エマージェンシー・カップル
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チェ・ジニョク「まだ少し“浅漬けキムチ”のようですが…軍隊で“古漬け”になって帰ってきます」
「参加賞」俳優チェ・ジニョクがドラマ「エマージェンシー・カップル」を終えてから話した感想だ。自身の初の主演作で成績も好調だっただけに、もう少し良い点数をあげても良さそうなものだが、チェ・ジニョクは謙虚だった。何よりも「3ヶ月の撮影を耐えてきたということがすごい」と言う。「初めてこのように過酷なスケジュールを消化した。今まで大きく体調を崩したことはほとんどなかったが、今回そのうちの1回を経験した」と言う彼は「そんな中でも何の事故もなく持ちこたえたという意味で、参加賞でも非常に意味のある参加賞」と振り返った。「前作の『相続者たち』が終わる前、(イ)ミンホがとても苦しんでいました。その時、ミンホが『きつい』と言った時はよく分かりませんでした。しかし、今回は放送開始と共に徹夜を始め、その状態で3ヶ月耐えて、今やある程度慣れた感じです。『エマージェンシー・カップル』の撮影が終わってからミンホに電話で『死にかけた』と言ったら『ざまあみろ』と言われました(笑) 初めて(の主演)で、不安もたくさんありましたが、幸いなことによく耐えられたということが、僕にとっては大きな意味があります」「初主演の負担、試されている気分だった」単純に初主演だったため、それほど負担を感じたわけではなかった。離婚した元妻に対する憎しみから、再び感じるときめきまで、幅広い感情を行き来しながら演じることも、彼にとっては大きな課題だった。さらに前作の彼の姿がほぼ慎重で重いキャラクターだったことも悩みの原因だった。そのため制作発表会でチェ・ジニョクは「初めて制作スタッフと会った席で『このようなシノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)を僕に送ったこと自体が疑問だ』と申し上げたほど」とし、「僕が演技を間違えるとドラマが面白くなくなるかもしれない、分不相応な役にとても悩んだ」と気持ちを打ち明けたりもした。「『九家の書』から始まり『相続者たち』で(演技の)勉強をしたとすれば、今回は試される気分だった」と話したチェ・ジニョクは「僕という人間がどれだけ演じられるかを最終検討するステップとして受け止めることにした」と語った。そのようにして、徹底した計算が始まった。世間知らずの男が愛を通じて成長して行く時にさらに格好良く見えると思い、ロマンスよりも成長を強調する計画だった。「自分が少しでも退屈に見えたら、すぐチャンネルを変えられてしまうはず」という覚悟で「もう少し」を叫びながらみっともない男になった。ドラマの序盤、製薬会社の営業社員として院長と接待をするシーンのために、明け方にわずか5分で焼酎1本を一気飲みしたこともある。オ・チャンミンが死の峠を迎えた患者に「生きていないと奥さんに会えないぞ!」と叫ぶ時、チェ・ジニョクは「ついに出た」と快哉を叫んだ。「笑うとき、顔をしかめるとき、無表情に見えるときの差が大きいほうです。それが僕の長所だと思いました。見せられるものがたくさんあると思いました。だから選択したわけで、そうでなかったら本当に怖かったと思います。演じてみると今までの役の中で一番明るくて、白い感じで良かったです。重すぎず、キャラクターの真面目さは父が亡くなった時に出たりもしました。若干の気恥ずかしさは多少難しかったですが(笑)それは、本当に苦労して撮りました。実際は男女の関係ではなく、本当にただの仲の良い同僚ですから。仲ですか? 僕は年下なのでそうはできませんが、(ソン)ジヒョ姉さんは悪態をついたりしていました。十分説明になりましたよね?(笑)」「軍隊に行って来たら忘れられるって? 行って来てから思い切りやる」2011年、tvN「ロマンスが必要1」で女心を揺さぶるホテルの後継者として登場し、注目を浴び始めたチェ・ジニョクは、2013年「九家の書」と「相続者たち」で再び脚光を浴び、「エマージェンシー・カップル」で確固たる地位を築いた。「映画『神の一手』も2013年に撮影したので、2013年は僕にとっては本当に意味のある年」と言うチェ・ジニョクは「その後『エマージェンシー・カップル』を撮ってから責任感が強くなった」と自らを評価した。それはドラマをリードする主演としての責任感であり、一方では自身の使命としている職業である俳優としての責任感でもあった。「みんな苦労するんですよ。立ったまま居眠りをしていてパッと起きることも多くて『シュート入ります』と言われたら行って撮ります。そのため、現場で腹を立てたり、疲れた様子を見せたくありませんでした。そう思ったこと自体が嬉しかったです。また、俳優として本当に胸がいっぱいになったのは、一度撮影の途中に忘れるかも知れないと思って、自身の感情のトーンを台本に書いておいたことがあります。そのようにして演じながらも、気をしっかり持って、一度も感情のトーンが揺れなかったことに点数をあげたいです。肉体的にきつくなると、見逃す部分もありそうじゃないですか。でも『今は疲れているから、そう思って(演技を)すると、一生続く』と思いました」チェ・ジニョクに、主演として、またもう一人の俳優として責任感を抱かせてくれた「エマージェンシー・カップル」は、同時に彼に俳優の道に対する確信をくれた。彼は「『駄目だ。この仕事を続けよう』と思わせた作品が『エマージェンシー・カップル』」と話し、「撮影をしながらたくさん学んだので、終わってからもさらに思い出すと思う」と愛情を示した。長いトンネルから抜け出し、スポットライトの下に堂々と立ったチェ・ジニョク。前作「相続者たち」での表現を借りれば、今や本当に王冠の重さに耐える準備ができた。「『軍隊に行くと、その間人々に忘れられるのではないか』と聞く方々もいます。しかし、そういったことは考えないように努力しているんだと思います。ただ、何かすごいことが起こりそうな感じはあります。軍隊に行って来てから思い切りやってみたいです。行って来たら、何か更に積まれていそうです。古漬けになって帰ってきますね。まだ少し浅漬けキムチのような感じがしますよね?(笑)」
チェ・ジニョクが描く男のロマンス…「エマージェンシー・カップル」から「九家の書」まで
彼が描くと、同じ絵でも違うように感じられる。チェ・ジニョクを一気に人気者にしたMBC「九家(クガ)の書 ~千年に一度の恋~」(以下「九家の書」)のク・ウォルリョン以前に、彼はケーブルチャンネルtvNですでにシーズン3まで放送されたロマンス界のバイブル「ロマンスが必要」のシーズン1で甘い年下男ペ・ソンヒョンを演じた。「九家の書」の後はSBS「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」のキム・ウォンを、その後tvN「エマージェンシー・カップル」で裕福な医師の家庭で育ち、イケメンインターンであるオ・チャンミンを演じた。彼自身も特別なキャラクターに挙げる「九家の書」のク・ウォルリョンを除くと、すべてのキャラクターが財閥2世である。そのため、少し似たキャラクターとも言えるだろうが、その典型的なキャラクターはチェ・ジヒョクの表情の中で違う雰囲気を漂わせることに成功した。違う物語を伝えることに成功した秘訣を、チェ・ジニョクに会って聞いてみた。先にヒントを与えると、彼の秘訣は極めて些細なひねりだった。―「エマージェンシー・カップル」の撮影を終えてから、何をして過ごしているのか?チェ・ジニョク:4日まで撮影を行った。その後も休めなかった。グラビアを撮ったり、ドラマ「花じいさん捜査隊」の特別出演の撮影をしたり、やることが多かった。ドラマに出演しながら、終わったらぐっすり寝たいと思ったが、まだ睡眠をまともに取れていない。寝ずにずっと働き続けた(笑)―撮影現場で一人ずつ順にB型インフルエンザにかかる非常事態が発生したと聞いた。体の具合はどうなのか?回復したのか?チェ・ジニョク:みんな順番にB型インフルエンザにかかった。それにかかったら、熱が40℃まで上がる。高熱が出て、めまいもして、頭が痛くて吐き気がした。それでも、ロケ地だった病院の1階にある応急室で点滴を打って撮影を続けた。その病気は医師が「この病気にかかった時は、気に入らない人と一緒にいればいい」と話したほど大変だった。―体の具合が悪くなると寂しくなりがちだが、寝込んだ時に誰を最も恨んだのか?チェ・ジニョク:誰のせいと言える状況ではなかった。撮影現場は非常に大変で、制作環境がとても良いわけではなかったが、誰かのせいでもなかった。もし恨む相手がいたら、耐えられなかったと思う。お互いの存在が大きな力になる撮影現場だった。―「エマージェンシー・カップル」は少し典型的な内容だが、それでも良かったのは男性主人公が相続者や宇宙人のように非現実的ではなかったということだ。極めて現実とつながっている男性主人公たちの淡々とした物語が視聴者に共感を与えた。それに比べると、「ロマンスが必要」のペ・ソンヒョンは少し典型的な年下男、財閥2世に見えた。チェ・ジニョク:僕はそう思わない。ペ・ソンヒョンは非常に率直な男だった。照れくさくなるようなこともしない人物だ。境界が曖昧ではあるが、ペ・ソンヒョンには他の年下男や財閥2世とは違う魅力があった。むしろ「エマージェンシー・カップル」のククチーフと似た面まで持っていたと思う。―毎回、財閥2世のような、女性視聴者が熱狂するファンタジーのキャラクターを演じているが、チェ・ジニョクが演じるキャラクターはいつも少し違う道を歩むように見える。キム・ウォンは結局、現実的な選択をし、オ・チャンミンは女性が嫌う面も持っている。また、ペ・ソンヒョンも今の話によると、やはり違う魅力を持っているようだが。チェ・ジニョク:キム・ウォンの選択は女性視聴者が持つロマンスのファンタジーを破るものだったかもしれない。それで、キム・ウォンはファンタジーというよりも現実的なキャラクターだと思った。オ・チャンミンは彼が持つユニークな面が気に入った。決して普遍的な恋愛物語の男性主人公ではなかったため良かった点がきっとある。ペ・ソンヒョンの場合は僕のスタイルに合わせて変えた部分がある。例えば、愛嬌を振りまくシーンを演じる時、些細な演じ方の違いではあるが、視聴者が恥ずかしいと思わないように僕の実際の姿を投影してリアルに描こうとした。―今の話を聞く限り、見る人が恥ずかしくなるような恋愛物語の男性キャラクターはあまり好んでいないようだ。チェ・ジニョク:そうだ。僕は人が持っているファンタジーの中の童話のような物語があまり好きじゃない。もちろん、そんな物語が必要な時もある。そして、ストーリー自体に拒否感を感じるわけではない。ただ、キャラクターが現実的ではないのは嫌いだ。だから、僕のスタイルに合わせる時もある。キャラクターだけはさっぱりしていてほしいから。演じる時、恥ずかしいと思うことは全く受け止められない。僕の目標は人々が僕の演技を見て「そうそう。あり得る」と思わせることだ。人々を納得させたい。―「九家の書」のク・ウォルリョンはどんな面が魅力的だったのか?ある意味、現実と最もかけ離れているキャラクターだが。チェ・ジニョク:非常に高い競争率を勝ち抜いたこと自体光栄だったし、何よりも「僕がまたいつこんなキャラクターを演じられるだろう」と思った。空を飛んで、風を巻き起こして、1000年を生きるキャラクターはなかなかいないから。そして、ク・ウォルリョンは深みのあるキャラクターだった。愛に対して純愛的な点も純粋に見えて気に入った。現実では10年過ぎただけでも人は変わるのに、彼は1000年を生きてきた。ク・ウォルリョンを演じながら「1000年も生きたら、かえってより純粋になるかもしれない」とも思った。汚れすぎて、結局は子どもの心に戻ったのかもしれないと考えた。それで、ク・ウォルリョンをより純粋に表現しようとした。まるで子どものように桃を取ってあげたり、花をあげたりするような天真爛漫さを見せるべきだと思った。だから、多くの視聴者が共感して納得してくれたと思う。伝説や童話の人物ではなく、「あんなキャラクターの存在もあり得る」と思わせるのが僕の課題だった。―すでに多くの人から聞いたと思うが、実際に会ったらやはり年齢より年上に見えると言いたくなる(笑) 実際の性格は子どものような面もあるのか?チェ・ジニョク:それは本当にたくさん言われているので、もう何とも思わない(笑) 僕の性格は大人っぽい時も、子どもっぽい時もある。腹が立つ時はぶつぶつ文句を言ったりもする。でも、僕は非常に率直なタイプなので、大体は自分がやりたいようにやる。それをある人は大人っぽいと受け入れるし、また違う人は子どもっぽくて可愛いと思ってくれるだろう。また、僕の中にはとてもたくさんの自分が共存していると思う。それが今まで俳優をやめずに続けている理由だ。多くの自分をいつかは全て引き出せるだろうという考えで俳優を続けている。―では、必ずデビューに関して聞いてみたかった。演技授業を数回受けただけだったにもかかわらず、役者のサバイバル番組で優勝した。それは可能なことなのか?演技というものはトレーニングされたスキルも必要だが。チェ・ジニョク:今考えても不思議だ。あの時を振り返ってみても、なかなか思い出せずに朦朧として、まるでお酒に酔って番組に出たような気がする。人は差し迫った時や緊急時に超人のような力を発揮するとよく言うが、その時の僕がたぶんそうだったと思う。お尻に火がついた状態で生放送に出演したので、あまり寝ていなかったのに熱心に努力した。それでも、あえて成功の秘訣を挙げると、最初は本当に下手だったのに、徐々に上手くなる姿を見せたからだと思う。―結婚についても話してみよう。まだ、30歳にもなっていないので、たとえバツイチを演じたとしても結婚について考えたことはあまりないと思う。チェ・ジニョク:違う。僕の周りに結婚している友達が本当に多い。それに、僕は幼い頃から20代半ばで結婚したいと思っていた。そうしたら、早く大人になれるだろうとも思っていたからだ。また、子どもが大好きで、早く子どもを育てたいとよく考えていた。何よりも本当に愛する人に出会って、結婚して、幸せに暮らすことに対するファンタジーが大きかった。家庭的になる自信もあった。でも、芸能界で仕事する人々を見ると、あまりにも忙しくてなかなか相手の面倒を見てあげられず、申し訳ないという気持ちを持っている人が多かった。それで、安定するまでは結婚を延期するのがまるで流行のようになってしまったようだ。―今も結婚に対するファンタジーがあるのか?チェ・ジニョク:ある。朝、妻が作ってくれるご飯を食べて仕事に行くことや、家に帰ったら待っている家族がいることなどだ。もちろん、現実はモンシリ(彼が飼っている犬のマルチーズ)が待っているだけだ(笑)―いざ結婚したら、妻が朝ご飯を作ってくれないかもしれない(笑)チェ・ジニョク:僕が作る自信もある。元々そんなことが好きだ。―それでは、「エマージェンシー・カップル」のエンディングについてはどう考えるのか?実際に離婚したカップルの中でよりを戻す割合は、周りを見ても珍しいが。チェ・ジニョク:僕もそう思うが、実際にそんなケースもあると聞いた。それでも、納得できない。正直、現実的に考えればオ・ジニ(ソン・ジヒョ)とククチーフ(イ・ピルモ)が結ばれる方が正しいと思った。オ・チャンミンと上手くいっても、過去の傷が少しずつ思い浮かぶだろうから。それで、再び信頼が消えて好感も落ちるだろう。本当によりを戻すなら、十分に考えたうえでするべきだと思う。―映画「神の一手」の撮影も行った。アクション映画なので、ドラマでやったことのないアクションに対する意欲を満たすことができたと思う。チェ・ジニョク:残念だったのは、体がアクションに少し慣れてきたら撮影が終わってしまったという点だ。前半は僕がリードするアクションだったので負担が大きかったし、相手俳優が年上なので気楽ではなかった。でも、後半にいくにつれ、体が慣れてきた。もう上手くできると思ったのに、撮影が終わってしまった。それでも、アクションに対する意欲はある程度解消できた。普段演じたことのないキャラクターで、アクションシーンも多く、男らしさをアピールできた映画だ。―もうすぐ軍に入隊しなければならないが、入隊前にどんな作品を残したいのか?チェ・ジニョク:軍隊は今年中に行く予定だ。まだ、明確な時期は決まっていない。それから、作品は僕が何かをやりたいと思っても、それを本当に自分がやれるようになることが今までなかった。キャラクターのことをちゃんと把握して、周りの色んな環境にもついていかなければならない。また、やりたいと決めても結局できない場合もある。それでも、ジャンルを問わず、面白くて惹かれる作品に出演したい。
地上波ドラマが牛耳る時代は終わった…“ケーブルドラマ”全盛期
もはや地上波がドラマを掌握していた時代は終わった。視聴者の嗜好が多様化し、より果敢で視聴者を引き寄せる新鮮な内容のケーブルドラマが、ドラマの勢力範囲を変えた。信じて見る、探して見るようにさせたケーブルドラマの人気、それは何だろうか?地上波ドラマが業界を牛耳る時期は終わった。チャンネル選択権の拡大や、視聴者の嗜好の多様化に伴い、韓国のケーブルチャンネルや総合編成チャンネルの躍進が著しく目立ち始めた。特に、表現の幅が比較的に広い非地上波放送のドラマは、多少果敢ながらもトレンドをしっかり押さえることに成功し、それはすぐ20~30代の視聴者層の安定した流入に繋がった。自ずとネットで話題となるため、企画も演出も優れた作品は、そのトレンディさで甚大な波及力を持つコンテンツに急浮上するケースもある。その先頭にあるのは、断然tvN「応答せよ1997」だった。ソ・イングク、Apink チョン・ウンジ、ウン・ジウォン、INFINITE ホヤ、イ・シオン、シン・ソユルなど、やや弱いラインナップでスタートした同ドラマは、80~90世代を正確に狙い、大きな反響を呼んだ。男子アイドルを愛するパスニ文化で郷愁を刺激した「応答せよ1997」は、平均視聴率7.6%(TNmS基準)を記録し、国民的ドラマとなった。その他、tvNの「ロマンスが必要」「ナイン~9回の時間旅行~」「イニョン王妃の男」「ゴハン行こうよ♥」、OCN「特殊事件担当班TEN」「神のクイズ」なども、マニア層から人気を集めることに成功した。最近になってケーブルドラマの地位はさらに確立されてきた。特に「応答せよ1994」「エマージェンシー・カップル」「カプトンイ」に続くtvNの金・土ドラマラインの力は、地上波の視聴率をも圧倒する。地上波でも難しい3連続ホームランは、果たして可能だろうか。ケーブルドラマの代表作であり、最近のトレンドを如実に反映した3本の作品を調べてみよう。信じて見るケーブルドラマの始まり「応答せよ1994」2013年の最後を盛り上げたドラマは、何と言ってもtvNの「応答せよ1994」だろう。単純に視聴率だけではなく、出演した俳優たちそれぞれがスターとして脚光を浴びたことから、ドラマが持つ底力は十分に予測できる。無名に近かった実力派の俳優チョンウは「応答せよ1994」を通じて韓国映画界の有望株に浮上し、Ara、ユ・ヨンソク、キム・ソンギュンは自身の演技の幅を確実に広げることに成功した。Tiny-Gドヒの、ソン・ホジュン、B1A4のバロなども、自身の認知度をしっかりと高めた。特に「応答せよ1994」は、シーズン制のドラマの成功を引き継いだことはもちろん、前作を越える結果を収めた点でさらに意義深い。放送前「応答せよ1997」の延長線上にあることが期待されながらも、懸念としても働いたのは事実だ。しかし、最終的には成功を収め、視聴者たちをケーブルチャンネルに引き寄せることに貢献した。最終回の第21話では、ニールセン・コリア基準で自己最高視聴率11.9%を記録し、瞬間最高視聴率は14.3%にまで上がった。信じて見るケーブルドラマという新語も、その頃に生まれた。「男子の資格」で一緒だったシン・ウォンホプロデューサーとイ・ウジョン脚本家は「応答せよ1994」の大成功を通じて前作「応答せよ1997」の成功が単なる運ではなかったことを証明した。そして、個々人のキャラクター構成と人物間の関係性、共感を呼ぶ様々なエピソードなどをきめ細かく繋ぎ、視聴者たちを熱狂させた。そのお陰で、まだ確定されてもいない新シーズンを待つファンがいるほどであり、放送局の立場からすれば、忠誠度の高い視聴者層を持っている「応答せよ」は宝物だろう。心配したが、蓋を開けてみるとどんでん返し「エマージェンシー・カップル」大きな成功を収めたドラマの後番組という事実は負担になるという。「応答せよ1994」の後番組「エマージェンシー・カップル」は、スタートからこのような懸念の視線に直面した。前作により視聴者たちの目も肥えており、手に余るだろうという謂れのない推測も続いた。しかし、それは杞憂に終わった。チェ・ジニョク、ソン・ジヒョ、イ・ピルモ、チェ・ヨジン、クララなど、実力派俳優と個性派俳優、ライジングスターなどを絶妙に織り交ぜた「エマージェンシー・カップル」は、「応答せよ1994」に劣らない波及力を発揮した。特に、6年前に離婚した夫婦が、病院の救急室で再会し再び愛を育んでいく過程はユニークかつ新鮮で、20~30代の女性視聴者層の全幅的な支持を受けた。チェ・ジニョクとイ・ピルモの恋愛をめぐる視聴者たちの論争は、前作のチョンウとユ・ヨンソクの関係と似ている。視聴率でも良い成績を記録した。毎回自己最高視聴率を更新したのである。「エマージェンシー・カップル」は10週連続同時間帯視聴率1位を記録し、ケーブルドラマの底力を見せつけ、ケーブルドラマの人気がこれ以上驚くべきことではないことを証明した。それだけでなく「エマージェンシー・カップル」の放送直後、各ポータルサイトの検索キーワードランキングが「エマージェンシー・カップル」関連で埋め尽くされることを考えると、若者たちの支持率もかなり高いものと分析される。もう1本の傑作誕生?「カプトンイ」地上波でもミニシリーズドラマ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)だけで3本連続ホームランを打つことは難しい。ケーブルチャンネルは尚更だ。しかし、今回は違う。「応答せよ1994」「エマージェンシー・カップル」の連続ホームランに続き、「カプトンイ」まで3連作ヒットの可能性が予告された。公訴時効が過ぎ、未解決事件として迷宮入りした華城(ファソン)市連続殺人事件をモチーフに企画された「カプトンイ」は、実際に華城連続殺人事件で容疑者を指す単語「カプトンイ」をタイトルにし、スタートから話題を集めた。イルタン連続殺人事件でカプトンイだという濡れ衣を着せられたまま死んだ父のために刑事になったハ・ムヨム(ユン・サンヒョン)を中心に、カプトンイを逮捕しようとする目標を持つ、様々な事情の主人公たちの誤解と確執、協力と犠牲が粘り強く描かれている。出演俳優の顔ぶれも興味深い。「シークレット・ガーデン」「君の声が聞こえる」でヒットメーカーの仲間入りを果たしたユン・サンヒョンを筆頭に、印象的な演技で評判のソン・ドンイルがキャスティングされた。MBLAQのイ・ジュンがサイコパス役を演じ、キム・ミンジョン、キム・ジウォンなどが彼らをサポートし、ドラマをさらに興味深く展開させる。次々と公開される写真や予告映像だけを見ても、もう一本の傑作が誕生するに十分な組み合わせだ。ケーブルドラマ、なぜ見る?ケーブルドラマの波及力が日々強まる中、韓国の視聴者たちはなぜ地上波の番組ではなく、ケーブルドラマを見るようになるのだろうか。最も大きな理由は、表現の多様性にある。地上波番組があらゆる規制で表現に制約があることに比べ、ケーブルや総合編成チャンネルのドラマは、比較的自由だ。トレンディな題材を最もカジュアルに描けるのは、ケーブルドラマが持っている特別な長所だ。また、視聴者たちが接しやすい地上波番組の場合、どうしても主要年齢層を考慮するしかない。難しく踏み込んだドラマより、理解しやすいドラマに焦点を当てるのもそのためだ。しかし、ケーブルの場合は違う。特定の年齢層をターゲットにしたトレンディなドラマを、負担を感じずに制作できることが長所である。これは深く考える必要がある推理ジャンル、衝撃を与えるほどの新鮮さが、主要年齢層の20~30代にアピールし、彼らのリモコンをケーブルチャンネルに固定させたのである。
クォン・ミン「ユン・ジミンが僕の妻だなんて、今でも不思議です」
「一つのシーンでシーンスティーラー(Scene Stealer:スターよりも注目される脇役)になること、それが僕の夢見る演技です」ワンカットで確実な印象を残すことが目標だという俳優クォン・ミン。実際に会った彼は短時間で相手を魅了するのに十分だった。最近出演したtvNドラマ「エマージェンシー・カップル」でもそうだった。出演分量は少なかったものの、強烈な笑いを届けた。俳優暦10年目だが、今まで歩いてきた道よりこれから歩いていく道がさらに期待できる、常に成長している俳優だ。「ユン・ジミンが僕の妻だなんて、今でも不思議です」クォン・ミンは2年間交際した女優ユン・ジミンと2013年に結婚式を挙げた。俳優として存在感が薄かったクォン・ミンと美貌を持つ女優ユン・ジミンの結婚。周りでは怪訝な反応を見せる人もいた。しかし二人は運命のように恋に落ちた。知り合いの関係から一瞬で恋に落ちることが可能なのだろうか。「知人だった妻とある日、一緒にウェディンググラビアの撮影を行いました。最後のカットを撮影する日、恋に落ちてしまいました。お互い同時に恋を感じました。嘘みたいですか?僕も不思議だと思います。運命ってこんなものなんでしょうね。ハハ」ユン・ジミンの話が出ると終始微笑みながら話を続けるクォン・ミンは誰から見ても妻バカだった。「この人と一緒になれば幸せになれそうだと思いました」という予想は的中した。ユン・ジミンとは大きな喧嘩をしたことも、彼女に失望したこともないという。お互いの両親にも気を遣う可愛い夫婦だった。クォン・ミンは「喧嘩しない秘訣ですか?お互いのことを配慮し、理解することが大事です。僕と妻はお互いの仕事を尊重するので家事も分担しています。そうすると対立することはありません」と話した。彼の眼差しから妻を思う気持ちが強く感じられた。「チャン・ミヒさんは先輩である前に僕の先生ですよ」「共演したい女優は誰か」という質問にクォン・ミンは少しも迷わず「ユン・ジミンです」と妻の名前を言った。続けて「僕、実はチャン・ミヒ先生の弟子です。最近『密会』を楽しんで見ていますが、そのような作品でチャン・ミヒ先生と共演してもいいと思います。キム・ヒエ、ユ・アインさんよりもっと濃い作品に仕上がるのではないでしょうか」と図々しく微笑んだ。クォン・ミンは大先輩であるチャン・ミヒとの特別な縁を誇った。彼はチャン・ミヒが教授を務めている明知(ミョンジ)専門大学の演劇映像学科出身で、チャン・ミヒから演技を指導してもらった。現在チャン・ミヒはユン・ジミンとJTBCドラマ「貴婦人」で共演している。かつては夫が、現在は妻がチャン・ミヒのそばを守っている。「実は結婚式の時、先生に連絡しませんでした。先生が妻に『どうして連絡しなかったのか』と聞いたらしいです。当時は連絡すれば迷惑になると思ったんですけど『貴婦人』の撮影が終わる前に妻と一緒に先生のところに行っておいしいものをご馳走してほしいとねだります。ハハ」「『エマージェンシー・カップル』での小さな役、僕も当然残念ですが」「エマージェンシー・カップル」でクォン・ミンはホ・ジェホ、ユン・ジョンフンと男男カップルを結成し、笑いを誘った。ほかにも抜けたところの多いイメージで調味料のような演技を披露した。これは彼が多くの工夫と努力で作り上げた結果だ。思ったより少ない分量だったが「台本を変えることができないならこれで最大限の実力をアピールしよう」と覚悟した。そうやって一カット、一つのシーンに最善を尽くして新しいキャラクターを構築した。「正直、脚本家さんを恨んだこともあります。分量を少し増やしてくれればいいのにでも考えてみればそれは単に自分の望みに過ぎませんでした。私一人のことよりはドラマのことを考えなければならないと思いました。それほど台本が本当に面白かったです。それで方向を変え、ホ・ジェホと一緒に工夫し、息も合わせました。ジェホに感謝してます」「エマージェンシー・カップル」「幽霊を見る刑事チョヨン」「スリーデイズ~愛と正義~」など、休まず活動をしているクォン・ミンは多作俳優になることが夢だという。「生き残る俳優になりたいです。作品が与えられる俳優、作品のオファーが来る俳優になりたいです。妻と私、二人とも好きな一人演技を着実に行える俳優になりたいです」
チェ・ジニョク、彷徨の果ては成長であった
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「太い、男らしい、芯がありそうだ」彼の第一印象に関する表現だ。思っていたイメージは合っていた。その若さには似合わない確固な信念があり、恋愛の際には男の中の男になる。作品のためなら一歩も下手には進まないこだわりもあった。俳優チェ・ジニョク(29)がそうだ。チェ・ジニョクのデビューは華やかなものであった。2006年にKBS 2TV「サバイバルスターオーディション」で大賞を受賞し、その可能性を予告した。すべてが上手く行くと思っていた。そうやって5年が過ぎた。振り返ってみると、可能性をチャンスに変える時間であった。2011年のtvNドラマ「ロマンスが必要」を皮切りに、MBC「九家(クガ)の書 ~千年に一度の恋~」(2013、以下「九家の書」)、SBS「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」(2013、以下「相続者たち」)に出会ってから暗かったトンネルから完全に抜け出した。人気を実感する前に、彼は間もなく次回作を選んだ。そうやってtvN「エマージェンシー・カップル」で演技歴8年のチェ・ジニョクは初主演を手にした。4月のある日、ソウル三清洞(サムチョンドン)の某カフェで医師の白いガウン(チェ・ジニョクは「エマージェンシー・カップル」で医師役を演じた)を脱いだばかりのチェ・ジニョクに会った。徹夜の撮影を終え、半日間の休息をとってから出てきた彼は、まだ疲れが取れていないような顔だった。目は赤く充血しており、目立つほど痩せていた。しかし、表情だけは明るかった。「ドラマを撮影しながら、一日もオフがありませんでした。筋肉は落ち、お腹は出て目立ちますか?それでも休みたいとは思っていません。今まで、十分休んでいたので」中低音の静かな笑い声とともにインタビューは始まった。主演までなんと8年今がタイミング最近韓国で放送終了となった「エマージェンシー・カップル」は、病院の救急救命センターを舞台に離婚した夫婦の再会を描いたラブコメディドラマだ。チェ・ジニョクは劇中で世間知らずでお茶目な男性主人公オ・チャンミン役を演じた。デビューしてから一度も演じたことのなかった、砕けた言葉でいうと少し情けないキャラクターだ。「チェ・ジニョクとオ・チャンミンのシンクロ率は、50%程度です。明るい性格は似ています。実はその部分が気に入りました。ぜひ演じてみたいと思ったんです。これまでは重い役を主に演じてきました。『九家の書』もそうですし、『相続者たち』でも同じでした。そのようなイメージを破りたいと強く思いました。オ・チャンミンは悪口も言うし、声も上げるし、テーブルをひっくり返したりします。このように壊れる役も僕は演じられるというのを見せたかったです」もう一つ欠かせないのはオ・チャンミンそしてチェ・ジニョクの成長だ。オ・チャンミンは前妻のオ・ジニに再会し、彼女の真価に気付いてから本物の男に変化していった。チェ・ジニョクも主演俳優としての基盤を整えるに良いきっかけを迎えた。「オ・チャンミンとオ・ジニは二人とも幼かったです。状況に飲み込まれ、お互いの長所を見ることができず別れてしまったんですね。そこでまた再会し、当初は気付いていなかった相手の性格に好感を感じて愛に気付きます。二人のキャラクターの真摯な成長が気に入りました」「最初はすごくプレッシャーを感じていました。助演と主演の問題ではなく、とりあえずリーダーシップを発揮しないとという気持ちがありました。『私の娘コンニム』を撮影していた当時のチョ・ミンス先輩の影響が大きかったです。当時先輩は『主人公は雰囲気をリードしないと』とアドバイスしてくださいました。スタッフと俳優たちの間で架け橋になりたかったです。それが主人公の担うべきもう一つの仕事であると思いました。初撮影からかなり気を遣っていました。スタッフや俳優たち一人ひとりと対面し、『よろしくお願いします』と挨拶をしました。主人公が元気がないと、周りの人も元気がなくなるでしょう?いつも頑張ろうと努力していました」別れてまた再開する恋愛は勧めない劇中でオ・チャンミンとオ・ジニは2度目の出会いで愛を叶える。チェ・ジニョクにも再会の経験があった。最初よりもっと本気で接したが、結末を変えることには失敗した。ドラマと現実は違うものなのだ。「別れてから、復縁することはあり得ることだと思います。しかし、結局は問題が生じますね。忘れていると思っていたよくない記憶を、突然思い出したりします。仕方ないことです。別れを日常のように何回も繰り返す友人のカップルがいました。結局はみんな別れるんですね。信頼は引き続き落ちていくしかないので。僕が視聴者の立場から考えてみても、オ・ジニはオ・チャンミンに戻ってきてはいけませんでした。胸を傷付けた記憶をどうやって忘れるんですか。ククチーフ(オ・チャンミン&オ・ジニと三角関係を形成した人物)を選んだほうが、色々な面で正しかったと思います。ハハハ」チェ・ジニョクの恋愛の仕方はオ・チャンミンと似ている。唐突で率直だ。愛すべき相手にまだ出会ってないだけで、情熱だけは溢れている。「冗談で言うことではなく、本当に恋愛をしなくなってかなり経ちます。わざわざ避けていたわけではなく、チャンスがありませんでした。実はやや深く夢中になる性格なので、心配もありますね。恋愛をするならそうですね。では、この辺で理想のタイプを公開しましょうか!僕は清純派でキュートな女性が好きです。ただ、愛嬌は僕だけにね。あまりにも痩せている女性は好きではありません。誰か、良い人いませんか?ハハハ」30代、そしてスランプの克服癒しの時間かなり長かった無名時代であった。その中にはスランプも、暗黒期もあった。俳優という職業を諦めたいと思った瞬間もあった。お酒もたくさん飲んだ。克服のための特別な方法はなかった。ただ耐えてまた耐えるのみだった。心を強くして根性で耐え抜いたら、彷徨の果てまで来ることができた。そこにあったのは癒やしだった。「演技的な悩みが一番大きかったです。自分で思っても、あまりにも物足りないように感じました。『この仕事を続けるべきなのか』と苦しんでいました。デビュー当初は監督から『殴りたい(ほど下手)』と言われたこともあるほどでした。かなり良くないことも言われましたね。26~27歳の頃までは演技を楽しむことができませんでした。これ以上悪いことを言われるのは嫌だと思い、歯を食いしばって努力しました。今は当時よりは良くなったと思っています。ハハハ。20代が切実さに追われていた時期だったとしたら、数え年で30代となった今は少し気楽になった感じです」現在チェ・ジニョクはソウル警察広報隊に最終合格している。年内には入隊する。「幼い頃から、軍隊が怖いとは思っていませんでした。2年間仕事ができなくなるというのが残念なだけですね。湧き出るように溢れる情熱で、また戻ってきます!」
「エマージェンシー・カップル」視聴率公約の病院ボランティアを暫定的に延期“共に哀悼”
tvN「エマージェンシー・カップル」側が視聴率の公約として掲げていたボランティア活動を暫定的に延期した。18日、tvNの関係者はTVレポートに「17日に決まっていた『エマージェンシー・カップル』チームのボランティア活動のスケジュールが暫定的に延期された」と話した。「エマージェンシー・カップル」出演陣は今年1月、「視聴率が5%以上になると、ボランティア活動をする」という視聴率公約を掲げた。公約通り「エマージェンシー・カップル」の視聴率が今月6日に5%(ニールセン・コリア集計)を越えたため、これを守るためにスケジュールを計画していた。当初は予告していた通りポラメ病院でボランティア活動を行う計画だったが、中止になる可能性もなくはない。ドラマ「エマージェンシー・カップル」は6年前に離婚した夫婦の再会ストーリーを描いた。
「エマージェンシー・カップル」放送終了!結婚、離婚、そして再会…3カップルの恋の行方は?
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。離婚後もやはり愛はあった。愛が花咲く救急室で様々な恋が実った。5日午後、韓国で放送されたtvN「エマージェンシー・カップル」(脚本:チェ・ユンジョン、演出:キム・チョルギュ)の最終話では、オ・チャンミン(チェ・ジニョク)とオ・ジニ(ソン・ジヒョ)、クク・チョンス(イ・ピルモ)とシム・ジヘ(チェ・ヨジン)、ハン・アルム(クララ)とイム・ヨンギュ(ユン・ジョンフン)カップルがハッピーエンドを迎えた。お互いの気持ちを確かめたジニとチャンミンは、積極的に愛情表現をして愛を育んでいった。2人は病院でも素直に気持ちを表現し、かつての過ちを繰り返さないために互いに気を配りながら優しくフォローした。特に、地方へ派遣勤務に行った2人は、まるで新婚夫婦のようにスイートな時間を過ごした。ご飯を食べさせあったり、自転車に乗って一緒に出勤しながら、甘い甘い雰囲気を漂わせた。離婚後、再会したばかりの頃は、敵同士のように何だかんだと揉めていたが、苦難を乗り越えるうちに互いへの気持ちに気づいた。2人は付き合いたての恋人のように、爽やかでスイートなロマンスを育てていった。ジニを諦めたチョンスは、やっとジヘに自分の気持ちを素直に表現することができた。かつて恋人同士だった2人は、再会してからは良い先輩・後輩の関係を維持していた。チョンスはジヘがアメリカに帰らなければならなくなると寂しさを感じ、ジヘに「行ってらっしゃい」と、気持ちを表した。ハン・アルムに片思いしていたイム・ヨンギュは、ついにアルムの答えを得ることができた。アルムは救急室でミスを犯し、激しく傷ついていたヨンギュをフォローし、最終的に彼に心を開いた。救急室を舞台に繰り広げられたチャンミンとジニ、チョンスとジヘ、アルムとヨンギュのロマンスは、生と死が行き来する救急室という空間のため、より危険で、率直で、切なかった。最終的には全員が緊急かつ難しい状況を一緒にくぐり抜けながら、お互いの大切さと愛を悟った。ジニとチャンミン、チョンスとジヘがこれから結婚をするかどうかは分からないが、互いへの気持ちに改めて気づくというハッピーエンドで終了した。「緊急男女」は、6年前に離婚した敵同士のような元夫婦が、病院の救急室で遅咲きのインターンとして再会し、繰り広げられるロマンチックコメディドラマ。5%(ニールセン・コリア、有料フラットフォーム基準)を超える高い視聴率を記録し、大きな人気を集めた。後番組としては俳優ユン・サンヒョン、ソン・ドンイル、MBLAQ イ・ジュンが出演する新金土ドラマ「カプトンイ」が11日から韓国で放送される。
【PHOTO】チェ・ジニョク、ソン・ジヒョ、クララなど「エマージェンシー・カップル」打ち上げに参加
5日午後、チェ・ジニョク、ソン・ジヒョ、パク・ジュングム、クララ、チェ・ヨジン、イ・ソンア、ユン・ジョンフン、チョン・スジンらが、ソウル江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)の某レストランで開かれたドラマ「緊急男女」打ち上げに参加した。ソン・ジヒョ、チェ・ジニョク、チェ・ヨジン、クララなどが出演した「緊急男女」は、6年前に離婚した敵同士のような元夫婦が、病院の救急室で遅咲きのインターンとして再会し、繰り広げられるロマンチックコメディドラマで、5日に韓国で最終回が放送された。
「エマージェンシー・カップル」視聴率5%で放送終了…最後まで視聴率1位を守りぬく
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。tvN「エマージェンシー・カップル」が最後まで視聴率1位を守り続けた。5日に韓国で放送された「エマージェンシー・カップル」の最終話は平均5.0%、最高5.9%を記録し(ケーブル、衛生、IPTV有料プラットフォーム)、同時間帯1位で終了した(ニールセン・コリア、有料プラットフォーム基準)。特に首都圏のオールプラットフォームの使用率では平均6.0%、最高7.3%を記録した。この日の放送では、救急室の男女たちが愛の深さや相手の存在としての重さを感じながら少しずつ成長した。オ・チャンミン(チェ・ジニョク)とオ・ジニ(ソン・ジヒョ)、クク・チョンス(イ・ピルモ)とシム・ジヘ(チェ・ヨジン)カップル、そしてハン・アルム(クララ)に片思いしていたイム・ヨンギュ(ユン・ジョンフン)まで、皆がハッピー・エンドを迎えた。「エマージェンシー・カップル」の後番組「カプトンイ」は韓国で11日午後8時40分から放送される。
「エマージェンシー・カップル」クライマックスを迎えたチョ・ジニョク&ソン・ジヒョのロマンス…結末は?
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。最終回を控えている韓国のケーブルチャンネルtvN金土ドラマ「エマージェンシー・カップル」で、チェ・ジニョクとソン・ジヒョのロマンスが山場を迎え、ハッピーエンドへの道のりを予感させている。4日午後、韓国で放送された「エマージェンシー・カップル」第20話では、お互いへの思いを素直に告白して距離を縮めたオ・チャンミン(チェ・ジニョク)とオ・ジニ(ソン・ジヒョ)の姿が描かれた。また、2人の仲直りを猛反対していたチャンミンの母親ソンスク(パク・ジュングム)が、2人の関係を認め、ハッピーエンドへの期待を高めた。この日同じベッドから起きたチャンミンとジニは、最初はビックリしたが、これを機にお互いへの愛に変わりがないことを確認した。お互いを忘れることができず、新しい出会いに戸惑ってしまう過去の自分に気づいたのだ。特に、離婚に深く傷ついてチャンミンをなかなか受け入れなかったジニは「いつも私の傍で手を繋いで引っ張ってくれる積極的なあなた。私にはないそういう一面を持っている人だから好き」と言い、チャンミンへの思いを素直に打ち明けた。さらにジニは「私も傷口が治りかけているような気がする。これから2人でもっと多くのものを見て、またもっとお互いを大切にすると思う」と告白した。これを聞いて感動したチャンミンは、ジニにお見合いを強要する電話に代わりに出て「ジニは僕と付き合っていますから、もうこんな電話はやめてください」と言って、2人の関係をはっきりしたものにした。そして、2人の仲直りを猛列に反対していたソンスクも、ジニに心を開き、ハッピーエンドを予感させた。一方、クク・チョンス(イ・ピルモ)の切ない片思いは終わりを告げる予定だ。チョンスは、シム・ジヘ(チェ・ヨジン)の話に励まされ、もう一度勇気を出したが、ジニとチャンミンのキスを見て、何も言うことができなかった。tvN金土ドラマ「エマージェンシー・カップル」は、6年前に離婚した夫婦が、病院の救急室でインターンとして再会して繰り広げられる話を描いた21部作のロマンチックコメディードラマだ。毎週金曜、土曜午後8時40分に韓国で放送されている。
「エマージェンシー・カップル」チーム、フィリピン・セブ島へ3泊4日の褒賞休暇に発つ
ケーブルチャンネルtvN金土ドラマ「エマージェンシー・カップル」の制作陣と一部の出演者が、褒賞休暇に発つ。tvN側の関係者は3日午後、マイデイリーとの電話取材を通じて、「『エマージェンシー・カップル』の制作会社と一部の俳優がフィリピンのセブ島に褒賞休暇に発つ。ドラマが人気を得れば褒賞休暇に行くという話をしたが、視聴率が5%を超えて、人気もたくさん得ることができたため3泊4日間の褒賞休暇に行くことになった」と明らかにした。関係者は、「スケジュールの関係で一緒に行けない俳優もいる。ソン・ジヒョとチェ・ジニョクは予定されたスケジュールにより、行けないようだ。イ・ピルモはスタッフたちと一緒に褒賞休暇に発つ予定だ」と述べた。「エマージェンシー・カップル」は人気に支えられ、「歌で応答せよ-エマージェンシー・カップル編」を制作して放送する予定でもある。19日夜11時20分に韓国で放送予定の「歌で応答せよ-エマージェンシー・カップル編」は、ミュージックとトークが一緒になったミュージックトークショーで、先月2月に韓国で放送された「歌で応答せよ1994」の後続編だ。「エマージェンシー・カップル」は、5日に韓国で放送される第21話を最後に終了する。
「エマージェンシー・カップル」ソン・ジヒョ、チェ・ジニョクに聴診器告白“私の心を聞いてみて”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。離婚した男女にも幸せな時代はあった。韓国で29日に放送されたtvN「エマージェンシー・カップル」第18話では、聴診器を使って自身の心を伝えるジニ(ソン・ジヒョ)の姿が描かれた。これまでチャンミン(チェ・ジニョク)から受けた侮蔑感だけを覚えていたジニが幸せだった頃を思い出した。これを通じてジニが気づいたのはチャンミンの苦衷だった。彼女はチャンミンに「私たちが別れる過程で、私は自分だけが被害者だと思い込んでいた気がする。あなたが外でどんなに大変だったか。私は自分の感情だけでいっぱいになってあなたの感情を考えることができなかった」と打ち明けた。しかしジニの続く告白にもかかわらず、チャンミンは彼女の感情が同情だと一蹴した。その揺るぎない反応にジニも自身の感情が何なのか混乱せざるを得なかった。しかしジニは自身の感情を確認した。聴診器を自身の胸に当てることで震える気持ちを伝えるジニの姿が第18話のエンディングを飾った。もちろんドラマはまだ終わっていない。ジニをチャンミンのもとに送って気苦労をするチョンス(イ・ピルモ)とそんな彼に「オ・ジニを逃さないで!」と叫ぶジヘ(チェ・ヨジン)の姿が予告編を飾り、結末に対する好奇心を高めた。