イ・チュンジュ「JYJ ジュンス、僕が考えていたアイドルのイメージとは違う」
「世宗(セジョン)文化会館は客席が3千席を超える韓国で一番大きな劇場です。リハーサルの時に客席を見ると本当に鳥肌が立つほど素晴らしかったです。ミュージカルを始めてからあまり時間が経っていないにも関わらず、こんなに大きな舞台に立つことができて本当に光栄です。ここまでサイズの大きな公演なので負担にもなりますが、だからこそ面白いと思います。今も舞台と客席を見ると体中に鳥肌が立ちます」
俳優イ・チュンジュ(29歳)は昨年の夏、ミュージカル「ブロードウェイ42番街」のビリー・ローラー役で彗星のように登場したが、今年はもっと大きな舞台に立つことになった。ミュージカル「ディセンバー:終わらない歌」(以下「ディセンバー」)でジウク(JYJ ジュンス、パク・コニョン)の友人フン役を演じるのだ。イ・チュンジュは「ブロードウェイ42番街」よりも爆発的なボーカルと安定した演技力で一段と成長した舞台を披露した。
「ディセンバー」は、故キム・グァンソク誕生50周年を記念して制作されたミュージカルだ。過去の恋を忘れられない男性の話を、キム・グァンソクの24曲の歌に盛り込んだ。映画監督のチャン・ジンが脚本と演出を務め、映画「弁護人」を成功させた映画配給及び文化コンテンツ会社NEWが制作した。現在、世宗文化会館大劇場で上演されている。
「正直に言うと『ディセンバー』はオーディションを受けずに出演オファーをもらいました。『ブロードウェイ42番街』のチャン・ジン監督が僕に目をつけて連絡をくださったと聞いています。オーディションを受けずに出演が決まったのは初めてでした。オーディションを受けずに済んだので良かったとも思いましたが、より上手くやらなければならないという負担の方が大きかったです。絶対に下手な姿は見せれないという気がして、とにかく頑張るしかなかったです」
「チャン・ジン監督と一緒にしながら本当にたくさんのことを学びました。他の先輩たちも、韓国でこれだけ演技の面で細かく指摘して、教えてくれる演出家はいないはずだとおっしゃいました。普通は『この歌が流れるとき、あなたはここに立っていなさい』と動線を決めてくれる程度ですが、チャン・ジン監督は演技の面でとても正確に指導してくれて、本当にたくさん叱られました。
しかし、そうしながらたくさんのことを学びました。チャン・ジン監督と勉強しながら作品への向き合い方も変わり、手の仕草一つまで、人物の感情を具体的に表現する方法を学びました。練習の時は本当に大変でしたが、今になって振り返ってみると本当に良い機会だったと思います。本当に感謝しています」
フン役を演じる俳優3人のうちの1人であるイ・チュンジュは、主にジュンスと呼吸を合わせる。フンはジウクの親友であり、ジウクの初恋相手であるイヨン(オ・ソヨン、キム・イェウォン)と三角関係を成す人物だ。
「ここまでの大スターと一緒に共演したのは初めてです。数ヶ月間一緒に練習をして、公演をしたにも関わらず、未だに芸能人のように思えます。見ると、『うわ、ジュンスだ』と思います(笑)
他のアイドルとは会ったことも公演を一緒にしたこともありませんが、ジュンスは僕が持っていたアイドルに対する既存のイメージとは違って本当に良い人です。また、自身ができる範囲内で可能な限り欠かさず練習に参加して、最善を尽くします。僕より1つ年下ですが、ファンの皆様が僕と一緒に立っている時が一番友人みたいだと言ってくれて、さらに格別な気持ちです」
「『ブロードウェイ42番街』ではソロ曲がありませんでした。歌をたくさん歌いましたが、所どころで短く歌う場面が多く、ショー的な部分が強かったです。それに比べて『ディセンバー』は歌の方がより強調されていると思います。最初から最後まで歌うソロ曲は『二等兵の手紙』の他にも『忘れなければならないという心で』『通りで』など、3~4曲ほどあります」
「ディセンバー」の第1幕は、1992年のソウルのとある下宿屋に住んでいるジウク、イヨン、フンなど、20代の若者たちの夢と愛、時代の痛みを描いている。第2幕では2012年に戻り、忙しく疲れた日常の中で偶然出会った昔の恋人との記憶を通じて話が進んで行く。
「一番大変だったシーンは、第2幕が始まり、後援会を作りたくてジウクに頼みに行くシーンでした。初めて『ジウク』と呼びながら入るシーンですが、上演する直前まで僕を苦しめました。(フンが)10年ぶりに会う友達に後援会を頼み、そんな中かつて愛していた女性と似た女性に出会うのです。しかし、ジウクは依然として昔の恋にとらわれ、今の現実を認められずにいて……。
色々と複雑な感情を表現しなければならなかったのですが、それが上手くできませんでした。『僕は何でジウクを訪ねるのだろうか』『なぜ後援会が目的なのか』『前にいるあの女性は何だろう』など。未だに難しいシーンだと思います」
1985年生まれのイ・チュンジュは2004年に慶煕(キョンヒ)大学声楽科に入学した。「ディセンバー」が伝える1990年代当時の大学生の痛みと思い出についてどれほど理解して、体感しているだろうか。
「僕が知らない部分も多く、1990年代に入学した先輩の方々にたくさん質問しました。『こんなにダサい恋をするんですか?』と聞き返したこともありますが……当時はこういうのが本当にロマンチックで恋の表現だったそうです。また、時代を問わず“愛”というものは、胸にしみる感情としてみんなに等しく伝わるものだと思います。
自分でモニタリングをしている時も『僕にもあんな恋があったのだろうか』と思いました。エンディング部分は何度見ても感動的です。胸にしみました。切ない恋への懐かしさを持っている方々にお勧めです」
俳優イ・チュンジュ(29歳)は昨年の夏、ミュージカル「ブロードウェイ42番街」のビリー・ローラー役で彗星のように登場したが、今年はもっと大きな舞台に立つことになった。ミュージカル「ディセンバー:終わらない歌」(以下「ディセンバー」)でジウク(JYJ ジュンス、パク・コニョン)の友人フン役を演じるのだ。イ・チュンジュは「ブロードウェイ42番街」よりも爆発的なボーカルと安定した演技力で一段と成長した舞台を披露した。
「ディセンバー」は、故キム・グァンソク誕生50周年を記念して制作されたミュージカルだ。過去の恋を忘れられない男性の話を、キム・グァンソクの24曲の歌に盛り込んだ。映画監督のチャン・ジンが脚本と演出を務め、映画「弁護人」を成功させた映画配給及び文化コンテンツ会社NEWが制作した。現在、世宗文化会館大劇場で上演されている。
「正直に言うと『ディセンバー』はオーディションを受けずに出演オファーをもらいました。『ブロードウェイ42番街』のチャン・ジン監督が僕に目をつけて連絡をくださったと聞いています。オーディションを受けずに出演が決まったのは初めてでした。オーディションを受けずに済んだので良かったとも思いましたが、より上手くやらなければならないという負担の方が大きかったです。絶対に下手な姿は見せれないという気がして、とにかく頑張るしかなかったです」
「ジュンス、僕が考えていたアイドルのイメージとは違う」
イ・チュンジュは1歳でも若い時にバラバラに分解されて、裸になってもっと学べるのであればという覚悟で「ディセンバー」に出演したという。世宗文化会館大劇場という大きな舞台に初めて立つうえに、活き活きとした20代から50代の汚職政治家までを行き来しながら、歳月を乗り越える演技を披露しなければならなかったからだ。「チャン・ジン監督と一緒にしながら本当にたくさんのことを学びました。他の先輩たちも、韓国でこれだけ演技の面で細かく指摘して、教えてくれる演出家はいないはずだとおっしゃいました。普通は『この歌が流れるとき、あなたはここに立っていなさい』と動線を決めてくれる程度ですが、チャン・ジン監督は演技の面でとても正確に指導してくれて、本当にたくさん叱られました。
しかし、そうしながらたくさんのことを学びました。チャン・ジン監督と勉強しながら作品への向き合い方も変わり、手の仕草一つまで、人物の感情を具体的に表現する方法を学びました。練習の時は本当に大変でしたが、今になって振り返ってみると本当に良い機会だったと思います。本当に感謝しています」
フン役を演じる俳優3人のうちの1人であるイ・チュンジュは、主にジュンスと呼吸を合わせる。フンはジウクの親友であり、ジウクの初恋相手であるイヨン(オ・ソヨン、キム・イェウォン)と三角関係を成す人物だ。
「ここまでの大スターと一緒に共演したのは初めてです。数ヶ月間一緒に練習をして、公演をしたにも関わらず、未だに芸能人のように思えます。見ると、『うわ、ジュンスだ』と思います(笑)
他のアイドルとは会ったことも公演を一緒にしたこともありませんが、ジュンスは僕が持っていたアイドルに対する既存のイメージとは違って本当に良い人です。また、自身ができる範囲内で可能な限り欠かさず練習に参加して、最善を尽くします。僕より1つ年下ですが、ファンの皆様が僕と一緒に立っている時が一番友人みたいだと言ってくれて、さらに格別な気持ちです」
「“愛”という感情、胸にしみる感情としてみんなに等しく伝わるもの」
ミュージカルの中で、入隊したフンは警備をしている時、銃による突然の事故によって脚に一生涯消すことのできない傷を負うことになる。この時フンが歌う「二等兵の手紙」は観客に大きな響きとなって伝わる。「『ブロードウェイ42番街』ではソロ曲がありませんでした。歌をたくさん歌いましたが、所どころで短く歌う場面が多く、ショー的な部分が強かったです。それに比べて『ディセンバー』は歌の方がより強調されていると思います。最初から最後まで歌うソロ曲は『二等兵の手紙』の他にも『忘れなければならないという心で』『通りで』など、3~4曲ほどあります」
「ディセンバー」の第1幕は、1992年のソウルのとある下宿屋に住んでいるジウク、イヨン、フンなど、20代の若者たちの夢と愛、時代の痛みを描いている。第2幕では2012年に戻り、忙しく疲れた日常の中で偶然出会った昔の恋人との記憶を通じて話が進んで行く。
「一番大変だったシーンは、第2幕が始まり、後援会を作りたくてジウクに頼みに行くシーンでした。初めて『ジウク』と呼びながら入るシーンですが、上演する直前まで僕を苦しめました。(フンが)10年ぶりに会う友達に後援会を頼み、そんな中かつて愛していた女性と似た女性に出会うのです。しかし、ジウクは依然として昔の恋にとらわれ、今の現実を認められずにいて……。
色々と複雑な感情を表現しなければならなかったのですが、それが上手くできませんでした。『僕は何でジウクを訪ねるのだろうか』『なぜ後援会が目的なのか』『前にいるあの女性は何だろう』など。未だに難しいシーンだと思います」
1985年生まれのイ・チュンジュは2004年に慶煕(キョンヒ)大学声楽科に入学した。「ディセンバー」が伝える1990年代当時の大学生の痛みと思い出についてどれほど理解して、体感しているだろうか。
「僕が知らない部分も多く、1990年代に入学した先輩の方々にたくさん質問しました。『こんなにダサい恋をするんですか?』と聞き返したこともありますが……当時はこういうのが本当にロマンチックで恋の表現だったそうです。また、時代を問わず“愛”というものは、胸にしみる感情としてみんなに等しく伝わるものだと思います。
自分でモニタリングをしている時も『僕にもあんな恋があったのだろうか』と思いました。エンディング部分は何度見ても感動的です。胸にしみました。切ない恋への懐かしさを持っている方々にお勧めです」
「ディセンバー」イ・チュンジュのOh!my friend
“男前”パク・コニョン
イ・チュンジュは「ディセンバー」で最も感謝している人物として、ジウク役で出演している俳優パク・コニョンを挙げた。
「パク・コニョン先輩とは8歳離れています。先輩はミュージカル業界でも多くのメディアを通じてでも有名な芸能人であり、スターですが、全くの末っ子である僕の世話をよく焼いてくれます。何かが上手く行かずに僕がスランプに陥っている時、兄さんは忙しいにも関わらず『チュンジュ、出て来いよ』と面倒を見てくれます。練習の時、台詞が言えないたびに『もう一回やり直してみて』と言いながら深夜1時まで一緒に練習をしてくれます。朝の7時まで演技の話に付き合ってくれたり。
本当に感謝しています。『兄さん、ありがとうございます。兄さんのようなスターが僕の面倒を見てくれるのですね』と言いました。先輩を見ながら『僕も先輩になったら後輩に優しくしよう』と思いました。ミュージカル界の男前、パク・コニョン兄さんです(笑)」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョ・キョンイ、写真 : イ・ジョンミン、NEW
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