パク・ジョンボム
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ハン・ヒョジュ&パク・ソダム&ハン・イェリら「釜山国際映画祭」のレッドカーペットに出席
女優パク・ソダムとハン・イェリ、ハン・ヒョジュらが第21回釜山(プサン) 国際映画祭(BIFF) のレッドカーペットに出席する。釜山国際映画祭は4日、報道資料を通じて6日開催される開幕式レッドカーペットの出席者リストを公開した。このリストによると、アン・ソンギ、イム・グォンテク、カンシン・ソンイルなど、映画界の元老たちも出席する。また、開幕式の司会を担当するソル・ギョングとハン・ヒョジュ、開幕作に選ばれた「春の夢」のチャン・リュル監督、ハン・イェリ、ヤン・イクチュン、パク・ジョンボム、「季節の変わり目」に出演したペ・ジョンオク、チ・ユンホ、「プリースト 悪魔を葬る者」で印象的な演技を披露したパク・ソダム、「網」で戻ってきたキム・ギドク監督と出演したアン・ジヘ、キム・ヨンミン、チェ・グィファ、「コーヒーメイト」で共演したオ・ジホ、ユン・ジンソらが開幕式のレッドカーペットを歩く。韓国の映画業界の関係者だけではなく、海外の映画関係者も開幕式のレッドカーペットを訪れる。「怒り」のイ・サンイル監督と渡辺謙、「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督と長谷川博己らも出席する予定だ。釜山国際映画祭は6日開幕し、15日閉幕する。
釜山国際映画祭が10月6日開幕へ…オープニング作はチャン・リュル監督の「春の夢」
チャン・リュル監督の「春の夢」が、10月6日に開幕する第21回釜山(プサン) 国際映画祭のオープニング作として上映を確定した中、7日俳優たちのアンサンブルが期待される神秘的な雰囲気の予告ポスターが公開された。「春の夢」は独特なオーラを放つ3人の男イクチュン、ジョンボム、ジョンビンと、見るだけでドキドキする彼らの女神イェリが夢見る、彼らが生きる世界を描いた映画だ。ベルリン国際映画祭、ベネチア国際映画祭など世界3大映画祭が愛する世界的な映画人チャン・リュル監督は、パク・ヘイル、シン・ミナ主演の「慶州(キョンジュ)」で映画空間の美学を披露すると同時に、大衆的な感覚で観客と交流しようとした。彼の10作目の長編映画「春の夢」でも監督は、ソウルだがソウルらしくない、現在だが現在らしくない、妙な雰囲気を醸し出す水色(スセク) という場所を通じて、登場人物との旅程を共にし、彼らの描写を様々な質感で表現する。そこにヤン・イクチュン、パク・ジョンボム、ユン・ジョンビン監督とハン・イェリが、それぞれ自身の名前と同名のキャラクターを演じ、予測できない組み合わせで期待を高めている。また、チャン・リュル監督と前作で縁のあるシン・ミナ、ユ・ヨンソク、キム・ウィソン、キム・テフンなど豪華なラインナップの特別キャストが加わり、映画に対する好奇心を煽っている。映画の内容と同じくらい、予告ポスターもまた目を引く。映画的な空間が与える描写とキャラクターの個性がよく表れている予告ポスターは、ソウル上岩洞(サンアムドン) の先端地区、デジタルメディアシティ(DMC) と向かい合っている水色駅周辺のビルの屋上にいる彼らの姿を収めている。ビルが並ぶDMCを眺めるイクチュン、ジョンボム、ジョンビンと、彼らと違う方向に立ち1人だけ考えに浸っているイェリの姿は、「バカみたいな夢を見た」という文言と映画のタイトルと絶妙に調和しており、彼らのストーリーに好奇心をそそられる。また、ポスターを通じて、外見だけでも周辺を圧倒する独特な魅力の持ち主たちの3人の男性たちと、彼ら全員が好きで大切に思うイェリのキャラクターが表現されている。モノクロ映画だけが持つ、奥深く神秘的な雰囲気を醸し出す予告ポスターを公開した、映画人チャン・リュル監督の10作目の長編映画「春の夢」は、10月韓国で公開される予定だ。
「第3回野の花映画賞」授賞式を開催…男女主演賞にチョン・ジェヨン&イ・ジョンヒョン(総合)
「第3回野の花映画賞」が映画「生きる」のパク・ジョンボム監督に大賞が渡され、祝祭の幕を閉じた。7日午後7時、ソウル南山(ナムサン) にある文学の家で「「第3回野の花映画賞」」授賞式が開かれ、映画「生きる」の演出兼主演のパク・ジョンボム監督が最高賞の大賞を受賞した。大賞の栄光を得た、パク・ジョンボム監督は「今はたくさんの不条理な事が起きているけれど、そういう物事にたくさんの関心を持って欲しい」と感想を伝えた。男女主演賞は映画「今は正しくあの時は間違い」のチョン・ジェヨンと「誠実な国のアリス」のイ・ジョンヒョンに輝いた。チョン・ジェヨンは「余裕がなかったからか商業映画に手当たり次第出演していた。この場に立って、どこか申し訳ない気がする」と述べ、「独立映画を見たりもするが、IPTVで主に見た。これからはインディースペイス(独立映画専用館) など、劇場に直接足を運んで見るようにしたい」と感想を述べた。イ・ジョンヒョンは「青龍映画賞で主演女優賞をもらうぐらい嬉しい」と述べ、「独立映画の環境がとても劣悪だ。『誠実な国のアリス』を撮った時もとても大変だったが、才能寄付をしてくださった俳優の方々、スタッフに感謝の思いを伝えたい」と明らかにした。映画「マドンナ」は監督賞(シン・スウォン) と新人俳優賞(クォン・ソヒョン) の二冠王の栄誉を得た。助演賞は映画「In Her Place」のキル・ヘヨンが受賞した。またドキュメンタリー監督賞は映画「泣き虫ボクシング部」のイ・イルハ監督に、劇映画新人監督賞は映画「ソーシャルフォビア」のホン・ソクジェ監督に、シナリオ賞は「鳥類人間 (The Avian Kind)」のシン・ヨンシク監督がそれぞれ受賞した。一方この日、助演賞にノミネートされ、舞台に上がったクォン・ヘヒョは「私は釜山(プサン) 国際映画祭から資格のない人間だという話を聞きましたが、こうしてノミネートされてもいいのかわからない」と述べ、「最後まで釜山国際映画祭を守ってほしい」とし最近トラブルの起きている、釜山国際映画祭の事態に忠告を加え、目を引いた。最近釜山市は釜山国際映画祭の新規諮問委員68名を認定することが出来ないとのことで、法的対応に踏み切った状態にある。新規諮問委員として委任された映画人はクォン・ヘヒョをはじめとし、チェ・ドンフン、リュ・スンワン、ユ・ジテ、ハ・ジョンウなどだ。今年で三回目を迎えた野の花映画賞は残酷な環境で根を下ろし、生い茂る、野花のように独立映画の創造的豊かさと多様性を象徴する韓国独立、および低予算映画の業績を称えるために設立された授賞式である。以下は「第3回野の花映画賞」の受賞作(者)リスト大賞:パク・ジョンボム(映画「生きる」)劇映画監督賞:シン・スウォン(映画「マドンナ」)ドキュメンタリー監督賞:イ・イルハ(映画「泣き虫ボクシング部」)主演男優賞:チョン・ジェヨン(映画「今は正しくあの時は間違い 」)主演女優賞:イ・ジョンヒョン(映画「誠実な国のアリス」)審査委員特別賞:チャン・フィソン(映画「My Fair Wedding」)劇映画新人監督賞:ホン・ソクジェ(映画「ソーシャルフォビア」)ドキュメンタリー新人監督賞:ク・ジャファン(映画「Red Tomb」)シナリオ賞:シン・ヨンソク(映画「鳥類人間 (The Avian Kind)」)撮影賞:藤井昌之(映画「ひと夏のファンタジア」)助演賞:キル・ヘヨン(映画「In Her Place」)新人俳優賞:クォン・ソヒョン(映画「マドンナ」)功労賞:故イ・ソンギュ監督特別賞:映画「怖い家」
イ・ヨンジュ監督からイ・ビョンホン監督まで…「第14回ミジャンセン短編映画祭」10人の審査委員を発表!
今月25日に開幕する「第14回ミジャンセン短編映画祭-ジャンルの想像力展」の競争部門の審査委員リストが公開された。16日、「第14回ミジャンセン短編映画祭」側によると、今年の映画祭は「建築学概論」のイ・ヨンジュ監督が審査委員長を務め、代表執行委員にはミン・ギュドン監督をはじめ、カン・ヒョンチョル監督、プ・ジヨン監督、パク・ジョンボム監督、カン・ジナ監督、オム・テファ監督、ヤン・ウソク監督、イ・スジン監督、イ・ビョンホン監督といった計10人の監督が審査委員として活躍するという。10人の監督は各ジャンルの審査を通じてコンペティション部門に進出した57本の上映作品のうち、「第14回ミジャンセン短編映画祭-ジャンルの想像力展」を輝かせる最高の韓国短編映画を選ぶことになる。2012年から「ミジャンセン短編映画祭」の執行委員として活動しているイ・ヨンジュ監督は、2012年に代表執行委員、2011年から2013年までの3年間は競争部門の審査委員として活躍してきたが、今年は「第14回ミジャンセン短編映画祭」の審査委員長という重大な役割を担うことになった。また今年の審査委員は多様な趣向や視線が反映されるように構成された。商業映画と独立映画を区分せず、新人監督と中堅監督がバランスよく配置された。特に、新しい監督が4人も合流し、ジャンルごとに斬新な審査委員の構成が行われた点が目立つ。今年初めて審査委員に選ばれたプ・ジヨン監督、ヤン・ウソク監督、イ・スジン監督、イ・ビョンホン監督には、最近公開されたデビュー作や2作目の長編映画を通じて早くも実力を認められ、今後最も注目すべき底力のある監督に挙げられるという共通点がある。それぞれ異なる性向やジャンルで映画の経歴を積み重ねてきた4人の監督が「第14回ミジャンセン短編映画祭」に一緒に参加することで、彼らの多彩な視線が審査にも活気を吹き込んでくれることと期待を集めている。計57本のコンペティション部門の上映作品のうち、18作品が進出した最も競争率の激しいジャンルは「悲情城市(社会的な観点を扱った映画)」だ。この部門の審査は今年の審査委員長であるイ・ヨンジュ監督とプ・ジヨン監督が担当する。「ミジャンセン短編映画祭」で様々なジャンルの審査委員を務めてきたイ・ヨンジュ監督だが、今年は初めて「悲情城市」ジャンルの審査を選んだ。2014年に公開された2作目の長編映画「明日へ」でサービス業従事者たちの厳しい労働環境を鋭く捉え、弱者の小さいけれど大きな声を優れた完成度で描いたプ・ジヨン監督も自分が審査するジャンルに「悲情城市」を選んだ。「愛に関する短いフィルム(恋愛ドラマ)」部門の審査では、今年の代表執行委員であるミン・ギュドン監督と新たに合流したヤン・ウソク監督が息を合わせる。今年でこのジャンルの審査が5回目になるミン・ギュドン監督は、恋愛映画専門監督としての強みを明確に示した。そんな彼とは反対に、常識が通じない時代に対抗して闘争する庶民的な英雄の物語で100万人の観客に感動を与えた映画「弁護人」のヤン・ウソク監督は、人々の予想に反して「愛に関する短いフィルム」の審査委員に選ばれた。恋愛ドラマの大御所ミン・ギュドン監督と意外なジャンルに挑戦するヤン・ウソク監督の新鮮な視線がどんな相乗効果を生み出すのか関心が集まっている。「愛に関する短いフィルム」部門の本選には恋愛の様々な姿を落ち着いた長い呼吸で見せる11本の短編映画が挙がっている。意味深い笑いを交わす9本の短編映画が上映される「喜劇之王(コメディー)」部門では、独立映画界のスター監督と呼ばれる「ミジャンセン短編映画祭」出身の2人の監督、パク・ジョンボム監督とイ・スジン監督が出会った。パク・ジョンボム監督は「ミジャンセン短編映画祭」の受賞作「125 チョン・スンリョル」、2011年の世界有数の国際映画祭で17個の賞を受賞した「ムサン日記~白い犬」、最近の公開作「生きる」に至るまで評壇から支持を得ている。2014年に長編デビュー作「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」で韓国国内外の映画祭を席巻したイ・スジン監督は、過去に3本の短編映画が「ミジャンセン短編映画祭」の本選に挙がったことがある。そのうち「敵のリンゴ」で2008年の「第7回ミジャンセン短編映画祭」の「悲情城市」部門で最優秀作品賞、演技賞の2冠を受賞し、その実力を早くから認められていた。イ・スジン監督にとっては自分が受賞した「ミジャンセン短編映画祭」に審査委員として7年ぶりに戻るという点でも特別な意味がある。一方、「絶対悪夢(ホラー、ファンタジー)」部門では「ミジャンセン短編映画祭」出身の2人の若い監督、カン・ジナ監督とオム・テファ監督が情熱的な審査を繰り広げる。1981年生まれの同い年である2人は「ミジャンセン短編映画祭」で受賞した後、2013年に2人とも長編デビュー作を披露して注目を浴びた。まず、カン・ジナ監督は2009年に「第8回ミジャンセン短編映画祭」で最優秀作品賞を受賞した「Be With Me」を長編「幻想の中の君」に拡張させ、繊細なタッチで恋愛ドラマの新世界を見せてくれた。そして、オム・テファ監督は2012年に「第11回ミジャンセン短編映画祭」で大賞を受賞した「森」、長編デビュー作「イントゥギ」など話題を集める強烈な作品を披露してきた。エネルギッシュな2人の監督が、想像力あふれる恐怖を見せてくれる9本の映画を審査すること自体が興味深い。最後に「4万回の殴打(アクション、スリラー)」は審査委員である監督のジャンル選択で最も期待されている部門だ。「過速スキャンダル」「サニー 永遠の仲間たち」「タチャ-神の手-」で緊迫感あふれるジャンル的な面白さや完成度を見せてくれたカン・ヒョンチョル監督と、20歳の若者たちのドタバタ成長映画である「二十歳」で若い観客の支持を集めたイ・ビョンホン監督が審査委員を務める。これに先立ち、監督と脚色者として素晴らしい相性を見せた2人の監督が今回は審査委員として再会し、最高の化学反応を披露する見込みだ。「4万回の殴打」部門には肉体の緊張がそのまま伝わるスリラーと汗臭いアクションなど10本の短編映画が本審査を待っている。「第14回ミジャンセン短編映画祭-ジャンルの想像力展」は、今月25日(木)から来月1日(水)までアートナイン、MEGABOX梨水(イス)店で開催される。
「生きる」パク・ジョンボム監督“暗い映画?次回作では優しくアプローチします”
「生きることができない。死ぬこともできない。それにもかかわらず生きる」映画「生きる(Alive)」のポスターのキャッチコピーだ。このキャッチコピーほど映画をよく表現する文章はないと思う。毎日厳しい生活を送る労働者ジョンチョル(パク・ジョンボム)は映画の中でずっと細々と生きていく。そんなに細々と生きていく人になぜあんなに大変なことばかり起きてしまうのだろうか。賃金を横領して逃げたチーム長の代わりに自身にお金の催促をする現場の同僚たち、親を亡くしてからその後遺症で気が狂った姉、姉の代わりに世話しなければならない幼い甥、せっかく始めた仕事はめちゃくちゃ。ジョンチョルの人生は何一つうまくいかない。なぜそこまで、主人公を極限まで追い込まなければならなかったのだろうか。「生きる」を演出したパク・ジョンボム監督はそれは極限ではなく、日常だと言った。あるところにはああいう極限の状況が日常な人々が存在すると言った。過度な作り話かも知れない? ただ関心がないだけだという。「誰かにはそのような人生が日常です。『人間劇場』のようなドキュメンタリーを見ればそういう人が本当に多いでしょう。映画を見て過度な作り話だと思われるかも知れませんが、僕が映画を準備しながら会った人々もそういう人生を生きていましたし、そのような家族の一人でした。ただ人々はそういう人々の人生に関心がないだけです」それでも「生きる」のラストは余韻を残す。一度顔を上げることすらできない世の中だが、主人公のジョンチョルは映画の最後で人間らしさというものをきちんと見せてくれる。金を横領して逃げたチーム長の家の玄関ドアを外したが、結局返すシーンがまさにそれだ。パク・ジョンボム監督はこのラストシーンの意味を奇跡と表現した。底辺まで落ちてみた人だけに分かる奇跡。「ジョンチョルは計略を練るが、因果応報で結局自身が逆にひどい目に遭ったし、また計略を練るが、雇い主から解雇される。皮肉ながらこれ以上失うことのないどん底に落ちたとき気づいたのです。玄関ドアを外すことで自身が幸せになるわけではないということに。普通の人々はそういうことに気付く瞬間がありません。別の見方をすれば奇跡のようなものです」希望で終わったとしても映画が全体的に暗いことはパク・ジョンボム監督本人もよく知っていた。「生きる」だけでなく、「ムサン日記~白い犬」のときも暗いという話は避けて通れないものだった。映画を作る原動力が怒りだったためだという。しかし、これからは「みんなで話してみよう」というふうにアプローチしたいと言う。「次の作品ではもう少し優しくアプローチしたいと思います」と恥ずかしそうに笑ってみせる彼だった。「『ムサン日記~白い犬』を撮ったとき、映画を作った原動力は怒りでした。この世界への怒りでしたが、これからはもう少し多くの人に映画を見て頂けるようにし、怒りよりは『一緒に話してみよう、一緒に考えてみよう』というふうにアプローチしたいと思います。もっと余裕を持って、気楽に人々に近づきたいと思うし、暗い話でも優しい言い方で、優しく近づいていけるよう努力します。でも、容易なことではなさそうですね。ハハ」