密偵
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ソン・ガンホ「今年の映画賞」で主演男優賞を受賞“映画で世界は変えられる”
俳優ソン・ガンホが男優主演賞を受賞した。18日午後、ソウル中(チュン区) プレスセンターで開かれた韓国映画記者協会が主催する「第8回今年の映画賞」では、ソン・ガンホが映画「密偵」で主演男優賞のトロフィーを手にした。ソン・ガンホは「1本の映画がどうやって世界を変えられるのかと言いますが、僕は違う考えを持っています。僕は映画1本で変えられると思います。もちろんメディアの限界のため、その効果はわずか数日しか続かないとしても、その瞬間、世界は変わっていっていると思います。そうやって少しずつ世界を変えていっていると思います。それが映画の魅力だと思います」と語った。続いてソン・ガンホは「今後も意味があり、価値のある役者として黙々と進んでいきます」と明かし、注目を集めた。
コン・ユ&ソン・イェジン「アジア・フィルム・アワード」で男女主演賞候補に…「お嬢さん」は最多ノミネート
俳優コン・ユとソン・イェジンが「アジア・フィルム・アワード」の男女主演賞候補に名を連ねた。「第11回アジア・フィルム・アワード」は11日、主要部門の候補を発表し、コン・ユとソン・イェジンが男女主演賞候補にノミネートされた。コン・ユは映画「新感染 ファイナルエクスプレス」で主演男優賞候補にノミネートされ、ソン・イェジンは「ラスト・プリンセス」で主演女優賞候補にノミネートされた。パク・チャヌク監督の「お嬢さん」は6つの部門にノミネートされ、最多部門ノミネートに輝いた。「お嬢さん」は助演女優賞(ムン・ソリ) 、新人賞(キム・テリ) をはじめ、脚本賞、編集賞、衣装賞、美術賞など6つの部門の候補に上がった。しかし、最優秀作品賞と監督賞候補には入ることができなかった。「新感染 ファイナルエクスプレス」の躍進も目立つ。「新感染 ファイナルエクスプレス」は「お嬢さん」のバトンを引き継ぎ、5つの部門にノミネートされた。特に、韓国の授賞式ではあまり見ることのなかった俳優コン・ユが「新感染 ファイナルエクスプレス」で堂々と主演男優賞にノミネートされ、視線を引きつけた。「新感染 ファイナルエクスプレス」は主演男優賞をはじめ、助演男優賞(マ・ドンソク) 、編集賞、衣装賞、そして視覚効果賞部門にノミネートされた。12ヶ国34本の映画が15部門の候補に名を連ね、最も多い作品を排出した国は21部門の中国であり、その次が20部門の韓国映画となった。以下は候補作(者) リスト最優秀作品賞:「哭声」(韓国) / 「密偵」(韓国) / 「淵に立つ」(日本) / 「一路順風」(台湾) / 「我不是潘金蓮」(中国)監督賞:ナ・ホンジン(「哭声」) / 深田晃司(「淵に立つ」) / デレク・ツァン (「ソウルメイト」) / フォン・シャオガン(馮小剛) (「我不是潘金蓮」) / ラヴ・ディアス (「The Woman Who Left 」)主演男優賞:マイケル・ホイ(「一路順風」) / コン・ユ(「新感染 ファイナルエクスプレス」) / 浅野忠信 (「淵に立つ」) / ウィルバー・パン (「ミスター・ノー・プロブレム」) / リッチー・レン(「Trivisa」)主演女優賞:ソン・イェジン(「ラスト・プリンセス」) / ファン・ビンビン(范冰冰) (「我不是潘金蓮」) / 黒木華(「リップヴァンウィンクルの花嫁」) / ワイ・インホン(恵英紅)(「ハッピーネス」) / Charo Santos-Concio (「The Woman Who Left 」)助演男優賞:國村隼(「哭声」) / マ・ドンソク(「新感染 ファイナルエクスプレス」) / 綾野剛(「怒り」) / 董成鹏(「我不是潘金蓮」) / ラム・シュー(林雪)(「Trivisa」)助演女優賞:エレイン・ジン(「Mad World」) / ムン・ソリ(「お嬢さん」) / 前田敦子(「モヒカン故郷に帰る」) / シャバーナー・アーズミー(「ナルジャ」) / リン・ホン(「See You Tomorrow」)
第53回大鐘賞映画祭、出席した受賞者は4人だけ…課題が残った授賞式(総合)
第53回大鐘賞映画祭の授賞式が笑ってはすまされない寸劇を演じた。第53回大鐘賞映画祭の授賞式は27日の午後6時からソウル世宗(セジョン) 大学コンベンションホールで行われた。キム・ビョンチャン、コン・ソヨン、イ・テイムがMCを務めた。イ・ビョンホン、ソン・イェジンが男女主演賞を、「哭声/コクソン」が5冠を達成した。昨年大鐘賞映画祭は「出席しない俳優には授賞しない」という発言で出席賞議論を巻き起こした。50年の権威を自ら崩した対価は厳しかった。主要部門の候補の大半が出席せず、跛行の余波は今年まで続いた。授賞式のわずか数日前に候補者に招待状を送ったり、MC交渉にも難航した。見る人も現場にいる人も気まずい授賞式だった。MCとプレゼンターたちは映画祭とは関係のない時間つぶし用のコメントで見る人々を恥ずかしくさせた。代理受賞者もきちんと交渉ができず、現場を訪れた人がそれぞれ異なる部門の受賞をするために何度も舞台に上がる姿を見せた。キム・ファンヒは何と4度も舞台に立った。受賞者のうち、授賞式に出席したのはたったの4人である。イ・ビョンホン(主演男優賞) 、キム・ファンヒ(新人女優賞) 、ウ・ミンホ監督(シナリオ賞) 、イ・ボムス(人気賞) がその主人公だった。主演男優賞のトロフィーを受賞したイ・ビョンホンも真意のある感想を語った。イ・ビョンホンは「僕は20年前に新人賞受賞者として初めて大鐘賞映画祭に出席した。俳優なら誰でも舞台上に立ってみたいと思う名誉のある授賞式だった。ときめき、興奮する気持ちで参加したのを覚えている」と話を始めた。続いてイ・ビョンホンは「賞を受賞することはとても嬉しいが、正直受賞の喜びより気が重かった。大鐘賞映画祭はこれまで問題が多かったし、今も解決されていないことは誰もが感じている」と大鐘賞の権威に対する遺憾を示した。特にイ・ビョンホンは「名誉のある授賞式が今のように不名誉なまま無くなってはいけない。僕が大鐘賞映画祭で感じたときめきを後輩たちにも感じてほしい」と願いを伝えた。人気賞を受賞したイ・ボムスは「親に感謝する。受賞できて本当に嬉しい。この喜びを今家にいる子供たちと分け合いたい」と伝えた。シナリオ賞と監督賞を受賞したウ・ミンホ監督は「監督に不思議な力があるのではないかとも言われるけど、ユン・テホ作家の素晴らしい原作のおかげだ。足りない作品を素敵な演技で満たしてくれた俳優の方々に感謝する」と感想を明かした。授賞式をリアルタイムで見ていたネットユーザーも信じがたいという反応を見せた。「これが授賞式か、新都市発表会か」、「代理受賞授賞式だ」、「これは酷い」などの非難が相次いだ。第52回 大鐘賞映画祭 受賞者(作)リスト最優秀作品賞-「インサイダーズ/内部者たち」監督賞-ウ・ミンホ(「インサイダーズ/内部者たち」)シナリオ賞-ウ・ミンホ(「インサイダーズ/内部者たち」)主演男優賞-イ・ビョンホン(「インサイダーズ/内部者たち」)主演女優賞-ソン・イェジン(「ラスト・プリンセス」) 助演男優賞-オム・テグ(「密偵」)助演女優賞-ラ・ミラン(「ラスト・プリンセス」)新人男性俳優賞-チョン・カラム(「4等」)新人女性俳優賞-キム・ファンヒ(「哭声/コクソン」)新人監督賞-チョ・ジョンレ(「鬼郷」)撮影賞-ホン・ギョンピョ(「哭声/コクソン」) 編集賞-キム・ソンミン(「哭声/コクソン」)照明賞-キム・チャンホ(「哭声/コクソン」)音楽賞-チェ・ヨンラク(「ラスト・プリンセス」)衣装賞-クォン・ユジン(「ラスト・プリンセス」)美術賞-チョ・ファソン(「密偵」)技術賞-チョ・ヨンソク(「大虎」)企画賞-キム・ウォングク(「インサイダーズ/内部者たち」)レコーディング賞-キム・シニョン(「哭声/コクソン」)」ニューライジング賞-キム・ヒジン(「オペレーション・クロマイト」)、チェ・リ(「鬼郷」)功労賞-ユン・サムユク人気賞-イ・ボムス(「オペレーション・クロマイト」)
「新感染 ファイナルエクスプレス」から「哭声」まで…2016年韓国映画興行TOP10を発表!
2016年は韓国映画の強勢が際立った。昨年に比べ1000万の観客を動員した作品数は減ったが、今年の興行10位以内に入った韓国映画は全部で8編だった。災難劇、時代劇、コメディなど多彩なジャンルが世に出た。コン・ユは「新感染 ファイナルエクスプレス」と「密偵」で忠武路(チュンムロ:韓国の映画界) で存在感を表し、ソン・イェジンは「ラスト・プリンセス」で男優にも引けを取らない底力を発揮した。「新感染 ファイナルエクスプレス」(1156万5479人、7月20日公開)今年の夏はゾンビが人々を虜にした。「新感染 ファイナルエクスプレス」は今年公開した作品の中で唯一1000万人の観客を突破した作品だ。「豚の王」、「フェイク」でアニメーションを演出したヨン・サンホ監督の初めての実写映画で、釜山行き列車に乗った人々がゾンビに対抗して生き残ろうとする激しい死闘を収めた。韓国で初めて試みたゾンビ物で、カンヌ国際映画祭ワールドプレミアで上映され絶賛を受けた。コン・ユ、マ・ドンソク、チョン・ユミ、チェ・ウシク、ソヒ、キム・ウィソンらは1千万人を呼ぶ俳優に登板した。「華麗なるリベンジ」(970万7581人、2月3日公開)カン・ドンウォンとファン・ジョンミンのブロマンス(男同士の友情) が際立っていた。殺人の寃罪をこうむって収監された検事と前科9犯のイケメン詐欺師の合同作戦を描いた犯罪娯楽映画だ。昨年「黒い司祭たち」で司祭服ファンタジーを見せたカン・ドンウォンは、デニムルックを連想させる囚人服のファッションで話題を呼んだ。ここにカン・ドンウォンがブンバスティクの歌に合わせコミカルなダンスが見れるということもヒットに繋がった。「華麗なるリベンジ」を通じてカン・ドンウォンは自身の興行記録を新しく更新した。「密偵」(750万101人、9月7日公開)コン・ユが再びやり遂げた。「密偵」は日本統治時代、日本の主要施設を破壊するために中国上海から京城(今のソウル) へと爆弾を持ち運ぼうとする義烈団(ウィヨルダン) と、これを追う日本警察との暗闘や懐柔、かく乱作戦を描いた。キム・ジウン監督が2010年の映画「悪魔を見た」以後に公開した韓国長編映画だ。韓国映画界を代表するスタイリストとして選ばれるキム監督は、「密偵」を通じて韓国型ノワールという独自のジャンルを構築した。「トンネル」(712万508人、8月10日公開)ハ・ジョンウの底力が輝いた。崩れたトンネルの中に孤立した平凡な家長と、彼の救助を巡るトンネルの外のストーリーを描いた災難劇で、無責任な政府と官僚、大衆の利己心など大韓民国の現実を表した。ハ・ジョンウは「トンネル」を通じて「テロ、ライブ」に続き1人災難劇の神髄を見せた。「オペレーション・クロマイト」(704万7644人、7月27日公開)朝鮮戦争の勝敗を左右した仁川上陸作戦を取り扱った映画だ。仁川上陸作戦の成功の土台となった海軍諜報部隊のX線作戦を描き興行に成功した。実話を土台にした緊張感あふれる情報戦と、「96時間」で有名なリーアム・ニーソンがマッカーサー将軍役で出演した。「LUCK-KEY/ラッキー」(697万4996人、10月13日公開)ユ・ヘジンにしかできないコミカルな演技は最高だった。ユ・ヘジンがワントップで乗り出した「LUCK-KEY/ラッキー」は、コメディ映画の興行歴史を再び書きなおした。ユ・ヘジンは銭湯で石鹸を踏んで倒れてしまった冷徹な殺し屋で、突然無名俳優の生活を送ることになるヒョンウク役を演じ特有の平然さを見せつけた。最近ではなかなかないコメディジャンルに俳優ユ・ヘジンの力が加えられ関心を集めた。「哭声」(687万9908人、5月12日公開)「チェイサー」、「哀しき獣」等を演出したナ・ホンジン監督が制作した「哭声」は、今年1年最高の問題作だった。ある村に見慣れない外国人が現れた後、広がる謎の連続殺人事件を扱った作品で、結末の論争が熱かった。外国人役で出演した日本俳優の國村隼が熱い関心を集め、何が大事なんだい等の流行語を残した。「ラスト・プリンセス」(559万9229人、8月3日公開)「ラスト・プリンセス」は満13才の幼い年齢で強制で日本留学に行った徳恵翁の人生を描いた。ソン・イェジンは今年1年、韓国映画界の女風を先導した。今年の夏に公開した「オペレーション・クロマイト」「トンネル」等との競争でも遅れをとらない姿を見せ、ソン・イェジンは名実共に忠武路(チュンムロ:韓国映画界) 興行を保証して見せた。ソン・イェジンは「ラスト・プリンセス」を完成させるため、10億ウォンを投資するなど熱意を見せた。「お嬢さん」(428万7839人、6月1日公開)英国小説「フィンガー・スミス」を原作にしている。1930年代日本統治時代、朝鮮を背景に莫大な財産を相続することになったお嬢さん、伯爵、下女、後見人が互いを騙しては騙されるストーリーを収めた。キム・テリという傑出した新人を発見し、キム・ミニは美貌から演技まで成長した演技力で評団から絶賛を受けた。パク・チャンウク監督のフィルモグラフィーの史上最多観客を記録し、海外のマスメディアから賛辞を受け興行と作品性の二兎を得た。「鬼郷」(358万7173人、2月24日公開)旧日本軍による慰安婦被害者の実話を扱った映画「鬼郷」は、構想から映画制作まで12年かかった作品で、全体制作費の50%以上である12億ウォンを小額投資家の後援型クラウドファンディングから調達した。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「ドクター・ストレンジ」は、867万7249人、544万5144人の観客を動員し全体の映画興行で3位と9位に登板した。
イ・ビョンホン&ソン・ガンホ、大鐘賞映画祭で激突…「哭声」は最多ノミネート
俳優イ・ビョンホンとソン・ガンホがもう一度大鐘賞映画祭で激突する。第53回大鐘賞映画祭は16日、公式サイトを通じて各部門の候補を発表した。最も関心を集めている主演男優賞候補は、映画「インサイダーズ/内部者たち」のイ・ビョンホンと「密偵」のソン・ガンホをはじめ、「トンネル」のハ・ジョンウ、「哭声」のクァク・ドウォン、そして「隻眼の虎」のチェ・ミンシクがノミネートされた。今年「インサイダーズ/内部者たち」で各種の授賞式のトロフィーを独占したイ・ビョンホンが大鐘賞まで手に入れることができるのか関心が高まっている。最多ノミネートに輝いた作品は、ナ・ホンジン監督の「哭声」だ。「哭声」は最優秀作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、企画賞、シナリオ賞、照明賞、撮影賞、音楽賞、編集賞、美術賞、録音賞、技術賞、新人女優賞など、15の部門にノミネートされた。以下は候補作(者)◆ 最優秀作品賞 「哭声」、「インサイダーズ/内部者たち」、「隻眼の虎」、「ラスト・プリンセス」、「密偵」 ◆ 監督賞 ナ・ホンジン(「哭声」)、ウ・ミンホ(「インサイダーズ/内部者たち」)、イ・イルヒョン(「華麗なるリベンジ」)、ホ・ジノ(「ラスト・プリンセス」)、キム・ジウン(「密偵」) ◆ 主演男優賞クァク・ドウォン(「哭声」)、チェ・ミンシク(「隻眼の虎」)、イ・ビョンホン(「インサイダーズ/内部者たち」)、ハ・ジョンウ(「トンネル」)、ソン・ガンホ(「密偵」)◆ 主演女優賞ペ・ドゥナ(「トンネル」)、ユン・ヨジョン(「ケチュンばあちゃん」)、イ・テラン(2度目の二十歳)、ソン・イェジン(「ラスト・プリンセス」)、シム・ウンギョン(「少女は悪魔を待ちわびて」)、カン・イェウォン(「消された女」)◆ 助演男優賞ファン・ジョンミン(「哭声」)、オ・ダルス(「トンネル」)、イ・ギョンヨン(「インサイダーズ/内部者たち」)、ユン・ジェムン(「ラスト・プリンセス」)、オム・テグ(「密偵」)◆ 助演女優賞チョン・ウヒ(「哭声」)、イ・エル(「インサイダーズ/内部者たち」)、ソン・スク(「帰郷」)、ラ・ミラン(「ラスト・プリンセス」)、ハン・ジミン(「密偵」)◆ 企画賞ナ・ホンジン(「哭声」)、チョ・ジョンレ(「帰郷」)、チョン・ジウ(「4等」)、キム・ウォングク(「インサイダーズ/内部者たち」)、キム・ウォングク(「ラスト・プリンセス」)◆ シナリオ賞ナ・ホンジン(「哭声」)、パク・フンジョン(「隻眼の虎」)、チョン・ジウ&キム・ミナ(「4等」)、ウ・ミンホ(「インサイダーズ/内部者たち」)、イ・ジミン&キム・ジウン&パク・ジョンデ(「密偵」)◆ 照明賞「哭声」、「阿修羅」、「インサイダーズ/内部者たち」、「ラスト・プリンセス」、「密偵」◆ 撮影賞「哭声」、「阿修羅」、「インサイダーズ/内部者たち」、「古山子 大東輿地図」、「密偵」◆ 音楽賞「哭声」、「オペレーション・クロマイト」、「インサイダーズ/内部者たち」、「ラスト・プリンセス」、「密偵」◆ 編集賞「哭声」、「阿修羅」、「トンネル」、「インサイダーズ/内部者たち」、「密偵」◆ 衣装賞「隻眼の虎」、「オペレーション・クロマイト」、「古山子 大東輿地図」、「ラスト・プリンセス」、「密偵」◆ 美術賞「哭声」、「阿修羅」、「隻眼の虎」、「ラスト・プリンセス」、「密偵」◆ 録音賞「哭声」、「阿修羅」、「隻眼の虎」、「インサイダーズ/内部者たち」、「密偵」、「オペレーション・クロマイト」◆ 技術賞「哭声」、「隻眼の虎」、「トンネル」、「オペレーション・クロマイト」、「ラスト・プリンセス」◆ 新人監督賞チョ・ジョンレ(「帰郷」)、イ・イルヒョン(「華麗なるリベンジ」)、モ・ホンジン(「少女は悪魔を待ちわびて」)◆ 新人男優賞キム・ヒジン(「オペレーション・クロマイト」)、SHINeeのミンホ(「ケチュンばあちゃん」)、ユ・ジェサン(「4等」)、チョン・ガラム(「4等」)、イ・サンユン(「消された女」)◆ 新人女優賞キム・ファンヒ(「哭声」)、カン・ハナ(「帰郷」)、チェ・リ(「帰郷」)、イ・スルビ(「ケチュンばあちゃん」) /
第37回青龍映画賞、本日(25日)開催…史上最高のスターたちが集結
2016年の青龍映画賞は史上最高のスターたちの戦争が予想される。25日午後、ソウル慶煕(キョンヒ) 大学平和の殿堂で開かれる第37回青龍映画賞には多数のスターたちがレッドカーペットの上を歩き、トロフィーを巡る激しい競争が予告された。今年の青龍映画賞の主演男優賞は映画「密偵」のソン・ガンホ、「インサイダーズ/内部者たち」のイ・ビョンホン、「阿修羅」のチョン・ウソン、「トンネル」のハ・ジョンウ、「哭声」のクァク・ドウォンなどがノミネートされた。これに先立ってイ・ビョンホンが「インサイダーズ/内部者たち」で各種授賞式を席巻し、受賞の雰囲気がイ・ビョンホンの方に流れていたが、他の俳優らの活躍も眩しく、容易に予測はできないという判断だ。ソン・ガンホは義烈団(ウィヨルダン:武装独立運動団体) のストーリーを描いた「密偵」で日本警察イ・ジョンチュル役を務め、「グッド・バッド・ウィアード」のキム・ジウン監督と再会し、コミカルさと真剣の間を行き来しながら観客を楽しませた。「密偵」は信頼できるソン・ガンホの力で累積観客数750万人を動員した。チョン・ウソンは「阿修羅」を通じて「ビート」のキム・ソンス監督と再会し、友情と復讐を見せた。「トンネル」のハ・ジョンウは1人劇の達人らしい名演技を、「哭声」のクァク・ドウォンも疑いを確信に変える底力を見せ、カンヌ国際映画祭で好評を得た。青龍映画賞の主演女優賞の候補も華やかだ。「バッカス・レディ」のユン・ヨジョン、「お嬢さん」のキム・ミニ、「ラスト・プリンセス」のソン・イェジン、「最悪の一日」のハン・イェリ、「グッバイシングル」のキム・ヘスがその主人公だ。ユン・ヨジョンは「バッカス・レディ」で第20回モントリオールファンタジア国際映画祭の主演女優賞と第10回アジア太平洋スクリーンアワードで審査委員大賞を受賞した。「お嬢さん」のキム・ミニはホン・サンス監督との不倫スキャンダル以来公の場に出席せず、今回の青龍映画賞に出席するかどうかに注目が集まっている。またソン・イェジンは最近、映画評論家たちが与える韓国映画評論家協会賞で主演女優賞を受賞し、釜日(プイル) 映画賞でも受賞の光栄を手にした。ソン・イェジンは男優らに視線が集中した映画界の雰囲気の中で女優のプライドを守っているという評価を得ている。また候補者の中で最も若いハン・イェリ、そして「グッバイシングル」でわがままなトップスター役で演技変身を図ったキム・ヘスまで、金曜日の夜を彩る予定だ。第37回青龍映画賞は本日(25日) ソウル・慶煕大学平和の殿堂で開かれ、午後8時からSBSにて生中継される。
第37回青龍映画賞の候補作を発表…「哭声」&「新感染 ファイナルエクスプレス」が接戦に
第37回青龍映画賞が候補作を発表した。主催側は7日、今年の青龍映画作の候補作にノミネートされたラインナップを公開した。発表によると、今年1年間観客と評論家から好評を受けた21本の韓国映画が最終的な候補作に名を連ね、激しい競争が予想される。25日、ソウル慶煕(キョンヒ) 大学平和の殿堂で開催される第37回青龍映画賞では、18部門で授賞が行われる。今月3日に発表された候補作は、チョンジョンウォン人気スター賞とチョンジョンウォン短編映画賞、韓国映画最多観客賞を除く15部門で、2015年10月9日から2016年10月9日まで公開された韓国映画を対象に、映画業界各分野の専門家によるアンケート調査とインターネット投票の結果をまとめて、2016年韓国映画を輝かせた作品や情熱的な映画人を厳選した。今年の映画賞では映画「哭声」が最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、新人女優賞など11部門にノミネートされ、その後を追って観客1000万人を動員した映画「新感染 ファイナルエクスプレス」が9つの部門(10個の候補) 、「お嬢さん」が8部門、「密偵」が7部門にノミネートされ、激しい競争を予告している。また、「トンネル」と「インサイダーズ/内部者たち」が6部門に、「プリースト 悪魔を葬る者」と「阿修羅」が5部門にノミネートされた。また、「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」が4部門に、「グッバイシングル」「ラスト・プリンセス」が2部門にノミネートされた。その他にも「華麗なるリベンジ」「網」「グローリーデイ」「帰郷」「私一人で休暇」「消された女」 「スチールフラワー」「私たち」「バッカス・レディ」「最悪の一日」がそれぞれ1つの部門にノミネートされた。今年は最優秀作品賞に「哭声」「インサイダーズ/内部者たち」「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」「密偵」「新感染 ファイナルエクスプレス」「お嬢さん」など6つの作品が候補となり、注目を浴びている。韓国の映画関係者と映画ファンに一番信頼される映画賞として定着した「青龍映画賞」は、授賞式が終わった後、審査委員の審査結果を公開し、毎年公正かつ信頼される韓国最高の映画賞になるための努力を惜しまないでいる。第37回青龍映画賞は、韓国映画を愛する観客と良い映画を作った各分野最高の映画関係者が集まり、韓国映画の1年を祝って励ます韓国映画フェスティバルの夜になり、授賞式はSBSを通じて午後8時45分から生中継される。本授賞式に先立ち、第37回青龍映画賞の候補作を無料で鑑賞できる「候補作上映祭」が11月9日から11月18日までCGV汝矣島(ヨイド) 店で開催される。
「韓国映画評論家協会賞」受賞者と作品を発表…男優賞イ・ビョンホン&女優賞ソン・イェジン
韓国映画評論家協会(会長:チョン・ジェヒョン) の映画評論家協会賞の受賞者が決まった。キム・ソンギュン、オム・ジウォンの司会で行われる授賞式では、キム・ジウン監督の「密偵」が作品賞のほかに音楽賞の2部門で受賞を果たし、「荊棘の秘密」は監督賞と女優賞の2部門で受賞した。競合が激しかった男優賞はウ・ミンホ監督の「インサイダーズ/内部者たち」で熱演したイ・ビョンホンが受賞に輝き、女優賞は「荊棘の秘密」「ラスト・プリンセス」の2本で活躍したソン・イェジンが「荊棘の秘密」で受賞に輝いた。「スチールフラワー」で懇親の演技を披露したチョン・ハダムが新人女優賞を受賞し、残念ながら今年は新人男優賞の受賞者はいなかった。今年の話題作だった「新感染 ファイナルエクスプレス」は技術賞を、「お嬢さん」は撮影賞を受賞した。イム・グォンテク監督は韓国映画に貢献した業績を認められ、功労映画人賞を受賞し、国際批評家連盟韓国本部賞は、シンプルなモノクロの映像美が際立つ「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」のイ・ジュンイク監督が獲得した。4つの企業、劇場と協議して決定する独立映画支援賞は、自主制作映画の上映館が不足し、公開(または複数公開) が難しくなっていく状況で、格別な支援、発掘の意味を持つ賞で、CJ(ムービーコラージュ)、白頭大幹(アートハウスモモ)、アットナイン(Artナイン)、インディースペースなど、計4つの企業と劇場が特別賞に参加する。今回は「蜘蛛の地」を演出したキム・ドンリョン&パク・ギョンテ監督が受賞に輝いた。韓国映画評論家協会は、全体会議で開催された21日の本審審査会議で受賞者、受賞作を選定し、今年で第36回を迎える授賞式をキム・ソンギュンとオム・ジウォンの共同司会で11月8日午後6時30分ソウルプレスセンターで開催する。部門別授賞者(作)リスト◆最優秀作品賞:「密偵」◆監督賞: 「荊棘の秘密」◆功労映画人賞:イム・グォンテク◆脚本賞:「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」◆男優賞:イ・ビョンホン(「インサイダーズ/内部者たち」)◆女優賞:ソン・イェジン(「荊棘の秘密」)◆新人女優賞:チョン・ハダム(「スチールフラワー」)◆新人男優賞:なし◆新人監督賞:ユン・ガウン(「私たち」)◆撮影賞:チョン・ジョンフン(「お嬢さん」)◆技術賞:クァク・テヨン(特殊扮装、「新感染 ファイナルエクスプレス」)◆音楽賞:mog(「密偵」)◆国際批評家連盟韓国本部賞:イ・ジュンイク監督(「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」)◆新人評論賞:未定◆独立映画支援賞:キム・ドンリョン&パク・ギョンテ監督◆映画評論家10選:韓国映画評論家協会(映画評論家評)選定10大映画(順不同)「荊棘の秘密」「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」「哭声」「お嬢さん」「新感染 ファイナルエクスプレス」「インサイダーズ/内部者たち」「密偵」「トンネル」「私たち」「阿修羅」
米アジアンワールドフィルムフェス、韓国映画5作品上映
米ロサンゼルスで24日から来月1日(現地時間) に開催される映画祭「第2回アジアンワールドフィルムフェスティバル」で韓国映画を集中的に紹介する「コリアンフィルムデーズ」が開かれる。コリアンフィルムデーズは配給会社のCJエンターテインメントが主催し、ロサンゼルスの韓国文化院が主管する。25日から1週間、キム・ジウン監督の「密偵」(以下は原題)、キム・ソンス監督の「阿修羅」、カン・ウソク監督の「古山子 大東輿地図」、ユン・ガウン監督の「私たち」、イ・ジェハン監督の「オペレーション・クロマイト」の5作品が上映される。このうち「密偵」は大賞に、「古山子 大東輿地図」と「私たち」は賞金1万ドル(約100万円) の人道主義賞にノミネートされたほか、「オペレーション・クロマイト」はクロージング作品に選ばれた。
ソン・ガンホ&コン・ユ主演映画「密偵」45ヶ国・地域で上映へ
韓国映画「密偵」(原題) がブラジル、オーストラリア、香港、台湾、スペイン、ポルトガルなど45ヶ国・地域で上映される。ワーナー・ブラザースコリアが29日発表した。これらの国・地域の配給会社は同作の劇場公開を前提に契約を結んだ。ドイツ、英国、日本などでは複数のバイヤーが権利獲得を争っているという。同作は、日本統治時代の1920年代を背景に、日本の主要施設を破壊するため上海から京城(現ソウル) に爆弾を運ぶ抗日武装独立運動団体「義烈団」と、義烈団を追う日本の警察との暗闘を描いた。俳優ソン・ガンホが朝鮮人の日本の警察、イ・ジョンチュルを、コン・ユが義烈団のリーダー、キム・ウジンを演じた。韓国では7日に公開され、観客動員数の累計が27日に700万人を超えた。23日には北米でも公開された。
ソン・ガンホ&コン・ユ主演「密偵」動員観客数700万人を突破…感謝の記念ショットを公開
映画「密偵」(監督:キム・ジウン、制作:映画社グリム、配給:Warner Bros. Korea) が27日の午後4時15分、動員観客数700万人を突破した。公開4日目に100万人、5日目に200万人、8日目に300万人、10日目に400万人、11日目に500万人、12日目に600万人の観客動員数を記録、歴代秋夕(チュソク:日本のお盆にあたる韓国の祭日) 連休の観客動員数2位にランクインした「密偵」が、公開21日目である27日の午後4時15分、700万人を突破した。特に作品ごとに最高の演技で観客たちの信頼に応える俳優ソン・ガンホは、朝鮮人日本警察イ・ジョンチュルに変身、現実の生存と愛国の大義の間で葛藤するキャラクターの複合的な心理変化を深みのある演技で表現、韓国映画史上、最も立体的なキャラクターを誕生させた。ここに多彩なキャラクターで観客たちの心を捉えたコン・ユは、義烈団(ウィヨルダン) の新しいリーダーキム・ウジンに変身、ソン・ガンホと敵と同僚の関係を行き来しながらまるで、綱引きをするように緊張感を与え、完璧な演技呼吸を披露した。それだけではなく、しつこく義烈団を追う日本警察の橋本役を完璧に演じ、強烈な存在感をアピールしたオム・テグを皮切りに、大胆な行動力を誇示する女性義烈団員ヨン・ゲスン役のハン・ジミン、冷静なカリスマ性を誇示する核心義烈団員チョ・フェリョン役のシン・ソンロクまで、ベテラン俳優たちの渾身の力を込めた演技を通じて、観客たちに圧倒的な没入度を与える。「密偵」は1920年代末、日本の主要施設を破壊するために、上海から京城(キョンソン、ソウルの旧称) に爆弾を搬入しようとする義烈団と、これを追う日本警察の間のスリル満点の暗闘と懐柔、かく乱作戦を描く作品だ。
「密偵」 ソン・ガンホ、時代の顔になるまで
「千の顔」。ありきたりだが、このニックネームほどソン・ガンホをうまく表現できる単語が他にあるだろうか? ソン・ガンホは映画「密偵」(監督キム・ジウン、制作:映画社グリム、Warner Bros. Korea) を通じて、混沌の時代を代表する顔を見せた。ソン・ガンホは、1920年代の日本植民地時代、抗日と親日の境界線で苦悩するイ・ジョンチュルの役を演じた。生存と愛国心の間で葛藤するイ・ジョンチュルは、ソン・ガンホという俳優と出会い、時代の顔になった。「作品ごとに、自身の限界を跳び越えている」と評価したキム・ジウン監督の話のように、ソン・ガンホは今回も「名不虚伝(名声は無駄に広がらないの意味)」の演技力で観客の視線を奪った。実際役の顔になるまで、計り知れない努力を繰り返すというソン・ガンホの話を聞いてみた。―マスコミの試写会で、密偵は重要な映画ではないと述べた。ソン・ガンホ:密偵を探す映画ではない。密偵という言葉が生じるしかない、そんな時代の痛みが込められている。それが、この映画が最終的に伝えたいことだ。―「密偵」を選択した理由は?ソン・ガンホ:「弁護人」「使徒」「密偵」、そして今撮っている「タクシー運転手」まで、近代史や時代劇など、歴史的な事件を入れた映画を撮り続けているが、意図したことではない。俳優ソン・ガンホでなく自然人ソン・ガンホは、子供の頃から歴史が好きで好奇心が多かった。だがわざとそのような作品を選んだのではないと言いたい。このような演技をしたいというよりは、その時その時の状況によって変わる。日本植民地時代を扱ったドラマや映画は結構多い。「密偵」だけが持っている見解が、新たな地点に近づいた。イ・ジョンチュルのような灰色分子(思想や所属などが明らかでない人) が、どのように暮らし変化していくかという話を通じて、その時代の痛みを伝えることができるだろうと思った。作品を選ぶ時、この話が初めてかどうかというより、何を話し、どんな視線が込められているかを主に見る。―「密偵」は「暗殺」とも比較される。ソン・ガンホ:「暗殺」は面白かった。みんな親しい俳優、監督なので、打ち上げの席にも明け方までいた記憶がある。しかし「密偵」は「暗殺」と異なる点がある。日本植民地時代に向ける視線が違う。イ・ジョンチュルに代表されるような、心の内が分からない人物が、苦悩し葛藤する数多くの姿を通じて、その時代を表現したのが魅力的だった。―イ・ジョンチュルは、義烈団(満州で組織化された朝鮮独立運動団体) と日本の警察のどっち側に立つのか、ミステリアスな義烈団の実行要員ファン・オクをモデルにしている。ソン・ガンホ:「密偵」は全くでたらめな話ではない。実在した人物、実際にあった事件をドラマチックに構成した。パク・フィスンが演じたキム・ジャンオクのモデルになったキム・サンオク烈士は、実際に1千人を越える日本警察に追われたという。瓦の家を神出鬼没(自由自在に現れたり隠れたりすること) するように動き回っていたという。そうして勇ましく立派に戦死した。だが「密偵」は、ファン・オクの一代記を描いている映画ではない。彼の歴史的判断は重要ではない。だからその部分では大きく悩みはしなかった。―イ・ジョンチュルがどちら側なのかはっきりとしない感じだった。ソン・ガンホ:キム・ジウン監督の意図的な設定だった。イ・ジョンチュルは悪辣な日帝の手先でいるが、可能性を見せる事件を通じて突如変わったりすると、この映画の魅力が半減したはずだ。しかしイ・ジョンチュルは、葛藤と苦悩の痕跡はずっと残している。日本の警察の服を着ているけれど人間的な苦悩をする。そうするうちにチョン・チェソン(イ・ビョンホン) と出会って気持ちが揺れることになり、ヨン・ゲスン(ハン・ジミン) を通じてイ・ジョンチュルの人生の方向が決まることになった。―「密偵」で最も記憶に残るシーンがあるか?ソン・ガンホ:西大門(ソデムン) 刑務所で死体を見た場面。死体を引っ張っていく姿をイ・ジョンチュルが見るのだが、キム・ジウン監督の独特の表現法が溶け込んでいる。そこで死んでいる女の顔を見せている。いくらでも刺激的に演出できるはずだが、小さい手を見せた。これは、女性の手でなく、最も助けを受けなければならない、手を掴んであげなければならない手だったのではないかと思う。無力な国の象徴だ。イ・ジョンチュルが苦しがったのは、一人の生命よりその小さい手ひとつを掴んであげれなかった悔恨の苦闘じゃなかっただろうかと。個人的にこの映画のクライマックスはその場面だと思う。―イ・ジョンチュルという人物を演じる際、最も重要だと考えた点はあるか?ソン・ガンホ:人物自体が混乱の塊だ。こちらでも、あちらでもない。どんなシーンでも、存在感がずっと生き続ける必要があった。キャラクターの「テンション」を維持するために努め、それを最も重要に思った。―作品ごとに違う顔になる。配役の顔を作るのに、どれほど時間がかかるのか?ソン・ガンホ:作りたいからと作れるものではない。自分自身が溶け込んでいくとでも言おうか。「使徒」を決めた後、2ヶ月ほど時間があいて怖くなった。王というキャラクターも初めてだが、色々な人が出てきて状況を作るのではなく、父子間の話をしているので、それ自体が上手く入ってこなかった。後輩を連れて、2度にわたって個人的に練習しに行ったりもした。1回目の後は自信がついたが、ある瞬間その自信がなくなってしまった。それで再び行った。その作品を受け入れて、そこに入るための努力をしている。映画が完成される頃には、映画の雰囲気が顔に現れてくるようだ。