと調和した温かい雰囲気は、視聴者の心に響いた。最終回はいつよりも温かく描かれた。ナ・ウンジンとキム・ソンス(イ・サンウ)は自分たちの間に男女の関係を超える何かがあると認め、お互いに対する恋心を再び表した。ソン・ミギョン(キム・ジス)とユ・ジェハク(チ・ジニ)は離婚する代わりに別居を始めた。しかし、始まったばかりの恋人のような雰囲気を演出しながら遅れて始まったロマンスを誇った。それぞれの兄弟が不倫で絡み合ったせいで別れを強いられたソン・ミンス(パク・ソジュン)、ナ・ウニョン(ハン・グル)カップルは1年後に再会した。破局に至っていた男女は、結局温かい一言ですべてのことを整理した。夫婦にとって一番重要なのは大きなイベントでもなく、ただの温かい一言であることを教えてくれたこのドラマは、大きく変わった4人の男女の姿を描きながら視聴者の好評を博した。ナ・ウンジンとキム・ソンスは、再び「ありがとう」「愛してる」という言葉をお互いに伝え始めた。本当の自身を隠したまま夫に献身するだけだったソン・ミギョンは、率直に本音を伝えるようになり、自身を愛する気持ちとアイデンティティーを見つけ始めた。ユ・ジェハクは変わったソン・ミギョンの姿がもっと気楽だと言いながら、お互いに対する愛情を確認した。馴染みのある姿ではなかったものの、変わったソン・ミギョンの姿はユ・ジェハクの胸を再びときめかせた。 それぞれの姉が不倫で絡み合ったせいで別れを強いられたソン・ミンス、ナ・ウニョンカップルも再会した。涙を流しながら悲しい別れをしたが、結局再会した。「二人の恋が本当か嘘かは時間が解決してくれる」と慰めたナ・ウンジンの言葉通り、二人の恋が本物であることが明らかになったのだ。ソン・ミンスが開業したうどん屋で向き合って微笑む二人の姿は今後の幸せな展開を予告し、視聴者を安心させた。視聴者は「私たちは夫婦である」という温かい一言でまとまったこのドラマに慰めてもらった。男女の関係を超える何かがあり、そしてその間にはまた男女関係を存在させる愛があるという教訓を伝えて視聴者を笑い泣きさせた「温かい一言」は、男女6人の幸せな結末を描きながら幕を下ろした。25日にはスペシャル「言い果てぬ温かい一言」が放送される予定だ。3月3日にはイ・ボヨン、チョ・スンウ、キム・テウなどの実力派俳優が出演する「神様がくれた14日間」が韓国で初放送される。
“有終の美”「温かい一言」不倫に苦しんだ夫婦たちが迎えた結末とは?
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「温かい一言」が、復縁に成功して幸せになった夫婦の姿を見せながら美しく幕を閉じた。24日夜に韓国で放送されたSBS月火ドラマ「温かい一言」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:チェ・ヨンフン)の最終回では、ナ・ウンジン(ハン・ヘジン)&キム・ソンス(イ・サンウ)夫婦とソン・ミギョン(キム・ジス)&ユ・ジェハク(チ・ジニ)夫婦が復縁しアットホームな家庭を築く姿が描かれた。この日の放送でウンジンとソンス夫婦は、復縁後子供と共に再び幸せな生活を営むようになった。彼ら夫婦は、両親が再び離婚するのではと心配し不安定になった子どものために、夜二人目の計画について話しながらベッドに入り、お互いに「愛してる」という温かい一言を交わす間柄になった。お互いを理解するようになったジェハクとミギョン夫婦も、以前とは変化した姿を披露した。まずジェハクは、ミギョンが朝起きると自ら朝食を用意した。彼は、「俺は君に朝食を作ってあげたことがなかったな」と優しくミギョンに話しかけ、ミギョンはジェハクが準備した朝食を食べて涙を流した。ジェハクに復讐しようとした気持ちと、それでもずっとジェハクのことを愛さずにはいられない思いが衝突して、複雑な心境になっていたためだ。それでもミギョンは離婚を決心した。ジェハクはミギョンの考えを変えさせるために、「君はまだ俺のものだ」とキスをし、ミギョンの心は揺れ始めた。さらに、ジェハクは将来ミギョンと一緒に暮らそうとした土地まで見せ、ミギョンは簡単に決心することができなくなった。続けてジェハクは、「君が離婚しようというのは無理なことだ。代わりに今のような結婚生活は終わらせよう。書類で整理しないで、今のように別居しよう。1年ほど別居して決定しよう」とミギョンに提案した。ミギョンはジェハクの提案を受け入れ、二人は最終的に離婚しないことで合意した。ジェハクはソン・ミンス(パク・ソジュン)に会った。彼はミンスとお酒を飲みながら、「俺のせいでお前の恋愛が難しくなったことを分かっている。でも俺は愛の力を信じて、お前を信じる」と、ナ・ウニョン(ハン・グル)との恋愛をあきらめないように助言した。ソンスも義妹のウニョンのもとを訪ねた。彼はウニョンに、「ミンスと別れろと言ってすまない」と述べ、「ミンスとまた交際したらどうか」と尋ねた。悩んでいたウニョンは、ミンスが新たに開業を準備中であるレストランを訪れた。しかし、ウニョンはレストランのドアの前で、どうしても中に入ることができずにそのまま姉ウンジンのもとを訪ねた。ウンジンは、自分のせいで辛い思いをした妹を見て、「まだ時間がある。あなたの愛が本物か偽物かを知ることができる」と話して妹を慰めた。ミギョンはウンジンに会った。彼女は、「今、私たち夫婦は仲がいいわ。あなたにありがとうとでも言おうかしら?むしろ仲がもっとよくなって、恋愛しているような気分」と話し、「元気でね。ミンスとウニョンも二人でいるのがいいと言ったら、そのままにするつもり」と話した。ウンジンは、「お姉さん、すべてのことありがとう」と話し、訳も分からず涙を流した。1年後、ウニョンはミンスが運営中のレストランを訪れた。彼女はミンスに、ふざけてうどんについて言いがかりをつけながら再会した。ミギョンとジェハク夫婦も、1年後別居を終えて復縁することに成功した。昨年12月に韓国で放送がスタートした「温かい一言」は、不倫に巻き込まれた夫婦が家庭の危機を乗り越える過程を通じて、夫婦とは何なのか、幸せな家庭は何かについて考えるきっかけを投げかけた作品だった。視聴率は高くはなかったが、リアルな台詞と俳優たちの熱演が加わって、毎回静かな余韻を残して有終の美を飾った。
「温かい一言」最終回、8.7%の視聴率を記録…月火ドラマ2位で放送終了
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「温かい一言」が月火ドラマ2位で放送終了した。25日、視聴率調査会社ニールセン・コリアによると、韓国で24日に放送されたSBS月火ドラマ「温かい一言」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:チェ・ヨンフン)の最終回は8.7%(以下、全国基準)の視聴率を記録した。これは前話(11.2%)より2.5%下落した数値である。 この日の放送では、最初からぎくしゃくしていたナ・ウンジン(ハン・ヘジン)、キム・ソンス(イ・サンウ)夫婦とソン・ミギョン(キム・ジス)、ユ・ジェハク(チ・ジニ)夫婦がもう一度「幸せに生きてみよう」と決心し、団欒とした家庭を築く姿が描かれた。ナ・ウンジンとユ・ジェハクの不倫の結末から始まったこのドラマは、不倫を通じてお互いの気持ちを知り、夫婦間の信頼を回復しながら終止符を打った。 同時間帯に放送されたMBC「奇皇后」は25.3%、KBS 2TV「太陽がいっぱい」は3.8%の視聴率を記録した。
ハン・ヘジン「温かい一言」撮影現場でスタッフに特別なサイン会開催
ハン・ヘジンがSBS水木ドラマ「温かい一言」撮影現場で特別なサイン会を開いた。ハン・ヘジンは19日、所属事務所NAMOO ACTORSが公開した写真で、撮影現場の片隅に座りスタッフたちのためにサインに集中している。ハン・ヘジンが最近「温かい一言」の撮影を終えてからスタッフたちにサインを頼まれ、これに応じその場でサイン会を開いた。全20話の旅程を終えたハン・ヘジンは、サインに熱中しながらも疲れた気配を見せず、視線を引いている。また、現場ではスタッフたちがサインをもらうためにサイン紙を準備したり、自分が普段履いている運動靴を脱いでサインを貰うなど、様々な状況が演出された。続くサインの依頼に応じ、スタッフたちと別れの挨拶を交わしたハン・ヘジンは、最後の撮影であることが残念な様子で、しばらく現場で時間を過ごした。同ドラマ「温かい一言」は、24日に放送終了となる。
「温かい一言」最後の撮影が終了!出演陣&スタッフが集結した“ホットな打ち上げ”
SBS月火ドラマ「温かい一言」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:チェ・ヨンフン)の最後を祝う打ち上げが、17日ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)汝矣島(ヨイド)のあるレストランで開かれた。この日の打ち上げには、最後の撮影直後の16日に夫のキ・ソンヨンのいるイギリスへ出国したハン・ヘジンを除くチ・ジニ、キム・ジス、イ・サンウ、パク・ソジュン、パク・ジョンス、ユン・ジュサン、ユン・ジョンファなどドラマの主役たちと、チェ・ヨンフンプロデューサー、ハ・ミョンヒ脚本家を始めとする数十人のスタッフたちが参加し、最後を記念した。演出者のチェ・ヨンフンプロデューサーは記者たちに「うちのドラマは生半可な解決策よりは質問を投げかける作品だ。ハ・ミョンヒ脚本家がそのようなストーリーをうまく解いて下さり、私はそれに従った」と話し、脚本家の苦労を労った。また彼は「『温かい一言』を演出しながら最も気を使ったのは、温かさと共感だった。この2つがポイントとなるキーワードだ。結末もやはり、そのような方向へ行くことに重点を置いた」と視聴者に温かさと共感を与えるドラマを作るために努力してきたことを伝えた。チェプロデューサーの言葉のように「温かい一言」は不倫による葛藤と傷を描いたにもかかわらず、最後までドラマ独特の温かい雰囲気を守りぬいた。これは、不倫で始まったが、葛藤と理解の過程を経てお互いの新しい姿を発見し、少しずつ変化する人物たちと彼らの関係に焦点を合わせた脚本と演出の力が大きかった。このように温かいドラマであったが、打ち上げだけはその熱気が計り知れないほど熱かった。俳優たちとスタッフたちはお互い和やかに話し合い、皆がわいわいしながら最後の打ち上げを楽しんだ。現場にいたある関係者は興奮した制作陣の姿に「現場の雰囲気もこれに劣らず和気あいあいとしたものだった。視聴率では少し物足りなさが残るが、現場はいつも楽しかった」と伝えた。全チームのテーブルの上には、作中のソン・ミギョン(キム・ジス)の姑でユ・ジェハク(チ・ジニ)の母だったチュ女史(パク・ジョンス)がよく食べていたマンゴーチャツネが乗っていた。関係者は「マンゴーチャツネがドラマにより大いに注目された。私も知らなかったことだが、マンゴーチャツネを専門的につくる業者があり、不本意ながらも色々と広報になったそうだ。それでこのように(打ち上げのテーブルにも出ることになった)」と耳打ちした。「温かい一言」は、全ての傷と障害を抱き合い家庭を守るために緊張感溢れる掛け合いを続ける夫婦の葛藤を描くドラマである。MBC月火ドラマ「奇皇后」という強敵に遭い視聴率の面ではそれほど頭角を現せなかったが、共感できる台詞と俳優たちの熱演、現実的な内容などで多くの視聴者の好評を得た。現在このドラマは終了まで1話だけを残している。18日に放送予定だった第20話は、ソチオリンピックの中継により24日の放送が予定されている。